【クリスマス】
「イイコ?ワルイコ?」
「クリスマス」その日には、良い子に暮らしていた子どもだけがプレゼントをもらえる日だと、
言われている。だから、プレゼントをもらうために良い子にしようとする子がたくさんいるだろう。
私もその中の一人。毎年、毎年プレゼントをもらうために良い子にした。でも...来なかった。
それは毎年で...だから努力した。良い子になるために、親のお手伝いをしたり、やりたかったことも
我慢して勉強をし、言葉使いも悪くないように。自分を壊すように。
これが大人が言う「イイコ」なのかはわからなかったけど、そう信じた。
そして、血が滲むような努力を何年も何年も過ぎついに、私のラストのクリスマスの日だ。外では雪が降っている。
次の日だ。枕元にプレゼントがないかと見てみる...ない。周りを見渡してみる...ない。
ない?なぜ?なぜ?私はイイコにした。イイコになるために、自分を壊した。
私はまだワルイコなの?ねぇ教えてよ。
「教えて?私はまだワルイコなの?それともイイコなの?ねぇサンタさん」
もうその頃には雪は去っていた。