「フビライハンとエビフライの違いを教えてくれ」
「………は?」
私は流石に理解ができなかった。いくらこいつが馬鹿で、意味のわからない発言を色々としていて、その割には短編の物語をそれなりにかけるぐらいのやつだとしても、理解ができなかった。
「みー、聞いてるー?だからー」
「フビライハンとエビフライの違い?ググれ」
なんでエビフライ食べながら聞くのよ!?
うちの近くのスーパーのお惣菜コーナーでお買い得だった1本100円のエビフライ食べながら聞くの!?
しかも6本買うってどう言う神経してるのよ。
いや、そもそもなんて女子高生がエビフライ食べながら人の家でフビライハンとエビフライの違いについて問うのよ?謎すぎる……
「ワーカーンーナーイー!教えろー!」
「エビフライが食べるやつ、フビライハンが死んだ人」
この子見た目は可愛いんだけどなー。脳内お花畑なのがなー。
ていうかなんで私の家でエビフライ食べながらフビライハンとエビフライの違いについて聞いてるのよこいつ………
「わかった!フビライハンが食べるやつで、エビフライが人ね!」
あーもうやだ。突っ込むのすらめんどい。
「そうだよーすごいねー」
なんでエビフライとフビライハンがごっちゃになるかなー?逆だよ逆!
……もう6時かー。早いな……どうせなら…………
「エビフライあと何本残ってる?」
「4本!」
「わかった、チャーハン作るからエビフライ皿に取り分けておいて。あんたも食べていくでしょ?」
「りー!」
♢ ♢ ♢
ついでに、後日こいつがスーパーのお会計でエビフライとフビライハンを間違え、
挙げ句の果てに先生の質問に自信満々に
「エビフライ!」
と答え、クラスで大爆笑が起こったのは言うまでも無いだろう。
「みー、なんでみんな笑ってたんだろーね」
「さーね?」
やっぱこいつ、馬鹿だなぁ
そもそも最初に違いを正さなかったわたしがわるいきもするけど