東方キャラクターズ6「東風谷早苗」 ( No.158 )
日時: 2018/06/14 21:26
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IY2Nphk)

*東風谷早苗(こちやさなえ)とは:東方Projectのキャラクター。初登場は第10弾「東方風神録」5面の中ボス及びボス。それ以降の作品にも登場し、「東方星蓮船」などでは自機を務める。

*概要

種族 人間
能力 奇跡を起こす程度の能力
二つ名 祀られる風の人間、山の新人神様、現代っ子の現人神、皮相浅薄な人間、我欲の巫女、風と湖のテウルギスト、山に住む奇跡の現人神
テーマ曲 信仰は儚き人間の為に、少女が見た日本の原風景

*二つ名

祀られる風の人間(風神録、非想天則)
山の新人神様(星蓮船)
現代っ子の現人神(ダブルスポイラー)
皮相浅薄な人間(茨歌仙)
我欲の巫女(神霊廟)
風と湖のテウルギスト(鈴奈庵)
山に住む奇跡の現人神(紺珠伝)

*テーマ曲

信仰は儚き人間の為に (東方風神録5面ボスBGM)
少女が見た日本の原風景 (東方風神録5面道中BGM)

*登場作品

「東方風神録」5面中ボス、5面ボス
「東方地霊殿」EX面中ボス
「東方星蓮船」自機
「東方非想天則」自機(シナリオあり)
「ダブルスポイラー」 LEVEL EX
「東方茨歌仙」
「東方神霊廟」自機
「弾幕アマノジャク」七日目
「東方鈴奈庵」第22話
「東方紺珠伝」自機

*人物

 守矢神社の風祝(かぜはふり)で、八坂神奈子の巫女にして洩矢諏訪子の遠い子孫。 しかし、早苗本人は自身が諏訪子の子孫であることを知らないようだ。 風祝とは神職の一種で、ざっくり言えば巫女のようなものである。なお、実際の洩矢の子孫は「守矢早苗」という人物である。

*来歴

《東方風神録》

 Stage 5の中ボス、及びボスとして登場。
外の世界で信仰心が薄くなってしまったおかげで、信仰によってその存在を維持していた神奈子達の存在が危うくなった。そこで神奈子は信仰心を得ようと神社ごと幻想郷の妖怪の山に引っ越し、それと共に早苗や諏訪子もそこへ移り住んできたのである。当然のように山の妖怪たちからは警戒されていたが、エンディングでは主人公達の仲介もあって和解し、そのまま山に住む事になった。
初登場の時点では『博麗神社を手に入れれば幻想郷を支配できる』という、幻想郷の本質を突いているようでそうでもないような危うい考えを持っていた。しかし、倒されてからはそんな考えを捨てたらしく、逆に霊夢の方は早苗の神社をなんとも思ってないようで、今の幻想郷はそのまま2つの神社が共存している。

《東方地霊殿》
 
 EXステージで中ボスとして再登場。
発言とスペルカードで女子高生(※)らしさ、幻想郷に適応した自分をアピールしていたが、突然の登場(6面までの道中にそれを匂わせる描写はほぼない)と突飛な言動(「この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!」)でプレイヤーを大層驚かせた。

 ちなみに、外の世界では女子高生だったという設定は半ば常識化しているが、あくまで二次設定である。
 もともと有力な設定として存在していたが、星蓮船発売時のメッセサンオーの購入特典で、
黄昏フロンティアの絵師alphes氏が描き下ろした早苗のイラスト(分類としては非公式・二次絵)がセーラー服を着たものであったことから、決定的に一般化した。(→予約早苗)公式上は、早苗の外の世界での暮らしぶり、実年齢その他は不明である。二次創作においては、学生時代の制服がブレザーかセーラー服かで熾烈な議論が展開される。

