『春季パーティー参加』「さくら」いつも通りの道。いつも通りの風景。でも、一つ違う点があった。「さくらだ…」僕は満開に咲き誇る桜を視界の中に収めた。別に、桜が凄く珍しいと言う訳ではない。ただ、思い出してしまうのだ。”さくらちゃん”を。僕だけが知ってて、僕以外見えない、かつての友達を。もう、さくらちゃんのいつもの元気な笑顔を鮮明には思い出せない。もう、僕に会いに来ることは、ない。でも...「もう一度、会いたいな」叶わない事を、なんとなく呟いた。