雑談掲示板

私室
日時: 2018/11/17 20:05
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 3zeF8rO.)

*当スレは、自分語りや資料掲載を中心にしていきたいと思います。結構、知ってる人がそういうことやってるので、触発されました! 雑談掲示板のスレなので、雑談も勿論可能です!

 まずは、おはようございます。こんにちわ、こんばんわ♪ 始めましての方も、私を知っている方も気軽に——とは言っても上記内容を護って——お声をかけてくださいね。


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*関連記事は纏めます……今後、修正予定


*コメントくださったリスナーの皆さん

・四季様
・鏡音レン様
・夏木様
・彩都様
・俄モチ様
・織原姫奈様
・ああ様
・貞子様
・brightbox様
 
 現在9名


 
 不定期更新

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Re: 不浄の山、黒烏通信☆彡(自分語り?) ( No.1 )
日時: 2017/03/24 04:11
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: paTOkxTQ)

初めまして、四季といいます!
ラジオ風、楽しみです!

Re: 不浄の山、黒烏通信☆彡(自分語り?) ( No.3 )
日時: 2017/03/25 15:56
名前: 鏡音レン (ID: RqnxqP/.)

ちわ~www
リスナーの鏡音レンで~す!
いやあwww課題が終わらないので、春休みどころじゃないんですけどwww

目標ですか・・・。
とりあえず、今は課題を終わらせることですかね!(笑)

今年は「宿題をきちんとする」一年にしたいな、とwww

これから頑張ってください!応援してます!

Re: 不浄の山、黒烏通信☆彡(自分語り?) ( No.6 )
日時: 2017/04/01 20:03
名前: 夏木 (ID: MUZwj99E)

こんにちは!夏木です。
私もペットほしいです!癒しをくださいw

応援してます!

Re: 不浄の山、黒烏通信☆彡(自分語り?) ( No.11 )
日時: 2017/05/27 20:04
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: 7nx5FDmo)

四季です。お久しぶりです。
ゲームとか小説とか……溜まると結構大変ですよね。少し分かります!

私は高所が無理というのもありジェットコースターには乗ったことはほとんどありませんが(ゆる〜いうのもアトラクションはありますが)、好き嫌い分かれますよね。好きな方は凄く好きっていう方もいますし。
遊園地、もうずっと行ってないので、久々に行きたいと思ったり思わなかったり……。

これからも無理なくマイペースに更新して下さいね!楽しみにしています。

我ら、獣拳、七拳聖! ( No.13 )
日時: 2017/05/28 21:36
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: 0ub.kLIQ)

はい!安全面、確かに気になりますよね!
実際事故とかも起こっていますし。整備不良なんかも絶対ないとは言えませんしね。私も心配性なので、その気持ちは分かりますよー。小心者なので人前ではあまり言えませんが……

何でも自分が楽しめるのが良いですよね♪
ミュージカルはよく観に行きますが、歌舞伎は行ったことないので、面白そうです!

Re: 不浄の山、黒烏通信☆彡(自分語り?) ( No.14 )
日時: 2017/05/29 09:56
名前: 高橋なおき (ID: 358UtcHY)

僕の好きなクワガタはパラワンオオヒラタクワガタ

パラワン島のクワガタだよ

めっちゃ強いよ 一匹6850円だよ

速さが、速さが……神速のシャッターガール ( No.15 )
日時: 2017/06/11 22:54
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: rRJPPjQY)

>>13 四季様

 いつもお越し下さりありがとうございます♪

 そうですね。安全に絶対はありませんから。それでもそれにのって解消したいストレスがあるのだろう、とは思いますけどね(笑
 私は、そういうストレス解消法は怖いですね(苦笑
 ……幸せそうな顔で、乗り物に思いを馳せている人たちを見ると、言えないですよね(´・ω・`)

 私も面白そうだと思います♪
 新しい風を取り入れられそうな気がして☆彡


>>14 高橋なおき様

 お初にお目にかかります。

 おおっ、ここで昆虫系に関する話題を出してくる人がいるとは♪
 私も好きですよぉパラワンオオヒラタ! あのギロチンのような大顎と巨大。
 そそられますよねぇ!
 私としては、甲虫ではカミキリとかハンミョウとかが特に好きですが!

 

――――――――――――――――――――――

 今回は今までとちょっと気色を変えて、個人的な情報スペース的な使い方をさせてもらいます。これから定期的に似たようなことをしていくと思います。


 今回は浄瑠璃です。
 自分、二次(映像)で、東方の小説を書いているのですが、近く更新する話で浄瑠璃ないし能楽に関する知識をふんだんに使ったお話を書きたいと思っていまして。其れに関することをここに(目に届きやすいところに)置いておきたいと思います。

*浄瑠璃とは

 三味線を伴奏楽器として、太夫が詞章(ししょう)を語る音曲・劇場音楽的、日本文化である。

 詞章が単なる歌ではなく、劇中人物のセリフやその仕草、演技の描写をも含み、語り口が叙事的(じょじてき)な力強さを持っている。このため浄瑠璃を口演することは「歌う」ではなく「語る」と言う。浄瑠璃系統の音曲をまとめて語り物(かたりもの)と呼ぶ。
 江戸時代初期以降、個々の太夫の口演が「――節」と呼ばれるようになり、その後流派として成立。
 現在は義太夫節・河東節・一中節・常磐津節・富本節・清元節・新内節・宮薗節(薗八節)の8流派が存在する。

 単独で素浄瑠璃として演じられるほか、流派によっては人形劇である人形浄瑠璃として(文楽など)、歌舞伎音楽として、日本舞踊の伴奏として演じられる。

 

*起源


 戦国時代ごろの御伽草子の一種『浄瑠璃十二段草子』。作者は「百家系譜」によれば小野阿通という織田信長に仕える侍女。大病のため静養していた信長のために三味線を用いて語ったという説が江戸時代までは有力であったが、現在までに様々な学者により議論が進められ、享禄4年(1531)の「宗長日記」には、少なくともそれ以前から浄瑠璃(十二段草紙)が存在していた、との記述がある。
 それを当道座に所属していた琵琶法師によって、平曲(平家物語を琵琶により伴奏して語ったもの)に次ぐ新たなものとして扱われ、滝野検校によって節づけがなされ、はじめ琵琶で演奏されていたものが、虎沢検校に師事した沢住検校によって三味線を用いて語るようになり、それを小野阿通が信長に聞かせたという説が一般的である。
 浄瑠璃物語(浄瑠璃姫十二段草紙)浄瑠璃御前(浄瑠璃姫、もしくは三河国矢矧宿の遊女)と牛若丸の情話に薬師如来など霊験譚をまじえたものを語って神仏の功徳を説いた芸能者にあるとするのが通説であり、「浄瑠璃」の名もここから生まれたものである。その内容はだいたいにおいて享禄年間(1528–32年)には完成していたと考えられる。
 最初期は平曲、謡曲、説経節などの節付けに学んで扇拍子を伴奏にしたようだが、永禄年間(1558–1570年)に琉球から三線が渡来し、これが三味線へと発達するにしたがって飛躍的な成熟を遂げることになる。三味線をいち早く音曲に取入れたのは上方の盲人であったが(上方地歌)、沢住検校が浄瑠璃と合体させ、さらに文禄年間(1593–1596年)にいたってこれが傀儡子(くぐつし)の伴奏として用いられるようになり、現在にまでいたる浄瑠璃音曲が完成してゆく。浄瑠璃姫十二段草紙の構成は下記のとおり。 一段 「申し子の段」 - 姫父母の素性。申し子すなわち神仏に子を願うこと。浄瑠璃の由来。

 二段 「花そろえの段」 - 姫の庭に咲く美しい花の描写。
 三段 「美人そろえの段」 - 姫の侍女たちの美を形容。
 四段 「そとの管弦の段」 - 姫と侍女たちの管弦に、牛若丸が門外で笛を合わせる。
 五段 「笛の段」 - 牛若の服装と容姿の美に侍女たちが騒ぐ。
 六段 「使ひの段」 - 姫が使いを出し歌によって牛若の心を引き、謎かけをする。
 七段 「忍びの段」 - 牛若が忍び入ろうと、故事を引き、姫の心をうかがう。
 八段 「枕問答」 - 仏法になぞらえて姫に問い詰め、姫が負けて無言になる。
 九段 「やまとことばの段」 - さらにやまとことばで問い続け、姫に口を開かせる。
 十段 「御ざうつりの段」 - 一夜の契りの後、朝の別れ。
 十一段 「吹上の段」 - 吹上の浦で牛若が奇病にかかり、姫が八幡山の知らせで駆けつける。
 十二段 「御曹司東くだりの段」 - 両人は記念の品を交わし、牛若は奥州に下る。


浄瑠璃『本朝廿四孝』の八重垣姫。上杉謙信の娘、武田勝頼の許婚として登場する。画/橋本周延(1838年 - 1912年)
古浄瑠璃[編集]

 浄瑠璃が本格的な芸術性を備えるようになるのは江戸時代に入ってからである。浄瑠璃に節づけをした滝野検校の門人である杉山丹後掾と、浄瑠璃に三味線をはじめて用いた沢住検校の門人の薩摩浄雲によって京から江戸へともたらされた浄瑠璃という三味線音楽は、彼らの門下によって多くの流派にわかれ、世人に大いに受入れられるようになっていった。

 
*終わり(精査、加筆あり)



 

幻獣バジリスク拳の楽しい夏休み ( No.18 )
日時: 2017/06/14 00:19
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: K6Pcmfwg)

お久しぶりです、こんばんは!梅雨がお好きなんですね。
私は春秋の夕暮れが好きです。風がちょっと強いくらいの方が心地よくて幸せな気分になります。
四季を楽しめるのは日本の魅力だと思いますね♪

幻影の山に浮かぶ黒羽の傘 ( No.20 )
日時: 2017/06/18 14:19
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: Vl2X8ri2)

*能と狂言について

 はい、ちょっと、Wiki引用みたいなものですが……資料として載せさせてもらいます(無論私のための……

 能と狂言は平安時代に伝統芸能として成立した、猿楽から派生した伝統芸能である――
 猿楽に関しても後々、上げようかなとは思います。

*先ずは能について

 能という語は、元々特定の芸能をさすものではなく、物真似や滑稽芸でない芸能でストーリーのあるもののことを全般に指す語であり、猿楽以外にもこれが用いられていたが、猿楽が盛んになるとともにほとんど猿楽の能の略称となった。
 そして1881年(明治14年)能楽社の設立を機に猿楽を能楽と改称したため能楽の能を指す語となったものであり、能楽のうち超自然的なものを題材とした歌舞劇のことで比較的高尚なものである。往々にして「能楽」と「能」を同義に用いたりする向きもあるが、誤りである。「能楽」については2008年にユネスコの無形文化遺産に登録された。

 本節では中世に成立した古典の曲目のうち、現在でも頻繁に上演されているものを紹介する。これらは現行曲と呼ばれ、流派によって異なるが、おおむね二百数十番が現行曲とされている。しかし歴史的にはこれらの他にも2000番から3000番程度の曲が作成されている。これら廃曲となった曲の中には、現代になって再演を試みられる(復曲)こともある。また近代や現代においても新しい曲が書かれることがある。これらは新作能と呼ばれる。

物狂・執心・怨霊・人情など他のジャンルに分類出来ないものは「雑能」(四番目物)と呼ばれる。

 主な曲目


 脇能物(初番目物)男神物(高砂、養老など)女神物(西王母、右近など)老神物(放生川(ほうじょうがわ)、老松、白楽天)異神物(東方朔、源太夫、難波、道明寺など)荒神物(江島、和布刈(めかり)、賀茂など)二番目物勇士物(八島、箙、兼平など)公達物(経正、知章、敦盛、生田敦盛など)老武者物(実盛、頼政)女武者物(巴)三番目物本髭物(井筒、源氏供養、 松風など)老女物(檜垣、姨捨[6])美男物(小塩、雲林院)精天仙物(杜若、 胡蝶、初雪など)老精物(西行桜、遊行桜、花軍)現在鬘物(祇王、籠祇王、 熊野[7]、大原御幸(おはらごこう)など)現在老女物(関寺小町、鸚鵡小町、卒塔婆小町)四番目物巫女・女神物(巻絹、 鱗形、室君、現在七面など)執心女物(梅枝、 砧、水無瀬など)執心男物(恋松原、恋重荷、 阿漕、善知鳥、藤戸など)狂女物(三井寺、 隅田川など)男物狂物(高野物狂、芦刈、弱法師など)芸尽物(花月、 自然居士など)唐物(鶴亀、邯鄲(かんたん)、一角仙人、天鼓など)人情物(鉢木(はちのき)、俊寛(しゅんかん)、景清など)侍物(木曽、桜井、桜井駅、 小督、安宅など)斬合物(夜討曽我、大仏供養、忠信など)尉物(蟻通、雨月、木賊、豊干、輪蔵)四・五番目物霊験物(谷行、松山鏡、 藍染川、鷺など)鬼女物(葵上、道成寺、黒塚など)五番目物女菩薩物(当麻、海人など)貴人物(絃上、 来殿、松山天狗など)猛将物(草薙、碇潜、項羽、 船弁慶など)天狗物(善界、車僧 、大会、 第六天、葛城天狗など)鬼物(昭君、鍾馗、 野守、雷電など)竜神物(愛宕空也、春日竜神)畜類物(殺生石、鵺)打合物(龍虎、舎利、飛雲)鬼退治物(紅葉狩、羅生門、大江山、土蜘蛛など)本祝言物(石橋、猩猩、大瓶猩猩)



*次に猿楽について


名称

 散楽(さんがく、散樂)、申楽(申樂)とも書く。読み方は「さるごう(さるがう)」とも。演者は座頭級のものを楽頭、太夫、一般の座員を猿楽師、または単に猿楽とよんだ。申楽の表記は世阿弥の伝書で使われる。世阿弥は猿楽の起源を綴った『風姿花伝』「神儀云」で、「上宮太子、末代のため、神楽なりしを、<神>といふ文字の片を除けて、旁を残し給ふ。是日暦の<申>なるがゆえに<申楽>と名づく。」として、猿楽は本来神楽であり、神の字の旁を用いて申楽と書くのが正しいと解説している。もっとも、これを誤りとする説もある。


歴史

 猿楽(能郷の能・狂言)が毎年4月13日に開催されている能郷白山神社(岐阜県揖斐郡揖斐川町)の舞台
 現在能楽と称されている芸能の起源について正確なことはわかってはいないが、7世紀頃に中国大陸より日本に伝わった日本最古の舞台芸能である伎楽や、奈良時代に伝わった散楽に端を発するのではないかと考えられている。散楽は当初、雅楽と共に朝廷の保護下にあったが、やがて民衆の間に広まり、それまでにあった古来の芸能と結びついて、物まねなどを中心とした滑稽な笑いの芸・寸劇に発展していった。それらはやがて猿楽と呼ばれるようになり、現在一般的に知られる能楽の原型がつくられていった。

*それではこのへんで(随時、加筆修正の予定
 
 

幻獣バジリスク拳の嬉しい給料日 ( No.23 )
日時: 2017/06/24 22:37
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: zrBEb1mo)

こんばんは。お誕生日おめでとうございます。

いつ何があるか分からないですし、生きていられることに感謝です。というのも最近、知り合いが突然……ということがあったので、改めて実感させられました。

ゲームがお好きなんですね!
ゲームといえば、私はファイアーエムブレムにはまっています。……聞かれてもいないのに何かすみません。

幻獣バジリスク拳って何? ( No.24 )
日時: 2017/06/25 22:37
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: uT/IriX2)

>>23 四季様

*タイトルが今更、とか言わないで(汗

 祝ってくれてありがとうございます。社交辞令でもやはり嬉しいものですね……
 お知り合いさんに関しては、何と言ったら良いか……申し訳ありません。私では言えることもありませんね。

 ファイアーエンブレムは確か任天堂さんでしたっけ? 任天堂の有名作品で唯一手を出していない作品だったりします。
 非常に興味はあるのですがね。
 スマッシュブラザーズで良くファイアーエンブレムの主人公、愛用してましたが(苦笑


――――――――――――――――――――――――――――

 さて、このスレも建って三か月になるんですね。だからと言って何なのだという感じなのですが。
 三か月って考えてみると長い期間ですよね。だって、1年の4分の一ですからねぇ(苦笑
 
 うーん、何を話そうかしら。では、私のカキコでの履歴でも書きますか。まぁ、私7年もいますし、1レスでは到底語りきれないと思うのですけどね。さてはて、誰も興味ないとか、言う突込みはなしで。

 私が小説カキコに来たのは7年前の丁度今頃、多分前後1か月以内だと思います。当初は二次(映像)とか複雑ファジーはなかったんですよね。コメディライト、シリアスダーク(現在のダークファンタジー)、二次(紙ほかとか映像とか区別なし)だけだったのです。
 当初は来た目的もあり、二次に入り浸っていましたね。というのも来た理由というのは、BLEACHの二次小説を書くためにきた、というものでしたからね。当時(2010年)まで書いていたサイトの小説投稿スレのサービスが終了したので、そのサイトの掲示板の友人に、このスレを教わったという下りです。今となってはその友人も大学を卒業したでしょうか……4年位前から交流は絶たれてしまいましたが、幸せでいてくれると嬉しいです。
 
 それでその友人にこのサイトを教わり、二次での投稿をその日のうちに哭辿というHNで、開始。しかし、当時は(そもそも私が在籍している7年ですが)BLEACHは流行ではなく、投稿しても参照数は余り稼げず、コメントも来ない。
 まぁ、最初なのでそれも当然だと地道に努力はしていたのですが、ある日ふと気づく。勘違いした人間だったということ。自分で腕を磨けば、何れ目に留まるだろう、という勘違いだ。人に尻尾を振るのは、小物とかいうやつは時々いますが、それは世の中の目を気にせず、自分にしか目を向けていないということです。本来逆なのですよね。小説を書くにあたって、それは自分のノートにでも書いているのなら、それで良いのです。
 でも、ネットという公の人が見える場に小説を出すということは、結局は人の視点に立たなくてはならない。人と交流し関係を持たなければ、他者からの意見を貰えないのは当たり前で、自分の意見とネットの読み物だけで、保管した知識なんて半端なものにしかならない。
 
 小説を執筆し始めて2か月程度してからでしたかね……それから他の掲示板(シリアスダークや雑談)などにも足を運ぶようになり、他者のスレにコメントを残したりして、コミュニティを築きながら小説を執筆していく。執筆だけをするよりずっと大変ですが、充実をひしひしと感じましたね。視野が広くなったというか、クリアになった感じです。
 1つのことに固執せず幾つものことに挑戦するようになりました。小説自体にも色々なジャンルがあって、1つだけ書いていると上達は遅いように、多くのことに挑戦しているほうが成長が速いということですね。
 そのころから、カキコで当時人気だった作品を読み解き、ポケモンやREBORN、Dグレなどの小説なども執筆するようになりました。まぁ、シリアスダークなどにも行くようになった結果、シリアスダークで完全オリジナルの小説書きたいなと思いましたが、まだ、レベルが足りない気がして、二次で書いていたというマイナス気味の側面も当時はありましたが。
 
 それで新しいHN:秋風でD灰の小説とREBORNの小説が見事にヒットして、固定のファンをゲット。小説を更新するごとにそれなりにちゃんとしたコメントをしてくれる人で、大きなモチベーションになりましたね。BLEACHを勧めたら、快く受け入れて読んでくれて、雑談版のほうで、スレを立てて話したり。まぁ、その人も今はいなくなって久しいですが。
 それでそんな日々が過ぎて、普通の小説スレではあまりやらない、合作やキャラ募集の存在に遅まきながらに気づき、それに手を出して、一気に、1レス毎に20参照位増える人になったのは、カキコにきて5月位経ってからですね。その時期から、MHの小説を書き始めました。
 実のところ、その当初、MH自体は私未プレイだったのですが、すごく興味があったというだけでの見切り発信(笑
 
 その小説を執筆開始して、1か月後にMHの当時発売しているシリーズを一気に買い漁ったり。
 本当に、カキコにきて色々新しいことを始めたなぁ、と思いましたね。


 今回は、ダモクレイトスのカキコ生活変遷第一章「カキコ歴半年間分」でした。今日はこの辺で!

炉心融解のフレアランス ( No.25 )
日時: 2017/06/28 00:14
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: RZP7SbTg)

*題名に意味などない……生きていることに意味がないように、紡がれる言葉にも意味などない。
 何もかも意味がないなら、どれだけ楽だろう( 一一)

>>24の続き、とは行かず……

 ちょっと、お月様が綺麗だなぁ、とデスクの外を見たら思ったので、月についてでも少し。

 まぁ、とりあえず今後、月について語ることがあるかもしれないですし、一回目のお題ということで、月の満ち欠け、について。

*月の満ち欠けが起こる理由
 月も地球も自ら光り輝くものではないので、月は太陽に照らされた部分が反射して地球からはあたかも満ち欠けをしているように見える。
 月の満ち欠けは地球と月と太陽の位置関係によって決まる。月は地球の周りを公転しているので太陽に照らされた部分が変わり、地球から見た月は劇的な満ち欠けを繰り返す。
 と、この辺は有名な話で……えぇ、中学生位だったかなの内容なはずですね。

 では、満月とか三日月とか、満ち欠けの欠け方にも夫々名前があるのは有名な話ですよね♪
 皆さんはどれ位ご存知でしょうか?
*半月、満月、三日月、一五夜、十六夜、晦日、辺り知ってれば普通、と言えるのではないでしょうか?

 でも本当は、こんなにあるんですよぉ?

*新月

月暦で一日(朔)の月。月は太陽と同じ方向にいてほぼ同時に動くので地球からは見ることができない。
新月


*二日月

月暦で二日目の月。殆ど見ることができないが、陽が短い冬の空気の澄んだ頃、運がよければ日暮れ前、西の空に見られることがある。


*上弦(の月)

朔と望の間の半月をいう。弓張とも呼び、月暦の七日頃の月。日没前の夕方ごろから南の空で見えはじめる。


*十日夜(とおかんや)

月暦で毎月十日の月。特に十月十日の月をいうことがある。午後間もなく昇るが見え始めるのは夕方ごろ。


*十三夜

月暦で毎月十三日の月。特に九月十三日の月をいうことがあり、この日各地で観月の宴が行われている。


*待宵月(まちよいづき)

月暦で毎月十四日の月。小望月とも呼ばれ、十五夜の前の月であるところからこう呼ばれている。


*望(ぼう)

満月のこと。満月は純粋に天文学的な事象で、月暦で何日の月とは特定できない。月は公転速度が一定でないためで、だいたい月暦十五日~十七日頃の月。


*立待月(たちまちづき)

月暦で毎月十七日の月。日没後立って待てる頃合いに月の出があることからこう呼ばれている。


*居待月(いまちづき)

月暦で毎月十八日の月。さらに月の出が遅くなり、しばらくしてゆっくり待つうちに出るところからこう呼ばれている。


*ねまちづき寝待月(ねまちづき)

月暦で毎月十九日の月。臥待月とも呼ばれ、寝て待つくらい月の出が遅くなるところからこう呼ばれている。月の出は20時から21時ごろ。


*二十日月

月暦で毎月二十日の月。更待月とも呼ばれ月の出は22時前後。


*下弦(の月)

望と朔の間の半月をいう。月暦で毎月二十二日から二十四日ごろの月。下つ弓張りともいう。


*二十三夜

月暦で毎月二十三日の月。下弦の頃の月、真夜中に昇る。月待ち行事として各地に伝わっている。

*二十六夜

月暦で毎月二十六日の月。日の出前、東の空に船の形をした細い月が昇る。逆三日月と呼ぶ場合もある。
 
 
 皆様の琴線に響く素敵な音色の言葉はあったでしょうか? 空を見上げれば、冴え冴えとした空気をたたえる清浄なる黄金の月。叢雲掛かりて、霞むも消えず、燦然と照らす光。夜の太陽。
 日本における風流の代名詞ですねぇ♪


 それにしても、6月ももうすぐ終わりますね……
 7月、夏本番がやってきます。蝉時雨に身を焦がれ、額に玉のような汗をかく。
 西日は熱く、路面は熱せられ陽炎が泳ぐ。熱波に死せず、熱中症など掛からず過ごしたいものです。
 家の窓を開けて、蚊取り線香でも炊きながら、グラスにワインを注いで、ネットゲームでもしているのでしょうかね私は……(ポケェ

 7月と言えば、下旬から学生さんたちは夏休みですね! 何か予定とかおありでしょうか?

幻獣バジリスク拳の気ままな正午 ( No.27 )
日時: 2017/07/01 20:26
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: B9YUKLOU)

こんにちは!
月だけでもいろいろな名称がありますね。興味深いです!上弦下弦くらいは知ってましたが知らないものも結構あって勉強になりました。
囲碁にも興味があられるんですか?私、囲碁好きです。

幻獣バジリスク拳というのは、特撮スーパー戦隊シリーズ「ゲキレンジャー」(2007~2008)に出てくる、拳法の一種です。説明不足ですみません。

ゲーム語り(東方1) ( No.29 )
日時: 2017/07/09 20:48
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: MCOtWFGE)

 題名の通りです。

 まずは、東方シリーズについて少し、説明を。

 同人サークル上海アリス幻樂団(げんがくだん)によって製作されている著作物である。弾幕系シューティングを中心としたゲーム、書籍、音楽CDなどから成る。東方Projectの作品を一括して東方、東方Projectシリーズなどと称することもある。狭義には、上海アリス幻樂団のメンバー「ZUN」が制作している同人作品の一連の作品をあらわす。

 ZUNは「弾幕系シューティング」と呼ばれる種類のシューティングゲームシリーズを制作している。その他、同人サークル黄昏フロンティアと共同制作している弾幕アクションゲームシリーズが、外伝作品として位置づけられている。また、上海アリス幻樂団は同人ゲームの他に同人音楽の製作活動もしており、これらについても、東方Project作品群としている。

 一方、商業誌において東方Projectに関する小説や漫画などが発表されており、これらいわゆる「商業作品」も、東方Project作品とされている。ZUNは小説本文や漫画原作を担当し、挿絵や漫画作画は他者が行っている。

*旧作
 東京電機大学生で結成されたサークル「Amusement Makers」から「ZUN Soft」というブランドでPC-9800シリーズ用のゲームとして5作品が発表された。この時期に発表された5作品は「旧作」と称される。

*事実上の東方
 『怪綺談』の発表以降は活動を休止していたがその4年後、サークル名を「上海アリス幻樂団」と改称しプラットフォームをWindowsに移して開発が再開された。再開理由についてZUNは「仕事で溜まったストレスを発散するため」だと述べている。

『紅魔郷』『妖々夢』『永夜抄』の3作は「Windows版三部作」、『風神録』『地霊殿』『星蓮船』の3作は「守矢三部作」とされる。[要出典]『風神録』以前と以後のゲームの橋渡しとなるように作られた作品の第1弾のようなものが『神霊廟』である。


*基本的には旧作と新作は、接点がないように見えるが、要である主人公2人および、アリス・マーガトロイド(苗字は旧作では出ていない)、風見幽香ら、接点のような物もみられる。また、zun本人がアリスに関しては、本人であると言及している。が、容姿に関しては全く違うこともあり、色々と事情があるようだ。
 
*二次創作に関する事柄

 東方Projectは二次創作が盛んで、創作ジャンルは同人誌をはじめ同人ゲーム、作中のBGMの編曲やそれを収録したCDなどの同人音楽、CG集、トレーディングカード、ガレージキット、その他グッズなど多岐にわたる。JOYSOUND、DAM、UGAなどの国内通信カラオケ主要メーカーにおいて一部の編曲された楽曲がカラオケとして配信されている。

Z UNは、第三者が二次創作しやすいように意図して作品設計をしているわけではないとし、自分自身の創作活動もある意味では神社や神を原作とした二次創作のようなものであり、オリジナルと二次創作という区別をあまり意識していないかもしれないとしている。後にZUNは冲方丁の発言を引用して「僕はこの方と同じ意味で常々東方は二次創作だと言って来たけど、言葉足らずだったかもなぁ」と述べた。


 と、東方シリーズの基本的なあらましでした。
 次か、次の次辺りからは、普通に個人的な話をしていくと思います♪

 好きなキャラとか好きなシリーズとか、BGMとか、考察とかね。



 そう言えば、夏の大会始まりましたねぇ。これで14回目の経験です(笑
 去年一昨年と、本当、大会中に全く更新できなかったので、今年は少し頑張りたいですね……
 少し、ではなく、やっぱり凄く頑張りましょう! 最近、全然何もできてないし……
 それにしても夏場って、更新辛いですよねぇ。うち、エアコンないし。扇風機とか風鈴とかじゃぁ……辛いですよねぇ。
 夜風も生ぬるくて、辛い。

 でも、大会で久しぶりに入賞したいですねぇ……今年はどこのブロック(掲示板)も誰が賞取るかわからない感じですし。
 もしかしたら頑張ったらワンチャン!

韓紅に染まる夕空 ( No.31 )
日時: 2017/07/15 12:00
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 6iPFFfhY)

*韓紅(からくれない)とは深紅のこと。
 深紅という響きは格好いいけど、韓紅だと何だか趣を感じます……どちらが好きでしょうか? 
 ということで今日は、少し色、について。

*色とは

 可視光の組成の差によって感覚質の差が認められる視知覚である色知覚、および、色知覚を起こす刺激である色刺激を指す。
 色覚は、目を受容器とする感覚である視覚の機能のひとつであり、色刺激に由来する知覚である色知覚を司る。色知覚は、質量や体積のような機械的な物理量ではなく、音の大きさのような心理物理量である。例えば、物理的な対応物が擬似的に存在しないのに色を知覚する例として、ベンハムの独楽がある。
 同一の色刺激であっても同一の色知覚が成立するとは限らず、前後の知覚や観測者の状態によって、結果は異なる。
類語に色彩(しきさい)があり、日本工業規格 においては色と同義語であるものの、彩り、傾向などを指す語として知られることから、日常語のみならず、色を狭義に捉えようとする、科学、工業などの文脈においても広く色の語が用いられている。


*色と色覚

 物理学的には、光学を基礎とし、色の変化は、物体と物体を照らす光との相関を用いて説明される。物体に入射する何らかの波長の光が観測者の方向へ反射(正反射・乱反射を含む)する際に、その物体の物性に応じた特定の波長のみが反射されそれ以外は吸収される(=波長に応じ反射率が異なる)という現象が起こる。観測者には反射された光だけが届くため、その波長に基づき判断される色が、「その物体の色」として認識される(つまり、光そのものに色という性質はなく、光を受けた器官が色を作っている)。
またそのように観測者に届く光とそれに対する認識とに左右されるため、一般的な色は、人間の視覚即ち可視光線の範囲内を基準として表現されている。逆に言えば、可視光線の範囲を超えた波長の光について観測すると、可視光域で見た場合に比べて全く別の「色」や模様になっている物体もある。例えばチョウの羽根の模様は紫外線領域では人の肉眼で見る場合とはまた異なる鮮やかな模様を描き出し、真っ黒に焼け焦げた新聞紙などは赤外線領域のある波長では燃えた紙とインクが燃えた部分とで反射率が異なるため書かれていた元の内容を読むことが出来る。
生理学的に言うと、網膜内にある3種類の錐体細胞が吸収する可視光線の割合が色の感覚を生む。これらの錐体細胞は、それぞれ長波長・中波長・短波長に最も反応するタンパク質(オプシンタンパク質)を含み、順にL錐体・M錐体・S錐体と呼ばれる。霊長類におけるL錐体とM錐体はかつて2種類だった色刺激の受容器の片方が進化の過程で分岐したものであるとされており、分光感度特性が近い。錐体が3種類あることはそのまま3種の波長特性を構成する元となるので、L , M , S の各錐体を赤・緑・青でなぞらえることもある。
 ある人が視覚を通して受け取る光の波長が変化すると、それに伴って変化する視覚経験の内容が色であると言える。ただし、正常の色覚を持つ者以外に、正常の色覚をもつ人と色知覚が部分的に整合しない人(色覚異常、1色覚(全色盲)や全盲など色覚を持たない人もいるため、この事例にも例外がある。しかしながらこの事態に限っては、色覚特性があっても知覚可能な波長にあっては事情は同様である。また、1色覚であっても、波長の長短の知覚が成立する場合があり、どちらかといえば長波長を好む傾向がある。
 無色の紙のように、全波長において高い反射率で乱反射する物体は白と呼ばれる。一方、全波長において反射がほとんど無い場合、その色は黒と呼ばれる。完全な黒体は、例えば中空の物体に微小な開口部を設けることで実現できる。この場合、中空の部分に入った光はほとんど吸収され外に出てこないので、反射率はほぼゼロになる。


*色にまつわる見解


 色を説明する場合に、様々な色彩理論を集合的に概説する場合がある。代表的なものに三原色と反対色性がある。色彩にまつわる現象は様々あり、照度や輝度、反射率の変化に従って、見える色も変化する。ベツォルト・ブリュッケ現象やアブニーシフトなど様々な見解が知られている。


*三種の錐体細胞と三原色


 人間の視覚が色を認識する際には、その光の分光分布を直接計っているのではなく、眼球の錐体細胞に含まれる3つの色素が光を吸収する割合を計っているに過ぎない。そのため、独立した複数の色を合成する事で人間に別の色を感じさせる事ができる。
 例えば、黄の波長の光は、赤の波長の光と緑の波長の光の組み合わせによってほぼ同じ刺激を与えることが可能であり、黄は赤と緑の組み合わせの光として表現出来る。そしてこの場合、黄の波長だけが眼球に入っている場合と、赤の波長と緑の波長が組み合わされて眼球に入っている場合を人間は区別できない。
 ディスプレイ、印刷、絵具など、色を表現するメディアは様々である。これらを光源、若しくは、透過光及び反射光に着眼して分類した場合、特徴的な色の傾向が異なる。これを便宜的に色に着眼してグルーピングして、加法混合と減法混合、RGBWとCMYK、RGBとCMYなど、いくつかに分けて説明する場合がある。
 原色はどの色なのかと問う人がいるが、実際に選択される塗料やインク、あるいはカラーフィルターその他が形成する「原色」の色合いが、常に特別に優越される色合いだという訳ではない。減法混合においては彩度が高い状態において明るいものにある種の優位性が伴う。効果的に色を表現できる着色材料は重宝されるが、一定の方向性、共通性はあってもその色相や色調は一致しない。原色の説明はあくまで単純化された抽象論に過ぎない。その上、理想的な原色は実在しない。

 と、知識的な面はこんな感じでしょうか。色彩が人に与える精神的影響とか、細かい知識などはまたの機会に。

 

ルナティックマーダーオペラ ( No.32 )
日時: 2017/07/16 00:47
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: ewEIW12I)

*題名の意訳=ルナティック(狂気)のマーダー(殺人)オペラ

 まぁ、主題があれですが、ただのゲーム語りです( ゚Д゚)


 今回は、東方という弾幕シューティングのルールというか、システムを紹介。


*基本システム


 東方Projectの中心作品は縦スクロール弾幕系シューティングゲームである。敵が撒き散らす大量の弾(弾幕)を回避しながら、敵を撃墜していく。
 ここでは縦スクロール弾幕系シューティングゲームのうち、ある程度共通するシステムを中心に解説する。


*基本操作
*自機と装備


 攻撃性能の異なる複数の登場人物のうち1人を自機として選択。その後、通常数種類ある「武器タイプ」の中から1つを選択する。
選んだ自機と武器タイプの組み合わせによってエンディングが変化する(自機が同じでも武器タイプが異なればエンディング変化する)。


*移動


 移動は2種類存在し、「高速移動」と「低速移動」をボタンで切り替えながら操作する。高速移動は通常の移動方法。低速移動は移動速度を下げることによって操作精度を上げ、密度の高い弾幕を避けやすくする移動方法である。


*ショットとパワー


 ショット(自機から発射される弾)の性能は自機や武器タイプによって異なる。高速移動時と低速移動時でショットが変化する作品が多い。
敵が落とす「Pアイテム」を入手することでパワーが増え、ショットが強化されていく。逆にミスをするとパワーが一定値減少する。


*ボム


 使用することで敵弾を消滅させたりアイテムに変化させたりし、一定時間無敵になる特殊攻撃が発動する。


*エクステンド


 1UP(残機数が1増加)のこと。作品によってある程度エクステンドする条件が異なり、大きく「スコアを一定値以上にする」「エクステンドするのに必要な専用アイテムを一定数集める」の2種類に大別される。
作品によっては「1UPアイテム」が存在し、それを取得すればその場でエクステンドする。


*ミス後の復帰とコンティニュー、ゲームオーバー


敵の弾に当たるなどミスをした場合、残機が1つ減り、初期位置に復帰する。
 残機が0の状態でミスをするとコンティニューするかを尋ねられる。コンティニュー可能回数は作品によって異なる。
コンティニュー後は「その場で復活(コンティニュー直前の戦況を継続)」する作品と「現在のステージの最初に戻って復活する」作品とに大別される。
 コンティニューをしなかった場合やコンティニュー可能回数を越えた場合は「ゲームオーバー」となり、その場で終了となる。


*難易度・エンディング


*難易度


 難易度はEasy・Normal・Hard・Lunaticの4種類ある。Easyが最も簡単で、Lunaticが最も難しく設定されている。Normalが標準の難易度とされている。


*エンディング


 ストーリーモードをコンティニューせずに最終面をクリアすれば「グッドエンディング」となる。基本的に、コンティニューした状態で最終面をクリアすると「バッドエンディング」となる。
一部の作品では、難易度Normal以上でクリアしないとグッドエンディングが見られない。


*Extraステージ


 条件を満たしてストーリーモードをクリアすると「Extraステージ」が選択可能となる。Extraステージは、ストーリーモードの後日譚となっており、ストーリーモードからExtraステージへ至るあらすじが、ゲームに付属するテキストファイルに記されるのが慣例となっている。
 Extraステージの特徴として、コンティニューができない点やボスのスペルカード数が多い点、スペルカード使用中のボスには自機のボムの使用時に当たり判定がなくなる点が挙げられる。
難易度は、概ねNormal以上Hard未満とされている。
*『妖々夢』ではExtraステージの上位としてさらにPhantasmステージが存在する。


*当たり関係


*当たり判定と被弾


 敵弾、および敵本体の当たり判定が自機の当たり判定と接触した場合「ミス」となり残機を1つ失う。自機の当たり判定は、自機の見た目よりも大幅に小さく設定されている。敵弾の当たり判定も、弾の大きさより小さい物が多い。
 『妖々夢』以降の作品では低速移動時の自機に、中心に赤い点がある雪の結晶のようなエフェクトが表示される。この赤い点は自機の当たり判定の中心である。
被弾してからミスになるまで数フレーム(60F中の数F)の猶予があり、その間にボムを発動させることができればボムが優先されミスにはならず、残機は減らない。これを「喰らいボム」と呼ぶ。一部の作品の特定の自機においては、喰らいボム受付時間が若干長く設定されている。『永夜抄』には「ラストスペル」という喰らいボムを発展させたシステムが搭載されている。


*グレイズ(かすり判定)


 『東方幻想郷』以降の作品には、当たり判定の他に、「かすり判定」という物が自機の周辺に存在する。かすり判定が敵弾の当たり判定と接触すると「かすり(グレイズ、Graze)」がカウントされて、『永夜抄』までの作品では点数に加えられる。『風神録』で一旦廃止されたが、『地霊殿』で一部システムが変更された上で復活した。
 敵本体をかすめてもカウントされず、一度かすめた敵弾は再度かすめてもカウントされない。ただし『紺珠伝』では例外的に、一度かすめた敵弾でもさらにかすめてカウントさせることができる。


*アイテム


 敵を撃墜するとアイテムを落とすことがあり、取得することで効果を及ぼす。ゲームによっては登場しないアイテムもある。


*Pアイテム


 パワーが上昇し、一定値ごとにショットのパワーが強化されていく。
点アイテム
点数が加算される。画面上部に近い場所で取るほど高得点となる。


*Bアイテム


ボムが1つ増える。「星蓮船」以降はスペルカードのかけらを特定数集めるとボム数が増える。


*1UPアイテム


 残機が1つ増える。「地霊殿」以降は残機のかけらを特定数集めると1UPする。


*Fアイテム


 パワーが最大値になる。


*☆アイテム


 ボスの撃墜やボムなどで敵弾が変化したもの。自動的に自機に吸収され、点数が加算される。『風神録』以降の作品には存在せず、別のアイテムで代用されている。


*緑点アイテム


 風神録以降に登場する点アイテムの上限を上げるアイテム。
『紅魔郷』以降の東方Projectには、特定の条件を満たした状態で画面上部に移動すると、画面内のアイテムが自動的に自機に回収されるというシステムが存在する。これを「アイテム自動蒐集」と呼ぶ。点アイテムは画面上部で入手した方が加算点数が高いため、アイテム自動蒐集を発動させることで必然的に高い加算点数で点アイテムを入手することが可能となる。
 それとは別に、「風神録」以降の作品では、画面上部に移動すると画面内のアイテムを吸い寄せるシステムが追加された。


*スペルカードシステム


 スペルカードとは、自機のボムや敵の必殺技のこと。設定上は、特殊な攻撃を使用する際に提示されるお札(カード)であり、「幻想郷」内での揉め事や紛争を解決するための手段とされている。
 『紅魔郷』以降の作品に搭載されている。


*その他のシステム


 『妖々夢』以降の多くの作品では、ボス戦時、ボスの位置を知らせる「マーカー」が画面下部に表示される。「マーカー」が表示されている位置の軸上にボスが存在する。これにより、画面下部で弾避けに集中している際にボスの位置を容易に知ることができる。『永夜抄』以降ではボスのその段階での残りのライフによって色が変化し、画面上部を見なくてもおおまかな残りのライフが把握できるようになっている。


 こういう記事読んで興味持つとかあるのだろうか……正直、それほど珍しいシステムでもないですし……原作自体は絵からして、万人受けするものでもないと……ゲフンゲフン

幻獣バジリスク拳の苦い豆 ( No.33 )
日時: 2017/07/16 01:21
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: /uBQeMq6)

お久しぶりです、こんばんは。

東方というのはよく見かけるので聞いたことはありましたが、どういうものかは知らなかったので、説明を読んで少し分かりました!ゲームなど色々なものがあるんですね。

深紅、かっこいいので好きです!韓紅も同じような意味なんですね!
いつも色々な知識を読ませていただいてためになります。博識ですね!

ハートアンドサードアイ ( No.34 )
日時: 2017/07/22 13:38
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: T1Iury4o)

>>33 四季様

 私は東方を意識したのは、カキコに来てから。最初は記事でも色々批判も多かったですし、手を出していなかったのですが。去年の暮位に、東方の歌(いわゆる東方ヴォーカル)に聞き入ってから、興味を持って、色々調べるようになって……あれよあれよと、足を絡めとられ……今や立派なファンです( ゚Д゚)

 博識ではないのです。大半、ネットで調べたやつとか、ウィキの受け売りとかです……だから、博識ではないのです。


―――――――――――――――――――――――――――――

*題名の意味。直訳で心臓と第三の瞳。
 マイフェーバリットキャラクタの一人である人物の特徴を表してみました。調べればすぐわかってしまうだろうなぁ(苦笑

 とはいえ、今回はそのキャラクタについて語る、というわけではなく!


>>24の続き、です。

 えぇ、私のカキコ紀行とでも表しましょうか。正直、確かに旅行のような気楽な、しかし充実した時間ですから。

 さてはて、無駄話も終わりにしてそろそろ本筋ですね。

 半年が過ぎて、徐々にサイトの雰囲気——とは言っても2次限定ですが――になれ始め活動のペースも上がっていったのを覚えています。当初、半年ぐらいは、1週間に3回程度で、更新文字数1回につき4000程度だったのが、毎日更新の1万文字超えることも当たり前というレベルへ。
 そうなのです。別段タイピングの技術が上がったとかいうわけでもないのですが、打つ手に淀みがないというか、迷いがないんですよね。心がリラックスしているからなのか、頭の中にフレーズがどんどん沸いてきて、それをポンポンと書き込んでいける感じ。
 残っている自分の小説を読んでみた結果、正直、書いていく速度や頻度は多くても、以前よりも推敲などもなく、文章は貧弱で、誤字脱字が多かったようだ。
 どうやら、定期的にコメントをしてくれる人、所謂固定客が何人かできたせいで、そうなってきたようだ。
 個人的には、小説を書くにあたってあまり褒められたものではないト書き――別称:台本書き。台詞文の前に、しゃべっている人物の名前を添えるやり方――にも手を出していた。このやり方は、人物の喋る前や後を円滑にするのにもやりやすく、文章を書くにあたって悩むことも減らさせた。
 あとは擬音語も多かったように思う。擬音語は強すぎると文章が子供っぽくなるということで、以前は控えていたが、これもまた、音をあらわす文章を省略する……楽するのに使いやすいのである。
 何を言いたいのかというと、その当時の私は、固定のファンの優しさに甘え、考えの足りない稚拙な文章を連続で投稿し、ファンの批判の一つもない優しい言葉を貰いたいと、大量に更新し続けたのである。結果、今の自分から見ると、目も当てられないような黒歴史的文章群が生まれてしまった。
 ただ、一気に更新し続けたこともあり、幾つかレベルアップしたこともあったように思う。例えばカキコ内の知名度。それに伴い結局、批判をしてくれるタイプの人も現れ始めたね。あとは、そのころから、常に周りの風景や人物を見ながら、それを文章にして伝える練習みたいなのをするようになっていたからか、色々な比喩表現などを覚えていったように思う。
 その頃は割と怖いもの知らずの有頂天状態で、知ってるジャンルと見るや、開いてコメントしたりキャラ募集のテンプレに書き込んだりしまくってたなぁ、と思います。正直、私の知名度はどこにでも足を運んで、馬鹿みたいに自己アピールすることで保たれていたと言っても過言ではないかもしれませんね。

 そうやって、当初の目的や小説を書くことに対する思いを、少しずつ忘れかけてきた時だったなぁ。いきなり、カキコ小説査問委員会――査問:意味は、問いただすこと――なる集団によるコメントがMHの小説に届いたのは。
 いやぁ、結構言われたものですよ。MHシリーズを実はプレイしていない人間ではないか、とか、ト書きがひどいとか……何より、以前より文章が稚拙になっていないかというのはきつかったですね。数か月書き続けていて文章力が落ちている――稚拙=下手とは一概に言えないが――とは、と。
 そもそも最初の頃が特段上手いとは思っていないけど……何せプロの方々が書く小説の文章と比べれば、まだまだたどたどしくて、ボキャブラリも貧弱な自覚はありましたし……ただ、面と向かって批判されるというのは、やはり自覚とは違う部分の感情を擽られますね。
 自覚はしていても誰も批判もしないのだから、結局それで良いじゃないかと、井戸の中にいると思ってしまうものです。空の青さは知っても、それ以上に閉塞感とすべてが手に届くという安堵感が勝るのだろう。いきなり偉そうなHNしたやつ等に求めてもいない批判をされて、憤慨こそしたが、正論とすぐ思い直す。
 やっぱり、小説を書くサイトにいるからには、文章がうまいと本当の意味で言われたい。なぁなぁの関係で「神文」なんていうのじゃなくて、ね。
 そう思い直したのが、結局、二次以外のスレに行く原動力になったように思う。二次のスレは当時からト書きや台詞だけがほかのスレと比べてもかなり多かったですしね。あとは、手あたり次第小説を買って、つぶさに読んだりするようになりましたね。文章のロジックやボキャブラリの強化……ただ只管書くだけでは上達しないですからね……

 ということで今回はこの辺で。

月には叢雲、華には風 ( No.35 )
日時: 2017/07/22 14:24
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: T1Iury4o)

*タイトルの意味。名月の夜には雲がかかってせっかくの月が見えず、満開の花には風が吹いて花を散らしたりする。
転じて、良いことにはとかく邪魔が入りやすく、思うようにはいかないということ。
「叢雲」は「群雲」とも書き、群がり集まった雲のことをいう。

 ということで、今回は風というものについて少し語ってみたいと思います。

*まずは風とは何か

 基本

 現代では「気流」が類義語にあたる。「風」に対して、風が全くない無風状態のことを「凪」という。
 また、古来、風という言葉は眼に見えないものを象徴するためにも使われる。日本語でも意味深い言葉であるが、日本語以外では例えばヘブライ語で風に相当し、龍の発音に似る「Ru(巻き舌)ah」という言葉は深い意味を持っている。(→聖霊、霊性の項に説明あり)
 空気全体の動きということで、全体的な雰囲気の方向のような意味で「風」という言葉が使われる例が多い。選挙において「無党派の風が吹いた」とか、「逆風が強かった」等という。また、芸術やファッションなどにおいて○○風(ふう)というのもこれに近い。

*風の名前

 風は人々に大きな影響を与える。人々は様々な風を区別し、様々な名前をつけてきた歴史がある。例えば以下のようなものがある。


風向によるもの

 北風、南風、東風、西風。
 風向別の呼称は、単に方角を付けただけではなく、その風のイメージが付加されることが多い。日本では、北風は冷たい冬の風、南風は暖かい夏の風として認識されている。
慣習によるもの
 そよ風、春風(はるかぜ)、強風、突風地域性のもの(地方風)からっ風、春一番、木枯らし、六甲颪、やませ、ミストラル、エテジアン、シロッコ、ハブーブ地域性があるが学問的用語としても用いられるもの。
 海風、陸風、潮風、谷風、出し風、颪(おろし)、滑降風(カタバ風)、ブリザード、フェーン、ボーラ学問的用語
 ビル風、爆風現象名

 竜巻、塵旋風(つむじ風・旋風)、ダウンバースト、乱気流、風塵、砂塵嵐(砂嵐)


*気象学的説明

*風杯型風速計

吹流し。風の吹いていく方向に流れている。
 現代の気象学においては「風」とは、地球上の大気の流れを意味している。厳密には、地面に対して水平方向の流れ(水平風)のみを指し、垂直方向の流れ(鉛直風)は上昇気流または下降気流というが、一般的には分けないことが多い。ただ、日常において風は水平方向に吹くことが多いため、風といえば普通は水平方向の風を指す。

*風の要素

 風は、風向と風速の2つの要素に分解してとらえることが可能である。

 風向は、0度から360度までの方位で表されるが、通常は16方位で表す。風向に関してはしばしば勘違いが起こるが、「北東の風」は北東から吹いてくる風のことで、観測者を中心に見ると北東から南西に向かって吹く風を示す。
 風速は、日本では秒速 (m/s) で表すのが普通であるが、国際的にはしばしばノット (kt) がよく用いられる。また、風速は0~12の13段階に分類された「風力」として表現されることがある。
 気象学上風を物理量として扱わなければならない場合は、この2要素を用いる。ただ、これは風が水平方向にしか吹かないと仮定した場合の表現であり、垂直方向の風は表現できない。垂直方向の風を表現する際は、鉛直p速度というものを用いる。

*風が吹く原因

 物理学的には、場所による気圧の不均一を解消しようとして発生するのが風だと解釈できる。気象学では、「風は気圧傾度力によって発生する」と表現する。
 気圧の不均一や気圧傾度力が生まれる根本的な原因は、地球上において、場所によって太陽エネルギーの分布(≒温度)が異なるためである。日光の当たり具合や地表の温まりやすさの違いが、島や大陸といった巨大なスケールで存在すると、気圧が不均一になり、数千km規模の高気圧・低気圧が生まれる。高気圧から低気圧へと流れる空気が、「風」の主因となる。

 気圧の不均一・気圧傾度力が大きいほど、風は強くなる。天気図で言うと、等圧線の間隔が狭いほど風は強い。ただ、高気圧・低気圧の風は長い距離を流れるため、コリオリの力や遠心力を受けて回転を伴う風となる。これを地衡風、傾度風という。風の回転を物理量として表現する際には、風向・風速では不十分なので渦度を用いる。

*風に作用する力

 気圧傾度力以外で、風に作用する力には以下のようなものがある。その場所その時の風によって、働く力や大きさは異なる。
コリオリの力(転向力) - 水平方向の大きさが数百~数千kmと大きな風(低気圧や高気圧に伴う風)に働く。
 地表との摩擦力 - 地表付近を流れる風に働く。上空に行くほど小さくなり、高度約1km以上ではほとんど無視して考えてよい(自由大気層)。鬱蒼とした森林の中や建物が密集したところでも強く働き、風の様子を大きく変える。
 風自身の回転による遠心力 ――竜巻や台風の中心などの場合はこの力——が大きくなる。台風の目は風に働く遠心力が大き過ぎると気圧傾度力と釣り合ったところで、それ以上内側に風が入り込めなくなり、強い上昇気流となり境界をつくる現象である。
 地球の引力(重力)——重力は、密度が高く温度が低い空気ほど大きく働く。上昇気流・下降気流に関しては大きな影響力がある。水平風でも、重力波の風などには大きな影響を及ぼす。重力は、裏を返せば密度の低い空気に働く浮力と考えることもできる。


*風の変化


*風の変化する周期をグラフ化したもの

 風は常に変化しているが、変化の周期には傾向がある。地域差も大きいが、一般的には低気圧・高気圧の通過といった総観スケール気象による変化(約4日周期)が最も大きく、次に季節変化によるもの(1年周期)が大きい。またこれと並んで、『風の息』と呼ばれる小刻みな風向風速の変化によるもの(約1秒周期)も卓越する。海陸風の影響を受ける地域では、約12時間周期の変化も卓越する。
 一般的に、『強風』と呼ばれる風は、数十分~数日間程度連続する風速の大きい風を指す。強風の大きさを表す数値としては最大風速が適している。
 一方、『突風』と呼ばれる風は、数秒~数分程度の短時間吹く風速の大きい風を指す。このような風は、強風の期間中において、気流の乱れつまり風の息によって突発的に生じるものがほとんどである。例外的に、単発的なものとして竜巻やダウンバースト、積乱雲などのメソスケール気象(いわゆる局地現象)が主因となって起こる突風もある。突風の大きさを表す数値としては最大瞬間風速が適している。
 最大風速に対する最大瞬間風速の比を突風率といい、場所ごとに固有の値をとる。普通は1.5~2.0前後となる。天気予報では、強風被害が考えられる場合でも主に最大風速が予想されるので、これに突風率をかけた値の最大瞬間風速が吹きうると考えて、強風対策に役立てる。突風率が場所ごとに固有の値をとるのは、建物や樹木、地形の影響により風の息が異なるためである。


 以上、風について(part1)でした!

幻獣バジリスク拳の麗らかな午後 ( No.36 )
日時: 2017/07/23 00:03
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: PohHBiKI)

こんばんは。
小説上達はなかなか難しいですね。私もボキャブラリー少ないです。ただひたすら書くだけでは上達しないというのは確かにあると思います。とにかく研究が大切なのでしょうか……。
今回は風についてですね!実に興味深いです。一言に風と言っても色々なものがありますし、詳しく知ろうとすると難しいなと感じます。ミストラル、エテジアン、シロッコなんて聞いたこともありませんでした。

優雅にティーブレイク ( No.37 )
日時: 2017/07/23 17:47
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: aQNju1yQ)

>>36 四季様

 幾ら考えずに書いても、ボキャブラリが増えるわけではないですからね。考えずに書き続けて上がるのは、書くことに対しての慣れ位な気がします。結局は国語の知識や、言葉回しの練習、ボキャブラリの強化は必要になってくるかと。あとはどうすれば人に伝わるか、を想定する力を養うとか。
 そうですね。風とか人か、水とか……単純で身近な物は、結局人々に大きな影響を与え、色々な形を作っているんだなと思います。人の想像力の高さというか、人の区分意識の高さというかを感じますね。


――――――――――


*現実は、安っぽい午後の紅茶で……喉を潤す、毎日である……
 ちなみに、味はレモンティー派。
 まぁ、基本的に職場は熱い—―作っているものの都合上、エアコンは利かせられないし、機械熱で外より暑いくらいです。風通しも悪いですしね。職場の工場上—―し、基本的に動き回らないといけないから本当水分摂取が大事ですね。
 実際のところ、私はお茶より炭酸やミネラルウォーターとかの類のほうが好きだったりします。子供のころから、炭酸—―主にコーラとか――ばかり飲んでたですね。部活で剣道部になってからは、それを控えてミネラルウォーターとか麦茶とかを飲むようになりましたね。炭酸類や甘すぎる奴は、スタミナ減らしますから、運動部としてはタブーってところ結構多かったのでは?
 まぁ、こうは言っていますが、早朝は基本的に紅茶淹れますね。ティーブレイクは本当は昼下がりが普通なんですけど……意味としては紅茶を飲んでの休憩、ですからね。
 はぁ、あんな暑苦しい職場で筋肉痛気味になって仕事してないで、優雅に暮らしたいなぁ……叶わぬ夢だとは思うんですけどね(苦笑

 それはそうと最近、新人育成を押し付けられました……押し付けられたといえば聞こえが悪いですが、何というか下層にいるというフラストレーションからは解放された気がして嬉しいですね^^
 正直、私の部署は結構、受け身なところというか、周りからこき使われるといいうか、知識や経験、体力、全体的に必要な場所にしては、扱いがぞんざいで……夜勤とか残業が少ないのはいいところなんですが。
 ただ部下とはいえ、研修期間みたいなものだし、正直会社としてはその人を雇う気がないのは目に見えているんですよね。お役所からの押し付けで預けられたような経緯ですし……
 その人は、前の職場で馬鹿な同僚--不注意なのか、興味や嫉妬、憎しみなどからくる故意なのか――のミスで、片腕を失った人なんですけどね……とてもガツガツしていて少しやりづらいです。まぁ、そういう人だから、仕事も選んでいられない。世帯主ですから、家内や子供を養っていかないといけない立場でもありますし、ガツガツするのも当然なのですが……
 正直、此方としてもあれなんですよね。面と向かって、片腕の人が務まる仕事じゃない――実際そうなのですが――などと言えないですから。上司にも2週間の辛抱だから適当に我慢して、って感じに言われているのですが、私個人としては何とか登用してほしいところでもあります。その人への同情――私も身体異常はありますし――もありますが、何より仕事が楽になりますからね。
*とはいえ、仕事の内容自体はきついけど、空き時間は元々多い仕事で、さらに仕事量が減る代わりに空き時間が増えると考えると少し沈黙したくもなるのですが……暇だからって椅子に座ってゲームとかをしてられるわけではないですからね(苦笑
 障碍者のトライアル雇用など、最近になって少しは充実してきましたが、まだまだ周りの理解も少ないですし、望んで障碍者になったわけでもないのに、無下に扱われる立場は痛ましいばかりですね……このようなことを口にするばかりではなく、何かしらの支援などできたらな、と思う次第です。
*想像力のない人は、すぐに後ろ指を立てて馬鹿にしますが、自分はならない保証なんてないのですよ……そんな風に馬鹿にしてばかりいると、いざそうなっても誰も手を貸してくれない、と言いたいところです。

*さて、題名の通り、紅茶についてでもちょっと。

*概要

 摘み取った茶の葉と芽を萎凋(いちょう)――乾燥――させ、もみ込んで完全発酵させ、乾燥させた茶葉。もしくはそれをポットに入れ、沸騰した湯をその上に注いで抽出した飲料のこと。なお、ここでいう発酵とは微生物による発酵ではなく、茶の葉に最初から含まれている酸化酵素による酸化発酵である。
 ヨーロッパで多く飲用されなおかつ世界で最も紅茶を飲むのはイギリス人で、朝昼晩の食事だけでなく、起床時、午前午後の休憩にもお茶を楽しむ。このため、茶器、洋菓子なども発達し、洗練された。なお、紅茶の文化は18世紀にアイルランドに伝わり、2008年現在国民一人当たりの消費量ではアイルランドがイギリスを抜いて世界一となっている。 紅茶の語源はその抽出液の水色(すいしょく)から、また、英語のblack teaはその茶葉の色に由来する。


*紅茶に用いるチャノキの種類

 紅茶は伝統的に中国で栽培されていたチャノキ(学名:Camellia sinensis (L.) Kuntze 基本変種)の葉から作られていたが、1823年にインドのアッサム地方で高木になる変種のアッサムチャ(学名:Camellia sinensis (L.) Kuntze var. assamica (J.W.Mast.) Kitam.)が発見され、以後インドやスリランカなどでは後者の栽培が盛んになった。
 ただし、ダージリン等では基本変種の栽培も各地で行われており、また両者の交配も進んでいるため、産地のみでいずれの種類かを特定することはできない。 なお「クローナル」とは栄養繁殖で増やしたという意味である。種子によって繁殖する実生と区別するための呼称であり園芸品種や育種上の系統をあらわすものではない。基本変種とアッサムチャの交配種と説明される場合があるが、これは誤りである。
 クローナルとはあくまでも繁殖方法をあらわす言葉である。したがって基本変種のクローナル、アッサムチャのクローナル、交配種(ハイブリッド)のクローナルが存在する。アッサムチャは基本変種より渋みを示す成分が非常に多いといわれており、一般に、アッサムチャまたは交配種の方が安価である。


*ブレンド・着香茶(フレーバーティー)

 原茶では味わえない味と香りを楽しむために、複数の茶葉を混合したものをブレンドと呼ぶ。ブレンドには大きく分けると2通りあり、異なる産地のものを合わせる場合と、同じ産地で違う茶園や違う日にちに採取した茶葉を合わせる場合がある。
 また香料やその他の方法で茶葉に香りを定着させたりハーブやドライフルーツなどを混合したものは、着香茶(フレーバーティー)と呼ばれる。大手メーカー(パッカー)の商品にブレンドが多いのは、安価で安定した茶葉を広く流通させるためである。 以下に良く知られるブレンド名を示す。


*ブレックファスト

 名前の通り、朝起き抜けに、あるいは朝食に添えて飲むためのブレンド。水色がかなり濃く、比較的強い渋味を持つ。イングリッシュとアイリッシュの二種があり、特に後者は渋味が強い。通常ミルクティーにして飲む。


*アフタヌーン

 午後のひとときに味わって飲むためのブレンド。ブレックファストに比べると渋みが少ない傾向だが、味や香りはパッカーによりさまざま。HMB (Her Majesty's Blend)女王陛下のブレンドという意味。通常リッジウェイの物を指す。渋味の抜けたスッキリとした味わい。プリンス・オブ・ウェールズキーマンをベースにした特徴のある香。名称の由来は英国・皇太子時代のエドワード8世。
 産地の名を冠したものは、各々の産地の特徴的な香味を生かしつつ年毎の茶葉の質の変化を調整し、改良したものである。


*ダージリン アッサム セイロン

 着香茶(フレーバーティー)には香料を茶葉に吹き付けたものや、ハーブやドライフルーツなどを茶葉に混ぜ込んで着香したもの、香りの強い物質から茶葉に香りを吸着させたものなどがある。品質の良くない茶葉に商品価値をつけるために着香することが少なくない。前述の産地名のついたブレンドの中には、紅茶の香りを人工的につけた粗悪なものもある。

*アールグレイ

 比較的渋みの少ないブレンドした茶葉にベルガモットで香りを付けた着香茶のこと。名前は19世紀の英国首相グレイ伯爵を由来としており、キーマンに着香したものがスタンダードとされる。独特の香りが好まれ、高温に加熱しても香りが飛ばないことから、クッキー、ケーキ、ゼリーなどの菓子にアールグレイがよく使われる。
 ただ、厳密に言えばこれらは紅茶風味の菓子というより、ベルガモットの香りの菓子である。


*レディグレイ

 アールグレイをベースに、柑橘類の果皮とヤグルマギクの花を加えたトワイニング社のブレンドティ。フルーティーで爽やかな風味。正山小種(ラプサン・スーチョン)欧米への輸出用のものは茶葉を松葉で燻して着香した着香茶で正露丸にもたとえられる強い燻香がある。中国国内向けのものは燻香が淡いものが多く中にはまったく燻香(くんこう)を含まないものもある。ミルクティーを淹れるときに、この茶葉を一摘み加える使い方もある。
 この他、さまざまなブレンド・着香茶が存在する。また同一パッカーで同一ブレンド名のものでも、出荷先の水質や嗜好の違いなどを考慮して、混合を調節することがある。



 

ドラクエ11近日発売…… ( No.38 )
日時: 2017/07/23 21:22
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: aQNju1yQ)

*さぁ、日本のゲーマー歓喜の第二波だ……RPGというジャンルの確立者にして、今なお覇者。
 発売日も1週間を切りましたね。何だか滾ってきました。ウダウダ熱い夏は大嫌いですが、ワクワクする熱さは好きです♪
 
 ドラクエ8以来何か、琴線に響かなかったのですが、今回は凄く期待できますね。うん、情報の出し方とか上手かったってのもあるのでしょうけど♪
 さて、どんな物語が繰り広げられるのか、楽しみです!
*作品1作しか出れてない不遇なモンスターさんたちがどれだけ出場できるかとか、やりこみ要素とか!

 ドラクエについて、来週中に一つコラムを上げたいなぁ、って思います。
*大分前にも語りましたが、私がゲーマーになった一因ですしね。



 いろいろな言葉シリーズ!
 いつの間にそんなタイトルがついた?とか、言わないでください!
*今回はファンタジーの雄(ゆう)、ドラクエを題名に上げたということで、少しファンタジー的な用語をチョイスしてみました★

 ファンタジー大好きです! 漫画やない目などもファンタジー多いですし、自分が書くジャンルもファンタジー多いですから、知ってる人は言わずとも知っているでしょうけどね……というか、自分で勝手にわちゃわちゃ話すところなので、寂しいとかは言わないけど、お気軽に話しかけてきてもいいのですよ。
 まぁ、前置きはさておき……

 とりあえず、ファンタジー系用語シリーズ1、です! 

*今回は天使!です!

 天使とは?

 天使(てんし)は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖典や伝承に登場する神の使いである。以下、しばしばアブラハムの宗教と呼ばれ、比較宗教論の宗教分類で並置されるこの3宗教の天使について叙述(じょじゅつ)させてもらう。


*語源

 英語の angel はギリシア語のアンゲロス(αγγελος;angelos)に由来し、その原義は「伝令」「使いの者」である。古代ギリシア・ローマ世界では、アンゲロスは生身の人間としての伝令を表す言葉であると同時に、神々と人間の中間の霊的存在としての伝令を指す言葉でもあり得た。古代の非キリスト教徒のネオプラトニストは、アンゲロスを神々やダイモーンのような超自然的存在として扱った。また、「密使(みっし)——秘密の任務をもって、ひそかにつかわされる使者——」を意味するペルシア語の「アンガロス」や「神の霊」の意であるサンスクリットの「アンギラス」も、ギリシア語のアンゲロスとともに語源に挙げられることがある。

 
*ユダヤ教における天使

 天使は、ヘブライ語ではマルアハ (םַלְאָךְ [mal’aḵ]) という。これは「遣わす」を意味する語根 √l’k の派生語である。
 ユダヤの伝承では、天使サンダルフォンやメタトロンなどが存在する。サンダルフォンなどは背の高さが世界の大きさの半分に達するなど、「御使い」としての天使とはかなりイメージや存在が異なる。


 一旦区切ります。

聞こえるか、神の声が…… ( No.39 )
日時: 2017/07/23 21:24
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: aQNju1yQ)

続きです!

