【十兆年と一夜伝説】
主人公：ティピア(オリキャラ)

名もない　時代の集落の

名もない　幼い少女の

誰も知らない　過去の話

生まれついた時から

「龍の子」「魔物の子」として

その身に余る　罰を受けた

寂しいことは　何もないけれど

青空の下　君は笑って

知らない　知らない　僕は何も知らない

一緒に笑った　あの日さえ

温かい笑みを持つ人の手は

ただ本当に本当に本当に本当は　寒くって

死なない　死ねない　僕は何で死ねない？

最後の夢だって　散ったのに？

誰も知らない　過去の話は

青空の中入道雲と　消えてった

吐き出す様な暴力と　希望の消えた毎日に

貴女はいつしか　そこに立ってた

あまり話したくないのに

「キミの、名前が知りたいな」

御免ね、答えたら　貴女が殺されちゃう

僕の居場所は　何処にもないのに

「じゃあおいでよ」と

手を引かれてさ

知らない　知らない　僕は何も知らない

君といつしか　出会うことも

慣れない他人の　手の温もりは

ただ本当は本当は本当は本当に　暖かく

止めない　止めない　君は何で止めない？

どうしようと殺されちゃうのに？

晴天の空　龍の子二人

入道雲と一緒に　消えてった

日がくれて　夜が明けて

遊び途中で捕まって

こんな世界僕と君以外　皆居なくなれば良いのにさ

皆居なくなれば良いのにな

知らない　知らない　声が聞こえてさ

僕と君以外の　全　人　類　

逆らう間も無く　手を引かれてさ

入道雲と一緒に　消えてった

知りたい　知りたい　けれど知れないんだ

この世界のことも　君の名も

でもね　でもね　これで良いよと

だだ本当に本当に本当に本当に思うんだ

誰も知らない　あの泣き声は

青空の下　入道雲と　消えてった