Re: 雑談しようよ! 92!? 戯言語愛! ( No.195 )
日時: 2019/02/03 22:45
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: u9SsDLXo)

こんばんは。書いてみました。


 その後は、花園蜂窩ペアと清起との戦いになった。

 ちなみに、清起の相棒である聯轟は点を取られて以降、絶望のあまり何もできず。両手両足を床についた体勢のまま、びくともしなくなっていた。羽根突きに参加するしない以前の問題で、生きているのかさえ分からないような状態になっていたのである。

「勝たせてもらう」

 しかし清起は、聯轟が何もしなくなったことなどまったく気にしておらず、淡々と勝ちを狙いにいく。

「一対二で勝てると思うなよ!」
「はなな頑張るぅん!」

 数では優位に立った3年1組。
 しかし、相手が悪かった。

「せい!」
「ふっ」
「とりゃ!」
「ふっ」

 蜂窩は、右へ左へ、翻弄するように打ち続ける。
 しかし、シャトルのような物は、必ず清起の方へと飛んでいく。

「はななっ!?」

 その様子を見ていた花園は、両手を顎の前辺りに揃え、わざとらしく驚いた動作をする。恐らくは、可愛い子がびっくりしている、という設定なのだろう。

「調子に乗んなよ!」
「ふっ」
「このクソがっ!」
「……騒ぐな。ふっ」
「クッソ!!」

 徐々に点差が開いていく。
 清起の不思議な力の前には、誰も為す術がない。

「かっこつけに負けるわけにはいかないんだよ!」
「ふっ」
「テメェ!ザケンナ!」
「ふっ」

 そして、やがて決着がついた。

「クッソォォォ!!」

 蜂窩は悔しさのあまり、雄叫びをあげる。

 隣で見ていた花園は、瞳を潤ませ、「ふぇぇ……負けたぁ……」などと、いかにもぶりっこな発言をしていた。

「はい。試合終了ですね」

 清起が十点目を入れたのを確認した丹花は、落ち着いた声で言う。

「では、改めて結果発表を。二試合目は、秋春 聯轟&強貴 清起ペアの勝利です!おめでとうございます」

 丹花は柔らかく微笑みつつ、二試合目の結果を告げた。

「次の試合が最終戦になります。頑張って下さい」

 いよいよ最終戦。
 羽根突き対決の勝敗は、続く三試合目の結果で決まる。

「3年1組は……」
「呑道 枯淡!」
「では、対戦相手を紹介しますね」

 丹花は笑顔を崩さない。穏やかで柔らかな笑みは、決して消えることがない。

「雫月 焔(しずくつき ほむら)さんです」