Re: 藍色蓮のモノローグ ( No.4 )
日時: 2017/08/20 23:26
名前: 流沢藍蓮 (ID: JwbLvji.)

 d 特殊職関連


1 特珠職業「魔素使(まそし)」は、魔法素を武器や盾として実体化させて戦うが、それに使われる魔法素は原初魔法素である。要は、無属性魔導士の派生職。魔素使は破術師並みに人数が少ない。
 実体化させた武器や盾は、本人の意思によって、あるいは本人の意識の消滅によって消えてしまう。

2 人形使(にんぎょうし)は対象物(人形)に魔法素を込めることでそれを動かす。しかし魔法素というものは、一定の所に留まらずに周囲に拡散しようと動くので、長期間魔法素を閉じ込めることは不可能。
 ただし、「黄昏の主(死の神のこと)」に頼めば永久に閉じ込められるし、人形に意思を与えることもできる。しかし、その代償として術者は、2年の寿命を失う。

3 描いた絵を実体化させることができる「絵使(えし)」は、筆に魔法素を込めて使う。魔法素そのものは単なるエネルギー体に過ぎないので、才能ある者ならば「永久実体化」が可能となる。魔法素そのものに意思はないが知性はあるので、描いた絵を読み取ることを可能とする。
 自分の描いた絵だけではなく、他人の描いた絵や印刷物まで実体化できる「絵心師(えしんし)」はその手に魔法素がこもる。これもまた単なる才能であるが、「絵使」に比べると「絵心師」は圧倒的に少ない。

4 特定の石を特定の形に並べて術を行う貴石占術師は昔からある職業である。彼らは特別な、魔法素のこもりやすい石を決められた図形に並べることで、相乗、打ち消しなどの作用を起こして、それで空気中や水中にある魔法素を操り、術とする。詠唱はないものが多く、メインの所業は「石で図形を描くこと」である。
 彼らの描いた図形は「陣」と呼ばれ、「回復の陣」「封じの陣」「隠匿の陣」など多様である。
 彼らは動くよりも、座して罠を張り、相手を待ち構えることが得意である。つまり、とっさの事態への対応は難しいため、常に先を読んで行動する必要がある。

5 死霊術師は冥界に働きかけ、死霊を呼び出して使役したり、悪霊を撃破したりする。彼らは術の構成的に「魔導体質」と「召喚体質」の両方が必要なため、数は多くない。死霊術師は「黄昏の主(死の神のこと)」に五年の命をささげることで、死者蘇生すら可能とする。