【つばきと黄色き魔王の試練】
「あの、一ついいですか?」
「なんだ?」
「お兄さん、闇の貴公子と仰いましたよね?どう見ても、変な方にしか見えないのですが…」
「なッ…!?なんだと!?」
目の前に立つお兄さん、もといサタン様はアルルが連れている「カーくん」という黄色い生き物の着ぐるみを着ている。目は綺麗な赤色で、髪もさらさらした緑色のロングヘアー。顔は結構イケメンの方だと思うんだけどなぁ…。
「せっかくの顔が台無しな気が…」
「ええい、うるさぁーい!私とは、ぷよぷよSUNで勝負だ!まあ、ルールが分からないのなら話にならんがな♪」
「すべてのルール把握済みなんですがね」
ぷよぷよSUNは太陽ぷよの使い方を考えろ、ってヘンタイさんに特訓してもらったし、大丈夫だよ、たぶん。
「なぬぅ…っ!?」
「へっへーん!どんなもんですか!」
太陽ぷよを使っていけば、この人を倒すなんて簡単だ。
私はクルーク君やフェーリちゃんよりもあっさり勝負がついたことに、自分自身でも驚いた。このお兄さん、アルルとかカーくんのことに気を取られすぎて、隙だらけだったし。
サタン様の身体は光に包まれ、赤いコートを着た貴公子らしい姿になった。
背中からは立派な翼が生えていて、まさに「魔王」という雰囲気だ。
「4人も倒すなんて、つばきちゃん凄いね!いいよ…、あたしが最後の一人、あたしはアミティ、あたしを倒せば、つばきちゃんの試練は終わり」
「うん」
「あたしはこの中で一番強い、女神のチカラを持つ者。そう簡単には負けられないよ」
「私だって、絶対負けない!!」
「さあ、最後の試練を始めよう!」
どうも、紅月です。頑張ったんですが、あっけなくサタン様をぶっ倒してしまいましたwwwwwファンの方どうもすみません><
この【つばきと試練の物語(シリーズ)】も、次回でとうとう最終回です。次回は前編、後篇に分かれるかもしれません。感想下さる方、感謝します!いつも泣きそうになりながら見させて頂いてます;;
では、ラスト1話、頑張りたいと思います^^
【つばきと最後の女神の試練】
「つばきちゃん、キミは強いよ。でもあたしはそんなつばきちゃんに負ける気はないよ。あたしとは、ぷよぷよフィーバーで勝負!」
アミティはにっこり笑って言った。
その若草色の目の輝きは、負ける気はないと、そう言っているようだった。
でも、私だって頑張ってここまで来たんだ。ここで負けられないし、逃げられない。
私はゆっくりと頷いた。
「よし、やろう!」
「いっくよー、ばよえ~ん!」
勝負は圧倒的に、アミティが有利だった。
私はアミティになすすべもなく、ストレート負けしてしまった。
やっぱり、最後だけあって強い。アミティは、他の4人とは比べ物にならない程強かった。
私はがっくりとその場に膝をついて、涙を零した。涙が止まらなかった。
「ううっ…!!」
「つばきちゃん…」
りんごちゃんが、私のそばに駆け寄って来た。でも、私は泣き止むことはできなかった。だって…。
「試練に勝ったら、願い事が一つ叶うんだ」
私の願い事は、人には言い難いものだ。でも、その願いが破れたことで、私の目からはより一層涙が溢れだす。
「つばきちゃん、願いを叶えたい?」
「…え?」
ふいにアミティが声を掛けてきた。
アミティは私の顔を覗き込んで、にっこりと微笑んで言った。
「つばきちゃんの抱えてる強い願い、叶えてあげるよ」
「で…でも…!私…負けたんだよ…?」
私がそう言うと、アミティは苦笑いして言った。
「楽しませてもらったんだもん!いいよいいよ。願いはなあに?強く願って」
「うん…!」
私はアミティに言われた通り、心の底に抱えた事を強く願った。それは…。
エコロに、会いたい・・・・・・!
どうも!紅月です。ついに完結させることができました!
今回も早く終わってしまって、本当に申し訳ない;;
余談ですか、最近主人公を狙う(?)キャラ達にハマってますwww
あやとシェゾとかわエコなんですがね…wwww
あの3人、セリフの意味を間違えると、ちょっとヤバいというかエロいwww
でもそこがいいんですよねwwwpixiv見てるともう鼻血がwww(出ません)
さてさて、次回はいよいよ私が書きたかった「すずらん中学校の文化祭」を書いていきたいと思います!楽しみです^^
ではでは、see you!!