雑談掲示板
- 【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
- 日時: 2019/03/25 17:31
- 名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)
皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。
こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。
主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。
荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。
※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。
〜書いてる小説リスト〜
●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)
~創作イラスト紹介~
●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)
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Re: 【暫定】某スレ避難所 ( No.1 )
- 日時: 2018/08/11 16:50
- 名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)
創作メモ
★
そこは荒野だった。いや、正確には「荒れ野になってしまった場所」か。繰り返し襲ってくる、核実験に匹敵する程の爆風によってそこの風景は殆どが吹き飛ばされ、正に死の大地と化していく。
しかしそんな環境もものともせず、1人だけその爆心地へ向かっていく人影があった。絹糸のように滑らかな光沢を放つ金髪の少女......否、それは少女のような少年だった。帽子とインバネスコートが特徴的な彼は、軽々と薙ぎ払われた大木や瓦礫の山を乗り越えていく。
そして急に目の前に飛び出してきた人影に、彼は土埃を上げながら急停止した。
「ーー!? ヨハネスさん!」
「美琴......さん.......?そうか、まだ身体が本調子じゃないから、君と出会う未来が見えてなかったよ」
少年「ヨハネス」の前に現れたのは、白い忍者装束に身を包んだ黒髪の少女「美琴」だった。重力を無視して華麗に靡く長髪の彼女は、驚いた表情で彼を見ていた。
お互い「何故ここに?」なんて聞くまでも無い、彼女もまた同胞の危機を察知して馳せ参じた1人の仲間であった。
しかし安堵もつかの間、彼女が現れた直後、その向こう側から今までにない強烈な閃光と共に、津波の如し強烈な爆風が押し寄せてくる。抉り取った土砂や岩石などを巻き込み、まるで地平線が迫り上がるような光景が2人に迫ってくる。常人なら思考が停止して固まってしまうだろう、しかし両者共に引くどころか拳を構え、それに向き合った。
『でやぁ!』
そして突き出した2人の両拳のパワーは、土砂と岩石の波に風穴を開け、吹き飛ばした。あれ程の物量をも相殺するとは、2人の余力は尋常じゃない。
そしてその一瞬、辺りを真昼の様に照らした光には見覚えがあった。2人の師である「カイザー」の必殺技“太陽の拳”のそれに間違いなかった。
難を凌いだ2人は顔を合わせ、互いに頷くと再びその中心を目指す。
(いったい誰が......いや“なにが”戦ってるっていうんだ!?)
ヨハネスと美琴は急いだ。師の元へ、そして......まだ見ぬ「未知の脅威」へ......
★
辺りの地面は高温に溶岩のようにドロドロに溶け、灼熱地獄とかしている。
その中で平然と佇む1人の大男が居た。彼の名は「カイザー」、この異世界の危機を救うべくやってきた武芸者の1人である。金髪を後ろで束ねた碧眼の彼が見つめる先には、焼け焦げて全身が真っ黒になった人型があった。なにやら棒状のようなものを彼に向けた状態で動かなくなっていた。その構えから、つい先程までカイザーと相対して戦っていた事がうかがえる。周囲の物はあらかた溶けてしまった中、その人型だけがぽつんと残っていた。まさにシルエットの状態であり、どんな面構えで、どのような服装だったかは最早原形をとどめめていない。
「ーーまさか、この技を受けても尚、死体が残るとはな」
カイザーがその人型に向かって呟いた。もちろん返事などあるはずも無い。
「盛大な大火葬だ。君の“伝説”とやらの、最後のページとしては不足も無いだろう」
彼はそう吐き捨て、踵を返して歩み出すーー
そしてーーなにかを感じて振り返る。
そこにあるのは、あの黒い人型だったーーそう、彼のすぐ真後ろまで、それは近づいていたのだ。
カイザーはその状況を理解し、そして息を呑み、行動に移る前に......その人型は「動いた」。
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