《東方星蓮船》

 遂に自機に昇格。二柱に薦められ、幻想郷に慣れるため妖怪退治に挑戦。
A装備(神奈子)とB装備(諏訪子)の二つがある。
自機としての性能が異様に高いB装備に対し、A装備は性能面では平凡である反面会話が異様なことになっており、途中で妖怪退治に楽しみを見出したおかげ?なのか、
『そうですね。ネズミだって馬鹿になりませんね。外の世界のネズミは生体実験には欠かせない、尊い生き物ですし』
『難儀ですねぇ。でもまぁ、私も(妖怪を退治する)楽しさが漸く判ってきた所で、驚きは特に……』
『参ったかー!これが人間にして神である私、東風谷早苗の力よ!』
『ええっ?妖怪退治の無い世界?それは困ります』
『そ・こ・よ、そこ。そんなエキセントリックな出来事(人間が喰われる事)はここ(幻想郷)にしかない』
など、妖怪に対してSっ気溢れるやりとりが多く見られた。
 ちなみに、星蓮船では聖白蓮等と和解し、早苗が「妖怪も悪い人ばかりじゃない」と認めてしまうENDも存在する。
こちらはBADENDとなっている。

《東方非想天則》

 幻想郷に現れた巨大な影を二足歩行の巨大ロボと信じこみ、それを追ってチルノや紅美鈴、そして信仰する神の一柱たる諏訪子と戦うことに。諏訪子には、「自分に勝てたら一人で妖怪退治に行ってもいい」などと言われており、親(先祖?)離れも近いようだ。
 他にもアリス・マーガトロイドに巨大ロボットを作れないか聞いてみたり、お台場ガンダムに興味を示していたりと、やたらとロボットにこだわりを見せる。自分で乗ってみたいとすら思っているようだ。
 もっとも、妙にロボットにこだわる態度を見せるのは、「実際何らかの気象現象かなんかであろう、そう考えてしまう自分の思考回路が面白くなかった。だから彼女は、あの影は里を襲う巨大ロボだと思う事にした。そう考えると調査が楽しいからである」という描写もあるように、幻想郷では常識的でつまらない考えに捉われるよりも非常識で面白く考えたほうが楽しいという、前向きな考えに至った結果のようである。

《ダブルスポイラー》

 霊夢、魔理沙とともにLEVEL EXにて被写体に。
神奈子と諏訪子の力を借りた技に加え、妖怪から妖力を吸収して、その力で攻撃するというとんでもない技を身に付けた。もはや本人が常識の通じない存在になりつつあり、霊夢と合わせて巫女無双である。この技は射命丸文からは山の神の威厳が保てると好評(?)だったが、姫海棠はたてからはかなり警戒されており、「人間でも神様でもなくもっと悪い奴」呼ばわりされている。

《東方神霊廟》

 なんと二度目の自機抜擢。すっかりレギュラー入りである。今回はあふれ出た神霊を信仰拡大に利用できるのではと思い、行動を開始する。すっかり幻想郷には馴染んだ様子で、たぶん主人公4名の中で一番この異変を堪能したであろう。また、エンディングにて珍しく私服が公開されるシーンや、諏訪子が「ごっはっん!ごっはっん!」と早苗にご飯を作るようせがむシーンなどがある。

《東方紺珠伝》

 領地である山の湖が、鈴瑚ら玉兎の部隊によって占拠されてしまったため反撃に出る。今回は大好きな宇宙(月)に関わるストーリーでもあり一層気合が入っている。


 一旦区切ります

Re: 幻想へ至る風 ( No.159 )
日時: 2018/06/14 21:30
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IY2Nphk)

 続きです。

*容姿

 胸の位置ほどまである緑のロングヘアーで、髪の左側を一房髪留めでまとめ、前に垂らしている。 瞳の色は作品によってまちまちで、黄色だったり深緑だったり青だったりする。衣装は作品によって若干異なるが、白地に青の縁取りがされた上着と、水玉や御幣のような模様の書かれた青いスカートは共通。博麗霊夢とは違うデザインの巫女装束を着ているが、もっとも特徴的な腋の部分は同じ。
 頭に付けた蛙と白蛇の髪飾りは彼女の特徴ともいえるアクセサリーで、これは諏訪子(→蛙)と神奈子(→蛇)の象徴でもある。二次創作などで幼児化された絵(おさなえ)の場合は、蛙の飾りがおたまじゃくしに変わる事がある。また諏訪子の帽子のように、蛙や蛇の表情がコロコロ変わることも。手に持つお祓い棒(幣)は霊夢のものと形状がだいぶ違い、あまりバサバサしないものを持っている。よくノコギリとかはんぺんとか言われる。
 また、『星蓮船』では、ペンダントのようなものを着けているほか、『茨歌仙』では、白い星マークが書かれた青いネクタイをしており、髪の頭頂部が双葉みたいに跳ねている。この時は、服も袖や襟に青い三本線が入った別バージョンのものになっている。(→茨歌仙早苗)靴は原作では薄緑色or水色のローファー?を履いているが、『茨歌仙』や『鈴奈庵』ではブーツを履いていたりする。