*題名が輝いてる気がする。

*キリスト教における天使

 キリスト教において天使は主の御使いである。天使 (angel) の語源は「伝令」(messanger) を意味する後期ギリシア語(英語版)の ἄγγελος (ángelos) である。ヘブライ語聖書(キリスト教でいう旧約聖書)で天使を指しているヘブライ語の מלאך (mal'akh) も同じ意味である。
 語源が示すように、旧約・新約双方において、天使が神のお告げを伝える伝令としての役目を負っている場面はいくつも描かれている。また、天使たちは人間が歩む道すべてで、彼らを守るよう神から命じられている。
 しかし、ヨハネが天使より与えられた黙示を伝えるという体裁を取った黙示録では、伝令の枠に収まらない働きをしており、天使が吹きならすラッパにより世界に災厄が訪れたり、天使たちが天で悪魔と戦ったり(黙12:7-9)している。またマタ25:31-36の記述から、最後の審判にも天使が関わるものと考えられている。


*訳語

 ギリシア語原典ではアンゲロス(の変化形)となっている箇所は、『新共同訳聖書』等では「天使」と訳されているが、1954年版の日本聖書協会翻訳のようにこれを「御使い」と訳しているものもある。
 日本正教会ではアンゲロス等の訳語として「天使」、「神使」、「神の使い」が用いられる。


*天使の姿、人格、実在性

 天使たちは肉体を持つのか、それとも完全に霊的 (spiritual) なものなのかについては、教父たちの間でも意見が分かれている。日本正教会は、天使は物質的な世界ではなく霊的な世界に属するが、「しばしば人間の目に見える形で現われたり」するとしている。
 今日の絵画では天使に翼が描かれることが多いが、聖書には天使の翼に関する記述はなく、初期の絵画では天使に翼は描かれなかった。天使に翼が描かれている中で知られているうちで最古のものは、テオドシウス1世の治世(379年–395年)に作られた「君主の石棺」である。
 マコ12:25から天使に性別はないものと思われる。絵画では天使を男性風に描く場合も女性風に描く場合もあるが、19世紀までは性別がわからないように書くのが普通で、女性に見える場合も胸がないのが普通であった。
 宗教改革者ジャン・カルヴァンは『キリスト教綱要』でキリスト教徒を守るために遣わされる御使いについて教えており、今日の福音派においても、神の御使いとしての人格をもった天使が存在すると考えられている。ただし、カルヴァンは綱要でローマ・カトリックの天使に関する教えについて批判している。

 自由主義神学(リベラル)では、天使は擬人的表現であるとも捉えられ、天使が実在するとは必ずしも考えられていない。一方、福音派では、聖書は天使の存在を当然としているのであって、人格をもった天使が存在することは聖書の教理であると信じられている。


*ラバトーリによる説明

この記事は、他の記事や節と全面的あるいは部分的に重複(CFORK)しています。 具体的には#天使像の変遷の重複内容になっています。
 この点について、記事のノートページで議論し、重複箇所を同様内容があるリンク先と要約文で置き換える(なるべくウィキペディアの要約スタイルに則ったもの)か、あるいはページの分割と統合に則り、重複記事同士を統合または独立した記事として新たに立項してください。
 2013年、ローマ・カトリック教会の最上位天使学者であるレンゾ・ラバトーリ神父は「天使は実在する。だが翼はない。それは光の筋のような存在である。」と発表した。ラバトーリ神父はさらに、「天使の存在を感じるほどには、その姿を見ることはない」、「クリスタル製の花瓶で屈折した太陽光に少し似ている」と語った。


*天使の創造

 万物は神によって造られたものなので (コロ1:16)、天使もまた神の被造物(ひぞうぶつ)であると考えられ、カトリック教会では公会議でそのように規定された(第4ラテラン公会議、第1バチカン公会議)。天使の創造は人間の創造よりも前だとされる(第4ラテラノ公会議の第1カノンにおける信仰告白 Firmiter credimus [強くわれらは信ず……])
 日本正教会も、天使の属する霊的な世界は我々の物質的な世界に先立って創造されたものであり、よって特に天使は人間よりも前に創造されたとしている[7]。


*天使の階級

 中世以降、天使の階級にはさまざまなものが提案されているが、それらにおいて広範な影響を与えたのは神秘思想家偽ディオニシウス・アレオパギタの著作『天上位階論(英語版)』が提示した図式である。
 新プラトン主義的な存在の階層構造に沿った聖なる秩序の思想を示したこの著作は、天上の位階(ヒエラルキア)について記述し、天上の存在者を三階層の三つ組に配した。これが後の神学者にも引用され、天使の「天軍九隊」または「九歌隊」として広く知られるようになった。
 なお、ユダヤ教ではこれとは異なる階級が想定されている。


*上位三隊 「父」のヒエラルキー
 熾天使(セラフィム)
 智天使(ケルビム)
 座天使(王座)


*中位三隊 「子」のヒエラルキー
 主天使(主権)
 力天使(力)
 能天使(能力)


*下位三隊 「聖霊」のヒエラルキー
 権天使(権勢)
 大天使
 天使


*日本正教会は、この階級を聖伝として認めている(ただし訳語は異なる)。


*天使の名称

*天使の集会(英語版) ("Собор Архистратига Михаила"). 七大天使を描いた正教会のイコン。左から右へと順にイェグディエル、ガブリエル、セラフィエル、ミカエル、ウリエル、ラファエル、バラキエル。中央にあるキリストのインマヌエルのマンドルラ(全身を包む楕円形の身光)の下に、青の智天使と赤の熾天使を描いている。
 聖書には大天使 (Archangel) という呼称が二度登場しており(一テサ4:16、ユダ1:9[注 1])、ミカエルという天使が大天使の一人として挙げられている。
 ミカエル以外にも、ダニエル書には名前のついた天使としてガブリエルが登場し、聖書外典ないし第二正典のトビト書にはラファエルが登場する。カトリック教会ではこの2人も大天使とみなされている。また、ラファエルは自身を「聖者の栄光の御前に行き来する七人の聖なる天使の一人」(七大天使)と表現している(トビ12:15)。
 教父たちはウリエルという天使に頻繁に言及しており、キリスト教では時に大天使とみなされるものの、これは聖書外典の第四エズラ書に登場するのみで、聖書正典には登場していない。
 正教会の聖伝では、千人もの大天使がいるとされるものの、名前で崇拝されているのは七大天使のみである。 正教会の七大天使は前述したミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルにセラフィエル、イェグディエル、バラキエルを加えたものである(8番目としてイェレミエルを加えることもある)。

 一方、旧約聖書続編を認めないプロテスタントはユダ1:9に登場するミカエルのみを大天使とみなし、ダニ9:21の記述によりガブリエルを(大天使ではない通常の)天使としている。
 カトリック教会では聖書に名前が登場するガブリエル、ラファエル、ミカエル以外の天使に名前をつける行為を推奨していない。


*守護天使

 守護天使(しゅごてんし)は、キリスト教徒の一人一人に付き添って信仰を守り導く天使のこと。神が人間につけた天使で、その守護する対象に対して善を勧め悪を退けるようその心を導くとされる(カトリック教会参照)。 守護天使の存在がカトリック教会で肯定されている(『公教要理』、『カトリック教会のカテキズム』)。


 更に一旦区切ります!

円環はウロボロス ( No.40 )
日時: 2017/07/24 21:10
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: B0OMgJIE)

*イスラム教における天使


*Question book-4.svg
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2010年12月)
 イスラム教では、天使の存在は信徒(ムスリム)が信仰すべき六信のひとつである。アラビア語で単数形マラク (مَلَك [malak]) でヘブライ語からの借用語とみられるが、通例、複数形のマラーイカ ( مَلائِكة [malā'ika])、マラーイク ( مَلائِك [malā'ik]) で呼ばれる。マラーイカは唯一神であるアッラーフが創造した存在であるが、神と人間の間で仲立ちを務める、霊的に神と人間の中間の存在であるとされる。イスラム教での天使もユダヤ教、キリスト教での天使とほぼ同じである。


*ジブリールから啓示を受ける預言者ムハンマド(集史より)

 マラーイカは数多く存在するが、その頂点にあるのがジブリール ( جبرئيل [Jabra'īl]、جبرائيل [Jabrā'īl, Jibrā'īl]、جبريل [Jibrīl])、ミーカーイール ( ميكائيل [Mīkā'īl])、イズラーイール ( عزرائيل [`Izrā'īl])、イスラーフィール ( اسرافيل [Isrāfīl]) の四大天使である。ジブリールとミーカーイールはクルアーンに登場する。クルアーンには名前と役割の明らかな天使はそれほど登場しないが、ハディースなどの伝承において天使に関する様々な言及が存在する。それによれば、天使は神が光から創造した存在で、主に天上にあって神を助ける役割を帯びている。
 ジブリールはクルアーンに3度言及されており (Q 2:28-29, 66:4)、天使の筆頭とされる。イスラムの預言者ムハンマドに啓示を教えた存在として特に重要視されている。
 キリスト教での教義と同様にイエス(イーサー)の母マリア(マルヤム)に受胎告知を行った天使であり、またアブラハム(イブラーヒーム)がイサク(イスハーク)を犠牲に捧げようとした時に、神の命令によってこれを制止した天使もジブリールとされている。ミーカーイールはクルアーンで一度だけ「ミーカール ( مِيكَال [Mīkāl])」と表記されてジブリールと並んで出て来るが (Q 2:98)、イスラム諸文献ではジブリールに比べると言及される頻度はあまり多くない。イズラーイールはクルアーンにも言及されている「死の天使 ( ملك المَوْت [malak al-mawt])」(Q 32:11) のことと考えられており、死を司る天使とされている。魂を引き離す役割を担い、人間が世界のいついかなる場所にあっても予定された時に必ず現れて死をもたらす存在であるという。ただし、個人の死の予定については神が決めるため、イズラーイール自身には分からないという。
 イスラーフィールは終末の審判の時に、その到来を告げるラッパを吹く天使とされる。頭は天に達し足は地に至るというほどの巨体であるという。終末に天使がラッパを吹くことはクルアーンで述べられているが、イスラーフィールという名は出て来ず、ハディースなどでその名前が知られている。

 イスラム教では後に創造されたものであるほど優れているという考えがあり、アッラーフは天使に、最初の人間であるアーダムを礼拝するように命じた。天使は神を称讃して止まぬ存在で、神の唯一性(タウヒード)や啓示の真正さを確証する存在でもあるとされる。
 そのため、神の啓示を預言者たちに伝える役割を担い、終末にはラッパを吹き鳴らし、死者の生前の善行や悪行など行いの全てについてやその判決を記録する者ともされている。多くは神の天の玉座の周りを神を讃美しながら幾重にも巡っているといい、天の楽園の番人たちも天使の役割とされている。また、場合によっては個人の救済のために現れることもある。総じて、イスラム教の天使は、神の補佐役として様々な役割を遂行する存在である。


*聖書偽典における天使

*アダムの家系と天使

 旧約偽典「ヨベル書」によれば、アダムの子孫は代々天使と人間の間に生まれた娘と結婚し、その一族エノク、メトシェラ、ノアなどが生まれたという。


*堕天使

 創世記のノアの洪水の部分と旧約聖書の偽典でエチオピア正教会の正典エノク書によれば、天使の一部グリゴリ(200名)が人間の娘と交わりネフィリム(天から落ちてきた者たちの意味、通常は巨人と訳されている)を生みだすという事件を起こしたが、大洪水でノアの方舟以外のネフィリムを含む人間は死に絶えている。キリスト教におけるヨハネの黙示録による学説では、天使の一部は神に反逆し堕天使となり、その長は元天使長暁の天使ルシファーで、争いに敗れて地獄の長となったとされる。

 ヘレニズム期のユダヤ教セクト、クムラン教団で破壊をもたらす闇の天使とされたベリアルは、新約聖書の時代には悪魔の固有名詞として扱われるようになった[28]。コリントの信徒への手紙二では、ベリアルがキリストと反対の位置にあることが示されている。

*『バルクの書』の天使

 ヒッポリュトスの『全異端反駁』の報告するところでは、グノーシス主義ナハシュ派(蛇派)の『バルクの書』には以下のような神話が含まれていたという。
 第二の男性原理エロヒム(万物の父)と第三の女性原理エデンまたはイスラエル(体は女性、足は蛇身)の間に24の天使が生まれた。この天使をモーゼはパラダイスと呼んだ。エロヒムとエデンには各々に12の天使が仕えた。エロヒムの天使がエデンの人身の土からアダムとイヴの体を創った。エロヒムが天に昇ったので怒ったエデンはナハスとアフロディテ(バベル)により人間の霊を苦しめさせた。エロヒムの天使バルクはモーゼや他の預言者、ヘラクレスなどに働きかけて人間の霊を天上へ昇らせ救おうとするもモーゼ・預言者はナハス、ヘラクレスはアフロディテの誘惑に敗れる。バルクはイエスに全てを話し、ついにイエスの霊は天上に昇り後続の人間も救われた。


 この辺で一旦天使については締めとさせていただきます。
*当スレは、徒然なる自分がたりと、自分が欲する情報の坩堝(るつぼ)です。ご了承願います……知識は甘い果実!
 しかし書いていて何だけど、正直、グノーシスとかエロヒムとか、イスラーフィルとか、その他諸々、ほぼほぼ分からないレベルですね。他の記事も、唯単に見た記事をアレンジして書き込んでいるだけなので、そのレベルなのですが、もっともっと理解を深めていきたいですね!
 調べるってのは楽しいですね。時間もかかるし疲れもしますけどね(苦笑
 暑くなってきましたが、まだまだ夜は毛布や布団一枚では辛いところもあるのでは? 水分補給や体温管理は皆さん忘れずにね(^^♪
 では!

雲笈七籤、洞天福地……道教 ( No.41 )
日時: 2017/07/24 21:41
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: B0OMgJIE)

*題名の名の通り、今回は道教……という宗教形態についてです♪

 東方の小説を書いている身としては、この道教という宗教への理解は結構な急務だったりします。何せ、道教組と称される「道教」を中核に置いた集団が存在しますからね……まぁ、とりあえず今回は例によって大雑把な記事の掲載ですがね。


*道教とは

 中国三大宗教(三教と言い、儒教(じゅきょう)・仏教・道教を指す)の一つである。中国の歴史記述において、他にも「道家」「道家の教」「道門」「道宗」「老氏」「老氏の教」「老氏の学」「老教」「玄門(げんもん)」などとも呼称され、それぞれ若干ニュアンスの違いがある。


*概要

 道教は漢民族の土着的・伝統的な宗教である。中心概念の道(タオ)とは宇宙と人生の根源的な不滅の真理を指す。道の字は辶(しんにょう)が終わりを、首が始まりを示し、道の字自体が太極にもある二元論的要素を表している。この道(タオ)と一体となる修行のために錬丹術を用いて、不老不死の霊薬、丹を錬り、仙人となることを究極の理想とする。それはひとつの道に成ろうとしている。
 道教では、道は学ぶことはできるが教えることはできないと言われる[2]。言葉で言い表すことのできる道は真の道ではないとされ、道士の書物や言葉は道を指し示すものに過ぎず、真の「恒常不変の道」は各自が自分自身で見出さなくてはならないとされている。
 神仙となって長命を得ることは道を得る機会が増えることであり、奨励(しょうれい)される。真理としての宇宙観には多様性があり、中国では儒・仏・道の三教が各々補完し合って共存しているとするのが道教の思想である。食生活においても何かを食することを禁ずる律はなく、さまざまな食物を得ることで均衡が取れ、長生きするとされる。 また、拳法を通じて「気」を整え精神の安定を図る、瞑想によって「無為を成す」ことも道への接近に有効であるという。

 全世界で道教の信徒を自認する人は約三千万人程度であり、 現在でも台湾や東南アジアの華僑・華人の間ではかなり根強く信仰されている宗教である。中華人民共和国では文化大革命によって道教は壊滅的な打撃を受けたが、民衆の間では未だにその慣習が息づいている。現在では共産党政権下でも徐々に宗教活動が許され、その宗教観の修復が始まっている。
 老荘すなわち道家の思想と道教とには直接的な関係はないとするのが、日本及び中国の専門家の従来の見解であった。しかし、当時新興勢力であった仏教に対抗して道教が創唱宗教の形態を取る過程で、老子を教祖に祭り上げ、大蔵経に倣った道蔵を編んで道家の書物や思想を取り入れたことは事実で、そのため西欧では、19世紀後半に両方を指す語としてタオイズムの語が造られ、アンリ・マスペロを筆頭とするフランス学派の学者たちを中心に両者の間に因果関係を認める傾向がある。それを承けて、日本の専門家の間でも同様な見解を示す向きも近年は多くなってきている。


*要素

 梁の時代の文学理論家劉勰著『滅惑論』では、「道教三品」として、上:老子、次:神仙、下:張陵を襲う(醮事章符)と記している。これはそれぞれ老子の無為や虚柔の思想、神仙の術、祭祀や上章(神々への上奏文を燃やす儀式)および符書(お札)の類を指す。

 元の馬端臨は『文献通考』「経籍考」にて道教が雑多であると述べ、「清浄」「煉養(れんよう)」「服食」「符録」「経典科教」の5つを要素に挙げている。「清浄」は黄帝・老子・列子・荘子らの著にある清浄無為の思想、「煉養」は赤松子や魏伯陽らに代表される内丹などの修練、「服食」は盧生や李少君らに代表される外丹服薬、「符録」は張陵や寇謙之などに代表される符を用いた呪術、「経典科教」は杜光庭など道士と彼らが膨大な経典を元に行う儀礼をそれぞれ指す。
 どちらの書も、それぞれの要素は並列するだけでなく、歴史的な出現順を追って書かれた。仏教の立場から道教を批判的に書いた『滅惑論』も、その流れを汲み著された『文献通考』も、古い要素(老子の教え)は良いが、時代が下るほどに価値のないものになると論じている。


*老子


*水牛の上に乗った老子

 老子は実在の人物か否かの意見は分かれ、司馬遷の『史記』も自身に裏打ちされた記述とは言えない。著書『老子道徳経』に見られる「道」「徳」「柔」「無為」といった思想は、20世紀後半に発掘された馬王堆帛書や郭店楚簡から類推するに、戦国時代後期には知られていたと考えられる[4]。また「道」を世界万物の根源と定める思想もこの頃に発生し、やがて老子の思想と同じ道家という学派で解釈されるようになった。
 その一方で『老子道徳経』本来の政治思想は、古代の帝王である黄帝が説く無為の政治と結びつきを強め、道家と法家を交えたような黄老思想となった。前漢時代まで大きく広まり実際の政治にも影響を与えたが、武帝が儒教を国教とすると民間に深く浸透するようになった。その過程で老荘思想的原理考究の面が廃れ、黄帝に付随していた神仙的性質が強まっていった。そして老子もまた不老不死の仙人と考えられ、信仰の対象になった。


*神仙

 老子とは別に道教の源流の一つとなった神仙とは、東の海の遠くにある蓬莱山や西の果てにある崑崙山に棲み、飛翔や不老不死などの能力を持つ人にあらざる僊人(仙人)や羽人を指す伝説である。やがて方術や医学が発展すると、人でもある方法を積めば仙人になれるという考えが興った[7]。
 『漢書』芸文志・方技略・「神僊」には10冊の書名が書かれているが、いずれも現代には伝わっていない。しかしそこに使われた単語から内容を類推できる。「歩引」は馬王堆から発見された図「導引」と等しく呼吸法などを含めた体の屈伸運動で、長生きの法の一つである。「按摩」は現代と同じ意味、「芝菌」は神仙が食べたというキノコ、「黄治」は錬丹術を指す。これらは黄帝や伏羲など神話的人物の技とみなされていた。また『漢書』方技略には他に「医経」(医学の基礎理論であった経絡や陰陽、また針灸などの技法)、「経方」(本草すなわち薬学)、「房中」(性交の技)があり、健康や長寿を目的としたこれらの技法も道教と密接な関係を持った。

 『漢書』以外にも様々な法技が行われていた。呼吸法のひとつ「吐故納新」、五臓を意識して行う瞑想の「化色五倉の術」、禹の歩みを真似て様々な効用を求めた「禹歩」などが伝わる[8]。


*醮事章符(しょうじしょうふ)

 様々な神々を祀る寺院に庶民が参る風景は、道教をイメージする代表的風景である。この源流は、殷の上帝そして天に対する信仰、儒家の祖先信仰、民間の巫法、墨家の上帝鬼神信仰などさまざまなものが考えられる。特に墨家が言う「鬼」とは、天と人の間にあって人間を監視し、天意(「義」‐道徳や倫理など)に背くと災いや事故を起こすと言う。人々は「義」を守る生活とともに天や鬼を祀り、罰を避けようとした。道教では天と鬼の間に人の世界があり、各階層で善行や悪行によって上り下りがあると考えられた。

 また道教では神秘的な「符」を用いて護身や鬼の使役ができると考えられた。睡虎地秦簡・日書には符の存在を暗示する「禹符」の文字や馬王堆帛書・五十二病方にも符を使う記述が見られる。洛陽郊外の邙山漢墓は延光元年(122年)と年代が判明している最古の符が発見された。

 今回はこの辺で。

私たちのクロスベルを返してよ! ( No.42 )
日時: 2017/07/26 21:46
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: DBVr6NG.)

*タイトルの意味……そのまんま

 えっ、分からないですか? あぁ、分かってくれるフレンズ、カモンでーす(涙
 本当にщ(゚Д゚щ)カモーンでーす(涙
 
 さて、英雄伝説 軌跡シリーズも今や、8作目へ突入です……一作一作地続きの物語で8ディスク……まぁ、凄いことですよね。
 ポケモンとか実は地続きです、みたいなやつは結構あるけど、軌跡シリーズほど、密接にかかわっていて、一本の時代の間の話を書いているのはほとんどないのではないかと思います。
 深く練りこまれた設定を持ち、それらを設定資料として潜ませないように、前面に出そうとしていく丁寧なスタイル。決して主人公に寄らせず、キャラクタを無駄にしない徹底したテキストの書き込み。多くのゲームがおざなりにしがちな、経済面や軍事面などの細かい部分の設定もおざなりにしない徹底ぶり。
 昨今のスピード感からくるカタルシスばかりを求めるスタイルに、真っ向から対決する丁寧な考え方が素晴らしい作品です。
 当然ながら、物語の設定やキャラクタもそれに付随し、強烈に昇華しています。拙速などを持ち上げる人にやってほしい作品ですね……拙速、それがどれだけ細かく吟味して見ていくと斑模様で脆くて、浅はかなものかわかると思います。
 結局、勢いだけの奴じゃ、丁寧に深く積み上げてきた物に勝てるはずがない、というね。
*散々、ほめ散らしたけど、あまりに丁寧すぎて間延びしてしまった部分とか、男主人公2人がハーレム王なのとか、グラフィックが弱いとか勿論、弱点はあります。でも、ストーリー、設定の見せ方、キャラクタについては、間違いなく高レベルだと思います!

 では、ちょっとしたセールスも終わったので、軌跡について、概要を!


*英雄伝説——軌跡シリーズ概要 

 日本ファルコムが開発・発売しているコンピュータRPG・《英雄伝説(英伝)シリーズ》第3期の総称。2004年(平成16年)に発表された『英雄伝説VI 空の軌跡』から始まる進行中のシリーズであり、これまでに『英雄伝説VI』と『英雄伝説VII』、『英雄伝説 閃の軌跡』、『英雄伝説 暁の軌跡』の4作品が発表されている。ただし、本シリーズの作品はそれぞれがさらに複数のゲーム作品で構成されており、ゲームタイトル数としては合計8作がこれまでに発売されている。

 

 2004年6月に発売された『英雄伝説VI 空の軌跡』から始まる《英雄伝説シリーズ》の第3期シリーズで、第1期〈イセルハーサ編〉・第2期〈ガガーブトリロジー〉のいずれとも世界設定は共有しない。2016年10月現在、『英雄伝説VI 空の軌跡』『英雄伝説VII』『英雄伝説 閃の軌跡』『英雄伝説 暁の軌跡』の4作が発表されている。いずれの作品もそれぞれ複数の作品で構成されており、ゲームタイトル数としては通算で8作が発売されている。

 『空の軌跡』は3作構成となっており、いずれも Microsoft Windows (Win) 向け作品として発表の後にPlayStation Portable (PSP) へと自社移植が行われている。『英雄伝説VII』は2作構成となっており、両作共に最初からPSP向け作品として発表されているためファルコムによるWin版は発売されていない。『閃の軌跡』は2作構成となっており、PlayStation 3 (PS3) とPlayStation Vita (PSV) の2種類のハードで発売され、PSNを介することでセーブデータを共有することが可能になっている。
 2012年までにシリーズ累計販売本数は公称178万本を突破。『VII』の前編「零の軌跡」は2010年にPlayStation Awardsのユーザーチョイス賞を、2011年に日本ゲーム大賞の年間作品部門で優秀賞をそれぞれ受賞、『VII』の後編「碧の軌跡」は2011年に日本ゲーム大賞のフューチャー部門を受賞している。

 シリーズ作品は全てゼムリア大陸と呼ばれる架空の大陸を舞台としており、世界設定を完全に共有している。また、時間的な隔たりも短く、一部のキャラクターは作品を跨いで登場する(登場人物については英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物を参照)。作中では導力と呼ばれるエネルギーによって動く導力器がインフラストラクチャーとして広く普及しており、魔法も導力器によって発動する。


*世界設定

 これまでに発表されているシリーズ作品全てが、ゼムリア大陸という名の大陸を舞台とし、七耀暦という架空の暦を使っている。時間軸においても密接につながっており、「FC」から「閃II」までの事件がおよそ3年ほどの範囲に収まっている。『閃の軌跡』シリーズと、『暁の軌跡』は「零」と「碧」とほぼ同時期の物語となっている。

 約50年前に起きた技術革命・導力革命によって、導力と呼ばれる神秘のエネルギーを使って動く導力器が広く普及しインフラストラクチャーとなっている。


*世界情勢

 ゼムリア大陸西部では、西部に位置するエレボニア帝国とその東隣に位置するカルバード共和国の2大国が覇権を争っている。『空の軌跡』の舞台であるリベール王国と『VII』の舞台であるクロスベル自治州は、共にこの2大国に挟まれた弱小地域となっている。

*リベール王国

 『空の軌跡』と『暁の軌跡』の舞台。大陸南西部に位置する王国で、北をエレボニア、東をカルバードと隣接する。現在の国家元首はアリシアII世女王。千年以上の歴史を誇り、君主制を布いているが貴族制は約100年前に廃止されている。小国でありながらも豊富な七耀石資源と高い導力器技術、そして女王の巧みな外交によってエレボニア・カルバード両大国とも対等な関係を保っており、緊張感の高い両大国の間に位置する緩衝国として働いている。七耀暦1202年には「リベールの異変」と呼ばれる不可思議な事件が発生している。

*エレボニア帝国
 
 『閃の軌跡』の舞台。大陸西部に位置し、「黄金の軍馬」を紋章に掲げる巨大軍事国家。帝制・貴族制が布かれている。「質実剛健」を重んじる真面目な国風とされるが、一方で貴族階級の腐敗といった社会問題も抱えている。「FC」の10年前には南のリベール王国へと侵攻している。現在の国家元首はユーゲント・ライゼ・アルノール皇帝。鉄血宰相と呼ばれるギリアス・オズボーンが宰相として辣腕を振るっており、彼の指揮の下、鉄道網が発達している。
 しかし、オズボーンが進めてきた改革によって既得権益を奪われた貴族達がオズボーンの打倒を画策し、現在、オズボーンが中心となる「改革派」と貴族連合の「貴族派」が国内を二分し、内戦寸前の状態となっている。 ハーメル村エレボニア帝国とリベール王国の国境近くにあった村。百日戦役を起すための口実作りのために襲われ、一方的虐殺ののち壊滅させられた。この惨事を「ハーメルの悲劇」と呼ぶ。事件後は立ち入り禁止区画となり、封印されている。特にエレボニア貴族にはハーメルという地名自体、禁忌として触れられたくない文言のようである。

*カルバード共和国

 大陸西部でエレボニア・リベールの東に位置する民主国家。歴史は約100年と比較的浅い。現在の国家元首はサミュエル・ロックスミス大統領。移民を多く受け入れており、東方の移民による独自の文化を持つ「東方人街」というものも存在する。しかし移民を多く受け入れた弊害として治安は良好とは言えず、国内ではテロ事件も多く発生している。

*アルタイル市

 カルバード共和国の最西端に位置する港湾都市。大河キュレー川に面し、物流や商業もそれなりに盛ん。クロスベル市からは鉄道で1時間足らずの距離にあるため、アルタイル市とクロスベル市を行き交いする商人なども多い。近郊の洞窟には《D∴G教団》の拠点の一つであるアルタイルロッジが所在しているが、七耀暦1198年頃に行われた《D∴G教団殲滅作戦》によって壊滅させられ、以降は無人となっている。「碧」においてはこのアルタイルロッジが序章の舞台となる。東方人街カルバード共和国の都市。作中に登場する娯楽小説『賭博師ジャック』の舞台としても登場する。

*クロスベル自治州

 『VII』と『暁の軌跡』の舞台。大陸西部に位置し、西はエレボニア帝国、東はカルバード共和国に挟まれている。帝国と共和国の領土争いの対象となってきた地域であり、七耀暦1134年に両国共を宗主国とした自治州として成立する。
 レマン自治州やノーザンブリア自治州が宗主国によって国家と同等の主権を承認されているのに対し、クロスベルは緩衝地帯としての自治権を認められているに過ぎず、成立以来、両国からは事実上の属領として扱われており、委任統治費として両国に税収の10%を上納している。また、自治州法により軍隊を保有することが出来ないため、代わりに「警備隊」を保有している。
 リベール王国とは接していないが、同国から見て北東に位置する。中心都市のクロスベル市は大陸有数の貿易・金融都市であり、大陸屈指の銀行であるIBCの本社も所在しているが、裏ではマフィアや犯罪組織が跋扈するなど犯罪都市としての側面も内包し、「魔都クロスベル」と呼ばれている。

*レミフェリア公国
 
 大陸北部に位置する公国。現在の国家元首はアルバート・フォン・バルトロメウス大公。厳しい寒冷な気候。森林と湖に代表される風光明媚な自然を有しており、諸外国からの観光客が多く集まっている。
 大陸随一の医療先進国であり、大公家縁のセイランド社をはじめとする大手の医療機器メーカーが数多く存在する。クロスベル自治州にある聖ウルスラ医科大学の設立にも協力している。
 経済的にもかなり裕福な国ではあるが、その一方で貧困層の住民の集まるスラム街が公都アーデントに存在する。このレミフェリアの下町は、クロスベル自治州で出版された娯楽小説『闇医者グレン』の舞台ともなった。

*公都アーデント

 レミフェリア公国の首都。北海に面した歷史ある都。 昔ながらの街並みの古都よ、大病院や製藥會社の本社が並ふ近代的み新市街に大別される。導力化も進んでおり、治安も非常さよい。飛行船の發達で海運は廢れ、港灣区は海浜公園になってあり、觀光名所の《シカの像》がある。

*アルテリア法国

 ゼムリア大陸で広く信仰されている七耀教会の総本山である都市国家。大陸中央に位置し、聖地として大陸全土から信徒が訪れる。面積は小さいながらも各省庁などは揃っており、国家としての体裁は整っている。

*ノーザンブリア自治州

 北方に位置する州。旧名「ノーザンブリア大公国」。かつて「塩の杭」と呼ばれる謎の物体が突如国内に出現、及ぼした影響によって大公国が壊滅し、自治州となる。「北の猟兵」と呼ばれる大きな猟兵団があることで有名。大公国が壊滅した以降は多くの人々が貧困や飢餓に苦しんでいる。

*レマン自治州

 大陸中西部に位置する自治州。オーブメント開発の主軸を担うエプスタイン財団や、遊撃士協会の総本部がある。



大アルカナ——21=世界 ( No.43 )
日時: 2017/07/26 22:51
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: DBVr6NG.)

 えぇ、大アルカナ。タロット占いの奴ですね。21(22)という切りの良いというか、丁度いい数字もあって、敵幹部とかで使われたりもしますよねぇ☆彡
*と、にべもなく言ってみましたが、普通に格好いいし好きですこういの。
 さてはて、いつも通り、少し細かく掘り下げてみましょう。何事も深く知ることこそ、利用するにも一工夫が生まれるというものです。


*概要

 「アルカナ」とは、ラテン語でarcanum=アルカーヌムの複数形であり、「机の引き出し」の意味から、引き出しに「隠されたもの」をさし、さらに転じて「秘密」「神秘」などの意味になった。タロットを神秘的なものと見るようになった19世紀頃から使われ始めた言葉で、ゲーム用具としてのタロットでは、単に「切り札(英語: trump、フランス語: atout など)」と呼ばれる。ただし、愚者を切り札に含めるかどうかは地域差があり、フランスでは切り札とは独立したカードとしているが、オーストリアなど中央ヨーロッパでは22番目の切り札としている。


*ヘブライ文字との関係

 枚数が22枚であることから、神秘主義者らによって、ヘブライ文字22文字や、セフィロト(生命の木)の22本の経路と関連づけて解釈される事が多い。しかしヘブライ文字と22枚のカードのどれとどれを関係付けるかは複数の説がある。


*意味、解釈

 カードの順番配列にはいくつもの説がある。この表の順番配列はウェイト版タロットである。 アーサー・エドワード・ウェイトは、8番を力、11番を正義にして、旧来の順番を入れ替えたとされるが、最初にこの入れ替えをしたのはウェイトではない。
 ウェイト版タロットが有名になったため、この入れ替えはウェイト式と認識されるようになったのである。以後、英米ではそれに倣うカードが多く創作されたため、世界のタロットカードには旧来の順番に従うものとウェイト版タロットのものとの二大系列ができた。伝統的なマルセイユ版タロットは前者(旧来の順番に従うもの)に属する。
 「愚者」のカードは番号が与えられず無記のままかもしくは22番であったのを、フランスのエッティラは大アルカナ21枚と切り離し小アルカナの後ろに置いて78番とした。パピュスは愚者を21番、世界を22番とした。英国のウェイトが初めて愚者を0番としたとの説があるがこれは誤りで、正しくはアントワーヌ・クール・ド・ジェブランである。現在では愚者のカードはそのタロットによって、0番、21番、22番、無記の4種類のタロットがある(愚者を21番とする場合は世界を22番とする)。
 また8番と11番の位置の如何にかかわらず、愚者のカードの位置は、冒頭(1番の前)に配されるもの、大アルカナの最後(21番の後、小アルカナの前)に配されるもの、20番と21番の間に配されるもの、小アルカナも含めた全カードの最後に配されるもの、と4種類のデッキがある。。

 この表の「意味」の項の説明はウェイトのタロット図解に基づく。
 この表にあげた西洋占星術の星座と惑星との関連の項は、あくまで一例であり、参考としてあげたまでである。カードと占星術の関係をどうあてはめるかは18世紀のエッティラの説を最初とし、それ以降、現代に至るまで欧米日の神秘家たちによる数多くの説が存在するので、注意が必要である。



*占星術(一例)

0(22,21) 愚者(ジプシー、道化師、物質主義者)※無番号の場合アリ 夢想・愚行・極端・熱狂 星雲・地球・(天王星)
1 魔術師(異教徒、奇術師、賢者、せむし、道士、香具師) 意志・手腕・外交 水星
2 女教皇(イブ、女司祭、隠されたイシス、ジュノー) 秘密・神秘・英知 土星
3 女帝(現われたイシス、皇后、大地、ビーナス) 実り・行動・月日の長さ・未知 金星
4 皇帝(オシリス、元首、ジプシーの王、立方体の石) 統治・堅固さ・防御・同盟 火星
5 教皇(司祭長、ジプシープリンス、法王、法の審判) 信条・社会性・恵みと有徳 木星
6 恋人(エルメス、エロス、結婚、二つの道、優柔不断、愛) 魅力・愛美 双児宮
7 戦車(凱旋、勝利の王、征服者) 援軍・摂理・勝利・復讐 人馬宮
8 (11) 力(女力士、剛毅、説得、ヘラクレス、勇気) 力・勇気・寛大・名誉 獅子宮
9 隠者(賢者、反逆者、老人) 深慮・忠告を受ける・崩壊 宝瓶宮
10 運命の輪(運命の車、革命、幸運神、時代、報い、輪) 幸運・転機・向上 処女宮
11 (8) 正義(裁判の女神、主席判事、正義の女神、バランス) 平等・正しさ・正当な判決 金牛宮
12 吊された男(死刑囚、使徒、殉教者、処刑台、吊るし人) 英知・慎重・試練・直観 双魚宮
13 死神(時間、不死性、霊魂)※無記名の場合アリ 停止・損失・死と再生 天蝎宮
14 節制(グレートマザー、大天使、天界の女王、閃き) 調整・中庸・倹約・管理 巨蟹宮
15 悪魔(黒魔術師、サタン、情欲、堕天使、バフォメット) 暴力・激烈・宿命・黒魔術 天秤宮
16 塔(稲妻、神の家、神罰、バベルの塔、脆さ、落雷の塔) 悲嘆・災難・不名誉・転落 白羊宮
17 星(希望、賢人の星、シリウス、時間) 希望と吉兆・瞑想・放棄 磨羯宮
18 月(黄昏、ヘカテ、魔王、夢、霊界) 隠れた敵・幻想・欺瞞・失敗 月
19 太陽(インスピレーション、赤ん坊、永遠の青春、双子) 物質的な幸福・幸運な結婚 太陽
20 審判(怒りの日、永遠、棺桶、最後の審判、石棺、復活) 復活・位置の変化・更新 (冥王星)
21(22) 世界(宇宙、帰還、真実、大地、地球、導師、ソフィア) 完成・約束された成功・旅 黄道12宮・(海王星)


*セフィロト(生命の樹)

 旧約聖書の創世記(2章9節以降)にエデンの園の中央に植えられた木。命の木とも訳される。生命の樹の実を食べると、神に等しき永遠の命を得るとされる。カバラではセフィロトの木(英語: Sephirothic tree)という。

 ヤハウェ・エロヒム(エールの複数形、日本語では主なる神と訳されている)がアダムとエヴァをエデンの園から追放した理由は、知恵の樹の実を食べた人間が、生命の樹の実までも食べて永遠の生命を得、唯一絶対の神である自身の地位が脅かされる(ユダヤ伝承では知恵の樹の実と生命の樹の実をともに食べると、神に等しき存在になるとされているので)事を恐れたためである。

 セフィロトの樹は、神秘思想のカバラにおいてさまざまな解釈がなされ、近代以降の西洋魔術、特に黄金の夜明け団などでは生命の樹をタロットカードと結びつけての研究が行われていたことでも有名である。10個のセフィラと22個の小径(パス)を体系化した図も同じく「生命の樹」と呼ばれる。現代ではセフィロトの樹は「生命の樹」と同じと解釈される(カバラ由来の樹はセフィロトの樹が正しく生命の樹と混同すべきではない等)。

*アインとアイン・ソフとアイン・ソフ・オウル [Ain Soph Aur]

 アインは無と訳され、0で表される。アイン・ソフは無限と訳され、00で表される。
 アイン・ソフ・オウルは無限光と訳され、000で表される。アイン・ソフ・アウルと表記されることもある。アインからアイン・ソフが生じ、アイン・ソフからアイン・ソフ・オウルが生じた。

*10個のセフィラとダアト

 天頂の白丸のセフィラ(ケテル)から右下の灰色丸(コクマー)、左の黒丸(ビナー)、右下の青丸(ケセド)、左の赤丸(ゲブラー)、右下の黄丸(全体の中央でティフェレト)、右下の緑丸(ネツァク)、左の橙丸(ホド)、右下の紫丸(イェソド)を経て、いわゆる、ジグザグに進み、最終の虹色丸(マルクト)のセフィラへと至る。なお、第3から第4のセフィラの間に隠されたダアト(右図では点線丸)というセフィラがある。
 ケテル(Kether、王冠と訳される)第1のセフィラ。思考や創造を司る。数字は1、色は白、宝石はダイアモンドを象徴する。惑星は海王星を象徴し、王の横顔で表される。神名はエヘイエー。守護天使はメタトロン。同時に最後の剣として称されるマルクトと通じ合っている。
 コクマー(Chokhma、知恵と訳される)第2のセフィラ。数字は2、色は灰色、宝石はトルコ石を象徴する。惑星は天王星を象徴し、至高の父と呼ばれ、男性原理を象徴する。神名はヨッド。守護天使はラツィエル。ビナー(Binah、理解と訳される)第3のセフィラ。数字は3、色は黒、宝石は真珠、金属は鉛、惑星は土星を象徴する。至高の母と呼ばれ、女性原理を象徴する。成熟した女性で表される。神名はエロヒム。守護天使はザフキエル。
 ケセド(Chesed、慈悲と訳される)第4のセフィラ。ケセドはゲドゥラーとも呼ばれる。数字は4、色は青、金属は錫、図形は正四面体、宝石はサファイア、惑星は木星を象徴する。王座に座った王で表される。神名はエル。守護天使はザドキエル。ゲブラー(Geburah、峻厳と訳される)第5のセフィラ。数字は5、色は赤、図形は五角形、金属は鉄、宝石はルビー、惑星は火星を象徴する。天空の外科医と呼ばれることもある。
 神名はエロヒム・ギボール。守護天使はカマエル。ティファレト(Tiphereth、美と訳される)第6のセフィラ。生命の樹の中心に位置している。数字は6、色は黄、金属は金、惑星は太陽(太陽も惑星と見なす)を象徴する。神名はエロハ。守護天使はミカエル。ネツァク(Netzach、勝利と訳される)第7のセフィラ。数字は7、色は緑、金属は銅、宝石はエメラルド、惑星は金星を象徴する。全裸の女性で表される。神名はアドナイ・ツァバオト。守護天使はハニエル。ホド(Hod、栄光と訳される)第8のセフィラ。数字は8、色は橙色、金属は水銀、惑星は水星を象徴する。神名はエロヒム・ツァバオト。守護天使はラファエル。イェソド(Yesode、基礎と訳される)第9のセフィラ。アストラル界を表す。数字は9、色は紫、金属は銀、惑星は月(月も惑星と見なす)を象徴する。裸の男性で表される。
 神名はシャダイ・エル・カイ。守護天使はガブリエル。マルクト(Malkuth、王国と訳される)第10のセフィラ。物質的世界を表す。数字は10、色はレモン色・オリーブ色・小豆色・黒の四色、宝石は水晶、惑星は地球を象徴する。王座に座った若い女性で表される。神名はアドナイ・メレク。守護天使はサンダルフォンとされるが、シェキナ(メタトロンと対をなす神の女性的顕現)であるとする意見もある。ダアト(Daath、知識と訳される)隠れたセフィラ。ダートと表記されることもある。数字は00/11 、色は銀, 惑星は天王星を象徴し、知識と訳される。他のセフィラとは次元が異なる。ダアトは生命の樹の深淵の上に存在する。他のセフィラの完全体・共有体という説もある。隠された意味は悟り、気づき、神が普遍的な物に隠し賢い者は試練として見つけようとした「神の真意」という意味である。神名はアドナイ・エロヒム。守護天使は ウリエル。



*セフィロト(樹形図)的な思考が好きです。一つのことを深く探ろうとすると、また知らない言葉がどんどん出てきて、それも調べようとするような感じ。正直、これを書き込んでいる自分ですが、カタカナ言葉の部分、神様の名前とか、実際半分も知りませんからね……(苦笑

アイアンボトムサウンドラヴァーズ ( No.45 )
日時: 2017/07/30 23:12
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: TtpUsNbc)

*アイアンボトムサウンドとは

 ソロモン諸島のサボ島、フロリダ諸島の南方、ガダルカナル島の北方に存在する海域(海峡)のことである。太平洋戦争中、日米の大消耗戦となったガダルカナル島の戦いにより多数の艦船、航空機がこの海域に沈んだ。海底を鋼鉄の残骸が埋め尽くしていることから、アイアンボトム・サウンド(鉄底海峡)と称されるようになった。現在は、スキューバ・ダイビングの名所として有名である。

*ソロモン諸島とは

 南太平洋のメラネシアにある島嶼群であり、またその島々を国土とする国家である。ただし、地理的にはソロモン諸島に属するブーゲンビル島は、国家の領域的にはパプアニューギニアに属す。
 オーストラリアの北東、パプアニューギニアの東に位置する。北にはナウル、東にはツバル、南東にはフィジー、南にはバヌアツがある。イギリス連邦の一員にして英連邦王国の一国。首都であるホニアラは、ガダルカナル島に位置している。

 歴史

 紀元前1000年までにはメラネシア系の住民が定住していた。旧石器時代にサフル大陸から人類が移住してきた南限となっているので、ここを境に、これよりもおおよそ北西にある島々をニアー・オセアニアと呼び、これよりもおおよそ南東にある島々をリモート・オセアニアと呼ぶようになった。その後、1000年間は動きが停滞する。
1568年、スペイン人探検家のアルバロ・デ・メンダーニャ・デ・ネイラがヨーロッパ人として初めて渡来。ガダルカナル島で砂金を発見し、これが捜し求めていた古代イスラエルのソロモン王の財宝だと考え「ソロモン諸島」と名付けた。
 1893年にイギリスの植民地となり、1900年にはドイツ領だったソロモン諸島の北部もイギリスが獲得した。同年にはコプラ産業も開始。
第二次世界大戦中の1942年、日本軍に占領されるが、アメリカ軍とのソロモン諸島の戦いではガダルカナル島が日米の激戦地(ガダルカナル島の戦い)となる。
 1976年に自治権を獲得。2年後の1978年に、イギリス連邦加盟国かつ英連邦王国として独立した。1986年にサイクロンに襲われ、大被害を受ける。
 2000年6月、ガダルカナル島では、隣のマライタ島からの移住者が増加し、原住部族と移住部族間で土地の領有をめぐって武力による対立が継続し、市民社会の治安が脅かされた。この事態に対し、自国の警察だけで対応できなくなった政府は、2003年7月、太平洋諸島フォーラムに対し多国籍軍の派遣を要請した。オーストラリアとニュージーランドの軍と警察、約2200人が出動し、治安の回復が図られた。

*ガダルカナル島の戦いとは

 第二次世界大戦において1942年8月以降日本軍と連合軍が西太平洋ソロモン諸島のガダルカナル島を巡って繰り広げた戦いである。ミッドウェー海戦と共に太平洋戦争における攻守の転換点となった。

 戦争の背景

 1941年12月、ハワイ空襲、北部マレー半島上陸、比島航空撃滅戦をもって開始された南方作戦は、予想以上に順調に進展し、1942年3月9日蘭印軍の降伏によって概成した。予期以上に進展したので、1942年1月には、ビルマ、アンダマン諸島、ポートモレスビーなどの攻略を発令し、戦略態勢の強化を企図できるようになった。そのため、第二段作戦の計画を速やかに策定しなければならなかった。
 1942年4月、海軍で第二段作戦が立案されたが、軍令部は米豪遮断を目 的とするフィジー方面の攻略を主張し、連合艦隊はアメリカを早急に戦意喪失させるためにミッドウェー作戦とハワイ攻略を主張した。最終的にミッドウェー作戦は認められ連合艦隊も軍令部に歩み寄って、ニューカレドニア、フィジーは攻略確保、遠方のサモアは攻略破壊後に引き上げることを認め。
 このように海軍は積極的な侵攻作戦によって、連合国の反攻拠点であるオーストラリアとアメリカの分断を考えたが、日本陸軍は、あくまで日中戦争(支那事変)解決を重視しており、東南アジアの占領地・資源地帯は現状維持とし、それ以上の太平洋方面は海軍の作戦担当地域であるという認識に立っていたため、戦線拡大には否定的であった。
 したがって大兵力を中国の支那派遣軍や、満州の関東軍から引き抜かなくてはならないオーストラリア攻略作戦に消極的ではあったが、オーストラリアを孤立させることについては海軍と見解が一致した。
 この米豪分断作戦は、ニューギニア島東南岸のポートモレスビー攻略作戦(MO作戦)とニューカレドニア、フィジー、サモアの攻略作戦(FS作戦)から成るものであった。
 ところが日本海軍はミッドウェー海戦において主力航空母艦4隻を失うこととなり、FS作戦の実施は一時中止されることとなった。1942年7月11日、大海令二十号を発令。「大海令第十八号に基く連合艦隊司令長官の「ミッドウェイ」島攻略及大海令第十九号に基く連合艦隊司令長官の「ニューカレドニア」「フィジー」諸島並に「サモア」諸島方面要地攻略の任務を解く」
 これによってMI作戦、FS作戦の中止が決定。第二段作戦の計画は破たんしたが、日本は米豪分断の目的を放棄せず、基地航空部隊をラバウル以南に進出させて達成しようとした。
 日本はガダルカナル島に飛行場を建設してラバウル以南の前進航空基地を建設し、ソロモン諸島の制空権を拡張しようと考えた。このガダルカナル島基地建設は軍令部作戦課(大本営海軍)から参謀本部作戦課(大本営陸軍)に文書で通知されたが、陸軍では作戦課同士でのやり取りにとどまり、陸軍内部に伝達が行われなかったため、戦後「基地建設の事を陸軍は知らされていなかった」と主張するものもいる。
 大本営は連合軍の太平洋方面の反攻開始は1943年以降と想定していたため、ガダルカナル島において戦闘能力のある人員は、設営隊と護衛の海軍陸戦隊(第18警備隊基幹)を合わせても600名足らずであった。アメリカ軍上陸直前の8月5日には滑走路の第1期工事が完了している。なおこれに先立つMO作戦時に、近接するツラギ島には水上機基地が設けていた。
 しかし日本軍の予測は外れ、アメリカ軍は早くも7月2日には対日反攻作戦となるウォッチタワー作戦を発令した。米国陸軍マッカーサー大将は、ウォッチタワー作戦の目標をフィリピンにより近いラバウルとすることを主張したが、海軍作戦部長アーネスト・キング大将は太平洋艦隊の空母戦力が充実していないことを理由に反対したため、当時飛行場建設が行われていたガダルカナル島を攻略することで双方一応の決着をみた。そして7月4日以降ガダルカナル島への偵察・爆撃が強化され上陸作戦への準備が進められた。


 さて、長い前置きになりましたが、本レスの本誌はゲームに対するものだったりします。悪ノリしたせいでおそらく文字数も残り少ないのですがね(苦笑)艦これというネットゲームを御存じでしょうか? 最近はアーケードにも進出していますね。艦これ改という名目でPSVitaでゲームが発売したりアニメ化もしているので割と有名かと思います。
 まぁ、そんなことはどうでも良いのですが……

 アイアンボトムサウンドはそんな艦これのイベントクエストの舞台として早々に取り上げられた場所だったりもします。
 それだけ、有名な激戦区だったということですね……
 

 

ボツリヌストキシンを一滴いかが? ( No.46 )
日時: 2017/08/06 21:14
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: Xn32FjSQ)

*え? 最強の毒らしいよボツリヌストキシン?

 ということで、今回は毒、です……えぇ、いい加減こいつ、適当な人だなぁって思われそうですね。いいえ、良いのです。
 適当ですから……ただ単に忘れっぽい私が、ほしいなと思った知識を貯蔵する場という意味合いも強いですしねこのスレは。


*毒、とは

 生物の生命活動にとって不都合を起こす物質の総称である。


*概要

 毒は、生命活動に芳しくない影響を与える物質の総称で、そういう性質は毒性(どくせい)とよばれ、またそういう性質があるもの(物体・生物問わず)は有毒(ゆうどく)と表現される。なお、これを専門に扱う学問としては毒性学(どくせいがく)がある。

 英語では広義の毒全てを総称して poison(ポイズン) と呼ぶ一方、昆虫を含む動物が噛んだり刺したりすることによって注入する毒を venom(ヴェノム) と呼ぶ。また19世紀に生まれた学術的な概念として、動物・植物・微生物を含む生物由来の毒を総称する toxin(トキシン――毒素)という語もある。つまり、poison > toxin > venom の順に範囲が狭くなっている。
 但し、食中毒を起こさない種類の毒でも、例えば口内に傷があったりすると毒が血液中に回る可能性があるので、ヘビに咬まれた他人の傷口を口で吸いだしたりするのは危険である。

 毒物が生体へ影響を与えるメカニズムは毒により異なるため、不都合の種類と程度は、毒の種類とこれを与えられた生物とにより多様である。また植物の場合はヘビやハチなどの能動的な攻撃と違い、食べられないようにするためなどの受身的な性格が強い。

 ある生物にとっての毒が別の生物には毒でないこと(選択毒性)もある。これは、下等生物にはほぼ作用しない特性があり、結果として護身の役割を果たしていると考えられている。

 例えばアブラナ科植物に含まれるイソチオシアネート類やネギ科のアリル化合物類、カフェイン、テオブロミンなどはかなりの動物に対し猛毒であるが、ヒトでは摂食するに問題ない程度に無毒化できる。タマネギ、ニンニク、ニラなどのネギ属に含まれるアリルプロピルジスルファイドなどが、ヘモグロビンを酸化することにより、溶血性貧血を起こし、ネコやイヌ、ウサギではごくわずかな欠片や、だし汁などでも中毒を起こして死亡することもある。
 また、抗生物質はある種の微生物にとっては毒だが、その他の生物にはほとんど害を与えることはない。同様の選択性は多々あり、除虫菊のように昆虫には致命的な毒が哺乳類などにはほとんど無害であったり、逆に破傷風毒素やストリキニーネは、昆虫より哺乳類に千倍から一万倍毒性が強い。
 ダイオキシンはモルモットとハムスターで数千倍の毒性の差があり、物質によっては哺乳類同士であっても毒性が大きく異なる。ヒトへの外挿を目的とした動物実験においては、この選択毒性を注意する必要がある。

ま た、その物質が微量だけ存在することは生物にとって必要だが、一定量以上ある場合には毒としても働く物質もある。例えば、ミネラルの一種のカルシウムは骨の形成に必要であるが、摂取しすぎると腎臓を傷めることになる。また、ビタミンAなどは不足すれば失調するが、過剰摂取でも様々な疾病の原因ともなる。
 人体などに重篤な影響を与える毒に対して、別の薬物を投与して無害化し、影響を抑えることを解毒という。

 ただし、毒物も生物の生理機能に与える影響が強烈であるというだけであり、これの作用を量を計るなど意図的にコントロールすることで医薬品として用いられている場合も多々存在する。過去に発見された様々な毒物(特に生物由来の毒)も、各々医療面での利用方法が研究されており、トリカブトやガマガエルの毒も、古くから漢方薬などで利用されていたことが知られている。

*「毒」の基準・種類

 16世紀に活動した医師パラケルススは、「すべての物質は有害である。有害でない物質はなく、用量に依って毒であるか薬であるかが決まる」と説いている。現代の毒性学でも、ほとんどの物質は多かれ少なかれ毒性があるとするのが基本的な考え方である。砂糖や食塩とて大量摂取すれば危険だが、これらはふつう毒とは言わない。毒とは、だいたい後述の毒物や劇物に相当する程度の毒性があるものと考えられている。

 日常的に「毒」と称するのは、急性毒性あるいは慢性毒性を有する物質だが、そのほかに発癌性、催奇性、生殖毒性など(特殊毒性と総称する)を有する物質も多く、極端な例としては発生段階に於いて強力な催奇性を示すが、そのほかの毒性(副作用)はごく弱いサリドマイドがある。

 毒は高温な温血動物には備わっておらず、下等な冷血動物や昆虫類、貝類などに多い。フグ毒は、テトロドトキシンといい、神経電流を遮断するため、心筋を含めた骨格筋を麻痺させる作用がある。フグの種類・部位(各々の組織・器官)ごとに毒性の調査がおこなわれており、いわゆる『谷の日本産フグの毒力表』では部位10グラム以下で致死的なものを猛毒、10グラム以下で致死的にならないものを強毒、100グラム以下で致死的にならないものを弱毒、1000グラム以下で致死的にならないものを無毒と定義して一覧表が用いられてきた。
 このため、毒をもつフグであるが、毒を含まない(ないし食用としても問題ない)部位を食用とし、有毒な部位は廃棄する。ゆえにフグの調理には専門知識を必要とし、日本では都道府県レベルで定められたふぐ調理師がこれにあたっている。

*毒の発生源

 外敵から身を守るため、あるいは獲物を確実に捕らえるために様々な生物が毒を持っていて、生体由来の毒は自然毒とも呼ばれる。生物自身では毒素を生産する機能はないものの捕食した獲物から毒素を貯蓄する場合もある。代表的なものとしては貝毒や有毒フグで、餌としたプランクトン由来の毒物質を生物濃縮により濃度を高め体内に蓄積している。
 例えば、フグ毒のテトロドトキシンは人間を含む他の動物には致命的な毒であるのに、フグには害を及ぼさない(これは自然条件下での蓄積量の場合であり、一定以上に高濃度のテトロドトキシンに晒すとフグも中毒死する)。また、毒蛇の毒(ヘビ毒)は消化液が変化し、専用の器官に蓄えられた物である。

 産業用に作り出された化合物が意図せぬ有害な作用を持つ場合もあれば、化学兵器として用いるために強力な毒性をもった化合物を積極的に作り出す場合もある。また何らかの人間の活動で意図されず生産されてしまうことがある。公害における鉱毒や環境汚染などはその最たる例と言えよう。
 この他、地中深くにあって普段の環境では接することの少ない鉱物などは人間を含む自然環境にいる生き物にとって有毒な場合もしばしばである。これは環境に普遍的にあれば淘汰なり免疫なりで対処方法も発達したであろうが、従来環境では隔離されていた物質に触れることで害を受けたケースだといえる。



*利用

 毒性物質のいくつかは、原料や反応の中間体など様々な形で利用されている。毒性物質を服用させて殺害する毒殺は、歴史的に幅広く用いられた利用方法である。一方で苦痛を引き起こさない毒は安楽死にも使われる。 また殺虫剤や抗生物質は、選択毒性を利用して特定生物のみを環境中から排除するために用いられる。かつては船舶の船底や定置網にフジツボなど海洋生物が付着するのを防ぐ意図で有機スズ化合物を含む塗料が用いられたが、これは環境汚染を引き起こす原因として禁止されるようになった。

 毒性物質の利用例として、工業製品の製造や日常生活等で目にするもののいくつかを挙げる(もっとも、これらは有用な物質が偶々毒劇物であったにすぎず、毒性を利用した例ではない)。
アルシン(毒物) - 半導体の製造(n型シリコン膜の形成)
アンモニア(劇物) - 窒素肥料の製造
シアン化ナトリウム(毒物)、シアン化カリウム - めっきの溶液
ジボラン(毒物) - 半導体の製造(p型シリコン膜の形成)
テトラクロロエチレン - ドライクリーニングの溶剤
鉛二酸化鉛 - 鉛蓄電池の電極
二硫化炭素(劇物) - ビスコース(レーヨンを得るための中間生成物)

 人体に影響を及ぼす成分であることを逆に利用することで、医療の世界で医薬品等として用いられている物質もある。以下はその例である。
 ボツリヌス菌が産生する毒素を極めて微量に筋肉内へ注射すると、筋肉の動きが抑えられる。ボトックスという名称で知られており、局所ジストニアなど攣縮性疾患の治療や美容外科に用いられている。
 ナス科の植物(ハシリドコロ等)に含まれる自然毒の成分であるアトロピン及びスコポラミンは、日本薬局方に収載されている医薬品でもある。
 蛇毒は、血栓防止薬の利用や。神経のメカニズムや重症筋無力症の研究に使われている。

 なお植物に含まれる他の生物に影響を与える成分が、「たまたま人間の役に立つ」場合もあり、これらはいわゆる薬草となる。キニーネはマラリア治療に効くことで知られ、元々は19世紀後半にオランダがキナの樹の大規模栽培に成功し、その後アフリカでの植民地政策でプランテーションの道具として使われた。

黒から白より白く ( No.47 )
日時: 2017/08/06 23:08
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: Xn32FjSQ)

*魂は元来より混黒であり、それは死ぬ瞬間にどれほど多くの罪の清算をしたかにより、どれほどの白になるかが決まるという……生前の原罪が深ければ深いほど、混沌は深まり黒は一層、比重を増す。そのような業深きものが、地獄へと堕ちるのだろう……
 中二病っぽいですね……とか言われそうですが、そこではっきり言わせてもらいます。私、中二病とかいう言葉嫌いですから。冗談だろうがなんだろうが、その言葉を考えなしに使うやつと付き合うとかする気ないですね! 意味がネジケて使われている言葉の代表格ですよ!っと。
 どうでも良いですね。

 とりあえず、自分が二次どっぷりで生きてきた中で最も、影響を受けた作品に対する私なりの解釈の一つですね……

*BLEACHって作品なんだけど、全盛期は5年以上前だし、去年連載も終了したしで、カキコでは知っている人は少ないでしょうね。

*概要

 2001年から、ゾンビパウダーなどの連載で知られていた久保帯人先生によって、連載開始された作品。
 
 悪霊・虚(ホロウ)を退治する死神になってしまった高校生・黒崎一護とその仲間達の活躍を描く。

 主な舞台となるのは東京にある架空の町・空座町(からくらちょう)。初期の死神代行篇は、自身に死神の力を与えた死神の少女・朽木ルキアを相棒に、一護が虚絡みの騒動に巻き込まれていきながらも解決にあたるエブリデイ・マジック的要素もあったが、尸魂界篇以降はその要素は失せ、敵対勢力とのバトル中心のストーリーを展開する。伏線などに関しては、基本的にそうとう分かりづらいものが多く、特に戦闘物として置かれる戦闘力描写などに関しては、おざなりに見える部分が多く見られる。

 本作は死神が現世と霊界の均衡を保つ世界の調整者として魂魄の成仏や虚の退治を行う者として設定され、人間達が住む現世を守護している世界観が描かれている。また本作の世界として
現世(人々の生きている世界で空座町が主な舞台)特に空座町と呼ばれる一護たちの出身地。重霊地と呼ばれ、調停者的な立場である死神たちから、重要視されている。
*尸魂界(ソウル・ソサエティ)天国にあたり、普段死神もここで暮らしている。
*地獄(劇場版第4作『地獄篇』の舞台。生前重い罪(殺人など)を犯した者が送られる)
虚圏(ウェコムンド)虚達が住む、一面砂漠の荒れ果てた土地。

があり、ストーリーの進行に伴い場面転換される。

 つまるところ、世界観としては、多重世界構想となっており、それらの場所に住まう者(強者)の勢力争い的な一面も見られる。むしろ調整者たる死神たち――護廷十三隊――以外の集団は大抵がそうである。
 当作品はWJ内において、一時代を築いた作品であり、15年に渡る連載のもと1億には届かずとも破格と言っていい売上を叩き出している。
 分かり辛い側面のある設定開示や作者自身の素行や独特なセンスから、後付作者の代表としてバッシングされたり、オサレなどと揶揄されることも多い。または、一話一話が他の連載作品と比べて書き込みが少ないことから、薄めたカルピスなどとも言われる。
 このような側面を持ちながら、最高クラスの人気を誇ったのは一重に、作者の光るセンスや、キャラクタの個性、荒々しくも格好いい絵柄、センスの有る台詞回しなど人を引きつける部分も多いからだろうと思う。

 特にキャラクやセリフ回し、設定の深みなどは私としては賛美したいところである。絶対後付だろうと言われる設定の大半は、本当に気を使って作られている物だと分かる場合が多い。宗教的な側面などが根底に有ることもあってか、若年層が多いWJにおいては難しいというか、なんでそうなるのかわからないという部分が多いのも事実なのだろうなと思ったりする。

 あとは、何と言っても斬魄刀というシステムだろう。それに付随する始解から卍解への進化する能力システムが、非常に革新的だったことを思い出す。なんせ、ただの能力を持った刀ではなく、その能力には提供者がいて、人格を持ち、持ち手を試すのだ。
 正直、その斬魄刀と死神の関係も様々みたいで、似た者同士反りが合うタイプもあれば反目し合うタイプ、色恋にまで発展しているお方など……これだけでも普通に物語が作れてしまいそうだ。
 巻数が多いゆえに登場するキャラも多いが、その多くが秘密を残した状態で、物語は幕を閉ざし、連載終了1周年をもうすぐ逢える当作品……
 今現在、デュラララやバッカーノで知られる成田良悟氏が描く檜佐木修兵主人公とするノベライズの連載を経て終了してしまうのか……気になるところである。

*まぁ、それの第一巻を買って読んだ結果、そのノベライズもまだまだ終わる気配がないので、ファンとしては……




 嬉しい限りです!


 

信遜仏閣獅子史師笑詞 ( No.48 )
日時: 2017/08/17 12:49
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 4MCBWR/c)

*題名に意味などない、生きることに意味がないのと同じように。そう、ただ感じるんだ……私を
 ……感じなくて良いけどね?

 私を感じていいのは、私だけだって話です。他の誰も、その領域に入ってくるなよ……舐めあいで良いじゃないですか……深いなんて、不快。


 今日はちょっと、色々語るよ←いつもあほみたいなことばかり語っているじゃないですかぁ?

 日本に置ける数字の単位

 兆までは、だれでも知っていると思うのでカット

 兆の上から、lady-go!!!
 
 京(けい)、垓(がい)、秭(し)ないし𥝱(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議、無量大数(むりょうたいすう)

 どれ位知ってました? 私は、穣まででした。後半のほうは、文字数が多いのもあって、何かしら調べれば意味もあるのでしょうね。
 ということで、恒河沙から、不可思議まで、調べてみました!(もしかしたら、その前の単位にも意味などあるのかもですね)


*恒河沙

 恒河沙はもとは仏教用語である。「恒河」はガンジス川を意味する梵語 गङ्ग "Ganga"を音訳したものである。すなわち、「恒河沙」とはガンジス川にある無数の砂の意味であり、もともと無限の数量の例えとして仏典で用いられていた。例えば法華経の「堤婆達多品(だいばだったほん)」の中に「恒河の砂ほど多くの衆生が仏の教えを聴く」といったような形での用例がある(なお仏典においては、大乗起信論のように「過恒沙」と表記する例もある)。

 数の単位としての初出は、元の朱世傑による数学書『算学啓蒙(中国語版)』であり、それまであった載よりも上の位として、極以上の他の単位とともに登場した。極以外は全て仏典からとられたものである。当時はすでに中数が使用されており、恒河沙は極(1088)の万万倍で1096となる。

 日本にも、平安時代には既に中国から非常に大きな数を表す概念として「恒河沙」という語が伝えられていたようであり、一例として、平安時代後期に成立した説話集である『今昔物語』に、数え切れないくらい多くの国の例えで「無量無辺不可思議那由他恒河沙の国土を過ぎ行きて」といった用例が見られる(おそらくは仏典に由来するもの)。


*阿僧祇

 阿僧祇は元は仏教用語で、梵語の असंख्येय "asaṃkhya"を音訳した「数えることができない」の意味である。意訳では「無数」となる。仏典では、成仏するまでに必要な時間の長さである「三阿僧祇劫」という形で用いられることが多い。『倶舎論』の「世間品(せけんぼん)」では、この「三阿僧祇劫」の「阿僧祇」は1059とされている(該当個所の記述が複雑なため、誤って1052と読む学者もいる)。また、『法華経』の「見宝塔品(けんほうとうほん)」や「如来寿量品(にょらいじゅりょうほん)」には、「無量千万億の阿僧祇の世界」「百千万億那由他阿僧祇劫(の時間)」といったような用例も見られる。『華厳経』の中では、10の7×2103乗を阿僧祇、10の7×2104乗を阿僧祇転としているが、これらは実用のものではない。なお、那由他は10の7×22乗=1028であり、阿僧祇よりも小さい。

 数の単位としての初出は、元の朱世傑による数学書『算学啓蒙(中国語版)』であり、それまであった載よりも上の位として、極以上の他の単位とともに登場した。極以外は全て仏典からとられたものである。当時はすでに中数が使用されており、阿僧祇は恒河沙(1096)の万万倍で10104となる。


*那由他

 那由他は元は仏教用語で、梵語の"nayuta"を音訳した、「極めて大きな数量」(新村出編 『広辞苑』第三版)の意味である。法華経の「化城喩品(けじょうゆほん)」や「如来寿量品(にょらいじゅりょうほん)」などに、「五百四十万億那由他劫、大通智勝仏の寿命は五百四十万億那由他劫」「百千万億那由他阿僧祇劫、百千万億那由他阿僧祇劫の時間」といったような用例が見られる。「万億那由他」「百千万億那由他」は上数の用法である。なお、『華厳経』の中では、那由他は10の7×22乗=1028としているが、これは実用のものではない。また、それでは10の7×2103乗を阿僧祇、10の7×2104乗を阿僧祇転としており、那由他よりも大きい。

 数の単位としての初出は、元の朱世傑による数学書『算学啓蒙(中国語版)』であり、それまであった載よりも上の位として、極以上の他の単位とともに登場した。極以外は全て仏典からとられたものである。当時はすでに中数が使用されており、那由他は阿僧祇(10104)の万万倍で10112となる。


*不可思議

 不可思議(ふかしぎ)は漢字文化圏における数の単位のひとつでもある。単位の場合は「不思議」とは略さず「不可思議」と長い形で用いる。

 不可思議が具体的にいくつを示すかという問いは、時代や地域により異なっており、また、現在でも人により解釈が分かれる。一般的には1064を指すと考えられている[要出典]が、1080とする人もいる。

 語源は名のとおり、思ったり、議論したりすることが不可なほど大きい数字、という関係から名づけられた。

不 可思議は、元の朱世傑による『算学啓蒙』において極以上の他の単位とともに初めて登場した。不可思議は仏教用語からとられたものである。当時はすでに中数が使用されており、不可思議は那由他(10112)の万万倍で10120となる。


 あれ、これそろそろ、4000文字超えるんじゃ(汗

Re: 極楽浄土の幻想本舗 ( No.51 )
日時: 2017/08/18 01:23
名前: xdddddd (ID: fMeO/Uqs)

レスタイ風にリクエストいいですか?

