以前に数回、書き込みをさせていただいた a10 でございます。
実は一行目に 「 明 け ま し て お め で と う ご ざ い ま す ! 」 と
打ち込んだのですが、「 いやいくら何でも遅すぎだろその挨拶 」 と考えて
削除しました。
このサイトに来るのも、のんびりネットするのも約三ヶ月振りです。
けっこう多忙な秋冬だったので、ここからは穏やかな日々に出来たらいいなあ ‥‥。
今年もよろしくお願いいたします。
以下は動物系の小ネタです。
【 幻の牧羊犬 、 カルパチアン ・ シープドッグ 】
東欧の山地で使役される超レア犬種 『 カルパチアン ・ シープドッグ 』。
この犬は長らくその品種名だけがまことしやかに語られる、謎の犬でした。
犬種認定するよー王国 ( おそらく世界一、犬の品種を多く認め ( 過ぎ ) ている ) の
イタリアですら最近まで品種登録がなされず、珍しい犬に目が無い犬集め大国・
アメリカにおいても、その姿を実際に見た人は少なかったようです。
この犬が作出 ( さくしゅつ ) されたカルパチア山脈の酪農地帯は大部分が
かつての共産圏であった事も影響しているのかもしれませんが、ほんの数十年
前までは 「 オオカミを撃退する目的に特化した牧羊犬がいるらしいぜ 」 程度の
情報と、写りの悪い白黒写真しかありませんでした。
ほとんど UMA 、未確認生物のノリです。
そんなカルパチアン ・ シープドッグが、先日テレビにしれっと出てました ( 笑 )。
ありがとうドキュメンタリー番組。
この犬は長毛 ・ 中型 ・ 腰高で、飼い主の言によればオオカミを殺すか追い払うか、
あるいは自らが命を落とすまで闘う性質を持つそうです。 そして、それ以外の働き、
いわゆる牧羊目的の複雑な使役行動 ( 家畜の群れをまとめたり導いたり ) には全く
向かないとか。
そして僕が意外だった点は、飼い主と犬との繋がりがとても希薄な事です。
人との親和性が高くなると外敵への攻撃性が薄れるため、カルパチアン ・ シープ
ドッグは飼い主から愛情や訓練をあまり深くは受けません。
その代わり、守るべきヒツジやウシの一頭一頭との間に強い絆を形成します。 つまり、
この犬種の忠誠は人よりも家畜の方へと向けられているように見えます。
使役犬と飼い主 / ハンドラーは愛情で結び付くもの、という関係性とは違うカルパ
チアン ・ シープドッグのこの行動律は、イヌとしては非常に異質なものだと言える
かもしれません。
血統の由来は現在でもほとんど判っておらず、そういう意味ではこの犬種の謎の一部は、
今だに謎であり続けています。
ヒツジ用の番犬に一頭いかがでしょうか。