東風谷早苗か古明地こいしか、はたまたアリスか射命丸か……迷いましたが、5回目はレイセンで!
*レイセン優曇華院イナバとは:東方Projectの登場キャラクターで、初出は『東方永夜抄』5面ボス。
*概要
種族:玉兎(月の兎)
二つ名:狂気の月の兎、視界を揺さぶる妖怪兎、狂気の赤眼、狂気の赤い瞳、晴嵐の赤眼、地上のムーンラビット、地上の月兎、禁視! 狂気のくねくね兎、月面思考で波長の合わない妖怪兎
能力:狂気を操る程度の能力
テーマ曲:狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon
永遠亭で暮らす月の兎で藥師の八意永琳の弟子。 元々は月に住む「月の兎」だったのだが、現在は月から逃げ出して幻想郷にある永遠亭で暮らしている。『紺珠伝』以降はいろいろと吹っ切れたようで、積極的に「地上の兎」を名乗るようになった。
永遠亭では薬師の師匠である八意永琳に学びつつ、日々様々な雑用を(押しつけられつつも)こなしている。その仕事内容は永遠亭の主である蓬莱山輝夜のお守から師匠である永琳の補佐、永遠亭の家事全般や迷いの竹林に住む妖怪ウサギたちの監視統率、薬の訪問販売、幻想郷の他勢力との交渉・折衝、門番、異変の調査に至るまで恐ろしく多岐にわたる。
同居人にして迷いの竹林の主である因幡てゐには手を焼かされており、てゐと師匠たちの板挟みで中間管理職のような苦労をしいられているとか。戦闘のセンスは高いらしく、永琳から永遠亭の荒事全般を任せられている。月にいた頃の上司である綿月依姫や綿月豊姫からも高く評価されていた。また、月のテクノロジーについても造詣があり、地上の基準より数段進んだ電子機器を独力で作成することができる。
*種族
玉兎(月の兎)
月に住む妖怪ウサギで、月世界では主に奴隷階級的な扱いを受けている。 つまり月世界の基本労働力。とはいえ待遇はそこまで酷いわけではなく、基本的に陽気で気楽に暮らしている。その性格は好奇心旺盛で調子に乗りやすく、自分勝手なものが多い。「鈴仙」は、月にいた頃は月と地球を行き来し同時に月の都の防衛と監視を兼ねる「月の使者」に属しており、一応、抜きん出た才能と戦闘力を有するエースであった。
*容姿
足元に届きそうなほど長い薄紫色の髪に、紅い瞳を持つ。頭にはヨレヨレのうさみみがあり、その根元には謎のボタンが付いている(紺珠伝では付けていない)。人間耳がある場所は髪に隠れて確認できない。うさみみはストレスを感じているとさらにフニャフニャになる傾向がある。
尻尾は公式のデザインでも服の上から見える時と見えない時が両方存在。
基本的に、制服的な衣装に身を包む。平たく言ってしまえばほぼ女子高生のツーピース制服。 下着については『三月精』で太ももを晒したこともあり、二次創作ではドロワーズではなく一般的なパンツ着用として描かれているものがほとんど。
ドロワーズを穿いているキャラクターが多い東方Projectではあるが、女子高生のような鈴仙の容姿からは想像が付きにくい為この傾向が定着している(ちなみに4コマではドロワだった)。更に永夜抄のボロ絵から、タンクトップかスポーツタイプのブラジャーのような下着の一部が見える。 耳の付け根のボタンの存在から「実は付け耳なのでは」という疑惑が生まれたこともあり、たまにネタ絵が描かれる。公式的には本物の耳。
『緋想天』『深秘録』での立ち絵を見る限り、身長は少し低め。彼女に限らず、月の兎はみな小柄だが。『深秘録』では身長は長身、普通、低いの三段階で低いグループに描くよう指定されていたことが明かされた。(霊夢菫子神子などは普通グループ)
しかし後述する鈴奈庵鈴仙などでは高身長に見えるため、能力で伸び縮みして見せている可能性もある。
*東方永夜抄
白のブラウスに赤いネクタイを締め、黒~焦げ茶色あるいは紺色のブレザーをその上に着用。ブレザーの胸元には三日月形のブローチを付けている。下は白~薄桃色の、膝下くらいまでのミニスカートを着用している。足元は三つ折りソックスと茶色のローファー。
*東方花映塚
永夜抄の衣装からブレザーを脱いだような格好。白の長袖ブラウスに赤いネクタイを着用。スカートはオレンジ色。ブラウスはスカートから出し、白いバンドをブラウスの上から腰と二の腕に巻いている。
