Re: 雑談しようよ! 92!? 戯言語愛! ( No.156 )
日時: 2019/01/27 03:37
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: 5H/6gniA)

書いてみました。


 花園と蜂窩、聯轟と清起。
 二試合目はまだ終わらない。

「はなっ!」
「ホイ!」
「はななんっ!」
「ホイ!」

 聯轟はまたしても花園ばかりを狙う。それは恐らく、花園が強くないことに気づいているからなのだろう。

「そっちばっかり狙ってんじゃねぇよ!」

 しかし、今度はさすがに、蜂窩が割って入る。
 蜂窩がすぐにサポートしたため、点数を入れられることは何とか防いだ。

「せいっ!」
「ホイ!?」
「とりゃっ!」
「ホホイ!?」

 今度は、蜂窩と聯轟の打ち合いだ。

「相手が誰でも負けへんで!ホイッ!」
「叩き潰すっ!」
「ホイッ!」

 がっちりした体つきの聯轟はパワーがある。それゆえ、彼の攻撃は、一撃一撃が高い威力を誇っている。

 だが、その程度で諦める蜂窩ではない。

「ゴリラみたいな体型してれば勝てると思ってんじゃねぇぞ!」
「そんなこと思ってへんわ!」
「せいっ!」
「ホイホイッ!」
「とりゃ!」

 聯轟と蜂窩の打ち合いは続く。

 その光景を、花園はじっと見つめていた。二人のあまりに激しい応酬に、入っていくタイミングが掴めなかったからだろう。

 一方、聯轟の相棒である清起は、ニヤリと笑みを浮かべていた。

「せいっ!」
「ホイ!」
「とりゃっ!」
「ホイホイッ!……あ。嘘やん」

 激しい競り合いの結果、蜂窩が点を入れた。

「嘘やああぁぁぁぁーんっ!」

 点を入れられた聯轟は、両手を額に当てて絶叫する。
 素人に点を取られるとは、まったく想像していなかったのだろう。だからこんなにもショックを受けている——といったところに違いない。

 こうして蜂窩に点を取られた聯轟は、ショックのあまり立ち上がれなくなってしまった。

「よし!」

 蜂窩は小さくガッツポーズ。
 しかし、聯轟を倒せば終わりではなかった。

「聯轟だけだと思うなよ」

 清起が静かに言う。
 信じられないくらい、冷ややかな声。

 ——本当の戦いは、そこからだった。

 聯轟は確かに強かった。彼が羽根突きに慣れていたことも、確かだ。しかし、聯轟清起ペアの本当の武器は、聯轟ではなかったのだ。

 そう、真の実力者は清起だったのである。

 貧乳の少女、強貴 清起。彼女は不思議な力を持っていた。それは、『地面に落ちるシャトルを手元に寄せられる』という力。羽根突きにおいては、否、全ての球技において、かなり意味のある能力だ。