真菌症とは、真菌が体内に侵入し異常に増殖することによって引き起こされる疾患で、皮膚や内部臓器に影響を及ぼすことがある。
[代表的な真菌症]
代表的な真菌症には白癬(>>149)、カンジダ症(>>150)、クリプトコックス症(>>151)、アスペルギルス症(>>152)などがある。
[種類]
真菌症の種類は、主に以下の通りである。
・皮膚真菌症(皮膚の表面に感染し、かゆみ・赤みを伴う発疹(>>134)が現れる。主な原因は皮膚糸状菌(>>153)やカンジダ、マラセチアなどである)
・深在性真菌症(脳・肺・心臓などの内部臓器に影響を及ぼすことがあり、通常は免疫(>>154)機能が低下している人にみられる)
[症状]
真菌症の症状は感染(>>31)部位によって異なる。
皮膚真菌症では皮膚が赤くなったり、かゆみが生じたり、皮膚が剥がれたりすることがある。
重症(>>135)化すると、真菌が血液中に侵入することもある。
[診断・治療]
診断には皮膚の組織を採取して、顕微鏡で観察する方法が用いられる。治療には抗真菌薬(>>155)の使用が一般的で、塗り薬(>>156)や飲み薬(>>157)が処方される。
[予防]
真菌症を予防するためには、清潔を保ち、湿気の多い場所を避けることが重要である。また、プールや銭湯などの共用施設では、感染者(>>144)からの感染に注意が必要である。
真菌症は、早期に適切な治療を受けることで改善が期待できる病気である。皮膚の症状が気になる場合は、皮膚科や感染症内科を受診することをお勧めする。
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