一人きりの探偵少女
主人公：瑠衣

遠い遠い世界の果て　そこに住まう人は皆
ごく普通の命をもつ世界での話
とある町の路地裏で　La La Lu La 寝ている間に
不死の呪いがかけられた少女の話

色付いた街外れ　蒼く光るネオン　古びた事務所
ちょっぴり寒くなった今日は妙に誇らしげ　マイクとカメラ準備して
待ってて　皆様　届けに行くよ！

時計の鐘と同時に　それは始まる
視聴率良好！？　La La Lu La Lucky!!
そんな事務所の中　ひとり
「今日も始まるよ　生放送」

みんな何故か見てくれるのに　日に日に減ってく町の人
みんな喜んでくれるのに　なんで人がいないんでしょう？

今日も声は届かないんだね
まるで時が過ぎたみたいで
そうして誰もが悲しむ顔をした
何故ならアタシは呪われているから
死んだ世界で唯ひとり生きていたアタシの話

ある日の新学期初日と　にっこりスマイル引っ提げ
あたしはまだみんなと同じとき
時計塔の針もぎりぎりで　ためいきをつくそんな時

教室の扉から人が来る　身体はゆっくり落ちる
ビックリしてこっち見る人達　ポカーンって顔してさ
保健室で目を覚ます　ふともうひとりの手が
かっこいいあなたはそっぽ向いて　「大丈夫か？」

その声で心は溢れた
まるで心貫かれたみたい
そうして彼は手を差し出した
何故ならあの時は生きてたから
優しい世界でみんな生きていた遠い物語

街の人達は消えてく　何が起きたのかな
永遠に生きられずに死んでく　嗚呼なんて可哀想なんでしょ

あたしハ笑う　それでも笑う
La La La　なんか楽しくなってキチャッタ…
例えみんな死んでも　君ノ体ハ大切ニするから

もう声は届かないんだね
なんか変だな君もいないし
そうしてあたしの肩がたたかれる
何でか君は　戻ってきてて

『永遠』の孤独は解かれていた
まるでふたりの方が狂ったみたいでしょ
そうしていつかまた笑い合って
終わらない世界で楽しむの
死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった