Re: 雑談しようよ! 92!? 戯言語愛! ( No.270 )
日時: 2019/02/17 00:16
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: WaEAdG/U)

こんばんは。書いてみました。


 先制したのは焔。
 しかし、対決は始まったばかり。

「行かせていただきますわ」
「も、もう待ってるぞ!」

 次は焔からだ。

 焔はシャトルのようなものを羽子板で打ち、枯淡に向けて飛ばす。シャトルのようなものは、枯淡に向かって直進する。飛ぶ速度もそこそこ速い。

「おりゃ!」
「はいっ」
「おりゃりゃ!」
「はいっ」
「おりゃりゃおりゃ!」

 ラリーは続く。

「おりゃりゃおりゃりりゃ!」
「はいっ」

 枯淡はシャトルのようなものを落とさないよう、確実に打ち返していく。彼にしては慎重だ。

「おりゃりゃおりゃりりゃおりゃ!」
「せいっ」
「おりゃりゃおりゃりりゃおりゃりゃ!」
「はいっ」

 かなり頑張っている枯淡だが、焔も負けてはいない。
 シャトルのようなものは、比較的、彼女から離れた位置に飛んでいく。が、そんな状態でもまったく慌てず、着実に打ち返していっている。

「おりゃりゃおりゃりりゃおりゃりゃお!」
「くっ……はいっ!」
「おりゃりゃおりゃりりゃおりゃりゃおりゃりるか!」

 枯淡は決めにいく。
 シャトルのようなものを確実に捉え、凄まじい勢いで打った。

「……っ!」

 今度は枯淡に一点目が入った。

「やりますわね」
「ま、負けないぞ!」
「さすが。そのくらい勢いのある殿方との方が、やる気に満ちますわ」

 焔の桜色の唇。リップを引いているのかしっとりと濡れたそれに、枯淡は釘付けになる。

「早く始めて下さい」

 ぼんやりしていた枯淡に、丹花からの注意。
 枯淡は慌ててシャトルのようなものを打った。

 ——が。

「ああっ!」

 焔の強力な打ち返しにまったく反応できず、枯淡は二点目を入れられてしまった。
 だが、今のは決められるのも仕方ないかもしれない。
 もちろん、ぼんやりしていた枯淡にも非はある。しかし、焔の返しが強烈であったことも確かだ。

「ここからは本気でいきますわよ」
「ぐ……」
「覚悟して下さいませ」

 焔の真っ黒な瞳が枯淡を捉える。

「頑張頑張る頑張るぞっ!」

 枯淡は気合いを入れ直す。

「ふふ。言葉だけなら誰でも言えますわよ」
「もう取らせん!」
「お手並み拝見、ですわね」