『未完成』のSS。題名は『自己(あなた)との対話』。
ーーーーーー
ー優しさとは、弱さなのでしょうか。
「彼女(わたし)」は嬉しそうに、また寂しそうに「私」に語りかけて来ました。
「私」には、答える資格などないのです。
「彼女」は、「私」を認めてくれる。「私」である存在である。それ故に、「私」というモノはどうしようもないことで傷つき、泣いていました。「彼女」は、私の鑑であります。
私はーーーーーーー(ナニ?)。私であるーー……と思うーーー(間違ってルとデも言うノ?)。
独りにさせたくないこと。誰かを護りたいこと。それはー
ー強さとは、優しさなのでしょうか。「私」は、そう問いました。
ー視点変化ー
……難しい問題よね。
それが私の見ている夢であったなら、こんなことなんて考えなくて済むのに。
これが「私」が作り上げた「私」の「私」による「でっち上げの妄想」でも、私は「私(あなた)」のことが好きよ。
ーあなたも、そうでしょ?さあ、私に話して。ここは、あなたと私しかいないから。
……………………
……あなた、ずっと独りだったのね。あなたがどんな人生を送ってきたのかは分からないけど、私はあなたの味方だから。ここを頼ってくれてありがとう。
…………まだ……話したいのに、……チッ、また「あなたの記憶」か……。
さて、本題の結論だけど、考えてみれば強さは弱さにもなるわよ。
じゃあ、今日はおやすみ、「私」。
ー視点変化ー
……ごめんなさい、今日は調子が悪いの……。だから、今日はここを去って。
「彼女」は寂しそうに、何かに抗うように……。
きっと「私(あなた)」は「私」と違うけど、きっとそうなのです。
……「私」が消えてしまう前に……「私」は……あなたをどうすればいいの?
「私」の今は続く……。