ネクタイにはニンジン型のアクセサリーがついたネクタイピンを留めている。
*東方緋想天・東方非想天則
『花映塚』の衣装と似た格好。ブラウスが半袖になり、スカートが青、バンドは赤に。
*東方紺珠伝・東方深秘録・東方憑依華
半袖のブラウスにオレンジ色のスカート。手にはルナティックガンを持っている。紺珠伝ではうさみみの根元のボタンが無いが、PS4版深秘録ではボタンが有る。ルナティックガンとは様々な弾が撃てる可変式の銃で、通常ではハンドガンのように扱い、通常弾やリップルレーザーの様な弾を撃つ。銃身を長くすればショットガンの用に弾が散弾し、大きくして拡声器の様に銃に向かって叫べば音波状のレーザーが出る。時折二丁使用しているが、二つに別れるのか、それとも元々二つあるのかは不明。
*東方鈴奈庵
基本的な服装は『緋想天』や『非想天則』と同じ、半袖ブラウスとスカートである。
しかし人間の里に有事で来た際は、甚平のようなラフな着物を着て長い耳と髪を編み笠で隠し周囲の人間に溶け込むような男性的な恰好をしていた。
深秘録の登場シーンでもこの薬師姿を見ることが出来る。
詳しくは鈴奈庵鈴仙の項へ。
*性格
基本的には玉兎の例に漏れず陽気で好奇心旺盛で調子に乗りやすい。妖怪にも関わらず霊夢から「あんたはオカルトを悪用しなそう」と言われるなど誠実さと善良さには定評がある。『緋想天』テキストによると暢気と狂気の持ち主とされ、戦闘とそれ以外で性格が異なり、自分の都合で性格を変えるとのこと。
月を逃げ出したことから上司であった綿月依姫からは「自分勝手で臆病」と評された。ただし戦闘時においてはむしろ好戦的にすら見える一面を見せる。同じ人物に対しても敬語になったり突然タメ口になったり、"さん"付けしたりしなかったり口調も不安定な傾向がある。
戦争の噂を聞いただけで星を跨いで逃走したり、人里へ貢献しようと月の技術を使った商品を販売したり、月絡みの異変があれば人間に任せてはおけないと飛び出したりといった具合に妙な行動力があり、しばしば上司の思惑を超えて暴走する。とはいえそれはそれで成果を上げるため、これには永琳も苦笑いである。時系列が進むにつれ精神的に成長していくキャラクターであるため、作品によって若干性格が異なる。
*成長について
鈴仙は初登場の『永夜抄』から出演するごとに精神的に成長していく様子が描かれており、変化のなかった永遠亭における変化の象徴のようなキャラクターといえる。
以下にその例を挙げる。
『求聞史紀』では「人間を襲わず逆に人を避ける珍しい妖怪」と書かれているが、『鈴奈庵』では人里に社会貢献するべく独断による対面販売を大成功させるなど人間と打ち解けた様子である。『鈴奈庵』ではさらに人里の支配を狙う勢力の一つとして地上の兎を率いる様子が描かれており、地上の兎の支配者であるてゐとの関係も改善していると思われる。月の民特有の考えから地上の民を見下す傾向があったが『紺珠伝』ではその傾向はなくなり、自らをはっきりと地上の兎であると宣言した。
さらに今まで怯える対象であった月の都へ真っ向から乗り込み、その月すら脅かす強敵にも臆することなく戦った。かつて逃げだした兎が滅亡の危機に立ち向かい、最後は月も地上も救うという英雄的なストーリーは、プレイヤーにはっきりとした形でその成長っぷりを示すこととなった。『憑依華』でも藤原妹紅から「見違えるように成長したな」と言われている。・・・プレイヤーからすれば暴走しているようにしか見えないのだが。
*能力
*狂気を操る程度の能力
『永夜抄』などで記述されている鈴仙の能力。月の兎である鈴仙の赤い瞳には満月と同じ狂気が宿り、覗き込んだものを狂気に落とす。解説によると感情の波長を乱され、振幅が極端に短くなるため短気を通り越し狂気に至るようだ。ゲーム中では視覚的なイメージとして背景に大きな兎の目が浮かび上がる演出が印象的。
*波長を操る程度の能力
『紺珠伝』で記述されている真の能力。音、光、電磁波、物質の波動、精神の波動などあらゆる波について、その波長、位相、振幅、方向を操る。
