病原体とは、生体に寄生して病気を引き起こす微生物やウイルス(>>5)のことを指す。
[概要]
主にウイルス、細菌(>>4)、真菌(>>6)、寄生虫(>>7)などが含まれる。これらの病原体は感染症(>>1)を引き起こす原因となる。
感染症は病原体が宿主の免疫(>>154)系を回避し、増殖することによって引き起こされる。感染経路(>>167)には、接触感染・空気感染・飛沫感染などがある。
病原体の病原性(>>168)は、宿主の免疫機能や環境要因によって影響を受ける。ある微生物が病原体として作用するかどうかは、その微生物の特性や宿主との相互作用(>>169)によって決まる。
病原体に関する理解は、感染症の予防や治療において非常に重要である。病原体の特性や感染経路を知ることで、適切な対策を講じることができると考えられる。
[種類]
ここでは病原体の種類について述べる。
・ウイルス(非常に小さな病原体で、宿主(>>164)細胞に侵入して増殖する。インフルエンザ(>>114)ウイルスや新型コロナ(>>115)ウイルスなどが例である)
・細菌(単細胞生物で体内や外部環境に広く存在する。病原性を持つ細菌には、肺炎(>>165)球菌や大腸菌などがある)
・真菌(一部の真菌は病原体として作用し、皮膚感染や内臓感染を引き起こすことがある。例として、白癬菌(水虫(>>149)の原因)やカンジダ(>>150)がある)
・寄生虫(他の生物に寄生して生活する生物で、マラリア(>>166)原虫やアニサキス(>>158)などが含まれる)