>>98
俗に言う、解釈とか言うやつだと思う。
アンソロのテーマが「愛」なんだけど、絶対伝わりにくいと思うから。
え、だって、何への愛かって聞かれて答えられる?
*とゆーわけで、好き勝手に思ったままに言います。
話が飛びすぎてわかんないとか言う声は聞かないし聞こえない←
まずさ、まさかとは思うけど「私」が持ち歩いたものがルビーだって言う人はいないよね? いたら加奈たん、すんごいショックなんだけど。
そーゆー人はもう一度読み直してから読み進めてね★
何から話そうか。
文章形態は一人称の独白形式。言うなればモノローグ。
どうもSSはモノローグになってしまう。うん、大抵私が書くSSってモノローグよね。
独白形式って、キャラの想いとか、心情とか、記憶とかを伝えるのには一番適してると思ったり。
あと、明確な文章上の終わりを作りやすいってのもあるかしらねぇ。でも、誰かが語っているわけだから、まだこれからも続くんじゃないか、連鎖するんじゃないか、そんなニュアンスも含めることが出来る。前に書いた『Autumn Tints』も似たような終わり方よね。未来に向けた終わり方。
ま、今回のほうが怖さはあるけどね。だって、この話が連鎖していったら恐ろしくない?
今回は企画だったから予め題名は決まっていたわけだけど、日本語のタイトルって私の中では珍しいのよね、SSにおいては。
大抵英文でタイトルつけちゃうからさ、うん。
『この種を孕んで』。
まず考えるのは、孕んで、って部分だよね。何を孕ませようかって。
そう、普通じゃダメなんだ。孕むって、普通は子を孕むとかそーゆー使い方するでしょ? だから、そっちの使い方はしたくなかったのよ。
んで、考えたのが『風を孕む』。ほら、良く言うじゃない。帆が風を孕んで~。みたいな表現。
*やっぱ持つべきは優秀な電子辞書よね!((ぇ
種も色々あるわよねー。んで予想したのが、恐らく、種=感情みたいな考えをする人、もしくは種=子供みたいな考えの人が多いかなーって。
だから、ちょっと変えようと。それで考えたのが『種=命』。そう、これは子を孕むの表現から持ってきた。
人間ってさ、ざっくり言うと精子と卵子から形成されるわけでしょ。言うなれば、人間の種みたいなものよね。
んでさ、命の象徴ってやっぱ心臓じゃない?
ルビーを文中で出したのもそれなのよ。昔からルビーは血や肉、特に心臓の象徴として扱われているから。ちなみにミャンマーは上質なルビーの産地なんですよと。
その種が成長して、生まれてきて、育って、大きくなって、成熟していく。
ただ成長するんじゃない。その過程で心には、感情という風を孕むの。
*つまり、題名である『この種を孕んで』を話に合わせて変化すると『この命(心臓)に感情を孕んで』となるわけです。
あとはやっぱ『愛』よね。
「私」は何を以て『愛』としたのか。これね、一回読んだだけでわかった人いたら凄いと思う。
「私」は若干、猟奇趣味みたいなところがあります。ほら、死体の爪とか歯みたいなのを集めたりする。
*まず、そのコレクションに対する愛。
猟奇趣味ってところでコワレモノ感も出したかったわね。だってもちあr((ゲフンゲフン
コワレモノ感と言えば、ラストもそうよね。聞き手に自分と同じことしろって言ってるんだからw
次。これは文中にも書いてあるわね。
*持ち主の人生への愛。
個人的に、心臓ってその人の心を映すんじゃないかと思うんです。
だからその人が感情豊かに生きれば、それだけ濃い紅に近くんじゃないかっていう幻想を時々描きます。
今回ルビーを用いたように、持ち主は真紅の心臓でした。それだけ感情豊かに生きたということ。
その人生に敬意を表した愛、とでも言いましょうか。
*そうね、最後は命そのものかしら。
コワレモノのスレでも書いたし、ここでも何回か言いました。
個人的に、心臓は命の象徴だと思います。
また命というのは、親、つまりは男女の、どんな形であれ、愛がないと生み出されないものだとも。
たとえそれが望まれない命だったとしても、生まれるまでには誰かしらの愛が関わっている。
それこそ、人間って究極の愛の形だと思うんです。
*今、ここに生きていること。その命が、誰かの『愛』だと。