*閣下がキングダムハーツを知れと迫る理由
※キングダムハーツ
*独占するな、FFDQ
※ファイナルファンタジーとドラゴンクエスト
*アルターフォールズはグラビティフォールズじゃない
※グラビティフォールズ→ビル(黄色いイルミナティ)/悪魔
※アルターフォールズ→AとRD→北斗七星/ディッパー

Re: 極楽浄土の幻想本舗 ( No.52 )
日時: 2017/08/18 02:49
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: EEsOAM0Y)

こんばんは。お邪魔します!

ダモクレイトスさんの記事はいつも詳しくて、たまに難しいけど、いろいろ知れるのでためになります。
MHは名前はよく聞きますがあまり知らなかったです。結構長い歴史があるんですね。狩りのゲームというジャンルを確立したのがMHだったんですね!

これからも色々な特集を楽しみにしています!

踊る劫火の経典 ( No.53 )
日時: 2017/08/19 10:30
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UKFCOgWg)

>>51  xdddddd様

 お名前は色々な所で拝見していますよ♪ 初めて話しかけられるのに、何だか知り合いみたいな感じがします。
 まぁ、わざわざ来てくださったところ悪いのですが、ここそういうリクエストを受けるスレではないですから。
 その申請は却下とさせていただきます。


>>52 四季様

 たまに難しいというか、専門的な単語のある記事がほとんどですからね。分らなかったら調べれば良いのですよ♪
 何れ、そういう専門的というか難しい単語も分化して、それについての記事を載せていく予定です。
 MHシリーズも確かに長くなってきましたね。10周年迎えるとは思っていませんでしたからね、当初は。


――――――――――――――――――

*タイトル、知っている人は知っているかもですね……私は読んだことないけど。

 まぁ、とりあえず、劫火は、 世界が壊滅するときに,この世を焼き尽くしてしまうという大火、のことです。

 タイトルはさておき、今回は「火」について、です。日常生活、料理の火入れとか、ごみを燃やすとかいろいろな場面でお世話になる火、炎ですが、実際どのようなものか、細かく知っている人は少ないのでは? 私もそうです!

*火とは?

 熱と光を出す現象。
 化学的には物質の燃焼(物質の急激な酸化)に伴って発生する現象、あるいは燃焼の一部と考えられている現象である。
 火は熱や光と共に様々な化学物質も生成する。気体が燃焼することによって発生する激しいものは炎と呼ばれる。煙が熱と光を持った形態で、気体の示す一つの姿であり、気体がイオン化してプラズマを生じている状態である。燃焼している物質の種類や含有している物質により、炎の色や強さが変化する。
 人類の火についての理解は大きく変遷してきている。象徴的な理解は古代から現代まで力を持っている。また理知的には古代ギリシアにおいては4大元素のひとつと考えられた。西欧では18世紀頃までこうした考え方はされた。18世紀に影響力をもったフロギストン説も科学史的に重要である。
 人類は調理、暖房、合図として、また動力源としても火を利用してきた。
 火は火災を引き起こし、燃焼によって人間が物的損害を被ることがある。また、世界的な生態系にも影響する重要なプロセスである。火はある面では生態系を維持し、生物の成長を促す効果を持つ。また、火は水質・土壌・大気などを汚染する原因という側面もある。


*火の理解史

 人類は火を様々に理解してきた。いかにして火を手に入れたのかという、火の起源神話も世界各地から知られている。このタイプの火の起源神話として最も知られているものの一つに、ギリシア神話におけるプロメテウスの神話がある。
 火を信仰の対象とする宗教もある。古代世界において火は神格化され、畏敬の対象とされた。例えばインド神話におけるアグニがある。また拝火教という異名を持つゾロアスター教もある。日本でもお盆の送り火(京都市の五山送り火が有名)をはじめ、国内各地で特徴的な火祭りが数多く存在する。なかでも小正月に行われる左義長(どんど焼き)は、日本各地にほぼまんべんなく存在する。信仰の場以外でも、例えばキャンプファイヤーなど多くの行事、象徴的な場などで火は用いられている。現代でも火は象徴としての力を持ち続けている。

 前6世紀、ヘラクレイトスは、流転する世界の根源に火を位置づけ、魂を神的な火とみなした。前5世紀のエンペドクレスは、火を四元素のうちのひとつとした。デモクリトスは、魂と火を同一視し、原子は無数あるとしつつ、「球形のものが火であり、魂である」とした。アリストテレスの『自然学』において、火は四元素のひとつと位置づけられていた。古代ギリシャ哲学の流れを汲むイスラム科学でも火は元素の1つであると考えられた。(また中国の哲学でも類似の考えかたがされていた)。
 18世紀ころまでのヨーロッパでも、おおむね主にアリストテレスの『自然学』における火の理解のしかたを継承したと考えてよい。ただし、他方で錬金術においては、火は物質や物質に仮託された精神の統合や純化を促す力、と考えられていた。

 18世紀になると、多くの思想家は、熱や光に火の本質を求めようとした。カントは、温度上昇を火の元素の移動と関連付けて理解した。
ゲオルク・エルンスト・シュタールは、火というのは可燃性の原質「フロギストン」によって起きていると考え1697年の著書『化学の基礎』でこれを表明した。この説(フロギストン説)は多くの人々に支持され最大の影響力を持っていた。同説に対抗する諸説はあったが、18世紀末にラヴォアジエが行った批判や同氏の理論の説得力などにより、燃焼を酸素との結合現象とする説を採用する人が増え主流となってゆくことになった。


*火の構造・しくみ

 火は炎心と内炎と外炎によって構成されている。最も明るいのは内炎である。これは、炭素(すす)が最も多く含まれているためである。最も熱いのは、外炎である。これは、酸素と最も多く接触しているためである。また、内炎は、不完全燃焼をおこしている。
 近年では「燃焼によって解放されたエネルギーのために、燃焼している物体(や気体)は発光する」と説明することがある。

*燃焼

 火が点火するには、可燃物、酸素ガスのような酸化剤、それらの混合物が引火点を越えるための熱が必要である。そして火が燃焼し続けるには連鎖反応を生み出すよう酸素が連続的に供給される必要がある。火はこれらの要素が揃わない環境では存在しない。燃料と酸素だけでなく、触媒が必要な場合もある。触媒はそれ自体が燃焼するわけではないが、化学反応を促進する役目を果たす。
 火が点火すると、燃焼によって発生した熱エネルギーがさらなる燃焼を起こす。火が燃え続けるには燃料と酸素の継続的な供給が必須となる。
 火を消すには、上述の要素のいずれかを取り除けばよい。例えば天然ガスの火を消すには以下のいずれかを行えばよい。
ガスの供給を止める - 燃料を除去する。
 炎を何かで完全に密閉する - 酸素供給を断ち、炎の周囲にCO2を充満させる。
 水を大量にかけ、炎が熱を発生するよりも素早く熱を奪う。冷気を吹き込んでも同じ効果が得られる。ハロメタンのような反応遅延剤を使う。燃焼の化学反応そのものを遅延させ、連鎖反応できなくする。
逆に、燃焼効率を高めることで火を強めることができる。
 そのためには化学量論的につりあいのとれた形で燃料と酸素の供給量を調整する。これによって火の温度も高くなって連鎖反応も強まるが、同時に触媒を必要とする場合もある。

*炎

 炎は可視光や赤外光を放つ化学反応中の気体と固体の混合物であり、その周波数スペクトルは燃焼物や中間生成物の化学組成によって異なる。木などの有機物を燃やしたり、ガスを不完全燃焼させると、すすと呼ばれる白熱した固体粒子を生じ、おなじみの赤からオレンジ色の火になる。火の発する光は連続なスペクトルを有する。ガスが完全燃焼すると、炎の中では励起された分子の電子が様々な遷移を起こして単一の波長の光を発するため、やや暗い青色の光になる。一般に火には酸素が必須だが、水素と塩素が化学反応して塩化水素となる場合も炎を生じる。他にも、フッ素と水素、ヒドラジンと四酸化二窒素の化学反応でも炎を生じる。
 炎の発する光は複雑である。すす、ガス、燃料の粒子などが黒体放射するが、すすの粒子は完全な黒体として振舞うには小さすぎる。また、ガス内で下方遷移した原子や分子が光子を放出する。放射のほとんどは可視光と赤外線の範囲にある。色は黒体放射の温度や燃焼に関わる物質の化学組成によって変化する。炎の色を最も左右するのは温度である。山火事の写真を見ると、様々な炎の色が見てとれる。地表付近は最も激しく燃焼しているため、有機物が最も高温で燃焼しているときの白または黄色の炎が見える。その上にはやや温度の低いオレンジ色の炎があり、さらに温度の低い赤い炎が見える。赤い炎の上では燃焼は起きず、燃焼しきらなかった炭素粒子が黒い煙となっている。
 アメリカ航空宇宙局 (NASA) は、炎の形成に重力もある役目を果たしていることを発見した。重力の条件が異なれば、炎の形状や色が変化する。通常重力下では対流によってすすが上に登っていくため、右の写真に見られるような形になり、黄色になる。宇宙空間などの無重力状態では対流が起きないため、炎は球状になり、完全に燃焼するため青くなる(ただし、燃焼によって発生したCO2がその場に留まって炎を包むため、ゆっくり炎を移動させないと火が消えてしまう)。この違いの説明はいくつか考えられるが、温度があらゆる方向に等しく伝わるためすすが生じず、完全燃焼するためという説明が最も妥当と見られる。


 今回はこの辺で!

諸行無常の響き ( No.54 )
日時: 2017/08/19 23:37
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UKFCOgWg)

 最近、年を取ったなぁと思う。神社とか古いものを見ると、何だか懐かしく感じるというか……まぁ、どうでも良い話ですね。
 人は年を取りたくない、心は若くいたいなんて思っても、結局そうもいかないのだなぁ、と遅まきながらに悟りつつあります。
 諸行無常というのか、同じ人間でさえ流動し続けるのだから……そりゃぁ、人と人で折り合いをなすなんて難しい話ですよね。

 まぁ、とりあえず、そんな私が神社について少し語りますよ、と。今回は社格、についてです。

*社格とは

 神社の格式。祭政一致に基づき、朝廷などにより定められる。


*上古社格制度

*天津社
 天津神を祀る神社(天津神は高天原にいる神々、または高天原から天降った神々の総称)
*国津社
 国津神を祀る神社(国津神は地に現れた神々の総称)


*古代社格制度

*官社(式内社)

 国家の保護を受けた神社は、全て「官社」と呼ぶことができるが、通常は、朝廷より祈年祭班幣を受ける神社のことを言う。この制度の始まりは明らかではないが、大宝元年(701年)の大宝律令によって規定された。古代において、どの神社が官社であったのかは断片的にしか明らかではないが、律令時代末期の法令『延喜式』(延長5年(927年))が現存しており、ここに官社リストが掲載されている。
 『延喜式神名帳』に記載されている神社を式内社(しきないしゃ)といい、『延喜式』の時代に明らかに存在していても延喜式神名帳に記載されていない神社を式外社(しきげしゃ)という。式内社は2861社が記載されている。
 これらは当時朝廷から重視された神社であることを示している。式内社には、古より霊験が著しいとされる「名神」を祀る神社が全て含まれており、それらを名神大社(名神大)という。『延喜式』の時代には、官社制度はすでに充分に機能していなかったと言われているが、「式内社」は、後世、格式高い神社であることを示す社格として非常に重視された。
 官幣社は神祇官より奉幣を受ける神社で、国幣社は国司より奉幣を受ける神社である。それぞれに大・小の格が定められている。当初は全て神祇官から直接奉幣を受けていたが、遠国の神社についてはそこへ行くまでに時間がかかるため、国司が代理で行うようになり、官幣社・国幣社の別ができた。ただし、遠国であっても重要な神社は官幣社となっていた。
 社格の順は以下の通り。

官幣大社 - 304座198所(『延喜式神名帳』記載、以下同様)
国幣大社 - 433座155所
官幣小社 - 188座375所
国幣小社 - 2207座2133所
国史見在社

 国史見在社(こくしげんざいしゃ)は、六国史に記載のある神社のことである。国史現在社・国史所載社とも言う。ただし、「六国史」に見える神社はほとんどが式内社であるため、通常は式外社について用いる。格式高い神社として、後世になって特別視された。

*中世社格制度

*一宮

 一宮は国で一番有力な神社。国司が任国に赴任したときに神拝といって任国内の神社を巡拝しなければならなかった。その中でもっとも有力な神社を一宮と呼ぶようになり、一番初めに参拝し、国によっては二宮、三宮も存在した。明確な規定はなく神社の盛衰によるため時代によって異なる。平安時代後期から、地方より始まり、やがて畿内でも定められた。

*総社(惣社)

 国司の神拝の際、任国内の神社を巡拝してまわるには手間がかかるので、国府の近くに神社をまとめて合祀した。それが総社(惣社)である。

*国司奉幣社

 国司奉幣社は各国の国内神名帳に記載のある神社。国内神名帳は、国司が神拝する際に参拝する神社のリスト。ただし、これは一部の国のものしか現存せず、現存しているものも多くが写本や抄本のため、正確な実体や総数などは分からない。

*二十二社
 
 二十二社(明神二十二社)は国家の一大事に朝廷が奉幣した有力神社の22社。

*近代社格制度

 近代社格制度とは、明治維新の後、延喜式による社格にならって新たに作られた社格制度である。第二次世界大戦後、GHQによる神道指令によって廃止された。

*近代社格制度の社格の順は以下の通り。

神宮(伊勢神宮)(最尊貴の神社として社格制度の対象外とされた)
官国幣社(官社)
官幣大社 - 62社
国幣大社 - 6社
官幣中社 - 26社
国幣中社 - 47社
官幣小社 - 5社
国幣小社 - 44社
別格官幣社 - 28社
諸社(民社)
府社・県社・藩社 - 1148社
郷社 - 3633社
村社 - 44934社

 無格社(神社明細帳に記載されている(存在が公認されている)が、社格を有しない神社) - 59997社

*上記の近代社格制度とは別に、以下の制度が定められた。

*勅祭社

*東京十社(準勅祭社)

 内務大臣指定護国神社-(護国神社のうち、政府の保護を受けたもの)

*現代の制度

 戦後に神社が国家管理を離れると社格制度も廃されたため、現代では社格というものは存在しない。但し、古代以降の制度上の呼称が社格のようなものとして扱われる場合がある。「式内社」や「一宮」がその例であり、また近代社格制度における社格が「旧社格」として表される場合である。
 その他包括宗教法人である神社本庁の場合、包括している神社の中から撰定した別表神社や、各都道府県神社庁によって独自に定められた制度上の呼称があり、いずれも事務手続きにおいて他の神社と異なる扱いを要するものとして位置付けられているに過ぎないが、これらが1種の社格のように捉えられる場合もある。

天満大自在天神――雷神 ( No.55 )
日時: 2017/08/24 22:49
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: hbwom3Xo)

*天満大自在天神で(てんまん / そらみつ だいじざいてんじん)と読む。日本の天神信仰における雷神の一である。

 ということで、今回は宗教系のお話、と踏み切りたいのですが、普通に雷から連想するものとして、電気について。
*普通ってなんだ?


 実生活において欠かせない電気ですが、どのような物か把握している人は多くはないのではないでしょうか? かくいう私もそうです。魔法染みているなどと、良くファンタジーの魔法などに関してとやかく言う人が居るが、そういう人に限って、現実の魔法を軽んじる。とか、思う次第です。さぁ、現代の魔法達を可能とする人類の発明の一翼、電気について、学んでいきましょう。

*電気とは

 電荷の移動や相互作用によって発生するさまざまな物理現象の総称である。それには、雷、静電気といった容易に認識可能な現象も数多くあるが、電磁場や電磁誘導といったあまり日常的になじみのない概念も含まれる。


 雷は最も劇的な電気現象の一つである。
 電気に関する現象は古くから研究されてきたが、科学としての進歩が見られるのは17世紀および18世紀になってからである。しかし電気を実用化できたのはさらに後のことで、産業や日常生活で使われるようになったのは19世紀後半だった。その後急速な電気テクノロジーの発展により、産業や社会が大きく変化することになった。
 電気のエネルギー源としての並外れた多才さにより、交通機関の動力源、空気調和、照明、などほとんど無制限の用途が生まれた。商用電源は現代産業社会の根幹であり、今後も当分の間はその位置に留まると見られている。また、多様な特性から電気通信、コンピュータなどが開発され、広く普及している。

*語源
電気を表す英単語 electricity はギリシア語の ηλεκτρον ([elektron], 琥珀)に由来する。古代ギリシア人が琥珀をこする事により静電気が発生する事を発見した故事によるもので、そこから古典ラテン語で electrum、新ラテン語で ēlectricus(琥珀のような)という言葉が生まれ、そこから electricity が派生した。
 一方で漢語の「電気」の「電」は雷の別名であり、いわば「電気」というのは「雷の素」といった意味になる。ベンジャミン・フランクリンによる研究はしばしば「雷の正体が電気である事を発見した」と紹介されるが、この文章は字義的な矛盾を含む事になる。もちろん「電気」という漢語がフランクリンの時代以後に作られたからである。

*古代

*古代の電気研究者タレス
 電気について知識がなかったころにも、電気を発生させる魚類の電気ショックに気づいていた人々がいた。紀元前2750年ごろの古代エジプトの文献にそういった魚を「ナイル川の雷神」とする記述があり、全ての魚の守護神だと記している。そういった魚類についての記述は、千年以上後の古代ギリシア、古代ローマ、イスラムの学者らの文献にもある。
 大プリニウスやスクリボニウス・ラルグスといった古代の著作家は、デンキナマズやシビレエイによる感電の例をいくつか記しており、それらの電気ショックが導体を伝わることを知っていた。
 痛風や頭痛などの患者をそういった電気を発する魚に触れさせるという治療が行われたこともある。
 雷や他の自然界の電気が全て同じものだという発見は中世イスラムという可能性もあり、15世紀のアラビア語辞書で雷を意味する raad という言葉がシビレエイも表すとされていた。

*バグダッド電池
 古代の地中海周辺地域では、琥珀の棒を猫の毛皮でこすると羽根のような軽い物を引き付けるという性質が知られていた。 紀元前600年ごろミレトスのタレスは一連の静電気についての記述を残しているが、彼は琥珀をこすって生じる力は磁力だと信じており、磁鉄鉱のような鉱物がこすらなくても発揮する力と同じものだと考えた。
 タレスがそれを磁力だと考えたことは間違っていたが、後に電気と磁気には密接な関連があることが判明している。古代ギリシア人は、琥珀のボタンが髪の毛のような小さい物を引きつけることや、十分に長い間琥珀をこすれば火花をとばせることも知っていた。
 イラクで1936年に発見された、紀元前250年頃のものとされる、バグダッド電池なるものはガルバニ電池に似ている。バグダッド電池はパルティア人が電気めっきを知っていた証拠とする説もあるが、これを単に金属棒に巻物を巻いて収め地中に埋めた壺(つまり電池ではない)とする説もある。

*近世


*ライデン瓶、Boerhaave博物館、ライデン
 イタリアの物理学者カルダーノは、『De Subtilitate』(1550年)のなかで、電気による力と磁力とをおそらくは初めて区別した。1600年にイギリスの科学者ウィリアム・ギルバートは、『De Magnete』のなかでカルダーノの業績について詳細に述べ、ギリシア語単語「琥珀」   
 elektron からラテン語単語 electricus を作り出した。    electricity という英単語の最初の使用は、トーマス・ブラウンの1646年の著作『Pseudodoxia Epidemica』の中にあるとされる。
 ギルバートに続いて、1660年にゲーリケは静電発電機を発明した。ロバート・ボイルは1675年に、電気による牽引と反発は真空中で作用し得ると述べた。スティーヴン・グレイは1729年に、物質を導体と絶縁体とに分類した。
 デュ・フェは、のちに positive(陽)、negative(陰)と称ばれることになる、電気の2つの型を最初に同定した。大量の電気エネルギーの蓄電器の一種であるライデン瓶は、1745年ライデン大学で、ミュッセンブルークによって発明された。ワトソン (William Watson) はライデン瓶で実験し、1747年に静電気の放電は電流に等しいことを発見した。平賀源内は、18世紀半ばにエレキテルを開発した。

*ベンジャミン・フランクリン
18世紀中ごろ、ベンジャミン・フランクリンは私財を投じて電気の研究を行い、1752年6月、雷を伴う嵐のなか凧を揚げるという実験を行った。この実験で雷が電気であることを示し、それに基づいて避雷針を発明した。フランクリンは陽電気および陰電気の発明の確立者と見なされることが多い。

*近代
*マイケル・ファラデー
 1773年、ヘンリー・キャヴェンディッシュは荷電粒子間に働く力が電荷の積に比例し、距離の2乗に反比例することを実験で確認。1785年にシャルル・ド・クーロンがクーロンの法則として定式化した。
 1791年、ルイージ・ガルヴァーニは生体電気の発見を発表。神経細胞から筋肉に信号を伝える媒体が電気であることを示した。1800年、アレッサンドロ・ボルタは亜鉛と銅を交互に重ねたボルタの電堆を発明。それまでの静電発電機よりも安定的に動作する電源となった。
 1820年、ハンス・クリスティアン・エルステッドが電磁気学の基礎となる電流による磁気作用を発見。アンドレ=マリ・アンペールは現象を再現してさらに詳細な研究を行った。ジャン=バティスト・ビオとフェリックス・サバールは1820年、電流とその周囲に形成される磁場の関係を定式化(ビオ・サバールの法則)。
 1821年、マイケル・ファラデーはその現象を応用した電動機を発明。1830年、ファラデーとジョセフ・ヘンリーが電磁誘導現象を発見。電気と磁気(と光)の関係を定式化したのはジェームズ・クラーク・マクスウェルで、1861年から1862年の論文 On Physical Lines of Force で発表した。これにはウィリアム・トムソンの1845年の論文が影響を与えた。
 ゲオルク・オームは1827年、オームの法則を含む電気回路の数学的解析を発表した。グスタフ・キルヒホフは1845年、キルヒホッフの法則を発見。これらの成果を基にヘルマン・フォン・ヘルムホルツ(1853年)、シャルル・テブナン(1883年、再発見)、鳳秀太郎(?年)が電気回路に関する電圧、電流、電源の考え方を確立した。
 このように19世紀前半に電気の研究は大いに進展したが、19世紀後半には電気工学が急速に発展した。ニコラ・テスラは交流を応用した電気機器(交流発電機ほか)を発明。後の電気の発電、送配電に大きな影響を与えた。また、蛍光灯や無線機の発明も行った。トーマス・エジソンは蓄音機、電球などを発明。
 イェドリク・アーニョシュはダイナモの原理を確立。ジョージ・ウェスティングハウスはテスラの交流電動機の権利を取得し、交流発電・送電システムの確立に寄与した。ヴェルナー・フォン・ジーメンスも電気産業の発展に貢献。アレクサンダー・グラハム・ベルは電話を発明。電気は科学的興味の対象から第二次産業革命の推進力となり、日常生活に欠かせないものへと変貌していった。

*物理学における電気

 電子や陽子などの素粒子固有の性質に由来する。古代より、摩擦した琥珀(こはく)に物が吸い寄せられるなどの電気現象が知られており、物質にはこのような性質を持つものと持たないものがあるということがわかっていた。
 近代になって物理学が発展すると、これらの現象(電気)は、定量化することができ、また保存されるということがわかった。電気の現象を研究する物理学の分野は電磁気学と呼ばれている。電気が多量にあると思われる場合や逆に少量しかない場合など、条件に応じて、物が吸い寄せられるなどの電気現象にその程度の相違が観察されたり、雷の火花の大きさの程度により、電気にも水量と同様にその嵩があるとして、電気の嵩の多少を示す量として電気の量、即ち「電気量」というものが考えられている。
 これに対して、「電荷」とは「電気量」の多少を特に問わずに電気が存在しさえすれば足りる時に「電荷」があるなどと言い表し、「電気量」とは少し視点が異なり、電荷量とは言わないことが多い。
 電気は正と負の二種類がある。正と正または負と負に帯電した物体同士は反発し合い、正と負に帯電した物体同士は引き合う。その引力あるいは斥力の強さはクーロンの法則により計算することができる。また、これにより「電気量」の単位を決めることもできる。
 電気エネルギーは他の様々なエネルギーに変換でき、また逆に他のエネルギーから電気エネルギーにも変換できる。



 いったん区切ります。

Re: 極楽浄土の幻想本舗 ( No.56 )
日時: 2017/08/24 22:51
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: hbwom3Xo)

 続きです。

*概念

*電荷
 電荷とは、ある種の素粒子が持つ性質であり、物理学において自然界の4つの根源的な基本相互作用の一つである電磁気力の元となる。電荷は原子内にもともとあり、よく知られる担体としては電子と陽子がある。また電荷は保存量であり、孤立系内の電荷量は系内でどんな変化が起きても変化しない。 
 孤立系内では電荷は物体から物体へ転送され、その転送は直接的な接触の場合もあるし、金属の導線などの伝導体を伝わって行われることもある。静電気とは電荷が物体に(不均衡に)存在する状態であり、通常異なった素材をこすり合わせることで電荷が一方からもう一方に転送されて生じる。

 箔検電器に電荷を蓄えると、金属箔が電荷によって反発して開く。
 電荷が存在すると電磁気力が発生する。電荷が互いに力を及ぼしあう現象は古くから知られていたが、その原理は古代には分かっていなかった。
 ガラス棒を布でこすって帯電(電荷を帯びること)させ、それを紐でつるした軽いボールに触れさせると、ボールが帯電する。同様のボールを同じようにガラス棒で帯電させると、2つのボールは互いに反発しあう。しかし一方をガラス棒で帯電させ、もう一方を琥珀棒で帯電させると、2つのボールは互いに引き付け合う。
 このような現象を研究したのが18世紀後半のシャルル・ド・クーロンで、彼は電荷には2種類の異なる形態があると結論付けた。すなわち、同じ種類の電荷で帯電したものは反発しあい、異なる種類の電荷で帯電したものは引き付け合う。
 この力は荷電粒子自身にも働くため、電荷は物体表面に互いに距離をとるように一様に分布する傾向がある。この電磁気力の強さはクーロンの法則で定式化されており、互いの電荷の積に比例し、距離の2乗に反比例する。
 電磁気力は強い相互作用に次いで強い力だが、強い相互作用とは異なりあらゆる距離に働く。ずっと弱い重力相互作用と比較すると、2つの電子が電磁気力で反発しあう力はそれらが重力で引き付け合う力の1042倍である。
 電子と陽子の電荷は極性が逆であり、物体全体の電荷は正の場合と負の場合がありうる。一般に電子の電荷を負、陽子の電荷を正とする。この習慣はベンジャミン・フランクリンの業績に由来する。電荷量は記号 Q で表され、その単位はクーロンである。
 電子はどれも同じ電荷量を持ち、その値は約 −1.6022×10−19 クーロンである。陽子は同じ大きさの極性が逆の電荷量を持つので +1.6022×10−19 クーロンとなる。電荷は物質だけでなく反物質にもあり、それぞれに対応する反粒子は大きさが等しく極性が逆の電荷量を持つ。
 電荷量を測定する手段はいくつかある。検電器は最初の電荷測定機器だが、今では授業での実験などでしか使われない。今では電子式のエレクトロメータがよく使われている。

 *平面導体上の正電荷が作る電気力線
 電場は空間の位置によって変化し、ある位置に正の単位電荷量を静止させて置いたとき、その電荷が受ける力の強さがその位置の電場と定義される。この概念上の電荷を試験電荷と呼び、自身の電場が影響を及ぼさないようほとんどないくらいに小さく、しかも磁場を生じないために決して動かないものとする。電場は定義上から力であり、力はベクトル量である。つまり、電場自身もベクトル量であり、大きさと方向がある。明らかに電場はベクトル場である。
 静止した電荷が形成する電場を研究する分野が静電気学である。電場は空間の各点における方向に沿って描いた想像上の曲線で視覚化できる。この概念を導入したのはファラデーで、これを「電気力線」と呼び、今も時折見かける。正の点電荷をその電場内で動かそうとした場合、点電荷が通る経路は電気力線に沿ったものになる。ただしこれは物質的存在とは無関係の想像上の概念であり、電気力線の間も含めて空間全体に電場は存在する。
 静止した電荷から発する電気力線にはいくつかの特性がある。まず、電気力線は正の電荷を始点とし、負の電荷を終点とする。次に、良導体がある場合は常に直角に入っていく。さらに、電気力線同士が交差することはない。
 中空の導体では電荷は常にその外側の表面に分布する。従って、その内部のどの位置でも電場はゼロとなる。これがファラデーケージの動作原理であり、金属殻で囲まれた内部は外界の電場から隔離される。
 静電気学の知識は高電圧装置の設計において重要である。電場を満たしている媒体には必ず耐えられる電場の強度(電界強度)の限界がある。電界強度がその限界を超えると絶縁破壊がおき、帯電した部分の間に電弧によるフラッシュオーバーが生じる。例えば空気の場合、電極の間が狭いなら電界強度が30kV毎センチメートルを越えると電弧が生じる。
 電極間の距離が大きい場合は限界がさらに低くなり、1kV毎センチメートルでも電弧を生じることがある[41]。雷はこの現象が自然界で発生したもので、上昇気流によって地面と隔てられて電荷を蓄えた雲が電場を生じ、その強度が空気の限界を超えたときに発生する。大きな雷雲の電位は100MVにもなり、その放電エネルギーは最大で250kWhほどになる。
 電界強度は近くに導体があると大きく影響され、特に尖った導体の先端部分に電気力線が集中する。この原理を応用したのが避雷針で、その尖った先端が周辺で発生する雷を引き寄せ、建物を守ることになる。

*電位
 電位の概念は電場の概念と密接な関係がある。電場内に小さな電荷を置こうとすると力を受け、その力に逆らって電荷をその場所に置くことは仕事となる。ある位置の電位とは、単位試験電荷を無限遠からその位置までゆっくり運ぶのに要するエネルギーと定義される。一般にその単位はボルトであり、1ボルトとは無限遠から1クーロンの電荷をその位置に運んでくることが1ジュールの仕事となる位置の電位である。
 この電位の定義は公式なものだがあまり実用的でない。より実用的な定義として電位差すなわち電圧がある。こちらは単位電荷を2地点間で移動させるのに要するエネルギーと定義される。電場は「保存性」という特殊な性質があり、試験電荷の移動に際して移動経路と移動に必要なエネルギーは無関係である。2地点間の任意の経路で同じエネルギーを要するので、電位差は一意に定まる。
 ボルトはむしろ電位差の単位として認識されており、電圧は日常的によく使われる。
実用においては、電位の比較・参照の際の基準を定義した方が便利である。定義上は無限遠がそれにあたるが、より実用的には地球自体がそのどこをとっても同じ電位だと仮定することで基準点となる。この基準点をアースまたは接地と呼ぶ。地球は正及び負の電荷の無限の源泉とみなすことができ、そのため電気的には帯電していないし、帯電させることもできないと見なせる。
 電位はスカラー量であり、方向はなく大きさだけの量である。これは重力場における高さと似ている。ある高さで物体を離すと重力を発している重力源に向かって落ちていく。同様に電荷をある電位に置くと電場の電気力線に沿って「落ちて」いく。
 地図に同じ高さの地点を結んだ等高線が描かれるように、電場においても同じ電位の地点を結んだ等電位線を描くことができる。等電位線は電気力線とは直角に交わる。また、電気伝導体の表面は電位が等しいため、電気伝導体の表面とは平行になる。仮に伝導体表面に電位差があってもその電位差をなくすように電荷が移動して等電位になる。
 電場は正式には単位電荷に及ぼされる力と定義されているが、電位の概念を使えばもっと実用的で等価な定義が可能である。すなわち、電場とは電位の局所的勾配である。通常ボルト毎メートルで表され、電位の勾配がもっともきつい方向(つまり等電位線が最も密になっている方向)が電場の方向となる。

*電磁気学

 電流の周囲には磁場がある。
 1821年、エルステッドは電流の流れる導線の周囲に磁場が存在することを発見し、電気と磁気に直接的な関係があることがわかった。さらにその相互作用は当時自然界に存在することがわかっていた重力や静電気力とも異なるようだった。方位磁針にかかる力は単に電流の流れる導線との間の引力や斥力といったものではなく、それとは直角な方向の力である。エルステッドはこれを「電気的衝突は回転するように働く」とやや不明瞭に表現した。この力は電流の向きにも依存し、電流を逆向きに流すと力の向きも反対になる。
 エルステッドはその発見を完全には解明しなかったが、その現象が相互的であることは述べている。すなわち、電流が磁石に力を及ぼすと同時に、磁場が電流に力を及ぼすということである。この現象をさらに研究したのがアンドレ=マリ・アンペールで、2つの平行な導線にそれぞれ電流を流すと相互に力を及ぼすことを発見した。同じ方向に電流を流すと2つの導線が引き付けあい、逆方向に電流を流すと反発しあう。この相互作用はそれぞれの電流によって生じる磁場同士が介在して起きるもので、アンペアという単位の定義にもこの現象が使われている。

 電動機は電磁気学の重要な現象を利用している。電流が磁場を通ると電流および磁場の向きに対して直角の力を受ける。
 この磁場と電流の関係は極めて重要であり、この現象からマイケル・ファラデーが1821年に電動機を発明した。ファラデーの単極電動機は永久磁石が水銀のプールの中央につき立てられた状態になっている。その上から導線が垂らされていて先端が水銀に浸っている。導線に電流を流すと接線方向に力が働き、導線が磁石の周囲を回るように動く。
 1831年、ファラデーは導線を磁場を横切るように移動させるとその両端に電位差が生じることを発見した。これが電磁誘導であり、さらなる研究によってファラデーの電磁誘導の法則と呼ばれる法則を見出した。すなわち、回路に乗じる電位差は、回路を貫く磁束の変化の割合に比例するという法則である。この発見を応用し、ファラデーは銅の円盤を回転させる機械エネルギーを電気エネルギーに変換する世界初の発電機を1831年に発明した。
 このファラデーの円盤は原始的なもので実用可能なレベルではなかったが、磁気を使って発電できる可能性を示した。ファラデーとアンペールの業績により、時間と共に変化する磁場が電場を生み出し、時間と共に変化する電場が磁場を生み出すことが示された。つまり、電場または磁場が時間と共に変化すれば、もう一方の場が必然的に誘導される。
 このような現象は波動の性質を持っており、一般に電磁波と呼ばれる。電磁波については1864年にジェームズ・クラーク・マクスウェルが理論的に解析した。マクスウェルは、電場、磁場、電荷、電流の関係を明確に示す一連の方程式を導出。また彼は電磁波が光速で伝播することを証明し、光も電磁放射の一種であることを示した。マクスウェルの方程式は光、場、電荷を統合し、理論物理学における重要な進歩となった。

意義あり!!!! ( No.57 )
日時: 2017/08/24 23:21
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: hbwom3Xo)

*今日最後の記事です!

 しかし、結構科学系の記事とか一杯掲載しているけど、人物の名前とか、用語とか自分でもわからないやつがいっぱいありますね(滝汗
 近い内に精査して、分からない単語や人物の名前など洗い出したいですね……今日は面倒だからやらないけど(それ、結局やらない人のパターン

*とりあえず、意義あり!、です。意義あり、と言われてもと思うでしょうけど(苦笑
 とあるゲームの代名詞ですね。法曹界を舞台とした弁護士(成歩堂龍一や王泥木法介など)を主人公とする物語です(^^♪

*逆転裁判シリーズとは

 カプコンの法廷バトルアドベンチャーゲーム及びシリーズ名。また、同作品に関連した漫画、映画、小説、舞台なども指す。通称『逆裁』。スピンオフとして、舞台となる日本の法曹界の基盤を作った過去の世界の物語、大逆転裁判シリーズや、主人公のライバルであり検事たる御剣を主人公とした逆転検事シリーズがある。また、レイトンシリーズとのコラボなどもある。
 
 本作品は「法廷バトル」と呼ばれるジャンルを生み出したゲームである。プレイヤーは主人公の弁護士を操作し、無実の罪に問われている被告人を裁判で無罪にすることがゲームの目的。弁護する事件は主に殺人事件となっている。
 ゲームは移動と会話を繰り返して、次の裁判で勝つために情報や証拠品を集める「探偵パート」と、そこで得た証拠を武器に、依頼人である被告人の弁護を行う「法廷パート」に分かれている。法廷パートでは、自分の手元にある入手した情報や証拠品、または検察側から提出された証拠品とつきあわせつつ、証人達の証言を聞き、「尋問」で証言内容と事実とに食い違う部分、つまり「ムジュン(矛盾)」を探し追及するのが、本シリーズの原則となっている。また、多くのムジュン点を暴いていくことで事件の「真相」を徐々に明らかにしていき、依頼人の無罪を立証するのが最大の目的である。序盤では倒叙ミステリー(事件が起きた時点で、犯人が読者に判明している)である事が多い。
 ゲーム内の裁判制度は現実の日本のものとは大きく異なる。例えば、本作特有の裁判のシステム「序審法廷制度」が最たるものだが、他にも異なる点がある。ゲーム中、裁判長の手にある木槌は実際の日本の法廷では使われておらず、「異議あり!」の発言も、証人に向かって叫ぶのではなく、弁護士・検事が互いの質問・尋問に対して判事に申し立てるものである。しかし、本作のように弁護人や検事でない人物が法廷に立つことは、簡易/家庭/地方裁判所で「特別弁護人」として実際に認められている。なお劇中の年代設定は『1』時点で2016年であることが証拠品などから推測でき、漫画版でも本作がフィクションである旨の注意書きに「本作の法律制度は裁判の短期化を図った近未来の制度という設定で、実際のものとは異なる」旨が合わせて書かれている。
2016年12月31日時点での、国内外におけるシリーズ累計販売本数は630万本(逆転検事シリーズ含む)。

*巧舟(たくしゅう)ゲームクリエーター

 逆転裁判シリーズの台詞などに関して、多大な貢献を得た人物。独特で癖になる会話センスを持っている人物で、彼が担当に居ないと、逆転シリーズを買わない、というファンもいるらしい。


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 さて、と。適度に概要も語ったので、何を語ろうかな……
 逆転シリーズは、友人と弟から紹介された感じですね。当初は、何というか動きのない感じ……アドベンチャーというかそういうのに、興味がなかったという事もあり、手を出しづらいなと、指をくわえていたのですが……2年位前ですかね。たまたま、実況動画を見て、会話のテンポやトリックの面白さ、キャラクタの深みの書き方にやられ、プレイしてみたい、という意欲が湧きました! 当初はソフト自体もそんな高くないことも有り――中古の逆転裁判1~3を一気に収録した奴を――自分で買おうとしたのですが、弟にプレゼントして買ってもらいました。
 まぁ、それはさておき、実のところ初プレイは逆転裁判5ですね。だから御剣さんとか矢張とか分らなかった感じです。5は意外と時系列が前後するというか、面白い造りになっていた記憶があります。月の字ことココネちゃんの初登場でしたね。自分実は、黄色系の服を好むキャラが、その時点で好感持てない系で、それ故結構最初は苦手意識が強かったのですが、溌溂とした中に、心理学に頼ろうとするような諸い部分を持った彼女に結構感情移入していきました。ライバル検事であり、彼女と深い関係にある夕神検事も格好いい兄貴ながら、アホな所もあり結構好きでしたね。
 とりあえず、最初はちゃんとテキストも読まず、流し読みで深く考察しないでやっていたことも有り、的外れな証拠品を突き付けてゲームオーバーしまくったり。正直、1話で7回もゲームオーバーしました。これで5話もあるのかと、当初は思ったものです(苦笑
 ちなみに一話の話が4話―5話の後半の話に見事に絡んでくる感じは凄いなと思いましたね。逆転シリーズのお家芸とも言えますが。
 第五話の犯人は衝撃でしたね。5話の中盤位から怪しさバリバリになってくるのですが、その正義感とお茶目さが目立つ好人物で。まぁ、最後はそんないい部分はまるでない「何だこれ」な奴に成り下がって、結局偽物(変装と心理操作のプロでスパイ)で、その変装していた対象は1年も前に亡くなっていたっていう衝撃の事実が判明するのですが。
 
 では、今回はこんなところで!

風林火山 ( No.58 )
日時: 2017/08/26 13:51
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: DBVr6NG.)

*最近、タイトルが迷走気味? ノンノン、進化しているんですよ私も(笑
 さて、久々の言葉集めです。題名に付随する言葉を適当にダラダラと集めていきます☆彡

*風林火山:意味・甲斐の戦国大名・武田信玄の旗指物(軍旗)に記されたとされている「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」(疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し)の通称である。この通称については、後述のように現代の創作と考えられている。
 大河ドラマの題名にもなりましたねぇ。気高く雄々しく格好いい四文字熟語だと思います!

 さて、どうでもいいことは終わりでここからは言葉探しです。とりあえず、4つの単語の中から、一番探しやすそうな風をチョイスです☆彡

*風

 青嵐(あおあらし、せいらん)

初夏の青葉の頃に吹く、やや強めの風のことです。

旋風(せんぷう)

低気圧が急に生じたときに、周囲から渦巻き状に吹いて来る激しい風のことで、つむじ風と同義です。

葉風

草木の葉に吹く風のことです。

はやて

急に激しく吹きおこる風のことで、「疾風」の字を当てることもあります。「て」は風の古語表現です。

微風(びふう)

かすかに吹く風をいいます。

松風

松に吹く風のことで、その音を意味することもあります。

山颪(やまおろし)

山から吹き下ろす風のことです。

雪風

雪と風のことで、吹雪(ふぶき)の異名です。

風立ちぬ

堀辰雄(ほり たつお)の小説の題名です。

肩で風を切る

威勢がよくて得意なさまを表現する言葉です。

風上に置けない

性格や行動の卑劣な人間をののしる言い方です。

手風琴(てふうきん)

楽器の「アコーディオン」のことです。

凪(なぎ)

風が全くない状態(無風)のことをいいます。

風雲児

風雲に乗って活躍する快男児のことです。

風月(ふうげつ)

清風明月を省略したもので、「快い風とさやかな月」の意です。

風樹の嘆(たん)

孝行をしようと思ったときには親の死後で、孝行がしたくてもできないという嘆きのことです。
「樹(き)静かならんと欲すれども風やまず、子養はんと欲すれども親待たず」という漢詩によるものです。




ランチェスターのイミテーション ( No.59 )
日時: 2017/08/26 14:18
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: DBVr6NG.)

*ランチェスターとは、ランチェスターの法則。それをイミテーション、そのまま模倣する……海戦とはそうである、ということ。
 まぁ、ランチェスターの法則って元々戦術研究の産物だし、イミテーションするものでもないんですがね。要は陸戦より海戦は、それがそのまま当てはまるってことですね……
 なんで突然こんなことを書き始めたかって? あぁ、そんなこと気にしませんよね皆さん? このスレのカオスっぷりは今に始まったことじゃないです。
*ただまぁ、これには私としては少しちゃんとした意図がありまして。私、一応二次(映像)の方で、艦これの小説執筆しているのですよ。
 それで海戦に対する知識とか歴史とか、兵器や船についてなど、やっぱ手近なところに資料として置きたいな、と。


*海戦術とは

 海戦において艦隊を効果的に運用する戦術である。海軍戦術とも言う。陸戦や航空戦で用いられる戦術とはその内容が大きく異なるために区別して理解されている。

*概説

 海戦術とは海戦における戦術であり、任務を達成するために戦場および戦場付近の地域における艦隊の陣形・運動・射撃などを指導する科学・技術であると定義される。
 また海軍部隊は気象・海象の影響や補給の問題から陸軍部隊のように一定の地域において長期間対峙することが出来ず、短期決戦となる。そのために戦果は圧倒的な勝利と、壊滅的な敗北に二極化する特徴が見られる。さらに陸軍部隊のように地形的な優位を持つことが難しく、その上兵器の物量や質の優劣が明確に勝敗に表れる。
 従って彼我の戦闘での優劣はランチェスターの法則がそのまま適用されることになる。したがって戦闘の大勢は戦略配備によっていかに優れた戦力を集結させるかによって決まる。しかし実際に敵を発見して艦隊が戦術運動を行い、敵を撃滅する戦闘においては海戦術の有用性が発揮される。
 海戦では戦場が海洋・河川・湖などの水域であり、そこで活動する戦闘単位は艦船となり、その集合体として戦闘を行う場合には艦隊として運用される。艦船は通常それ自体が複合的な兵器システムを装備しており、また陸上戦力のように戦力を細分化するなどの多様な運用を行うことはできない。
 ここでは主に対水上戦闘について述べるが、海上作戦においては対空戦闘・対潜戦闘・航空戦・航空打撃戦・電子戦・情報戦なども同時に遂行される。定量的な戦闘力の優劣だけでなくその連絡と連携の運用的な優劣によって劣勢な戦力が優勢な戦力を破ることも可能であると考えられ、また歴史もこれを実証している。敵部隊の大部分の撃沈、捕獲、戦闘不能によって戦闘の勝敗は決まる。

 
*基礎概念

 海戦術の基礎概念を中心に取り上げる。戦術#基礎概念も参照のこと。
 戦則 - 海上作戦における任務達成のための各種行動の基本要領。戦闘教義。
 戦勢 - 戦闘における戦力や行動における優勢であり、攻勢と守勢がある。
 戦機 - 戦勢の攻守が転換する機。
 戦策 - 戦術を実施するための画策。陣形・使用速力・基本方針・敵味方識別 方法・各部隊の任務・戦闘開始時の運動などを定める。
 艦隊 - 2隻以上の軍艦から編成される海軍部隊。狭義には海軍部隊の編制上の単位であり、艦隊の下位には戦隊や群が置かれる場合がある。
 戦略 - 海軍における狭義の意味では、敵と離隔した状況において部隊を効果的に運用する術策。
 戦術 - 海軍における狭義の意味では、敵と接触した状況において部隊を効果的に運用する術策。
 戦務 - 海軍部隊における戦闘を遂行するための航海・機関・砲術・機雷・飛行などの諸業務。
 海象・気象 - 海象とは海洋の状況であり、気象とは大気の状況である。艦隊の運動に大きく影響する。
 制海権 - その海域の支配権であり、海軍力によって支配は実行される。
 制空権 - その空域における優勢であり、空軍力によって実行される。
 主隊・直衛 - 主隊とは重装備の艦艇から成る部隊。直衛とは主隊の周縁部を占位して警戒などを行う部隊。
 航行序列 - 航行するための艦隊の隊形である。
 警戒航行序列 - 要警戒地域において航行するための艦隊の隊形である。
 戦闘序列 - 戦闘するための艦隊の隊形である。
 攻撃 - 火砲・ミサイルなどの火力を敵に対して使用すること。
 機動 - 部隊の位置を変更すること。敵を発見してから行う接敵機動と敵と交戦を始めてから行う戦場機動がある。
 展開 - 艦隊の序列を状況に応じて変更するための運動。
 追撃・退却 - 追撃とは退却する敵に対するさらなる攻撃、退却とは戦闘で劣勢に置かれて行う後退。
 小破・中破・大破 - 小破とは相当な時間を要せず整備部隊が修理出来る程度の損傷。中破とは相当な時間を要する程度の損傷。大破は整備部隊では修理不可能な程度の損傷。
 基地 - 部隊を支援するための根拠地。戦時において外国に設置する前進基地などがある。

*原則

 海戦術の原則論には陸軍の戦術と共通しているという立場と共通していないという立場がある。現在までに以下のような原則が論じられている。
 18世紀のロシア海軍黒海艦隊司令官フョードル・ウシャコフは海戦術の原則を論じている。
 敵兵力の一部に自己の全戦力を集中すること。予期していない行動は敵の撃破にとって大きな価値があること。損傷した艦船には積極的な支援が必要であること。
 19世紀のアメリカ海軍のアルフレッド・セイヤー・マハンは『海上権力史論』において海軍戦略などを包括した理論体系を構築しただけでなく、海戦術の原則についても考察した。これには陸軍戦術について考察したジョミニの理論と類似している。

*目標の原則、集中の原則

 日本海軍の戦術学者秋山真之は戦史研究等から日本海軍の教義を研究開発した。
 攻勢 - 戦勢は攻勢を維持して積極的に攻撃すること。
 先制 - 敵よりも先んじて機動・攻撃すること。
 集中 - 敵の一部を全戦力で攻撃すること。
 決戦 - 決定的な戦果を求めて敵を撃滅すること。
 天候・地形の利用 - 部隊の特性や戦い方に応じて天候・地形を十分に利用すること。
 奇襲 - 敵の不意を突いて攻撃すること。
 独断専行 - 部隊指揮官は状況に応じ、自己の任務と権限を考慮して適切な独断を行うこと。
 勇断決行

*戦闘力

 戦闘力とは戦力が持つ戦闘を遂行する能力であり、海戦術においては攻撃力、防御力、運動力、通信力の4要素からなり、それぞれ機力と術力の2つの側面を持つものとして考えることができる。機力とは物的な戦闘力の要素であり、術力とは人的な戦闘力の要素である。
 攻撃力 - 艦艇または艦隊が攻撃を行う能力。火砲や水雷等の機力とそれらを操作する砲術や水雷術の術力から成る。
 防御力 - 防御を行う能力。装甲や防水区画等の機力とダメージコントロールや戦闘準備等の術力から成る。
 運動力 - 運動を行う能力。推進機関や航舵機関等の機力と運用術や機関術等の術力から成る。
 通信力 - 情報伝達を行う能力。信号機や通信機等の機力と術力から成る。

 軍艦では一般的に、攻撃・防御・運動・通信の基本的な比率が5:2:2:1であると秋山真之は論じている。戦闘力は概ね攻撃力に代表され、機力と術力の積で表す。例えば12門の砲と100発中20発の命中率(命中率20%)の攻撃力は240として考える。

*艦種

 艦艇は海戦において戦闘単位であるが、その設計や装備から航空母艦、巡洋艦、駆逐艦、フリゲート、潜水艦等の艦種に分類され、さらに排水量によってその規模が区分される。以下にいくつか艦種をあげる。
航空母艦 - 航空機の離着陸が可能な滑走路を甲板上に備えて航空作戦の支援が可能な艦艇を指す。
 潜水艦 - 潜行することが可能な艦艇を指す。
 戦艦 - 基準排水量が一般的な巡洋艦よりも大きい艦艇を指す。歴史的には19世紀以降に強力な火砲を装備した大規模な艦艇であったが、航空母艦の出現に伴う海戦術の変化によって現代では建艦されていない。
 巡洋艦 - 基準排水量が概ね20,000トン以下の艦艇を指す。歴史的にはフリゲートに装甲を備えた装甲フリゲートであったが、19世紀には遠洋航海に適した艦艇として発展した。
 駆逐艦 - 基準排水量が概ね8,000トン以下の艦艇を指す。歴史的には水雷艇を駆逐する艦艇であったが、現代では対空・対潜戦闘の装備を持つ汎用的な艦艇となっている。
 フリゲート - 基準排水量が概ね5,000トン以下の艦艇を指す。歴史的には軽量で快速な艦艇をフリゲートとしていた。
 コルベット - 基準排水量が概ね1,000トン以下の艦艇を指す。歴史的には沿岸警備等の目的で用いられる小型の艦艇を指し、第二次世界大戦後でもミサイル、魚雷、爆雷等を装備したコルベットが建造されている。

 戦艦、巡洋艦、駆逐艦、フリゲート、コルベットの区別は明瞭な定義に基づいたものではなく、時代によってもその内容や名称は大きく異なる。

 作戦部隊は以上の中でも航空母艦あるいは巡航ミサイルを装備した大型の巡洋艦(時代によっては戦艦)を中心として巡洋艦、駆逐艦、フリゲート、潜水艦、掃海艇、航空機などで編成される。また基地から遠く離れて活動する外洋艦隊は洋上補給兵力である給油艦、給兵艦、工作艦などを艦隊に加え、これらを通じて基地からの後方支援を受けて作戦行動を行うことが出来るようになっている。これらは対空・対艦・対潜能力を有機的に結合させうる航行序列で航行するように努め、また艦艇によって最高速力は異なるので陣形に乱れが生じないように使用速力を最も遅い艦艇の速力で統一する。

 今回はここまでとします。

言葉集め、です……今回は数字関連で ( No.60 )
日時: 2017/08/27 22:39
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: RZAgY/8I)

 最近、嵌ってるんですよね言葉集め。
 それというのも、自分のボキャブラリティの貧困さが恨めしいからですが……何歳になっても人間勉強ですね。
 今更になって思い知ります。
 今回は題名の通りです。まぁ、その一って所ですね。

*先ずは、スタンダート。四文字熟語


悪戦苦闘(あくせんくとう)悪口雑言(あっこうぞうごん)暗中模索(あんちゅうもさく)

意気消沈(いきしょうちん)意気揚々(いきようよう)異口同音(いくどうおん)以心伝心(いしんでんしん)一意専心(いちいせんしん)
一日千秋(いちにちせんしゅう)一部始終(いちぶしじゅう)一別以来(いちべついらい)一網打尽(いちもうだじん)一望千里(いちぼうせんり)
一攫千金(いっかくせんきん)一喜一憂(いっきいちゆう)一気呵成(いっきかせい)一騎当千(いっきとうせん)一挙一動(いっきょいちどう)
一挙両得(いっきょりょうとく)一刻千金(いっこくせんきん)一視同仁(いっしどうじん)一触即発(いっしょくそくはつ)
一進一退(いっしんいったい)一朝一夕(いっちょういっせき)一長一短(いっちょういったん)意味深長(いみしんちょう)
因果応報(いんがおうほう)

有為転変(ういてんぺん)右往左往(うおうさおう)右顧左眄(うこさべん)有象無象(うぞうむぞう)雲散霧消(うんさんむしょう)

栄枯盛衰(えいこせいすい)永久不変(えいきゅうふへん)

岡目八目(おかめはちもく)


佳人薄命(かじんはくめい)花鳥風月(かちょうふうげつ)我田引水(がでんいんすい)感慨無量(かんがいむりょう)
勧善懲悪(かんぜんちょうあく)完全無欠(かんぜんむけつ)

危機一髪(ききいっぱつ)起死回生(きしかいせい)疑心暗鬼(ぎしんあんき)奇想天外(きそうてんがい)
喜怒哀楽(きどあいらく)牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)驚天動地(きょうてんどうち)玉石混交(ぎょくせきこんこう)
虚心坦懐(きょしんたんかい)

堅忍不抜(けんにんふばつ)

行雲流水(こううんりゅうすい)広大無辺(こうだいむへん)荒唐無稽(こうとうむけい)公平無私(こうへいむし)
公明正大(こうめいせいだい)国際親善(こくさいしんぜん)古今東西(ここんとうざい)故事来歴(こじらいれき)
五臓六腑(ごぞうろっぷ)五里霧中(ごりむちゅう)言語道断(ごんごどうだん)


才色兼備(さいしょくけんび)三寒四温(さんかんしおん)山紫水明(さんしすいめい)

自画自賛(じがじさん)自給自足(じきゅうじそく)四苦八苦(しくはっく)試行錯誤(しこうさくご)自業自得(じごうじとく)
七転八倒(しちてんばっとう)
質疑応答(しつぎおうとう)質実剛健(しつじつごうけん)弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)縦横無尽(じゅうおうむじん)
十人十色(じゅうにんといろ)熟読玩味(じゅくどくがんみ)取捨選択(しゅしゃせんたく)枝葉末節(しようまっせつ)
支離滅裂(しりめつれつ)心機一転(しんきいってん)神出鬼没(しんしゅつきぼつ)針小棒大(しんしょうぼうだい)
人跡未踏(じんせきみとう)

晴耕雨読(せいこううどく)青天白日(せいてんはくじつ)清廉潔白(せいれんけっぱく)切磋琢磨(せっさたくま)
絶体絶命(ぜったいぜつめい)前後不覚(ぜんごふかく)千載一遇(せんざいいちぐう)千差万別(せんさばんべつ)
前代未聞(ぜんだいみもん)千篇一律(せんぺんいちりつ)千変万化(せんぺんばんか)

相互扶助(そうごふじょ)


大器晩成(たいきばんせい)大言壮語(たいげんそうご)泰然自若(たいぜんじじゃく)大胆不敵(だいたんふてき)
大同小異(だいどうしょうい)単刀直入(たんとうちょくにゅう)

中途半端(ちゅうとはんぱ)昼夜兼行(ちゅうやけんこう)

津々浦々(つつうらうら)

適材適所(てきざいてきしょ)徹頭徹尾(てっとうてつび)天衣無縫(てんいむほう)電光石火(でんこうせっか)
天真爛漫(てんしんらんまん)天変地異(てんぺんちい)

同工異曲(どうこういきょく)独立独歩(どくりつどっぽ)


内憂外患(ないゆうがいかん)難行苦行(なんぎょうくぎょう)南船北馬(なんせんほくば)

二者択一(にしゃたくいつ)二束三文(にそくさんもん)日進月歩(にっしんげっぽ)二六時中(にろくじちゅう)

年年歳歳(ねんねんさいさい)


破顔一笑(はがんいっしょう)馬耳東風(ばじとうふう)八方美人(はっぽうびじん)半信半疑(はんしんはんぎ)

美辞麗句(びじれいく)表裏一体(ひょうりいったい)品行方正(ひんこうほうせい)

風光明媚(ふうこうめいび)不即不離(ふそくふり)不眠不休(ふみんふきゅう)付和雷同(ふわらいどう)粉骨砕身(ふんこつさいしん)

平穏無事(へいおんぶじ)平身低頭(へいしんていとう)片言隻語(へんげんせきご)

傍若無人(ぼうじゃくぶじん)抱腹絶倒(ほうふくぜっとう)本末転倒(ほんまつてんとう)

満場一致(まんじょういっち)

無我夢中(むがむちゅう)無味乾燥(むみかんそう)無味無臭(むみむしゅう)無理算段(むりさんだん)無理難題(むりなんだい)

面目次第(めんぼくしだい)

門外不出(もんがいふしゅつ)

有名無実(ゆうめいむじつ)油断大敵(ゆだんたいてき)優柔不断(ゆうじゅうふだん)

用意周到(よういしゅうとう)

乱筆乱文(らんぴつらんぶん)

利害得失(りがいとくしつ)離合集散(りごうしゅうさん)粒々辛苦(りゅうりゅうしんく)了解事項(りょうかいじこう)
理路整然(りろせいぜん)臨機応変(りんきおうへん)

*うーん、この程度の四文字熟語だと調べるほどか、って感じがする。次はもう少し詳しく検索を掛けて調べましょうかね

*次は二のつく単語

・羽二重・九二一・四の二・修二会・秋二日・十二運・十二階
・黄道十二宮・冠位十二階・軽目羽二重・後宮十二司

*次は三のつく単語

・井桁三・一三昧・郭三界・久三郎・胸三寸・金泳三・五五三・五三日・呉三桂
・維新の三傑・一文字三光
・寛政の三奇人・寛政の三忠臣・寛政の三博士・儀同三司の母・義太夫・三味線・玉錦三右衛門・熊野三所権現・傾城歌三味線・傾城色三味線


*次の四のつく単語


・五四・口四・四阿・四愛・四悪・四位・四依・四囲・四夷・郭四筋・九六四・熊四手・犬四手・紺四郎・三四会・三四五
・四つの海・四つの時・四つの蛇・四つの緒

 息切れしたので今回はこの辺で。とりあえず言葉集めはただ、検索掛けて、言葉集める集めて保存する感じです。

Re: 極楽浄土の幻想本舗 ( No.61 )
日時: 2017/08/27 22:55
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: RZAgY/8I)

*寿限無、寿限無ぅ。五劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処。藪ら柑子の藪柑子。パイポ パイポ パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコ○ーのポンポコナーの長久命の長助♪
 寿限無 早口言葉あるいは言葉遊びとして知られる古典的な噺であり、落語の前座噺である。上方落語では古くは別題を「長名」という。

*概要

 生まれた子供がいつまでも元気で長生きできるようにと考えて、とにかく「長い」ものが良いととんでもない名前を付けた、という笑い話。縁起のいい言葉を幾つか紹介され、どれにするか迷った末に全部付けてしまった、という筋の場合もある。
 生まれた子供にめでたい名前を付けようとして、お寺の和尚さん(人物が異なる場合もある)の所へ相談に行った父親は、和尚さんから色々と教えてもらったおめでたい言葉を、全て並べて子供の名前にしてしまう。子供はすくすく育って腕白小僧になる。近所の子供とけんかをし、殴られてこぶを作った子供が父親のところに言いつけに来る。やり取りの中で長い名前が繰り返されるうちに、こぶが引っ込んでしまった、というのがサゲ。
 元々は「“子供が川に落ちた”という言葉を人々がやり取りするうちに、その長い名前が災いして助けが間に合わず溺れ死ぬ」という皮肉を含んだ話だったが、子供が死ぬという描写が時代に合わず改作が登場した。このような時代背景を鑑みた内容の変更は落語でも珍しいことではない。他にも「子供は大変な寝坊助であり、入学式の日に家族が名前を呼んでいるうちに、夏休みを迎えてしまう」という展開もある。
 基本的には前座噺であり、噺の内容に興趣があるというよりも、暗記技術の練習、会話の間の取り方、人物の演じ分けなど、落語家の基礎訓練のためのものという色彩が濃い。しかし早口言葉の面白さがあり、前座噺のなかではよく知られたもののひとつである。プロの落語家にも、最初歩の練習として師匠からみっちりとこの噺を教え込まれたという者は多い。このような良く知られた前座噺を面白く聞かせるには、高度な技術が要求され、3代目桂春團治のように大看板が得意としたこともある。


*では、本題。噺家(はなしか)。落語家さんですね。

*落語とは

 江戸時代の日本で成立し、現在まで伝承されている伝統的な話芸の一種である。最後に「落ち(サゲ)」がつくことをひとつの特徴としてきた経緯があり、「落としばなし」略して「はなし」ともいう。「はなし」は「話」または「噺」とも表記する。
 都市に人口が集積することによって市民・大衆のための芸能として成立した。成立当時はさまざまな人が演じたが、現在はそれを職業とする落語家によって演じられることが多い。
 能楽や歌舞伎など他の芸能と異なり、衣装や道具、音曲に頼ることは比較的少なく、ひとりで何役も演じ、語りのほかは身振り・手振りのみで物語を進め、また扇子や手拭を使ってあらゆるものを表現する独特の演芸であり、高度な技芸を要する伝統芸能である。

概要

 本来「落語」とは落語家が行う演目(ネタ)のなかでも滑稽を中心とし、落ち(サゲ)を持つ「落とし噺」(おとしばなし)のことを指したが、現在では人情噺・芝居噺・怪談噺をも含めた総称として用いられる。なお、「落語」という呼称の定着は明治に入ってからのことである。
 落語は、凝った衣装や大がかりな舞台装置をなるべく使用せず、演じ手の技巧と聴衆の想像力で物語の世界が広がっていくという、きわめてシンプルで、また庶民にとっては身近な芸能として発展してきた。
落語の演じられる場所は、「寄席(よせ)」と呼ばれる常設館や一般のホールで演じられることが多いが、近年は若手による小さなライブもある。落語家の舞台のことを「高座(こうざ)」と呼ぶ。

*上方落語で使用される見台と膝隠
 近世都市を中心に発展してきた落語には、大きく江戸落語と上方落語の流れがあり、両者には、演目の内容や落ち(サゲ)、小道具、また慣習などに違いがある。同名の演目でも舞台となる地名を変えたり、サゲが同じでも途中の演出を変えたりする場合がある。
 上方落語だけに使われる道具として「見台」・「小拍子」・「膝隠」がある。見台とは演者が前に置く小型の机、小拍子とは小さな拍子木、膝隠しは低い衝立である。小拍子で見台を打ち鳴らすことによって場面転換をおこなったりする。
 また、上方落語独特の演出方法に「はめもの」があり、これは、噺の途中に入れる一種の効果音である。江戸・上方相互の交流は古くからさかんであった半面、地域性もまた現在に至るまで根強くのこっている。
世界的には、中国の話芸である「相声」のうち単口相声に形態が類似している。

*歴史

 おもしろみのある話の源流は『竹取物語』、または『今昔物語』や『宇治拾遺物語』に収められた説話にまでさかのぼる。
 滑稽な話を集めた本の元祖としては、京都誓願寺の安楽庵策伝が京都所司代の板倉重宗に語った話をもとに作られたという元和9年(1623年)の『醒睡笑』が挙げられる。浄土宗の説教師であった策伝は御伽衆として大名の話し相手となり、「落とし噺」の名手であるばかりではなく、文人であり茶人でもあった。
 策伝の著した『醒睡笑』は、幼少時から聞き覚えた話を集めた全8冊から成る笑話集で、収載された話は約1,000話におよんでいる。収載された話は最後に落ち(サゲ)がついており、策伝はこの形式で説教をしていたと考えられている。『醒睡笑』には現在の小咄(短い笑い話)もみられ、また、この本に収載された話を元にして『子ほめ』『牛ほめ』『唐茄子屋政談』『たらちね』など現在でも演じられるはなしが生まれているところから、策伝は「落語の祖」といわれる。
 なお、豊臣秀吉の茶話相手として近侍した御伽衆の一人、曽呂利新左衛門も噺家の祖といわれることもあるが、この人物の実在性については疑いがもたれている。

*噺家のはじまり
 落語はもともと「落とし噺」といい、落ちのある滑稽なものを指した。
 元禄期、京都では露の五郎兵衛が四条河原や北野などの大道(だいどう)で活躍した。これを「辻噺」といい、これを行った人々を「噺家」といい、落語家の始まりとされる。五郎兵衛が机のような台に座って滑稽な話をし、ござに座った聴衆から銭貨を得るというものであった。五郎兵衛は、後水尾天皇の皇女の御前で演じたこともあった。
 少し遅れて大坂に米沢彦八が現れて人気を博した。彦八は生玉神社の境内で小屋掛けの辻噺をおこない、名古屋でも公演した。『寿限無』の元になる話を作ったのが、この初代彦八であるといわれており、彼の出身地の大阪市では毎年9月に「彦八まつり」がおこなわれるほど上方演芸史において重要人物であるとされる。
 同じころ、江戸の町では大坂出身の鹿野武左衛門が芝居小屋や風呂屋に呼ばれ、あるいは酒宴など、さまざまな屋敷に招かれて演じる「座敷噺」(「座敷仕方咄」)を始め、これが講談と並び評判となった。
 時期をほぼ同じくして三都で活躍した上記3名は、いずれも不特定多数の観客から収入を得ていることから後世では噺家の祖とされる。ただし、江戸の武左衛門が些細なことから流罪に処せられたことから、江戸の「座敷噺」人気は下火となった。
 なお、上方落語では今日「見台(けんだい)」という小型の机を用い、小拍子で打ち鳴らして音をたてる演出がある。これは京・大坂での大道芸として発展した「辻噺」の名残りといわれている。噺を聞く事が目的でない通行人の客足をとめるため、喧騒に負けず目立つ必要があったためと考えられている。さらには上方言葉で聞き手に語りかけ、旺盛なサービス精神で愛嬌を振るまうなどの親近感を出すための多彩な工夫も特徴とされる。
 対して江戸落語(その後の東京落語)は、屋内でもともとは少人数を相手にした噺であり、噺家も聞き手に遠慮せず簡潔とすることが粋(いき)とされた背景が特徴とされる。

*寄席の成立

 上方における唯一の定席・天満天神繁昌亭。18世紀後半になると、上方では雑俳や仮名草子に関わる人々が「咄(はなし)」を集め始めた。幕臣であった木室七右衛門(白鯉館卯雲)は京はじめ各地で滑稽な話を収集して、狂歌師としてばかりではなく噺本作者としても活動し、広敷の番頭にまで出世した。
 こうしたなか、天明(1781年 - 1789年)から寛政年間(1789年 - 1801年)にかけて、江戸では再び落語の流行がみられた。大工職人を本業としながらも、狂歌師や戯作者としても活躍した烏亭焉馬(初代)は天明6年(1786年)、江戸で新作落とし噺の会を主催して好評を博した。その後、料理屋の2階などを会場として定期的に開かれるようになり、江戸噺は活況を呈するようになった。焉馬はこれにより江戸落語中興の祖と称される。
 寛政に入ると、大都市となった江戸では浄瑠璃や小唄・軍書読み・説教などが流行し、聴衆を集めて席料をとるようになった。これは「寄せ場」「寄せ」と称され、現在の寄席の原型となった。寛政3年(1791年)に大坂の岡本万作が江戸におもむき、神田に寄席の看板をかかげて江戸で初めて寄席興行をおこない、寄席色物が登場した。落とし噺の分野では、寛政10年(1798年)、江戸の櫛職人だった初代三笑亭可楽が下谷(現台東区)で寄席をひらいた。
 可楽の寄席興行そのものは必ずしも成功しなかったが、「謎解き」や、客が出した3つの言葉を噺の中にすべて登場させて一席にまとめる「三題噺」、さらに線香が1分(約3ミリメートル)燃え尽きるあいだに即興で短い落とし噺を演じる「一分線香即席噺」など趣向を凝らした名人芸で人気を得た。また、多数の優秀な門人を育成し、江戸における職業落語家の嚆矢となった。
 一方、上方では松田彌助(初代)が職業落語家のはしりであり、その門下からは松田彌七・2代目松田彌助・初代桂文治があらわれた。寛政6年(1794年)頃から活動を始めた初代文治(伊丹屋惣兵衛)は、大坂の坐摩神社境内に初めて常設の寄席を設けて興行したと記録されており、上方落語中興の祖と称されると同時に上方寄席の開祖でもある。また、当時さかんであった素人による座敷での素噺に対抗して、鳴物入り・道具入りの芝居噺を創作した。文治もまた、多数の優秀な門人を育て、桂派の祖となった。


 今回はこの辺で。

立てば芍薬座れば牡丹 ( No.62 )
日時: 2017/09/14 21:58
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: csmYAWzU)

*歩く姿は百合の花、と続きます。

 【意味】 立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花とは、美しい女性の容姿や立ち居振る舞いを花にたとえて形容する言葉。

【立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花の解説】


【注釈】 芍薬も牡丹も共に美しい花で、百合は清楚な花であることから、美人の姿や振る舞いを花に見立てて形容することば。
芍薬はすらりと伸びた茎の先端に華麗な花を咲かせ、牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつける。百合は風を受けて揺れるさまが美しい。
これらのことから、芍薬は立った見るのが一番美しく、牡丹は座って見るのが一番美しく、百合は歩きながら見るのが一番美しいという説がある。
また、芍薬はまるで美しい女性が立っている姿のよう、牡丹は美しい女性が座っているよう、百合は美しい女性が歩く姿のようだなど、諸説ある。
単に「立てば芍薬座れば牡丹」とも、「立てば芍薬居(とと)すりゃ牡丹歩く姿は百合の花」ともいう。


*えぇ、女なら一度はこんな風に例えられてみたいものですね♪

 ではでは、本題です。今回は、花! まずはオーソドックスに花言葉でも行きましょうか!
 男の子は馴染みないかなぁ? 告白の言葉に花言葉なんて添えてみると格好いいって思います!