 蛙の髪飾りについてカチューシャである(あった)とする説がある。確かに初期の風神録や非想天則のドット絵(立ち絵ではつけていない)ではつけているように見える。一方で、近年の紺珠伝等や、もしくは茨歌仙や求聞口授等の公式本において確認できるわけではない。使い分けているのかどうかを含めて謎である。どっちでも可愛いから良いのかもしれない。




*性格

 性格は極めて普通の人間だが、外の人間だったからか少しズレている。間抜けで、感覚が幻想郷の人間と少し異なる。(東方求聞口授より)
 素直で責任感が強く、純粋で他人に影響されやすい。真面目な自信家だが、やや惚けたところもある。
 初登場時は高圧的に信仰獲得のため幻想郷征服を進めていたが、主人公たちに敗れてからはその責任感から解放され、元の素直で社交的な性格になった。その後幻想郷で暮らす内に外の世界の常識が通用しない事を認識し、神奈子の指示で妖怪退治の真似事をするなど、幻想郷に慣れる事を目標とした模様。

 そして『星蓮船』で妖怪退治に目覚め、戦うこと(弾幕ごっこ)に楽しみを見出したようだ。そのため、聖の提唱する平等な世界に異を唱え、戦闘になった。その後も諏訪子に稽古を頼んだり、ニ柱に頼らない技(上記《ダブルスポイラー》参照)まで編み出すなど、自己鍛錬には余念が無いようだ。

 『茨歌仙』では、成り行きで唐突に博麗神社(ライバル)の管理を任せられたにも関わらず、霊夢が戻ってくるまでちゃんと神社の掃除等の雑務を行っていたことからも、その真面目さが伺える。

 『非想天則』ではロボットに強い興味を示していたり、外の世界ではオカルト本をよく読んでいた事を思い返すなど、ちょっと普通の女の子と趣味がずれているようである。

 外の世界出身故か東方Projectのキャラとしては珍しくお酒に弱く、宴会ではすぐに酔いつぶれてしまう。絡み酒気味の霊夢とは宴席で対立したこともあった。

 理系であるらしく、歴史や国語といった科目には興味がなかったようだ。だが『神霊廟』以降、歴史にも多少興味を持つようになる。とはいえ、勉強の教材に小学六年生の教科書を持ちだすあたり、感覚のずれを垣間見ることが出来る。

 理科全般に強く、前述のロボットへのこだわりのほか、書籍では常温核融合について語ったり、ヘビ毒に対する血清を用意したりしている。特に宇宙開発について強い思い入れがあるようで、星蓮船Extraや紺珠伝3面など宇宙関連のステージでは普段にも増してハイテンションになっている。

*能力

 能力の「奇跡を起こす程度の能力」というのは、本来は八坂神奈子と洩矢諏訪子の力を借りて発動する能力であり、天・地・海すべてを操ることができる。だが人々のために力を振るっている内に信仰の対象が風祝に移ってしまい、生きながらにして神格化(現人神)。その後、神奈子と諏訪子と早苗の能力の境界線が曖昧になりだしてしまった。現在この奇跡を起こす能力について、神奈子や諏訪子の力が関与しているのか、あるいは早苗独自の能力であるかは言及されていない模様である。

 上記の他にも、客星や、九字といった、神職たる風祝らしい力を使う。自機の時は、風を使った弾幕を用いることが多い。(非想天則スペルカード、神霊廟通常弾など)。『求聞口授』によれば、信仰を集めるため、人里でも手品レベルの奇跡をつかって営業しているようだ。奇跡といえば幸運と混合されるが、奇跡とは偶然の頂点であり、その結果が良い方とも悪い方とも限らない。幸不幸とは関係ない(例として、蛙やおたまじゃくしが空から降ってくる、ファフロツキーズの奇跡が上げられている)。

