こんばんは。書いてみました。
「三試合目の勝者は、呑道 枯淡!」
丹花が枯淡の勝利を告げる。
はっきりとした声で。
「そして、これにより、3年1組の勝利が決まりました!」
待ち望んだその言葉が、ついに発された。
「やった!あたくしたちの勝ちね!」
「はなな頑張ったかいがあったぁーん!」
「いや、頑張ってないない。無能でしかなかったって。ま、勝てて良かった」
鏡花、花園、蜂窩は、それぞれ喜びの声をあげる。だが、彼女らが喜びの声をあげるのも、当然と言えば当然だろう。なんせ、勝ったにせよ負けたにせよ、激戦を戦い抜いたのだから。
「勝った勝った!やったぞ!」
少し遅れて、枯淡も喜びの声を発した。
「頑張頑張り頑張った!やったやったねやったぞーん!」
彼は、結果を決めると言っても過言ではない、三試合目の担当だった。それだけに、精神的な負担も大きかっただろう。勝たなければ、という重圧があったに違いない。
ただ、そういった重圧があったからこそ、勝利を掴めたことが大きな喜びになっているとも言える。
「素晴らしい戦いぶりでしたよ、3年1組の方々」
丹花は、勝者となった3年1組メンバーたちに、祝福の言葉をかけた。
鏡花は少し恥じらいつつ「ありがとうございます。嬉しいです」と丁寧に返す。無難な返し方である。
一方、花園はというと、鏡花とは対照的に調子に乗っているようだった。相手を馬鹿にしていると受け取られる可能性もあるような声色で、「やぁーん!はなな、お祝いされて幸すぇですぅーん!」などと言っている。ふざけているわけではないのだろうが、端から見れば、どう考えてもふざけているようにしか聞こえない。
その横にいる蜂窩は、呆れ顔。
もはや突っ込みを入れる気にさえならないようだ。
ちょうどその時——枯淡、鏡花、花園、蜂窩、多々良、三殊以外の戦っていた3年1組メンバーが現れた。しかし、ここにも皆がいないことが分かり、落胆する。
現れたメンバーたちは、その後、戦いを終えた枯淡たちと共に、次の部屋へと向かうのだった。