*では花言葉一覧、です! 流石に全部ではないけど、調べられたものを!

アイ      美しい装い、あなた次第
アイビー    永遠の愛、友情、不滅、結婚、誠実 
アイリス / アヤメ よい便り、メッセージ、希望 
アカネ     私を思って、媚び
アガパンサス  恋の訪れ、ラブレター、知的な装い 
アカンサス   芸術、技巧
アサガオ    はかない恋、固い絆、愛情
アザミ     独立、報復、厳格、触れないで
アザレア    節制、禁酒、恋の喜び 
アジアンタム  天真爛漫、繊細
アジサイ    移り気、冷淡、辛抱強さ、冷酷、無情、高慢
アスチルベ   恋の訪れ、自由
アセビ     犠牲、献身、あなたと二人で旅をしましょう
アネモネ    はかない恋、恋の苦しみ、見捨てられた、見放された
アベリア    強運、謙虚、謙譲
アマリリス   誇り、おしゃべり、輝くばかりの美しさ
アヤメ / アイリス よい便り、メッセージ、希望
アリウム    深い悲しみ、正しい主張
アルストロメリア 持続、未来への憧れ、エキゾチック 
アロエ     苦痛、悲嘆
アングレカム  祈り、いつまでもあなたと一緒
アンスリウム  煩悩、恋にもだえる心 
アンズ     臆病な愛、乙女のはにかみ、疑い、疑惑  
イカリソウ   君を離さない、旅立ち
イキシア    誇り高い、秘めた恋、団結
イチゴ     尊重と愛情、幸福な家庭、先見の明、あなたは私を喜ばせる  
イチョウ    荘厳、長寿、鎮魂
イヌサフラン(コルチカム) 私の最良の日々は過ぎ去った、危険な美しさ
イベリス    心をひきつける、初恋の思い出、甘い誘惑
インパチェンス 鮮やかな人、強い個性
ウツギ     秘密、古風
ウメ      高潔、忠実、忍耐 
エゾギク(アスター) 変化、追憶、同感、信じる恋 
エーデルワイス 大切な思い出、勇気 
エニシダ    謙遜、卑下、清潔
エリカ     孤独、寂しさ、博愛、良い言葉 
オオイヌノフグリ 忠実、信頼、清らか 
オキナグサ   清純な心、告げられぬ恋、何も求めない、裏切りの恋
オジギソウ   繊細な感情、感受性、敏感
オシロイバナ  臆病、内気、恋を疑う
オダマキ    愚か 
オトギリソウ  迷信、敵意、秘密、恨み 
オーニソガラム 純粋、才能
オミナエシ   美人、はかない恋、親切
オリーブ    平和、知恵 
オレンジ    純粋、愛らしさ、結婚式の祝宴
オンシジューム 可憐、一緒に踊って



か~こ

カエデ / モミジ 大切な思い出、美しい変化、遠慮
ガザニア    あなたを誇りに思う、きらびやか、潔白
ガジュマル   健康 
カスミソウ   清らかな心、無邪気、親切、幸福 
カタクリ    初恋、寂しさに耐える
カタバミ    喜び、輝く心、母のやさしさ 
カトレア    優美な貴婦人、成熟した大人の魅力、魔力、魅惑的 
カーネーション 無垢で深い愛 
ガーベラ    希望、常に前進  
ガマズミ    結合、私を無視しないで
カモミール   逆境に耐える、逆境で生まれる力
カラー     華麗なる美、乙女のしとやかさ、清浄 
カラスウリ   よき便り、誠実、男ぎらい
カランコエ   幸福を告げる、たくさんの小さな思い出、あなたを守る、おおらかな心
カリン     豊麗、唯一の恋 
カルミア    優美な女性、大きな希望、野心  
カンナ     情熱、快活、永遠、妄想
カンパニュラ  感謝、誠実、節操 
キキョウ    永遠の愛、誠実、清楚、従順
キク      高貴、高潔、高尚
キバナコスモス 野性的な美しさ
ギボウシ    沈静
キョウチクトウ 注意、危険、用心
キリ      高尚
キンギョソウ  おしゃべり、でしゃばり、おせっかい、推測ではやはりNO 
キンセンカ   別れの悲しみ、悲嘆、寂しさ、失望 
キンモクセイ  謙虚、気高い人 
グズマニア   理想の夫婦、情熱
クチナシ    とても幸せです、喜びを運ぶ、洗練、優雅
グラジオラス  密会、用心、思い出、忘却、勝利  
クリスマスローズ 私の不安をやわらげて、慰め、中傷 
クルクマ    あなたの姿に酔いしれる
クレオメ    秘密のひととき、あなたの容姿に酔う
クレマチス   精神の美、旅人の喜び、策略 
グロキシニア  華やかな日々、艶麗、媚態
クロッカス   青春の喜び、切望  
クローバー   私を思って、幸運、約束、復讐 
クロユリ    恋、呪い  
グロリオサ   栄光、勇敢
クンシラン   高貴、誠実、情け深い
ケイトウ    おしゃれ、気取り、風変わり 
ゲッカビジン  はかない美、はかない恋、あでやかな美人 
ゲッケイジュ  栄光、勝利、栄誉 
コウテイダリア 乙女の真心、乙女の純潔 
コスモス    乙女の真心、調和、謙虚 
コチョウラン  幸福が飛んでくる、純粋な愛  
コデマリ    優雅、上品、友情 
コブシ     友情、友愛、愛らしさ
ゴボウ     私にさわらないで、しつこくせがむ、用心、いじめないで
コリウス    かなわぬ恋、善良な家風、健康
コルチカム(イヌサフラン) 私の最良の日々は過ぎ去った、危険な美しさ



さ~そ

サイネリア(シネラリア) いつも快活、喜び
サギソウ    清純、繊細、夢でもあなたを想う
サクラ     精神の美、優美な女性 
サクラソウ   初恋、憧れ、純潔
ザクロ     円熟した優雅さ
サザンカ    困難に打ち克つ、ひたむきさ 
サツキ     節制
サフラン    歓喜、過度をつつしめ、濫用するな
サボテン    燃える心、偉大、暖かい心、枯れない愛 
サルスベリ   雄弁、愛嬌、不用意  
サルビア    尊敬、知恵、良い家庭、家族愛 
サンザシ    希望、慎重
サンダーソニア 望郷、祈り、愛嬌  
シオン     追憶、君を忘れない、遠方にある人を思う
ジギタリス   不誠実、熱愛
シクラメン   遠慮、気後れ、内気、はにかみ 
ジニア     不在の友を思う、注意を怠るな 
シネラリア(サイネリア) いつも快活、喜び 
シバザクラ   合意、一致、臆病な心
シャガ     反抗、友人が多い
シャクナゲ   威厳、荘厳、危険
シャクヤク   恥じらい、はにかみ、謙遜 
シャコバサボテン 一時の美、美しい眺め

ジャスミン   愛想のよい、優美、愛らしさ、官能的 
シュウカイドウ 恋の悩み、片想い
シュウメイギク 薄れゆく愛、忍耐
シルクジャスミン 純真な心
ジンチョウゲ  栄光、不死、不滅、永遠 
シンビジウム  飾らない心、素朴、高貴な美人、華やかな恋 
スイカズラ   愛の絆、献身的な愛
スイセン    うぬぼれ、自己愛 
スイートアリッサム 優美、美しさに優る価値
スイートピー  門出、別離、ほのかな喜び、優しい思い出  
スイレン    清純な心、信頼、信仰  
スカビオサ   不幸な愛、私はすべてを失った
スズカケノキ(プラタナス) 天才、好奇心
ススキ     活力、心が通じる
スズラン    再び幸せが訪れる、純粋、純潔、謙遜 
スターチス   変わらぬ心、途絶えぬ記憶  
ストック    永遠の美、愛情の絆、求愛  
ストレリチア  気取った恋、恋する伊達者
スノードロップ 希望、慰め  
スノーフレーク 純粋、純潔、汚れなき心、皆をひきつける魅力 
スパティフィラム 上品な淑女、清らかな心
スミレ     謙虚、誠実、小さな幸せ 
ゼフィランサス 汚れなき愛、便りがある、期待
ゼラニウム   尊敬、信頼、真の友情 
セリ      清廉で高潔、貧しくても高潔
セントポーリア 小さな愛
センニチコウ  色あせぬ愛、不朽 

 一旦区切りますね

ノコギリソウの剣で ( No.63 )
日時: 2017/09/14 22:04
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: csmYAWzU)

 続きです!



た~と

タイサンボク  前途洋洋、壮麗
タイム     勇気、活動力
タケ      節度、節操のある
タチアオイ   大望、野心、豊かな実り、気高く威厳に満ちた美  
ダチュラ    愛嬌、偽りの魅力
ダリア     華麗、優雅、気品、移り気、不安定  
タンポポ    愛の神託、神託、真心の愛、別離  
チューベローズ 危険な快楽 
チューリップ  思いやり 
ツキミソウ   無言の愛情、移り気
ツツジ     節度、慎み  
ツバキ     控えめな優しさ、誇り 
ツユクサ    なつかしい関係
デイジー    純潔、美人、平和、希望 
ディモルフォセカ 富、豊富
デルフィニウム 清明  
デンドロビウム(デンファレ) わがままな美人 
ドクダミ    野生、白い追憶
ドウダンツツジ 上品、節制
トケイソウ   聖なる愛、信仰、宗教的熱情 
ドラセナ    幸福
トリカブト   騎士道、栄光、人嫌い、厭世家、復讐 
トリトマ    恋するつらさ、あなたを思うと胸が痛む
トルコキキョウ すがすがしい美しさ、優美、希望 
トレニア    ひらめき、愛嬌



な~の

ナシ      愛情  
ナスタチウム  愛国心、勝利、困難に打ち克つ
ナズナ     あなたに私のすべてを捧げます 
ナデシコ    大胆、純愛、貞節  
ナナカマド   慎重、賢明、私はあなたを見守る  
ナノハナ    快活、明るさ  
ナンテン    私の愛は増すばかり、良い家庭
ニゲラ     当惑、ひそかな喜び  
ニチニチソウ  楽しい思い出  
ニッコウキスゲ 日々あらたに、心安らぐ人
ニリンソウ   友情、協力、ずっと離れない
ネジバナ    思慕
ネムノキ    歓喜、胸のときめき
ネモフィラ   どこでも成功、可憐、あなたを許す 
ネリネ     また会う日を楽しみに、忍耐、箱入り娘  
ノウゼンカズラ 名声、名誉  
ノコギリソウ  戦い、勇敢、治癒
ノースポール  誠実、冬の足音、高潔

は~ほ

パイナップル  あなたは完全です
ハイビスカス  繊細な美、新しい恋 
ハギ      思案、内気、柔軟な精神
パキラ     快活、勝利 
ハス      清らかな心、神聖、離れゆく愛、雄弁 
ハナズオウ   裏切り、不信仰
ハナニラ    悲しい別れ
ハナミズキ   永続性、返礼、私の想いを受けてください  
バーベナ    魔力、魅力  
ハボタン    祝福、物事に動じない、利益
ハマナス    悲しくそして美しく
バラ      愛、美 
ハルジオン   追想の愛  
パンジー    もの思い、私を思って  
ヒイラギ    用心深さ、先見の明、保護 
ヒガンバナ   悲しき思い出、あきらめ、独立、情熱  
ヒソップ    清潔、浄化
ヒペリカム   きらめき、悲しみは続かない 
ヒマワリ    私はあなただけを見つめる、愛慕、崇拝  
ヒメジョオン  素朴で清楚
ヒメユリ    誇り
ヒヤシンス   スポーツ、ゲーム、遊び、悲しみを超えた愛  
ヒルガオ    絆、友達のよしみ、情事 
フウセンカズラ 一緒に飛びたい
フクシア    つつましい愛、信じる愛
フクジュソウ  幸せを招く、永久の幸福、悲しき思い出 
ブーゲンビリア 情熱、あなたは魅力に満ちている、あなたしか見えない  
フジ      優しさ、歓迎、決して離れない、恋に酔う 
フジバカマ   ためらい、遅れ
ブバルディア  交流、親交、情熱
フヨウ     繊細な美、しとやかな恋人  
ブライダルベール 幸福、願い続ける
プラタナス(スズカケノキ) 天才、好奇心
フリージア   あどけなさ、純潔、親愛の情  
プリムラ    青春のはじまりと悲しみ、青春の恋 
ブルースター  幸福な愛、信じあう心  
ブルーデイジー 恵まれている、幸福、協力
ブルーベリー  実りのある人生、知性
ブルーベル   謙遜、変わらぬ心
プルメリア   気品、恵まれた人、日だまり、内気な乙女  
フロックス   合意、一致
ヘクソカズラ  人嫌い、誤解を解きたい、意外性のある
ベゴニア    片想い、愛の告白、親切、幸福な日々  
ペチュニア   あなたと一緒なら心がやわらぐ、心のやすらぎ  
ベニバナ    化粧、装い、包容力
ヘリオトロープ 献身的な愛、夢中、熱望
ヘリコニア   注目、風変わりな人
ベルフラワー  感謝、誠実、楽しいおしゃべり
ベロニカ    忠実、名誉
ベンジャミン  融通のきく仲間、信頼  
ペンステモン  あなたに見とれています
ペンタス    希望がかなう、願い事
ポインセチア  祝福、幸運を祈る、私の心は燃えている、清純 
ホウセンカ   私に触れないで、短気 
ホオズキ    偽り、ごまかし  
ボケ      平凡、早熟、先駆者
ボダイジュ   夫婦愛、結婚
ホタルブクロ  忠実、正義
ボタン     風格、富貴、恥じらい、人見知り  
ポーチュラカ  いつも元気
ホテイアオイ  揺れる心、恋の悲しみ
ホトケノザ   調和、輝く心
ポトス     長い幸、永遠の富、華やかな明るさ
ホトトギス   永遠にあなたのもの、秘めた意志 
ポピー     いたわり、思いやり、恋の予感、陽気で優しい  
ホワイトレースフラワー 可憐な心、細やかな愛情、感謝



ま~も

マーガレット  恋占い、真実の愛、信頼 
マツ      不老長寿、哀れみ、同情
マツバボタン  無邪気、可憐
マトリカリア  鎮静、集う喜び
マリーゴールド 嫉妬、絶望、悲しみ 
マンサク    呪文、魔力、霊感、ひらめき
ミズバショウ  美しい思い出
ミスミソウ(ユキワリソウ) 自信、はにかみ屋
ミモザアカシア 秘密の恋、友情  
ミヤコワスレ  しばしの慰め、別れ 
ミント     美徳、効能
ムクゲ     信念、新しい美 
ムスカリ    失望、失意 
ムラサキツユクサ 尊敬しているが恋愛ではない
モクレン    自然への愛、崇高、持続性  
モモ      私はあなたのとりこ、天下無敵、気立ての良さ  
モンステラ   うれしい便り、壮大な計画、深い関係  



や~よ

ヤグルマギク  繊細、優美、教育、信頼  
ヤドリギ    私にキスして、困難に打ち克つ  
ヤナギ     従順、自由
ヤブラン    隠された心、忍耐
ヤマブキ    気品、崇高、金運
ユウガオ    夜、はかない恋、罪
ユーカリ    新生、再生、思い出
ユキノシタ   深い愛情
ユキヤナギ   愛らしさ、気まま、殊勝 
ユキワリソウ(ミスミソウ) 自信、はにかみ屋
ユズ      健康美、汚れなき人、恋のため息 
ユリ      純粋、無垢、威厳  



ら~ろ

ライラック   思い出、友情、謙虚  
ラナンキュラス とても魅力的、晴れやかな魅力、光輝を放つ  
ラベンダー   沈黙、私に答えてください、期待、不信感、疑惑  
ラン      美しい淑女、優雅
ランタナ    心変わり、合意、協力、厳格  詳細
リナリア    この恋に気づいて  
リンゴ     優先、好み、選択
リンドウ    悲しんでいるあなたを愛する、正義、誠実  詳細
ルドベキア   正義、公平、あなたを見つめる  
ルピナス    想像力、いつも幸せ、貪欲、あなたは私の安らぎ  
ルリタマアザミ 鋭敏、傷つく心
レモン     誠実な愛、思慮分別
レンギョウ   期待、希望、集中力
レンゲソウ   あなたと一緒なら苦痛がやわらぐ、心がやわらぐ 
ロウバイ    ゆかしさ、慈しみ、先導、先見  
ローダンセ   変わらぬ思い、終わりのない友情
ロベリア    悪意、謙遜  





ワイルドストロベリー 尊重と愛情、幸福な家庭、無邪気  
ワスレナグサ  真実の愛、私を忘れないで  
ワレモコウ   変化、もの思い、愛慕  



 どうでしたでしょうか? 意外な花言葉も多かったのではないですかね? そもそも、○○ってなんだよとか、それとそれが同居するってどういうことだよって、結構思いますよねぇ♪
 反対に感じる言葉同士を包括していたり。
 

Re: 極楽浄土の幻想本舗 ( No.64 )
日時: 2017/09/14 22:16
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: csmYAWzU)

*花鳥諷詠とは、移ろう自然をただ無心に、客観的に詠むことである。
 ホトトギス派という方々の基本理念らしいです。

 まぁ、花言葉を先にちょっと書いたので、今度はその花についてなど少しと思いまして。まぁ、高校生レベルとかの知識がほとんどな感じになりそうですが(苦笑
 ちなみに題名に選んでいる四文字熟語とか諺は私が好きなものです。どうでもいいですね(苦笑


*花とは

 華とも書く。花卉-かき=漢字制限のため、「花き」と書かれることが多い)とは植物が成長してつけるもので、多くは綺麗な花びらに飾られる。花が枯れると果実ができて、種子ができる。多くのものが観賞用に用いられる。生物学的には種子植物の生殖器官である。また、植物の代表的器官として、「植物(種)」そのものの代名詞的に使われることも多い。なお、植物の花を生花(せいか)、紙や布・金属などで作られた花を造花(ぞうか)という。

*花の定義

 花は雌蕊や雄蕊を含む(ないものもある)、一個の有限の茎頂に胞子葉(花葉)と不稔の付属物などから構成された、種子植物の生殖器官である。

 しかし、その厳密な定義については複数の考え方が存在する。
1.被子植物の生殖器官を花とする考え方
2.胚珠のある生殖器官を花とする考え方(被子植物と裸子植物)
3.生殖器官が密集したものを花とする考え方

 花は、胞子葉が枝先に固まった構造から生じたと見られるが、この意味を広く考えれば、普通の被子植物の花以外に、裸子植物における松ぼっくりなどの元になる構造や、さらにはスギナの胞子葉であるツクシのようなものまでが花と言えてしまう。2は、松ぼっくりまでは花だというもので、3は、ツクシも花だという立場と言える。

 1はアメリカの研究者に多く、2はヨーロッパの研究者に多い。19世紀は3の考え方が主流だったが、現在では一番合理的とされる2が主流になりつつある。

*構造

 花全体の構造は、1本の枝に、先端の方から大胞子葉、小胞子葉、不実の葉が並んだ構造が、ごく短くつまったものと見なせる。

 典型的な花は、枝から伸びた柄の先につき、中心に雌蕊をもち、その周囲を雄蕊が囲む。その周囲には、花びらや萼などが配置する。雄蕊では花粉が作られ、雌蕊には胚珠が入っている。この両者の働きで種子が作られる。

 裸子植物においては、雌雄異花が普通で、軸を中心に胞子葉由来の鱗片状の構造が並んだ形を取るのが普通である。

 被子植物では、花びらや萼といった装飾的な構造が多数加わることが多い。したがって、その構造は中心に大胞子葉由来の雌蕊、その外側に小胞子葉由来の雄蕊、そしてその外側に葉由来の花弁、そして一番外側にやはり葉由来の萼が取り巻くという形になる。花弁、萼はまとめて花被と呼ばれる。ただし、すべての花がこのような構造を持っているわけではなく、花びらや萼などがない花も多い。特に、風媒花などでは、花びらの欠損や退化が見られるものが多い。イネ科の場合このような花を小穂という。

 また、1つの花に雄蕊と雌蕊を備える花が多いが、どちらかだけを持つ、雌雄異花のものもある。雄蕊と雌蕊が両方備わっていても、片方が機能していない例や、どちらかが先に熟し、同時には熟さないようになっている例も多い。

 花の配列状態を花序という。花序は花によって異なるが、ある一定の方式に沿って並ぶ。

 苞は、花や花序の基部につく葉のことをいう。包葉ともいう。通常は、小型であるが花弁状になるものもある。

*花の進化

 種子植物がシダ植物から進化するに伴い、雄蕊は小胞子のうをつける胞子葉が、雌蕊は大胞子のうをつける胞子葉が各々変化してできたと考えられる。また、花びら、萼も葉が起源のものと考えられる。

 被子植物の花が、どのようにして進化したかについては、大きく2説がある。
1.1雄蕊1雌蕊1花被1の花を原始的なものと見なし、次第に複雑な構造のものが出現したとする説で、新エングラー体系の根拠となっている。
2.軸を中心に多数の雄蕊、雌蕊、花被が螺旋状に並んだ花を原始的なものと見なし、次第にその形が整理されてきたと見なすもので、クロンキスト体系はこれを基礎とする。

 クロンキスト体系では、双子葉植物綱ではキク目を最も進化したものとし、単子葉植物綱ではラン目を最も進化したものとする。

*生殖様式

 花粉により受粉をさせ、生殖を行う。受粉の様式は、花の構造により自家受粉と他家受粉に分けられる。通常、他家受粉が起きることが望ましいので、種類によっては自家受粉を妨げるような仕組みが見られる。例えば、雄蕊と雌蕊のどちらか先に成熟するようになっているのもそのひとつである。どちらが先かで雄性先熟または雌性先熟とよばれる。

 また、花粉はそのままでは移動できないため、受粉を行うためには何らかの媒介が必要となる。おもに媒介者となるのは風と動物であり、風が媒介するものは風媒花と呼ばれる。動物が媒介するものはその媒介者によって虫媒花・鳥媒花・コウモリ媒花などに分かれる。動物媒の中では特に虫による媒介が多い。
 最も古い媒介方式は風媒であるが、のちにより確実性の高まる動物媒が発展した。しかしながら冷帯地域においては単一樹種による樹林が多いことや媒介者となる動物の不足から、再び風媒に戻るものが多く、かなりの樹木が風媒花となっている。逆に媒介動物の多い熱帯地域においては動物媒が圧倒的で、熱帯樹木の95%を占める。

*花が美しいわけ

 花は人目を引く魅力がある。一般的な概念の花は、それ以外の部分が緑などの地味な中にあって、それとは対照的に鮮やかな色合いの花弁などを並べてよく目立つようになっている。これは、そもそも花の存在が、他者の目を引くことを目的としているからである。ただし、本来はヒトの目ではなく、昆虫や鳥などの目を引くためのものである。顕著な例としてミツバチの可視領域は紫外線を含み、ミツバチの目で花を見ると蜜のある中央部が白く反射する花がある事などが知られる。これは、植物が固着性の生活様式を持つため、繁殖時の生殖細胞、具体的には花粉の輸送に他者の力を借りなければならない。被子植物の多くがその対象を昆虫や鳥などの小動物とし、彼らを誘うために発達した構造が美しい花びらで飾られた花である。

 他方、無生物によって花粉を運搬する植物の花は目立つ必要がないため、花の色は地味なもので香りも弱い。現生の裸子植物は一部の例外を除くほとんど全てが風媒なので、花弁などを持たない。被子植物でもイグサ科やイネ科などは虫媒花から進化して二次的に風媒となったもので、イグサ科では花弁はあるが極めて地味になっており、イネ科では花弁は完全に退化し、開花時にも全く目立たない。

*花の色

花を発色させる色素は、開花時に細胞内部で酵素を用いた化学反応が起こり生成される。元来花の色は送粉者を惹きつけるために着けるもので、蕾の時には必要が無い。主な色素はフラボノイド・カロテノイド・ベタレイン・クロロフィルのグループであり、総数は数千にもなる。さらに水素イオン指数(pH)や存在するイオンの影響で色が変化する事もあり、多様な色で知られるアジサイの場合はアルミニウムイオン濃度で左右される。

 色素が無い花びらは白く見える。花びらの材質は本来透明だが、中に気泡があるために白く見える。花びらが色素を持たないメカニズムには、作られた色素が別の酵素で破壊される場合と、色素を作る酵素の機能が阻害された場合がある。前者の例は白いキクで、花にはカロテノイドを分解する酵素が存在し、作られた色素が壊される。後者にはアサガオがあり、フラボノイドの一種アントシアニンを作る酵素のDNA内にトランスポゾンがあり色素生成を阻害する。
 このトランスポゾンが開花中にDNA上の別な場所に移動すると酵素は色素を作れるようになる。これによって一つの花の中に色素がある細胞と無い細胞が混在し、アサガオの模様が作られる。トランスポゾンの動き方は一定ではなく、それぞれの頻度やタイミングによって花の模様が異なってくる。トランスポゾンを含むアサガオは江戸時代に偶然発見され、品種改良を経て広まった。

 人工的に花の色を変える試みには、品種改良や遺伝子組み換え技術またはDNAを変質させる突然変異の利用などがある。品種改良では、色素を作る酵素が無かったり色素を破壊する酵素が存在するため、例えば青いバラや黄色いアサガオなどは作れない。他の花から色素をつくる酵素のDNAを組み入れる試みでは、青いバラが生産された例もあるが、pHなど他の条件が異なるため元の花と同じ発色は難しい。

星火燎原のダモクレイトス ( No.65 )
日時: 2017/09/14 22:27
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: csmYAWzU)

*星火燎原とは……

 最初は小さい力のものが、成長して強大になり手に負えなくなること。
「星火」は星の光のように小さなもの。
「燎原」は広野を焼き払うこと。
反乱や一揆が次第に大きくなっていき、防げなくなることをたとえたもの。

 今は遠く何光年彼方にある星の光のような小さな私だが、いつか必ず……絶対に! って、感じですね!

 では、今回は、四文字熟語にちなんで、星……ではなく、もう少し大きい区分。星ももちろんこれに入る。

*天体

 がテーマです。天文学、かなり好きなテーマなんですよ♪

*天体とは

 宇宙空間にある物体のことである。宇宙に存在する岩石、ガス、塵などの様々な物質が、重力的に束縛されて凝縮状態になっているものを指す呼称として用いられる。


*惑星・準惑星・太陽系小天体

 惑星は恒星の周りを公転する天体のうち、中心で核融合を起こすほどには質量が大きくなく、自分で光を放たない天体である。

 ただし、太陽の周りを公転する天体については、重力平衡に達するのに十分な質量を持ち、かつ軌道上から他の天体を排除しているもののみが惑星である。

 準惑星は太陽の周りを公転する天体のうち、重力平衡に達するのに十分な質量を持つが、軌道上から他の天体を排除していないものである。

 太陽系小天体は太陽の周りを公転する天体のうち、重力平衡に達するのに十分な質量を持たないものである。
 地球型惑星(岩石質惑星)
 木星型惑星(巨大ガス惑星) 天王星型惑星(巨大氷惑星)

*準惑星 冥王星型天体(準惑星である太陽系外縁天体)

 太陽系小天体 小惑星
 彗星
 太陽系外縁天体(冥王星型天体以外) エッジワース・カイパーベルト天体
 散乱円盤天体
 オールトの雲


*太陽系外惑星
 惑星(など)のもととなった天体 原始惑星系円盤
 微惑星


*衛星

 衛星は、惑星、準惑星、太陽系小天体の周りを公転する天体である。衛星の周りを公転する天体は孫衛星とも呼ばれる。
 月(地球)
 フォボス(火星)
 ダイモス(火星)
 ガリレオ衛星(木星)
タイタン(土星)
 小惑星の衛星

*恒星など
*恒星
 恒星はガスが自己重力によって球状にまとまり、中心の核融合反応によってエネルギーを放出している天体である。 光度階級により、主系列星、準巨星、巨星、輝巨星、超巨星のように分類され、各階級は青いO型から赤いM型までOBAFGKMの順に分類される。
 主系列星 O型主系列星
 B型主系列星
 A型主系列星
 F型主系列星
 G型主系列星 - 太陽はこの分類に含まれる
 K型主系列星
 赤色矮星

 巨星 赤色巨星
 青色巨星

 超巨星 赤色超巨星
 青色超巨星

*ウォルフ・ライエ星
 コンパクト星白色矮星 黒色矮星 - 白色矮星は黒色矮星という状態になると推測されている

 中性子星 パルサー

 ブラックホール
 その他原始星
 褐色矮星

*変光星としての分類
 変光星 食変光星
 脈動変光星 はくちょう座α型変光星
 ケフェイド変光星
 こと座RR型変光星
 たて座δ型変光星

 爆発型変光星 おうし座T型星
 閃光星
 高光度青色変光星

 激変星 新星
 超新星 極超新星



 連星、二重星

*星団

 星団は恒星の集団である。
 散開星団
 球状星団

*星雲

 星雲は星間ガスが濃く集まり、我々から観測できる状態にある天体である。
 散光星雲 輝線星雲
 反射星雲

 暗黒星雲
 惑星状星雲
 超新星残骸

*銀河

 銀河は数多く(典型的な銀河は数千億個)の恒星や星雲・惑星、星間ガスからなる天体である。

*形態による分類
 円盤銀河(銀河系、アンドロメダ銀河などもこれに分類される) 渦巻銀河
 棒渦巻銀河

 楕円銀河
 不規則銀河
 レンズ状銀河
 矮小銀河

*活動性を持つ銀河
 活動銀河 クエーサー
 電波銀河
 セイファート銀河
 スターバースト銀河
 超高度赤外線銀河


*相互作用銀河

 衝突・合体中のもの - アンテナ銀河、ステファンの五つ子など
 相互作用の痕跡を持つもの - 車輪銀河など

*銀河団

 銀河団は数百から数千個の銀河が重力的に束縛した状態にある天体である。

*超銀河団

 超銀河団は複数の銀河団同士が重力で引き合ってできている大規模な天体である。

*その他
 ガンマ線バースト

*起源となる天体が不明の天文現象・物質
 暗黒物質(粒子の可能性も高いが、光らない天体の可能性もある)



 以上、こんな感じです。耳慣れない単語の羅列といった感じで、興味をそそられるでしょう♪
 ガンマ線バーストとかブラックホールとか、暗黒物質とか胸熱だよね!
 遠くない将来それらについての記事も上げていくと思います!

アメシスト シリマナイト ラピスラズリ ( No.66 )
日時: 2017/09/16 20:24
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: G92U8PtY)

*何って? 好きな宝石の名前
 まぁ、他にも一杯あるんだけどね。

 花言葉をやったので他にも、○言葉みたいなのやりたいなぁと思って、石言葉を選んでみました♪
 タネ言葉とか野菜言葉とか虫言葉とか鳥言葉とか星言葉とかも今後やりたいねぇ。

*石言葉


*あ行の宝石と石言葉


アイオライト 初めての愛

アクアマリン 聡明・勇敢・沈着
 
アゲット 勇気・行動力・成功

アズライト 尊厳・崇高・成長・瞑想

アパタイト やさしい誘惑

アマゾナイト 穏やかな心・精神力・気晴らし

アメシスト 決断・心の平和・調和

アレクサンドライト 秘めた思い

アンダルサイト 愛の予感

アンバー 歓喜・柔軟・創造

アンモライト 過去を手放す

インカローズ 情熱・優しさ・繊細・豊かな感受性

ウレキサイト 見通す心

エメラルド 安定・明晰・満足・喜び

オパール 創造・活力・純粋無垢

オブシディアン 集中・完璧・摩訶不思議


*か行の宝石と石言葉


ガーネット 生命力・活力・秘めた情熱

カイヤナイト 平安・従順・清浄

カルサイト 自信・活性・豊かな感受性

カルセドニー 達成・開放・冒険心

カーネリアン リラックス・落ち着き・精神バランス

クリスタル 純粋・明晰・完璧・沈着冷静

クリソプレーズ 休息・充足・心の平和

クリソコラ 調和・休息・安心感

クンツァイト 寛大・優しさ・自然の恵み

コーラル 威厳・成長・長寿


*さ行の宝石と石言葉


サファイア 高潔・深い海・崇高

サンストーン 恋のチャンス・輝き

ジェダイト 安定・平穏・忍耐・果報

ジェット 忘却・沈静

ジェード 知恵・名誉・安らぎ・富

シトリン 友情・初恋・甘い思い出

ジャスパー 自律・永遠の夢・判断力

ジルコン 穏やかな人間関係

スギライト 癒し・浄化・霊的能力

スフェーン 永久不変

スモーキークォーツ 不屈の精神・責任感

セレスタイト 清浄・浄化・博愛

ゾイサイト プライド・精力・子宝

ソーダライト 勇気・判断力・計画性


*た行の宝石と石言葉


ターコイズ 繁栄・成功・強運・開放

ダイオプサイド 道しるべ・信頼

タイガーズアイ 洞察力・富・高潔

ダイヤモンド 永遠の絆・純潔・永久不変

タンザナイト 誇り高き人・空想

チャロアイト 魅惑

トパーズ 希望・知性・繁栄

トリフェーン 優しさ・寛大

トルマリン 健やかな愛・落ち着き・開眼


*な行の宝石と石言葉


ネフライト 安定・平穏・慈悲


*は行の宝石と石言葉


パイライト 恋の戯れ・意識の高揚

パパラチア 慈愛・誠実

パール 純潔・健康・長寿・品格

ヒデナイト すがすがしさ・自然の恵み

ファイブロライト 警告

ブラックオパール 創造・活力

ブラッドストーン 堅固・勇気・献身

ベリル 幸福・永遠の若さ

フローライト 成功・気品・美徳

ヘマタイト 身代わり・生命力・秘めた思い

ペリドット 夫婦の幸福・信じる心


*ま行の宝石と石言葉


マラカイト 再会・繁栄・恋の成就

ムーンストーン 健康・長寿・富

モルガナイト 洞察力・統率力・チャーミング


*ら行の宝石と石言葉


ラピスラズリ 健康・愛・永遠の誓い

ラブラドライト 思慕・調和・記憶

ラリマー 安らぎ・平和

ルビー 威厳・優雅・愛の炎

ローズクォーツ 恋愛・繊細

生命と物質の狭間にて…… ( No.67 )
日時: 2017/09/17 19:05
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: PlMpTUOM)

 そんな狭間の中に居る曖昧な存在を題材にした物語を書きたいと私は思って、「アーマーズ」の執筆を開始した気がする……
 付喪神という種族の妖怪が居る日本において、悪くない題材だと思うのである。あらゆる物質には精神が宿るという考え、嫌いじゃないです。
 とか言いながら、今回のはそういうのとは全く違うのですが。
 今回の取材は「物質」、その解釈。

*物質

 いわゆる「もの」のことで、生命や精神(心)と対比される概念。「生命の世界、物質の世界」などと使う。
(哲学)感覚によってその存在が認められるもの[1]。人間の意識に映じはするが、意識からは独立して存在すると考えられるもの。
 (物理学)物体をかたちづくり、任意に変化させることのできない性質をもつ存在。空間の一部を占め、有限の質量をもつもの。


*概説

 まず述べておかなければならないが、「matter(物質)」という概念は西洋での概念史を辿ってみると実は、あきれるほどの混乱を呈しており、学者ごとに主張はバラバラで、互いに矛盾するような説明に溢れており、それらのバラバラの見解がある一方向に向かってすっきり変化してきたわけでもない。
 ハロルド・ジョンソンによると、古代ギリシャでは物質は「本質的に不活性なもの」と見なす人がいたが、ビュヒナーやマルクス主義では「運動や活動と一体で切り離せないもの(つまり活性のあるもの)」と見なした、 デカルトが「本質的に空間に延長する(空間を占める)もの」と見なしたのに対しライプニッツやボスコヴィチは物質を「延長の無い(空間を占めない)、エネルギーの中心」と見なしたし、バークリーやカントが物質を「本質的に理解不能のもの(あるいは不可知のもの)」と見なしたが、ホッブズは「哲学にとっての唯一な明瞭な根拠」と見なしたし、 デモクリトスが「その本質として永遠に現実的」と見なしたが、プラトンやヘーゲルは「可能態以上のものではありえないある種の存在」と見なした、といった具合である。
 その混乱ぶりがあまりにひどいので、それらの概念の共通点を見つけて表現しようなどと考えてしまうと、反対の概念が山ほどあることを見落としてしまう危険があるし、また、ある概念を他の概念に比べて不当に扱ってしまうことになりかねないと、ハロルド・ジョンソンは指摘した。
 現代でも物質というのは何か?というと、各専門ごとに次のように、著しく異なった説明(解釈)がなされている。(化学的に言うと)元素(原子)から構成される固体、液体あるいは気体の状態をとる存在を指す、ということになる。(「物質の元素は、さらに素粒子によって構成されている」などという解釈になる。)素粒子論では「素粒子の集まり」という解釈になる。相対性理論では「エネルギーの一形態」という解釈になり、量子論では「場」と説明される。
 なお、物質はあくまで宇宙を構成する諸存在のうちの1つである。物質と対置される存在は「非物質」と呼ばれ、空間、時間、情報を始めとして、多数存在する。(それらについては本項ではこれ以上の説明は行わない。詳細は「存在」の項を参照のこと。)


*自然科学

 ドルトンは原子説を提唱し、アボガドロは分子説を提唱した。
 ラボアジェによる質量保存則の確立以来、質量が物質を特徴づける本質的な量と考えられるようになった。素粒子も質量をもつゆえに物質と考えられることになる。光や熱などのエネルギーは質量を持たず、物質とは別のものと考えられていたが、アインシュタインは相対性理論で、質量とエネルギーに等価性があるとして扱うことを提唱した。
 物質は置かれた条件により種々の相転移を起こす。特に分子や原子が集まって構成された通常の物質は「物質の三態」(固体・液体・気体)と呼ばれる3つの状態をとる。次にこれらの状態変化を挙げる。

 固体から液体への変化 融解 - 物性値:融点、凝固点
 固体から気体への変化 昇華・気化
 液体から固体への変化 凝固・固化
 液体から気体への変化 蒸発・気化 - 物性値:沸点
 気体から固体への変化 凝固・昇華
 気体から液体への変化 凝縮・液化・凝結・結露


*物理学と化学

 物理学(Physics)と化学(Chemistry)の境界は明確ではない。現代的自然科学の観点では、化学変化とは原子間の結合組み替えが起きる変化である。それに対して原子間の結合組み替えは起きない分子同士の位置変化のみによる変化が物理変化である。典型的な物理変化には、物体の変形、融解や蒸発などの状態変化がある。物理変化を引き起こす要因には力と熱があり、それぞれ力学と熱力学の対象である。多くの場合、化学変化は物理変化よりも大きなエネルギーを必要とする。化学変化は化学反応とも呼ばれる。
 19世紀末に発見された放射能のような原子核反応、さらにその後発見された多数の素粒子相互の変換は化学変化よりも大きなエネルギーを必要とし、古典的な物理変化とは別の現象だが、これらの現象の研究は物理学として分類されている。
 個別の物質の状態変化や熱力学の研究のような、物理学と化学との境界領域の学問分野を物理化学(Physical chemistry /Chemical physics)と呼ぶ。


*物理変化と化学変化の例

次に化学変化の例を挙げる。

 化合 - 化学変化により複数の物質から、別の単純な物質が生成する過程。
 分解 - 化学変化によりある物質から、複数の物質が生成する過程。
 酸化
 還元

 単に複数の物質を混合した場合は物理変化と見なされる。特に粒子同士の混合や懸濁液の調製、またはその逆の分離、は明確に物理変化と見なされる。だが分子レベルの混合の場合には化学変化を伴う場合もあり、化学変化とも物理変化とも断定しにくい場合もある。
 次の例は典型的な物理変化である。古代以前から、これらの変化では材質が変化しないと認識されていたと考えられる。


*物体の変形、破壊、切断、接合、組み立て

 目に見える混合 固体粒子と液体、固体粒子同士
 次の例は、物の性質の一部が変化するが現在では物理変化と認識されているものである。
 三態変化、水と氷
 液体の混合、溶解


*物質の種類

 物質を化学的概念で分類する場合、化学物質と言い表される。

 化学物質
 単体 - 単一の元素から構成される化学物質
 化合物 - 複数の元素から構成される化学物質
 物質が単一の主たる成分(化学物質)で構成される場合は「純物質」、複数の主成分から構成される場合は 「混合物」と呼ばれる。なお、純物質の微量副成分は不純物と呼ばれ、不純物と混合物とは存在比の程度の差であり、その境界は曖昧である。
 物質の成分が同一であっても化学構造の違いにより異なる化学物質となる。
 同素体 - 同一元素の単体で化学構造が異なり物理的性質(物性)が異なる物質。
異性体 - 分子の内部構造が異なる化学物質。
 相変態 - 金属など圧力や温度により結晶構造が変化した化学物質。
 構成する原子の核種が異なるものを「同位体」と呼ぶ。同位体は化学的性質は同一で物性もほとんど同一である為、同位体は化学物質の違いとしては通常は区別しない。放射線に関する物性など特定の用途に用いる場合はどの同位体であるかを区別する。
 物質は通常、巨視的には電荷を帯びていない。化学変化により永続的な電荷をもつ原子・分子を「イオン」と呼ぶ。イオンは正と負とでイオン対を形成し、見かけ上は電荷を帯びていない状態で安定化している(高温化において原子核と分子との結合が乖離した状態が「プラズマ」)


*物質の基本法則

 質量保存の法則
 定比例の法則
 倍数比例の法則
 気体反応の法則
 E=mc2(特殊相対性理論)


*物質の誕生

 物質は、ビッグバンにより始まったエネルギーの形態分化の枝の1つを成している。
ビッグバン仮説によれば、ビッグバンにより始まったエネルギーは、やがて素粒子を生み出し、素粒子が結合して原子となる。宇宙初期には水素やヘリウムといった最も軽い元素が作られたと考えられている。これらの軽元素からなる雲は重力の影響により原始星を通じて恒星となる。より重い鉄や珪素、我々の体を構成する炭素や窒素などの元素は恒星内部での核融合反応で生成し、超新星爆発により恒星間空間にばらまかれた。また、鉄より重い元素は超新星爆発時に生成したと考えられている。


*物質の消滅

 物理学では、現存する物質とある種対称的な性質を持つ物質を反物質と呼ぶ。物質は反物質と衝突すると対消滅を起こし、通念の "物質" としては消滅し、質量がエネルギーとなって何らかの形で放出される。

 今回はこの辺で

スピネル ( No.68 )
日時: 2017/09/23 21:52
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: aQNju1yQ)

*、スピネル:鉱物(酸化鉱物)の一種。尖晶石(せんしょうせき)ともいう。化学組成は MgAl2O4、結晶系は等軸晶系。

 題名が偉い適当ですねぇ……はぁ、まぁ、このスレのレス自体、一レス一レスは長くて長ったらしいけど、手抜き感満載という素敵な感じなので、おそらく題名まで堕落したのでしょう。
 私は堕落するのが得意だから仕方ないね。

 まぁ、読者に喜ばしいとかそういう目的のもとに建てたスレでもないのですけどね。正直、自分の欲求満たすためのスレですし(笑

 はてさて、では、今回のお題行きましょう。今回は「鉱物」です!

*鉱物(ミネラル)とは

 一般的には、地質学的作用により形成される、天然に産する一定の化学組成を有した無機質結晶質物質のことを指す。一部例外があるが(炭化水素であるカルパチア石など)、鉱物として記載されるためには、人工結晶や活動中の生物に含まれるものは厳密に排除される。また鉱物は、固体でなければならない(こちらにも、水銀などの例外もある)。

*概要

 生きた生物に含まれる、例えば貝殻の方解石や霰石、ヒトの歯に多く含まれるハイドロキシアパタイトなどの鉱物は生体鉱物として区別する必要がある。また非晶質物質でも鉱物と呼ばれる例外もある(オパール)。
 広義には、動物以外をさし、石油、地下水までも鉱物に含める場合がある。しかし、鉱物学の文献等では、「天然に産出する無機質で一定の化学組成と結晶構造を有する固体物質」のことを鉱物と定義する場合が多い。

*鉱物種

 鉱物の種は結晶構造と化学組成によって特徴付けられている。化学組成が同じであっても結晶構造が異なれば違う鉱物(この関係を多形と呼ぶ)となる。たとえば、石墨(グラファイト)とダイヤモンドの化学組成は共に純粋な炭素(C)であるが、結晶構造が異なるため別種の鉱物であり、全く異なった物性を有する。また、結晶構造が同じでも化学組成が異なれば違う鉱物(この関係を同形と呼ぶ)となる。方解石(CaCO3)と菱苦土石(MgCO3)は結晶構造はほぼ同一だが、化学組成が異なるため別種の鉱物である。

*多形(同質異像)

*固溶体

 結晶構造については、一定量までならば組成外の元素を含んでも維持できるため(固溶体)、同種の鉱物であっても化学組成には一定の幅がある。このとき固溶することのできる元素の量は、元素の種類と結晶構造に依存する。結晶構造が極めて近い鉱物同士の場合、自由な割合で固溶できる場合があり(連続固溶)、この場合にはちょうど 1:1 になる組成を境にしてそれぞれ独立の鉱物として命名する。

*新鉱物・命名

 新鉱物は、国際鉱物学連合(IMA)の「新鉱物・命名・分類委員会(CNMNC)」に申請して承認される必要がある。
 鉱物の和名について、日本鉱物学会(2007年に日本岩石鉱物鉱床学会と統合して日本鉱物科学会となった)では1955年以降、「石」と「鉱」以外は片仮名で書くことを取り決めている。その際、「石」は非金属光沢を持つ鉱物、「鉱」は金属光沢を持つ鉱物に用いる。しかし、片仮名では意味が取りにくいため、実際には漢字で書かれることが多い。

*鉱物と岩石、鉱石

 鉱物と岩石はよく混同されてしまうが別物である。岩石は、鉱物または岩石破片の集合体であり、化学的に均質なものではない。鉱物は、化学的にほぼ均質で、原子・イオンレベルで3次元的な秩序配列(結晶構造)を持つ。
 具体的には、墓石などに使われる花崗岩(御影石)は岩石であるが、花崗岩は石英、長石、雲母などの鉱物の集合からなっている。また、単一の鉱物からなっていても、複数の結晶が集合していて、単一の結晶ではない場合、1種類の鉱物からなる岩石ということになる。たとえば、結晶質石灰岩(大理石)は方解石の結晶により構成されるが、単一の結晶ではなく複数の方解石結晶の集合体なので、岩石である。
 この両者の関係は、よく「生物体」と「細胞」の関係にたとえられる。生物体を「岩石」とすると、それは様々な種類の細胞「鉱物」で構成されている、といった具合である。細胞の一つ一つは鉱物であるが、それが多く集まり固結していると岩石と呼ばれるようになる。
 また、鉱物や岩石を資源として利用する場合、鉱石名で呼ぶことがある。鉄鉱石、硫化鉄鉱、ろう石、石灰石などは、鉱物名でも岩石名でもない。

*性質

 鉱物の性質は次のような項目で表現される。光学的性質色 - 比較的、微量成分の影響を受けやすい。また、熱や紫外線などにより変色する場合がある。
 条痕色 - 硬く、表面の粗い板に擦り付けたときにできる線を条痕といい、この色を条痕色という。条痕色は鉱物を粉末にしたときの色と等しい。条痕色は必ずしも鉱物結晶の色と同じではない。
 光沢 - 結晶表面の質感。結晶表面の屈折率、反射率の影響でこの質感が決まる。光沢の表現は、金属光沢、ダイヤモンド光沢、ガラス光沢、樹脂光沢、脂肪光沢、真珠光沢、絹光沢など。
 蛍光 - 熱や紫外線により蛍光を示すことがある。
 屈折率 - 一般には密度の大きい物質ほど大きな屈折率を示す。単屈折と複屈折がある。造岩鉱物では、しばしば資料の薄片を偏光顕微鏡にかけ複屈折の大きさにより鉱物種を判断する。
 化学的性質化学組成 - その鉱物に含まれる元素の種類と割合。
 結晶構造 - 結晶中で原子がどのように並んでいるかということ。
 物理的性質結晶系 - 晶系とも言う。結晶がどのような対称性を持っているかを表す。結晶格子を参照。
 硬度 - 鉱物の硬さを表すときにはモース硬度が用いられる。硬度はゆっくりとこすり合わせたときの硬さであり、物理的な衝撃力に対する堅さではない。1–10の数字で表す。ビッカース硬度を用いる場合もある。
 比重 - 水の重さを1としたときの重さ。
 劈開 - 結晶構造によっては特定方向に割れやすい性質があり、これを劈開面という。鉱物によっては劈開を持たないものもある。劈開の表現は、きわめて完全、完全、不完全、きわめて明瞭、明瞭、不明瞭、無し。
 断口 - 割れ口のことで、鉱物種によっては特徴的な割れ口を示すものがある。貝殻状断口、亜貝殻状断口など。

*化学組成による分類

 元素鉱物以外の分類は、含まれる負イオンの種類によって行なわれる。また、リン酸塩鉱物とバナジン酸塩鉱物のように負イオンの性質および形状が類似するものは、分類方法によっては一つのグループとされる場合がある。
元素鉱物単独の元素からなる鉱物。自然金(Au)、自然銀(Ag)、自然銅(Cu)、自然蒼鉛(Bi)、自然テルル(Te)、自然硫黄(S)、石墨・ダイヤモンド(C)など。自然真鍮(CuZn)のように特有の結晶構造をもつ合金についてもここに分類される。ただし合金であってもイリジウム-オスミウムのように単純に固溶体を形成しているだけの場合は鉱物種とはならない。硫化鉱物金属元素と硫黄とが結合している鉱物。熱水鉱床などでよく見られる。黄鉄鉱(FeS2)、黄銅鉱(CuFeS2)、方鉛鉱(PbS)など。酸化鉱物金属元素と酸素とが結合している鉱物。
 石英(SiO2)、赤鉄鉱(Fe2O3)、磁鉄鉱(Fe2+Fe3+2O4)、チタン鉄鉱(FeTiO3)、スピネル(MgAl2O4)、コランダム(Al2O3)など。ハロゲン化鉱物金属元素とハロゲン元素とが結合している鉱物。岩塩(NaCl)、蛍石(CaF2)など。炭酸塩鉱物炭酸塩からなる鉱物。方解石(CaCO3)、苦灰石(CaMg(CO3)2)など。ホウ酸塩鉱物ホウ酸塩からなる鉱物。硼砂(Na2B4O5(OH)4・8H2O)など。硫酸塩鉱物硫酸塩からなる鉱物。明礬石(KAl3(SO4)2(OH)6)、石膏(CaSO4・2H2O)、天青石(SrSO4)、重晶石(BaSO4)など。リン酸塩鉱物リン酸塩からなる鉱物。燐灰石(Ca5(PO4)3(F,Cl,OH))など。タングステン酸塩鉱物タングステン酸塩からなる鉱物。灰重石(CaWO4)など。ケイ酸塩鉱物ケイ酸塩からなる鉱物。カンラン石、輝石、角閃石、雲母、長石、沸石など。ケイ酸イオンの構造により、さらに細分化される。有機鉱物有機物からなる鉱物。他の鉱物は無機物からなるので対をなし、無機鉱物と同じく一応分類は可能であるが、40種ほどしか見つかっておらず、普通は「有機鉱物」でひとまとめにされている。水を成分として含む鉱物を含水鉱物としてまとめることもある(雲母、角閃石など)。
 炭酸塩鉱物、ホウ酸塩鉱物、硫酸塩鉱物、燐酸塩鉱物、ケイ酸塩鉱物を酸素酸塩鉱物としてまとめてることもある。
無機鉱物と有機鉱物に大別されることもある。

*対称性による分類

 鉱物を結晶形で分類する場合、漠然とした外見ではなく、対称性が重視される。これは、結晶の対称性には結晶構造の影響が特に強く現れ、原子の配列が反映されるものだからである。鉱物の結晶が取ることのできる対称性のパターンはいくつかに限られており、これを晶系と呼ぶ。
 結晶がどの晶系に属するかによって、巨視的な外形(結晶形)や割れ方(劈開)、電気的・光学的な性質が大まかに決定される。逆に、鉱物がどの晶系に属するかを決定するには、結晶外形(とくに面角)や他の物理的性質を総合的に判断して決定する。ただし、現代ではX線回折のみによりほぼ決定することができる。
 通常、七晶系で表現されることが多いが、七晶系のうち、三方晶系と六方晶系は、行列により座標の変換を行うと等価となるため、六晶系とする場合もある。

 また、非常に少数であるが、結晶構造の存在しない非晶質の鉱物がある。
 等軸晶系 柘榴石、スピネル、蛍石、磁鉄鉱、黄鉄鉱、ダイヤモンドなど。正方晶系 ジルコン、ベスブ石など。六方晶系(三方晶系を含む) 石英、方解石、燐灰石、コランダム、石墨など。斜方晶系 カンラン石、斜方輝石など。単斜晶系 正長石、普通輝石、普通角閃石、黒雲母など。三斜晶系 斜長石など。非晶質 オパール、ネオトス石、芋子石、石川石など。

ポンコツヒロイン(私)と完璧ヒーロー ( No.70 )
日時: 2017/09/30 17:54
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 5aWn5.eU)

 さて、パーフェクトヒーローは誰を選ぼうかなぁ。こう考えているときが一番夢見心地なのだが、いざ文字にしてみたり絵にしてみると……萎えるんですよねぇ。現実に引き戻されるのか。
 有り得ないとか、やっぱり気持ち悪いとかなるんですよねぇ……やる前に気づけって話なのかもしれませんが、人間挑戦する生き物です(ん? 君は人間なんて上等なモノだったのかい?
 (私)なのがいけないんでしょうねぇ・ω・

 結婚2周年が過ぎました。うん、結婚式どんなだったか思い出せないです。いや、思い出したくないですね……ブライダルロードを華やかに歩きたいなんて夢を抱いたこともあるはずなんですがねぇ……
 うん、どうでも良いですね。既婚者の惚気話とか、カキコに似合わないですし。そもそも惚気話とか私自身も好きじゃないですし。なら、話を切り出すなとか言われそうですね(苦笑

 さて、一頻りコントも終えましたし本題へ。
 今回は言葉集め、ってことで

*○○主義! 的な言葉を集めてみました!




•愛国主義(あいこくしゅぎ)⇒愛国心
•悪魔主義(あくましゅぎ)
•アジア主義(-しゅぎ)
•アナキズム
•アナルコ・キャピタリズム
•アナルコサンディカリスム
•アメリカ帝国主義(-ていこくしゅぎ)
•アラビア語帝国主義(-ごていこくしゅぎ)
•アルテルモンディアリスム
•アルピニズム
•アルミニウス主義(-しゅぎ)
•アンケート至上主義(-しじょうしゅぎ)
•アンチセミティズム
•アンチ・フェミニズム


•イエロー・ジャーナリズム
•意思主義(いししゅぎ)
•イスラム主義(-しゅぎ)
•イスラム原理主義(-げんりしゅぎ)
•イスラム神秘主義(-しんぴしゅぎ)
•イスラム復興主義(-ふっこうしゅぎ)
•一物一権主義(いちぶついっけんしゅぎ)
•一県一行主義(いっけんいっこうしゅぎ)
•一国主義(いっこくしゅぎ)
•一点豪華主義(いってんごうかしゅぎ)
•印象主義(いんしょうしゅぎ)


•ヴォーティシズム
•ヴァンダリズム


•英語帝国主義(えいごていこくしゅぎ)
•英雄主義(えいゆうしゅぎ)(heroism)
•英雄的リアリズム(えいゆうてき-)(heroic realism)
•営利主義(えいりしゅぎ)
•エキュメニズム
•エゴイズム⇒利己主義(りこしゅぎ)
•エスノセントリズム
•エピクロス主義(-しゅぎ)
•縁故主義(えんこしゅぎ)


•お客様第一主義(おきゃくさまだいいちしゅぎ)
•オルフィスム
•音声主義(おんせいしゅぎ)


•神主義
•懐疑主義(かいぎしゅぎ)
•懐疑主義 (倫理)(かいぎしゅぎ, りんり)
•解釈主義(かいしゃくしゅぎ)
•会社主義(かいしゃしゅぎ)
•開発独裁主義(かいはつどくさいしゅぎ)
•快楽主義(かいらくしゅぎ)
•科学主義(かがくしゅぎ)(scientism)
•科学的社会主義(かがくてきしゃかいしゅぎ)
•科学万能主義(かがくばんのうしゅぎ)(scientism)
•画一主義(かくいつしゅぎ)
•拡大主義(かくだいしゅぎ)
•確定決算主義(かくていけっさんしゅぎ)
•拡張主義(かくちょうしゅぎ)
•学閥主義(がくばつしゅぎ)
•革命的議会主義(かくめいてきぎかいしゅぎ)
•学歴主義(がくれきしゅぎ)
•家族主義(かぞくしゅぎ)
•課題主義(かだいしゅぎ)
•過程主義(かていしゅぎ)
•家庭主義(かていしゅぎ)
•課程主義(かていしゅぎ)
•加点主義(かてんしゅぎ)
•カニバリズム
•可謬主義(かびゅうしゅぎ)
•家父長主義(かふちょうしゅぎ)
•カルヴァン主義(かるゔぁんしゅぎ)
•還元主義(かんげんしゅぎ)
•感傷主義(かんしょうしゅぎ)(sentimentalism)
•間接民主主義(かんせつみんしゅしゅぎ)
•完全主義(かんぜんしゅぎ)(perfectionism)
•ガンバリズム
•完璧主義(かんぺきしゅぎ)
•管理主義(かんりしゅぎ)
•官僚主義(かんりょうしゅぎ)(bureaucratism)


•キエティスム
•機会主義(きかいしゅぎ)(opportunism)
•議会制民主主義(ぎかいせいみんしゅしゅぎ)
•帰結主義(きけつしゅぎ)
•擬古典主義(ぎこてんしゅぎ)
•技術主義(ぎじゅつしゅぎ)
•貴族主義(きぞくしゅぎ)(aristocracy)
•基礎付け主義(きそづけしゅぎ)
•起訴便宜主義(きそべんぎしゅぎ)
•機能主義(きのうしゅぎ)
•機能主義 (建築)(きのうしゅぎ けんちく)
•機能主義 (国際関係)(きのうしゅぎ こくさいかんけい)
•機能主義 (心の哲学)(きのうしゅぎ こころのてつがく)
•機能主義 (社会学)(きのうしゅぎ しゃかいがく)
•技能主義(ぎのうしゅぎ)
•金日成主義(キムイルソンしゅぎ)
•客観主義(きゃっかんしゅぎ)(objectivism)
•糾問主義(きゅうもんしゅぎ)
•キュビズム
•キューボ=フューチャリズム
•行刑密行主義(ぎょうけいみっこうしゅぎ)
•共産主義(きょうさんしゅぎ)
•教条主義(きょうじょうしゅぎ)
•強制処分法定主義(きょうせいしょぶんほうていしゅぎ)
•共同体主義(きょうどうたいしゅぎ)
•教養主義(きょうようしゅぎ)
•共和主義(きょうわしゅぎ)
•許可主義(きょかしゅぎ)
•虚無主義(きょむしゅぎ)
•虚無主義 (倫理)(きょむしゅぎ, りんり)
•ギリシア語帝国主義(-ごていこくしゅぎ)
•キリスト教原理主義(-きょうげんりしゅぎ)
•キリスト教根本主義(-きょうこんぽんしゅぎ)
•キリスト教民主主義(-みんしゅしゅぎ)
•キリスト教神秘主義(-きょうしんぴしゅぎ)
•金塊主義(きんかいしゅぎ)(bullionism)
•近代主義(きんだいしゅぎ)
•近代合理主義(きんだいごうりしゅぎ)(modern rationalism)
•近代民主主義(きんだいみんしゅしゅぎ)(modern democracy)
•禁欲主義(きんよくしゅぎ)


•偶像崇拝主義(ぐうぞうすうはいしゅぎ)
•空想的社会主義(くうそうてきしゃかいしゅぎ)
•グノーシス主義(-しゅぎ)
•グローバリズム
•グローバル資本主義(-しほんしゅぎ)
•軍国主義(ぐんこくしゅぎ)
•軍事ケインズ主義(ぐんじけいんずしゅぎ)
•群読主義(ぐんどくしゅぎ)


•経験主義(けいけんしゅぎ)
•敬虔主義(けいけんしゅぎ)
•迎合主義(げいごうしゅぎ)
•形式主義(けいしきしゅぎ)
•形式主義 (数学)(けいしきしゅぎ, すうがく)
•芸術至上主義(げいじゅつしじょうしゅぎ)
•形態主義(けいたいしゅぎ)
•啓蒙主義(けいもうしゅぎ)
•ケインズ主義(-しゅぎ)
•血縁主義(けつえんしゅぎ)
•血統主義(けっとうしゅぎ)
•潔癖主義(けっぺきしゅぎ)
•権威主義(けんいしゅぎ)
•原音主義(げんおんしゅぎ)
•厳格主義(げんかくしゅぎ)
•現金主義(げんきんしゅぎ)
•言語主義(げんごしゅぎ)
•言語活動主義(げんごかつどうしゅぎ)
•言語機能主義(げんごきのうしゅぎ)
•言語形態主義(げんごけいたいしゅぎ)
•言語生活主義(げんごせいかつしゅぎ)
•言語帝国主義(げんごていこくしゅぎ)
•言語ナショナリズム(げんご-)
•言語民族主義(げんごみんぞくしゅぎ)
•現実主義(げんじつしゅぎ)
•原則主義(げんそくしゅぎ)
•現代語主義(げんだいごしゅぎ)
•原典主義(げんてんしゅぎ)
•減点主義(げんてんしゅぎ)
•原典忠実主義(げんてんちゅうじつしゅぎ)
•現場主義(げんばしゅぎ)
•厳罰主義(げんばつしゅぎ)
•ケンブリッジ・プラトニズム
•顕名主義(けんめいしゅぎ)
•原理主義(げんりしゅぎ)


•公会議主義(こうかいぎしゅぎ)
•構成主義(こうせいしゅぎ)
•構成主義 (教育)(こうせいしゅぎ, きょういく)
•光線主義(こうせんしゅぎ)
•構造機能主義(こうぞうきのうしゅぎ)
•構造構成主義(こうぞうこうせいしゅぎ)
•構築主義(こうちくしゅぎ)
•皇帝教皇主義(こうていきょうこうしゅぎ)
•行動主義(こうどうしゅぎ)
•行動論主義(こうどうろんしゅぎ)
•幸福主義(こうふくしゅぎ)
•功利主義(こうりしゅぎ)
•合理主義(ごうりしゅぎ)
•ゴーリズム
•国際協調主義(こくさいきょうちょうしゅぎ)
•国際主義(こくさいしゅぎ)
•国粋主義(こくすいしゅぎ)
•国民社会主義(こくみんしゃかいしゅぎ)
•互恵主義(ごけいしゅぎ)
•古語主義(こごしゅぎ)
•個人主義(こじんしゅぎ)
•コスモ貴族主義(-きぞくしゅぎ)
•コスモポリタニズム
•国家主義(こっかしゅぎ)
•国家至上主義(こっかしじょうしゅぎ)
•国家社会主義(こっかしゃかいしゅぎ)
•国家独占資本主義(こっかどくせんしほんしゅぎ)
•御都合主義(ごつごうしゅぎ)
•古典主義(こてんしゅぎ)
•事なかれ主義(ことなかれしゅぎ)
•コネクショニズム
•孤立主義(こりつしゅぎ)

 次レスに続きます

Re: 極楽浄土の幻想本舗 ( No.71 )
日時: 2017/09/30 17:53
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 5aWn5.eU)

 続きです。


•罪刑法定主義(ざいけいほうていしゅぎ)
•債権者主義(さいけんしゃしゅぎ)
•最小国家主義(さいしょうこっかしゅぎ)
•菜食主義(さいしょくしゅぎ)
•債務者主義(さいむしゃしゅぎ)
•作家主義(さっかしゅぎ)
•差別主義(さべつしゅぎ)
•サベリウス主義(-しゅぎ)
•左翼ナショナリズム(さよく-)
•三猿主義(さんえんしゅぎ)
•三民主義(さんみんしゅぎ)


