まだ途中だけど...

登場キャラ、イクリプス(スレ主)、カイザー(モンブラン博士さん)、佐治 嘉元(彩都さん)

その時、店の扉のベルが鳴った。
2人は同時に顔を入口へ向ける。

そこに居たのは、茶色い長髪を左右で縦ロールにまとめてる痩躯の女性だった。陶磁器のような白い肌に蒼い鮮やかなチーロリ衣装を着ており、店内の装飾やパンの数々を眺めていた。

そして、その赤い瞳でこちらを見ると、女性はにこりと笑みを浮かべる。

ー客だ。

とっさに動こうとした嘉元よりも先に、カイザーが前に出て挨拶をする。

「やあ、いらっしゃい。今なら丁度焼きたてのパンが出来上がった所なんだ」

「あら、それはラッキーでしたわ♪ じゃあいくつか頂こうかしら」

嘉元は駆け寄って、サッとトレーを女性に手渡した。その際、丁度彼女と目があった。
人形のように整った顔立ちのその女性には目力が効いてるようで、嘉元は一瞬ドキっとする。「ありがとう」と言いながらトレーを受け取った女性は、パンの前にまず嘉元の事を見た。特にその服を...

「ふふっ、ずいぶん可愛らしい売り子さんですわね♪わたくしと服の趣味が合いそうですわ」

「えっ？ど、どーも......」

嘉元は短いスカートの裾を抑え、目を背けながら言う。

その後、女性は店内にあるパンを選び出した。どれも芸術的に整った形のパンばかりで、食べるのがもったいないとも思えてきてしまうレベルだ。
彼女は「あの子だったらこういうのが好きかしら」「これは彼女だったら気に入りそうですわ」など、何かを呟きながらパンでトレーを埋めていく。
その姿を見ていたカイザーは、ふと微かに彼女に見覚えを感じる。

(はて、このお方、どこかで...)

華やかな衣装とモデルのような体型の彼女のような女性はそうはいない。ひょっとしたら雑誌やテレビに出ていたのかもしれない、と彼は考える。
そうこうしてるうちに、彼女のトレーの上は色とりどりのパンでいっぱいになっていた。


とちほ、今夜投稿予定！！

ちなみにイクリプスは人間に擬態してて、最初はカイザーも全く敵意のない彼女の正体を見破れません(ただ後ほど流石にバレます笑)
この後の流れは...イクリプスがレシートを捨ててお店を後にしますが、
そのレシートの裏に暗号が書いてあり、ここでカイザーと嘉元が「上位者(いわゆる"神")」の存在を知り、
またヴァルキュリア達がそれを撃墜する計画を立ててる事も知ります！(≧∀≦)
(上位者は人間とヴァルキュリアが力を合わせないと勝てない為)

やっと重要なフラグ回収したぞ〜、他のオリキャラとのフラグも回収するぞ〜！( ´ ▽ ` )