Re: 【雑談】信あいなる枯らすを接ぐ ( No.306 )
日時: 2020/12/30 16:45
名前: ヨモツカミ (ID: B..bvq46)

【スレタイとポエムまとめ】

*黄泉を掌握したかった
 夜を掴むなんて無理な話だよ。
 誰もがそう笑ったのに、君だけが真剣に話を聞いてくれた
 私は夜に逃げたいのだ、と言っていた。
 夜ってなんだろうね。考えて話し合っているうちに陽が昇って、夜が終わる。今晩も何もできなかったね、と笑い合う。こんな時間も悪くないかなと。掴みどころのない宙に手を伸ばした。


*夜待つ神もいたのでは
夜にしか会えない君を求めて。千の昼を過ごしたのだ。
それでも巡り会えない日は続いた。だから万の昼を超えたのだ。
けれども君は現れなくて。億の昼を──
本当に君が夜にしかいないのかと疑うのに、あといくつの昼を殺すのだ?


*信あいなる枯らすを接ぐ
 艷やか漆黒を広げ、風を掴んだその感覚さえ、何処か遠い記憶のよう。
 ──堕ちてゆくから、自分はもう“神”ではないらしい。
 枯れた信仰を呪うか。廃れた神に居場所はない。
「お前をあいしたワタシが何故、堕ちねばならぬ。人間よ、ワタシでは不満であったか?」
 死骸が染める空。その赤の中で。信者が何故かナイフを向けているのだ。このワタシに。鋭利な殺意が、ワタシをもっと深く、堕としていく。
 堕ちた神はどうなるか。散りゆく漆黒の羽根を見て、待ってくれと手を伸ばして、拾い集めたとして。
 きっと、継ぎ接ぎまみれの翼じゃあ、お前をあいせないよ。