•心情一体主義
•市営モンロー主義(しえい-しゅぎ)
•ジェントルマン資本主義(-しほんしゅぎ)
•シオニズム
•時価主義(じかしゅぎ)
•自己中心主義(じこちゅうしんしゅぎ)
•至上主義(しじょうしゅぎ)
•市場主義(しじょうしゅぎ)
•市場原理主義(しじょうげんりしゅぎ)
•自然主義(しぜんしゅぎ)
•事大主義(じだいしゅぎ)
•視聴率主義(しちょうりつしゅぎ)
•実学主義(じつがくしゅぎ)
•実現主義(じつげんしゅぎ)
•実証主義(じっしょうしゅぎ)
•実際主義(じっさいしゅぎ)
•実績主義(じっせきしゅぎ)
•実存主義(じつぞんしゅぎ)
•実用主義(じつようしゅぎ)
•実力主義(じつりょくしゅぎ)
•児童中心主義(じどうちゅうしんしゅぎ)
•自文化中心主義(じぶんかちゅうしんしゅぎ)
•資本主義(しほんしゅぎ)
•自民族中心主義(じみんぞくちゅうしんしゅぎ)
•自前主義(じまえしゅぎ)
•シャーマニズム
•ジャイアニズム
•社会主義(しゃかいしゅぎ)
•社会構築主義(しゃかいこうちくしゅぎ)
•社会構成主義 (国際関係学)(しゃかいこうせいしゅぎ, こくさいかんけいがく)
•社会帝国主義(しゃかいていこくしゅぎ)
•社会民主主義(しゃかいみんしゅしゅぎ)
•写実主義(しゃじつしゅぎ)
•ジャポニスム
•重金主義(じゅうきんしゅぎ)
•自由至上社会主義(じゆうしじょうしゃかいしゅぎ)
•自由主義(じゆうしゅぎ)
•重商主義(じゅうしょうしゅぎ)
•自由心証主義(じゆうしんしょうしゅぎ)
•修正主義(しゅうせいしゅぎ)
•修正資本主義(しゅうせいしほんしゅぎ)
•自由選題主義(じゆうせんだいしゅぎ)
•集産主義(しゅうさんしゅぎ)
•集団主義(しゅうだんしゅぎ)
•修得主義(しゅうとくしゅぎ)
•重農主義(じゅうのうしゅぎ)
•自由放任主義(じゆうほうにんしゅぎ)
•自由民主主義(じゆうみんしゅしゅぎ)
•シュプレマティスム
•シュルレアリスム
•純血主義(じゅんけつしゅぎ)
•純潔主義(じゅんけつしゅぎ)
•純粋主義(じゅんすいしゅぎ)
•準則主義(じゅんそくしゅぎ)
•商業主義(しょうぎょうしゅぎ)
•商行為法主義(しょうこういほうしゅぎ)
•小項目主義(しょうこうもくしゅぎ)
•証拠裁判主義(しょうこさいばんしゅぎ)
•少数精鋭主義(しょうすうせいえいしゅぎ)
•象徴主義(しょうちょうしゅぎ)
•小ドイツ主義(しょう-しゅぎ)
•小日本主義(しょうにっぽんしゅぎ)
•商人法主義(しょうにんほうしゅぎ)
•将平主義(しょうへいしゅぎ)
•植民地主義(しょくみんちしゅぎ)
•職権探知主義(しょっけんたんちしゅぎ)
•指令主義(しれいしゅぎ)
•新印象主義(しんいんしょうしゅぎ)
•進化主義(しんかしゅぎ)
•人格主義(じんかくしゅぎ)
•新カント主義(しん-しゅぎ)
•新機能主義(しんきのうしゅぎ)
•新古典主義(しんこてんしゅぎ)
•審査主義(しんさしゅぎ)
•新自由主義(しんじゆうしゅぎ)
•人種主義(じんしゅしゅぎ)
•新植民地主義(しんしょくみんちしゅぎ) (Neocolonialism)
•真正手形主義(しんせいてがたしゅぎ)
•新造形主義(しんぞうけいしゅぎ)
•新即物主義(しんそくぶつしゅぎ)
•親族登用主義(しんぞくとうようしゅぎ)
•新即物主義(しんそくぶつしゅぎ)
•人道主義(じんどうしゅぎ)
•新トミズム(しんとみずむ)
•新表現主義(しんひょうげんしゅぎ)
•神秘主義(しんぴしゅぎ)
•新福音主義(しんふくいんしゅぎ)
•新プラトン主義(しん-しゅぎ)
•人文主義(じんぶんしゅぎ)
•新ヘーゲル主義(しん-しゅぎ)
•進歩主義(しんぽしゅぎ)
•新保守主義(しんほしゅしゅぎ)
•人本主義(じんぽんしゅぎ)
•人民主義(じんみんしゅぎ)
•心理主義(しんりしゅぎ)
•心理的利己主義(しんりてきりこしゅぎ)
•心霊主義(しんれいしゅぎ)
•新ロマン主義(しん-しゅぎ)


•随意選題主義(ずいいせんだいしゅぎ)
•数学的直観主義(すうがくてきちょっかんしゅぎ)
•スコラ主義(-しゅぎ)
•スーフィズム
•スターリニズム
•スターリン主義(-しゅぎ)
•スペイン語帝国主義(-ごていこくしゅぎ)


•成果主義(せいかしゅぎ)
•生活保守主義(せいかつほしゅしゅぎ)
•清教徒主義(せいきょうとしゅぎ)
•静寂主義(せいじゃくしゅぎ)
•聖書主義(せいしょしゅぎ)
•精神主義(せいしんしゅぎ)
•制定法優先主義(せいていほうゆうせんしゅぎ)
•生徒主義(せいとしゅぎ)
•正統主義(せいとうしゅぎ)
•精読主義(せいどくしゅぎ)
•清貧主義(せいひんしゅぎ)
•世界主義(せかいしゅぎ)
•世界教会主義(せかいきょうかいしゅぎ)
•責任主義(せきにんしゅぎ)
•セクショナリズム
•セクト主義(せくとしゅぎ)
•世俗主義(せぞくしゅぎ)
•積極行動主義(せっきょくこうどうしゅぎ)
•絶対主義(ぜったいしゅぎ)
•前衛主義(ぜんえいしゅぎ)
•先願主義(せんがんしゅぎ)
•戦後民主主義(せんごみんしゅしゅぎ)
•全体主義(ぜんたいしゅぎ)
•先使用主義(せんしようしゅぎ)
•先登録主義(せんとうろくしゅぎ)
•先発明主義(せんはつめいしゅぎ)



•相互主義(そうごしゅぎ)
•相対主義(そうたいしゅぎ)
•相理現主義(そうりげんしゅぎ)
•属人法主義(ぞくじんほうしゅぎ)
国際私法上、属人主義ともいわれ、その人に固有の法の適用を認める主義で属地主義に対する。•属地主義(ぞくちしゅぎ)
国際私法上、国籍に関係なく人が居住している国家の法を適用する主義で属人主義に対する。•属地属人主義(ぞくちぞくじんしゅぎ)
•即物主義(そくぶつしゅぎ)
•租税公平主義(そぜいこうへいしゅぎ)
•租税法律主義(そぜいほうりつしゅぎ)


•ダーウィニズム
•大アジア主義(-しゅぎ)
•大イスラエル主義(だい-しゅぎ)
•大シリア主義(だい-しゅぎ)
•大ドイツ主義(だい-しゅぎ)
•大家族主義(だいかぞくしゅぎ)
•大艦巨砲主義(たいかんきょほうしゅぎ)
•大項目主義(だいこうもくしゅぎ)
•大国主義(たいこくしゅぎ)
•大作主義(たいさくしゅぎ)
•大衆迎合主義(たいしゅうげいごうしゅぎ)⇒ポピュリズム
•大衆主義(たいしゅうしゅぎ)
•大帝民主主義(だいていみんしゅしゅぎ)
•大日本主義(だいにっぽんしゅぎ)
•逮捕前置主義(たいほぜんちしゅぎ)
•大陸合理主義(たいりくごうりしゅぎ)
•多言語主義(たげんごしゅぎ)(multilingualism)
•多元主義(たげんしゅぎ)(pluralism)
•脱構築主義(だつこうちくしゅぎ)
•達読主義(たつどくしゅぎ)
•多文化主義(たぶんかしゅぎ)
•ダダイスム
•弾劾主義(だんがいしゅぎ)
•男権主義(だんけんしゅぎ)
•男性上位主義(だんせいじょういしゅぎ)
•ダンディズム
•単独主義(たんどくしゅぎ)(unilateralism)
•単年度主義(たんねんどしゅぎ)
•耽美主義(たんびしゅぎ)
•担保主義(たんぽしゅぎ)
•多民族主義(たみんぞくしゅぎ)


•地域主義(ちいきしゅぎ)
•中項目主義(ちゅうこうもくしゅぎ)
•抽象表現主義(ちゅうしょうひょうげんしゅぎ)
•中立主義(ちゅうりつしゅぎ)
•チュチェ主義(-しゅぎ)
•中和的主体主義(-しゅぎ)
•超現実主義(ちょうげんじつしゅぎ)
•超国家主義(ちょうこっかしゅぎ)
•超写実主義(ちょうしゃじつしゅぎ)
•超然主義(ちょうぜんしゅぎ)
•超人間主義(ちょうにんげんしゅぎ)
•直接民主主義(ちょくせつみんしゅしゅぎ)
•直訳主義(ちょくやくしゅぎ)
•直観主義(ちょっかんしゅぎ)
•直感主義(ちょっかんしゅぎ)


•通統主義(つうとうしゅぎ)
•通読主義(つうどくしゅぎ)


•ディアスポラ民族主義(-みんぞくしゅぎ)
•テイラー主義(-しゅぎ)
•帝国主義(ていこくしゅぎ)
•敵本主義(てきほんしゅぎ)
•伝統主義(でんとうしゅぎ)
•天皇制絶対主義(てんのうせいぜったいしゅぎ)
•天皇制ファシズム(てんのうせい-)


•ドイツ語帝国主義(-ごていこくしゅぎ)
•ドイツ神秘主義(-しんぴしゅぎ)
•ドイツ表現主義(-ひょうげんしゅぎ)
•道具主義⇒プラグマティズム
•統合主義(とうごうしゅぎ)
•当事者主義(とうじしゃしゅぎ)
•到達主義(とうたつしゅぎ)
•東洋主義(とうようしゅぎ)
•独裁主義(どくさいしゅぎ)
•独身主義(どくしんしゅぎ)
•独占資本主義(どくせんしほんしゅぎ)
•独善主義(どくぜんしゅぎ)
•徳治主義(とくちしゅぎ)
•徳目主義(とくもくしゅぎ)
•ド・ゴール主義(-しゅぎ)
•特許主義(とっきょしゅぎ)
•トミズム(とみずむ)
•トランスヒューマニズム
•トロツキズム

 次レスに続きます

Re: 極楽浄土の幻想本舗 ( No.72 )
日時: 2017/09/30 18:01
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 5aWn5.eU)

 続きです



•内容主義
•ナショナリズム
•ナショナル・ボルシェヴィズム
•ナチズム
•ナルシシズム


•ニーチェ主義(-しゅぎ)
•ニヒリズム
•日本主義(にほんしゅぎ)
•日本語帝国主義(にほんごていこくしゅぎ)
•日本帝国主義(にほんていこくしゅぎ)
•ニューアーバニズム
•ニュー・ジャーナリズム
•認可主義(にんかしゅぎ)
•認証主義(にんしょうしゅぎ)


•ヌーヴォー・レアリスム


•ネオダーウィニズム
•ネオプラトニズム
•ネオ・ラマルキズム
•ネポティズム
•年齢主義(ねんれいしゅぎ)


•農本主義(のうほんしゅぎ)
•能力主義(のうりょくしゅぎ)


•排外主義(はいがいしゅぎ)
•拝金主義(はいきんしゅぎ)
•敗北主義(はいぼくしゅぎ)(defeatism)
•破壊主義(はかいしゅぎ) (vandalism)
•博愛主義(はくあいしゅぎ)(philanthropism)
•白人至上主義(はくじんしじょうしゅぎ)
•白豪主義(はくごうしゅぎ)
•バクーニン主義(-しゅぎ)
•覇権主義(はけんしゅぎ)
•パスタファリアニズム
•パターナリズム
•80点主義(はちじってんしゅぎ)
•発音主義(はつおんしゅぎ)
•発信主義(はっしんしゅぎ)
•発生主義(はっせいしゅぎ)
•パトリオティズム
•派閥主義(はばつしゅぎ)
•半ペラギウス主義(はん-しゅぎ)
•汎アメリカ主義(はん-しゅぎ)
•汎アラブ主義(はん-しゅぎ)
•汎ゲルマン主義(はん-しゅぎ)
•汎スカンディナヴィア主義(はん-しゅぎ)
•汎スラヴ主義(はん-しゅぎ)
•汎テュルク主義(はん-しゅぎ)
•万人救済主義(ばんにんきゅうさいしゅぎ)
•反共主義(はんきょうしゅぎ)
•反グローバリズム(はん-)
•反自由主義(はんじゆうしゅぎ)→ファシズム
•反証主義(はんしょうしゅぎ)
•反スターリン主義(はん-しゅぎ)
•反日主義(はんにちしゅぎ)
•反フェミニズム(はん-)
•反民主主義(はんみんしゅしゅぎ)→ファシズム
•反ユダヤ主義(はん-しゅぎ)


•悲観主義(ひかんしゅぎ)
•非合理主義(ひごうりしゅぎ)
•非政治主義(ひせいじしゅぎ)
•非同盟主義(ひどうめいしゅぎ)
•否認主義(ひにんしゅぎ)
•秘密主義(ひみつしゅぎ)
•ヒューマニズム
•ピューリタニズム
•表意主義(ひょういしゅぎ)
•表音主義(ひょうおんしゅぎ)
•表現主義(ひょうげんしゅぎ)
•表示主義(ひょうじしゅぎ)
•表象主義(ひょうしょうしゅぎ)
•平等主義(びょうどうしゅぎ)
•日和見主義(ひよりみしゅぎ)
•ヒロイズム(heroism)
•ヒンディー語帝国主義(-ごていこくしゅぎ)
•頻度主義(ひんどしゅぎ)


•ファシズム
•ファンダメンタリズム
•フードファディズム
•フォーヴィスム
•福本イズム(ふくもと-)
•フェミニズム
•部局割拠主義(ぶきょくかっきょしゅぎ)⇒セクショナリズム
•福音主義(ふくいんしゅぎ)
•物権法定主義(ぶっけんほうていしゅぎ)
•復古主義(ふっこしゅぎ)(reactionism)
•ブッシズム(Bushism)
•物質主義(ぶっしつしゅぎ)
•物理帝国主義(ぶつりていこくしゅぎ)
•普遍救済主義(ふへんきゅうさいしゅぎ)
•プラグマティズム
•ブランキズム(Blanquism)
•フランス語帝国主義(-ごていこくしゅぎ)
•ブルジョア民主主義(-みんしゅしゅぎ)
•フルセット主義(-しゅぎ)
•ブルバキ主義(-しゅぎ)(Bourbakism)
•プレシジョニズム
•ブロック主義(-しゅぎ)
•文化相対主義(ぶんかそうたいしゅぎ)
•文化多元主義(ぶんかたげんしゅぎ)
•分析的マルクス主義(ぶんせきてきまるくすしゅぎ)
•分離主義(ぶんりしゅぎ)


•ベイズ主義(-しゅぎ)
•平和主義(へいわしゅぎ)
•ペスタロッチ主義(-しゅぎ)
•ペラギウス主義(-しゅぎ)


•貿易差額主義(ぼうえきさがくしゅぎ)
•封建主義(ほうけんしゅぎ)
•冒険主義(ぼうけんしゅぎ)(adventurism)
•方式主義(ほうしきしゅぎ)
•法実証主義(ほうじっしょうしゅぎ)
•法人法定主義(ほうじんほうていしゅぎ)
•法治主義(ほうちしゅぎ)
•放任主義(ほうにんしゅぎ)
•方法主義(ほうほうしゅぎ)
•方法論的個人主義(ほうほうろんてきこじんしゅぎ)
•保護貿易主義(ほごぼうえきしゅぎ)(protectionism)
•保守主義(ほしゅしゅぎ)
•保守革命主義(ほしゅかくめいしゅぎ)
•ポスト印象主義(-いんしょうしゅぎ)
•ポスト構造主義(-こうぞうしゅぎ)
•ポストコロニアリズム
•ポストモダニズム
•母性主義(ぼせいしゅぎ)
•ボナパルティズム
•ポピュリズム
•ホロコースト修正主義(-しゅうせいしゅぎ)
•本業主義(ほんぎょうしゅぎ)
•本質主義(ほんしつしゅぎ)


•マオイズム⇒毛沢東主義(もうたくとうしゅぎ)
•マキャベリ主義
•マキャベリズム
•マクシマリズム
•魔術的リアリズム(まじゅつてき-)
•マスキュリズム
•マゼッパ主義(-しゅぎ)
•マニエリスム
•マネタリズム
•マルクス主義(-しゅぎ)
•マルクス・レーニン主義(-しゅぎ)
•マルサス主義(-しゅぎ)
•マンネリズム


•味読主義(みどくしゅぎ)
•ミニマリズム
•民権主義(みんけんしゅぎ)
•民主主義(みんしゅしゅぎ)
•民主社会主義(みんしゅしゃかいしゅぎ)
•民生主義(みんせいしゅぎ)
•民族主義(みんぞくしゅぎ)
•民本主義(みんぽんしゅぎ)


•無教会主義(むきょうかいしゅぎ)
•無政府主義(むせいふしゅぎ)
•無政府資本主義(むせいふしほんしゅぎ)
•ムッソリーニ主義(-しゅぎ)
•無謬主義(むびゅうしゅぎ)
•無方式主義(むほうしきしゅぎ)


•メシアニック・ジュダイズム


•毛沢東主義(もうたくとうしゅぎ)
•蒙昧主義(もうまいしゅぎ)
•黙読主義(もくどくしゅぎ)
•モダニズム
•モナルキア主義(-しゅぎ)
•モンロー主義(-しゅぎ)


•唯心主義(ゆいしんしゅぎ)
•唯美主義(ゆいびしゅぎ)
•唯物主義(ゆいぶつしゅぎ)
•優生主義(ゆうせいしゅぎ)
•ユニテリアン主義(-しゅぎ)


•容共主義(ようきょうしゅぎ)
•要素還元主義(ようそかんげんしゅぎ)
•要素主義(ようそしゅぎ)


•ラスタファリアニズム(ラスタファリ運動)
•楽観主義(らっかんしゅぎ)
•ラテン語帝国主義(-ごていこくしゅぎ)


•リアリズム
•リージョナリズム
•利権談合共産主義(りけんだんごうきょうさんしゅぎ)
•利己主義(りこしゅぎ)
•履修主義(りしゅうしゅぎ)
•理想主義(りそうしゅぎ)
•利他主義(りたしゅぎ)
•立憲主義(りっけんしゅぎ)
•立身出世主義(りっしんしゅっせしゅぎ)
•立体未来主義(りったいみらいしゅぎ)
•リバタリアニズム
•リベラリズム
•理論主義(りろんしゅぎ)
•倫理的利己主義(りんりてきりこしゅぎ)


•ルター主義(-しゅぎ)


•レイヨニスム
•レーガン主義(-しゅぎ)
•レーニン主義(-しゅぎ)
•歴史修正主義(れきししゅうせいしゅぎ)
•恋愛至上主義(れんあいしじょうしゅぎ)
•連想主義(れんそうしゅぎ)
•連邦主義(れんぽうしゅぎ)


•ローカリズム
•ロシア構成主義(-こうせいしゅぎ)
•ロシア語帝国主義(-ごていこくしゅぎ)
•ロシア象徴主義(-しょうちょうしゅぎ)
•ロマン主義(-しゅぎ)
•論理主義 (数学)(ろんりしゅぎ, すうがく)
•論理実証主義(ろんりじっしょうしゅぎ)

 長っ! 主義、だけでこれほどあるのですねぇ……まぁ、これでさえ全部ではないのでしょう……恐ろしい。どれ位調べれるかなぁ……言葉っていっぱいあるねぇ。

ヒトゲノムとミッシングリンクしてる ( No.75 )
日時: 2017/12/02 10:19
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: wSafa.aY)

 さて、お久しぶりぃ、みたいなことは前のレスでしたし……二回連続もクドい。

 あぁ、ならこのスレのお家芸をすれば良いですね。はい、そうですね(T_T)
 久しぶりですねぇ、あれやるのも……いやぁ、ホント。
 正直、凄い手抜きだなぁ、って見ている人からは思われているだろう……あれです!


 ―――――――――――――

*生物学(せいぶつがく、英: biology、羅: biologia)とは

 生命現象を研究する、自然科学の一分野である。広義には医学や農学など応用科学・総合科学も含み[要出典]、狭義には基礎科学(理学)の部分を指す[要出典]。一般的には後者の意味で用いられることが多い。類義語として生命科学や生物科学がある。


*概要

 生物学とは、生命現象を研究する分野である。 日本の『生化学辞典』によると、生物学は生物やその存在様式を研究対象としている、ということになっており、 Aquarena Wetlands Project glossary of termsの定義では、生物学の研究対象には構造・機能・成長・発生・進化・分布・分類を含むということになっている。
 扱う対象の大きさは、一分子生物学における「細胞内の一分子の挙動」から、生態学における「生物圏レベルの現象」まで幅広い。


*歴史

 
 現代の生物学が成立したのは比較的最近だが、関連し含まれていた科学は古代から存在した。自然哲学はメソポタミア、古代エジプト、古代インド、古代中国で研究されていた。しかし、現在に繋がる生物学や自然研究の萌芽は古代ギリシアに見られる。

 一般に、諸研究に先駆しているという意味で、古代ギリシャのアリストテレスをもって生物学史の始めとする。「アリストテレスは実証的観察を創始した」「全時代を通じて最も観察力の鋭い博物学者の一人などとされ、生物の分類法を提示するなどし、後世に至るまで多大なる影響を及ぼしたのである。アリストテレスの動物学上の著作として残っているものとしてはHistoria animalium『動物誌』、De generatione animalium『動物発生論』、De partibus animalium『動物部分論』、De anima『心について』(『霊魂論』とも)がある。『動物誌』では、500を越える種の動物(約120種の魚類や約60種の昆虫を含む)を扱っており、随所で優れた観察眼を発揮している。植物に関する研究も行い著作もあったとされるが、失われ現在では残っていないとされる。アリストテレスの生物に関する研究の中でも動物に関する研究は秀でており、特に動物学の始原とされる。分類、生殖、発生、その他の分野において先駆的な研究を行い、その生命論や発生論は17世紀や18世紀の学者にまで影響を与えた。

 ただし、アリストテレスの生物学は、今日の視点から見れば生気論・目的論的であり、その意味では哲学的といえる。

 古代ギリシアの哲学者たちは有生物と無生物を区別する原理として「プシュケー」という用語を用いて説明していたが、アリストテレスはこのプシュケーを、可能態において生命を持つ自然的物体の形相(エイドス)、と定義し、プシュケーは生命の本質をなしており、自己目的機能であり 起動因だ、と記述した。

 中世には、イスラム世界でジャーヒズ(781年-869年)やAbū Ḥanīfa Dīnawarī(828年-896年)らが植物学の著作を残した。

 現代生物学は、アントニ・ファン・レーウェンフックが発明した顕微鏡の普及とともに発展した。科学者らによる精子・バクテリア・滴虫類、そして生命が持つ驚くべき奇妙さと多様性が次々と明らかにされた。ヤン・スワンメルダムの調査は昆虫学に対する関心を新たにし、顕微鏡を用いた解剖や標本用染色の技術を向上させた。

 17世紀にロバート・フックが顕微鏡を用いた観察で細胞を発見し、18世紀のカール・フォン・リンネによる生物の系統的分類の発表を経て、チャールズ・ダーウィンの進化論やグレゴール・ヨハン・メンデルの遺伝子法則などが認められるに及び、それまでの博物学の一領域に過ぎなかった生物についての知識が、ひとつの学問分野を成り立たせるに充分にまで蓄積された事で成立した[3]。19世紀前半には、細胞の中心組織が重要な役割を持つという認識が広がった。1838年と1839年、マティアス・ヤーコプ・シュライデンとテオドール・シュワンは、(1)有機体の基本単位は細胞であり、(2)個別の細胞がそれぞれ生きて、多くの否定的意見があったが(3)全ての細胞は分裂によって生じるという考えを促進する役割を果たした。1860年代には、ロベルト・レーマクとルドルフ・ルートヴィヒ・カール・ヴィルヒョウの仕事によって細胞説として知られる上記3説は多くの支持を受けるようになった。

 20世紀になると、生物学的知識は膨大かつ複雑になったため、これらを統一的に理解しようとする試みが重視されるようになった。さらに、生物を高度に組織化された分子の集合体と捉え、環境の中からどのように自己の秩序と維持を満たすかという視点から、分子工学的な理解を強める傾向にある。そのため、従来の記述を主体とした学問から、原理的そして実体論的な学問へと変貌しつつある。1990年には一般的なヒトゲノムを図像化する計画(ヒトゲノム計画)が実行に移され、2003年に完成した。


*名称


 英語の biology はギリシア語の βίος(bios、生命)に接尾語 -λογία(-logia、〜の学問)である。これは、K.F.ブルダッハ(1800年)、ゴットフリート・ラインホルト・トレフィラヌス(1802年)、ジャン=バティスト・ラマルク(1802年)らによって、それぞれ独立に用いられはじめ、広まることになった(→#「生物学」と「生命科学」)。


*特徴

 人体:現代の生物学において、ヒトは「万物の長」とはされないが、ヒト研究は重要な位置を占める。
 現代の生物学者は、基本的に唯物論或いは機械論の立場を取り、生物は有機化合物などの物質から構成された複雑な機械であると見なす。一つ一つの要素を解明していく還元主義が有効である場面は依然存在するが、還元主義だけで複雑な生命現象を理解する試みには限界があることが理解され始めたため、生物を複雑系として扱う考えかたも発展してきている。

 生物学では、一般的にヒトを特別な生物種としては扱わない。しかし、我々自身がヒトであり、その研究は医療や産業などと関連しているため、生物学の中でヒト研究は重要であり関心も高い。生物学研究の成果は医療や農業における基礎を提供し、応用面で人類に大きな利益をもたらしている。生物学に関連する産業はバイオ産業と呼ばれ、IT産業と並び発展性のある大きな市場を形成し、経済的にも重要な位置にあるとされる。生物学の知見や技術は生命の根幹に大きく関わるようになり、倫理的・社会的な影響も注目されている。



 次レスに続きます。

Re: 極楽浄土の幻想本舗 ( No.76 )
日時: 2017/12/02 12:22
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: wSafa.aY)

 続きです。


*生物学の研究


 ドイツの植物学者オットー・ヴィルヘルム・トーメによるシダ植物の記載(1885年)
生物学では、他の自然科学分野と同様に、記載・実験・理論といった科学的方法によって研究が行われる(ここでの「理論」は方法論としての理論を指す)。これらは独立したものではなく、それぞれが関連し合って一連の研究を形作る。

 記載とは、詳細な観察に基づいて基礎となる事象を明らかにすることであり、研究において最も始めに行われる。生物種を同定するための形態学的観察をはじめとして、実験操作を加えない状態での発生現象や細胞構造の観察、生理条件下での生理活性物質の測定、ひいてはゲノムの解読も記載と言える。

 また、個々の事例の記載を基礎とし、それらを比較することからより一般的な知見を得ることは、特に生物学では重視されてきた。これは一つにはその構造や現象が複雑で,研究史の初期において実験系を作りにくかったこと、他方で生物が多様であり、その背後に進化があることからそれを比較によってあぶり出すことに大きな意味があったからである。たとえば比較解剖学や比較発生学はそれぞれの分野の発展の中では大きな意味を持ち、それらは直接に進化論の発展に結びついた。

 実験は人為的に操作を加えることにより通常と異なる条件を作り出し、その後の変化を観察・観測することで、生物に備わっている機構を解明しようとする実証主義的な試みである。突然変異の誘発や、遺伝子導入、移植実験などさまざまな手法を使う。現代生物学は実験生物学の性質が強くなっている。実験操作は科学的方法に基づき、対照実験や再現性の確認などにより、実験者の主観が除かれる必要がある。



*三葉虫の化石: 化石は生物進化を探る手がかりである
 一方、進化や生物圏レベルの生態学研究のように実験による証明が困難である場合は、様々な観測データや古生物の化石などを用い、比較や構造化など理論による説明を試みる。またバイオインフォマティクスのように膨大なデータを統合して理解しようとする場合も、理論によるアプローチに重点が置かれる。実験を行う前に仮説を立て結果を予想したり、実験結果を解釈して抽象化や普遍化させて法則や規則性を見いだしたりすることも理論の一部である。このような理論面に重点を置いた分野を理論生物学、数理モデルを用いる分野を数理生物学とよぶ。これらの分野は高度に抽象化するため、対象の生物学的階層には捕われない性質がある。

 新たな方法論として、蓄積したデータに基づいてコンピュータ上に仮想システムを構築することで構造を理解したり、そのパラメータを変化させるシミュレーションにより実験の代わりとするシステム生物学も登場している。


*還元主義と複雑系


 共生関係にあるクマノミとイソギンチャク: 生物と環境が作り出す生態系は複雑である
 20世紀半ばの分子生物学の台頭以降、その周辺分野では、一つの遺伝子・タンパク質の機能に注目する還元主義的なアプローチが主体だった。この手法は強力で、さまざまな生命現象を解き明かしてきた。しかし、分子レベルで明らかにしたことを組み合わせるだけでは、脳の活動や行動など複雑な現象は理解しがたく、還元主義のみでは限界があることもわかってきた。このことへの反省もあり、物理学的還元主義への傾倒から抜け出し、21世紀に入ってからは生物を複雑な系としてそのままあつかうオーミクスやシステム生物学等のアプローチも盛んになっている。一方、生物多様性をあつかう伝統的な生物学や生態学では、生物の作りだす系が複雑であることは自明だったため、複雑系のような全体論は目新しいものではない。生物学の両輪である、生物の多様性と普遍性に関する知見は、ゲノム解析によって結びつけられつつある。


*大きなパラダイムシフト


 生物学のパラダイムを大きく変えたものには細胞の発見、進化の提唱、遺伝子の示唆、DNA の構造決定、セントラルドグマの否定、ゲノムプロジェクトの実現などがある。細胞の発見やゲノムプロジェクトは主に技術の進歩によってもたらされ、進化や遺伝子の発見は個人の深い洞察によるところが大きい。


ボツリヌス菌: 顕微鏡は、微生物や細胞を見る「目」となった。
 17世紀に発明された顕微鏡による細胞の発見は、微生物の発見をはじめとして、動物と植物がいずれも同じ構造単位から成っていることを認識させ、動物学と植物学の上位分野として生物学を誕生させることになった。また自然発生説の否定によって、いかなる細胞も既存の細胞から生じることが示され、生命の起源という現在も未解明の大きな問題の提示につながっている。

 進化はチャールズ・ダーウィンをはじめとする数人の博物学者によって19世紀に提唱された概念である。それまでは経験的にも宗教的にも、生物種は固定したものとされていたが、現在では、同じ種の中でも形質に多様性があり、生物の形質は変化するものとされ、種の区別が困難なものもあるという指摘がされている。単純な生物から多様化することで現在のような多様な生物が存在すると考えることが可能になり、生命の起源を研究可能なテーマとすることができるようになった。進化論は社会や思想にも大きな影響を与え、近代で最も大きなパラダイムシフトの1つであった。

 製されるDNA: 二重らせんがほどけて複製されることは、遺伝の最も根源にある物理的現象である
遺伝自体は古くから経験的に知られていた現象である。しかし、19世紀後半、メンデルは交雑実験から遺伝の法則を発見し、世代を経た後にも分離可能な因子、すなわち遺伝子が存在することを証明した。さらに染色体が発見され、20世紀前半の遺伝学・細胞学による研究から、染色体が遺伝子の担体であることが確証づけられた。この過程において古典的な遺伝学が発展し、その後の分子生物学の誕生にもつながった。

 1953年、ジェームズ・ワトソン、フランシス・クリックらが、X線回折の結果から、立体模型を用いた推論により遺伝物質 DNA の二重らせん構造を明らかにした。DNA構造の解明は、分子生物学の構造学派にとって最大の成功である。相補的な2本の分子鎖が逆向きにらせん状構造をとっているというモデルは、染色体分配による遺伝のメカニズムを見事に説明しており、その後の分子生物学を爆発的に発展させた。

 DNAからRNAへの転写、RNAからタンパク質への翻訳、遺伝暗号などの解明により、セントラルドグマと呼ばれる「DNA→RNA→タンパク質」といった一方向の情報伝達がまるで教義のように思われた時期もあったが、これを裏切るかのように逆転写酵素やリボザイムといった発見も20世紀後半に相次いだ。

 ゲノムという概念は、ある生物種における遺伝情報の総和として提唱された。ゲノム genome という語は遺伝子 gene と、総体を表す接尾語 -ome の合成語である。技術発展によりゲノムプロジェクトが可能になり、ゲノム研究は、生物学における還元論と全体論、普遍性と多様性を結びつける役割をもつようになった。生物種間でのゲノムの比較により普遍性と多様性理解への糸口を与え、還元的な研究に因子の有限性を与えることで、個々の研究を全体論の中で語ることを可能にした。他にも様々な総体に対する研究が始まっている。

 Vernon L.が1995年に主張したところところによると、([いつ?]の生物学においては)特に重要な題材は、以下に挙げる5つの原則で、それらは「基本公理とも言える」と言う:。
1.生命の基本単位は細胞である
2.新しい種と遺伝的特徴は進化によってもたらされる
3.遺伝子は形質遺伝の基礎である
4.生物は体内環境を調整し、一定の状態を安定して維持する
5.生きている生物はエネルギーを消費し変換する


*生物学の今後


 生物学が自然史学の一部だった時代には、記載生物学が主体だった。現代生物学は、実験が主体になっている。さらに将来は、ゲノムやプロテオーム研究などで蓄積された膨大なデータをコンピュータで処理し、そこから生命の原理に迫る生物情報学が主体になるかもしれない。急激なコンピュータの高速化と並行して、実験や観察技術、新たな分析手法の発見など技術発展も進むだろう。

 純粋生物学に残された大きなテーマには生命の起源、ヒトの精神あるいは心理過程、地球外生命体などがある。すでに起きてしまった生命の起源や進化は、実験で再現できない。ただし、生物物理学的・生化学的に生命(細胞)の誕生を再現する試みはある。

 心理学はヒトやほかの動物の行動や心理過程を研究しているが、生物学と心理学とは、従来よりおもに神経メカニズムという観点から関係をもってきた。しかし、とくにヒトの高次心理過程は、いまだ現在の生物学の知見を超える部分が大きい。今後、そういった高次心理過程も、心理学における行動・認知レベルの研究に加えて、生物学における分子レベルの、細胞レベルの、皮質のグローバルなレベルでの研究を進めることにより、両分野のあいだで統合的に説明できるようになるかもしれない。

 地球以外に生命は存在するかという問題は、まだ生物学のテーマではないと、現在の多くの生物学者は考えている。しかし、火星やその他の惑星、衛星の探索が進み、生命やその痕跡が発見されれば、重要なテーマの一つとなり、現在の生物学に大きな改変が迫られる可能性がある。


 以上、生物学という学問についての触りでした。調べてみたけど、現時点の自分でも大体知っていることですね……次からもう少し穿ったところを見ていこうかなと思います。

超自然主義的リアリズム? ( No.77 )
日時: 2017/12/02 20:58
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: wSafa.aY)

 さて、久々復帰で2レスだけでは味気ないので、もうちょっと頑張りましょうかね……あぁ、なんて良いんでしょうね……自分の城。外部から攻撃されたら一溜まりもないような、砂のお城(´・ω・`)
 今回は、宗教についてです。あれですね。ファンタジーとかでもあると、ぐっと世界観が引き締まりますよねぇ宗教。なにせ、世界に溢れていますし、人類の歴史は宗教の歴史と言っても良かったですからね……
 科学崇拝もまた宗教なのかぁ!? 冗談ですよ?

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*宗教(しゅうきょう、英: religion)とは

 一般に、人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり、また、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のことである。


*宗教の広がり


 世界の宗教の信者数は、キリスト教約20億人(33.0%)、イスラム教(イスラーム)約11億9,000万人(19.6%)、ヒンドゥー教約8億1,000万人(13.4%)、仏教約3億6,000万人(5.9%)、シク教約3,000万人、ユダヤ教約1,400万人(0.2%)、その他の宗教約9億1,000万人(15.0%)、無宗教約7億7,000万人(12.7%)である。

 一般に、キリスト教、イスラム教、仏教は世界宗教とよばれ、人種や民族、文化圏の枠を超え広範な人々に広まっている。また、特定の地域や民族にのみ信仰される宗教は民族宗教と呼ばれ、ユダヤ教や神道、ヒンドゥー教などがこれに分類される。


*語源


 日本語の「宗教」という語は、仏教学者の中村元によると、仏教に由来する。仏教において、「宗の教え」、つまり、究極の原理や真理を意味する「宗」に関する「教え」を意味しており、仏教の下位概念として宗教が存在していた。幕末期にReligionの訳語が必要となって、今でいう「宗教」一般をさす語として採用され、明治初期に広まったとされている。宗教は、キリスト教をイメージする用語として受容され、日本人の宗教のイメージに大きな影響を及ぼした。

 原語のほうの英語 Religion はラテン語のreligioから派生したものである。religioは「ふたたび」という意味の接頭辞reと「結びつける」という意味のligareの組み合わせであり、「再び結びつける」という意味で、そこから、神と人を再び結びつけること、と理解されていた。

 磯前順一によれば、Religionの語が最初に翻訳されたのは日米修好通商条約(1858年)においてであり、訳語には「宗旨」や「宗法」の語があてられた。他にもそれに続く幕末から明治初頭にかけての間にもちいられた訳語として、「宗教」、「宗門」、「宗旨法教」、「法教」、「教門」、「神道」、「聖道」などが確認できるとする。このうち、「宗旨」、「宗門」など宗教的な実践を含んだ語は「教法」、「聖道」など思想や教義の意味合いが強い語よりも一般に広くもちいられており、それは多くの日本人にとって宗教が実践と深く結びついたものであったことに対応する。「宗教」の語は実践よりも教義の意味合いが強い語だが、磯前の説ではそのような訳語が最終的に定着することになった背景には、日本の西洋化の過程で行われた外交折衝や、エリート層や知識人の価値観の西欧化などがあるとされる。

 「宗教」の語は1869年にドイツ北部連邦との間に交わされた修好通商条約第4条に記されていたReligionsübungの訳語に選ばれたことから定着したとされる。また、多くの日本人によって「宗教」という語が 現在のように"宗教一般" の意味でもちいられるようになったのは、1884年(明治17年)に出版された辞書『改定増補哲学字彙』(井上哲次郎)に掲載されてからだともされている。


*定義


 「宗教とは何か」という問いに対して、宗教者、哲学者、宗教学者などによって非常に多数の宗教の定義が試みられてきた[とされ、「宗教の定義は宗教学者の数ほどもある」といわれるとされる。代表的なものだけを取り上げただけでもかなりの数になるとされ、例えば、ジェームズ・リューバ(英語版)の著書の付録には48の定義およびそれに関するコメントが書かれており、日本の文部省宗務課がかつて作成した「宗教定義集」でも104の定義が挙げられているといい、その気になればさらに集めることも難しくはないという。


*リューバによる定義の分類


 アメリカの心理学者であるリューバは宗教についての多数の定義を三つのグループに分類している。すなわち、主知的(intellectualistic)な観点からの定義、主情的(affectivistic)な観点からの定義、主意的あるいは実践的(voluntaristic or practical)な観点からの定義の3つである。
 主知的な観点からの定義代表例で古典的な定義の例としてはマックス・ミューラーによる「無限なるものを認知する心の能力」が挙げられる。比較的近年のそれでは、クリフォード・ギアツによる「存在の一般的秩序に関する概念の体系化」がある。主情的な観点からの定義シュライエルマッハー(F.E.D.)による「ひたすらなる依存感情」。マレット(Marett, R.R.)なども他の学者などにみられる合理主義な観点を批判しつつ、宗教の原型を情緒主義 
  (emotionalism)から論じたという。主意的あるいは実践的な観点からの定義C.P.ティーレによる「人間の原初的、無意識的、生得的な無限感覚」というものがある。
 『世界宗教事典』では上記のリューバの分類・分析を踏まえ、また、宗教を成立させている基本要素が超絶的ないし超越的存在(神、仏、法、原理、道、霊など)をみとめる特定の観念であることを踏まえつつ、宗教とは人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり、その観念体系に基づく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団であるとまとめている。

 『世界宗教事典』での上記の定義のまとめに沿って、もう少し具体的な例も含めて示せば、宗教とは、超越的存在(神、仏、法、原理、道、霊など)についての信念、超越的なものと個人の関係、超越的なものに対する個人の態度(信仰など)、信仰に基づいた活動(礼拝、巡礼など)、組織・制度(教会、寺社制度など)、信者の形成する社会、施設(教会堂、モスク、寺院など)等々である。


*そのほかの定義

 広辞苑では、神または何らかの超越的絶対者あるいは神聖なものに関する信仰・行事、との定義を掲載した。
宗教法人格を取得している物を宗教とする定義もあり、一般社団法人である実践倫理宏正会は「宗教ではありません」という立ち位置である。


*宗教の表現形式


 宗教はさまざまな表現形式を通して時間や空間を超えて伝えられている。神話や伝説、教典の内容や教義は口伝や詠唱、詩、書物を通して伝えられる。また、通過儀礼や年中行事などの儀礼を通して伝えられる場合や、生活習慣や文化の中に織り込まれる場合もある。食事の際に生産者や自然に感謝をする場合などがこれにふくまれる。

 また、絵画や彫刻などの芸術、音楽、舞踏、建築などを通して伝えられる場合もある。


*宗教の大分類


一神教と多神教、汎神論
民族宗教と世界宗教
伝統宗教(既成宗教)と新宗教(新興宗教)
自然宗教と創唱宗教
アニミズム・アニマティズム・シャーマニズム・トーテミズム


 と、まぁ、触りとしてこんな感じですね。特別専門的な部分でもないので、全部把握できている人も多いレベルですねぇ。次から、本番しましょうかね。

高度38億キロメートルを往く箱舟 ( No.78 )
日時: 2017/12/03 21:33
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: fC8iRnno)

*川を渡る舟から、海を横断する船舶へ、海戦を繰り広げる軍艦へ……そして、宇宙の海を泳ぐ宇宙船へ

 てな感じの考えから来た題名です。まぁ、つまり適当ですね。
 とはいえ、船興味はあるのですよ。昔から海は好きだったというのもあるのですが、最近になって(最近では全然ない)艦これの小説を書いているというのも大きいです。
 何事でも深く理解しているほうが、物語に深みや説得力を持たせられますからね。

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*船とは

 人や物をのせて水上を渡航(移動)する目的で作られた乗り物の総称である。基本的には海、湖、川などの水上を移動する乗り物を指しているが、広い意味では水中を移動する潜水艇や潜水艦も含まれる。動力は人力・帆・原動機などにより得る。
 大和言葉、つまりひらがなやカタカナの「ふね」「フネ」は広範囲のものを指しており、規模や用途の違いに応じて「船・舟・槽・艦」などの漢字が使い分けられている。よりかしこまった総称では船舶(せんぱく)あるいは船艇(せんてい)などとも呼ばれる。
 水上を移動するための乗り物には、ホバークラフトのようにエアクッションや表面効果を利用した船に近いものも存在する。また、水上機や飛行艇のように飛行機の機能と船の機能を組み合わせた乗り物も存在し、水上機のフロートや飛行艇の艇体は「浮舟」(うきぶね)と表現される。
 なお、宇宙船や飛行船などの水上以外を航行する比較的大型の乗り物も「ふね」「船」「シップ」などと呼ばれる。これらについては宇宙船、飛行船などの各記事を参照のこと。また舟に形状が似ているもの、例えば刺身を盛る浅めの容器、セメントを混ぜるための容器(プラ舟)等々も、その形状から「舟」と呼ばれる。



*基本機能



*船の各部名称


1.煙突 2.船尾 3.スクリュープロペラ 4.船体(左舷側) 5.錨 6.球状船首 7.船首 8.上甲板 9.船橋
「船」と呼ぶためには水上で安定して浮かぶためのアルキメデスの原理によって得た浮力と共に復原性も備えた「船体」と、推進力(風力などの自然力、エンジンなどの動力)、針路を定める「舵」(かじ)の機能を備える必要がある。「オール」や「櫂」、「帆」は動力としてだけでなく舵としても使える。動力として内燃機関などのエンジンを使うか否かに関わらず、スクリュープロペラが1つの場合は舵が必要となる。

*呼称


 舟・艇・ボート・船・船舶・艦「舟」の字は、手でこぐような比較的小型のものに使うことが多い[1]。「舟」や「艇」は、いかだ以外の水上を移動する手漕ぎの乗り物を指し、「船」は「舟」よりも大きく手漕ぎ以外の移動力を備えたものを指す。「船舶」は船全般を指す。「艦」は軍艦の意味である。日本海軍では艦(『艦』は装甲船の意)と書いて「フネ」と呼んだ。つまり、民生用のフネは「船」、軍事用のフネは「艦」、小型のフネは「艇」または「舟」の字が当てられ、それらの総称として「艦船」(かんせん)、「艦艇」(かんてい)、「船艇」(せんてい)、あるいは「舟艇」(しゅうてい)などの言い方をする場合もある。(「艦」の字を入れている時は軍用のものを強く意識している)。槽(ふね)一般的にふねの構造は、水上に浮かぶための浮力を得るために、内部は空洞になる。転じて、ある物体の中が空ろな容器全般を「ふね」と呼び、特に木製で中身(おもに液体や粉粒体)を入れる目的に特化した場合には「槽」(そう)の文字を当てる。日常的に、これら器を指して「ふね」と呼ぶ場合は使用時に蓋をしない、または蓋の付いていない状態のものを言う。(例:湯ぶね、浴槽、酒槽など)


*英語表現


 「舟」や「艇」は英語の「boat」(ボート)に相当し、「船」は英語の「ship」や「vessel」と同じものを指す。従来、英語では民間船・軍艦共に代名詞はshe(女性扱い)であって、これに対し飛行機では民間機がshe、軍用機がhe(男性扱い)であるが、最近は、このような用法が少なくなって、他の一般名詞と同様にitを使用することがある。「ふね」を表す性についても、各言語によって異なり一様ではない。 なお、英文表記の航海日誌上では、she(女性扱い)で表記される。


*数詞


1.海上運搬物の船は比較的大きな船の場合「1隻(せき)、2隻、3隻」と数え、小型の船の場合は「1艘(そう、槽とも綴る)、2艘、3艘」と数える。だが、最近は大きさに関わらず「1隻、2隻、3隻」と数えることもある。
2.器としての槽では「1ふね、2ふね、3ふね」のような使い方をする。
3.器の意味を込めて数える場合は杯または盃の文字を当て、「1ぱい、2はい、3ばい」と数える。


*法令による定義


 帆を張った飛行艇(ロールバッハ Ro II)商法第684条の1項では「本法ニ於テ船舶トハ商行為ヲ為ス目的ヲ以テ航海ノ用ニ供スルモノヲ謂フ」とし、同条第2項では「本編ノ規定ハ端舟其他櫓櫂ノミヲ以テ運転シ又ハ主トシテ櫓櫂ヲ以テ運転スル舟ニハ之ヲ適用セス」と定義されている。具体的には商行為を目的とする海商で航海の用に供される櫓櫂船以外の船を指す。ただし、船舶法第35条が「商法第三編ノ規定ハ商行為ヲ為ス目的ヲ以テセサルモ航海ノ用ニ供スル船舶ニ之ヲ準用ス但官庁又ハ公署ノ所有ニ属スル船舶ニ付テハ此限ニ在ラス」と商法の規定を準用している結果、ほとんどの船舶が商法の適用を受けることになっており、商船と非商船の分類は法の適用の点では大きな意義はない。
 工学上は飛行機に分類されるホバークラフトは、水面の支持を受けながら前進するものであることから日本の法律上では船舶と見なされる。これに対して、水上航空機は空中輸送手段であり、離着水時の水面での滑走は、空中を航行するためになされるものであることから、商法上の船舶とは見なされない[5]。ただし、海上で水上航空機が船舶と衝突することを防ぐ必要があるため、海上衝突予防法では水上航空機を「船舶」に含めて扱っている(海上衝突予防法第3条第1項)。過去の大型飛行艇には組み立て式のマストと帆が搭載されており、着水後には帆船として航行が可能な機種もあり、緊急用の装備としてだけではなく遊覧航行にも利用されていた。このような目的での航行がどのような扱いを受けるのかは不明。


*船舶の構成


 船舶は船体とそれに付属する設備・備品などからなる。


*艤装

 艤装(ぎそう、rig、rigging、outfitting(s))には2つの意味がある。
船を構成する物で、船体(等の構造物)以外の装備品全般を指す。航海に必須の装備や荷役や乗客の為の装備が含まれる。船は水上を揺られながら航行するので、船の内外の装備や各種機器・道具類が船体やデッキに固定されている必要がある。これらを「艤装」や「艤装品」と呼び、船から始まったこの名は、他の乗り物でも固定された装備全般を艤装と呼ぶことがある。
 造船で艤装品を船体に取り付ける工程は「艤装」と呼ばれ、「艤装する」という動詞としても使われる。


 次レスに続きます。

泥船に乗ったつもりで〇きましょう ( No.79 )
日時: 2017/12/03 21:42
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: fC8iRnno)

続きです。


*船舶の擬人的取り扱い

 船舶はそれぞれ固有の名称(船名)、固有の国籍(船籍)を持つなど古来から擬人的な取り扱いがなされてきた。


*固有の名称(船名)


 日本の船舶の船名日本では船舶法により、船首両舷と船尾に船名を表示することが定められており、各国の同等法規においても同様である。日本には船名の最後に「丸」を付ける慣行がある。旧船舶法取扱手続第1条では日本の従来からの慣行をふまえて日本の船には船名の末尾になるべく「丸」を付けるように勧告されていた。
 この船舶法取扱手続は2001年に廃止されたが、従来からの慣行により現在でも多くの日本船が「丸」を船名に付けている。ただ、フェリー船や外航船では「ジャパン・コスモス」「ペガサス」「あめりかん はいうえい」など「丸」を付けない船名も存在しているほか、海上自衛隊や海上保安庁の艦船は丸をつけていない(例 : 所属は文部科学省だが運用は海上自衛隊が行っている南極観測船など)。
 なぜ日本の船にだけ「丸」が付くようになったかという起源については、いくつかの説があるが、いずれも決定的なものは定まっていない。海外では日本の船を「Maru ship」と呼ぶことがあるが、日本でのマルシップとは「外国人船員が配乗されている日本船」を指す。日本では山や川などの地名を付けることが多く花の名前なども付けられるが、「ナッチャンRera」のような愛称を除けば、欧米のようなそのままの人名を付けることは少ない。「日石丸」「第七全購連丸」「第十とよた丸」「日産丸」のように日本の会社名をそのまま付ける例も多くなってきている。海外の船舶に付与する定冠詞 (SS, MS)


 英語圏では蒸気船では船名の前に steam ship の意味で艦船接頭辞「SS」をつけることがあり、21世紀の現在では SS は主機関が蒸気タービンであることを意味している。同様に、ディーゼルエンジン船では船名の前に motor ship の意味で「MS」をつけることがある。同じ習慣として「M.V. (motor vessel)」「S.V. (sailing vessel)」が使われることもある。また定冠詞には海軍艦艇の所属国を表すものが各国毎にあり、代表的なものとしては以下のものがある。 HIJMS : His Imperial Japanese Majesty's ship(天皇陛下の軍艦)の略で、大日本帝国海軍の艦名に付与された。
 HMS : Her/His Majesty's ship(女王陛下/国王陛下の船)の略で、イギリス海軍の艦名に付与される。RMS : Royal mail ship(王家の通信船)の略で、イギリスの商船の船名に付与される。SMS : Seiner Majestät Schiff(皇帝陛下の船)の略で、ドイツ帝国海軍の艦名のほか、1945年までのドイツ海軍の艦名にも付与された。USS : United States ship の略で、アメリカ合衆国の艦船名に付与される。


*固有の国籍(船籍)


 船籍船はそれぞれ国籍を持ち、船籍と呼ばれている。船籍港「船籍港」は人間の本籍に相当する。日本の船は船舶法によって船籍港を定めて管轄の運輸局にトン数を申請し、船尾に船籍港を表示しなければならない。便宜置籍船船舶に課される税金は、リベリア(港名 : モンロビア)、パナマ(港名 : パナマ)、キプロス(港名 : リマソール(レメソス))が低率であり、これらの国では(実態は)外国の船の登録を誘致している(登録後はこれらの国にとっては名目上は自国の船になる)。このような船を「便宜置籍船」と呼ぶ。便宜置籍国には安全な航海のために規制を行う十分な法律が存在しないために、便宜置籍船は一般に乗組員の質が劣り事故の発生率も高いため、国際的な問題となっている。カボタージュまた、日本を始めとする国々では、国内港間の輸送を行う船は自国籍の船でなければならないとする「カボタージュ」と呼ばれる規制によって、便宜置籍船を含む外国籍船が排除されている。


*固有の番号・符号


 船舶原簿などの登録に関わるいくつかの番号や符号が以下のように船ごとに与えられる。
 船舶番号日本の船舶には自動車のナンバープレートのように1隻ごとに異なる「船舶番号」が船舶原簿に基づいて与えられる。IMO番号国際海事機関が船舶、所有者、管理者に与える番号。廃船になるまで変更されない。信号符字(コールサイン)総トン数100トン以上の船舶には、放送局にJOAKなどの符号を付けるのと同様に、アルファベットで4桁の「信号符字」が与えられる。すでに4桁のアルファベットをほぼ使い切ってしまったために、日本ではJA - JS、7J - 7N、8J - 8Nのいずれかかが1・2文字目で、続く2文字のアルファベットによって4文字を構成する無線電信を有する船の為の符号と、無線電信は持たずに無線電話だけの船のためのJDからJMではじまるアルファベット6文字の符号へと変わってきている。


 続きでます

アイワナ級ノースカロライナ級 ( No.80 )
日時: 2017/12/03 21:48
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: fC8iRnno)

 続きです

*分類


*運用上の分類

 日本標準商品分類では船舶(分類番号50)は商船(分類番号501)、特殊用途船(分類番号502)、漁船(分類番号503)、艦艇(分類番号504)に分類される(このほか分類番号506以下に軸径及びプロペラ、分類番号507以下に舶用補機、分類番号508以下に航海用機器、分類番号509以下にぎ装品が定められている)。


*商船


 RO-RO船の一例(MSユリシーズ)旅客船(客船) 旅客輸送に使用されるもの オーシャン・ライナー 遠洋定期船、外国航路船、大洋航路船。太洋上の航路と呼ばれる仮想の進路に沿って海浜に接した都市間を航行する船。

 クルーザー 観光船、巡航船、遊覧大型客船。観光を目的に周遊する船。

 貨客船(貨客混載船) 貨物輸送と旅客輸送とを同時に行うことができるもの

 一般貨物船(カーゴシップ) 貨物輸送に使用されるもの。荷物船。コンテナ船のような専用貨物船の多くは荷役装置を持たない (Gearless Vessel) ため、港の岸壁のクレーン等の荷役装置により貨物の積み下ろしを行うが、多くの一般雑貨運搬船やバラ積み船等では船上にクレーンやデリック等の荷役設備を備えるため港を選ばず荷役作業が行える。
タンカー以外の貨物船全般(専用貨物船やコンテナ船、バラ積み船)を特に指す場合は一般貨物船と呼ばれる。重量物、コンテナ、一般雑貨、バラ荷等の多様な貨物を効率よく積めるように作られた船は多目的(貨物)船と呼ばれる。
 貨物船には航路、寄港地、スケジュールが定まっている定期船(ライナー)と、定まっていない不定期船がある。定期貨物船の多くが1航海での寄港地が10港以上にも及び、貨物も多種に及ぶため、貨物の揚積の効率を考えて5-7個の船艙と2 - 3層の甲板を持つものが多いが、不定期貨物船では寄港地が少なく貨物の種類も限られるために3-5個の船艙と1~2層の甲板を持つものが多い。また、定期貨物船が運ぶ貨物は不定期貨物船の物に比べて高価なものが比較的多く、貨物の発汗防止の為の通風乾燥装置、郵便物の為のメイルルーム、貴重品の為のストロングルーム、冷蔵貨物用の冷蔵庫、液体貨物用のディープ・タンク、重量物の荷役に使うヘビー・デリック (Heavy Derrick) などを備える船が多い。 不定期船では木材、鉱石、石炭、穀物、鋼材などの原材料や半製品を運搬することが多く、これらはいずれも価格が安く、またこれらを運ぶための専用船との競合にも運搬コスト等の面で対応が求められるため、船型を単純にして小出力エンジンと低速航行によって燃費を抑えるなど定期貨物船との違いがある。不定期船は特殊な装備を求めず単純な船体を低コストで求められるため、同一設計で多数の船が作られるという傾向もある。
 定期船と不定期船のいずれにも利用される船はライパーと呼ばれる。 コンテナ船 貨物輸送の際に貨物コンテナ(通称「海コン」)を運ぶ船。その多くがISO規格で定められた、20、40、45フィートの長さのものである。冷蔵・冷凍コンテナ(リーファーコンテナ)に電源を供給する設備を備えている船が多い。少数ながらコンテナ専用のクレーンを自ら備える船もある。貨物コンテナだけを専門に運ぶフル・コンテナ船(フルコン船)の他に、貨物コンテナとブレーク・バルク・カーゴを混載するセミ・コンテナ船(セミコン船)がある。

 油送船、タンカー(油槽船、水槽船) 液体を運ぶ船である。原油や石油、液化天然ガス等の鉱物油、化学薬品などの液体などを運ぶための専用タンクを備える。 内航タンカー 通称「白タンカー」は軽油やガソリンを運び、通称「黒タンカー」では重油を運ぶ。ただし、外見では区別が付かない。

 ばら積み貨物船(バルクキャリア、バルカー、ばら積専用船)
冷蔵・冷凍運搬船(リーファー) 冷凍船。海洋船団において漁獲したものを急速冷凍し保存する設備を持ち、加工設備も併せ持つ。

*特殊運搬船

 車両航送船 フェリー(渡船、自動車渡船) 定義が幾分あいまいであるが、日本では次の4つの条件を満たす船。 1.旅客と自動車などの車輌とその運転士を同時に輸送するもの
2.海峡や離島を結ぶ橋の代わり、または鉄道や道路等に平行して航行し陸路の代わりに用いられるもの
3.車輌の搭載はランプウェー上を自走して行われるもの
4.不特定多数の利用者が使うもの

 片道の航海が100km以下のフェリーを短距離フェリーと呼んでいる。100kmを越え300km未満の航海距離のフェリーは中距離フェリーであり、300km以上のものが長距離フェリーとされている。

 鉄道車輌渡船 フェリーの中でも特に鉄道車輌航送が可能なもの。鉄道連絡船を参照のこと。海浜に接した鉄道線路間を定期的に航行し、旅客や貨物以外に鉄道車輌を運搬する連絡船。船内にレールが敷かれており、船のレールと桟橋のレールを合わせて鉄道車輌の積み下ろしを行う。同時に自動車の自走による搭載・運送するものも含む。

 RO-RO船(RORO船、ローローせん) 自走によりトレーラーなどの車両を船内の車両甲板へ搭載・固縛できる構造の専用貨物船である。トレーラーの後部車体のみを運搬する方法は、前部車体であるトレーラーヘッドは搭載・揚陸時のみに少数台ですみ、搭載スペース縮小と重量の軽減や狭い車輌甲板上での運転という運転技量の問題も回避できるために多く用いられる。
 フェリーのようにランプウェー(斜路)を備えるものが多いが、特定の航路での就役を計画されて、港側のランプウェーを利用できる場合は初めから備えていない場合もある。船が備える機構は乗客を乗せるフェリーとほぼ同じであるが、運転者を含めた乗客を運ばないためフェリーのような客室は備えない。

 鉄鉱石・石炭・穀物や、木材・セメントなど、大量の乾貨物(ドライバルク)を運ぶ船。大口荷主との輸送契約に基づき、鉱石専用船・石炭専用船・穀物専用船などとして用いられる事もある。





*特殊用途船


 病院船の一例(USNSコンフォート)
 日本標準商品分類では特殊用途船(分類番号502)は練習・調査船(分類番号5021)、警備・救難船(分類番号5022)、作業用船(分類番号5023)、特殊業務用船舶(分類番号5024)、はしけ(非自航)(分類番号5025)、舟艇(分類番号5026)、係留船(分類番号5027)、特殊水上装置(分類番号5028)、その他の特殊用船舶(分類番号5029)に分類される。
 練習・調査船 航海練習船 船員になろうとする者が、航海の実習訓練をするための船。船員養成機関が運用する。帆船と汽船(動力船)がある。漁業従事者の実習訓練をするための船は漁船に分類される(漁業練習船、漁業実習船)。

*調査・観測船 海洋調査船 海洋の科学調査を行う船


 気象調査船 測量船 水深や海流、水質等を搭載する測量機器により測る船のこと。日本では海上保安庁が保有運用している。

 警備・救難船 巡視船 沿岸警備のための船艇のことで、密輸や密入国、海賊行為の取り締まり、海難救助を主な任務とする。国・地域によって担当する組織が軍事、準軍事、警察と違いがある。日本では巡視船の管轄官庁は国土交通省である。

 救難船 救命艇 海上事故から避難するための小型の船。エンジンを備えて自航できるものとオールやパドルのみのものがある。救命いかだは船ではないがエンジンを持たない救命艇と同じに扱われる。


 作業用船(作業船) 工作船 本来は甲板上に大型の起重機を複数設置し、艦艇や船舶の軽微な補修作業をドック入りさせなくとも行えるリペアー・シップのこと。近年、他国への破壊活動を行う工作員を輸送する小型の船も、この呼び方をされるようになった。

 砕氷船(アイスブレイカー) 極地など氷海や凍結河川を自力航行し、航路啓開を目的とする船。強力な機関と船体を備え、周囲を氷に閉ざされても薄い氷であれば割り進み、ある程度の厚さであれば船首と船尾を上げ下げし、船体の重さで氷を砕き低速での移動が可能である。厚すぎる氷に閉じ込められても、舷側が斜めになっていて潰されない工夫がある。商船の砕氷船も砕氷タンカーのように多数存在する。

 敷設船 海底ケーブル敷設船など。

 浚渫船
 海底資源掘削船
 作業台船
 起重機船 大型のクレーンを搭載したクレーン船で、海難救助や建設工事等で使用される。

 引き船、曳き船(タグボート) 狭隘海域・狭小水路・港湾内において大型船舶が航行または離着岸する際の座礁や衝突を回避するために曳航または押航する船。前述のはしけを引くためにも使う。


 特殊業務用船舶 水先船、水先案内船 (パイロット・ボート) 水先案内人(パイロット)を、誘導する船まで運びまた戻すための船。水先案内船が案内をするわけではない。

*灯船
 消防船 火事を消火するための船。消火専用の強力なポンプを備えて海水を高圧にし、放水銃により火元等に放水する。特に専用に開発された消防船では双胴船体に高い塔を備えて高所より放水するものがある。日本では海上保安庁や地方自治体の消防局、民間の会社が所有運航している他、同等の機能を備えたタグボートも多数存在する。

 検疫船
 無線中継船
 灯台補給船
 灯台見回り船
 病院船(ホスピタルシップ) 傷病者の治療と移送を目的とする船。医療設備と多くの病床を備える。軍用のものは軍艦となる場合がある。

 その他 給水船、給油船 ほか各種[13][14] 艀(はしけ、バージ) 河川交通や港湾運送のための平底の貨物船。動力を持たない場合(非自航)が多いため、他船に曳かれたり押されたりして航行する。

 バージキャリア 貨物搭載用のはしけ(バージ)を数十艇搭載して運ぶ船

 プッシャーバージ はしけを押す船。特にはしけをいくつも繋げて押すものはバージ・ラインと呼ばれる。プッシャーバージには大洋を渡る数万トン級のオーシャン・バージもある。

 舟艇 プレジャー・モーターボート、快遊船(プレジャーボート) 私人が所有し、趣味のために使用されるもの。商行為に使用されないものであるが、船舶法第35条によりその準用を受ける。


 帆艇 ろかい船

 係留船
 特殊水上装置



 その他の特殊用船舶 エアクッション艇 揚陸艇などに利用されている。

 水中翼船
 潜水艇
 無人水中探査装置


 基本事項でもまだ、掲載したい部分がありますが、くどい気がしてきたので、ここでいったん終了です。

これ、あれだよね? 完全にあれだよね!? ( No.82 )
日時: 2018/01/13 21:01
名前: 彩都 (ID: 3zX9T3d2)

>>81

*紫苑、と言う事は『憑依華』の……?

えっ? ダカーポ? (←違うわ!) ( No.84 )
日時: 2018/01/13 22:08
名前: 彩都 (ID: 3zX9T3d2)

>>83
 あけまして、おめでとう御座います。
 御久し振りですね、会っていない間、頭の中で、大人なりきり板でやりたいなぁ、と思っているネタで、かお君をセクハラしてました。

 あぁ、やっぱり、そうですよね。
 確かに紫苑ちゃん、可愛いですよね。
 何と言うか、『守ってあげたい』とか、『ご飯を大量に食べさせたい』という感覚を覚えますね。

*steamで、売っているからネットで買えるかもしれませんよ? ですが、パケ版が良い! というのなら、お店に行かないといけませんがねぇ。
 因みに天空璋もsteamで販売中、ネット社会は素晴らしいなぁ。

自分もゲームはプレイした事ない…… ( No.86 )
日時: 2018/01/13 23:01
名前: 彩都 (ID: 3zX9T3d2)

>>85
???「時効にはなって……いない!」顔を覆いながら

>>立て直して新しく設定組んでやりますか? それともスレ浮上させて改めて?
 個人的には後者なのですが、ダモクレイトスさん的には多分前者の方が良いと思いますよね?
 あのなりきり、だんだんとブラックな方面に出ていて、新規さんも来なさそうですし……そして新スレをするなら、大人版小説板の方で新スレを作れば良いですしね。
 その方が長文も軽く書けるでしょう。

>>実のところ相当強いっぽいですけどね。今まで出てきた神様の中では、どうかわからないけど。秋姉妹や雛さん(←よりは確定っぽい)よりは上っぽいですね。
 確かにそれはありますね。
 神様の中でも、相当上位な雰囲気を自分は感じますね。

>>ご飯大量に食べさせたら、無条件で懐いてきそうですよね
 懐いてきて、頭を撫でたくなっちゃう……あうんみたいに。
 でも、リフィーディング症候群が出るかもしれない……

>>パケ買いが良いなぁ……
 まぁ、パッケージは綺麗な絵も鑑賞出来るしねぇ。

Re: タイトル名募集中 ( No.87 )
日時: 2018/01/14 23:08
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: csmYAWzU)

>>86 

 ???……一体何もなのでしょう? かお君だと二文字の筈ですが、新キャラショタなら大歓迎です!

*私も前者が良いかと思いますね。貴方と似たような理由で。前建てた方は閉鎖して、新しいスレッドを建てる体で行きましょうか。
 あ、前は私が建てたから今度は君が建ててくださいね?

 個人的な感覚では、萃香さんとか辺りと同等……霊夢より若干強いかな、くらいの実力と考えています。まぁ、結果霊夢が勝っているわけですし、逆に霊夢より少し弱いってほうがしっくりくる気もしますが。
 何にせよ神様全体では上の下位はありそうなイメージです。

 リフィーディング現象は、人間と同じ体構造だったら絶対起こすと思うの私(笑
 
 
――――――――――――――――――

 えっと、年始めの知識集めです。今回は軽めのものを。

 今回は日本の元号、です。えぇ、「平成」とか「明治」とかっていうあれですね。

*元号とは

 特定の年代に年を単位として付けられる称号である。年号(ねんごう)とも呼ばれることもあるが、元号のみならず、紀年法の名称(西暦や皇紀など)を「年号」と呼ぶ場合もある

*総説

 元号は紀年法の一種であるが、西暦やイスラム紀元、皇紀(神武紀元)などの無限のシステム(紀元)とは異なり、皇帝や王など君主の即位、また治世の途中にも随意に行われる変更(改元)によって再度元年から数え直され(リセット)、名称も改められるという、有限のシステムである。元号の元年は「1年」に当たる。英訳すると、年号は「era name」というのに対して、元号は「finite era name」や「regnal year」となる。

 君主が特定の時代に名前を付ける行為は、君主が空間と共に時間まで支配するという思想に基づいており、「正朔を奉ずる」(天子の定めた元号と暦法を用いる)ことがその王権への服従の要件となっていた。

 元号が政治的支配の正統性を象徴するという観念は、元号を建てることにより、既存の王朝よりも自らの正統性が優越しているか、少なくとも対等であることを示すことができるという意識を生んだ。そのため、時の王朝に対する反乱勢力はしばしば独自の元号を建てた。また、時の政権に何らかの批判を持つ勢力が、密かに独自の元号を建てて使用することもあった。このように、後世から公認されなかった元号を「私年号」と呼ぶ。

 中国王朝の政治制度を受容した周囲の王権は元号制度もともに取り入れているが、これも同様の発想に由来する。中国王朝から見れば、中国王朝を真似て、しかもこれと対等であることを示すために建てられた周辺諸国の元号は、やはり「私年号」であり、使用は許されないものであった。一方で周辺諸国の王権は中国王朝から冊封を受け、周囲の競争勢力に対する自らの正統性の保障としたが、冊封の条件の一つが「正朔を奉ずる」ことであったため、独自元号の使用と冊封は両立しない要素であった。この矛盾の均衡点は中国王朝と冊封国との力関係によって決まっており、地理的に近く何度も国土を占領されている朝鮮半島では独自元号が少ないのに対し、地理的に遠く中国王朝との戦争に勝っているベトナムでは1945年まで独自元号が使用されていた。そして、海を隔て後には冊封すら受けなくなった日本では独自元号が今も使用されている。

 元号は漢字2字で表される場合が普通だが、まれに3字、4字、6字の組み合わせを採ることもあった。最初期には改元の理由にちなんだ具体的な字が選ばれることが多かったが、次第に抽象的な、縁起の良い意味を持つ字の組み合わせを、漢籍古典を典拠にして採用するようになった。日本の場合、採用された字はわずか72字であり、内21字は10回以上用いられている。一番使われた文字は「永」で29回、二番目は「天」「元」のそれぞれ27回、4番目は「治」で21回、5番目は「応」で20回である。「平成」の「平」は12回目であり、「成」は元号の漢字として初めて使われた。「昭和」の「昭」は1回「和」は19回、「大正」の「大」は6回「正」は19回、「明治」の「明」は7回使われている。

独自の元号が建てられた国家には、以下の項目に挙げる他、柔然、高昌、南詔、大理、渤海がある。また遼、西遼、西夏、金は中国史に入れる解釈もあるが、いずれも独自の文字を創製しており、元号も現在伝えられる漢字ではなく、対応する独自文字で書かれていた。

 日本の元号一覧を掲載しようとしたが、思いの外多く、更に二分割せねばならないことがわかったので、割愛。

Re: タイトル名募集中 ( No.88 )
日時: 2018/01/14 23:20
名前: 彩都 (ID: 3dS5KNPk)

>>87
>>???……一体何もなのでしょう? かお君だと二文字の筈ですが、新キャラショタなら大歓迎です!
 さ、サグメさんです……(汗)
 一応新キャラも良いんだけど、クロスオーバー先のキャラしかないからなぁ(汗)

*矢張り前者ですか……分かりました。

>>あ、前は私が建てたから今度は君が建ててくださいね?
 ……コピペするか! (←こら)

>>個人的な感覚では、萃香さんとか辺りと同等……霊夢より若干強いかな、くらいの実力と考えています。まぁ、結果霊夢が勝っているわけですし、逆に霊夢より少し弱いってほうがしっくりくる気もしますが。
 成程、確かにそうですよね。
 でも、萃香って強くなかったっけ……? 鬼だし……

>>何にせよ神様全体では上の下位はありそうなイメージです。
 もう少し力をつけねば……!! 下克上もありえる……!?