狂気を操る程度の能力はこの一部であり、非常に幅広く応用が効く強力な能力である。光や音の波長を操り幻覚や幻聴を引き起すのみならず、光を収束してレーザーを打ち出したり、精神破壊効果のある弾丸を放ったり、完全に見えなくなったり、逆に分身したり、バリアを張ったり、波長で人妖を感知したり、位相をずらすことで相手と全く干渉しなくなる事も可能。三月精やミスティア、古明地こいしの能力を無効化したりもしている。
眼を見ると人妖問わず全てがその能力の影響を受ける。永夜抄で使用した幻影廊下のように眼を見せなくても効果を発揮することもできる。
*テレパシー
玉兎同士はどんなに離れていても耳から特殊な波動を発して会話ができる。新しい方のレイセンはみんなが普段考えている事が風の噂で耳に入ってくる、というレベルだが、鈴仙ははっきりと会話をしているようである。垂れ耳と長耳の品種の違いによるものなのか能力の差なのかは不明。
*テーマ曲
・狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon
一旦区切ります
続きです。
*弾幕
主に銃弾形の弾を使い弾幕を形成する。実際に銃を使っている訳ではなく、弾幕展開時には指を銃の形にして打ち出すような仕草をとる。この弾丸に上記の狂気を操る程度の能力(主に幻視)を組み合わせたのが彼女の弾幕、およびスペルカードになる。
鈴仙の弾幕は狂気の能力を使わない状態だと詰んでしまうほど激しい攻撃で、「幻視で逆に弱くなっている」とも言われる。しかしスペルカードのルールでは「絶対に避けられない弾幕」はルール違反であり、それ故に幻視を使ってわざと逃げ道を作っているようだ。
銃弾を使うことと、指の形から、実際に銃を持った鈴仙が描かれたイラストも多い。そういったイラストは数ある鈴仙のイラストの中でも特に格好良い割合が高く、銃そのものを緻密に描写している場合も多いのが特徴となっている。
*スペルカード
後述の様に、殆どのスペルカードには漢字の後にカッコ付きで、やや無理のあるカタカナの読み仮名が付く。
東方永夜抄
波符「赤眼催眠(マインドシェイカー)」
幻波「赤眼催眠(マインドブローイング)」
狂符「幻視調律(ビジョナリチューニング)」
狂視「狂視調律(イリュージョンシーカー)」
懶符「生神停止(アイドリングウェーブ)」
懶惰「生神停止(マインドストッパー)」
散符「真実の月(インビジブルフルムーン)」
月眼「月兎遠隔催眠術(テレメスメリズム)」
LastSpell
「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」
東方花映塚
波符「月面波紋(ルナウェーブ)」
チャージアタック2、3
散符「栄華之夢(ルナメガロポリス)」
ボスアタック
東方文花帖
散符「朧月花栞(ロケット・イン・ミスト)」
Level4-4
波符「幻の月(インビジブルハーフムーン)」
Level4-6
狂夢「風狂の夢(ドリームワールド)」
Level4-9
東方緋想天、東方非想天則
・緋想天ストーリー
迫符「脅迫限界(オプセッショナー)」
幻弾「幻想視差(ブラフバラージ)」
幻兎「平行交差(パラレルクロス)」
・自機デッキカード
惑視「離円花冠(カローラヴィジョン)」
弱心「喪心喪意(ディモチヴィエイション)」
毒煙幕「瓦斯織物の玉」
長視「赤月下(インフレアドムーン)」
幻爆「近眼花火(マインドスターマイン)」
幻惑「花冠視線(クラウンヴィジョン)」
喪心「喪心創痍(ディスカーダー)」
生薬「国士無双の薬」
短視「超短脳波(エックスウェイブ)」
赤眼「望見円月(ルナティックブラスト)」
「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」
東方紺珠伝
「障壁波動(イビルアンジュレーション)」
東方深秘録
「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」
「月面跳弾(ルナティックダブル)」
「地上跳弾(ルナティックエコー)」
*もうお前は狂っている!*
*他キャラクターとの関係
*八意永琳
逃亡してきた自分を拾って匿ってくれた恩人。師匠と仰ぎ、薬師としての技能を始め様々な事を学んでいる。正式な弟子扱いかについては、ZUN氏の執筆する上海アリス通信三精版・第7号において「八意永琳と、その弟子である鈴仙・優曇華院・イナバ」という書かれ方で紹介をされているので、正式な弟子と考えて良い様だ。
