エボラ出血熱(エボラウイルス病)とは、フィロウイルス科に属するエボラウイルスによって引き起こされる致死率(>>165)の高いウイルス感染症(>>5)で、主にアフリカで発生する。
[概要]
1976年にコンゴ民主共和国で初めて確認され以降、アフリカを中心に何度も流行が発生している。致死率はウイルスの種類(>>19)によって異なるが、最大で90%に達することがある。
[感染経路]
エボラウイルスは、感染者(>>144)の体液(血液・唾液・汗・尿・便・吐しゃ物など)や感染動物(特にコウモリや霊長類)との接触を通じて感染(>>31)する。また、感染者の体液に触れることが主な感染経路(>>167)である。
[症状]
エボラ出血熱の初期症状は、発熱(>>130)・頭痛(>>170)・筋肉痛(>>171)・倦怠感(>>131)・食欲不振(>>161)などがある。進行すると下痢(>>133)・嘔吐(>>172)・発疹(>>134)・出血症状が現れることもある。重症(>>135)化すると、意識障害(>>173)や多臓器不全を引き起こし、死亡することもある。
[治療・予防]
現在、エボラ出血熱に対する特異的な治療法は存在せず対症療法(>>174)が中心である。
感染を防ぐためには、感染地域での体液との接触を避けることが重要である。また、正しい知識を持ち、基本的な予防策を講じることで感染リスクを低下させることが可能である。
[カテゴリ]
本記事は「一類感染症」というカテゴリに含まれます。
・エボラ出血熱(本記事)
・クリミア・コンゴ出血熱(>>11)
・痘そう(>>12)
・南米出血熱(>>13)
・ペスト(>>14)
・マールブルグ病(>>15)
・ラッサ熱(>>16)