*とまぁ、此処は知識スレッドなので、次のレスはゴシップのスレで行いましょうか、お目汚し、失礼しました。

Re: タイトル名募集中 ( No.90 )
日時: 2018/01/18 21:26
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: Vl2X8ri2)

>>87の続き(やっぱり、掲載することにしたよ

 年号一覧!

 飛   鳥
大   化 たいか 645 ~ 649
白   雉 はくち 650 ~ 654
朱   鳥 しゅちょう 686 ~
大   宝 たいほう 701 ~ 703
慶   雲 けいうん 704 ~ 707

奈   良
和   銅 わどう 708 ~ 714
霊   亀 れいき 715 ~ 716
養   老 ようろう 717 ~ 723
神   亀 じんき 724 ~ 728
天   平 てんぴょう 729 ~ 748
天平感宝 かんぽう 749 ~ 756
天平勝宝 しょうほう 749 ~ 756
天平宝字 ほうじ 757 ~ 764
天平神護 じんご 765 ~ 766
神護景雲 けいうん 767 ~ 769
宝   亀 ほうき 770 ~ 780
天   応 てんのう 781 ~

平    安
延   暦 えんりゃく 782 ~ 805
大   同 だいどう 806 ~ 809
弘   仁 こうにん 810 ~ 823
天   長 てんちょう 824 ~ 833
承   和 じょうわ 834 ~ 847
嘉   祥 かしょう 848 ~ 850
仁   寿 にんじゅ 851 ~ 853
斉   衡 さいこう 854 ~ 856
天   安 てんあん 857 ~ 858
貞   観 じょうがん 859 ~ 876
元   慶 がんぎょう 877 ~ 884
仁   和 にんな 885 ~ 888
寛   平 かんぴょう 889 ~ 897
昌   泰 しょうたい 898 ~ 900
延   喜 えんぎ 901 ~ 922
延   長 えんちょう 923 ~ 930
承   平 じょうへい 931 ~ 937
天   慶 てんぎょう 938 ~ 946
天   暦 てんりゃく 947 ~ 956
天   徳 てんとく 957 ~ 960
応   和 おうわ 961 ~ 963
康   保 こうほう 964 ~ 967
安   和 あんな 968 ~ 969
天   禄 てんろく 970 ~ 972
天   延 てんえん 973 ~ 975
貞   元 じょうげん 976 ~ 977
天   元 てんげん 978 ~ 982
永   観 えいかん 983 ~ 984
寛   和 かんな 984 ~ 986
永   延 えいえん 987 ~ 988
永   祚 えいそ 989 ~
正   暦 しょうりゃく 990 ~ 994
長   徳 ちょうとく 995 ~ 998
長   保 ちょうほ 999 ~ 1003
寛   弘 かんこう 1004 ~ 1011
長   和 ちょうわ 1012 ~ 1016
寛   仁 かんにん 1017 ~ 1020
治   安 じあん 1021 ~ 1023
万   寿 まんじゅ 1024 ~ 1027
長   元 ちょうげん 1028 ~ 1036
長   暦 ちょうりゃく 1037 ~ 1039
長   久 ちょうきゅう 1040 ~ 1043
寛   徳 かんとく 1044 ~ 1045
永   承 えいしょう 1046 ~ 1052
天   喜 てんぎ 1053 ~ 1057
康   平 こうへい 1058 ~ 1064
治   暦 じりゃく 1065 ~ 1068
延   久 えんきゅう 1069 ~ 1073
承   保 しょうほう 1074 ~ 1076
承   暦 しょうりゃく 1077 ~ 1080
永   保 えいほ 1081 ~ 1083
応   徳 おうとく 1084 ~ 1086
寛   治 かんじ 1087 ~ 1093
嘉   保 かほう 1094 ~ 1095
永   長 えいちょう 1096 ~
承   徳 しょうとく 1097 ~ 1098
康   和 こうわ 1099 ~ 1103
長   治 ちょうじ 1104 ~ 1105
嘉   承 かじょう 1106 ~ 1107
天   仁 てんにん 1108 ~ 1109
天   永 てんえい 1110 ~ 1112
永   久 えいきゅう 1113 ~ 1117
元   永 げんえい 1118 ~ 1119
保   安 ほうあん 1120 ~ 1123
天   治 てんじ 1124 ~ 1125
大   治 たいじ 1126 ~ 1130
天   承 てんしょう 1131
長   承 ちょうしょう 1132 ~ 1134
保   延 ほうえん 1135 ~ 1140
永   治 えいじ 1141
康   治 こうじ 1142 ~ 1143
天   養 てんよう 1144
久   安 きゅうあん 1145 ~ 1150
仁   平 にんぴょう 1151 ~ 1153
久   寿 きゅうじゅ 1154 ~ 1155
保   元 ほうげん 1156 ~ 1158
平   治 へいじ 1159
永   暦 えいりゃく 1160
応   保 おうほ 1161 ~ 1162
長   寛 ちょうかん 1163 ~ 1164
永   万 えいまん 1165
仁   安 にんあん 1166 ~ 1168
嘉   応 かおう 1169 ~ 1170
承   安 じょうあん 1171 ~ 1174
安   元 あんげん 1175 ~ 1176
治   承 じしょう 1177 ~ 1180
養   和 ようわ 1181

鎌   倉
寿   永 じゅえい 1182 ~ 1184
元   暦 げんりゃく 1184
文   治 ぶんじ 1185 ~ 1189
建   久 けんきゅう 1190 ~ 1198
正   治 しょうじ 1199 ~ 1200
建   仁 けんにん 1201 ~ 1203
元   久 げんきゅう 1204 ~ 1205
建   永 けんえい 1206
承   元 しょうげん 1207 ~ 1210
建   暦 けんりゃく 1211 ~ 1212
健   保 けんぽ 1213 ~ 1218
承   久 じょうきゅう 1219 ~ 1221
貞   応 じょうおう 1222 ~ 1223
元   仁 げんにん 1224
嘉   禄 かろく 1225 ~ 1226
安   貞 あんてい 1227 ~ 1228
寛   喜 かんぎ 1229 1231
貞   永 じょうえい 1232
天   福 てんぷく 1233
文   暦 ぶんりゃく 1234
嘉   禎 かてい 1235 ~ 1237
暦   仁 りゃくにん 1238
延   応 えんのう 1239
仁   治 にんじ 1240 ~ 1242
寛   元 かんげん 1243 ~ 1246
宝   治 ほうじ 1247 ~ 1248
建   長 けんちょう 1249 ~ 1255
康   元 こうげん 1256
正   嘉 しょうか 1257 ~ 1258
正   元 しょうげん 1259
文   応 ぶんおう 1260
弘   長 こうちょう 1261 ~ 1263
文   永 ぶんえい 1264 ~ 1274
建   治 けんじ 1275 ~ 1277
弘   安 こうあん 1278 ~ 1287
正   応 しょうおう 1288 ~ 1292
永   仁 えいにん 1293 ~ 1298
正   安 しょうあん 1299 ~ 1301
乾   元 けんげん 1302
嘉   元 かげん 1303 ~ 1305
徳   治 とくじ 1306 ~ 1307
延   慶 えんきょう 1308 ~ 1310
応   長 おうちょう 1311
正   和 しょうわ 1312 ~ 1316
文   保 ぶんぽ 1317 ~ 1318
元   応 げんおう 1319 ~ 1320
元   亨 げんこう 1321 ~ 1323
正   中 しょうちゅう 1324 ~ 1325
嘉   暦 かりゃく 1326 ~ 1328
元   徳 げんとく 1329 ~ 1330
元   弘 げんこう 1331 ~ 1333


 一旦区切ります

……平成って長いんだなぁ ( No.91 )
日時: 2018/01/18 21:27
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: Vl2X8ri2)

続きです。


南   朝
元   徳 げんとく 1329 ~ 1331
正   慶 しょうきょう 1332 ~ 1333
建   武 けんむ 1334 ~ 1337
暦   応 りゃくおう 1338 ~ 1341
康   永 こうえい 1342 ~ 1344
貞   和 じょうわ 1345 ~ 1349
観   応 かんのう 1350 ~ 1351
文   和 ぶんな 1352 ~ 1355
延   文 えんぶん 1356 ~ 1360
康   安 こうあん 1361
貞   治 じょうじ 1362 ~ 1367
応   安 おうあん 1368 ~ 1374
永   和 えいわ 1375 ~ 1378
康   暦 こうりゃく 1379 ~ 1380
永   徳 えいとく 1381 ~ 1383
至   徳 しとく 1384 ~ 1386
嘉   慶 かきょう 1387 ~ 1388
康   応 こうおう 1389

室   町
明   徳 めいとく 1390 ~ 1393
応   永 おうえい 1428 ~
永   享 えいきょう 1429 ~ 1440
嘉   吉 かきつ 1441 ~ 1443
文   安 ぶんあん 1444 ~ 1448
宝   徳 ほうとく 1449 ~ 1451
康   正 こうしょう 1455 ~ 1456
長   禄 ちょうろく 1457 ~ 1459
寛   正 かんしょう 1460 ~ 1465
文   正 ぶんしょう 1466 ~
応   仁 おうにん 1467 ~ 1468
文   明 ぶんめい 1469 ~ 1486
長   享 ちょうきょう 1487 ~ 1488
延   徳 えんとく 1489 ~ 1491
明   応 めいおう 1492 ~ 1500
文   亀 ぶんき 1501 ~ 1503
永   正 えいしょう 1504 ~ 1520
大   永 たいえい 1521 ~ 1527
享   禄 きょうろく 1528 ~ 1531
天   文 てんぶん 1532 ~ 1554
弘   治 こうじ 1555 ~ 1557
永   禄 えいろく 1558 ~ 1569
元   亀 げんき 1570 ~ 1572

安土・桃山
天   正 てんしょう 1573 ~ 1591
文   禄 ぶんろく 1592 ~ 1595

江   戸
慶  長 けいちょう 1596 ~ 1614
元  和 げんな 1615 ~    1623
寛  永 かんえい 1624 ~ 1643
正  保 しょうほ 1644 ~ 1647
慶  安 けいあん 1648 ~ 1651
承  応 じょうおう 1652 ~ 1654
明  暦 めいれき 1655 ~ 1657
万  治 まんじ 1658 ~ 1660
寛  文 かんぶん 1661 ~ 1672
延  宝 えんぽう 1673 ~ 1680
天  和 てんな 1681 ~ 1683
貞  享 じょうきょう 1684 ~ 1687
元  禄 げんろく 1688 ~ 1703
宝  永 ほうえい 1704 ~ 1710
正  徳 しょうとく 1711 ~ 1715
享  保 きょうほう 1816 ~ 1735
元  文 げんぶん 1736 ~ 1740
寛  保 かんぽう 1741 ~ 1743
延  享 えんきょう 1744 ~ 1747
寛  延 かんえん 1748 ~ 1750
宝  暦 ほうれき 1751 ~ 1763
明  和 めいわ 1764 ~ 1771
安  永 あんえい 1772 ~ 1780
天  明 てんめい 1781 ~ 1788
寛  政 かんせい 1789 ~ 1800
享  和 きょうわ 1801 ~ 1803
文  化 ぶんか 1804 ~ 1817
文  政 ぶんせい 1818 ~ 1829
天  保 てんぽう 1830 ~ 1843
弘  化 こうか 1844 ~ 1847
嘉  永 かえい 1848 ~ 1853
安  政 あんせい 1854 ~ 1859
万  延 まんえん 1860
文  久 ぶんきゅう 1861 ~ 1863
元  治 げんじ 1864
慶  応 けいおう 1865 ~ 1867

近   代
明  治 めいじ 1868 ~ 1912
大  正 たいしょう 1912 ~ 1926
昭  和 しょうわ 1926 ~ 1988
平  成 へいせい 1989 ~

 これにて終了です!

あっ、ソートやろう!(東方編)  ( No.93 )
日時: 2018/01/20 18:03
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 2llI2ZfI)

*題名のとおりです。

 ソートって何?って、方に意味を掲載。
 ある規則にならって順番を並べ替えることです。ちなみにやるのはキャラソートです。キャラの好きな順に並べるってやつですね。

*と言うことで、東方のキャラソートです!
 ……東方の人気投票が始まったなぁと、今ふと思ったので★
 さて、結果はどうなるんでしょうね? 不名誉な秋サンドをくらった、我がルナサ(お前のじゃない)が、リベンジなるかとか、面白い推移のし方してる幽々子様の順位とか、男性一番人気の易者とか、新キャラ勢とか……久々自機の文さんとか、プッシュのかかったうどんちゃんとか気になる方は結構いますが。

 キャラソート……久しぶりにやったら30分近くかかったである……

 全キャラを書くと長くなるので、ベスト10だけ掲載します! 

 ベスト10

 1位 射命丸文
 2位 古明地さとり
 3位 アリス・マーガトロイド
 4位 犬走椛
 5位 秦こころ
 6位 レイセン(2号)
 7位 水橋パルスィ
 8位 ルナサ・プリズムリバー
 9位 赤蛮奇
 10位 古明地こいし

 見事なほどに変化に乏しいランキングだなぁ……と、惚れ惚れしています。11位から20位位にすると少しは変化もでてくるのですが……おっ、19位に憑依華で登場の紫苑ちゃんが。
 2トップは最早変わりようがないかなぁ、と思うのですが……まぁ、東方2年生にもなれば固定してくるってことでしょうか。
 ただ個人的には、芳香ちゃんとか青娥さんとか、あとは輝夜株辺りが好感度、上がってきてたりしますけどね……まぁ、前の結果載せてるわけでもないのに語られてもって感じでしょうけど。
 本当なら、キャラ一人一人に対して愛を語りたいのですが……それをすると大変なことになりそうなので、自重します。

 次、ワースト……は、良いか。主人公組が実のところ壊滅的な結果になっているとだけ(苦笑
 主人公ってだけで、マイナス評価の対象になる自分……どれだけ陰キャなんだ……
 

ジュラ紀とかが好き ( No.94 )
日時: 2018/01/21 14:24
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: .vot37S.)

 さぁ、いちいち話題の飛ぶ不思議ちゃんモードの到来です。今回は、少し地球史について触れてみましょう!
 ジュラ紀とかカンブリア紀とか、普通に名前は聞いたことありますよね?

*地球史とは……
 単純に地球の歴史区分である。

*地球誕生 - 生命誕生

顕生代
新生代
中生代
古生代
先カンブリア時代
原生代
新原生代
エディアカラン
クライオジェニアン
トニアン
中原生代 ステニアン
エクタシアン
カリミアン
古原生代 スタテリアン
オロシリアン
リィアキアン
シデリアン
始生代
新始生代
中始生代
古始生代
原始生代
冥王代

*先カンブリア時代(46億 - 5億4200万年前)
 45億4000万年前(±5000万年) - 地球誕生。
 太陽系の隕石や月の岩石の生成年代から、この頃、原始地球が形成されたと考えられている。地球の形成は太陽系の形成と進化での説明が詳しい。水、アンモニア、メタンなどの水素化合物が凝集し固体となるのに充分な低温となる主たる恒星からの距離を凍結線と呼び、太陽系の場合、凍結線は約2.7AUであり、小惑星帯の辺りになる。原始太陽系星雲内で凍結線よりも温度の低いところでは、降着による微惑星および惑星の生成が、これらの固体となった粒子によって起こりやすくなる。したがって凍結線は惑星の質を地球型と木星型に分ける境界になる。H2O(水)が昇華する温度がおよそ170Kであり、凍結線の内側ではH2O(水)は水蒸気に、外側では氷になり、そのため凍結線の内側では地球のような岩石の惑星が形成され、その外側には氷の惑星ができる。
 また、地球の形成位置は、後に生命を育むことができる液体の水を保持することができるハビタブルゾーンに位置していた。月の形成時期も、45億5000万年前とされる。月の形成仮説の1つとして、地球に原始惑星が衝突して形成されたとするジャイアント・インパクト説がある。地球が誕生して間もない45億4000万年前から44億4000万年前のマントルに由来する溶岩が、カナダ・バフィン島とグリーンランド西部で見つかったと、米カーネギー研究所の研究チームが2010年8月『ネイチャー』に発表した。地球大気の歴史については、確証は得られていないが、以下のようなことが考えられている。地球が誕生した46億年前頃の原始大気は、主にヘリウムと水素からなり、高温高圧だった。これは現在の太陽の大気と似た成分である。これらの軽い成分は、原始太陽の強力な太陽風によって数千万年のうちにほとんどが吹き飛ばされてしまったと考えられている。
 やがて、太陽風は太陽の成長とともに次第に弱くなってくる。この頃には、地表の温度が低下したことで地殻ができ、地殻上で多くの火山が盛んに噴火を繰り返していた。この噴火にともなって、二酸化炭素とアンモニアが大量に放出された。水蒸気と多少の窒素も含まれていたが、酸素は存在しなかった。この原始大気は二酸化炭素が大半を占め、微量成分として一酸化炭素、窒素、水蒸気などを含む、現在の金星の大気に近いものであったと考えられている。100気圧程度と濃く、高濃度の二酸化炭素が存在した。地球が十分に冷却されていなかった時期の原始大気には大量の水蒸気が含まれていたと考えられる。
西オーストラリア州のジャック・ヒルズで発見されたジルコン粒子のうち最古の物(44億400万±800万年前)。ジルコン粒子の中にダイヤモンドが含まれていることが、2007年に明らかになった。このジルコン粒子年代値は、30億年 - 42.5億年前である[7]。41億年前 - 38億年前 後期重爆撃期には、木星型惑星の移動による重力の釣り合いの変化によって、多数の小天体が内部太陽系に侵入し、それ以前の元々小惑星帯にあった物質が枯渇して現在の状態になった。これが引き金となって、月に多くの衝突クレーターが形成され、地球・水星・金星・火星といった岩石惑星も多くの天体衝突を受けたと考えられている。天体衝突に由来する月面の溶融岩石の大部分がこの短い期間に作られたと示されている。
40億年前 - 原始海洋ができた。花崗岩(カナダ北部のアカスタ片麻岩)ができた。プレートができた。
 古い変成岩に含まれる堆積岩の痕跡などから、43 - 40億年前頃に海洋が誕生したとみられる。この海洋は、原始大気に含まれていた水蒸気が、火山からの過剰な噴出と温度低下によって凝結して、雨として降り注いで形成されたものであった。初期の海洋は、原始大気に含まれていた亜硫酸や塩酸を溶かしこんでいたため酸性であったが、陸地にある金属イオンが雨とともに流れ込んである程度中和されたと考えられている。ある程度中和されると二酸化炭素が溶解できるようになるため、大量の二酸化炭素を吸収していった。地球全体は還元的な雰囲気下にあり、鉄は2価鉄のイオンとして溶解していた。水蒸気が紫外線を受けて光分解することで酸素が生成されてはいたが、2価鉄が3価鉄への酸化により発生した酸素がすぐに吸収されたため、大気中にはほとんど残らなかった。40億年前(±2億年) - この頃、原始生命が誕生したと考えられている。
 38億年前 - 現在、知られている最古の堆積岩が現れる。
 西グリーンランドのイスア地方(約38億年前)の表成岩やイサック片麻岩複合体など。堆積作用があったことから、この頃には海が存在していたと考えられている。38億年前(±3億年) - 真正細菌(バクテリア)と古細菌(アーキア)の出現。
 共通祖先に近い原始的な生物は好熱性を示すものが多く見られる。例えば、真正細菌の根に一番近いのは超好熱性水素細菌である。古細菌でも根に近いものは好熱性のものに占められている。最も早い推計では、タンパク質アミノ酸配列の置換速度から、共通祖先は42億年前にいたとする研究がある。35億年前 - 生物活動の化石証拠
地球上での最古の化石(西オーストラリア・ピルパラ地域からのバクテリアの化石)。メタン生成の痕跡(西オーストラリア・ピルパラ地域から、同位体比率異常のメタン)32億年前 - 光合成をする生物が現れる。藍藻(シアノバクテリア)。
 ストロマトライトとして痕跡を残した。ストロマトライトは藍藻(シアノバクテリア)の活動で形成された岩石。また、これよりも古い時代とする説もある。遅くとも32億年前までには光合成をする生物が現れ、海中に酸素を供給しはじめた。二酸化炭素光合成を行う生物が誕生すると、それらは二酸化炭素を酸素に変換するようになる。さらに、二酸化炭素が生物の体内に有機物として蓄積されるようになり(炭素固定)、長い時間をかけて過剰な炭素は化石燃料、生物の殻からできる石灰岩などの堆積岩といった形で固定される。27億年前 - シアノバクテリアが大量発生。
この頃のシアノバクテリアの化石が大量に見つかっている。酸素の供給量が増加。25億年前 - 縞状鉄鉱層が形成される。
 シアノバクテリアの活動で海中の酸素量が増加し、海中の2価の鉄イオンが3価鉄に酸化して沈殿したため形成される。縞状鉄鉱層の形成がおよそ19億年前まで続き、これ以後は形成されなくなる。24億 - 22億年前 - 現在分かっている最古の氷期。→ ヒューロニアン氷期
22億2000年前 - マクガニン氷河時代、全球凍結
 20数億年前? - 大気中の酸素の増加。酸素は初期の生物の大量絶滅と酸素を効果的に利用した生物のさらなる進化を導いた。
 海中の鉄イオン濃度が低下し、海中の鉄イオンが酸化し尽くされると縞状鉄鉱層の形成も停止し、余剰となった海中の酸素が大気中にも多く供給されるようになった。大気中の酸素は紫外線と反応しオゾンをつくった。酸素濃度が低かったころは地表にまで及んでいたオゾン層は、濃度の上昇とともに高度が高くなり現在と同じ成層圏まで移動した。これにより地表に到達するDNAを破壊する有害な紫外線が減少し、生物が陸上にあがる環境が整えられた。21億年前(±6億年) - ミトコンドリア、葉緑体等に相当する生物と共生した真核生物の出現。
20億年前 - 現存する最古かつ最大の小惑星衝突 → フレデフォート・ドーム
 20億 - 19億年前 - 最初の超大陸(ヌーナ大陸)出現か?
 大陸移動説によれば、大陸は数億年程度の周期で離散集合を繰り返していると考えられ、この頃、ヌーナ大陸と名づけられた超大陸が出現したと考えられている。約20億 - 10億年前 - 酸素濃度が現代の1/100以上のレベルとなり大きくは増加しなかった。
*約10億 - 7億年前 - ロディニア大陸誕生
 10億 - 6億年前 - この頃、多細胞生物が出現したと考えられている。多細胞生物は原口 (生物学)の獲得により強力な捕食能を有するに至った。
8億5000万年前頃 - この頃の1年は約435日。
 ストロマトライトからの計測結果による。→ ジャイアント・インパクト説8億 - 6億年前 - 大規模な氷河時代であったとされる。
*7億年前 - スターチアン氷河時代、全球凍結
 6億5000年前 - マリノアン氷河時代、全球凍結
 全球凍結(スノーボールアース)仮説。スノーボールアースの地理的な隔離の間、どのように捕食するか、どのように捕食から逃れるかの観点から多細胞生物は多様性を形成し、これがエディアカラ生物群やバージェス動物群のような多様性を形成し、スノーボールアース終結からカンブリア爆発まで、少なくとも3200万年も経過していることから、その間、全地球的な捕食と被捕食の生存競争が存在したと考えられる。6億年前 - 酸素濃度が現代の水準に近づく。
*6億 - 5億5000万年前 - エディアカラ生物群
 大型の軟体性の生物群であるエディアカラ生物群は、地球全体が氷に覆われていた時期(スノーボールアース)の直後に出現し、その大部分がカンブリア紀の始まる前に絶滅した。バージェス動物群に見られるアノマロカリスやオパビニアなどの大型捕食動物の出現とともに、カンブリア爆発の際には堅い外骨格をまとった動物が多く見られるようになった。エディアカラ生物群は、新たに出現した捕食動物に食い尽くされて絶滅したとも言われている。約6億年前 - ゴンドワナ大陸がロディニア大陸から分裂

 一旦区切ります

タイトルの重要性は ( No.95 )
日時: 2018/01/21 14:37
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: .vot37S.)

 続きです。

*古生代(約5億7000万 - 約2億5000万年前)

*地質時代区分

顕生代 新生代 第四紀
新第三紀
古第三紀
中生代 白亜紀
ジュラ紀
三畳紀
古生代 ペルム紀
石炭紀
デボン紀
シルル紀
オルドビス紀
カンブリア紀
原生代
始生代
冥王代

*生命の多様化、カンブリア爆発
 およそ5億4200万年前から5億3000万年前の間 - カンブリア爆発と呼ばれる生物の多様化が起こる。突如として脊椎動物をはじめとする今日見られる動物界のほとんどの門 (分類学) が出そろった現象である。
短期間(約1000万年の間)に生物の種類を多く増やした。この頃から多くの化石が発見されるようになる。約5億3000万年前 - バージェス動物群、バージェス頁岩
三葉虫などの生物が現れる。
4億6000万 - 4億3000万年前 - 一時的な氷河期(アンデス-サハラ氷期)
4億3000万年前頃 - 生物の大量絶滅(オルドビス紀末)
6000光年以内で起こった超新星爆発によるガンマ線バースト仮説5億年万前 - 4億年万前 - 二酸化炭素の濃度は現代の20倍程度
4億2000年万前 - 植物の上陸
4億年前 - 節足動物の上陸
4億年前 - アンモナイトが現れる。
北海道もアンモナイトの世界的な産地の1つで、約1億年前頃の化石が多く発見されている。3億6000万年前 - 生物の大量絶滅(デボン紀後期)
寒冷化と海洋無酸素事変の発生3億6000万年前 - 温暖期
氷河の消滅。この頃、大森林が各地に形成され、石炭の元になったとされる。地質時代では石炭紀という名称がついている。リグニンを含む樹木を分解する菌類が存在せず、石炭の原料が地表に積もる。光合成により二酸化炭素が減少し温室効果が減少し寒冷化に向かい酸素濃度が増える[20]。3億6000万年前 - 脊椎動物(両生類)の上陸
3億5000万 - 2億5000万年前 - 大規模な氷河時代だったとされる(カルー氷期)。

 過去10億年の大気中の酸素濃度の変化3億年前 - 二酸化炭素濃度が現代の程度まで低下する。この前後寒冷化する[21]。酸素濃度が最高の35%となる。これ以降、リグニンを含む樹木を分解できる菌類(白色腐朽菌)が登場し酸素濃度が徐々に減少に向い、二酸化炭素濃度は増加に向かう。
3億年前 - 昆虫が拡大。
 ゴキブリもこの頃に出現。身近な生きている化石とされる。3億年前 - 爬虫類の出現
2億5000万年前ごろ - ローレンシア大陸、バルティカ大陸、シベリア大陸などすべての大陸が次々と衝突したことによってパンゲア大陸が誕生した
*2億5000万年前 - 生物の大量絶滅(ペルム紀)。
 地球史の中で何度か生じた生物の大量絶滅の中で最大とされる。海生生物のうちの95 - 96%、全ての生物種で見ても90% - 95%が絶滅したとされる。 → P-T境界、メタンハイドレートが大量に気化し酸素濃度が著しく低下
中生代(約2億5000万 - 約6500万年前)
 2億5000万年前 - 爬虫類から双弓類を経て進化した恐竜の出現。中生代の三畳紀、ジュラ紀、白亜紀を通して恐竜が繁栄。恐竜は気嚢をもち低酸素環境に対応できた。哺乳類の祖先の横隔膜をもつ単弓類は低酸素環境に対応できずに衰退した。
 2億2500万年前 - 最古の哺乳類のアデロバシレウスの出現。
魚類、両生類、爬虫類、鳥類には4タイプの錐体細胞を持つもの(4色型色覚)が多い。一方ほとんどの哺乳類は錐体細胞を2タイプしか持たない(2色型色覚)。哺乳類の祖先は4タイプ全ての錐体細胞を持っていたが、初期の哺乳類は主に夜行性であったため、色覚は生存に必須ではなかったために退化した[23]。2億2000万年前 - 生物の大量絶滅(三畳紀末)。
 2億2000万年前 - マニコーガン・クレーターの形成。
カナダにある北アメリカ最大のクレーター(直径約100km)。2億年前 - 酸素濃度が12%まで低下する。二酸化炭素濃度は現代の数倍から10倍程度に増加する。この前後温暖な気候が続く。これ以降徐々に酸素濃度が上昇し、二酸化炭素濃度が減少する。
2億年前 - パンゲア大陸の分裂がはじまる。
 1億8000万年前 - 北はローラシア大陸、南はゴンドワナ大陸へと分裂し、ゴンドワナ大陸はその後、西ゴンドワナ大陸と東ゴンドワナ大陸へと分裂
1億5000万年前 - 始祖鳥(鳥類の出現)。
 1億4000万年前 - 白亜紀に入ると、西ゴンドワナ大陸はアフリカ大陸と南アメリカ大陸に分裂し、その間に大西洋が成立した。また、東ゴンドワナ大陸は、インド亜大陸及びマダガスカル島と、南極大陸及びオーストラリア大陸に分裂した。この分裂が、オーストラリア大陸でのその後の単孔類の生き残りや有袋類の独自進化につながる[24]。
*1億年前 恐竜の全盛時代
 6550万年前 - 生物の大量絶滅(白亜紀末)。この頃、恐竜が絶滅。アンモナイトも絶滅。
隕石の落下による環境の激変を原因とする説が有力と考えられている。→ K-T境界、チクシュルーブ・クレーター
新生代(約6500万年前 - 現代)

*約6500万年前 - 1000万年前

新生代
第四紀
完新世
更新世 後期 
カラブリアン
ジェラシアン
新第三紀
鮮新世
ピアセンジアン
ザンクリアン
中新世 メッシニアン
トートニアン
サーラバリアン
ランギアン
バーディガリアン
アキタニアン
古第三紀
漸新世
チャッティアン
ルペリアン
始新世
プリアボニアン
バートニアン
ルテシアン
ヤプレシアン
暁新世
サネティアン
セランディアン
ダニアン
中生代
白亜紀 後期
マーストリヒチアン

6千数百万年前 - インド半島の大部分を占めるデカン高原は、膨大なマグマが噴出して形成された。
約6550万年前 - 霊長類の出現。
約5500万年前に現れたアダピス類が初期の霊長類と考えられている。これより前の約7000万年前に北米に出現したプレシアダピス類のプルガトリウス(英語版)を最古とする考え方もある。霊長目でビタミンC合成能力が失われたのは約6300万年前であり、直鼻猿亜目(合成能力なし)と曲鼻猿亜目(合成能力あり)の分岐が起こったのとほぼ同時である。ビタミンC合成能力を失った直鼻猿亜目にはメガネザル下目や真猿下目(サル、類人猿、ヒト)を含んでいる。
 ビタミンC合成能力を有する曲鼻猿亜目には、マダガスカルに生息するキツネザルなどが含まれる。5500万年前 - 暁新世・始新世境界で突発的温暖化事件(en:Paleocene–Eocene Thermal Maximum)が発生し、新生代では最も高温の時代になった(始新世温暖化極大・始新世高温期)。その原因として1500Gtのメタンハイドレートの融解などの温暖化ガスの大量放出があり、地表5-7℃の気温上昇の温暖化が起こった。
4500万年前 - インド亜大陸が北上を続け、ユーラシア大陸に衝突し、ヒマラヤ山脈を形成
約4000万年前 - 南極大陸で氷河の形成がはじまり、徐々に寒冷化。
 これ以前は非常に温暖な時期だった。 → 古第三紀、海水準変動4000万年前 - 3000万年前
 真猿下目の狭鼻下目(旧世界ザル)と広鼻下目(新世界ザル)が分岐した。一説では、当時のアフリカ大陸で大きな洪水が起こり、倒れて流された大木に乗った真猿下目のサルが当時それ程広がっていなかった大西洋を越えて南アメリカにたどり着いて広鼻下目の祖先となった。3000万年前
 2色型色覚(赤緑色盲)に退化した哺乳類のうち霊長目狭鼻下目が3色型色覚を再獲得した。ビタミンCを豊富に含む色鮮やかな果実等の獲得と生存に有利だった。2800万年から2400万年前
 狭鼻下目のヒト上科(テナガザル、オランウータン、チンパンジー、ゴリラ、ヒトの共通祖先)がオナガザル上科から分岐し、同時にヒト上科で尿酸を分解する尿酸オキシダーゼ活性が消失した。尿酸が直鼻猿亜目で合成能が失われたビタミンCの抗酸化物質としての部分的な代用となった。
アフリカのケニヤで発見された。約2500万年前 - アルプス・ヒマラヤ地帯などで山脈の形成がはじまる。
テチス海が消滅し、造山運動により隆起。→ 新第三紀、Geology of the Himalaya2000万年から1600万年前 - ヒト科とテナガザル科が分岐した。
約2000万年前 - 現存する最古の湖の形成。
 バイカル湖、タンガニーカ湖。→ 古代湖約1800万 - 1700万年前のウマの化石が岐阜県可児市で1961年と1971年に発見されていた。「アンキテリウム属」の1種で、和名「ヒラマキウマ」という。日本最古とされていたが、アジアでも最古級であることが分かった。

 1600万年前頃 - 大和三山の内の畝傍山や耳成山、また二上山もこの頃火山活動していた。
「ステゴロフォドン」の頭骨化石の一部が茨城県常陸大宮市で2011年12月に発見された。約1500万年前 - ヨーロッパに隕石が落下、クレーターを形成する。
 現在のドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州にあるリース隕石孔、シュタインハイム・クレーター。約1400万年前 - ヒト科がヒト亜科とオランウータン亜科に分岐したと推定されている[36]。
1300万年前 - この頃からヨーロッパ、南アジア、東アジアなどユーラシア各地にも類人猿の化石が現れる。




 一旦区切ります

寂しいからタイトルで遊ぶ人 ( No.96 )
日時: 2018/01/21 14:37
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: .vot37S.)

 続きです。

*1000万年前 - 100万年前
 1000万年前 - 約1000万年前にヒト亜科がヒト族とゴリラ族に分岐したと推定されている
1000万 - 500万年前 - アフリカで大地溝帯(グレート・リフト・バレー)の形成が始まる。
人類誕生に大きな影響を与えたとする説がある。約700万年前 - ヒト族はヒト亜族とチンパンジー亜族に分岐したと推定されている。
 猿人の出現。直立二足歩行の開始。700万 - 600万年前 - 現在最古の人類化石は、中央アフリカ発見のサヘラントロプス・チャデンシスとされている。2002年に報告された。
推定約600万 - 400万年前 - 琵琶湖の形成。
 琵琶湖は世界に現存する湖の中では3番目に古い湖と考えられている。370万 - 100万年前 - アウストラロピテクス(猿人)
 最初の人類とされる。一定の道具使用した。約250万 - 180万年前 - この頃、石器の使用がはじまった。エレクトス原人が出現する(250万年前)。
 丹沢山地の大爆発(約250万年前)面積1万1750km2、降下火山灰のみの体積は2.8km3を超え、火山爆発指数VEIは5。オルドヴァイ文化、オルドワン石器約200万年前 - フィリピン海プレートに乗って移動してきた伊豆半島が北アメリカプレートに衝突し、富士山や箱根などの噴火の引き金になった。
 180万年前 - グルジアのクラ川下流の下カルトリ地方ドゥマニスィ(ドマニシ)で発見された化石は、ユーラシア最古の原人として知られる。
180万 - 150万年前 - アフリカの地を脱してユーラシア大陸の熱帯・温帯に拡散したらしい。

*100万年前 - 10万年前
 約78万年前 - 最新の地磁気の逆転。
 地球磁場は10万 - 100万年ぐらいの不規則な周期で何度も逆転している。この頃の逆転が直近のものである(ブリュンヌ期、約78万年前 - 現在)。これより前の逆転は約250万年前(松山期、約250万 - 78万年前)。なお、松山期には数回の地磁気逆転イベントが存在する(約100万年前のハラミヨ亜期など)。概ね70万年前頃
この頃から10万年周期の気候変動が見られるようになる。約50万年前 - 北京原人。
約40万年前 - マンモスは、北東シベリアで誕生したとされている。
約23万年前 - ネアンデルタール人の出現。
この頃、温暖期のピーク。
 この後、緩やかに寒冷化へと向かい、14万年前頃に氷期のピークとなった。約20万 - 19万年前 - ホモ・サピエンス(現在のヒト)の出現。16±4万年前のミトコンドリア・イブの存在。
 アフリカに出現、10万年前頃にユーラシア大陸にも拡大したと考えられている。台湾沖で新たな原人の化石見つかる。見つかったのは下あごの骨の右半分の化石。発見時期は不明だが、場所は台湾本島と澎湖諸島の間の海域。
約15万年前 - マンモスがヨーロッパに現れた。
約14万年前 - 氷期(リス氷期)のピーク。
 この後、急速に温暖化へと向かった。約13万 - 12万年前 - 温暖期のピーク。
 現在よりも温暖であったと考えられている。この後、急速に寒冷化し、約11万年前頃から緩やかに上下を繰り返しながら徐々に氷期へと向かった。約12万5千年前 - 初期のヒト属による火の利用
 日常的に広範囲にわたって火が使われるようになったことを示す証拠が、約12万5千年前の遺跡から見つかっている。約10万年前 - マンモスはヨーロッパから北アメリカ大陸にまで生息分布を広げた。マンモスは寒冷な草原での生活に適応していた。

*10万年前 - 1万年前

 約10万年前 - 現代人(ホモ・サピエンス)がアフリカを出て世界各地に拡がった(アフリカ単一起源説を裏付けるもの。7万年前との説(後述)もある。ミトコンドリアDNAの分析では、現代人の共通祖先の分岐年代は14万3000年前±1万8000年である。
 8万1000年前 - 地球温暖化に伴う海面の急速な上昇が起こっていた。国際研究グループが、気候変動に伴う氷床の拡大、縮小は今まで考えられていたよりも急速に起きる可能性があると発表した。
約7万3000年前 - スマトラ島のトバ火山の大噴火。スマトラ島のトバ湖はこの時の噴火によって形成されたカルデラ湖。
 ここ10万年ほどでは最大級の噴火とされ、地球の気温が数年間3 - 3.5度低下した。ヒトのDNAの解析によれば、7万年ほど前に人類の人口が1万人以下に激減し、遺伝的な多様性の多くが失われ現在の人類につながる種族のみが残った「ボトルネック効果(遺伝子多様性減少)」があったと考えられるが、これがトバ火山の大噴火に関連すると考えられている。
 トバ・カタストロフ理論7万年前にヒトが衣服を着るようになり、ヒトに寄生するヒトジラミは7万年前に2つの亜種、主に毛髪に寄宿するアタマジラミと主に衣服に寄宿するコロモジラミに分岐した。7万年前のヒトの出アフリカ説[51]。7万年前±1万3000年にヨーロッパ人と日本人の共通祖先が分岐。約5万年前 - クロマニョン人。
約5万年前 - 隕石の衝突でバリンジャー・クレーター(アメリカアリゾナ州)が形成される。
約4万年前 - オーストラリアに人類が渡島したのは4万2000年 - 4万5000年前である。また、オーストラリア最古の人骨の年代はおよそ4万5000年前である。
約3万年前 - ネアンデルタール人がこの頃絶滅。
*最古の洞窟壁画
 現在知られている古いものでは、南フランスのショーヴェ洞窟壁画(約3万年前?)がある。また、ラスコー(約1万8000年 - 1万6000年前)、アルタミラ(約1万4000年 - 1万3000年前)など多くの洞窟壁画がある。約3万 - 2万年以前 - モンゴロイドがアメリカ大陸に渡る。
 氷河期の時代にベーリング海峡は地続きになっていた。この頃、ユーラシア大陸から無人のアメリカ大陸に人類が移り住んだと考えられている。約1万年前頃までには、南アメリカ大陸の南端地域まで到達した。→ アメリカ州の先住民族参照。2万6500年前頃 - タウポ湖が大爆発を起こす(VEI8)。
2万5000年前頃 - 姶良火山が大爆発を起こす(VEI7)。
 約2万年前 - ウルム氷期(最終氷期)のピーク。気温は年平均で7 - 8℃も下がった。そのため地球上で氷河が発達し、海水面が現在よりも100mから最大で130mほど低かったと考えられている(海水準変動を参照)。その後、温暖化と寒冷化の小さな波をうちながら、長期では徐々に温暖化に向かった。
 約1万8000年前 - 日本海に津軽海峡を通って寒流である親潮が流入し、この影響で朝鮮海峡あるいは対馬海峡から表層水が流出した。
 約1万6500年前 - 青森県外ヶ浜町にある大平山元I遺跡から土器、石器が出土している。AMS法による放射性炭素年代測定法の算定による。
 約1万6000年前 - 東南アジアにあったとされるスンダランドが、海面上昇により徐々に後退。
海面の上昇により、他にも、アラスカとロシアの間にあるベーリング海峡(氷期には陸続きだった)の海没や、大陸と地続きだった日本も徐々に島化が進んだ。約1万4000 - 約1万年前 - この頃までにヒトがイヌを飼い慣らしたと考えられている。
 約1万3000年前 - 日本列島が大陸から完全に離れ、ほぼ今の形を整えたと考えられている。マイナス約60mの宗谷海峡が海水面下に没した。対馬暖流は一進一退を繰り返しながら日本海に流入していき、約1万から8千年前の間に、現在と同じような海洋環境になったと考えられている。
約1万3000 - 1万年前、温暖化が進行しつつあったが寒冷気候に戻った時期である。北ヨーロッパなどでは「新ドリアス期」と呼ばれている。
約1万2000年前 - この頃は、こと座(七夕の織り姫星付近)が北極星だった。この頃アメリカ大陸に人類が移動したとされている。
 地球の歳差運動により、北極星は25,920年周期で変化している。約1万2000年前 - ナイアガラ滝の形成がはじまる。
 解凍した氷河の水で滝の形成がはじまった。初期の滝は現在より10kmほど下流にあり、年1mほどのペースで後退しながら現在の姿となった。約1万2000年前 - イスラエルのヒラゾン・タクティット洞窟遺跡で農耕開始以前の人々が宴会を開いていた証拠が見つかっている
 約1万2000年前 - ジェームズ・チャーチワードが著書の失われたムー大陸(1926年刊)でこの時期に太平洋上に存在したムー大陸が沈んだと証言している。

*1万年前 - 現在

約1万年前 - この頃、最後の氷期(最終氷期)が終わったとされる。
約1万年前 - この頃、ヨーロッパ中部の火山活動が終息へ。
アイフェル高地(ドイツベルギー)や中央高地(フランス)の火山活動がおおむね終息。ピュイ=ド=ドームは約8,000年前まで活動を続けた。前8800年頃、人類が最初に精錬した金属は、銅だった。銅製の小玉がイラクから出土しており、最古の銅製品と言われている。
*農耕革命(農耕の開始)
 人類史上、重大な事件の1つとされる。この時期より主に磨製石器が使われたことから新石器革命(新石器時代)とも。前5300年頃(calBC、暦年補正) - 鹿児島南方の鬼界カルデラで大噴火。
日本周辺でここ1万年間の火山活動の中では大規模なものとされている。 → テフラ参照。約4000年前 - 地球上で最後まで生き残っていたマンモスの化石がロシア国内の北極海の島(ウランゲリ島)で見つかっている。
前5000年 - 前3000年頃 - 完新世の気候最温暖期。
 この頃、海面は現在よりも数m(4mから10mまで諸説あり)程度高かったと考えられている。→ 海面上昇、縄文海進。前3000年頃(5000年前)初期の文明が現れる。
 古代エジプト文明、メソポタミア文明など。人為による環境破壊が少しずつ表面化。
塩害、塩類集積、森林破壊、レバノン杉など参照。紀元前後 古代ローマ、漢などの古代帝国が出現。
中世は比較的温暖な時期だったとされる。 → 中世の温暖期。
14世紀半ば - 19世紀半ば - 小氷期とされる。
16世紀半ば - 17世紀初頭 - 太陽黒点の活動が低下(マウンダー極小期)。
 最近のものでは、もっとも活動が低下した時期とされる。18世紀後半 - ヨーロッパで産業革命が起こり、エネルギーの大量消費時代がはじまる。
1908年 ツングースカの天体衝突
 シベリアのツングースカで彗星か隕石と思われる天体が落下し、大爆発を引き起こした。近年の天体衝突では比較的大規模なもの。仮に数時間ずれていたら、ヨーロッパに落下していた。1930年代 - 温暖期があった。
20世紀 - 科学技術の発達、人口の爆発的増加(1980年頃から30年でおよそ30億人増加。2013年1月時点の米国勢調査局と国連データの推計によると70億8800万人。)世界大戦、環境破壊、地球温暖化や資源枯渇の懸念。
21世紀 - 新エネルギーの開発と実用化。IT、バイオ技術の発展。多極化する世界。


 これにて世界史年表は一旦閉じさせてもらいます。

最近サボっていたのでもう少し増やす ( No.97 )
日時: 2018/01/21 14:48
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: .vot37S.)

 唐突ですが私、生物学が好きです。その中で特に無脊椎動物……その中の節足動物の類が好きです。ポケモンなんかも虫統一パ縛りとかやってます。
 ということで、今回は虫、節足動物についてです!

*節足動物とは

 動物界最大の分類群で、昆虫類、甲殻類、クモ類、ムカデ類など、外骨格と関節を持つグループである。種多様性は非常に高く、陸・海・空・土中・寄生などあらゆる場所に進出して様々な生態系と深く関わり、現生種は約110万種と名前を持つ全動物種の85%以上を占める。なお、いわゆる「虫」の範疇に入る動物は当動物門のものが多い。

*外部形態

 節足動物の多様性は高く、分類によって様々な外見を持つ。体の表面はクチクラ(キチン質とタンパク質等)でできた外骨格でおおわれる。成長に伴い体のサイズが大きくなるときには、脱皮により古い外骨格は脱ぎ捨てられ、新しい外骨格が形成される。体は体節の繰り返し構造、つまり体節制をとり、体の表面を被う外骨格も体節単位になっている。各体節からは、それぞれ一対の関節肢と呼ばれる付属肢が出ている。

 関節肢も体と同様に外骨格で覆われ、途中に関節がある。関節肢は分類によって歩脚・遊泳脚・鋏・鎌・顎・触角・鰓など様々な功能に応じて色んな形に特化する。 関節肢は基本的に内肢と外肢をもつ二叉型が基本であるが、現生節足動物の中にこの特徴を明瞭に保留するのは甲殻類だけで、ほとんどの分類群は内肢しか見られない単枝型である。また、絶滅した三葉虫とマーレラの歩脚は全て二叉型である。

 体節の間は関節状に可動であることが多い。ただし、複数体節の融合や分化など、いわゆる異規体節制がある程度以上発達し、例えば頭部や頭胸部はそれぞれの群で独特の複数体節が融合(合体節)してできたものであり、顎や触角などは頭部に含まれる体節の付属肢に由来する。こうして種類によって体節のうちの特定のものが組み合わされてひとつづきの外骨格で覆われる場合が多く見られ、外観上あるいは機能上の単位を構成する。例えば、体を頭部、胸部、腹部の3部、または頭胸部、腹部の2部に分けて呼ぶ場合があり、これは節足動物の各分類群ごとの特徴として用いられる。


*内部構造

 多くの左右相称動物と同様、節足動物は体腔を持ち、消化管は体の前後に貫通し、いわゆる口と肛門という2つ開け口を持つ。体節に貫通する紐状の心臓と中枢神経はそれぞれ体の背面と腹面に付く。

 循環系は開放血管系であり、細胞外液、リンパ液や血液という区別は存在せず、リンパ液と血液の役割を兼ねている血リンパが心臓と組織の間隙(血体腔)に流れる。心臓の伸縮や体の運動によって血リンパは心臓の動脈から体の静脈と呼吸器などの器官を通り、心門を通じて再び心臓に戻る。リンパ液の中に免疫系に関わる血球がある。

 神経系として、1対の神経索が体の前後に走り、体節に合わせて分節し、左右の連絡でつながるはしご形神経系がある。頭部や頭胸部の脳も体節と共に数対の神経節が融合した結果で、そこから食道を囲んで食道神経環は体の神経節に繋がる。クモ綱や昆虫の様に体節の融合が強く、神経が集中してはしご形が不明瞭な場合も少なくない。

*感覚

 節足動物は様々の方法を通じて周りの環境を感知する。体表は常に剛毛(感覚毛)をもち、種によっては触覚・振動・音・水流や気流・温度・匂いや味・化学物質など視力以外の感覚を持つ。 鋏角類以外の節足動物は頭部に触角という関節肢をもち、ほとんどの場合は重要な感覚器官である。触角のない鋏角類の中でも、ウデムシやサソリモドキの様に一部の歩脚が特化して感覚器官として使うことがある。

 他にも昆虫の口器にある顎肢は嗅覚や味覚に関わり、サソリの櫛状板・ヒヨケムシのラケット器官・一部の昆虫と甲殻類の後端にある尾毛も感覚器官であり、コオロギやキリギリスの前足・バッタの胸部と腹部の間に両側・カマキリの後胸部腹面には聴覚に関わる特殊な器官を持つ。

*眼

 節足動物は、単眼(ocelli)と複眼(compound eye)という2つの種類の眼を持ことが基本形と思われる。分類によって両方を備え、片方しか持たず、複眼の単眼化、稀に視力が失う種類もある。また、単眼の中に元々単眼だったものは背単眼、複眼から退化したものは側単眼と呼ばれる。
 
 複眼は図形認識能力を備え、多数の個眼という構成単位からモザイク画の様な視覚を産生する。単眼は主に明暗を感知する功能を持つだが、一部のクモの単眼は図形認識能力を持ち、中でもハエトリグモの視力は非常に発達し、内部の網膜は自由に動かすことができる。

 六足類と甲殻類は基本的に単眼と複眼を両方備え;多足類は背単眼を持たず、中にゲジは複眼、他のものは複眼由来の側単眼を持ち;鋏角類の中にカブトガニ綱は単眼と複眼を両方備え、クモ綱は複眼を持たず、背単眼と側単眼(中眼と側眼)を混在し、或いは片方のみを持つ。また、カンブリア紀の古生物から始め、三葉虫類や節足動物と思われるアノマロカリス類も発達の複眼を持つ。


 一旦区切ります

Re: 風死の書庫 ( No.98 )
日時: 2018/01/21 14:54
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: .vot37S.)

 続きです。

*運動

 関節は柔らかい膜で繋がり、2つの関節の外骨格内側に付着する筋肉で運動する。胴体の関節は様々な方向で湾曲できることが多いが、関節肢の関節はほとんど1対の蝶番に固定されて一つの平面上でしか動かない。そのため節足動物の関節肢、特に基部は多数の節に分かれて様々な動きに対応する。また、外骨格は体の内側へ延長し、いわゆる内突起(apodeme)で筋肉に付着面を提供することも多い。例えばカニの鋏の中では可動指の関節に繋がり、大量の筋肉が付着する板状の内突起が見られる。

 また、体中のリンパ液の水圧を変えて関節肢を動かすこともある。この様な特徴はクモ綱に多く見られ、原始的な運動方法と思われる。

*呼吸

 節足動物は様々な生息環境に進出し、それに応じて多様な呼吸様式を持つ。主なパターンとして陸生のものは気管や書肺、水生のものは鰓。稀に呼吸器官を持たず、体表でガス交換を行う種類もある。
六脚類は主に陸生で発達な気管を持ち、胸部と腹部のそれぞれの節に一対の気門を持つ。水生昆虫の中に一部の幼虫は水中で呼吸するための鰓を持つ。
 多足類は全て陸上性で、六脚類と似たような気管と気門で呼吸する。
 鋏角類のうち水生のカブトガニ綱は腹部附属肢である書鰓で呼吸し、陸生のクモ綱は主に書鰓由来の書肺で呼吸するが、気管と気門を通じて行う分類群も少なくない。水生のウミグモ綱は呼吸器官を持たず、体表で直接的にガス交換を行う。
 甲殻類と三葉虫類は二叉型付属肢のうち外肢の部分が鰓となって水中に呼吸する。甲殻類のうち陸生のワラジムシ亜目は腹肢にある白体(偽気管)で呼吸する。

*繁殖と発育

 求愛行動・交尾或いは交接・メイトガード・護卵など、節足動物は分類によって様々な繁殖行動を持つ。原則として有性生殖を行う卵生動物であるが、サソリやアブラムシなどから単為生殖・卵胎生の例も知られる。

 成長に伴い古い外骨格の下で新しい外骨格を形成し、脱皮を通じて古い外骨格から抜け出して成長する。新しい外骨格は柔らかく、固くなるのも時間が掛かり、脱皮直後の節足動物は無防備である。そのため節足動物の脱皮は常に隠れ場所で行うことが多い。中でも古い外骨格を摂食して栄養を回収する種類や、一部のクモは脱皮直後のメスを狙って交接することが知られる。

 節足動物の幼生は基本的に成体と似たような外見を持つだが、甲殻類のノープリウス幼生や昆虫の幼虫など、成長の過程で著しく形態が変化する変態を行う分類群も少なくない。昆虫の成虫になる脱皮は羽化と呼ばれる。多足類は成体になるまで脱皮に伴って体節と脚の対数を増やす。

*起源

 節足動物がどのような祖先から生まれて来たかについては、定説がない。 以前は、前口動物であること、体節制を持つことなどの共通点から、環形動物に近縁であると考えられ、体節動物としてまとめられた。しかし現在では、環形動物はトロコフォア幼生を共有する軟体動物と類縁があると考えられており(冠輪動物)、体節制という共通点は収斂進化の結果と思われる。

 側節足動物(Parathropoda)という便宜的なまとめをされたこともある舌形動物、有爪動物、緩歩動物との類縁関係を含め、この3つの動物門がヘッケル派の系統樹では前口動物の上の方に置かれるのが普通であった。しかし、分岐分類学による検討や分子遺伝学による情報から、舌形動物はウオジラミに近縁の節足動物だと解明され、緩歩動物も他の動物門より節足動物に近縁とも思われ、側節足動物は多系統となり、否定された。

 現在は、節足動物・有爪動物・緩歩動物の類縁関係が定説となり、まとめて汎節足動物(Panarthropoda)になる。これらは更に線形動物に加えて脱皮動物というグループになる。

 アノマロカリスをはじめとして、カンブリア紀の化石からは、節足動物であるとも思われるものの、現在の分類では所属場所が見あたらないものがかなりある。現存しない分類群が複数存在したものと考えられている。

*分類

 現生の節足動物は、鋏角亜門(クモ綱、カブトガニなど)・多足亜門(ムカデ、ヤスデなど)・甲殻亜門(甲殻類)・六脚亜門(昆虫など)という4つの亜門に分類されている。化石種まで範囲を広げれば、三葉虫(三葉虫形亜門)という過去の大グループや幾つの分類が明らかになっていない種も存在した。

 特に注目されるのは、頭部の構造である。頭部は口を含む体節と、その前にある、触角を含む体節、それに口の後ろにある、付属肢を持つ体節のうち、一部のものが口の回りの付属肢、つまり顎や鋏角など口器を作ることでできるものである。この部分の構造から、以下の3つのパターンがある。

 甲殻類:触角2対・顎3対
 六脚類と多足類:触角1対・顎3対
 鋏角類:鋏角1対

 系統について、かつては上記のような特徴に従って多足類と六脚類は近縁とされてきた。しかし、分子遺伝学的情報は多足類と六脚類の直接の関連を支持せず、むしろ六脚類は側系統である甲殻類から分岐したという結果が出ている。また、節足動物全体の中ではウミグモ類の位置が問題となっている。鋏角類に含めるのが従来の判断であるが、これをそれ以外の節足動物全部と対置すべきとの説もある。

*下位分類

*汎甲殻類の中に、六脚亜門以外の全ての分類群が側系統の甲殻亜門のものである。
†(亜門、綱和名なし) Marrellomorpha - マーレラ
†三葉虫形亜門 Trilobitomorpha †三葉虫形綱 Trilobitoidea
†三葉虫綱 Trilobita - 三葉虫

鋏角亜門 Chelicerata クモ綱 (蛛形綱)Arachnida - クモ、サソリ、ダニ等
カブトガニ綱 (節口綱、剣尾綱)Merostomata - カブトガニ、†ウミサソリ
ウミグモ綱 (皆脚綱)Pycnogonida - ウミグモ

多足亜門 Myriapoda ムカデ綱(唇脚綱)Chilopoda - ムカデ
ヤスデ綱(倍脚綱)Diplopoda - ヤスデ
エダヒゲムシ綱(少脚綱、ヤスデモドキ綱)Pauropoda - エダヒゲムシ
コムカデ綱(結合綱、祖形綱)Symphyla - コムカデ

甲殻亜門 Crustacea 貝形虫綱 Ostracoda- 貝虫
(綱なし)ヒゲエビ亜綱 Mystacocarida
イクチオストラカ綱 Icthyostraca - ウオジラミ、シタムシ(舌形動物)
鰓脚綱 Branchiopoda - アルテミア、カブトエビ、ミジンコ等
(綱和名なし) Hexanauplia - フジツボ、カイアシ等
軟甲綱 Malacostraca - シャコ、カニ、エビ、オキアミ、ダンゴムシ等
ムカデエビ綱 Remipedia
カシラエビ綱 Cephalocarida

六脚亜門 Hexapoda 内顎綱 Entognatha - トビムシ、コムシ、カマアシムシ
昆虫綱(外顎綱) Insecta - 昆虫

Re: 風死の書庫 ( No.100 )
日時: 2018/01/23 06:43
名前: 俄モチ1089CP (ID: H9k/KT76)

どうも、お邪魔いたします。
なんだか懐かしいお名前をタイトルにお見かけして……。
衝動的に入ってみたくなりました。
そして覗いてみると専門的な言葉の羅列が………!
生物学がお好きとはすごいですね。
世の中の生物はいろいろ分類されますが、
人間以外の当の動物自身はそんなことも露知らず生きているのかな、と何となく思いました。

これからちょくちょく覗きに来てもよろしいでしょうか。

戦車道とか絶対イヤだなぁ…… ( No.101 )
日時: 2018/02/03 14:12
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: fC8iRnno)

*偽りない本音です。戦車が女の子の嗜みとかヤバイですよね……
 まぁ、とりあえず、戦車のゲームを始めたので。理由がどんどん適当になってる? 知識を得ることに理由なんているのかい?

>>100 我モチ様

 おっ、レス番号、きれいな数字ですね♪

 私こそ、貴方のHN懐かしいですよ? 
 ははは、スクロールに時間がかかるせせこましいというか、空気の重い空間ですねぇ……カビ臭い地下の巨大図書館みたいな感じが少し、立ち込めているような?

