さかつゆ様お久しぶりです!
↓重いですが(笑)
>>704
夏が終わる。
多くの命が消える。
それはまるで、線香花火のように。
私もそう。
今年で、最後の夏だ。
青白い肌に刺さった管は、もう抜けることはないだろう。
だからきっと、夏祭りに行けないのだ。
元気な頃に行った夏祭りは、楽しかった。
夏祭りは、私にわくわくを与えてくれるものだった。
でも今はどうだろう。
……わからないし、わかりたくなかった。
からっぽだ。
私がこの白い箱庭に閉じ込められたのも夏祭りの日。
だったらせめて、この命が散るときも夏祭りであってほしい。
ああ、もう一度。
もう一度でいいから、夏祭りに行きたかった……。
これは、早老症にかかった13歳の少女の、最期の日記。