Re: 雑談しようよ! 92!? 戯言語愛! ( No.125 )
日時: 2019/01/19 21:37
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: gtlulf7g)

こんばんは。書いてみました。


 二試合目、ダブルスの相手を、丹花が紹介する。

「では紹介しますね。秋春 聯轟(あきはる れんごう)、強貴 清起(したたか きよき)の二人です」

 丹花は柔らかな声色で、二人の名前を紹介した。すると、彼ら二人もそれぞれ、簡単に自己紹介をする。

「ワイは秋春 聯轟や!よろぴくな!」

 豪快な調子で挨拶するのは聯轟。

 背が高く足は短い、がっちりした体つきの男子である。その逞しい体つきは、まるで大人のよう。3年1組メンバーらと近い年とは、とても思えない。

「強貴 清起。よろしく」

 聯轟に続き、清起も挨拶をする。

 一度でも見てしまうと視線を離せなくなりそうな黒い瞳は、まるでブラックホール。彼女はそんな、神秘的で幻想的な目つきをしていた。

「では、二試合目。桃井 花園&芳澤 蜂窩VS秋春 聯轟&強貴 清起。……開始!」

 丹花は、静かながらしっかりとした調子で、二試合目の開始を告げた。

 羽根突きは、3年1組から。

「はなな、いっきますぅーん!」
「相変わらず頭弱そうだな」
「えぇー!ウザいでっすぅーん!」

 花園と蜂窩の間には、何やら不穏な空気が漂っている。

 しかし、試合をストップすることはできない。
 例え不穏な空気であったとしても、継続するしかないのだ。

「はなっ!」
「ホイ!」
「くっ……はぁ!」
「ふっ!」

 羽根突きは続いていく。

「ホイ!」
「はななっ」
「ホイ!」
「ぴえぇっ」
「ホホイ!」
「はななぁーんっ」

 一点目を取ったのは、聯轟。
 花園を狙う作戦で、確実に点を取った。

「おいおいー。何してるのかな?お馬鹿ちゃんー」

 大袈裟に溜め息をつく蜂窩。
 悪意があってしていることがまるばれだ。

「お嬢ちゃん!べつに落ち込まんでええで!」
「……はなっ?」
「ワイは羽根突き大好きなんや!だから強いんやで!」

 自慢げに語る聯轟。
 そう、彼は実は、今年の『全国羽根突きチャンピオン決定戦』の優勝者なのだ。