Re: 第7回 硝子玉を添へて、【小説練習】 ( No.256 )
日時: 2018/07/22 19:08
名前: 「五人④」 (ID: FTl/BOB2)

笹の葉から垂れ下がる細長い紙面を見て、私は思う。
何だこれ? と。
簡単に言ってしまえば、『これ』は何なんだ? 一体どうして、色とりどりの紙を吊るしているのだ? 私はそう思いながら、首を傾げる。
すると、巨乳の幼女が『何じゃ? 貴様は『七夕』を知らんのか?』と、いうので、『はい』と、答えた。
「あらそう? それなら仕方無いわね」
そう言って、巨乳の幼女が溜息を吐く。
何だ、解説してくれると思った。
「これは人間が作ったアホらしい行事よ」
「成程」
解説では無いが、解説に近いので、安堵した、それにしても、どうして人間はそんな事をするのだろうか? 不思議に思っていると、巨乳の幼女は谷間から、一枚の紙を取り出した、おまけにペンも。
「ほら? 貴方も書きなさい? 七夕は自身の願いを書いて、未来に託す愚かな行為よ」
「いや、愚かなら、私はしない」
「そう? じゃあ、私は世界制服でも狙っておくわ、ビバ! 世界制服!」
「…………」
世界制服、どっかで聞いた事がある単語だ、そう思いながら、巨乳の幼女は平仮名で『せかいせいふくをおこなう!』と、書く。
「そういえば世界制服って何?」
「世界制服? そんなの簡単よ、世界を我が物の手にする行為よ」
「成程」
「分かった? まぁ、でも、『アンタ等』は当に攻略しているから、もういいんじゃない? 後は『この地球(ほし)を統一する』だけでしょ?」
「……あぁ」
自分は静かに頷いて、虚空を見る。
私は宇宙人と呼ばれるモノだ、この地球を征服しようとした時、この巨乳の幼女が片手で仲間を殺害して、血だらけになった腕を、手を舐めていた、恐怖した私は降参し、幼女の下についている。
まぁ、この巨乳の幼女、この地球という星で相当最強の存在らしい。
自分は知らなかったから、その出来事に驚愕だ。
だが、彼女は『地球の女子の中での相当最強の存在』、なので、もう一つの人種、『男』よりも弱いという、それはそれで驚きだ。
まさかこの女よりまだまだ強い存在が居る事に、自分は身震いした、そして、この幼女は『この地球をアンタ等に征服されない様に観光をしよう』と、言い、今に至る。
だが、この幼女自身、この地球を征服したいらしく、私と利害は一致しているのに、一緒に征服しないのは、『自身の力でやる』という意味らしい、だから私を制圧し、征服の邪魔をした、という訳だ。
「……はぁ、疲れたなぁ? 今日はもうホテルで休もう?」
「いいのか? 他に襲っている宇宙人も居るだろうに」
「えぇ、もういいわよ、どうせ『アンタみたいな侵略者は多い』んだし? 倒しても倒してもきりが無いし、戦うのも疲れたし? でもまぁ、寝ている間に地球が襲われたら、元も子もないけどね」
「……あぁ、そうか」
私はそう呟いて、巨乳の幼女と共にホテルへと向かう──彼女が世界制服をする迄、残り千年と、八ヶ月……私が『世界征服』と『世界制服』の間違いを知るのも、千年と、八ヶ月──


初めまして、「五人④」と、申します、スレッド主に褒められた唯一のメンバーです、ほら、お前等敬えよ、自分を(笑)
とまぁ、「五人」メンバー四人に喧嘩を売った所で、解説でもしますか。

この幼女、人間じゃないです、多分鬼なんじゃないでしょうか? って、プロットに書かれている。
それにしても、千年は長い。

「五人④」でしたぁ。