Re: 雑談しようよ! 92!? 戯言語愛! ( No.100 )
日時: 2019/01/05 21:42
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: H1LKW.N.)

こんばんは。書いてみました。



 枯淡らに言われた三殊らが先へと進んでいってから、丹花はルールを付け加えた。

「ああ、そうそう。ちなみに、四人には、シングル二回とダブルス一回の計三回で勝負してもらいますからね。そこのところ、思い違いなさらないで下さいね」

 こうして、羽根突き対決が始まる——!

「一試合目はシングルです。どなたが出ます?」
「では、あたくしが」

 3年1組から出たのは、教 鏡花。

「分かりました。では、対戦相手を紹介しますね」

 丹花がそう言うと、一人の男子が現れた。
 柿渋色、セルリアンブルー、鉄色、パステルピンク、茜色、インディゴ、ターコイズ、桃色、萌木色、ロイヤルブルー、藤色、菖蒲色、ペールオレンジ、オリーブ色、アザレアピンク、檸檬色、モスグリーン、青緑色……などが混ざった、非常に派手な色の髪が特徴的な男子だ。

「彼の名は、直道 直角(すぐみち ちょっかく)といいます」
「直道 直角です。宜しくお願い致します」

 直角はわりと丁寧な質のようで、自己紹介を済ませた後、頭を軽く下げていた。

「あたくしは、教 鏡花。こちらこそよろしく」

 鏡花はサラリと挨拶する。

「では、一試合目。教 鏡花VS直道 直角……始めますね」

 告げる、丹花。

「「はい!」」

 応える、鏡花と直角。

 それを合図として、羽子板による羽根突きの試合が始まった。

「はいっ」
「ふふっ」
「はいっ」
「ほい!」
「あっ……」

 記念すべき最初の一点を獲得したのは、鏡花の方だった。
 鏡花も直角も羽根突きに慣れていないので、動きはぎこちない。とてもあどけない戦いが繰り広げられている。

「はいっ」
「ふふふっ」
「はっ」
「うふっ」
「はいっ……って、え?あ……」

 二点目も鏡花が取った。

「あたくしが勝たせてもらうわ」
「そういった言い方は、少し失礼ではないですか?」
「いいえ。普通よ」
「相手に不愉快な思いをさせるような発言は、慎んでいただきたいものです」

 鏡花の自信に満ちた物言いに少々腹を立てたのか、直角は眉を寄せ口角を下げている。今の彼の顔は、まるで、面倒臭い教師に叱られている時のようだ。

「はいっ」
「ふふっ」
「はいっ」
「うふ」

 それからも、鏡花と直角の戦いは続いた。

「ははいっ」
「……あ」
「よぅっしぃっ!」
「……あら、不愉快」

 険悪な空気になりつつ、戦いはいつまでも続く。
 二人の力はほぼ互角だ。

「はいっ」
「ふっ」
「はいっ」
「ふっ!あたくし、本気でいくわよ」
「はいっ」