おいでませor百鬼夜行のやつ。
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《 舞台となる世界 》
現世(現代)と冥世(死後の世界)の間に佇む世界。名を保留世界と言う。
死んだ者もしくは元々人ならざる者としてうまれた者でしか保留世界には行けない。その為生身の人間が保留世界に来るなどのアクシデントは起きないようになっている。
保留世界から現世へと行くことは可能。現世から冥世に行くことは不可能であり、冥世から現世・保留世界に行くことも不可能。
本来であれば、現世で死んだ者が閻魔様に裁かれるのを待つ為の世界として存在していた。
だが、人ならざる者(つまり妖怪・神獣等)が保留世界へと住み着いてしまい死んだ者よりも人ならざる者の方が人口の割合が高くなってしまった。その割合は、十人に七、八人が人ならざる者といった具合。その為、正しい名前は保留世界であるが殆どの人は妖世と呼び親しんでいる。
妖世の噂は日本だけに留まらず西洋にまで広がり、今では西洋の者もちらほらと居る。
妖世の景観は和が全体的に強調されたイメージ。
外灯は昔ながらの提灯。建物は木造建築物。店は基本的に移動式の屋台。道路は整備されておらず、踏み固められて出来ている。
時間帯はずっと夜。一日の概念が存在しないように思うが、妖世では二十四時間周期で鐘の音がどこからか聞こえてくるという。妖世の住人たちはこの鐘の音を利用し、「午前零時に鐘が鳴る」と一日の始まりを定めている。ちなみに妖世にも時計は存在するが、狂いやすいため注意が必要。
妖世に存在する季節は春夏秋冬の四つ。それぞれ約60日存在し、季節が全て巡れば一年になる(つまり、一年は240日)。
雨が降ったり晴れたり、曇ったり等、天気は存在する。
妖世では有名な大通りが一つあり、その名を百鬼夜行通りと呼ぶ。勿論正式名称を言わずとも、大通りと言えば大体は百鬼夜行通りを指している。
大通りといえ道側に住宅が建ち並んでいる訳ではない。百鬼夜行通りでは、商店街の様に道沿いに沿って屋台が立ち並ぶ。いつでも祭り状態となっており、その様は正に眠らない商店街である。
また妖世には、現世らしく科学が進んだものがあまり無い。冷房・暖房等の気温調節類の機器や車等は妖怪達で賄える部分故に開発されていない(例/冷房→雪女)。伝達も伝書鳩や町中にある掲示板を用いることがほとんど。ガスや電気も通っていない。
医療技術もそこまで、といったところ。
《 舞台 》
〈 みたま荘 〉
大通り(百鬼夜行通り)から徒歩十五分程度で着く。
見た目は和風の建築物。シェアハウス用に作られたもの。フロアは三階まであり、地下は無い。
一階はリビング(居間)等の共有スペースと、トイレや風呂等の生活施設がある。その為個室は無い。
二階・三階は個室だけが並んでいる。二階・三階両方合わせ個室は18部屋。但ただしその内2部屋は物置部屋として使用されている為使えるのは16部屋。