二次創作では半ばパシリ扱いだったり、イジられたり、キツいお仕置きを受けたり、無理難題を言いつけられたりする事も多いが、公式では「後で叱られる」と鈴仙本人が軽くぼやいた位で特にそういった描写は出てきていなかった。
むしろ小説版『儚月抄』の様に、咲夜の訪問を独断で追い返した鈴仙を一見咎めた様にみせて実は和やかにジョークを飛ばす等、良好な関係である部分も見てとれる。月側の追跡から開放されて師匠も丸くなったのだろうか。
4コマでは、永琳の言う事には従順に動きつつも失敗・失態時のキツイお叱り・お仕置きを恐れてもいる。たまの優しさには素直に喜びつつも、突然優しくされた時は偽者ではないかと疑ったりもした。
それからしばらくして、鈴奈庵では勝手なことをしたために永琳に耳を引っ張られつつ軽く怒られる。これによって、ついに公式作品で鈴仙が永琳に叱られる様子が描写された。なお、間違えられやすいが次コマでぎゃああと悲鳴をあげてるのはおしおきされた鈴仙ではなくネズミに米を齧られた霊夢なので、全然「軽く」じゃないじゃん!との心配は無用。
*因幡てゐ
名目上は部下。てゐも永琳の事をお師匠様と呼ぶので実は姉妹弟子か。実際に永遠亭の妖怪兎を掌握しているのはてゐの方であり、永琳もてゐには単独行動を許していると、二人のパワーバランスは難解。ただ、本人同士は険悪な関係では無いようだ。
1970年頃に月から逃げて迷いの竹林を彷徨っていた鈴仙を発見し、永琳・輝夜に報告したのはてゐだとか。
*蓬莱山輝夜
逃亡してきた自分を拾って匿ってくれた恩人。「師匠の上司」という2段階上の人物である為に畏れ多いのか、余り絡みは無い。ただ、恩義は感じているよう。儚月抄では、月から逃げてきた月の兎がお月見の出来ない事を惜しむ事を輝夜に面白がられて「これだけ地上にいれば地上人と変わらなくなる」といった返しが出来る程度には打ち解けている。
また、4コマでは輝夜のお願い・無理難題に翻弄されつつも輝夜が喜ぶ事自体を喜ぶ面も。最終話では「姫様が喜んでくれたならそれでいいかな」と発言している。
紺珠伝のあるエンディングでは、勝手な行動をした鈴仙とそれをとがめた永琳を輝夜が仲裁する場面もあった。
*藤原妹紅
古くからの馴染みであり、「鈴仙ちゃん」と親しげに呼ばれている。といっても鈴仙からすれば、「師匠の上司」の敵であるわけで、あまり親しくしようとは思っていないようだ。
*綿月姉妹
元上司で、飼い主。儚月抄本編中には直接は絡めなかった。4コマにて再会。依姫に稽古を付け直されたり、豊姫に桃を出したりと久しぶりに交流があった。姉妹曰く、鈴仙はセンスはあったが性格に難アリ、との事。
*レイセン
二人はダブルレイセン! 同じ名前を同じ人から貰った同士。現在鈴仙の後釜になっているが、レイセンは鈴仙に比べ余りセンスは無い様子。4コマで初対面。出会った直後に任務内容をうっかりバラしたレイセンをこっそりポンコツ呼ばわり。でも割と終始息は合ってた。
*博麗霊夢
『東方三月精~Oriental Sacred Place~』の18話において、『霊夢さんと仲が良い妖怪達』のイメージシーンのコマに鈴仙の姿も登場する。これは作者・比良坂先生のあとがきによると「『霊夢さんと仲が良い妖怪達』シーンでは、ZUNさん的に霊夢と仲が良い妖怪という事で、気合を入れてみんな描かせていただきました」との事。つまり、神主の中で霊夢と仲が良い妖怪をピックアップした場合、そこに鈴仙も含まれるという事が判明した。文花帖の熱い鍋論争を経て二人の友情も深まったのだろうか。
*霧雨魔理沙
『永夜抄』・『花映塚』・『緋想天』とそこそこの絡みはあったが、『鈴奈庵』の鈴仙回(第21話)では二人の軽快なやりとりがその話の大部分を占めたり、『紺珠伝』の魔理沙レガシーEDでは鈴仙オンリーの一枚絵をひっさげ登場する等近年においてはより深く絡む事が多くなっている。どちらも一見衝突しそうに見えて実はそうでもなかったという流れになるが、意外と二人の相性は良いのかもしれない。
*純狐
