*去年クリアしたゲーム感想シリーズ第二弾! ドラゴンクエスト11「過ぎ去りし時を求めて
恒例のキャッチフレーズは、「そして、勇者は悪魔の子と呼ばれた」です! 勇者が悪魔の子ってどういうこと? というよりは、なんだここ数年のダークヒーローものにでもあやかる気なのかなという感情を抱いたものですが……見事に全く違いましたね。黒幕により仕立て上げられた汚名との戦いでもある物語でした。
さてと、何から話せばいいかな。随分前も言った記憶がありますが、私ドラクエには結構思い入れがあるんですよね。まぁ、一番最初にプレイしたゲームが確かドラクエでした。ドラクエ6だったかな? 懐かしいです(笑
と話が脱線しましたね。
では、感想です。戦闘システムについては、従来のドラクエとあまり変わりませんね。まさにある種の化石という感じのターン性バトルです。おおくのRPGがシームレスに移行していく中、RPGの重鎮が古き良きスタイルというのは良いですね。これからもその位置を守り抜いてほしいなと思います。戦闘における新要素「連携技」は、正直、ドラクエ8のテンションほどの貢献度などはなかったかなと思いましたが、派手な演出の技も多く、フィニッシュブローとして最後にあてたくなる楽しさがありましたね。実際、連携技でボス戦は止めさすしばりとか、やってた記憶があります。あぁ、全体回復とか、敵モンスターはメタル系にする奴とか超々火力技とか凄いのも中にはそれなりにありますよ。
次にシステムについて。正直言って方々で言われていますが温くなった気がしますね。スキルパネルも攻略サイトなんて見なくても、本編を一周すれば何がいいかとかわかってしまいますし、そもそも特定のスキルタイプ(例えば短剣スキルとか)を全消去にはなりますが消去して、スキル割り振りをやり直せますし。あとは、フィールドマップがそれほど広いわけでもないのに、随所にキャンプ(回復やお祈り買い物、鍛冶ができる施設)がありますし、鍛冶も割と条件は緩くて、ある程度慣れてくれば、材料さえあれば最高完成度の武器防具アクセを簡単に生成できる。
レベルアップごとにHPMP全快するのも気楽ですね。馬による移動も速いですし相当ストレスというかはなくなったなと思います。まぁ、そういう全体的にユーザーに媚びたスタイルに対して、ヘビーユーザーへ向けての難易度調整として縛りを付与することができますが。正直、恥ずかしい縛りが一番つらいかなと思います。主人公てめぇ、名前「もょもと」にするぞと思えますね(おい
でも……男性を「お母さん」と呼びそうになるとか、普通に笑えますがね。
乗れるモンスターに関しては、なんかね……少しかわいそうになりましたね。奪って乗るってことですからね……そういえば乗り物モンスターといえばドラゴンライダー、ナンバリングタイトル久々登場おめでとう!
次はグラフィック。3DSのドットと、PS4のポリゴン、懐かしさを追うなら前者、リアリティを追うなら後者のようにできるようにしたのは中々の好判断かと。PS4のほうもドラクエとしてはかなりのレベルです。ムービー中のキャラの動きとかもなめらかで格好いいですね。例えば、ミスターハン&カミュ対マルティナ&ロウおじちゃんとか、ドラクエもここまで来たかと感動しました。
さて、次はストーリーですね。ストーリーは大きく分けて3部構成になっています。まずは主人公一人から始まりカミュが入って、マルティナ&ロウまで加わりオーブを集め大樹へと向かう1部。そして、勇者の剣を奪われ大樹を魔王ウルノーガに滅ぼれたことにより、崩壊寸前の世界で再び仲間を集めて魔王軍に挑む2部。そして、2部で亡くなったベロニカを取り戻すため過去へと進み、そこで真実を知りウルノーガ(ウラノス)の生みの親であり最大の脅威ニズゼルファとの最終決戦を過去の勇者たちの物語を追いながら進めていく最終部。といった感じです。この文面ではよくわからないですね。皆に出番があり、掘り下げられていてドラクエとして、かなり良質なストーリーだったのではないかと思います。個人的にはクレイモラン関連のエピソードが好きなのが多いですね。
次にBGM。本編のBGMはあまり印象に残るものがないのが本音です……過去作BGMのアレンジに力を入れすぎたかなと思います。それにしても本作はロト三部作の前身であるはずなのに、5や6のBGMアレンジが多かったのはなぜなんだろう。個人的には、敢然と立ち向かう(ムドー戦BGM)を頻発しないでほしかったかなぁとか……まぁ、あのBGMは格好いいし、クライマックスに流したくなるのはわかりますがね。
次にキャラクタです。これに関しては素晴らしいと思います。正直、キャラボイスほしいくらいでした。カミュは神谷さんでゴリアテ(シルビア)は子安さんあたりで変換してましたね。ドラクエはボイスつけないスタイルを貫きとおすのだろうなとも思いました。まぁ、それはさておき、個人的に一押しは、ゴリアテですね。あの包容力とノリの良さ。思慮深さ、ステータスの高さといいお茶目で素敵です。一方でお父さんには頭が上がらないところもかわいいですね。そんなお父さんに敢然と立ち向かう後半の姿は応援したくもなりました。カミュやグレイグも好きですね。カミュのシスコンとか、グレイグの意外とエロに反応するところとか。しかし、キャラクタについては語ると長くなりそうなので割愛です……あぁ、とりあえずサブキャラではハンフリーお兄さんが特に好きですかね。彼のやったことは決して許されることではないですが、彼なら町や世界に貢献する人生を送れると思います。これから孤児院やグロッタのために誠心誠意尽くしてもらいたいです。メダル女学園なんかも面々が濃くて素敵ですね。キャラクタじゃないですね。
個人的な満足度としては75点といったところでしょうか。ストーリーやキャラはかなり良かったと思うのですが、なんというかBGMやグラフィックが少しがっかりだったなと思います。あとは難易度がね、もう少し歯ごたえあってもよかったかなぁと思いました。
では、こんな感じで終わりますね。