ぷよぷよ短編小説
【時空の旅人と真実の鏡】(1)
「おはよーございます!」
「おはよう、りんごちゃん★」
ここは私たちの通うすずらん中学校。今日は物理部と科学部のメンバー、もとい、私と幼馴染でクラスメイトのささきまぐろ君、そしてりすくま先輩と、学校にある不思議な噂について調査することになっている。
聞けば、この学校のどこかに、人の本当の姿を写し出す真実の鏡があるらしく、それを聞いた私は溢れる好奇心を抑えられずに二人を巻き込んで、結局部活を中止して調査することになった。
「それにしても、鏡なんて、どこにもあるよ…ね★」
「ふむ、そのうちのどれかが、真実の姿を写し出す鏡なのだろう」
「そうですねー。すべての鏡を調べればいいんじゃないですか?」
「りんごちゃん、それ以外にどんな方法があるの…?」
まぐろ君が私の言うことに呆れて苦笑いしているのが分かる。私は巻き込んだことに対して改めて罪悪感を感じた。
「それじゃあ、手分けして探しましょう。その方が手っ取り早いですし」
「うむ、そうしよう」
「わかったよ★」
こうして、私たちは手分けして探すことになった。