 奇跡を行う為には準備(呪文詠唱)が必要となる。奇跡の大小によって準備にかかる時間が異なり、小さな奇跡なら一言で済むが、天変地異レベルの奇跡となると数日もの呪文詠唱が必要となる。

 アクションゲームの東方非想天則では風を操作して戦う大振りでトリッキーなタイプ。体術に慣れていない素人くさいモーションも見どころ。

*スペルカード

秘術「グレイソーマタージ」
東方風神録、東方非想天則、東方神霊廟
秘術「忘却の祭儀」
東方風神録、東方非想天則
秘術「一子相伝の弾幕」
東方風神録
奇跡「白昼の客星」
東方風神録、東方非想天則
奇跡「客星の明るい夜」
東方風神録
奇跡「客星の明るすぎる夜」
東方風神録、東方非想天則
開海「海が割れる日」
東方風神録、東方非想天則
開海「モーゼの奇跡」
東方風神録、東方非想天則
準備「神風を喚ぶ星の儀式」
東方風神録
準備「サモンタケミナカタ」
東方風神録
奇跡「神の風」
東方風神録
大奇跡「八坂の神風」
東方風神録
秘法「九字刺し」
東方地霊殿、東方非想天則
奇跡「ミラクルフルーツ」
東方地霊殿
神徳「五穀豊穣ライスシャワー」
東方地霊殿
蛇符「神代大蛇」
東方星蓮船
蛙符「手管の蝦蟇」
東方星蓮船、ダブルスポイラー、東方紺珠伝
祈願「商売繁盛守り」
東方非想天則
神籤「乱れおみくじ連続引き」
東方非想天則
蛇符「雲を泳ぐ大蛇」
東方非想天則
奇跡「ファフロッキーズの奇跡」
東方非想天則
奇跡「弘安の神風」
ダブルスポイラー
妖怪退治「妖力スポイラー」
ダブルスポイラー
蛇符「バインドスネークカモン」
弾幕アマノジャク
蛇符「グリーンスネークカモン」
弾幕アマノジャク


*二次創作における早苗

 登場当初は博麗霊夢とは正反対のおしとやかな性格で書かれる事が主だったが、『地霊殿』辺りから段々とはっちゃけ始め、『星蓮船』からはSな部分がクローズアップされたりしている。その真っ直ぐで突っ走りやすい性格から、周りの人妖を引っ張ったり、振り回したり、物語の推進力として動くことが多いようだ。

 守矢神社ではたいてい家事やらなんやらを背負い込む役目のため、苦労人として描かれていることも多い。



*人間関係

 人間関係では、やはり信仰する二柱である八坂神奈子や洩矢諏訪子との絡みが多い。(→かなさな・すわさな、守矢一家)二柱の事はおおむね尊敬する神様として見ているようだが、振り回されて困っていたり、手間を押し付けられていたり、無理やり飲まされていたりする。たまに堪忍袋の緒が切れて反撃に出ることも。

 同じ妖怪の山の住人の中では、射命丸文との絡みが書かれる事が多い。(→あやさな)外から来た珍しい人間である上、行動的で新聞のネタにしやすいと見られているのか、文はそれなりに早苗を高く評価しているようである。一方、同じく天狗で新聞記者である姫海棠はたては若干警戒している様子。しかし、女子高生(両者とも厳密には違うが)繋がりで一緒に描かれる事もある。

 霊夢との絡みも、腋抜きにしても巫女同士だからか結構多い。(→レイサナ)

 『星蓮船』以後は腹黒い、黒早苗やS苗、風祝(かぜはふり)をもじった風屠(かぜほふり)などと呼ばれる早苗のイラストが投稿されている。公式で(もっとマイルドだが)さでずむに目覚めたきっかけとなった多々良小傘との絡みも多く、S苗さん状態でいじめたりペットにしたりしているイラストや、普通にイチャイチャしてるものまで非常に幅広いイラストがある。逆に、いじめられているものは割と珍しい。(→こがさな)

 命蓮寺関係では、他にも星蓮船EXの会話から封獣ぬえとの関係もよく描かれる。こちらも、早苗が主導権を握るものが多い。(→さなぬえ)

 苦労人同士の共感なのか、十六夜咲夜や魂魄妖夢と一緒に描かれることも。(→サクサナ・さなみょん・さくさなみょん)