ポリオ ( No.18 )
日時: 2025/09/11 17:03
名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: xwCD.5ek)

※読みやすくするよう記事の編集が行われましたが、不要な情報が未だ残っています。既に前述されている文章を繰り返し述べることは行わないでください。

急性灰白髄炎(ポリオ)とは、ポリオウイルスによる神経(ウイルス)感染症(>>5)。軽症(>>146)で自然治癒(>>143)する場合が多いが麻痺(>>191)などの後遺症(>>187)が残る場合もある。

[概要]
ポリオに感染しても、多くの場合は発病(>>192)しないと言われている。感染者(>>144)の5%ほどは発病し約1-2%が髄膜炎(>>193)に至り後遺症が残ると言われている。

ポリオに罹った時は風邪(>>194)のような症状があり発熱(>>130)・頭痛(>>170)・のどの痛み(>>147)などが挙げられる。

ポリオワクチン(>>141)が存在しており、日本では定期接種となっているため感染者は殆ど存在していない。

[診断・治療]
診断は、便や血液中にポリオウイルスが存在するか調べることで判断する。なお有効な治療法は存在しないため、予防接種(>>180)などで感染を予防することが非常に大切である。

ポリオを疑った場合は感染症(>>1)内科に罹ることを推奨する。

[メカニズム]
ポリオウイルスがヒトの体内に侵入し、喉や腸で増殖する。

ポリオに感染しても90-95%は症状が出ない(無症状)と考えられている。
体内に侵入したウイルスはリンパ管や血液を介して脊髄・脳にも感染する。

[感染経路]
ポリオは感染者の便を介して他人に感染する(糞口感染)。

感染しても多くの場合は発症しないが前述した通り、感染者の5%で風邪のような症状が現れる。感染者の約1-2%では上記の症状に引き続き、無菌性髄膜炎(>>125)を発症する。

また感染者の約0.1-2%で弛緩性麻痺が現れる。

日本をはじめ多くの国ではワクチン接種が普及しており感染率は低い。ただし海外の流行地で感染した人から、ウイルスが持ち込まれることがある。

特に乳幼児は免疫(>>154)力が低いため注意が必要である。

[症状]
感染して数日から1か月後に、だるさ・くびの後ろや背中の痛みなどの症状が現れる。

かぜ様症状(発熱、頭痛、のどの痛み、吐き気(>>160)、嘔吐(>>172))のみで自然治癒することもあるがウイルスが脊髄に感染して重症(>>135)になると、手足に弛緩性麻痺が現れる。なお弛緩性麻痺は、ずっと残ることもあり呼吸困難で亡くなることもある。

[検査・診断]
検査・診断は以下の通りである。

・ウイルス分離(糞便の中にウイルスがあるかを調べる)
・血液検査(血液中にウイルスがいるかを調べる)

[治療・予防]
治療は特になく対症療法(>>174)が行われることが多い。
呼吸障害に対して、気管内挿管を行って人工呼吸器を用いて呼吸をサポートする。

気管内挿管が長期的になる場合は気管切開を行う。

弛緩性麻痺に対してはリハビリによる、残存機能を活かした身体機能訓練や生活設計などを行う。

[[予防接種]]
特に流行国へ渡航するときには追加の予防接種・手洗いの励行が重要となる。

[カテゴリ]
本記事は「二類感染症」というカテゴリに含まれます。

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