Re: 【映画】砂漠の手帳【呟き】 ( No.22 )
日時: 2020/10/10 09:47
名前: さぼてん◆FRQHwFT6AY (ID: .1CyDP4Y)

全然書き込まないスレッドですみません^^;
以前にガオケレナさんがすすめてくださった、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を先日鑑賞しました。
私なりに感じたことを、ネタバレにならない程度に軽く書かせていただきます。

*映画感想「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

最初、私はキービジュアルを通して、簡単にストーリーを予想してから観たのですが、想像とは全く異なっていました。
この映画は、誰も想像できないのではないか、とも思います。
映画の中に仕掛けられた比喩表現が明かされ、物語の真意に気付かされたときには、思わず舌を巻きました。
そして、それらを踏まえてタイトルを見たとき、また違った意味合いになるのも面白いです。

話は大きく分けて前半部と後半部に分かれており、鑑賞時は前半がやや単調なのかな、と感じましたが、普段は考えもしない絶望的な状況に置かれる主人公に感情移入できたのは、前半部あってのことなのかな、と思いました。
それに思い返してみると、前半には散りばめられた主張や伏線もあるので、二回目を観たときには、また印象が変わる気がします。

そして何よりも、物語に引き込む圧倒的な映像表現の数々。
CGがふんだんに使われているのでしょうが、それらを違和感なくストーリーに馴染ませているのも、お見事だと思います。
また、悲惨な場面なのに美しく描写しているシーンなどは、非常に印象深く残りました。

観終わった後、色々なレビューや考察にも目を通しましたが、この映画の性質上、様々な解釈や新たな発見があって面白いです。
主人公の愛称とトラの名前の意味合いや、哲学的でこちらに投げかけるようなメッセージ、実際に起きた事件の関連等も、考えれば考えるほど素晴らしいと思います。

以上、解釈違いなどもあるかもしれませんが、私がこの映画を通して感じたことを並べてみました。
驚かされる表現や演出方法など、たくさんの刺激があるので、より多くの人に観てほしい映画です。