【インタビュア】
※改造人間は不老不死に恋をしたの未来編
主人公:雪原瑠衣(俺イメージ)
――私は、永遠に年を取らない。けど、君は違う。そうやって、いつも先に先に行ってしまう。
ねえ、待ってよ。置いてかないで――
「掛け替えのない命だと
流行りの歌は言うけれど
あたしは死ぬわけないから
粗末にしてもいいよね?
変わりばえのない日々に
君がいる椅子を探してる
どこにも行けはしないまま
心臓は止まってて
捨てていたはずの思い出を
引っ張りだしてまた掻き毟って
滲んで来た二度目の言葉
君の声が聞きたくて
好きな音楽は何ですか?
好きな食べ物は何ですか?
君の好きな人は誰ですか?
別にそれは あたしじゃないんでしょ
助からない未来だとか
耳を塞ぎ喚いていた
身体がボロボロだとしても
隣にいてほしい
何にもなれるわけないから
形だけでも繕って
何かを成し遂げたフリをして
ずっと笑っているの
足りないものはなんだろうね
何はなくともこれがいいか
憂鬱な午前七時前は
ああもう少し眠らせて…
好きな映画は何ですか?
好きな言葉は何ですか?
いま会いたい人はいますか?
何を聞いても 帰ってこないんだろうけど
ない ない 未来などない
しない しない 期待しない
いない いない 誰もいない
あたしの中には もう
笑い 笑い 笑いあいたい
一緒に イタイだけなの
あれこれ 諦めてた
景色の向こう側が滲んで
好きな音楽は何ですか?
好きな食べ物は何ですか?
君の好きな人は誰ですか?
きっとそれは あたしじゃないんだ」 とか
自分勝手に諦めては
独りよがりで傷ついてた
100年たってやっと気付いたのかも
ねえ まだ
まだ間に合うのかな?
――何を聞いても、君から返事は返ってこない。どこにいっても誰もいない。それでもまだ…会えるかな?――
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