『紺珠伝』のストーリーを通じて、黒幕である純狐は主人公達と出会い戦意を喪失する事となった。その際純狐はそれぞれの主人公を高く評価したが、特に鈴仙についてはそのやりとりも長く、本人の口からは意味深な所で言葉を止められたものの、その友人であるヘカーティアの代弁によりはっきりと『お気に入り』となった事を告げられた。他の3人と違い、宿敵嫦娥の元配下であった事、その月の戦士が地上に堕ちて自分に立ち向かうこととなった数奇な運命等、それらは純狐にとって興味を強く惹くものであったのだろう。
*綿月姉妹の部下の玉兎たち
協調性に欠けるとされる月時代の鈴仙だが、同僚との関係は良好だった模様。
特に戦闘訓練のバディであったベリーショートのモブ玉兎は、30年以上も鈴仙の帰還を待ち続け、その間一人で訓練していた。鈴仙が地上に行ってからも玉兎特有のテレパスで時々会話もしていたようだ。
*清蘭、鈴瑚
元同僚。鈴仙は綿月姉妹配下、二人はサグメ配下だったが、顔見知りのようだ。
清蘭は鈴仙から攻撃されることはまったく考えていなかったようで、悲壮な顔で別れることになってしまった。一方もともと保身のために月の都を脱出するつもりだった鈴瑚とは不思議な相互理解が生まれていた。
一旦区切ります
*その他・備考
*性格診断
『花映塚』での会話では相手の波長を読み取ってキャラクター毎の性格分析をしている。長ければ暢気、短ければ短気といったように大まかな性格を教えてくれる。簡単なものではあるが、会話の機会が少ない東方キャラの性格を把握する一助になる。
キャラクター名
波長
備考
博麗霊夢
(非常に)長い・短い
長い時と短い時が交互にある
霧雨魔理沙
比較的普通
こう見えて安定している
十六夜咲夜
少し長い
少しずつ暢気になってる?
魂魄妖夢
比較的長め
見るからにそうだ
チルノ
短い
気性が激しいから?
リリカ・プリズムリバー
音に合わせて変わる
波長に合わせて音が変わる?
メルラン・プリズムリバー
かなり長い
心地の良い揺らぎ
ルナサ・プリズムリバー
かなり短い
人を不安にさせる揺らぎ
ミスティア・ローレライ
かなり短い
何を考えているか伝わりにくい
因幡てゐ
飛びぬけて短い
近くにいるとすぐに判る
射命丸文
安定している
誰にでも合わせられる気質
メディスン・メランコリー
桁違いに短い
普通の人には声が届かない
風見幽香
桁違いに長い
花の波長もそんなもの
小野塚小町
かなり長い
短いかと思った
四季映姫・ヤマザナドゥ
位相がずれている
決して干渉しないから人を裁ける
*名前と呼称について
フルネームがやたら長いことも相俟ってか、pixivにおいて鈴仙を描いたイラストのタグも「うどんげ」が付けられている場合が多く、検索した際フルネームより多くの作品がヒットする。
一方、名前の省略形である「鈴仙」タグについては、『儚月抄』で登場する二代目レイセンと紛らわしいこともあってか、フルネームのタグよりも作品数が少なかったりする。
*ちなみに鈴仙から他永遠亭住人への呼称は、
永琳:お師匠様、師匠
輝夜:輝夜様、姫様
てゐ:てゐ
となっている。
*名前の由来
フルネームは「鈴仙・優曇華院・イナバ」だが、上記の通り「うどんげ」と呼ばれる事が多い。これは彼女の師である八意永琳の付けた「優曇華院」という愛称で、永琳は「ウドンゲ」と呼ぶことから。その後ろの「イナバ」は彼女の現在の主人である蓬莱山輝夜の付けた愛称。愛称と言うよりも兎ならば何でもまとめて「イナバ」らしい。ただし、永琳も輝夜も時と場合に応じて「鈴仙」という呼称を使う場合がある。なお、二人に愛称を付けてもらう前は「レイセン」というカタカナのみで、「鈴仙」という漢字も月の兎である鈴仙が地上人にカムフラージュする為に無理やり字を当てているもの。
*名前に関するエピソード
現在その「レイセン」という名前は『儚月抄』における新登場キャラクターのレイセンに受け継がれている。(彼女の前の主人である綿月豊姫が「逃げ出した前のペットの代わりに」と付けた)色々と妙なあだ名で呼ばれる事の腹いせに、自分のスペルカードには「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」といったカッコ内を読み仮名とする妙な名前を付けている。カード名は気に入っているらしい。優曇華とは穢れを吸って身をつける月の植物であり、穢れを知らなかった月の兎が地上の穢れに触れて美しい実を付ける事を期待して永琳が名付けた。(と、輝夜は考えている。)
*オワリ