袖時雨を添へて、【小説練習】 ( No.143 )
日時: 2018/03/06 19:56
名前: 狐◆4K2rIREHbE (ID: 5EP.ptSA)


 こんにちは、銀竹です。
相変わらず、皆さんすごい速さで投稿なさってますね(笑´∀`)
あれよあれよという間に沢山の作品が生まれて、これまではなかなかコメントが残せずにいたのですが、今度こそは!ということで感想書かせて頂きます。
ちょっと短くて書き足りないくらいなのですが、全部楽しく拝見しました!

>>129 浅葱さん
 最初は、何気ない世間話を綴った手紙の内容に、微笑ましいなぁくらいに思っていたのですが、やがて二人の境遇を理解し始めた辺りから、ひどく切なくなりました……。
涙を零しながら、必死に明るい内容を書いていたんですね。
また、手紙に込められた沢山の想いを受け、そうして溢れてくる感情に涙しながら、読んでいたのですね。
運命とは斯くも残酷なもので、何の前触れもなく、人の幸せを刈り取っていきます。
それは事故だったり病気だったり、きっかけは様々だと思うのですが、きっとこの二人も、過酷な運命に翻弄ながら、やるせない怒りや悲しみ、沢山の不安を抱えて……そんな中でも想い合っているのですね。
いえ、そんな中だからこそ、と言うべきでしょうか。
 二人の姿は、痛々しくも立派で、読んでいて胸が締め付けられました。
桜を見に行ったり、海に行ったり、愛を囁き合ったり……そういった普通の幸せが、二人には今、遠く儚い夢のように見えているのでしょうか。
 まだ世界が二人を見放さないことを、願います。

>>130-131 電子レンジさん
 師弟ものは、ずるい(笑)
憎悪というのは時として凄まじい原動力になるもので、この子供も、きっと父を殺されたその恨みから、復讐に人生を捧げてしまったのかなと思います。
だからこそ、復讐を果たす術を教えてくれていた師こそが、実は仇だったと知ったときは、まるで裏切られたような気持ちになったのではないでしょうか。
 顔を合わせるとなかなか上手く言葉が出てこなくて、拳でしか語り合えないような、不器用な者同士のやりとりは、見ていてすごくもどかしいです。
なんか……もう私が出て行って「いや、君の師匠めっちゃ龍馬くんのこと想ってるよ! なんとなく分かるでしょ!」「あんたもう、この子のこと大好きなんだから仲良く暮らしちゃえよ!」と全力で説得したくなりました(笑)
師匠を信じたい気持ちと復讐心がせめぎ合い、葛藤する龍馬くんと、激情に突き動かされ立ち向かってくる弟子の戦い方に、未熟さと成長を感じている柳先生……ああ、もう、ああ。
 柳先生、最後は敗れてしまいましたが、弟子が自分を超えたことを心の底から喜んでいたことでしょう。
もちろん亡くなったお父さんに代わりはいないけれど、柳先生と龍馬くんの間には、師弟以上の親子みたいな絆があったのですね。

>>132 通俺さん
 今投稿されている話の中で、一番好きです( *´艸`)大好きです!
そう、ヤギって本当そうなんですよ。可愛い顔して、あいつらすごい図々しい上に賢くて狡猾なんですw
心を込めて書いた手紙を食べられちゃった主人公には申し訳ないですが、読んでいて爆笑しました(笑)
お相手は年上の女性ということで……きっと、一生懸命背伸びして、良い便箋を買って、時間をかけて書いたんですよね(;^ω^)
それを食べちゃうなんて、あのヤギは言うなれば姫を守るナイト!
……いや、ヤギはそんなこと考えないな、単に食欲に忠実だっただけだな(笑)
 主人公の想いが女性に届くように、心から願っています!
あえてヤギと山で暮らすことを選んでいる女性ですから、案外ヤギを手懐ける術を身に着けて、まずはヤギを味方につけるのも手かもしれませんねw
 白ヤギさんを飼うならば、やはりザーネン種か、なんて(*^▽^*)
素敵な作品をありがとうございました! ンヴェェェエエエ!

>>133 月白鳥さん
 うう、恐ろしい……。治療法も分からない、レゼルボアすら未知の新種の病原体。
相手は目に見えない脅威ですから、研究員の方々は本当に恐怖と戦いながら日々を過ごされていたのでしょうね……。
何とかせねばと研究し続けた「私」が、最期は絶望し、死を望んでいる描写を読んで、心底ぞっとしました。
状況を打破すべく立ち上がったはずの研究員たちが、逃げ出し解放を望むくらいに、事態は深刻なのだ、と。
そして今後、更に感染が拡大していくであろうこの世界の結末を考えて、もう寒気が止まらないです。
 病気の症状などが事細かく書いてあるので、よりリアルに、病原体の猛威、恐ろしさを感じ取ることができました。
この文章は、月白鳥さんしか書けませんよね(;´Д`)
音もなく忍び寄る死の影……現代世界でも絶対にありえないとは言えない状況なので、読んでいて本当に怖かったです。

>>134 ちん☆ぽぽさん
 悩んで悩んで、何度も推敲しながら、一生懸命手紙を書く主人公の気持ちが伝わってきました。
そして、残された時間を共に過ごした、彼女との思い出を語る場面で、うるっときました……。
こんな素敵な夫婦を引き裂いた運命という奴に、一発拳骨をお見舞いしてやらないと気がすみません( ;∀;)
 手紙って、本当に難しいですよね。
「便箋のデザインはどうかな?」「ちゃんと綺麗な字を書けるかな?」、送る相手が大切であればあるほど、より時間をかけて、丁寧に書いていくものなのだと思います。
だからこそ、メールに比べて温かみのある、気持ちのこもったものになるんですよね。
ポストに入れなくても、きっとその気持ちは、天国の彼女に届いています。
今は泣いて、いつか、本当にお迎えが来たら、三途の川の向こうでもお幸せに……!

>>135 refrigeratorさん
 ああ、青春……。涙をこらえているせいなのか、寒さのせいなのか、鼻を赤くして歩く少女の姿が目に浮かびました。
表現力が、素晴らしいですね……!
最後に「感情を直接表現する言葉をほとんど使わないように意識した」と書かれていたので、読み直したのですが、本当に「つらい」とか「悲しい」っていう言葉がありませんでした。
それなのに、少女の切ない気持ちがひしひし伝わってくるのは、refrigeratorさんの文章力の高さ故だなと思いました。
 情景描写も繊細で、かつ洗練されていて、素敵です。
時間で言うと、少女が歩くだけの数分、いや、数秒くらいの出来事なんですよね。
でも、少女が道行く人を羨ましそうに見つめる様子とか、雪が舞い散る様子が丁寧に描かれていたので、たった数秒くらいの出来事なのに、ちょっとしたドラマを見ているような気分になりました。
 いずれ、少女に再び、素敵な恋が訪れるといいですね(*´ω`*)


一旦切ります!