ぷよぷよ短編小説
!注意!
この小説にはオリキャラが出てきます!
そういうのが嫌な方はスルーしてください!
また、後半シェzル要素が出でくる可能性があります。ご注意ください。
【ヘンタイ魔導師と不思議な魔法薬】(1)
お前が欲しい。
そう、これはどうしても俺が言ってしまう言葉だった。
俺はどうしてこんなにも言い間違えるのか、自分でも知りたい。
俺もそろそろ真剣に国語を勉強した方がいいのだろうか。
「おーい、シェゾー!」
「ん…。」
遠くから俺を呼ぶ少女の名前は、アルル。俺がチカラを狙っている奴だ。
アルルの後ろには、俺と同じ銀色の長い髪をした少女がいた。
「紹介するね、シェゾ。この子はシエラ。シェゾとおんなじ闇の魔導師で、ウィッチみたいに魔法薬を売ってるんだよ」
「何っ!?闇の魔導師だと!?」
目の前にいるシエラとか言う少女は、その澄んだエメラルドの目で俺を見つめていた。よく見ると、こいつの実力は俺より少し下くらいに見える。
「はじめまして、君がシェゾだね。私はシエラ、闇の魔導師だよ。でも、普段は魔力を上げるような魔法薬を売ってるんだ。私のはウィッチのとは違って、効果抜群だよ」
「ふん…。それで、俺に何か用があるのか?」
「うん!あのね、これを試して貰いたいんだ」
シエラはにっこりと笑って、俺に小瓶を差し出した。小瓶の中の液体は、蛍光グリーンと言うのか、そんな色をしていた。それを見て俺は、前にウィッチがくれた試作品の魔法薬はどす黒かったなぁ、なんてことを思った。
「ちなみに、これはどんな効果があるんだ?」
「えーっと、『絶対に言葉を間違えない薬』だったはず」
シエラが相当昔のものであろうと思われる本を片手に言った。
「つまり、これを俺に飲めと…?」
「うん!ボクもうシェゾのヘンタイ劇場は飽きたし、シェゾならちょうどいいかなーって」
「おい、なんだそれは。それと、ヘンタイってい・う・な!!」
やっぱり、いつものパターンだな。
俺は興奮すると、大事な言葉が抜けてしまうクセがある。そのせいで、アルルやルルー、サタンのオッサンだけでなく、りんごとか言う奴にまで「ヘンタイ」と言われるようになってしまった。
「まあまあ、とりあえずそれ新作だから飲んでみてよ。何かあったら、また私に言ってね。じゃ!」
そう言うと、シエラは無理矢理俺に小瓶を押し付けて去って行った。
「じゃあボクも、用があるから。またね!」
アルルもシエラと同じ方向に走って行った。
「仕方ないな…。飲むか…」
一人残された俺は、シエラから貰った魔法薬を飲むことにした。
【ヘンタイ魔導師と不思議な魔法薬】(2)
「うわあああああああああああーっ!!」
シエラはある重大なことに気づいてしまった。
「な、な、、何てことだぁっ!渡す薬を間違えたっ!」
「え!?シエラ、どういうこと?」
「あ、あれは…、シェゾみたいなのには飲ませちゃいけない薬だ…!」
「飲ませちゃいけないって…?」
そしてアルルは、聞いたことを後悔したのだった。
「ふぅ。何も起こらないか…」
俺は一人、木の陰で休んでいた。シエラから謎の薬をもらって飲んだが、大したことはなく、俺はいつも通りのままだった。
とそこへ、ピンク色のカールした髪の毛が印象的な少女が通りかかった。
「あれ、お見かけしない方ですが、こちらの世界の方で?」
「いや、違う。俺はこの世界に飛ばされてきただけだが…。お前こそこの世界の住人か?」
「あら、失礼ですわね!私はラフィーナ、ぷよも強くて美しい、プリンプ1の美少女ですわ。おーっほっほっほ」
こいつを見ると、何だかルルーによく似てるなと思う。その自信はどこから湧いてくるのか、と言うと遠慮なくボッコボコにされそうなので言わなかった。
「ところで、別の世界から来たということは、もしやアルルさんのお知り合いですの?」
「ああ。お前、アルルを知ってるのか」
「ええ、そういえばさっき、アルルさんを町で見かけましたわ」
何?アルルだと?つまり町に行けばアルルがいるのか。
よし、今度こそ魔力を頂きに行くとするか。
「おい、お前。町はどっちだ」
「町なら、この森を東に行けば着きますわ」
「そうか、わかった。さらばだ」
これでついにアルルのチカラは俺の手に渡るわけか…。
ふふふ…ははははは!これでまた1つ俺はぷよ地獄の王へ近づけるぞ!
今回は神奈の好きなラフィーナを載せてみました。本当はここにもオリキャラを載せる予定だったのですが…。りんごの世界のキャラなのでやめましたwww
そして今更ですが、シエラのキャラ紹介載せておきます。
【オリキャラ紹介】
シエラ・セルリア=フランチェスカ
最強の魔導師を目指す、16歳の少女。銀色の髪の毛とエメラルドグリーンの目は、とある魔導一族の名残らしい。闇の魔法の才能が優れているため、闇の魔導師になった。魔法薬の知識が豊富で、作ることが上手い。ちょっと天然で、物忘れがひどい。技はすべて暗い色系。