黒百合「私だけが愛していた」
振り返ったら泣いてしまうから
私は前だけを向いて歩き出したの
貴方もそうだと願っている
左手薬指の拘束を空へ投げ捨て
自由になったなんて苦笑している
泣いてばっかりの私じゃダメだったね
一歩ずつ何かを失っていた
それは思い出か感情か分からないけど
少しずつ軽くなった足取り
嗚呼 愛ってこんなに重かったのね
振り返ったら思い出話のようね
私は貴方だけを見て歩いていたの
貴方もそうだと思っていた
相思相愛と現実を見比べてみて
現実に泣いたなんて苦笑している
愛してばっかりの私じゃダメだったね
一歩ずつ何かを思い出した
それは思い出か感情か分からないけど
少しずつ汚くなった街並み
嗚呼 愛ってこんなに時を奪うのね
貴方よりも良い人を見つけられる日が
すぐやってくることを願うわ
一歩ずつ何かを思い出した
それは思い出か感情か分からないけど
少しずつ輝いて見える景色
嗚呼 愛ってこんなに心を奪うのね