南米出血熱 ( No.13 )
日時: 2025/09/07 14:15
名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: v/SyGyp.)

南米出血熱はアレナウイルス科に属するウイルスによって引き起こされる重篤な感染症(>>5)で、主に南米の特定地域で発生する。

[概要]
南米出血熱は、アルゼンチン出血熱・ボリビア出血熱・ベネズエラ出血熱・ブラジル出血熱・チャパレ出血熱など、いくつかの病型(>>19)を含むウイルス性出血熱の総称である。

これらの病気は主に南米のげっ歯類(特にネズミ)を自然宿主(>>164)とし、ウイルスを保有する動物との接触や、汚染された食品を介して感染(>>31)する。

[感染経路]
感染経路(>>167)は以下の通りである。

・接触感染(ウイルスを保有するネズミの排泄物・唾液・血液との接触)
・汚染食品(ネズミの糞尿によって汚染された食品の摂取)
・空気感染(汚染された塵や埃を吸い込むことによる感染)
・人から人への感染(患者との接触によっても感染することがあります)

[症状]
南米出血熱の潜伏期間(>>175)は通常6-17日で、初期症状は以下の通りである。

・突然の高熱(>>130)
・筋肉痛(>>171)
・頭痛(>>170)
・消化器症状(嘔吐(>>172)、下痢(>>133)など)
・出血傾向(歯肉からの出血、皮膚や粘膜からの出血)

重症(>>135)化するとショックや多臓器不全を引き起こし、致死率(>>165)は20%-30%に達する。

[治療・予防]
リバビリン(>>181)などの抗ウイルス薬(>>182)が使用されることがあるが、早期治療が重要である。症状に応じた対症療法(>>174)が中心となる。

現在ワクチン(>>141)は存在しない。そのため感染を防ぐためには、流行地域に立ち入らないこと、衛生管理を徹底することが重要である。

南米出血熱は重篤な感染症であり、特に流行地域では注意が必要である。また、感染のリスクを減らすためには、衛生管理や感染経路の理解が重要である。

[カテゴリ]
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