 えぇ、生物好きです。宇宙学とか歴史学とか、兵器、神話なども興味がありますね。まぁ、小説のネタとして興味があるというものも多いですが。 
 何事にも興味をもつことって大事だと思うのです。

 そうですねぇ。動物の視点、立ってみたいものです。目の作りもそれぞれ違いますから、本当に世界が違って見えるでしょうねぇ……
 例えば、昆虫とかになったら、本当に儚い命を体験することになりそうですし、とか(苦笑

 
――――――――――――――――――――――――――――――

 
*戦車とは

 戦線を突破することなどを目的とする高い戦闘力を持った装甲戦闘車両である。一般に攻撃力として敵戦車を破壊できる強力な火砲を搭載した旋回砲塔を装備し、防御力として大口径火砲をもってしても容易に破壊されない装甲を備え、履帯による高い不整地走破能力を持っている。

*概要

 戦車は戦う車の総称ではなく、自走砲や装甲車などとは区別される。しかし、何をもって戦車と定義するかは曖昧な部分もあり、また時代や国、地域によって変化する。21世紀初頭現在では大まかに分けると。
1.(駆動について)走行装置が無限軌道(履帯、キャタピラ)であること
2.(防御について)戦線を突破できるだけの防御力を持つ。具体的にはあらゆる方向からの小銃弾に耐え、正面は対戦車兵器に耐え得る。
3.(攻撃について)戦車をはじめとする敵装甲戦闘車両を待ち伏せでなく積極的に砲撃し、撃破できること
4.(武装について)全周旋回可能かつ全面を装甲化した砲塔を有すること
5.(歴史的補足として)固有武装を用いて、あらゆる敵陸上部隊と直接的かつ持続的な戦闘を行えること。一般に戦車砲を収納した全周砲塔を持つ。

 などが挙げられる。

 ただ上記の条件にあてはまらなくても、保有する側が戦車と呼べば戦車扱いされる可能性もある歩兵戦闘車や自走砲の多くも上記に該当するが、戦車とは異なった兵器である。直射射撃によって敵の保有する(ほぼ)すべての装甲車輌を撃破するように設計された兵器であることも、上の条件に加えられるかもしれない。

*名称
 英語: Tank(タンク)イギリスで作られた世界最初の戦車は、当初「水運搬車(Water Carrier)」という秘匿名称が付けられていた。イギリスでは委員会をその頭文字で呼ぶ風習があり、戦車開発のために委員会が設置されたが「W.C.(便所)委員会」では都合が悪かった。そこで「T.S.(Tank Supply=水槽供給)委員会」と呼ぶことにした。 これにより戦車は「タンク」と呼ばれるようになり、のちに正式名称になった。この語源については「戦車を前線に輸送する際に偽装として『ロシア向け水タンク』と呼称した」など諸説あるものの、以後戦車一般の名称として定着した。 
 日本語: 戦車(せんしゃ)もともと戦車という言葉は、中国同様に漢文中の戦車を意味していたが、日本史上ではほとんど使われたことが無い兵器だった。近代戦車については1917年(大正6年)の陸軍省調査書において『近迫戦に専用する「タンク」と称するものあり』と記され、1918年(大正7年)に日本陸軍へ導入された当初は英語のtankをそのまま音写して「タンク」あるいは装甲車と呼んでいたが、程なくして戦車と呼ばれるようになった。
 はっきりとした時期は定かでないが、1922年(大正11年)発行の論文中に戦車の訳語が登場する。また陸軍の会合の席上である大尉が思いつきで戦車と呼ぶのはどうかと提案したところ、その場の皆の賛同を得て受けいれられたという話もある。1925年(大正14年)陸軍歩兵学校制作の「歩兵操典草案」では兵卒向けの心得の中で戦車という語を用いつつ「一般にタンクと称する」と説明し、一般向けの冊子と思われる「学校案内」においても同様な表現を用いている。
 第二次世界大戦後に発足した自衛隊は当初、戦車という軍事用語を忌避して「特車」と呼称していたが、1962年(昭和37年)1月からは「戦車」と呼ばれるようになった。
 
 中国語: 坦克(タンク)一方、 中国語では「戰車」は古代戦車を意味する。近代戦車は tank を音写して「坦克」と呼んでいる。ただし、台湾では日本語と同様に「戰車」と呼んでいる。
 
 朝鮮語: 전차(チョンチャ/南)または땅크(タンク/北)大韓民国では、日本語と同様に古代戦車・近代戦車ともに「전차(戰車)」の語を用いるが、緊圧茶(磚茶)や電車(電気機関車)も同じ表記である。外来語として英語の tank を音写した語の表記は탱크(テンク)である。
 北朝鮮では、ロシア語の танк を音写した「땅크」と呼ぶ。

 ドイツ語: Panzer(パンツァー)ドイツ語では Panzerkampfwagen(装甲・戦闘・車輌)の略称として Panzer(パンツァー)が一般的である。英語上ではPanzerは「ドイツの戦車」全般を意味する語として取り入れられている。元来ドイツ語でPanzer は装甲という意味で、英語の Armour / Armor と同様に、かつては中世騎士などが身につけた金属製の甲冑・鎧を意味し、Panzergrenadier(装甲擲弾兵)などはこちらの用法から来ている。
 現代ではPanzerは装甲戦闘車両(戦車)の意味で使われる事が多いので、旧来の鎧はRüstungと呼んで区別されることが増えた。但し、日本語では装甲戦闘車輌としてのPanzerでも、例えばPanzerdivisionは「戦車師団」ではなく「装甲師団」や「機甲師団」と訳される。
 また、パンツァーファウストのように原語をそのまま音写するのが一般的な言葉もある。現代のドイツ軍でもパンツァーファウストの名前を受け継いだ後継兵器を使用しており、そのうちパンツァーファウスト3を日本の自衛隊が110mm個人携帯対戦車弾として採用している。
 そのため日本の公文書中にもパンツァーファウストの文字を見て取れる。

 ヘブライ語: טנק‎(タンク)ヘブライ語では近代戦車のことを、英語の「Tank」をヘブライ文字に置き換えた「טנק」(タンク)と表記する。なお古代戦車(チャリオット)は「מרכבה」(メルカバ)と呼ばれ、イスラエルの主力戦車の名称ともなっている。

 フランス語: Char de combat(シャール・ド・コンバ)フランス語では戦車のことを「Char」(シャール)と呼ぶが、もともとこの語は古代戦車(チャリオット)を指す名称であるため、近代戦車を指す際には「Char de combat」(シャール・ド・コンバ、直訳で「戦闘戦車」)と表記される。「char de bataille」(シャール・ド・バタイユ)や「char d'assaut」(シャール・ダッソー)とも表記される。

 イタリア語: Carro armato(カルロ・アルマート)直訳で「装甲車輌」。単に「Carro」(カルロ)とも。

 ロシア語: Танк(タンク)英語の「Tank」をキリル文字に置き換えたもの。

*制式名称と愛称

戦車の名称は、兵器としての制式名称と、軍や兵士達によって付けられた愛称とに大別される。愛称については配備国により慣例が見られる。アメリカは軍人の名前から(もともとは供与元のイギリス軍による命名則)、ドイツは動物の名前、ソ連・ロシアの対空戦車は河川名にちなんでいる。イギリスの巡航 (Cruiser) 戦車や主力戦車では「C」で始まる単語が付けられている。日本は旧軍では皇紀、自衛隊では西暦からきた制式名で呼ばれ、前者の場合、カテゴリーや開発順を表す秘匿名称(例・チハ…チ=中戦車のハ=いろは順の三番目)もつけられていた。

歴史は略 ( No.102 )
日時: 2018/02/03 14:18
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: fC8iRnno)

 続きです。


*将来

 各国の技術開発・研究などから、戦車は将来的に以下のような発展をみせると予想されている。

第2世代主力戦車の主砲である105ミリロイヤル・オードナンス L7主砲火力の強化については、ドイツのラインメタル社などが140mm砲を開発しており、「第4世代主力戦車」の主武装になると期待している。ただし140mm級の砲を純粋に搭載すると、反動を抑えるのに必要な重量は70トンから80トンに達すると想像され、現在の技術で取り扱える重量限界を超えてしまう。
 その為、ラインメタル社では反動低減のための研究が進行中である。砲弾の大きさ及び重量も同時に増加することで、砲への装填や戦車への搭載が人力で行うには戦車兵に対して過度の負担になると考えられる。前者については自動装填装置の採用で解決できると思われるが、後者は砲側給弾車といった新たな機械的搭載装置の必要性が検討される。更に、砲弾の大型化で携行弾数が少なくなる可能性があり、これを解決するためには砲弾そのものを改良する必要があると考えられる。
 既にドイツではレオパルト2の強化案として同140mm砲の搭載テストを行ったが採用は見送られ、現在は120mm径のままで砲身長の延長や弾薬の改良などによる火力強化を図っており、他国もこれに追従する動きを見せている。なお10式戦車では、主砲の反動を計算して圧力を調整し反動を吸収するアクティブ・サスペンションの導入により44トンの車体に120mm砲の搭載を実現しており、今後同様の手法で重量を抑えつつ140mm級主砲を搭載した車輌が出現する可能性も考えられる。
 主砲の新技術として液体装薬も期待されたが、実用化にはまだ遠い。また、リニアモーターの原理で弾体を磁気の力で加速して打ち出す静電砲(リニアガン/コイルガン)や、ローレンツ力を利用した電磁投射砲(レールガン)も、まだ実験の域を出ていない。防護防護性能の向上では、被弾する可能性が最も高い砲塔の露暴面積を縮小する努力が払われている。
 これまでも、主砲の操作に関わる乗員を車体側の固定座席に座らせることで砲塔を小さくした無人砲塔戦車や、自動装填・遠隔操作の頭上砲 (Overhead Gun) をほとんど無装甲で搭載した無砲塔戦車が構想された。これらのうち、無人砲塔はロシアのT-14アルマータにおいて実現している。主砲を操作する乗員を砲塔リングより下の砲塔バスケット内に配置して砲塔を小型化する低姿勢砲塔(Low Profile Turret:LPT)については、ヨルダン陸軍の主力戦車「アルフセイン」(輸出されたチャレンジャー1)の最新改良型に、南アフリカの企業と共同開発した「ファルコン2」砲塔を搭載した事が発表され、今後の運用が注目されているほか、装甲車ではM1128 ストライカーMGSで先んじて実用化されている。
 即応弾の搭載場所は、ファルコン2が主砲の後方、MGSは砲塔バスケット内である。電磁装甲も、未来技術であり実用化の目処はたっていない。 アクティブ防護システム装甲の強化に代わる新しいタイプの防御方法も模索されている。そのひとつに、対戦車ミサイルなどの接近をレーダーやセンサー類で探知し、自動的にジャミングで無力化したり飛翔体やミサイルで迎撃するアクティブ防護システム(Active Protection System:APS)がある。ソ連・ロシアは既に1980年代に一部で導入しており、最近ではイスラエルのラファエル社の開発したトロフィーAPSのメルカバMk.4への採用が公表され、欧米でも同種のシステムの開発・採用を進めている。一方で、探知用のレーダー波で自らの位置を暴露してしまうことや地上は空中や海上に比べて干渉要素が多くレーダー探知が有効に機能しにくいこと、ミサイルを迎撃するための反撃に、戦車付近に展開している随伴する歩兵を巻き込む恐れがある。
 重量現在の西側各国の主力戦車の重量は55-65トン程度ある。重量は装甲や防護力に直結している一方で自走可能な航続移動距離や速度、燃費などとトレードオフの関係にある。これ以上の重量増加は戦車の行動力を著しく損なう上、貨車やトランスポーターによる輸送、橋梁など架空構築物上の移動における重量制限、あるいは被害・故障車輌の回収などの点で困難になってしまう。
 陸上自衛隊の90式戦車は50トンだが、長距離輸送を考えた場合、大型のタンクトランスポーター(戦車輸送車輌)や大型RO-RO船が不足しており、北海道以外での平時における運用が難しいとされている。対抗兵器対戦車ヘリコプターの出現や対戦車ミサイルが猛威をふるったことにより、一時は「戦車不要論」も唱えられていたが、湾岸戦争・イラク戦争は戦車が依然として陸上戦の主役であることを見せつけた。
 ヘリは機動性と攻撃力は優れているため攻撃的運用には適しても、飛行時間に制限があり装甲も脆弱で飛行安定性も悪く直撃でなくても近接での爆発による圧力で墜落する可能性も高いので、敵の攻撃を受けてもなお留まる防御/制圧的な運用には適していないという偏った能力を備えるためである。戦車は攻守両面でバランスが良いとしてその有用性が認められ、「戦車不要論」は勢いを失っている。
 情報の即時共有化複数の戦闘車両や戦闘用航空機、艦船や兵員1人1人までもが情報技術の利用によって互いの情報を共有し、戦闘現場での状況が実時間で上級司令部にまで届き、逆に上級司令部の命令が遅れることなく戦闘現場まで届けられ、戦闘現場内においても相互の情報連結によって意思疎通が行えるようにする。こういった情報共有の能力を持った戦闘部隊はその戦闘力を何倍にも高められるという考え方がある。戦車でいえば、攻撃力より機動性を優先して、複数の戦闘車両を互いに連携させる事で、敵部隊に対してより柔軟に対応できるとするものである。
 ロボット化陸上兵器のロボット化は技術的ハードルが大きく自動運転車と平行して研究が進められている。現在でも決まったルートを偵察する動作は可能であるが、航空機に比べメリットが少ないため実用化されていない。遠隔操作遠隔操作の無人戦車も研究は1920年代から行われており長山号など試作機が開発されたが、電波妨害の問題もあり実用化はされていない。
 アメリカ軍はArmed Robotic Vehicle (ARV) として、試作車両の製作と実験にまでこぎつけている。また無人車両を有人車両からコントロールするロボット僚車などの研究が行われている。低強度紛争への対応近年、戦車に新たに求められているのが、低強度紛争(Low Intensity Conflict:LIC)への対応能力である。テロリストやゲリラの対戦車兵器に対する防御と、それを駆逐制圧する火器システムを備えた騎兵車輌としての能力も同時に求められており、この事がさらに開発を困難な物にしている。
 逆に、冷戦終結により戦車同士が撃ち合う従来の戦車戦の機会自体が失われつつあり、こうした時勢を反映して、今後の陸軍戦力の整備のあり方として、戦車と歩兵戦闘車や装甲車にヘリコプターなどを密接に統合運用する、近代的な諸兵科連合戦術に対応した戦車が求められている。機動砲各国の軍事費削減や緊急展開能力への要求から、アメリカ軍のストライカー装甲車の様に装輪装甲車を導入する例がある(Stridsfordon 90やASCOD歩兵戦闘車など装軌装甲車をベースにしたものもある)。
 これらは本質的には戦車を代替するものではないが、76 - 105mm砲クラスの低反動砲を搭載した機動砲 (MGS) は戦車の様に火砲を搭載していることから、装輪戦車のように報道されることがある。ストライカー装甲車のMGS仕様やイタリアのチェンタウロ戦闘偵察車などがあるが、他にも各国で多くの車両の開発・配備が進められており、日本の防衛省も16式機動戦闘車と呼ばれる105mm砲搭載装甲車の配備を進めている。
 経済的に主力戦車を導入できない国がその代替として機動砲を導入する場合や、空輸での利便性が評価されて導入が進む場合が多いが、装輪装甲車が対戦車用に備える火力としては、軽量・無反動で射程が長く破壊力も大きい対戦車ミサイルの方が有効であり、機動砲はむしろ陣地破壊や狙撃手の掃討といった、高価なミサイルを使っていては費用対効果の悪い任務にも対応できる多用途性が求められている(さらにミサイルやロケットランチャーは最低攻撃距離が長く、発射までに時間を要する為に即応性が悪く突発的遭遇戦には向かない)。
 装甲防御力が圧倒的に不足している事から真っ向な対戦車戦は望めず戦車の完全な代替には成り得ないという意見が強いが、相手が旧世代の戦車しか配備していない国、または戦車を所有しないゲリラやテロリストの様な非正規勢力である様な場合はその限りでは無いともされ、今後の推移が注目される。とはいえ、RPGのような近接対戦車兵器は途上国でもよく普及しており、ストライカー装甲車では戦車のような歩兵の盾としての役目は果たせない(イラク戦争におけるストライカーはRPGへの対策からカゴ状の追加装甲を取り付けることを強いられている)。
 さらにタイヤでは射撃時の安定性が大きく劣るため、精度が悪く、射撃後の揺動が長時間つづく欠点がある(さらに走破性も悪く、長時間停車していると空気が抜けてしまう)。結局のところ機動砲は火力支援のための自走砲であって、戦車の代用とはなりえないのである。

 

3レスで〆たいお年頃 ( No.103 )
日時: 2018/02/04 07:26
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: sWxtpW9E)

 続きです(色々、略

*兵器産業における戦車

*工業製品

 現代の戦車は開発・製造に高度な専門技術と産業基盤が要求される工業製品である。強力なエンジンと走行装置、特殊な複合装甲とそれを支えるための強固な構造体、高い加工精度を要する戦車砲と砲弾、それを正確に操る精密な火器管制用の光学電子機器と情報処理装置、通信機器、そして乗員を護る空調換気装置。こうした数多くの要素の1つでも欠けていれば優秀な戦車は産み出せない。自国のみで近代的な戦車を開発し生産まで行えるのは先進工業国に限られているが、21世紀に入ってからは、戦車は1両の陸上車両単体での戦闘能力だけでなく複数の同種・異種の車両や航空機、人工衛星とも連携した戦闘が求められるようになっており、先進工業国の中でもさらに限られた数ヶ国だけが開発と生産を行っているのが現状である。

 そのために戦車配備を欲しながらも工業力に乏しい国は他国から戦車を購入せざるを得ず、戦車生産国はこういった国々へ輸出することによって経済的利益や量産効果による調達価格の低減と共に、軍事・政治的影響力の確保を図ろうとする。兵器メーカーが仕入れ専用の車輌開発を行う場合もある。

 発展途上国においては旧式戦車であっても貴重な戦力であり、半ば放棄されたようなスクラップでも火力支援用途で投入されることが多い。これらの戦車は原型を留めないほど改修されて現地で使用されており、砲塔を地面に埋めてトーチカ代わりにしたり、トラックやトレーラーに砲塔を移植するなど強引な改造をされる例が後を絶たない。これら戦車のスクラップも発展途上国では価値ある中古商品として取引され続けており、退役した戦車をこれらの国々に売り払う軍も少なくない。

*近代化改修

 現代型の最新戦車は、鋼鉄の塊であると同時に高度情報機器や精密機器の塊でもあるため高価であり、ある程度の数を購入するにはかなりの軍事予算を必要とする。

 東西冷戦期には、ヨーロッパで対峙していた東側と西側の陣営各国だけでなく世界中の多くの国々が陸上戦闘での主戦力となる戦車を100輌単位から1,000輌単位で保有していたが、冷戦終結後は脅威の減少に伴う軍事費の削減によって、徐々に旧式化する大量の保有戦車を次世代型の新たな戦車に置き換えるだけの予算は与えられなくなった。

 先進国の軍隊が限られた軍事予算を有効利用するには、それまで、アフリカ諸国のような軍事予算の限られた国の軍隊が、旧式化した先進国の中古の陸上兵器を小さな改修によって実用的な兵器として購入していたように、先進各国が保有している多くの戦車に対して、車体はそのままに追加の装甲や最新電子装置などの付加や交換による能力向上と寿命延長措置が計られることも行われている。こういった改修は「近代化改修」と呼ばれる。

*戦車相当の戦闘車両の開発

 多くの国では近代化改修などにより旧型戦車の延命処置をおこなうなどして戦車を保有し続けているが、冷戦の終結により大規模戦争の可能性は小さくなっており、低脅威度地域紛争への派兵にともなう新たな戦闘車両への要求が大きくなっている。ソマリアの戦訓やイラク戦争の戦果は装甲車や歩兵戦闘車の有用性を示すものであった。戦闘車両の主敵は敵の戦闘車両ではなくなりつつあり、RPGや路肩爆弾などへの防護が求められるようになっている。また決戦兵器としてではなく歩兵支援兵器として輸送に適し小型軽量、高速走行できる軍用車両の必要性が高まり、従来とは異なった兵器体系の模索が開始された。

 それまでにも戦車以外の中軽量級の戦闘車両の開発では、モジュール化やコンポーネントの共用化によって開発、生産、運用といった面での経費節減と運用効率向上を図ることがあったが、これらの戦闘車両ファミリーに戦車類似、又は戦車相当の車両を含めて作れないか検討され開発が進められている。

 こういった戦車類似車両を含む新たな戦闘車両体系は、いずれも味方側との無線ネットワークを使って情報化された高度に有機的な運用方法を想定しているため、戦闘車両単体での購入では能力は発揮できず、導入時には戦闘ファミリー全体の保有が求められる。このような戦闘車両が海外へ輸出販売される場合には、兵器技術の拡散という負の側面もあるが、兵器メーカーでは広範な兵器システムの売り込みが図れ、輸出国では購入国への軍事的影響力がこれまでの単体兵器以上に大きくなると考えられる。

*対戦車戦闘

 戦車は戦闘車両だけではなく、対戦車兵器を使う歩兵や航空機とも戦う必要がある。戦車は厚い装甲により防御力は高いが、開口部が極端に少ないため視界は狭く死角が多い。また外部音も遮蔽され一層周囲警戒が困難であるが、逆に戦車の走行音は大きいため関知されやすい。一方で歩兵は地形に潜んで、戦車に近接戦闘を挑むことが容易であり、航空機は察知・反撃しにくい上空から攻撃することができる。

 戦車は登場した当初から歩兵の手榴弾や地雷による肉薄攻撃を受けてきたが、個人携行が可能な対戦車ロケットや対戦車ミサイルによって離れた位置から戦車への攻撃が可能になると、戦車兵や同行の歩兵は徒歩によって周囲警戒する必要に迫られた。そこで戦車の側は単独で進撃するのではなく視界の広い歩兵を随伴させ、警戒と火器による牽制・制圧で対戦車戦闘を困難にさせる。一方で対戦車攻撃を仕掛ける側は、随伴歩兵を無力化してから戦車を攻撃しようとする。

 最新の戦車はモニターやセンサー類を充実することで不利を補おうとしているが十分とは言えず、随伴歩兵を必要としつづけている。歩兵が戦車の装甲に直接同乗するタンクデサントは歩兵の視野の広さと戦車の機動力を得られる反面、むき出しの歩兵は危険であり推奨される戦法とは言えない。RWSは周囲を監視するセンサーと対空攻撃を両立できる装置であるが、高価で装置自体の防御力は低いため万全とは言えない。

 また戦車は大きく重いことから交通路には制限があり、防御側はこれを利用して対戦車壕や対戦車用バリケード、対戦車地雷等の障害物によって自由な移動を阻害する。戦車は車体の大きさから停止した状態では的になるため、走行不能な状態に陥った戦車は乗員が逃げるか味方の救出を待つ以外に手立てがない。

*市街戦

 市街戦は視界の狭さと通行の制限という二つの弱点から特に苦手としているが、歩兵の盾や強力な火力援護手段として戦車が必要されていることに違いは無く、非対称戦争対策として市街地向けの改修が行われている。また設計段階から市街戦を考慮した戦車も登場している。

 M1エイブラムスは既存の車両に取り付ける市街戦対処用キットの開発を進めている。

 レオパルト2の市街戦対応型『レオパルト2PSO』は、対戦車ロケットや地雷対策の増加装甲、デモ隊の排除や威嚇のため非殺傷兵器やサーチライト、バリケードの撤去にも使用できるドーザーブレード、モザイク状の都市迷彩を採用している。逆に射程距離は重視されないため、主砲を55口径から前期型で使われていた射程の短い44口径に戻し、代わりに遠隔操作式の銃架に多彩な小火器を装備できるようにしている。

都市部ではビルなど高所が多く、ここからのロケット弾で撃破される危険がある。

*空襲

 陸戦を主目的とする戦車にとって上空を高速で移動する航空機は対応が難しく、第二次世界大戦の中期から対地攻撃機が対戦車攻撃に導入され多くの成果を上げた。特にダイブブレーキを備えた急降下爆撃機は狙いを定めやすく、戦車側は直撃しないようにジグザグに動く、急停止・急発進するなど回避行動を取っていたが効果が薄かった。対策として大規模な戦車部隊には対空戦車が随伴することもあった。相手の空襲を受ける可能性がある場合は、高射部隊の援護が必要不可欠である。

 戦車の上部装甲は概して薄く作られるため、正面であれば十分に耐えられる20mm~30mmの機関砲であっても貫通される可能性がある。このため第二次世界大戦後期には30mmクラスの機関砲を装備して対戦車攻撃機へと転用されたJu 87Gのような急降下爆撃機の改造型が登場している。

 空中を自由に動き回る攻撃ヘリコプターは固定翼機以上の脅威であり、停止・横移動・前後進により適切な距離を保ったまま機関砲や対戦車ミサイルなどで一方的に戦車を撃破することが可能である。戦車側はヘリコプターの射程に入った場合、スモークで視界を遮りつつ遮蔽物の影に隠れる以外には手がなかったが、戦車が主に活動する平地では車体を隠す場所が少なく、スモークも拡散するまでその場に滞空して待つことが可能であるなど、戦車とは本質的に相性が悪い。そのため戦車を運用する側は、歩兵の持つ地対空ミサイルや対空攻撃の可能な機関砲、また専門の高射部隊との協調によってヘリコプターの接近を阻止する必要がある。

  現代では対戦車攻撃はヘリコプターが主流であるが、アメリカ軍のA-10は戦車や装甲車への攻撃を主任務としており、30mmガトリング砲や空対地ミサイルなど多彩な武装を装備している。

 この他にも攻撃能力を有する無人航空機など新たな脅威も出現している。

 現代ではミサイルなどを利用した空からの対地攻撃により敵戦闘車両を破壊した後、地上部隊を展開させる戦術が基本であり、制空権の確保は戦闘車両の大規模展開の前提である。

*歩兵

 第二次世界大戦中に成形炸薬によるモンロー効果を利用した物が登場すると吸着地雷から対戦車手榴弾・銃砲利用の対戦車擲弾と続き、やがて個人携行可能な対戦車ロケット弾、対戦車無反動砲、携帯式対戦車用擲弾発射器(パンツァーファウスト)が登場した。またロケットランチャーと組み合わせたものはバズーカとして知られる。これら小型軽量の対戦車兵器は比較的安価で使用法も単純である事から対戦車兵器の主流となった。また第二次世界大戦後になると誘導装置を備えた対戦車ミサイルが開発された。

 1970年代には、この対戦車ミサイルにより歩兵の対戦車戦闘力が大きく強化された。第四次中東戦争中の1973年10月8日に発生したエジプト軍第二歩兵師団とイスラエル軍第190機甲旅団の戦闘では、エジプト軍がRPG-7やAT-3「サガー」を大量に装備して迎え撃った。随伴歩兵を伴っていなかったイスラエル軍戦車は対戦車攻撃を満足に防げず、約120輌の戦車うち100輌近くが約4分間で撃破された。

 このような携帯式の対戦車兵器の発達が、ゲリラやテロリストなど重装備を持たない武装勢力に対戦車攻撃能力を与えたため、いわゆる低強度紛争(LIC=Low Intensity Conflict)を増長させる要因となった。例えばソ連製のRPG-7は簡単な作りで途上国でも複写生産できるため、紛争地帯で多く使用されている。

 これらの武器は戦車や戦闘車両に限らず、防御された陣地や兵士に向けて直接発射されることも多く、仮に戦場に全く戦車の姿がなくとも、歩兵部隊にとって強力な火力投射手段として多用される。


――――――――――――――――――――――――――――

 これにて終了です。

Re: 風死の書庫 ( No.104 )
日時: 2018/02/04 07:54
名前: 織原姫奈 (ID: my0gvS4Y)

なるほど(物理型理系脳)(軽くオーバーヒート)

まず風死さんってのを初知り...3年前居たときから知ってる人やーん
軽く辞書越えの知識量情報量も納得
なんか見たことあるとは思ってたのだよ...今と名前違ったけど

あと >>0 の「"我"モチ」の人遍消えてるよーななにかを感じましたまる

Re: 風死の書庫 ( No.105 )
日時: 2018/02/04 15:40
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: sWxtpW9E)

>>104 織原姫奈様

 おぉ、こんなところにまでおこしくださり、ありがとうございます!

 まぁ、このスレに載っている知識はほぼ全て、ウィキとかからの引用ですけどね。まぁ、記事はちゃんと読むようにしているんですが、まだまだ足りないと思います。知識を売りにするには……まぁ、売りにしていませんが(苦笑

 私ってそんなに特徴ある人なのでしょうか? うーん、成長していないようで悲しいですね。
 
*あと >>0 の「"我"モチ」の人遍消えてるよーななにかを感じましたまる

 ご指摘ありがとうございました! 修正させてもらいました。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ちょっと息抜き。ここって、お硬い情報記事を適当に掲載しまくる感じのスレって思われてますよね? 違います。それは、ノー! このスレは私の……なんだ?


 あぁ、私の遊び場です。適当にほしいと思った情報を手元においてたら、何か膨大な量になったのです。というか、結局脳○なので、あれ長い割に楽なんです。あの長さで3レスくらい掲載するのに、20分かかりません。みなさんもお手軽なのでやってry  正直、割と生温い目で見られてそうです。まぁ、自分のためなんで良いですけど。
 誰からもよく見られたいなんて願望も、ないですしね。まぁ、できれば格好いいとか上品とか見られたいという感情はあるので、最低限のマナーや言葉遣い、教養などは身につけれるよう努力はしているつもりですが。そこまで完璧というわけでもないし、本物の知識を完全にマスターするつもりもあまりないです(苦笑
 ぐだぐだしてんなぁ、この文章。まぁ、一言で纏めちゃえば、ここただの秘密基地みたいなものです。気ままに勝手に欲しい記事ダラダラそのまま掲載したり、日々の感じたことを書いたり、日記載せたり、たまには小説やポエム載せたり……みたいな雑多な場所です。
 ちなみに主は、独り語りは嫌いではないですが、少し寂しがりやのきらいがあります。優しい方々、時々構ってもらえるとうれしいです。まぁ、偏りのある半端な知識スレですが、有用活用してくれる人なんていたりしたら、少しいや、かなり嬉しかったりします。自己満足の塊のスレですが……ね。
 結構書き込んだと思うんだが、これ文字数どれくらいだろう? 雑談板って文字数表示ないんですよね。ちょっと違うところ(カキコ内の掲示板)で調べてみたら1000文字いってなかったです。1000は少し超えているだろうとか思っていたのですが。吃驚です……自分の感覚の鈍さに。
 
 と、駄弁りはこの辺にして。本題に入ります。はい、この人、本題に入るまでに1000文字超える予定だったみたいです(笑) はい、ここまで前置きです。
 今回は去年やったゲームの感想でも書こうと思います。誰が興味あるかとか関係ないです。書きたいだけです。まぁ、どうせ、1レスで終わる量じゃないので、1つのゲーム1レスって感じで書いていきたいと思います。さて、一番バッターなににしましょうかね? 誰に聞いているのか……私の中には二人の人格がありますから仕方ありませんね。
 ということで、最初の感想は「ロゼと黄昏の古城」というゲームです。

 ロゼと黄昏の古城は2016年4月下旬にPSVitaより、日本一ソフトウェアからリリースされたソフトです。流行り神や夜廻シリーズなど、雰囲気のあるホラーゲームが主体な印象があります。ディスガイアシリーズとか、意外と色々なもの作っているんですけどね。
 あとは今年の夏にNintendo Switch版イースⅧ(ファルコム作品)を手がけるみたいで、そこ気になります。まぁ、イースⅧはvita版でプレイ済みですが。話が脱線しました(笑)
 ジャンルとしては探索系アクションゲームみたいですね。

 大筋としては、“時”が失われ、ありとあらゆるものが静止した古城――その地下牢で、少女は目を覚ました。見知らぬ場所にたったひとり、背には呪いの茨を宿した忌まわしい姿で。出口を求め彷徨い歩いていると、やがて大きくてまんまるな巨人と出会う。共に助け合いながら古城からの脱出を図るふたり。城の奥深くへと進むにつれて謎は解き明かされ、やがては事態の真相と茨にまつわる真実が浮き彫りになっていく。という感じですかね。時が失われたというのは、どういうことなのかとか巨人とか色々気になるでしょうけど、そのへんはネタバレになるので伏せます。いや、すでにネタバレですけど(苦笑

 アクションと銘打っていますが、探索要素もふんだんです。基本的には世界観はキャラクタの口頭などでは語られず(時が静止しているのだから、そりゃぁ、人々は喋れません。はい、この時点で主人公である少女が普通じゃないですね。というか1人で目覚めた時点でね)
 まぁ、わかると思いますが、世界観的には中世ファンタジーです。この世界の人や物は基本的に赤いのですが、何かの影響で、その色を抜かれ、静止した状態にあるのです。命を失った状態とも言えますかね。まぁ、ごちゃごちゃ話すとネタバレになってしまうし、私も考察しきれていないのであまり話しませんが。色を抜かれた状態で動けなくなっている存在たちに、紅の色(生命の色とも言いかえられる)を与え、動かせるようにしたりして進んでいく、探索というよりは謎解きの要素のあるアクションですね。基本的に敵は出ててはきますが、巨人で直接あやめることはできませんし、もちろんロゼちゃん(主人公の名前)も倒す手段はありません。敵の倒し方も何かのギミックを使うとかで、時には重しにしたりするために利用したりもします。
 
 まぁ、べらべら言ってますが、巨人と彼女を状況に合わせて操作して謎をときながら進むスタイルですね。血の記憶というものを読み取ったり、書物を読んだりして、少しずつ世界の情報を得たり、その存在たちの終焉や生活を見ていく。情報開示のされ方はそんなところです。
 セリフは基本的には書物にしかなくて、大体は雰囲気や行動から読み取っていくことになる。想像力をフルに掻き立てていく感じで、思考も鋭敏になりますね。個人的には古城の退廃的な雰囲気と、それに対して、主人公の血という鮮烈なイメージが上手く対比されていて素敵だなと思います。
 
 アクションとしての難易度は、バッドエンド後……トゥルーエンドを目指すストーリーあたりからは、結構要求レベルがシビアになってきますね。ロゼちゃんすぐご臨終しちゃうか弱い女の子(まぁ、普通、本当のところ、格ゲ―とかRPGのキャラの強度が異常ry)なので、ちゃんと状況を見極めてエスコートしながらいかないとね。ちなみに巨人さんは無口なナイスガイ(この作品で直接セリフが合ったキャラはいない)で止まっているときも堂々とした感じなんですが(嘘)、ロゼちゃん女の子座りで可愛いです。でも、その石造りの床冷たくない?
 あっ、話がいやそれてないですね。まぁ、こんな感じで気楽な様子でプレイしてましたね。時々、ここどうやって進むんだよとかうだうだしたりしながら(苦笑
 絵画のし掛けとかリフトの使い方とか……苦労したかな。プレイ時間的にはトゥルーエンドまで含めても25時間程度。お手軽ですのでおすすめですね。

 正直、詰まったときは自害してやり直すとか、どうしてもロゼちゃんの命の華を散らせて(血を捧げて)進まないといけない場所があったりして……なんというか、○んでるロゼちゃんも可愛いってなる感じです(照
 最後は少しほっこりする感じで……また良かったですね。

 あまり感想として言えることがない。ネタバレできないと……
 個人的には75点くらいの満足感ですかね。少しやりごたえのある難易度と、設定を全て明け透けにしていかない考えさせられるスタイル。退廃的な世界観。ロゼちゃん可愛い(ここ大事)。良作だと思います。ただ、ノーヒントすぎる部分や、セーブの面倒さなどありますけどね。
 とりあえず、退廃的な世界観とか、吸血鬼とか好きな人はおすすめですかね。
 こんな感じで1回目の感想を終わらせてもらいます。

Re: 風死の書庫 ( No.106 )
日時: 2018/02/04 21:28
名前: 俄モチ1089CP (ID: 9eWsU86M)

>>101 ダモクレイトス様

図らずもキリのいい番号を頂いていたとは……うれしい限りです。

地下深くにある秘蔵の図書館…って何かカッコいいです。
何か資料に困ったときはここを覗けば困らなさそうな場所ですね(笑)
仰るとおり、興味ある事柄を増やすというのはとても大事ですよね。
自分も宇宙のお話などには興味があります。
といっても専門的な数字が入るような物理的な解説には付いていけませぬが(汗)

魂をごっそり入れ替えることが出来たら……
もう体験という言葉ではひとくくりにできない壮絶な「ナニカ」が見えてきそうですね……。

その血液は歴史を語る ( No.107 )
日時: 2018/02/07 21:14
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: P.sMOHfc)

>>106 俄モチ様

 まぁ、私は100とかのような整然とした感じの数字、本当はそれほど好きじゃないのですけどね。
 意図して踏んだのだとしたら……ですが、意図せず踏むってのはなにか持ってる感じしますよね。誰かしらが必ずすることではあるような気もしますが。
 
 あ、別に格好をつけているとかそういうつもりはないのですけどね。
 ははは、そうしてもらえるよう、資料を充実させたいところですね。これではいささか少なすぎますし……掘り下げも足りないですし。まぁ、用途はそれじゃないのですが……

 専門的な数字が入るような物理的な解説に関しては、私もそこまで……ですね。数学というより数字自体が少し苦手です。まぁ、科学の分野は結局、深くなるにつれて数学と親密になっていくのですよね……苦手苦手といって敬遠していた数学、最近少し勉強しなおしてます(苦笑

 …………その恐怖を体験して、人間の精神は持つのだろうか、とか、そもそも動物の神経を共有しているのなら痛みで終焉を迎えるのではないかとか。


――――――――――――――――――――――――――――

*血液とは:動物の体内を巡る主要な体液で、全身の細胞に栄養分や酸素を運搬し、二酸化炭素や老廃物を運び出すための媒体である。

*概説

 血液は、生体内で細胞が生きてゆく上で必要不可欠な媒質であり、性状や分量などは恒常性が保たれるように働く[1]。ヒトの血液量は体重のおよそ 1/13(男性で約8%、女性で約7%)である。例として、体重 70 kg の男性の場合、約 5kg が血液の重さとなる。

 動物一般について言えば、血液は体液とほぼ同意である。血液の流れを血流もしくは血行という。血液が管状の構造の中を流れている脊椎動物においては、この管を血管という[1]。体液を体内で流通させるしくみがある場合、これを「血管系」あるいは「循環器系」という。血管系には開放血管系と閉鎖血管系がある。ヒトをはじめとする脊椎動物は閉鎖血管系であり、特に外傷などが無い限り、血液は血管の内部のみを流れる。血管の外には組織液があり、液体成分と一部の血球は血管の壁を越えて出入りする。血管の周囲にある細胞は、組織液に浸っていると考えてよい。甲殻類や昆虫など[1]開放血管系の動物および循環器系のない動物においては血液は血管外にも流れ出すので、血液と組織液の区別はなく、体液はすべて血液と見なして良い。

*主な役割・機能


 ボーアの原論文を元にした説明。酸素に富み、二酸化炭素の少ない肺(酸素分圧100mmHG、二酸化炭素分圧5mmHg程度)ではヘモグロビンの酸素飽和度はほぼ100%になる。赤血球はそのまま酸素の少ない組織(例えば酸素分圧30mmHg、図の赤線)に行くが、もしも二酸化炭素が無い環境だと持っている酸素の内18%程度しか放出できないが、組織内に二酸化炭素(40mmHg)があると約50%、二酸化炭素(80mmHg)があると約70%もの酸素を放出することが出来る呼吸(血液ガス、すなわち酸素および二酸化炭素の運搬)
 血液は肺胞(酸素分圧100mmHg程度)の毛細血管を0.75秒ほどで通過する間に、ほぼ平衡に達し動脈血の酸素分圧も約100mmHgとなる。肺で酸素を取り込んだ血液は血液循環で末梢組織に循環するが、体組織の細胞周囲の酸素分圧は20~30mmHgであり動脈血と酸素分圧に差があることと、組織液内で発生している二酸化炭素を赤血球内に取り込み炭酸脱水酵素が炭酸に変換することによる酸性化でボーア効果が起きることによって、酸素が血液から組織液に移る。
 こうして酸素が体組織に運ばれている。酸素を運び終えた静脈血の酸素分圧は、40mmHg程度である。血液は一般的な液体に比べると、同じ酸素分圧でもはるかに多くの酸素を含んでいる。これは赤血球内に高密度で存在する血色素ヘモグロビンが酸素と結合することによる。栄養(糖、脂質、アミノ酸、タンパク質等のエネルギー基質)の運搬
各種ホルモンなど作用物質の運搬(全身の情報・指令伝達)

*防御
 外傷に対しては血小板の凝集や血液凝固因子によるフィブリン塊を形成し止血や傷を塞ぐ作用を起こす。細菌への免疫機能発露や異物に対する抗体生成も行う。体温調整

*排出
 組織で産生された代謝老廃物を肺、腎臓・肝臓・皮膚・腸管などの器官に運搬する。代謝産物運搬
 体内に分布する化学受容器、圧受容器に適合刺激を与える。体内の酸と塩基の平衡を維持してpHを調節する
 水分代謝を調整し、血圧や組織液の浸透圧などをコントロールする。


*組成・成分

ヒトの血液成分(Enzyklopädie 1979から)


*成分

血液100cm3
あたりの量(mg)

赤血球100g
あたりの量(mg)

水 81000 63000
ヘモグロビン 15000 33000
総タンパク質 19000 35000
総脂質 560 600
中性脂肪 135 95
リン脂質 245 350
総コレステロール 175
グリコーゲン 5
ブドウ糖 90 75
非タンパク質窒素 30
尿素 15
クレアチン 3.9 8
クレアチニン 0.9 1.8
RNA 64
ナトリウム 190 42
カリウム 190 370
カルシウム 7 2
マグネシウム 3.8 6.2
鉄 48 100
塩素 290 270
非有機態リン 2.5 4
総リン数 35 66
重炭酸塩 220

 血球成分(細胞性成分、血液細胞)と血小板、これらを浮遊させる血漿成分(液性成分)からなり、その比率は およそ40~45:60~55である[4]。また、血球成分(血液細胞)は重量比で赤血球96%、白血球3%、血小板1%で構成される。血漿成分は水分90%、血漿蛋白質7%、そのほか微量の脂肪、糖、無機塩類で構成される

*血の色

 色はヒトを含む脊椎動物の場合、赤く見える。これは赤血球に含まれるヘモグロビン(鉄を含むタンパク質)という色素に由来する。ヘモグロビンは多くの無脊椎動物においても血液中の酸素運搬に寄与する。ゴカイやミミズ等の環形動物の血液も赤いが、これはヘモグロビンと同じく鉄系ではあるがエリスロクルオリンという成分による。ただし、補欠分子族や機能面で大きな差異が無い為、これもヘモグロビンの一種と取り扱うことができる。

 無脊椎動物である頭足類または軟体動物やカニ・エビなど甲殻類は銅系タンパク質のヘモシアニン(血青素)のために青みがかっていたり、ホヤなどではバナジウムを含むポルフィリン化合物のヘモバナジン(バナドクロム、バナドヘモクロモーゲン、ヘモバナジウム)のため緑色に見えるものなど多数の血色素が存在し、同じような色であっても異なる色素成分によることも多い。また、呼吸色素の種類により、酸素の運搬能力(効率)も異なる。

*造血

 哺乳類の場合、血球(血液細胞)はいずれも骨髄で造血幹細胞から分化・成熟したものである(造血の場は哺乳類と鳥類では主に骨髄、魚類では主に腎臓、両生類では脾臓である。爬虫類は種によってさまざまである])。健康人では未熟な細胞は骨髄から血液内に移動することは出来ず、血液内には赤血球、白血球、血小板のみが存在する。

●ヒトの血液物性や成分は以下の値となる。
比重 男1.055~1.063 女1.052~1.060
赤血球数 男500万/mm3 女450万/mm3
白血球数 5000~8000/mm3
血小板 20~50万/mm3
ヘマトクリット値 男42% 女37%
血漿タンパク質 7% (うちアルブミン56%)
pH 7.4
この他、各種イオンや有機酸、グルコース、脂質、尿素などを含む

 血液を抗凝固剤と共に遠沈管に入れて遠心分離すると、血液中の細胞成分が底の方に移動するが、大部分が暗赤色の赤血球部分で、赤血球部分と上澄みの間に白血球部分ができる。

*赤血球


*様々な脊椎動物の赤血球細胞の比較

 中央がやや凹んだ直径約7.5μm、厚さ約1~2μmの円盤状で、ヘモグロビン量が体積の1/3に相当する。酸素の運搬を担い、細胞核やミトコンドリアを持たない。膜は弾性に優れて容易に変形できるため、毛細血管など細いところも通りやすい。

 赤血球は成人男子で430万~570万/mm3、女子で380万~500万。全身細胞の1/3に相当する。全血液中容量中の赤血球容量の割合をヘマトクリットという。正常値は成人男性約45%、女性約40%であり、貧血時に下がり、脱水症状になると上がる。

 ヘモグロビンは酸素と結びつくと鮮やかな紅色となり、分離すると暗い赤色になる。これがそれぞれ動脈血と静脈血の色を特徴づける。仮にヘモグロビンが血漿中に溶けた状態にあると、血液は粘度が非常に高く、流れにくくなる。また、ヘモグロビンそのものもすぐに分解され、酸素を運搬できなくなる。

*白血球

 形態や染色性から顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、単球、リンパ球の5種に分類できる細胞種の集合体で、細胞核を持つ。殺菌作用を持ち、免疫機能にも作用する。血中の数は5000~9000/mm3であり、好中球が全体の50~70%、次いでリンパ球が約30%、単球が約5%である[15]。


 いったん区切ります

続きです……題名考え付かない ( No.108 )
日時: 2018/02/07 21:16
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: P.sMOHfc)

*細胞の名称

 リンパ球 10~15μm程で、赤血球よりやや大きなサイズ。 抗体を作り、腫瘍細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃。
好中球 12~15μm程で、核が2つ~4つに別れることもある。 細菌の捕食、殺菌に役立つ。
 好酸球 好中球より僅かに大きい。顆粒がある。 寄生虫を攻撃、アレルギー反応を引き起こしたり、抑制したりする。
好塩基球 好中球より僅かに小さい。顆粒がたくさんある。 詳細は不明だが、アレルギー反応を引き起こすと考えられている。
 単球 20μm程で、末梢血の中で最大。 細菌などの異物を捕食。リンパ球に抗体の特徴を伝える。マクロファージは単球から分化したもの。


*血小板

 直径2~3μmの細胞核を持たない細胞で、血管が損傷を受けると粘着・凝集反応を起こし止血に重要な作用を担う。血中数は15万~40万/mm3。

 血管が破壊されると露出した膠原繊維(コラーゲン繊維)と反応して、血小板が粘着する。さらに変形してセロトニンやアデノシン二リン酸などを含む粒を放つ。これらが血管収縮やされに血小板の凝集を促し、血栓を形成して出血を止める>。

*血漿

 血漿は血液の液体成分で、その90%を占める水は物質の運搬を担う。電解質は細胞へミネラルを補給したり、体液の浸透圧や緩衝作用に影響を与える。血漿タンパク質は浸透圧や緩衝作用調整のほかにも、アミノ酸やホルモン・ビタミン類の運搬や、フィブリノゲンが血液凝固に作用したり、抗体として免疫作用に関係したりと、多様な機能を持つ。

*造血と破壊

*造血

 ヒトは誕生以前の胎生時に当たる発生の極めて初期[1]には卵黄嚢造血管組織(血島)で造血がされるが、これは体外造血に当たる[19]。その後肝臓や脾臓で造血され、胎生5ヵ月頃には造血組織は順次萎縮する。その後、誕生するまでには造血の場は成人期造血器官である骨髄のみに移る。

 発生生物学的には造血には2つの段階がある事が知られている。「一次造血」は、発生初期に胚体外の卵黄嚢組織で起こり一時的に胚に血液を供給し、生涯全身に血液を供給する「二次造血」は、胚のAGM (aorta-gonad-mesonephros) 組織で起る。この、二次造血を行う細胞がどこから来たのか明らかでなかったが、理化学研究所の研究グループは、卵黄嚢にある造血細胞が二次造血にも関与していることを突き止めた。

 子供の時期には脛骨のみがほとんどの造血能を担うが、20代の頃には失われ大腿骨や肋骨などの造血比率が高まる。成人では体躯の胸骨、肋骨、脊椎、骨盤、リンパ組織などで造血が行われる。さらに年齢を重ねると胸骨や椎骨・骨盤での産出比率が高まる。

 骨髄のうち、造血を起こす部分は赤色骨髄のみで、黄色骨髄にその能力は無い。すべての血球は幹細胞(造血幹細胞)を元に作られる。これが造血因子を受けながら分裂による増殖を繰り返し、様々な血球へ分化・成熟する。まず、造血幹細胞はリンパ系幹細胞か骨髄系幹細胞のいずれかになる。リンパ系幹細胞はリンパ芽球を経て白血球のうちリンパ球になる。骨髄系幹細胞は複数の分化を辿り、前赤芽球・赤芽球を経て赤血球、骨髄芽球を経て白血球(好中球、好酸球、好塩基球)、単芽球を経て白血球(単球)、巨核芽球・巨核球を経て血小板となる。

*破壊

 赤血球は老化すると柔らかさを失う。こうなったものは脾臓で細胞内皮系細胞による食作用で分解される。ヘモグロビンは分解し黄色色素のビリルビンとなり、肝臓で水溶性化を受け胆汁の中に含まれた形で十二指腸へ排出される。これは細菌作用でウロビリノゲンへ変化し、ほとんどは糞便に混じって、一部は腸の吸収を経て腎臓から尿中に含まれて排出される。分離した鉄は肝臓や脾臓から骨髄へ送られ、新たな赤血球形成に使われる。白血球や血小板も老化すると脾臓で破壊されるが、白血球の寿命は種類によりまちまちで、顆粒球が2~14日に対し、リンパ球はときに数十年もの寿命を持つ場合がある。

*循環

 血液が流れている身体部分を特に循環器系と呼ぶ。循環器系は心臓と血管などから成り、ヒトの場合、血管は閉鎖回路を成している。 血液は心臓によって加圧され、動脈を通じて全身へ送られる。毛細血管に達すると細胞間質液に栄養分, 酸素等 放出をし、静脈を経て心臓へと戻る。

 閉鎖回路の循環器系の場合、この経路には大別して2経路あり、1つは心臓と肺の間における肺循環(小循環)、もう1つは心臓と肺以外の全身との間における体循環(大循環)である。従って、血液は以下の経路で全身を循環する。
 体循環 心臓→動脈→肺以外の全身→末梢部毛細血管→静脈→心臓(肺循環に続く)
 肺循環 心臓→肺動脈→肺→肺胞部毛細血管→肺静脈→心臓(体循環に戻る)

 血液のうち、血球成分は骨髄内の造血細胞で生産される。血球毎に寿命は異なるが、赤血球の場合、約120日で寿命を迎え、老廃した赤血球は肝臓、脾臓で壊され、体外に排出される。ただし赤血球中のヘモグロビンは排出されず、再利用される。

*緩衝・平衡

 血液には緩衝液としての機能があり、内部環境(cf. ホメオスタシス)維持のために、様々な平衡を保っている。「主な役割・機能」で述べた事柄は、基本的には内部環境の平衡のためのものと言ってよい。

*酸塩基平衡

 血液のpHは 7.35 から 7.45 の間で厳密に調整されている。この調整には、主に次の2つの平衡機構が働いている。
 炭酸緩衝系および肺の二酸化炭素排出
 リン酸緩衝系および腎臓の酸排泄
 
*炭酸緩衝系および肺の二酸化炭素排出

 血液の pH は、主に炭酸水素イオン(アルカリ性)と炭酸(酸性)の比によって決まる(緩衝液)。炭酸水素イオンが減るか、もしくは炭酸が増えると血液は酸性に傾く事になる。

 身体中ではさまざまな酸が発生しているが、特に呼吸を代表とする酸化反応による二酸化炭素(炭酸ガス)の発生は莫大であり、これは血液に溶解して大量の炭酸となる。これでは酸性になってしまうので、炭酸から炭酸ガスを遊離する方向に緩衝反応が進み、その結果発生した炭酸ガスは呼吸中枢を刺激し、呼吸が激しくなって肺から排出される。

*リン酸緩衝系および腎臓の酸排泄

 炭酸以外にも、少量ながら硫酸、リン酸などの酸が体内では産出される。これらは炭酸と違い、ガス化して肺から排出出来ないため、リン酸塩による緩衝作用、および腎臓からの排出によって調節される。

 血液中には、リン酸二水素イオンとリン酸水素イオンが約1:4の比で存在し、これも緩衝液としての機能を果たす。また、過剰な酸は主にリン酸二水素イオンの形で尿中に排出される。

*糖平衡

 血液は全身のすみずみまで、エネルギー基質であるブドウ糖やアミノ酸、遊離脂肪酸などを運搬し、体細胞が常に一定のエネルギー基質を使えるようにしている(ただし、タンパクやアミノ酸がエネルギーとして使われるのは、原則として非常事態の時に限られる)。

 健常なヒトの場合、安静時には血液 100 ml 中の血糖(ブドウ糖)は、おおよそ 100 mg で安定している。これは主に、膵臓のα細胞から分泌されるグルカゴン、β細胞から分泌されるインスリンにより調節される。

 食事により血糖が上昇すると、β細胞からインスリンが分泌され、血糖をグリコーゲンにして肝臓に貯蔵する。また、脂肪を脂肪組織に固定する。逆に血糖が低下すると、α細胞からグルカゴンが分泌され、グリコーゲンを分解してブドウ糖にし、また、脂肪を分解して遊離脂肪酸とする。

*水分量平衡

 生命活動は、身体内の化学反応により維持されていると言える。そして、それらの化学反応は、全て水溶液中で進行するため、身体内の水分量を保つ事は非常に重要である。血液は、身体内での相当量の水分を保持しているため、体細胞に水分を供給する重要な役割も持っている。

 水分が不足すると、副腎皮質からアルドステロンが分泌される。また、激しい運動をすると、脳下垂体後葉から抗利尿ホルモン (ADH) も分泌される。

 アルドステロンはナトリウムが尿中に排泄されるのを抑制し、結果として水分を身体にとどめる。発汗が多いと、アルドステロンの分泌はさらに促進される。また、抗利尿ホルモンは、その名の通り尿量を減少させる。

*温度平衡

 恒温動物であるか変温動物であるかに関わらず、動物の体組織・体細胞が機能するには、ある範囲の温度が必要である。

 ヒトの場合、体温が摂氏 34 度以下、あるいは摂氏 43 度以上になると、脳細胞が働かなくなり意識が消失してしまう。つまり変動の許容範囲はわずかに 10 度くらいである。外部環境としては、寒中水泳や 100 度近いサウナまで耐えられる事を考えると、内部環境の温度変化の許容範囲はきわめて小さい。

 血液は、全身を循環するので、身体各部分の熱を交換する。これにより、全身の体温をある程度一定に保つ事に寄与している。

 いったん区切ります

終わりです ( No.109 )
日時: 2018/02/08 09:00
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: P.sMOHfc)

*血液の異常による症状

 以上にも述べた通り、血液はホメオスタシスによりその成分・組成・温度などが一定に保たれているが、それらの定常性が乱れると、身体にさまざまな影響・病状が出る。
pH 変動による症状

 滅多にない事だが、ヒトの場合、血液 pH が 7.0 以下になると昏睡に陥り、7.7 以上になると痙攣を起こし、いずれも心臓が停止してしまう。輸液や手術の際には、血液 pH を常に監視し、pH の維持に努めなければならない。糖尿病インスリンの分泌量が絶対的または相対的に減少し、血液中の糖(グルコース)が瞬間的に高くなった際にすぐに下がらない疾患を糖尿病と言う。
 排泄する尿成分中に含まれる糖分が高まる事で疾患の存在は紀元前から知られていた。全身の慢性的代謝障害を引き起こす。血液量の減少によるショック血液、もしくは血液の水分が大量に失われ、血圧が急激に下がるとショック状態に陥る。これを低血量性ショック(もしくは出血性ショック)と呼び、もっとも多く見られるショックである。
 また、外見上の出血量はさほどではなくても、外傷性ショックに陥る事がある。強い打撲により毛細血管から水分が漏出すると「腫れ」となる。「腫れ」が広い範囲で発生すれば、血管内、すなわち血液の水分量が減少して血圧が低下し、低血量性ショックとなる。大火傷の場合の熱傷性ショックや、ひどい下痢のために起こる脱水ショックも、低血量性ショックの1つである。貧血貧血は、血液の単位量あたりのヘモグロビン濃度が低下する状態が起こす疾患である。
 これはそのまま赤血球数の減少と読み替える事ができる。病理学的原因は、赤血球の生産力低下(鉄欠乏性貧血や再生不良性貧血など)、過剰な崩壊(溶血など)、失血の3つがあげられる。血友病血友病とは血液を凝固させる因子が少なくなる遺伝的疾患であり、血が固まりにくい事から様々な不都合が生じる。ささいな傷が筋肉や関節内部に血腫をつくり運動障害を起こしたり、歯科治療を困難にしたりする。本来の凝固因子欠乏は男性にしか起こらないが、本来は血友病に含まれない染色体劣性による凝固因子欠乏は男女ともに起こり得る。
 白血病白血病は血液中の白血球数が平常よりも増加する疾患であり、貧血・発熱・感染または血小板の減少などを引き起こす。根本要因は骨髄中の白血球をつくる細胞の暴走であり、その背景にある原因は不明ながらRNAウイルスへの感染や被爆などが推測されている。その他特定の疾患を抱えている場合、血液とくに血漿の中に存在する物質や酵素などの存在率に変化が起こる場合がある。血液検査はこの特性を利用した診断法である。

*血液と病原体

 病原体が体内で広がるにも血液を経由するものもある。血液そのものを住みかとする例(マラリア原虫など)もある。また、血液は普通は体外に出ないはずだが、実際には吸血動物を通じて人から人への移動が可能である。このような感染経路を持つ伝染病は数多い。ヒトの場合にもペストやマラリアなど重要な伝染病が多い。このような感染経路をベクター感染という。それらの多くは衛生面の進歩によって先進国では姿を消しているが、そうでない国も多い。

 それに代わって見られるようになったのが、医療的な処理(注射、輸血など)の際に血液の交流が起こって、それによって感染が起きる例で、これを血液感染と呼んでいる。

*血液型

 他人同士の血液を混合すると、赤血球が引っ付き合う凝集反応が起こり、やがて塊の中で赤血球が破壊され溶血することがある。これが体内で起こると、血管の閉塞や、ショックまたは悪心などの症状に繋がる。これは免疫反応(抗原抗体反応)の一種であり、凝集を起こさない血液のグループを血液型という。

 よく知られた血液型には、ABO式血液型とRh式血液型がある。1901年にカール・ラントシュタイナーが発見したABO式血液型は、赤血球の膜にある抗原(凝集原)A,Bの2種と、血漿中に含まれる抗体(凝集素)α,βの2種が関係し、4つの血液型に分類される。メンデルの法則に従い、優性のA・Bと劣性のO3種の遺伝子が2つ組み合わさって遺伝すると、A型(AA,AO)、B型(BB,BO)、AB型、0型(OO)の4種類に分かれる。A型の血漿にはβ、B型にはα、O型にはα・βの抗体があり、AB型は両方とも含まれていない。このAとαまたはBとβが結びつくと凝集と溶血が起こる。

 Rh血液型は、赤血球の膜にある抗原体のRh因子を原因に起こる凝集であり、同じものがアカゲザル (rhesus monkey) から見つかったため、この名がつけられた。ABO式血液型と異なり通常の場合抗体は血液中に無い。しかしRh陰性(Rh-)の人がRh陽性の輸血を受けたり、Rh-の女性がRh陽性(Rh+)の胎児を妊娠した場合、体内に抗Rh抗体が生じる。そしてまた輸血を受けたりRh+の子供を妊娠すると、抗体が反応して赤血球凝集反応を起こす場合がある。

*栄養源としての血

 血液は高栄養の液体であるため、これを食物とするのは不思議ではない。
 人間人間では、イヌイット(エスキモー)がアザラシなどを狩りで仕留めた時に、その血液を貴重な栄養源として(ビタミン源などとして)その場で飲む。西洋の料理ではブラッドソーセージや、血のプディングなどがある。中国や東南アジアでは豚の血を固めて豆腐状にしたものをスープや麺料理の具などに用いる。韓国では同様に牛の血を用いる。沖縄ではチーイリチー(血の炒り付け)が食される。日本ではスッポンやニホンマムシの生き血を飲むことで精力がつくと信じる人がいる。モンゴルではザイダスという血のソーセージがある。
 また、伝統的生活を送るマサイ族にとって牛の血液は牛乳と共に重要な食糧であり、そのまま、あるいは牛乳に混ぜて飲む。日本では、年間1200-1300tの牛と豚の血液がユニュウされており、そのうち300-400tが食品用として使用されている。鉄分補給のサプリメントとして、血液を加工したヘム鉄などが販売されている。フランス料理では、ジビエにおいて野鳥や野獣の血を、ヤツメウナギ料理においてはヤツメウナギの血を、風味付けのソースとして用いる事がある。伝説・フィクション上では「吸血鬼」などの妖怪に、人の生き血を吸う伝承がある。昆虫等


血を吸う蚊まず小型の動物について見ると、蚊(カ)やアブ、あるいはノミやシラミなど多くの種類の昆虫が血を栄養源として利用する吸血性昆虫である。ダニやヒルも血を利用するものがある。吸血性の動物には、針状になった口を射しこんで血を吸うものが多い。その際に、痛みを与えるものもほとんど感じさせないものもあるが、多くのものでは、刺されたあとに傷口が腫れたりかゆくなったりといった反応を示す。これは、一つには血を吸う際に、血液の凝固を抑える化学物質を注入するためである。ヒルの場合、皮膚をかみ切るため、その傷口は長く血を流す。クモやタガメなども「生き血を吸う」と言われることがあるが、これらは体外消化した液体を吸い込んでいるので内容は大きく異なる。多くの大型ほ乳類は、吸血性昆虫に悩まされる。人も例外でなく、血を吸う生き物には嫌悪感が強いのもそれとは無関係でないかも知れない。「人の体毛が薄くなったのは吸血性昆虫を取りやすくするため[要出典]」とする説を唱える人もいる[誰?]。大型動物では血を吸うものは多くなく、ナミチスイコウモリ等に例がある程度である。


 これで終わりです。

Re: 風死の書庫 ( No.110 )
日時: 2018/02/08 18:32
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: ipow9tOA)

 ふと、0レス目……目次というかインデックスかな? どちらも同じだとけど……を見ていると気づく。科学・雑記・文化関連のコンテンツばかり増えてないか?
 いや、分かるんですけどね。更新するのが楽だからそうなっているんですが……個人的に一番の理由は、それ以上に個人の感情というか、そういうのが反映されないからってのがあるのかもしれません。
 自分をさらけ出すというのは、なんというか恥ずかしいですよね。自己否定はされたくないというか……当たり障りなく、ダラダラと深みには触れないように。自分にとって一番ラクな感じなんですよねそれが。
 
 そういえば、東方のキャラ等人気投票結果が出ましたね……人気投票も今回で14回になるみたいですね。1周年ごとに行っているイベントと考えると、東方という作品の歴史の長さがしれます。もちろん、ゲームの中にはマリオとか他にも歴史あるシリーズがいくらでもありますが。個人のPCゲームシリーズとしては破格なのではないでしょうか。
 私も個人でそんな成功を味わってみたいですね……皆で、じゃなくて個人ってのがいいです。結局、なにを言おうと私、自分大好きの個人主義者なのでしょう。合作とか雑談が好きだと言っても、ただ単に皆さんを自分のための道具と見ているのかもしれません。すみません、自己嫌悪うっとうしいですね……

 さてはて、話は戻りますが、結果発表……私が投票したのは「文」「アリス」「小傘」「パルスィ」「諏訪子」「紫苑」「ルナサ」の7名でしたが。まぁ、正直全員概ね予想通りくらいの順位でしたね。文さんが妹紅辺り抜かして、10位内に入ってほしかったですが……天空璋自機として登場した影響でブーストかからないかなぁとか期待してたけどだめでしたねぇ。まぁ、いうて妹紅も憑依華で登場したからしゃぁないか……こころちゃんの人気がだんだん確実に下がっているのとか、うどんちゃんが久々に去年上がったと思ったらまた下がったとか、ちまちまありますね。
 まぁ、何といっても大きいのは、憑依華のラスボスの片割れ……ネット評「珍しい優秀なお姉ちゃん」が、10位内に入ったのは快挙だったと思います。天空璋キャラの人気が想像以上に振るわなかったことを加味してもね。一番人気の摩多羅さんでさえ、ギリギリ50位を免れる感じですし。それにしても……あうんちゃんって人気あるんですね天空璋キャラ二番手か。てっきり、成美ちゃんあたりより低いかと思っていたのですが……正直、前評判というかネット評価ほとんど見てなかったんですけどね。他には秋姉妹の姉妹間人気の格差が広がったなぁ、とか、ルナサ姉はカタパルトには乗れなかったのか……とか、細々ありますが。

*まぁ、やっぱり一番目を引くのはドレミー姉さんですね。
 愛しのサグメさんの真上ですよ! カップリングで大好きな二人です、嬉しい! いやぁ、本当大躍進ですね。去年は何位でしたっけ? 間違いなく50位以内にはいなかったはず。
 正直、憑依華での実績や大物感、一気に上がった露出度からくる人間臭さの上昇など爆上げ確定な要素ありありでしたけどね。
 ……こうやってスポットライトの当たっていないキャラに少しずつ光を当ててほしいですね。東方キャラは皆、切り札持ってますから。

 さて、次は音楽部門。私は「少女さとり」「亡失のエモーション」「天空のグリニッジ」「フォールオブフォール」「有頂天変 ~ Wonderful Heaven」「稲田姫様に叱られるから」などに投票しました。
 新曲の一番人気は、「今宵は飄逸なエゴイスト(Live ver) ~ Egoistic Flowers」でしたね。まぁ、これはキャラ人気を鑑みても順当でしょうか。
 亡失のエモーションが思いの外人気ないのがあれです……あれです。辛い。まぁ、個人の好き不好きなど本当のところどうでもいいんですがね。趣味が合うのが嬉しいとかほとんど感じませんし。

 今回はベストパートナー部門がなかったために、次が最後「作品人気部門」です。私は「地霊殿」と「風神録」と「文花帖」「憑依華」に投票。一押しは地霊殿。昔から変わらないですね。
 原点にして頂点である紅魔郷が一位なのは変わらず。多分、東方というコンテンツが終わるまで覆らないでしょう。
*鈴奈庵が7位なので、小鈴ちゃんなんかの作品で出してほしいなぁ、とか。

 以上、こんな感じでした。

久々の言葉集めー慣用句ー ( No.111 )
日時: 2018/02/09 14:24
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: MCOtWFGE)

*慣用句とは
 二語以上の単語が固く結びつき、全く異なる意味を持つものを指し、言語学的にはイディオムと呼ばれる。 慣用句は、会話や文章上で定型句として用いられる。 慣用句と諺(ことわざ)は混同されやすく、分類も困難であるため、諺と慣用句双方を掲載した辞典が多い。

*諺(ことわざ)とは
 俚諺(りげん)、俗諺(ぞくげん)ともいい、古くから言い慣らわされ、日常生活の真理をうがった簡潔な表現。本来は「言(こと)の業(わざ)」で、ことばによる表現のすべてを意味したが、やがて「いろはかるた」にみられるような巧みなたとえに限定された。主として庶民生活の体験的な知恵から生み出されたものが多いが、古典に含まれた格言や故事などから出て、いつのまにか俗間に流布したものも含まれる。したがって格言との違いはさだかではない。諺の諺たるゆえんは、簡潔で語呂(ごろ)がよく、的確に人生のある一面を浮き彫りにしていることで、上手に使用すれば多大の効果をあげ、聞く人を感心させる反面、乱用すると嫌みになり、常套(じょうとう)語に堕する危険がある。

*慣用句集




相づちを打つ あいそがつきる
あいた口がふさがらない あげ足をとる
あごが落ちる あごがはずれる
あごで使う 足が地につく
足が出る 足もとに火がつく
足もとにつけこむ 足もとにもおよばない
足もとを見る 足を洗う
足を引っぱる 足が棒になる
汗水たらす 頭が上がらない
頭が古い 頭を下げる
あと味が悪い あとを引く
穴があったら入りたい 穴があくほど見つめる
油がのる 油をうる
油をしぼる 網の目をくぐる
ありのはい出るすきもない 合わせる顔がない
あわをくう あわをふかせる


家を傾かせる 息が合う
息がかかる 息の根を止める
息を入れる 息を殺す
息をのむ 息をふき返す
威儀(いぎ)をただす 異彩(いさい)を放つ
痛くもかゆくもない 痛くもない腹をさぐられる
板につく いたれりつくせり
一言もない 一も二もなく
一線を画す いっぱい食わす
糸を引く いばらの道
色めがねで見る 色を失う
色をつける 因果(いんが)をふくめる


浮(う)き足立つ 後ろ髪を引かれる
後ろ指を指される 後ろを見せる
うだつが上がらない うつつを抜かす
打てばひびく 腕(うで)が上がる
腕(うで)が鳴る 腕(うで)に覚えがある
腕(うで)によりをかける 腕(うで)をふるう
腕(うで)をみがく 馬が合う
裏(うら)をかく うまい汁(しる)を吸う(すう)


えりを正す えりを開く
煙幕(えんまく)を張る


大きな顔をする 大目(おおめ)に見る
奥歯(おくば)にものがはさまったよう 押(お)しが強い
押(お)しも押(お)されもせぬ お茶をにごす
男を上げる 男がすたる
同じ釜(かま)の飯(めし)を食う お鉢(はち)が回る
尾ひれをつける 重荷(おもに)を下ろす
折り紙つき 音頭(おんど)を取る
恩(おん)に着せる 恩を売る


顔色をうかがう 顔がきく
顔が立つ 顔が広い
顔から火が出る 顔に泥をぬる
顔を売る 顔をつなぐ
顔をつぶす 影がうすい
肩(かた)で風を切る 肩(かた)の荷が下りる
肩身(かたみ)がせまい 肩(かた)を並べる
肩(かた)を持つ 角がとれる
株(かぶ)が上がる かぶとをぬぐ
壁(かべ)につきあたる かまをかける


気がおけない 機が熟す(じゅくす)
気がきく 気がひける
気が短い きびすを返す
肝(きも)に銘(めい)ずる 肝(きも)をつぶす
灸(きゅう)をすえる 気を回す


くぎをさす 口裏(くちうら)を合わせる
口が重い 口がかたい
口がすっぱくなる 口がすべる
口車にのる くちばしが黄色い
口火をきる 口をぬぐう
口を割る 首が回らない
首をつっこむ 蜘蛛(くも)の子を散らす
軍配(ぐんばい)をあげる 口が軽い


芸が細かい げたを預(あず)ける
煙(けむ)にまく けりをつける


心がさわぐ 心にかかる
心をつくす 心を許す
腰(こし)をすえる 腰(こし)を抜かす
小耳(こみみ)にはさむ


さじを投げる さまになる
三拍子(さんびょうし)そろう


舌(した)が回る 舌(した)を出す
舌(した)をまく しっぽを出す
しっぽをつかむ しのぎをけずる
自腹(じばら)を切る 私腹(しふく)を肥やす
終止符(しゅうしふ)を打つ 食指(しょくし)が動く
しらを切る 尻(しり)が重い
尻(しり)が軽い 尻(しり)に火がつく
尻(しり)をぬぐう 白い目で見る
心血を注ぐ(そそぐ) 辛酸(しんさん)をなめる


水泡(すいほう)に帰す(きす) すずめの涙(なみだ)
図に乗る すねにきず持つ
すねをかじる 図星(ずぼし)をさされる
すみに置けない


精が出る せきを切る
席をける 世間(せけん)知らず
世間(せけん)を狭く(せまく)する 背中を向ける
前後を忘(わす)れる 先手(せんて)を打つ


底が浅い 底をつく
底を割る 袖(そで)をしぼる
袖(そで)を引く そりが合わない
そろばんが合う


太鼓判(たいこばん)を押す たががゆるむ
高(たか)をくくる 竹を割る(わる)
だしに使う 立つ瀬(せ)がない
盾(たて)に取る 盾(たて)をつく、盾つく
棚(たな)に上げる 玉をころがす


血がのぼる 血がさわぐ
血も涙(なみだ)もない 血を分けた
力を入れる 力を落とす
力を貸す


つぼにはまる つぶしがきく
つむじを曲げる 面(つら)の皮が厚い


手足を伸ばす 手が空く(あく)
手がかかる 手が切れる
手がつけられない 手がでない
手がとどく 手がない
手が離れる 手塩にかける
手玉に取る 手に汗を握る(にぎる)
手に負えない 手にかける
手に乗る 手も足も出ない
手を打つ 手を貸す
手を切る 手を染(そ)める
手を尽くす 手ならす
手を抜く 手を広げる
手を焼く 手をわずらわす
天狗(てんぐ)になる


頭角(とうかく)をあらわす 峠(とうげ)を越す
堂(どう)にいる とりつく島がない


長い目で見る 鳴かず飛ばず
泣きを見る なぞをかける


煮(に)え湯を飲まされる 二の足を踏む(ふむ)
二の句がつげない 二の舞を演ずる(えんずる)
にらみがきく


熱がさめる 熱にうかされる
根にもつ 根ほり葉ほり
根も葉もない 音(ね)を上げる


のどが鳴る のどから手が出る
のるかそるか


歯が浮く 歯が立たない
白紙にもどす 拍車(はくしゃ)をかける
旗色が悪い 鼻が高い
鼻であしらう 鼻にかける
鼻につく 鼻をあかす
鼻を折る 花を持たす
羽を伸ばす 羽目(はめ)をはずす
歯を食いしばる 腹がすわる
腹が立つ 腹が太い
腹にすえかねる 腹をかかえる
腹をさぐる 腹を割る
はれものにさわるよう


引けを取らない ひざをつき合わせる
ひざを乗り出す ひざを交える
ひじを張る 額(ひたい)を集める
一泡(ひとあわ)吹(ふ)かせる 一旗(ひとはた)あげる
一肌(ひとはだ)ぬぐ 人目につく
人目をしのぶ 人を食う
火に油を注ぐ 火の消えたよう
火の車 日の目を見る
火花を散らす


ふたを開ける 筆が立つ
筆を置く 懐(ふところ)が寒い
懐(ふところ)を肥やす 腑(ふ)に落ちない


弁(べん)が立つ


棒(ぼう)にふる ほぞを固める
ほぞをかむ 骨がある
骨が折れる 骨を惜(お)しむ
本腰(ほんごし)を入れる 本音をはく


魔(ま)がさす 枕(まくら)を高くする
眉(まゆ)につばをぬる 丸くおさめる


水に流す 水を打ったよう
水をさす 身につまされる
耳が痛い 耳が早い
耳にたこができる 耳をすます
脈(みゃく)がない 身を粉(こ)にする


胸(むね)がさわぐ 胸(むね)がすく
胸(むね)をなで下ろす


目が利く(きく) 目がくらむ
目がさめる 目が回る
目がない 目に余る


弓を引く


横車(よこぐるま)を押す


らちがあかない


路頭(ろとう)に迷う


わなにかかる 輪をかける


 以上、こんな感じです。多分他にも色々あるかと思います。といいながらこの掲載されているやつだけでも、意味がわからないものもあるという……自分の浅学非才さを見せつけていく感じですね(涙

先生、先生の性癖はなんですか? ( No.112 )
日時: 2018/02/10 10:53
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: NbBChBlo)

*私かい? 私は…………ケモナーでありロリコンでありショタコンであり、うなじであり鎖骨であり、腹筋であり太ももであり、Mであり緊縛であり、○○○○○であり○○○○○○であり○○○○○であり○○○○○○○○である!!!!!
 ふっ、まぁ、普通の人間ということだよ。

 普通とは一体……ウゴゴゴゴゴ

 ということで、今回は異常性癖です★ チェキラ!


