型 ( No.19 )型はウイルス(>>5)の分類や特性を示すもので、主に核酸の種類や形状に基づいている。
[概要]
ウイルスは宿主(>>164)や症状・伝染(>>190)方法・ウイルス粒子の形状などに基づいて分類されてきたが、現在では核酸の型と、その発現形式に重点を置いた分類が広く用いられている。
この分類は、ノーベル賞受賞者のデビッド・ボルティモアによって提案され、国際ウイルス分類委員会(ICTV)によって採用されている。
[ボルティモア分類]
ボルティモア分類では、ウイルスを以下の7群に分類する。
・1本鎖RNAウイルス(+鎖または-鎖)
・2本鎖RNAウイルス
・1本鎖DNAウイルス
・2本鎖DNAウイルス
・逆転写ウイルス(RNAからDNAに逆転写するウイルス)
・ウイルス粒子の形状(球形、棒状、糸状など)
・感染(>>31)メカニズム(細胞内での増殖方法など)
[形状]
ウイルスの形状は多様で球形・レンガ型・卵形・多形性・細長い糸状・棒状などがある。これらの形状はウイルスの種類によって異なり、ウイルスの特性や感染能力(>>179)に影響を与える。
ウイルスの型はウイルスの特性を理解することで、感染症(>>1)の予防や治療に役立つ重要な情報が得られる。またウイルスの型に関する研究は、ウイルス学や感染症学の分野で重要な役割を果たしている。