ちょっとみんな聞いて‥‥‥。
僕、今日夢見たんだけど・・・その夢の内容があまりにもリアルで怖かった・・・。
夢の内容は・・・僕が重い病気にかかっていて手術をしたんだけど、長くてもあと2日って余命宣告されたところから始まった。
ここはぼんやりとしか覚えていないんだけど、血液に異常が見つかったらしい――――・・・。
そして噂を聞きつけた十夜や咲夜ン・聖羅ちゃんがお見舞いにいてくれたんだけど、僕はもう話せない程になっていた。
みんなと話したくても声が出ない、体も動かない。
できることといえば、みんなの会話を聞くことぐらい・・・。
だから、そんな僕の代わりに医師が余命のことや病気のことを説明してくれて‥‥‥それをみんなは静かに聞いていた。
みんなは静かに泣いていた。
みんなが泣いてるのを見て僕は悟った。
『あぁ、僕は死ぬんだ』って、
『もうみんなと一緒にいられれないんだ』って。
でも‥‥‥
『みんなと一緒に大人になりたかった・・・』
みんなに聞こえないくらいの小さくかすれた声ででつぶやいた。
本音を言うと、
死の恐怖に耐えられなかった。一人になるのが怖かった。
みんなと離れ離れになるのが、こんなに辛いなんて―――――・・・。
そう思っていた。
目が覚めたとき、僕は夢から解放された。
気がつくと、身体じゅう寝汗でびっしょりだった。
辺りを見回して、さっきみたのが夢だとわかってほっとしたのは今でも覚えている。
‥‥‥っていうのが、今日見た夢の話。信じるか信じないかは・・・みんなに任せることにするよ。