Re: フルーツタルトが食べたい。 ( No.27 )
日時: 2021/04/09 02:13
名前: 憑◆R1q13vozjY (ID: lr9f0LkI)

五つの時計を持ってこい!スレから。


《ネーベル・ヴェルト大陸》
当スレの舞台となる大陸の名前。
大陸を囲うようにして海が広がっており、周囲には小さな島ひとつすら見当たらない。まるで大きな孤島のようである。
周囲に他の大陸が観測されないことから、学者や研究者たちの間では「ネーベル・ヴェルト大陸はひとつの大きな浮島」説が囁かれている。
また、種族は主に人間とセニャリーの二つに分かれていることが多い(稀に、国によって別の種族の者もいたりする)


〈国境と結界について〉
ネーヴェル・ヴェルト大陸では国を越える際に濃霧が絶えず発生している空間へと飛ばされる。濃霧は人々の視界を奪い、また強い毒性を有するため命を蝕む存在でもある。だが、セニャリーという存在であれば濃霧の影響は受けないとされている。

また、濃霧による人々への悪影響を阻むために各国それぞれ特有の結界というものをはっている。結界をはると国そのものの大きさは変わらないものの、見た目が縮小化される。結界がはられた国は、濃霧の中から見ると光の玉が浮かんでいるような感じに見えるという(光の玉に触れることでその国に入ることが可能)。
結界は無色透明であることが基本だが、まるで壁がそこに存在しているかのようにぺたぺたと触ることが可能。人間は結界を通り抜けることは出来ないが、セニャリーは通り抜けることが可能である。
ちなみに結界が何らかの理由で破壊されれば、濃霧が国内へと侵入して、たちまちのうちに国は滅亡してしまう。時々濃霧の中に風化した建物等があるらしい。


〈シュレッケン〉
時々、濃霧で漂っている謎の生物。いわゆる幽霊のようなもの。
現在、研究者によって研究されているが依然としてほとんど何も分からないままである。
こちらから何もしない限り危害を加えてくることは無いが、稀に凶暴な者もいる。


〈国について〉
各国それぞれで独自に発展していることが多く、国によって街の景観や文化や文明等が大きく異なる。

また、国にはられた結界による影響からか、大陸の広さの割に国の数が多いのも特徴の一つである。


《セニャリー》
人間とは違い濃霧の影響を受けず、また結界を見ることができ、そしてすり抜けることも可能。
また寿命というものが存在しない。生まれて急速に成長するが、体の成長も途中で止まってしまうのも特徴の一つである。いわゆる不老不死といわれる存在だが、実の所死ぬこと自体は可能である。
人から生まれることはなく、特定の建物から誕生する。セニャリーが生まれる確率は人間よりもかなり低く、セニャリーは珍しい存在といわれる。
また、セニャリーはその特異的な体質故か濃霧やネーベル・ヴェルト大陸等の研究、外交官など各国間の仲を取り持つ仕事等に携わることが多いと言われている。


〈とある建物〉 ※特にこれといった名称が無い
セニャリーが生まれてくる場所。一つの国につき一つだけあり、国の中心部に建っていることが多い。
また国によってデザインが異なり、塔だったり噴水だったり或いは神社だったりもする。


〈命石めいせき〉
セニャリーの特徴の一つである。
セニャリーの命を司るもので、命石を破壊されると死んでしまう。
命石は人によって顕現する場所が異なり、皮膚上に現れることもあれば心臓が命石になっていることさえある。過去には眼球の中に命石が埋まっている者、命石が複数存在している者もいたらしい。

命石にヒビが入る、命石が少し欠ける程度の損傷は、皮膚にヒビが入ったり体のどこかを欠損することもあるが、特別命に別状はないとされる。時間が経てば、命石・セニャリーの命石による怪我ともに、それらの傷は知らず知らずのうちに治る。
また、命石由来ではなく直接身体に傷をつけられても直ぐに治ってしまうという。それは例えば首を切り落とされたとしても例外ではなく、直ぐに同じ頭が生えてくる。


〈ブリス・シンドローム〉
セニャリーのみが発病する奇病。
宝石を吐き出したり、皮膚から花が咲いたり、あるいは指先が雪のように脆くなったり、人によって症状は異なるが初期症状が現れる。これが重症になると、これほどまでにない幸福感を常々感じるようになる。

発病する原因も分からず治療法も確立していない。発病したら最後、殺すしか治す方法は無いと言われている。
(特に周りに影響を及ぼす可能性は無いと見られているため、必ずしも殺される訳ではない)


〈一冊の本〉 ※特にこれといった名称が無い
セニャリー一人一人に与えられるもので、生まれたときより手にしていると言われている。
本の大きさや厚さ、ブックカバーや栞の有無等、人によってデザイン等は異なる。

その本には持ち主であるセニャリーに纏わる事柄が自動的に記録される。自動的に日記がつけられる日記帳みたいなもの。仮に途中でページが足らなくなっても、なぜか新たにページが増えるらしい。
例えば旅人のセニャリーであれば、旅した国についてやその国周辺の地図が記録されるという。もし後世に残したくない内容のページがあれば、該当するページを破れば良い。

また、旅人のセニャリーが持つ本には様々な国について記されている可能性が高く、希少的な価値を見込まれる傾向にある。故に、人間の中にはこの本を狙ってセニャリーを殺害しようとする者もいる。


《スロー・ジン・フィズ》
各地を旅する、旅団の名前。四、五人程度で構成されている。
名前の由来はカクテル「スロー・ジン・フィズ」より。
団員は全員セニャリーであるが、それぞれ出身国は異なる。

古くより結成して以来、現在までずっと続いている旅団。
その歴史の長さから、一種の伝承として各地で語り継がれている。スロー・ジン・フィズたちのことを中には伝説上の人物だと思っている人もいるそうな。


《研究会》
セニャリーの研究者による団体。国を問わず、様々な国のセニャリーによって構成されている。
不定期にどこかで集まっては、濃霧のことや大陸についてなど、様々に情報交換をする。