f 召喚・契約関連
1 召喚師は魔導士とは異なる体質を持つ。普通に暮らしている人は他の「界」のことを感知することができないが、彼らは生まれつきそれを感知し、望めばそこに住まうもののことを知ることができる。これを「召喚体質」と呼ぶ。
2 召喚を行うには、異界を知り、それに働きかける生まれつきの力を使って各「界」に呼びかける。強い神や悪魔、霊や精霊になるほど沢山の言葉を重ねて呼びかけなければならないが、一度地上に「喚んだ」ときには人間側に主導権が渡る。ただし、呼びかけに応えるかは人外側の勝手である。
「召喚体質」のある者は異界の存在からすると灯台のように輝いて見えるので、呼んでもいないのに勝手に来ることも。その場合、人間側に強制力はない。
3 召喚師は異界の存在を使役して戦う。すなわち原点は他力本願である。何を召喚できるかは呼びかける「界」と呼び掛けの長さ、間に挟んだ言葉によって異なる。
例;闇神ヴァイルハイネン(天界)の召喚呪文(一部アドリブOK)
「(1)極夜司る(2)闇呼ぶ鴉、(3)風の体現者、(4)異界の渡し守よ。今、(5)卑小なる地上界のヒトの子の 声に応え、(6)彼方なる暗黒より その姿を現し給え」
解説;(1)=「闇」という属性の決まり文句
(2)=ヴァイルハイネンの眷族
(3)=彼の性格(気まぐれ)
(4)=彼の性質(よく世界を渡る)
(5)=呼び出し主の立場
(6)=彼の住まうところ
あとはアドリブ
4 神も悪魔も精霊も死者も。一定の条件が整えば、人間と契約し、その力を貸し与えることができる。契約の方法はそれぞれ違い、あらゆる決定権は人間でない側にあることがほとんどである。
ちなみに。「召喚」と「契約」は似て非なるものである。
5 神や悪魔、精霊は気まぐれに人間と契ることがある。(ときには逆、あるいは相互もある)これを「契約」と呼ぶ。
「契約」は召喚ほどの強制力はないため、互いに信頼し合っていることが大切である。(人間の上位に当たる存在から契約を迫ってきた場合、信頼がなくとも契約できる)