もう作品の投稿は満足致しましたので他の方への感想を書く人になろうかと再びやってきました。
どなた様
俗世に還った天の女子、タイトルを見て初めに思い浮かんだのはかぐや姫でした。
羽衣に見立てた紙を剥いでやったとするなら、やはり俗世に還ることができるのではないかな、と。
きっと単なる町中の一部分だろうに、とても退廃的な雰囲気が、単語の選び方から想像されました。
それと、視点人物の苛立たしさのようなものや、さっぱりさせた後は反復表現が重なるようになっていて、何となく心境が変わったのかな、などと。
ちょっとだけ、気になったことがありまして。
被害を被るは二重表現に近いので被害を受けたり、害を被るの方が日本語的には自然かなと。
悪意、あるいは悪辣に曝されるや、辱しめられるみたいな書き方も、意図によっては採用されそうですね。
流沢様
自作を投稿し終えて、他の方の作品を読んでいたのですが、「あっ、ヤバイ話似てる」って頭抱えてしまいました 笑
しかも自分の方が投稿が後でしたのでより一層。
でも、同じように話を進めましたが、流沢様のものは寂しく切ない終わり方になっており、やはりどう締めるか、締め括りたいかは人によって違うのかなと感じました。
自分は、明確なバッドエンドが苦手で、どこかに分かりやすい救いの手を登場人物に差し伸べてしまうので、叶わなくても構わないと視点人物が思っている終わり方はできず、こんな方法もあるのかと思いました。
それと、今までの作品と文章の雰囲気が全然違ってて、捉え方によっては失礼かもしれませんが、率直に伝えますと、別人のように上手でした。
自分はただの参加者の一人なのですが、次回も流沢様が参加したら、今度はまたどんな風に変わってるのかなと気になりましたので楽しみです。
瑚雲様
なるほど、やられた!と感じました、面白かったです。
別れを理不尽に突きつけられた人の話かと思えば、短冊つきの笹を食べさせられるパンダの話なのですね。
「どうしてこんなことに至ったのか」その言葉が、読み終えて理解した後にコミカルに響きました。
何がすごいって、初見だと来場者の一人と思い込んでしまうのに、ネタを理解してから読み返しても、齟齬や矛盾、間違いなどなく、むしろ一度目で違和感を感じた表現が、正しく適切な表現だったのかと納得できるところでした。
どんでん返しがとても綺麗で、理解できたとき最高に楽しかったです。
かるた様
二人は人間でしょうからこの表記はよくないかと思いましたが、飼い主の先生が消えて正反対の態度を示す二人が、三月経ってなお連れ添っているのが印象的です。
文中で猫という表現がありましたが、視点の女性はむしろ、蒸発した飼い主を求めてやまない犬のように思えました。
仁くんは確かに、猫の方が近そうですね。
対照的な二人ですが、寄り添い続けているあたり仁くんも多少なりとも愛着が湧いているのですかね。
そうだとしたら嬉しいですねというかそうでないと報われないというか。
先生が誰なのか、どうしていなくなったのか、二人は何故誰を手にかけたのか、分からないことが多く色々と気になる作品でした。
寺田邪心様
何やこの名前ぇ……というのはさておき。
特殊な仕事についてる方をモチーフにした感じですかね。
複数人の登場人物に会話があるのに名前を出そうとしないところにほんの少しのシンパシーです。
樹海という暗く、まがまがしい場所。それも自殺の名所や何人も死んだのだろうと書かれているような。
そんな所を書いているのに、周りからおかしな人と思われている私の話なのに、優しいお話だと思いました。
ときおり現れる、きらきら星、すいか、短冊の彩り、そういったものが対照的に鮮烈な色の印象があって、読んでいく内に頭の中で映えていくような、そんな感じでした。
サニ。様
私の名前とたなばたのままが同じ『』で括られているのでこの女性がままなのでしょうか。
現れた男の子、なぜか握っている私の手帳、無くしてしまった記憶、おそらくはしょった描写を埋めるとぴたりと重なるのでしょうが……私の読解力に限界が来てしまいました……。
数年前に彼を産み落として、そのまま私は去って、記憶を無くしてしまったのでしょうか。
あ、そう言えばミミズが走るとありましたが、多分這うの方がよいような気がしました。
走るだと直線的な印象ですので、ぐにゃりぐにゃりと言った風なら這うの方がいっかなー、という具合です。
とまあ、そんな具合でした皆様の分。
キャッチボールでなく感想の贈り物ですので、無視も応答もご自由に、お気になさらず。