――――――――――――――――――――――――

*異常性癖(性癖倒錯)とは
 英語でパラフィリア(英語: Paraphilia)と言い、人間の性に関連する行動において、精神医学における病理的な精神疾患と診断される症状(性的嗜好)を指す。なお2013年に出版されたDSM-5の日本語版では、パラフィリア障害群という用語を採用し、それ以前のDSM-IVでは性嗜好異常である。異常性癖と呼ばれることもある。

 広義には、常識的な性道徳や社会通念から逸脱した性的嗜好(せいてきしこう)を指す。ただし、性道徳や社会通念は抽象的な概念であることから、その基準や境界線は時代や文化、個人の価値観によって多様な解釈や定義が存在している。また、それらの多様な解釈や定義が偏見や差別の原因となる場合がある。

 *パラフィリアの主な類型

 前述「語源」の通り、類型用語の末尾に使用される「〜フィリア(- philia)」とは、「〜愛」「〜性愛」などを意味している。また、「〜ラグニア (- lagnia)」とは「〜欲求」「〜願望」などを意味しており、「〜イズム (- ism)」とは「〜主義」や「〜崇拝」などの意味を持つ英語の接尾辞である。何れも、実用上の意味合いに大きな差はなく、和訳の際も「〜偏愛」「〜嗜好」などといった言葉と共に様々に翻訳されているのが現状である。また、日本では「〜プレイ (- play)」と称して「〜行為」そのものを意味する外来語として普及しているような場合もある。この項目の日本語訳では、便宜的に「〜性愛」で統一した。

一旦区切ります

やばい、制限に絶対引っかかりそう ( No.113 )
日時: 2018/02/10 10:55
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: NbBChBlo)

 主な分類一覧

┣外見
┃ ┣Anasteemaphilia(アナスティーマフィリア)【身長差性愛】
┃ ┣Autonepiophilia(オートネピフィリア)【赤ちゃん扮装嗜好】
┃ ┣Eonism(エオニズム)【異装症】…異性の服装をしたがる
┃ ┣Gerontophilia(ジェロントフィリア)【老人性愛】
┃ ┣Maieusiophilia(メイユーシオフィリア)【妊娠性愛】
┃ ┣Microphilia(ミクロフィリア)【矮人嗜好】
┃ ┣Xenophilia(ゼノフィリア)【赤の他人性愛】
┃ ┃
┃ 女の子
┃  ┣Nepiophilia(ネピオフィリア)【幼児性愛】…乳~幼児が対象。
┃  ┣Nymphophilia(ニンフォフィリア)【小児性愛】…子供が対象。
┃  ┗Pedophilia(ペドフィリア)【少女性愛】…思春期の少女が対象
┣部位
┃ ┣Nasophilia(ナソフィリア)【鼻腔愛好】
┃ ┣Oculophilia(オキュロフィリア)【眼球愛好】
┃ ┣Odontophilia(オードントフィリア)【歯牙愛好】
┃ ┣Phallophilia(ファルフォフィリア)【ファルス愛好】…異常な長さや、持続時間が長い男性器
┃ ┣Podophilia(ポドフィリア)【脚愛好】
┃ ┣Pygophilia(ピゴフィリア)【臀部愛好】
┃ ┣Trichophilia(トリコフィリア)【毛髪性愛】
┃ ┣Philia(パイゴフィリア)【尻愛好】
┃ ┗Maiesiophilia(メイシオフィリア)【巨乳嗜好】
┣人外
┃ ┣物
┃ ┃┣Acousticophilia(アコースティッコフィリア)【音響愛好】
┃ ┃┣Agalmatophilia(エグアルマトフィリア)【彫像愛好】
┃ ┃┣Choreophelia(コーリオフィリア)【舞踏愛好】
┃ ┃┣Coprolalia(コプロラリア)【猥褻語多用癖】
┃ ┃┣Dendorophilia(デンドロフィリア)【樹木愛好】
┃ ┃┣Doraphilia(ドーラフィリア)【皮革愛好】
┃ ┃┣Espectrophilia(エストペクトロフィリア)
【鏡越し嗜好】…鏡に映ったものに
┃ ┃┣Hierophilia(ヒエロフェリア)【聖物愛好】
┃ ┃┣Mysophilia(マイソフィリア)【汚物愛好】…汚れた下着とか匂いのする靴下とかが好きな人
┃ ┃┣Pediophilia(ペディオフェリア)【人形愛好】
┃ ┃┣Pygmalionism(ピグマリオニズム) 【偶像愛】
┃ ┃┣Pyrophilia(ピロラグニア)【火炎愛好】
┃ ┃┣Siderodromophilia(サイドロドロモフィリア)【列車愛好】
┃ ┃┗Sitophilia(シトフィリア)【食物愛好】…性的な目的のために食べ物を利用する
┃ ┣生物
┃ ┃ ┣Arachnephilia(アラクネフィリア)【蜘蛛愛好】
┃ ┃ ┣Bestialsadism(ビースティアルサディズム)【加虐的動物性愛】
┃ ┃ ┣Pseudozoophilia(スードウズーフィリア)【疑似獣カン】猫耳等
┃ ┃ ┣Spectrophilia(スペクトロフィリア)【霊体愛好】…霊、天使、神などとの妄想
┃ ┃ ┗Zoophilia(ズーフィリア)【動物性愛】
┃ ┗死体
┃   ┣Pseudonecrophilia(シュムドネクロフィリア)【擬似死体性愛】…死体のふりしてもらって
┃   ┗Necrophilia(ネクロフィリア)【死体性愛】
┃     ┣Cannibalism(カニバリズム)【食人症】
┃     ┣Vampirism(ヴァンパリズム)【吸血症】
┃     ┗Leichenschaendung(???)【屍カン症】


┣分泌物
┃ ┣Coprophilia(コプロフィリア)【嗜糞症】
┃ ┣Emetophilia(エメトフィリア)【嘔吐愛好】
┃ ┣Haematophilia(ヘマトフィリア)血に性的興
┃ ┣Hygrophilia(ハイグロフィア)【分泌液愛好】…唾、汗、経血等
┃ ┣Lactaphilia(ラクタフィリア)【乳汁愛好】
┃ ┣Menophilia(メノフィリア)【生理血嗜好】
┃ ┣osphresiolagnia(オスフレジオラグニア)【体臭愛好症】
┃ ┣Salirop
hilia(ソルティフィリア)【塩気愛好】
┃ ┗urolagnia Urophilia(ウロラグニア)【嗜尿症】
┣シチュ
┃ ┣Amaurophilia(アムロフィリア)【盲目愛】…目隠しして
┃ ┣Candaulism(カンダウリズム)【パートナーの裸体を第三者にさらし愛好】
┃ ┣Dysmorphophilia(ディスモーフォフィリア)【奇形愛好】
┃ ┣exhibitionism(エクシビジョニズム)【露出狂】
┃ ┣Incest(インセスト)【近親愛】
┃ ┣Narratophilia(ナレートフィリア)【ナレーション愛好】
┃ ┣Normophilia(ノーモフィリア)【正常愛好】
┃ ┣Nosophilia(ノソフィリア)【病気愛好】
┃ ┣Ochlophilia(オクロフィリア)【群集愛好】
┃ ┣Phobophilia(フォボフィリア)【恐怖愛好】
┃ ┣Polyterophilia(ポリテロフィリア)【過剰愛好】…何人もの相手と連続性行為
┃ ┣Symphorphilia(シンフォフィリア)【大規模自然災害フェチ】
┃ ┣Timophilia(ティモフィリア)【財産愛好】
┃ ┣Troilism (トロイリズム)…【パートナーと他人の性行為観察愛好】
┃ ┣Zelophilia(ゼロフィリア)【嫉妬愛】
┃ ┣Vorarephilia(ボレアフィリア)【食うか食われるかの殺戮愛好】
┃ 場所
┃  ┣Acrophilia(アクロフィリア)【高所愛好】
┃  ┣Agoraphilia(アゴラフィリア)【広場愛好】
┃  ┣Claustorophilia(クラストロフィリア)【閉所愛好】
┃  ┗Hodophilia(ホドフィリア)【旅行愛好】
┣ 窃視症
┃ ┣Scopophilia(スコポフィリー)…他人の着替えに性的に興奮
┃ ┣Scoptlagnia(スコプトラグニア)…他人の性的な行為を見ることに性的に興奮
┃ ┣Scoptophilia(スコプトフィリア )…同意の上で他の人の性器や性行動を見て性的に興奮
┃ ┗Mixosopic zoophilia(ミクソスコピック・ズーフィリア)【獣交窃視症】
┣傷
┃┣Acrotomophilia(アクロトモフィリア)【手足切除者愛好】

┃┣Algophilia(アルゴフィリア)【苦痛愛好】
┃┣Altocalciphilia(アルトカルシフィリア)【靴で踏まれ愛好】
┃┣Apotemnophilia(アポテムノフィリア)【肉体欠損嗜好】
┃┣Asphixiophilia (アスファイフィリア)【低酸素愛好】
┃┣Autoassassinophilia(オートアサシノフィリア)【自己暗殺愛好】…自虐的な死を想像して興奮
┃┗Tanatophilia(タナトフィリア)【死連想愛好】
┣行動
┃ ┣Clismaphilia(クリスマフィリア)【浣腸愛好】
┃ ┣Harmatophilia(ハーマトフィリア)【失態愛好】
┃ ┣Harpaxophilia(ハーラパークソフィリア)【強盗愛好】
┃ ┣Homilophilia(ハミロフィリア)【説教愛好】
┃ ┣Hybristophilia(ハイブリストフィリア)【不法行為愛好】…犯罪者に興奮?
┃ ┣Kleptophilia(クレプトラグニア)【窃盗愛好】
┃ ┣Pecattiphilia(ペックアティフィリア)【罪科愛好】…犯罪を犯すことで興奮
┃ ┣Phygephilia(フィジャフィリア)【逃亡愛好】
┃ ┣Somnophilia(サムフェリア)【睡眠愛好】
┃ ┗Taphephilia(タフェフィリア)【埋葬愛好】
┗直性欲
  ┣Biastophilia(バイストフィリア)【強カン愛好】
  ┗Deflorantism(デフロランティズム)【破瓜症・処女凌辱症】

 これにて終了です。

もう終わりだあぁぁぁぁ(涙 ( No.114 )
日時: 2018/02/11 20:23
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: rRJPPjQY)

*このスレのタイトルに意味なんてないって、それ一番私の中で言われてるからぁ!


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*神話とは

 人類が認識する自然物や自然現象、または民族や文化・文明などさまざまな事象を、世界が始まった時代における神など超自然的・形而上的な存在や文化英雄などとむすびつけた一回限りの出来事として説明する物語であり、諸事象の起源や存在理由を語る説話でもある。このような性質から、神話が述べる出来事などは、不可侵であり規範として従わなければならないものとして意義づけられている。

 英語のMythology(ミソロジー)には「物語としての神話」と「神話の研究」のふたつの意味がある。例えば「比較神話学」(comparative mythology)は異なる文化圏の神話を比較研究する学問であり、一方で「ギリシア神話」(Greek mythology)とは古代ギリシアの神話物語の体系を指す。単語「myth」は口語にてしばしば「誤った根拠」を指して使われるが、学問的に使われる場合は、その真偽を問うことは無い。民俗学では、神話とは世界や人類がいかにして現在の姿となったかを説明する象徴的な物語と定義されるが、他の学問分野では単語「myth」の使い方が異なり[、伝統的な説話を広く包括する意味合いを持たせている。

比喩的な用法では根拠も無く絶対的事実だと思われている事象を例えて用いる言葉にも使われ、「日本の『安全神話』(safety myth)が崩れた」といった例で使われる場合もある。これらは、現実が隠蔽され、人々の考え方や行動が何かしら誤った方向に固定化してしまった「常識」とも言える。


*神話の本質

 ギュスターヴ・モロー1868年作『プロメテウス』。最初のプロメテウス神話はヘシオドスの証言にあり、それはアイスキュロスの筆と思われる悲劇的な三部作形式に纏められた。神話の共通テーマ「火」を代表する物語である。

*典型的な特徴

 神話の主要登場人物は神や超自然的なヒーローが多い。支配者や聖職者は神話を神聖なものとして是認し、宗教と密接に関係させることがあり、そのような社会では神話は遠い昔の「真実の物語」とみなされる。実際に、多くの社会では古い物語を二つに、すなわち「実話」として語る神話と、「嘘の話」である寓話とに区分している。神話は一般的に、世界が現在の形をなす前の根源的な時代のことを描写し、そこで世界がどのようにして今の有り様となったか、そしてさまざまな習慣や社会組織、さらに禁忌がどうして成り立ったかを説明する。

*伝説・昔話

 神話はストーリーを持つ物語の形式で、人間を取り巻く様々なものについての過去の出来事を語る。このようなモチーフは伝説や昔話でも扱われるが、これらと神話とは密接に関連するものの学問用語として明瞭に区分されている。

 神話は始原的な出来事を伝えるものに対し、伝説・昔話は過去のある時点の出来事について語られる。また、単一の事象を伝える点では神話と伝説は似ており、伝説は神話同様真実を伝える物語と受け取られるが、基本的に固有名詞を持つ人物を主人公とし、その活躍した場所も限定され、時代も世界がほぼ現在のように様相が固まった後を舞台とする[17]ため歴史的記載に近く、神話のような広い対象の根源になるものではなく、神聖的性格も帯びてもいない。主人公も神話のような神や超人ではなく、あくまで人間が主役となっている。

 昔話は異なる時と場所で何度か起こった出来事の典型を表す話であり、真実を表現したものではないか、もしくは神聖な物語ではないものと認識される。例えば『桃太郎』も、鬼退治はどこでも起こりうる争乱の数ある一つと捉えることが出来るため、神話とも伝説とも異なる性格を持つ。

 神話・昔話・伝説の3つは伝統的な古い説話を区分する手段に用いられるが、これを物語る各文化では必ずしも厳密な線引きが出来ている訳ではない。文化圏によっては神話と伝説に明瞭な差異を持っていないところもあれば、ひとつの同じ説話についても、ある集団はそれを真実と捉えてそれゆえ神話と考え、別の集団は虚構と捉えてそれは昔話と考えるような場合もある。神話が宗教の一部に組み込まれたような状態では昔話的な特徴が強調されて、登場人物も人間の英雄や巨人や妖精などへ再解釈されてしまう。

ただし神話・昔話・伝説は伝統的な古い説話を分類するほんの一部分でしかなく、これら以外にも逸話やジョークのようなものもある。さらには古い説話そのものも民俗学の一分野でしかなく、他にも舞踊や伝統装束、音楽など多岐に渡る。


*父権制の成立と神話

 神話と墳墓のシンボルとの関係を調べたJ・J・バッハオーフェンは、1861年の著作『母権制』にて、神話は母権制社会が父権制へ変遷する過程で構築されたと論説した。その段階を、初期の乱婚制母系社会から一夫一妻制を経て大地母神・デーメーテール型の母権へと変わり、やがて古代ギリシア・ローマを典型とする父権優位型神話体系が成立したと述べた。ここには根底に、母親は自ずと母親たりえるが、父親がアイデンティティを持つには説明が不可欠で、この主張のために神話が創られたという。

 この背景が影響し、神話の女神や女性に見られる性質には、男性側の観念が反映した要素がある。ひとつはギリシアのアルテミスやインドのドゥルガーのような豊穣がある。ただしそこには単に恵みをもたらすのみならず、全てを呑み込むような過剰な部分も併せ持つ。他にも処女と母親という相反する性質の同居があり、日本のアマテラス、ギリシアのアテーナーそしてキリスト教の聖母マリアらがこの例に当たる。これも男性が女性に抱く理想が反映し、後に難しい理屈をつけたものと言える。

*エウヘメリズム

 ひとつの理論として、神話とは歴史的な出来事が歪められて説明されたものという考えがある。これによると、語り部が歴史的な出来事を繰り返し何度も詳述するうちに、登場人物が神格化され神話が成立したという。例えば、風の神アイオロスの神話は、ある王が臣下に帆を使い風を読むよう命令した故事が発展したものという解釈がある。紀元前5世紀のヘロドトスとプロディコスも同様の主張をしており、このような考え方は紀元前320年頃の小説家で、ギリシア神話の神々は人間の伝説が変化したものと主張したエウヘメロス(en)にちなみエウヘメリズムと言う。

*寓話

 神話は寓話を元にしているという説がある。それによると、アポローンは火、ポセイドーンは水と言った具合に自然現象を扱う寓話が神話に変化したという。また哲学的概念や霊的概念を表す寓話を元にした神話もあり、例えばアテーナーは賢明な判断、アプロディーテーは願望を示すという。19世紀のサンスクリット文献学者のフリードリヒ・マックス・ミュラーは神話の寓話的理論を纏め、当初神話は自然を語る寓話として形成されたが、やがて文字通りに解釈するようになったと主張した。例えば、「raging」という表現は元々は海が「荒れ狂う」ことを表現していたが、これがやがて海を司る神の「激怒する」性格を現すようになったと言う。

*擬人化

 いくつかの考察によれば、神話は無生物や力の擬人化という説もある。それによれば、古代の崇拝は炎や空気などの自然現象に向けられ、徐々にこの信仰対象が神に変化したという。例えば、神話的思考論(en)によれば古代人は何を見るにしても単なる物ではなく人格を帯びているという見方を持っていたという。したがって自然現象はそれぞれの神の所業であると考え、その思考が神話形成へ繋がったと主張している。

*神話と儀式の関係

 儀式との関連を解説した神話‐儀式理論の極端な説では、神話とは儀式を説明するために作られたという。聖書学者のウィリアム・ロバートソン・スミス(en)によって提唱されたこの主張では、古代人が何らかの目的を持って儀式を始めた時には神話とは何ら関係が無かった。しかし時が過ぎ元々の目的が忘れ去られたときに、人々はなぜ儀式を行うかを説明するために神話を創り出し、それを祝するためという理由で儀式を行うようになったという。
 人類学者のジェームズ・フレイザーも似通った説を唱え、古代人の信仰は人智が及ばぬ法則を信じることで始まり、やがてそのような感情を失ってしまった際に神話を創り出し、それまで行っていた魔術的な儀式を、神を鎮める儀式にすりかえたと主張した。

 しかし現在では、神話と儀式の関係には普遍的な判断をつけずそれぞれの民族ごとに判断すべきという意見で一致している。儀式が先行し後に神話が作られたというフレイザーらの説を立証する証拠はほとんど見つからず、逆にアメリカインディアンのゴースト・ダンスの例のように神話が先行して存在し、儀式は神話の補強として発達する例が多い。

*神話の変化や統合

 民族や文化を単位に生まれる。古代、小規模であったこれらの単位は征服や統合を通じて集合し、やがては国家単位の大きな統一的文化・文明へと発展した。これに伴い神話も段階的にまとまり、体系付けられた。松村武雄はこれら神話の統合された構成について、「横に展開」と「縦に展開」とに分類し、前者の例としてギリシア・ゲルマン・ケルトなど西ヨーロッパの神話が網のように存在する状態を示し、後者の例として日本の天孫系神話を挙げている。

 中国の神話はこのような体系化がなされず断片的・孤立的なところを特徴とするが、個別の神話の中には三皇五帝に見られる3つの異なる大洪水があるように「横に展開」や「縦に展開」に相当する箇所もある。これらは、神話が固定化した時期に当該地域がどのような政治的・文化的な体系を成していたかが影響し、中国は例外的に神話が統合されない傾向にあった可能性が考えられる。

1レスで終わるとか久しぶりだよ…… ( No.115 )
日時: 2018/02/11 20:38
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: rRJPPjQY)

*宗教とは

 般に、人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり、また、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のことである。

*宗教の広がり

 世界の宗教の信者数は、キリスト教約20億人(33.0%)、イスラム教(イスラーム)約11億9,000万人(19.6%)、ヒンドゥー教約8億1,000万人(13.4%)、仏教約3億6,000万人(5.9%)、シク教約3,000万人、ユダヤ教約1,400万人(0.2%)、その他の宗教約9億1,000万人(15.0%)、無宗教約7億7,000万人(12.7%)である。

 一般に、キリスト教、イスラム教、仏教は世界宗教とよばれ、人種や民族、文化圏の枠を超え広範な人々に広まっている。また、特定の地域や民族にのみ信仰される宗教は民族宗教と呼ばれ、ユダヤ教や神道、ヒンドゥー教などがこれに分類される。

*語源

 日本語の「宗教」という語は、仏教学者の中村元によると、仏教に由来する。仏教において、「宗の教え」、つまり、究極の原理や真理を意味する「宗」に関する「教え」を意味しており、仏教の下位概念として宗教が存在していた。幕末期にReligionの訳語が必要となって、今でいう「宗教」一般をさす語として採用され、明治初期に広まったとされている。宗教は、キリスト教をイメージする用語として受容され、日本人の宗教のイメージに大きな影響を及ぼした。

 原語のほうの英語 Religion はラテン語のreligioから派生したものである。religioは「ふたたび」という意味の接頭辞reと「結びつける」という意味のligareの組み合わせであり、「再び結びつける」という意味で、そこから、神と人を再び結びつけること、と理解されていた。

 磯前順一によれば、Religionの語が最初に翻訳されたのは日米修好通商条約(1858年)においてであり、訳語には「宗旨」や「宗法」の語があてられた。他にもそれに続く幕末から明治初頭にかけての間にもちいられた訳語として、「宗教」、「宗門」、「宗旨法教」、「法教」、「教門」、「神道」、「聖道」などが確認できるとする。
 このうち、「宗旨」、「宗門」など宗教的な実践を含んだ語は「教法」、「聖道」など思想や教義の意味合いが強い語よりも一般に広くもちいられており、それは多くの日本人にとって宗教が実践と深く結びついたものであったことに対応する。「宗教」の語は実践よりも教義の意味合いが強い語だが、磯前の説ではそのような訳語が最終的に定着することになった背景には、日本の西洋化の過程で行われた外交折衝や、エリート層や知識人の価値観の西欧化などがあるとされる。

 「宗教」の語は1869年にドイツ北部連邦との間に交わされた修好通商条約第4条に記されていたReligionsübungの訳語に選ばれたことから定着したとされる。また、多くの日本人によって「宗教」という語が 現在のように"宗教一般" の意味でもちいられるようになったのは、1884年(明治17年)に出版された辞書『改定増補哲学字彙』(井上哲次郎)に掲載されてからだともされている。

*定義

 「宗教とは何か」という問いに対して、宗教者、哲学者、宗教学者などによって非常に多数の宗教の定義が試みられてきたとされ、「宗教の定義は宗教学者の数ほどもある」といわれるとされる。代表的なものだけを取り上げただけでもかなりの数になるとされ、例えば、ジェームズ・リューバ(英語版)の著書の付録には48の定義およびそれに関するコメントが書かれており、日本の文部省宗務課がかつて作成した「宗教定義集」でも104の定義が挙げられているといい、その気になればさらに集めることも難しくはないという。

*リューバによる定義の分類

 アメリカの心理学者であるリューバは宗教についての多数の定義を三つのグループに分類している。すなわち、主知的(intellectualistic)な観点からの定義、主情的(affectivistic)な観点からの定義、主意的あるいは実践的(voluntaristic or practical)な観点からの定義の3つである。
 主知的な観点からの定義代表例で古典的な定義の例としてはマックス・ミューラーによる「無限なるものを認知する心の能力」が挙げられる。比較的近年のそれでは、クリフォード・ギアツによる「存在の一般的秩序に関する概念の体系化」がある。主情的な観点からの定義シュライエルマッハー(F.E.D.)による「ひたすらなる依存感情」。マレット(Marett, R.R.)なども他の学者などにみられる合理主義な観点を批判しつつ、宗教の原型を情緒主義(emotionalism)から論じたという。主意的あるいは実践的な観点からの定義C.P.ティーレによる「人間の原初的、無意識的、生得的な無限感覚」というものがある。
 『世界宗教事典』では上記のリューバの分類・分析を踏まえ、また、宗教を成立させている基本要素が超絶的ないし超越的存在(神、仏、法、原理、道、霊など)をみとめる特定の観念であることを踏まえつつ、宗教とは人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり、その観念体系に基づく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団であるとまとめている。

 『世界宗教事典』での上記の定義のまとめに沿って、もう少し具体的な例も含めて示せば、宗教とは、超越的存在(神、仏、法、原理、道、霊など)についての信念、超越的なものと個人の関係、超越的なものに対する個人の態度(信仰など)、信仰に基づいた活動(礼拝、巡礼など)、組織・制度(教会、寺社制度など)、信者の形成する社会、施設(教会堂、モスク、寺院など)等々である。

*そのほかの定義

 広辞苑では、神または何らかの超越的絶対者あるいは神聖なものに関する信仰・行事、との定義を掲載した。
宗教法人格を取得している物を宗教とする定義もあり、一般社団法人である「実践倫理宏正会」や「倫理研究所」、公益財団法人である「モラロジー研究所」、公益社団法人である「調和道協会」などは「宗教ではない」という立ち位置である。逆に、法律上は宗教法人でありながら「宗教ではない」という立場をとる団体には「崇教真光」、「世界真光文明教団」、「道ひらき」などがある。

*宗教の表現形式

 宗教はさまざまな表現形式を通して時間や空間を超えて伝えられている。神話や伝説、教典の内容や教義は口伝や詠唱、詩、書物を通して伝えられる。また、通過儀礼や年中行事などの儀礼を通して伝えられる場合や、生活習慣や文化の中に織り込まれる場合もある。食事の際に生産者や自然に感謝をする場合などがこれにふくまれる。

 また、絵画や彫刻などの芸術、音楽、舞踏、建築などを通して伝えられる場合もある。

宗教の大分類

 一神教と多神教、汎神論
 民族宗教と世界宗教
 伝統宗教(既成宗教)と新宗教(新興宗教)
 自然宗教と創唱宗教
 アニミズム・アニマティズム・シャーマニズム・トーテミズム

*日本の主な宗教問題

 政教分離の原則とその解釈、適用範囲 靖国神社問題
 キリスト教徒の自衛隊員の護国神社合祀、およびその遺族による取り下げ要求の拒否
 自民党・民進党の支持団体に宗教団体が含まれる問題
 統一教会と一部の保守政治家(自民党・民主党など)の関係
 公明党と創価学会が政教一致であるとされる問題
 宮津市清め塩啓発問題

 宗教と学校教育(教育基本法九条の改正をめぐる議論など)
 信教の自由と人権(人権尊重と人権侵害をめぐる議論、あるいは新宗教をいかに処遇するかについての議論、エホバの 証人の輸血・武道教育拒否問題に見られる子どもの人権と教義の衝突など)
 一部の宗教団体、およびその構成員による触法・犯罪行為(オウム真理教、摂理など)


Re: 題名が迷子なスレッド ( No.117 )
日時: 2018/02/26 23:23 
名前: ゆっきぃ@貞子◆EEpoFj44l.

 こんばんは。お久し振りです 私です()
 まともなお話させて頂くのは随分久しい気がしますので(5ヶ月位?)、今度こそはお忘れないようによろしくお願いします。馬鹿やっていた私ももう中学生になります。
なんか年取った気がします。今年もよろしくお願いします。

Re: 題名が迷子なスレッド ( No.119 )
日時: 2018/02/27 00:15 
名前: 貞子◆EEpoFj44l.

 ありがとうございます。なんだかもう中学校生活に飽き飽きしてる気分なのでこれからが億劫です……。物忘れがひどくなったし不注意の怪我とか増えたし。自覚症状ありまくりです。
 ……私が入りづらい空気作ってるのか。タイトル変更しよう。おやすみなさい。

Re: 神様、私だけ優遇してください。 ( No.120 )
日時: 2018/03/04 17:11
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

>>119 

*思い切って不登校児になるとか……というのはさすがに家庭に居場所がなくなりそうですね。ただまぁ、中学が退屈で面倒な場所だというのは強く共感するところです……私もそうでしたし。
 私ごときがなんとかできそうな問題でもないですね……すみません。

 新しいタイトルを見たけど、なにかおかしいと思うんだ……

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*適当な言葉集め カタカナ語編1

・サーヴァント  
英語で「召使」の意味。
・サーガ
 中世アイスランドで成立した古ノルド語による散文作品群の総称。
 転じて、フィクションにおいて、一家一門の物語を壮大に描く長編の叙事小説やファンタジー作品などがサーガと呼ばれる。 
・サイクロトロン
 荷電粒子を加速する装置。原子核・素粒子の実験に用いられるほか癌治療などにも応用される。
・サイコパス
 反社会的人格の精神病質者。
 主な特徴は、他人に対する思いやりに全く欠けており、罪悪感も後悔の念もなく、社会の規範を犯し、人の期待を裏切り、自分勝手に欲しいものを取り、好きなように振る舞う、など。
 欧米では25人に1人、日本では100人に1人ほどの割合で存在するといわれる。
・サイネリア
 キク科ペリカリス(サワギク)属の植物及び花の名称。
 正式には「シネラリア」であるが、「シネ(死ね)」という音が嫌われ「サイネリア」方が一般的である。

・サイファー

 英語で「暗号」または「ゼロ」を意味する言葉。サイファ。
・サクラメント
 アメリカカリフォルニア州の州都。
 また、キリスト教において神の見えない恩寵を具体的に見える形で表すことである。 秘跡(ローマ・カトリック) 、礼典(プロテスタント)、機密(正教会)。
・サクリファイス
 生け贄、犠牲の意味。
・サザンクロス
 英語で「南十字星」のこと。
・ザナドゥ
 幻想的な名前として用いられる言葉。文献によっては桃源郷とも訳される。キサナドゥともいう。
・サナトリウム
 長期的な療養を必要とする人のための療養所。かつては結核治療用の施設を指したが、その治癒率が高まった以降は精神疾患や認知症、脳卒中の後遺症など他の病気を含めたものとなっている。
・サバイバーズギルト
 戦争や災害、事故、事件、虐待などに遭いながら、奇跡的に生還を遂げた人が、周りの人々が亡くなったのに自分が助かったことに対して、しばしば感じる罪悪感のこと。「サバイバー」は「生き残り・生存者・遺族」を、「ギルト」は「罪悪感」を意味する英語。

・サバイバル・ロッタリー

 哲学者のジョン・ハリスが提案した思考実験である「臓器くじ」。

 「人を殺してそれより多くの人を助けるのはよいことだろうか?」という倫理的問題。
・サバト
 ヨーロッパで信じられていた魔女あるいは悪魔崇拝の集会。魔宴、魔女の夜宴・夜会ともいう。

・サラスバティ

 芸術・学問などの知を司るヒンドゥー教の女神。また、七福神の弁財天。

・サルガタナス

 ヨーロッパの伝承に伝わる悪魔の1人。

 魔術や悪魔学に関して記したグリモワールと呼ばれる一連の文献においてその名前が見られる。

・サンダーソニア
 南アフリカが原産地の多年生植物。生け花やフラワーアレンジメントなどで利用される。 ・サンタマリア
 イタリア語、スペイン語などでイエスの母マリア、聖母マリアの呼称。
・サンドリヨン
 フランス語でシンデレラを意味する言葉。

・ジークフリート

 ドイツの英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」の主人公。

 また、ドイツ圏で多く見られるファーストネーム。
・シエスタ
 スペイン語で昼休み、昼寝を指す言葉。
・ジェネシス
 旧約聖書の創世記のこと。起源。創世。始まりなど。
・ジェミニ
 双子座のこと。また、ローマ神話に登場するカストルとポルックスの双子の兄弟を指す。
・ジェノサイド
 ある人種・民族を計画的に絶滅させようとすること。集団殺戮。
・ジグソー
 電動ノコギリや糸鋸などの工具を指す。
・シックスセンス
 人の持つ五感以外の感覚、第六感のこと。
・シナスタジア
 共感覚のこと。共感覚は一部の人にみられる特殊な知覚現象であり、共感覚を持つ人は文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。

・シニシズム

 シニカル根性と訳され、現世に対して逃避的・嘲笑的な態度、社会風習や道徳・理念などを冷笑・無視する生活態度をさす。
・シノニム
 生物学などで、同意語、別名の意味。

・ジハイドロジェン・モノオキサイド

 DHMO(一酸化二水素、H2O)、つまり水のこと。水であることをあえて分かりにくくするための表現で、ジョークなどで用いられる。

・ジブリール

 大天使ガブリエルのアラビア語名。またそれに由来する人名。

・ジャッカロープ
 アメリカに生息するといわれるツノの生えたウサギの未確認動物。人の声真似が得意、ウィスキーが好物、乳が万能薬などの特徴がある。 ・ジャッジメント
 英語で「審判」「判断」などの意味。
・ジャバウォック
 ルイス・キャロルによるイギリスの児童文学『鏡の国のアリス』に登場する架空の生物。
 同書の中に登場する詩『ジャバウォックの詩』の中で語られている。
・ジャメヴ
 未視感のこと。一般にデジャヴと言われる言葉の反意語に当たる。たとえばいつも行く教室がなぜか今日になって初めて行く様に感じる。これがジャメヴである。

・シュヴァリエ

 フランス語で騎士を意味する。

・シューティングスター

 英語で「流れ星」。
・シュールストレミング
 主にスウェーデンで食される塩漬けのニシンの缶詰。その強烈な臭いから、「世界一臭い食べ物」といわれる。

・シュテルン

 ドイツ語で「星」のこと。

・シュトゥルム・ウント・ドラング

 18世紀後半にドイツで見られた文学運動のこと。

 古典主義や啓蒙主義に異議を唱え、理性に対する感情の優越を主張し、後のロマン主義へとつながっていった。日本語では「疾風怒濤」と訳される。


・シュピーゲル
 ドイツ語で「鏡」を意味する語句。 ・シュプレヒコール
 舞台で、一つのせりふを多人数が声をそろえて朗誦すること。
 また集会やデモなどで、参加者がいっせいにスローガンを唱えること。

・シュリンカー

 フィクション作品において、体が小さくなってしまった人物(シチュエーション)を指す。

 フェティシズムの一種でもあり、自分の身体が縮小した状態を妄想するという意味も含まれる。
・ショットガンマリッジ
 英語で「できちゃった結婚」を意味する。妊娠した娘の父親が相手の男性に散弾銃を突きつけて婚約を迫ったということに由来する。

・ジョリーロジャー

 海賊旗のことで、ドクロに交差する2本の骨を組み合わせたデザインの旗を指す。

・ジョン・ドゥ

 日本語の「名無しの権兵衛」に相当する英語。同様の語にジョン・スミスがある。
・シンクロニシティ
 偶然の一致のこと。虫の知らせ。

・シンドローム

 症候群のこと。
・スーパーノヴァ
 超新星のことである。

・スカベンジャー

 ハイエナやハゲワシなど動物の死体を主食とする動物の総称。腐肉食動物。
・スクールカースト
 現代の日本の学校空間において生徒の間に自然発生する人気の度合いを表す序列を、カースト制度のような身分制度になぞらえた表現。
・スクリーム
 英語で「悲鳴」。
・スケアクロウ
 英語で「かかし」。
・スケープゴート
 「身代わり」「生贄」などの意味合いを持つ聖書由来の用語。
 転じて、不満や責任を転嫁するための対象を指す。

 一旦区切ります

ゆにゅうが禁止ワードって…… ( No.121 )
日時: 2018/03/04 17:22
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

 続きです。

・スターゲイザー

 英語で星を見つめる者(天文学者、占星術者)などの意味を持つ語。
・スティグマ
 聖痕。奴隷や犯罪者の烙印。
 転じて、他者や社会集団によって個人に押し付けられた負の表象・烙印を表す。
・ステイルメイト
 チェスで、次に指せる手がなく引き分けとなる状態。
・ステップファミリー
 血縁のない親子関係のこと。

・ステュクス

 ギリシア神話において地下を流れているとされる大河、あるいはそれを神格化した女神である。

・ステラ

 星を意味するイタリア語である。

・ストイケイア

 古代ギリシャの数学者ユークリッドが著した数学書。その後の数学に大きな影響を与えた。

・ストラグル

 奮闘、もがき、闘争、戦闘などを意味する英単語。

・ストラトス
 「成層圏」を意味する英語。
・ストレイキャット
 野良猫、どら猫、迷い猫などの意味。
・ストレーガ 
 イタリア語で「魔女」。ストレガ。
・ストレンジャー
 「知らぬ人・他人」を意味する言葉。 ・スノードロップ
 ヒガンバナ科の花。マツユキソウとも呼ばれる。

・スピットファイア

 かんしゃくもち・短気者、火を吐くもの(大砲など)の意味。

 また、第二次世界大戦で英軍が用いた戦闘機。
・スプリーキラー
 短期間のうちに複数の場所で殺人を行った犯人のことである。スプリーは「浮れ騒ぎ」「お祭り騒ぎ」の意味。
・スペースデブリ
 宇宙ゴミ。なんらかの意味がある活動を行うことなく、地球の衛星軌道上を周回している人工物体のこと。

・スペツナズ・ナイフ

 武器の一種で、内蔵されたバネによって刃を射出することができるナイフ。名前の由来はロシア語で特殊部隊を意味する「スペツナズ」から。

 実在性については疑問視されているが、映画「コマンドー」などフィクション作品においてはしばしば登場している。

・スペリオル

 「高次の」「優位の」「上位の」などを意味する言葉。
・スリーピー・ホロウ
 ニューヨーク北部の町で語り継がれている「ヘッドレス・ホースマン(首なし騎士)」の都市伝説。

・セイクリッド

 英語で「神聖な」「宗教的な」「尊ばれる」などの意味。

・セイレーン

 ギリシア神話に登場する海の怪物で、上半身が人間の女性で下半身は魚の姿をしている。

・セクステット
 6人編成のグループ、またはその演奏。

・セデーション

 医療用語で、鎮静剤などの薬を使って患者の意識を落とすことで苦痛を感じさせなくする治療。

・セラフィック
 「熾天使のような」を意味する形容詞。

・セラフィム
 聖書に登場する天使の一種で熾天使(してんし)。 ・ゼロサムゲーム
 ゲーム理論で使われる言葉で、参加者の得点と失点の総和(サム)が零(ゼロ)になるゲーム。例えばプレイヤーが二人の場合、プレイヤーAが+10点ならば、プレイヤーBは-10点になる。他、将棋のような純粋な対戦ゲームもこれに含まれる。
 また、拡大余地のない市場におけるシェア争いなど経済戦略を表す場合にも使われる。

・セントラルドグマ

 生物の遺伝情報が伝達される流れを表す分子生物学上の概念。DNA分子のもつ遺伝情報がRNA分子を介してたんぱく質分子に一方向に伝えられるという説。ドグマは宗教における教義の意味で、分子生物学上の中心教義とも呼ばれる。

・ソードブレイカー

 実在する武器の一種で、峰の部分がクシ状になっている剣を指す。
・ソサエティ
 社会や地域、世間、団体、組織などを表す言葉。

・ソフィア 

 人名などで使われる語で、知恵や叡智を意味する古代ギリシャ語「ソピアー」が語源。

・ソレイユ
 フランス語で「太陽」または「ひまわり」の意味。
・ダークマター
 宇宙空間に存在する、質量だけをもつ目に見えない仮説上の物質。暗黒物質ともいう。
・ターヘルアナトミア
 杉田玄白が翻訳した解体新書の元になった医学書。
・ダイアグノーシス
 自動車用語。電子制御されたエンジンにおいて 、各種センサーが正常に作動するかをチェックするための自己診断機能のこと。
・ダイヤモンドダスト
 細氷現象。大気中の水蒸気が昇華してできた、ごく小さな氷の結晶が降ることで起きる。
・タイラント

 英語で「暴君」。

・タキオン
 超高速で動くと仮定されている未発見の物質。SF作品でよく使われる。 ・ダストデビル
 塵旋風(じんせんぷう)と呼ばれる気象現象。一般的には「旋風」(せんぷう、つむじかぜ)などと呼ばれる。
・タナトス
 ギリシャ神話に登場するの死の神。
 また、精神分析用語で死への衝動。
・タナトフィリア
 性的倒錯の一つ。自殺や自傷行為に対して興奮を覚える性的嗜好。

・タリスマン

 お守り。英語などで「護符」を意味する言葉。

・タルタロス

 ギリシア神話に登場する神であり、かつ奈落そのものである。カオス、ガイア、エロースとともに生まれた原初の神々の一柱である。

・ダンス・マカブル

 「死の舞踏」と呼ばれる、死をテーマにした絵画や彫刻の様式のこと。

・ツァイトガイスト
 時代精神。特定の時代における文化的所産に共通する人間の精神的態度、様式、理念をいう。 ・ツヴァイ
 ドイツ語で「2」を意味する言葉。
・ディアボロス
 「悪魔」を意味するギリシア語。

・ティアマト

 バビロニア神話に登場する女神。
・ディーヴァ

 イタリア語で「神々しい人(女性)」「女神」。

 転じてオペラで卓越した歌唱をする女性歌手を指す。日本語では「歌姫」と訳されることが多い。
・ディジェネレーション
 英語で堕落、退廃、変性、変質などを意味する言葉。
・ディストーション
 歪みのこと。
・ディストピア
 ユートピア(理想郷)の正反対の社会である。
 SFなどで題材とされ、表面的には秩序だって管理の行き届いた世界に見えるが、その内実は極端なまでの管理社会であり言論の自由などがない社会として描かれることが多い。

・ディストラクション

 破壊、(大量)殺人、絶滅、駆除、破滅の原因などの意味。

・ディスレクシア

 難読症とも呼ばれる学習障害の一種で、文字の読み書きが困難な障害。

 その逆で、ハイパーレクシア(過読症)と呼ばれる読解力が突出した症状も存在する。
・ディノサウロイド
 恐竜が絶滅せずに進化し続けた場合、人間に似た形態を採りえるという仮説およびその形態のこと。恐竜人間とも。

・ティンクル

 英語で、星や灯火などがきらきら、ピカピカ光る様。
・デウス・エクス・マキナ
 演出技法の一つであり、一般には「機械仕掛けの神」と表現される。
 古代ギリシアの演劇において、劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法を指した。
 日本語で思いがけない展開を指す「どんでん返し」、あるいは「超展開」とも発想は類似している。

・デカダンス

 フランス語で「退廃的」を意味する。特に文化史上で、19世紀末に既成のキリスト教的価値観に懐疑的で、芸術至上主義的な立場の一派に対して使われる。


・デカメロン

 ジョヴァンニ・ボッカッチョによる物語集。デカメロンはギリシャ語の「10日」に由来にする。
 1348年に大流行したペストから逃れるために邸宅に引きこもった男3人、女7人の10人が退屈しのぎの話をするという趣向で、10人が10話ずつ語り、全100話からなる。 ・デコヒーレンス
 量子力学用語。量子世界で起こる状態の重ね合わせが壊れること。
 それによりシュレーディンガーの猫のパラドックスが解決できるとする説がある。
・デザイア
 英語で欲望、願望の意味。ディザイア。

・デスウォッチ

 害虫として知られるシバンムシ(死番虫)の英語名。
・デスサイズ
 死神の持つ大鎌。サイズは英語で大鎌のこと。
・デスストーカー
 サソリの一種であり、サソリの中では群を抜いて毒性が強い。気が荒く攻撃的なため、ペットには向かないとして2006年からユニュウが禁止されているが、その毒は脳腫瘍や糖尿病の治療に効果があるとされる。

・テスタメント

 「聖なる契約」の意味で、聖書を指す言葉。

・デスデモーナ

 シェイクスピアの戯曲「オセロ」に登場する女性。ギリシャ語で「不運な」を意味する。
・デスティニー
 英語で運命や宿命を意味する。

・デストルドー

 精神分析学用語で、死へ向かおうとする欲動。破滅願望。
・デスマーチ
 主にソフトウェア業界において過酷な労働状況をいう。
 特に納期などが破綻寸前で、関係者の負荷が膨大になったプロジェクトの状況を表現するのに使われる。
・デスマスク
 石膏や蝋で死者の顔の型を取ったものをいう。死者の思い出として保存されたり、あるいは肖像画を描くための資料として用いられたりする。

・デッドスペース

 活用されていない無駄な空間。

・デッドライン

 越えてはならない線、死線、期限、締め切り時刻などを意味する英語。

・テトラ
 「4」を意味するギリシャ語。

・テトラヒメナ

 水中に生息する繊毛虫の一種。染色体の末端が多数存在するため、テロメア研究のモデル生物として用いられた。
・テトロドトキシン
 フグの毒として有名な毒素。

・デフォルマシオン

 絵画や彫刻などで、対象を変形・歪曲して表現すること。デフォルメ。
・デュランダル
 フランスの叙事詩「ローランの歌」に登場する英雄・ローランが持つ聖剣。不滅の刃の意。


 いったん区切ります。

Re: 神様、私だけ優遇してください。 ( No.122 )
日時: 2018/03/04 17:24
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

続きです。


・テラリウム

 園芸スタイルの一つで、植物や小動物をガラス容器などで飼育・栽培する方法。

・テレプシコーラ

 ギリシャ神話に登場する舞踏の女神。ギリシャ語で「踊りの楽しみ」という意味。テレプシコラ。
・テロメア
 生物の染色体の末端部分にある構造。細胞分裂によるテロメアの短縮が老化に繋がる。

・テロル

 「恐怖」を意味する言葉でテロリズム、テロの語源。

・テンプテーション
 英語で「誘惑」を意味する。 ・ドッペルゲンガー
 自分とそっくりの姿や同じ人物が同時に複数の場所に姿を現す現象。 自分がもうひとりの自分を見る現象。バイロケーションともいう。

・トネリコ

 日本原産の落葉樹。北欧神話に登場する大樹ユグドラシルがこの種(セイヨウトネリコ)であるとされる。

・トライアド

 三人組、三つ組の意味。

・トライポフォビア
 集合体恐怖症と呼ばれ、蜂の巣や蓮の実などの小さな穴の集合体に対して恐怖や嫌悪感を抱くこと。 ・ドラグノフ
 ロシア、ウクライナなどの姓。また、旧ソ連で開発されたセミオート狙撃銃の呼称。

・ドラゴンフライ

 英語で「トンボ」。
・トラブルメーカー
 英語でごたごたをよく起こす人。もめごとの原因となる人。

・ドラマツルギー

 演劇・戯曲・ドラマ製作の方法論。演劇論・作劇法。また社会学用語における社会学的観察法。
・トランキライザー
 精神安定剤のこと。

・トリアージ

 救急事故現場において、患者の重症度に基づいて治療の優先度を決定して選別を行うこと。

・トリガーハッピー

 銃のトリガーを引き、乱射していることに幸せを感じる人のこと。

 転じて、何かにつけてすぐに銃器を取り出そうとする短絡的な思考の人物や、火器を手にすると急に攻撃的な性格になる人物などのことも指す。
・トリックスター
 神話や物語の中で、物語を引っかき回す人物のこと。ゲゲゲの鬼太郎のねずみ男など。

・トリニティ

 3重、3つ組、3つの部分、三位一体などを指す言葉。

・トリニトロトルエン

 TNT火薬。爆薬として広く使用されている火薬で、熱や衝撃に耐性があり爆発しにくく扱い易いのが特徴。

・ドレスコード

 特定の場所や行事に参加するための服装の規定。
・ドレッドノート
 英語で恐れ知らず、勇敢の意味。
 また、その名が付いたドレッドノート級戦艦はド級(弩級)、超ド級(超弩級)と言う表現の元になった。

・ドロワーズ

 女性が身に着ける下着の一種。しばしばかぼちゃパンツと混同されるが別物である。
・トワイライト
 黄昏の意味。


・ナチュラルボーン
 「生まれつき」の意味。


・ナハト

 「夜」を意味するドイツ語。

・ナルキッソス
 ギリシャ神話に登場する美少年。ナルシスト(ナルシシズム)という言葉の語源でもある。
・ナルコレプシー
 場所を問わず強い眠気に襲われる睡眠障害。居眠り病とも呼ばれる。


・ニッポニアニッポン



 鴇(トキ)の学名である。

・ニンフ



 ギリシア神話に登場する精霊(女神)ニュンペーの英語読み。

・ネイルガン

 釘打ち機のこと。釘を高速で射出するので銃(ガン)と 例えられるが、火器ではなく、空気銃のような狭義の銃でもない。


・ネオテニー

 動物において、完全に成熟した個体でありながら幼生や幼体の性質が残る現象のこと。幼形成熟、幼態成熟ともいう。

 メキシコサラマンダー(ウーパールーパー)が代表的な例。


・ネクサス

 繋がり、連結、連鎖、絆などを意味する言葉。

・ネクタル
 ギリシャ神話における神々の飲み物、不老不死の酒。ネクター。
・ネクロノミコン
 クトゥルフ神話に登場する魔道書。
・ネクロフィリア
 屍姦や死体性愛など、死や死体に対する性的嗜好。
・ネクロマンサー
 死者や霊を介して行われる魔術、ネクロマンシーを行う術師。


・ネビュラ

 英語で「星雲」。ネブラ。


・ネビロス

 ヨーロッパの伝承に伝わる悪魔の1人。魔術や悪魔学に関して記したグリモワールと呼ばれる一連の文献においてその名前が見られる。

・ネメア
 ギリシャ神話に登場する谷。ヘラクレスに退治されたネメアの獅子の住んでいた場所。
・ネメシス
 ギリシア神話に登場する女神。人間が神に働く無礼に対する、神の憤りと罰の擬人化である。
・ネリネ
 ヒガンバナに似た花。名前はギリシャ神話の海の女神ネレイスから来ている。


・ネルガル

 メソポタミア神話に登場する神の一柱で冥界を統治する。太陽神シャマシュと同一視される。

・ノブレスオブリージュ
 「高貴なる者に伴う義務」という意味。
 「特権的な地位には相応の義務が伴う」という倫理の一つであり、階級制度や貴族社会を正当化し、あるいは擁護する際にも援用される言葉。


・ノキア



 フィンランドにある都市の名前。


・ノクターン

 英語で夜想曲のこと。


・ノクチルカ



 ヤコウチュウ(夜光虫)の別名。ヤコウチュウは発光する性質を持つ海洋性のプランクトンで、大発生すると夜に光り輝いて見える。

・ノクト

 ラテン語で「夜」を意味する。


・ノスフェラトゥ

 吸血鬼の総称として使われる言葉。

・ノマド

 英語で「遊牧民」の意味。

 また、近年、IT機器を駆使してオフィスだけでなく様々な場所で仕事をする新しいワークスタイルを指す言葉として定着した。


・ノルン

 北欧神話に登場する運命の女神。複数形はノルニル。

・ノワール
 フランス語で黒という意味。

 この辺で今回は終了です。適当にコピペしてるだけなのに疲れる……
 




アトミックブレイク ( No.123 )
日時: 2018/03/05 23:50
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: Nz19aaPA)

*基本粒子:自然界の他のすべての粒子を構成し、それ自身はそれ以上分割できない粒子である。

*概要

 素粒子物理学の主要な課題の一つは、宇宙の最も基本的な粒子を発見することである。例えば、原子は、電子・陽子・中性子というより小さな粒子(亜原子粒子)によって作られている。さらに、陽子と中性子はクォークというより基本的な粒子によって作られていることが、現代の素粒子物理学によって広く認められている。

 20世紀の素粒子物理学が到達した標準模型は、現在、最も広く受け入れられている基本粒子に関する理論である。これは、12種類のフェルミ粒子(物質の粒子)と、12種類のボース粒子(相互作用粒子)、そしてそれらに対応する反粒子を基本粒子としている。しかし、標準模型は真に究極的な理論というよりも条件付の暫定的な理論であり、高エネルギー物理実験や宇宙物理実験の観測結果について説明しきれていない面もある。
 例えば、通常の標準模型は、ニュートリノ振動を説明しない。そこで、「標準模型の"基本的な"粒子のいくつか、あるいはすべては、実はさらに分割できるのではないか」と考える理論もある(プレオンを参照)。また、標準模型には含まれていない他の基本粒子を仮定する理論もある。盛んに研究がなされているものでは、暗黒物質、重力子、超対称性粒子および超弦理論などがある。


 

エレメント ( No.124 )
日時: 2018/03/05 23:56
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: Nz19aaPA)

*原子とは:1.古代ギリシャのレウキッポス、デモクリトスたちが提唱した、分割不可能な存在。事物を構成する最小単位。哲学の概念であって、経験的検証によって実在が証明された対象を指すとは限らない。2.19世紀前半に提唱され、20世紀前半に確立された、元素の最小単位。その実態は原子核と電子の電磁相互作用による束縛状態である。物質のひとつの中間単位であり、内部構造を持つため、上述の概念「究極の分割不可能な単位」に該当するものではない。3.上述の原子の概念を拡張し、一般に複数の粒子の電磁相互作用による束縛状態を原子と定義した時、この意味における原子のうち、原子核と電子のみからなるもの以外をエキゾチック原子と言う。

 原子という言葉は日常生活及び自然科学の文脈においてはほぼ2番目の意味で用いられるが、哲学の文脈と哲学的な話題では1番目の意味で用いられることもある。


*概要

 ドイツ語におけるAtomという言葉は、元はギリシャ語のἄτομοςであり、「分割できないもの」という意味である。物質に分割不可能な最小構成単位が存在するという考えは古代ギリシャの時代に遡り、そのような最小構成単位の存在に対する反論も歴史的になされてきた。

 古代ギリシャのデモクリトスらは、原子論という仮説を唱えた。 17世紀フランスのデカルトは、『哲学の原理』において、物質の部分は、どれほど小さくても延長を持っている以上、思惟の上では、さらに分割できる。ゆえに原子(冒頭の1番目の意味の)は存在しないと主張した。18世紀ドイツのカントは、理性は原子に対して合理的な真理を確立しえないとした(第二アンチノミー)。

 近代に入り、現代的な意味での元素(化学元素)の概念が確立されると、「原子」はその最小構成単位を意味するようになり、これが現代的な意味での原子となった。当初は仮想的な存在であった「原子」は、その後の研究でその存在が確実視されていくと共に、その「原子」が更に内部構造を持つことも明らかになっていった。現代的な意味での原子は、もはや究極の分割不可能な単位ではなく、あくまで元素(これももはや世界の究極の構成要素ではないが)が元素としての性質を保ちつづけることができる限りにおいての最小単位である。

 「原子」という言葉が、その原義と矛盾する、物質の一つの構成単位に割り当てられたので、その後「(仮説的な)分割不可能な単位」という概念を指すために「素粒子」という言葉が新たに造語され用いられている。つまり、かつて「原子論」と呼ばれる分野で行われていた科学的な実験・推察・考察は、現在では「素粒子論」と呼ばれる分野において行われている。

 冒頭定義文の2番目の意味での原子(=現代科学における、中間構成単位としての原子)は、先述のとおり化学元素の最小単位であり、下部構造として原子核と電子が存在する。原子核と電子は電磁相互作用(クーロン力)によって結びつき、かつ量子条件に基づく一定の安定した運動エネルギーを持っている。また、原子核は更に陽子と中性子から構成され[2]、その組み合わせに応じて現在約3000から約6000種類の原子の存在が知られている。ここで原子の化学的性質は、原子核の電荷(=陽子の数=中性な場合の電子の数)によってほぼ規程されることが経験的・理論的に知られているため、陽子の数が等しいものは同じ元素を構成する原子として扱われており、2013年現在、114種類の元素(原子)の発見が国際的に認められている。

 原子の半径は10-8cm程度であり、質量は10-24~10-22g程度である。地球上では原子は通常、複数の原子が化学結合によって結びついた分子や結晶として存在しているが、希ガスのように1個の原子が単独で存在している場合(単原子分子)もあり、宇宙空間のような真空に近い環境下では希ガス以外の原子も単独で存在している。

 日常世界がほぼ古典論による世界であるのに対し、原子・分子レベルでは量子論が重要になる。すなわち、ミクロスケール・ナノスケールの世界においても原子・分子のスケールに至る手前までは我々の直感的な物質感が概ね通用するが、原子・分子レベルの世界では直感的な物質感はもはや通用しなくなる。また、原子より大きな世界(原子核と電子の相互作用を含む)が電磁相互作用と重力相互作用に支配されているのに対し、原子核内部などより小さな世界では強い相互作用や弱い相互作用が重要な役割を担っており、原子(原子核)のスケールを境として自然を支配する基本相互作用の様相が大きく異なっている。

 20世紀後半以降、我々にもっとも馴染みのある原子にかかわる事象のひとつは原子力だが、これは原子核の分裂・融合によってエネルギーを得るものであり、現在の科学における原子が分割できない不変の存在ではないことを端的に表している。

*歴史

 「物質」が、「極めて小さく不変の粒子」から成り立つという仮説・概念は紀元前400年ごろの古代ギリシアの哲学者、レウキッポスやデモクリトスの頃から存在していた。だが、この考えは当時あまり評価されたとは言えず、その後およそ2000年ほど間、大半の人々から忘れ去られていた。

 19世紀初頭のイギリスの化学者ドルトンが、近代的な原子説を唱えた。彼は、化学反応の前後の物質の質量の変化に着目し、物質には単一原子(現在の原子)と複合原子(現在の分子)がある、との説を述べた。だが、当時の科学者の多くは物質に本当にそのような構成単位があるのか大いに疑っていた。科学者の共同体では「原子が存在するとは信じません」と言う科学者の方が、むしろまともだと考えられていたという。

 19世紀後半、ルートヴィヒ・ボルツマンは、気体を原子仮説で想定されている「原子」なるものの集合と考えれば、(当時知られていた)気体の特性の多くが説明できると考えた。「原子」なる仮説的存在が動き回っているとすると、温度や圧力の性質も説明しやすいし、蒸気機関において熱い気体がピストンを押すという仕事をすることも説明しやすかった。

 ブドウパンモデル 1904年3月にトムソンが発表した原子モデル。 正に帯電した「スープ」の中に、負の電荷を持つ電子が埋まっている。 当時はまだ原子核の存在は知られていなかった。1911年、ラザフォードが行った原子核の存在を示す実験 (ラザフォード散乱)により、このモデルは否定された。
 長岡半太郎及びラザフォードの原子モデル。正の電荷を持つ原子核の周りに電子が存在するとした。
 現在の原子モデル。ヘリウム原子。電子が雲状に描かれている(→電子雲)。
 20世紀初頭にラザフォードとソディが発見したウランの放射壊変は原子の概念を大きく変えた。原子は不変の粒子ではなくなったからである。これに先立つ陰極線の発見とあわせ、近代的な原子モデルを確立したのがトムソンである。彼のブドウパンモデルはちょうど、ぶどうパンのように、正に帯電した「パン」の中にブドウのように電子が埋まっているというものだった。一方、長岡半太郎は正に荷電した原子核のまわりを電子が回っているとする、惑星系に似た原子モデルを考案した。その後、ラザフォードは実験によって原子核の存在を確認し(ラザフォード散乱)、惑星型の原子モデルを確立した。

 長岡やラザフォードのモデルの妥当性は実験的には確かであったが、一方で原子の安定性を理論的に説明することは困難であった。原子核のまわりを回る電子は、既知の電磁気学によれば電磁波を放出して一瞬のうちに原子核に落ち込んでしまうからである。1913年、ニールス・ボーアは原子の安定性を説明するために量子条件に基づく電子の円軌道モデル(ボーアの原子模型)を考案した。ボーアのモデルは実験的に見積もられた原子半径と同程度の原子半径を与え、更に水素原子のスペクトルをほぼ説明できることを示した。また、ゾンマーフェルトはボーアのモデルを楕円軌道モデルに拡張し、より実験との整合性の高いモデルとした。量子条件は、当初は原子の安定性を説明するための方便に過ぎないと見做されていたが、その後の量子力学の発展によって、それまでの物理的世界観を根本から変える自然の基本原理であることが分かった。

 現在では、原子と電子の関係については量子力学によって概ね解明されているが、原子核については今[いつ?]でも分からないことが多く、原子核物理学では理論的・実験的研究が盛んに行われている。また、量子力学の発展に伴い、当初の原子論が暗黙裡に含んでいた素朴な図式・世界観(球状の何かの想定、モノが絶対的に実在しているという素朴な観念、つまり確率論的レベルを超えて実在しているという素朴な観念)は根本的に崩壊した。物理学の理論全体としては、原子論は当初となえられていたものとは極めて異質なものになっている。

 いったん区切ります

あちき許されない ( No.125 )
日時: 2018/03/05 23:57
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: Nz19aaPA)

 続きです

*原子の構造

 原子は、正の電荷を帯びた原子核と、負の電荷を帯びた電子から構成されると考えられている。原子核はさらに陽子と電気的に中性な中性子から構成される(ただし1Hと3Liは中性子を含まない)。陽子と中性子の個数の合計を質量数と呼ぶ。原子核の半径は原子の半径の約10万分の1(1 fm程度)と小さい。なお、一般的な原子の模式図は原子核の大きさを原子に対して数分の1程度に描いているが、これは実態とはかけ離れたデフォルメである。原子は硬い球体というよりも、むしろ真空の中に存在する点状の原子核と電子である。但し、電子はしばしば描かれる模式図のように特定の軌道を描いて原子核のまわりを回っているのではなく、原子核のまわりに確率的に分布しており、原子核を電子雲が包むイメージのほうがより現実に近い。

*原子の大きさと原子半径

 原子の大きさの直感的な定義は電子雲の広がりであり、一般には球状とみなされているが、電子雲は文字通り雲状あるいはもや状のものであり、その境界面を定義することは難しい。特に、化学結合をして分子を形成している場合等には、どこまでがある原子に属している電子雲かを定義するのは難しい。また、原子が電子を得るか失うかしてイオンとなった場合には、原子雲の広がりも当然変化し、原子の大きさも異なってくる。

 このような事情のため、原子の大きさを定量的に示す原子半径にはいくつかの定義があり、場合によって使い分けられる。

*原子の質量と原子量

 原子の質量を表すのには、統一原子質量単位(u)がしばしば用いられる。これは、質量数12の炭素原子である12C(炭素12)1個(ただし、静止して基底状態にあり自由な時)の質量を12 uと定義したものであり、1 u = 1.6605402(10)×10-27 kgである。

 また、原子の相対的な質量比を表すものとして原子量があり、これは先述の12C(炭素12)1個の質量を12と定めた場合の他の元素の質量比である。ある原子の原子量の値はその原子一個の質量をuで表した時の値と全く同一であるが、原子量はあくまで比率を表す量であり、単位を付けない無次元数である。

 原子量と質量数はほぼ同程度の大きさとなるが、その定義上必ず整数値をとる質量数とは異なり、12C以外の原子の原子量は厳密には小数になる。これは、原子核を構成する陽子と中性子の質量が微妙に異なり、かつそれら核子の結合エネルギーによる質量欠損が原子により異なるためである。それでも原子の相対質量は、凡そ質量数に近い数値をとる。

 複数の同位体を含む元素では、整数値からさらに離れた値を取る場合がある。これは多くの元素では質量数の異なる原子(同位体)が存在し、その存在比率もまちまちなためである。例えば、12Cの原子量が厳密に12であるのに対し炭素の原子量は12.011であるが、これは炭素には12Cの他に少量の13C(更にごく少量の14C)が含まれているためである。原子量の概数は計算によって求めることができ、例えば塩素の原子量は35.453であるが、この場合35Clの存在比が約76%、37Clの存在比が24%となっているため、35×0.76+37×0.24という計算によって概数(35.48となり誤差は約0.1%)が求まる。

*原子と元素

 原子とは、内部に持つ陽子と中性子の各個数の違いで区別される個々の粒子を指す。例えば炭素原子は中性子数の異なる12C、13C、14類が存在する。一方元素は、中性子数に関わらず、ある特定の陽子数(原子番号)を持つ原子のグループを指す。例えば、「炭素は燃焼(酸素と結合)して二酸化炭素を生成する」と表現した場合の「炭素」や「酸素」は元素を意味する。

*周期表

 周期表(元素周期表)とは、元素を陽子の数と等しい原子番号の順に並べた表のこと。

 化学的、物理的に似た性質の原子(元素)を見やすくするため、一定の数ごとに折り返してまとめてある。下表は代表的なもので、他にもらせん型や円錐型、ブロック型など複数の形式が考案されている。表の最上段には1~18の数字が振られている。これを元素の族と呼ぶ。それぞれの升目には原子番号と元素記号が記されている。実用性を高めるため原子量を元素記号の下に記述することが一般的である。この場合、安定同位体を持たない元素については既知の同位体の中で最も半減期の長いものや存在比の高いものの質量数をカッコ書きして記載する。また、色分けや記号などを用いて常温での相を表したり、遷移元素・半金属元素・人工放射性元素を表現したりすることもある。

 これにて終幕!

 

過ぎ去り時を求めて…… ( No.126 )
日時: 2018/03/08 22:43
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UdWtf60A)

*去年クリアしたゲーム感想シリーズ第二弾! ドラゴンクエスト11「過ぎ去りし時を求めて
 恒例のキャッチフレーズは、「そして、勇者は悪魔の子と呼ばれた」です! 勇者が悪魔の子ってどういうこと? というよりは、なんだここ数年のダークヒーローものにでもあやかる気なのかなという感情を抱いたものですが……見事に全く違いましたね。黒幕により仕立て上げられた汚名との戦いでもある物語でした。

 さてと、何から話せばいいかな。随分前も言った記憶がありますが、私ドラクエには結構思い入れがあるんですよね。まぁ、一番最初にプレイしたゲームが確かドラクエでした。ドラクエ6だったかな? 懐かしいです(笑
 と話が脱線しましたね。

 では、感想です。戦闘システムについては、従来のドラクエとあまり変わりませんね。まさにある種の化石という感じのターン性バトルです。おおくのRPGがシームレスに移行していく中、RPGの重鎮が古き良きスタイルというのは良いですね。これからもその位置を守り抜いてほしいなと思います。戦闘における新要素「連携技」は、正直、ドラクエ8のテンションほどの貢献度などはなかったかなと思いましたが、派手な演出の技も多く、フィニッシュブローとして最後にあてたくなる楽しさがありましたね。実際、連携技でボス戦は止めさすしばりとか、やってた記憶があります。あぁ、全体回復とか、敵モンスターはメタル系にする奴とか超々火力技とか凄いのも中にはそれなりにありますよ。
 
 次にシステムについて。正直言って方々で言われていますが温くなった気がしますね。スキルパネルも攻略サイトなんて見なくても、本編を一周すれば何がいいかとかわかってしまいますし、そもそも特定のスキルタイプ(例えば短剣スキルとか)を全消去にはなりますが消去して、スキル割り振りをやり直せますし。あとは、フィールドマップがそれほど広いわけでもないのに、随所にキャンプ(回復やお祈り買い物、鍛冶ができる施設)がありますし、鍛冶も割と条件は緩くて、ある程度慣れてくれば、材料さえあれば最高完成度の武器防具アクセを簡単に生成できる。
 レベルアップごとにHPMP全快するのも気楽ですね。馬による移動も速いですし相当ストレスというかはなくなったなと思います。まぁ、そういう全体的にユーザーに媚びたスタイルに対して、ヘビーユーザーへ向けての難易度調整として縛りを付与することができますが。正直、恥ずかしい縛りが一番つらいかなと思います。主人公てめぇ、名前「もょもと」にするぞと思えますね(おい
 でも……男性を「お母さん」と呼びそうになるとか、普通に笑えますがね。
 乗れるモンスターに関しては、なんかね……少しかわいそうになりましたね。奪って乗るってことですからね……そういえば乗り物モンスターといえばドラゴンライダー、ナンバリングタイトル久々登場おめでとう!

 次はグラフィック。3DSのドットと、PS4のポリゴン、懐かしさを追うなら前者、リアリティを追うなら後者のようにできるようにしたのは中々の好判断かと。PS4のほうもドラクエとしてはかなりのレベルです。ムービー中のキャラの動きとかもなめらかで格好いいですね。例えば、ミスターハン&カミュ対マルティナ&ロウおじちゃんとか、ドラクエもここまで来たかと感動しました。
 
 さて、次はストーリーですね。ストーリーは大きく分けて3部構成になっています。まずは主人公一人から始まりカミュが入って、マルティナ&ロウまで加わりオーブを集め大樹へと向かう1部。そして、勇者の剣を奪われ大樹を魔王ウルノーガに滅ぼれたことにより、崩壊寸前の世界で再び仲間を集めて魔王軍に挑む2部。そして、2部で亡くなったベロニカを取り戻すため過去へと進み、そこで真実を知りウルノーガ(ウラノス)の生みの親であり最大の脅威ニズゼルファとの最終決戦を過去の勇者たちの物語を追いながら進めていく最終部。といった感じです。この文面ではよくわからないですね。皆に出番があり、掘り下げられていてドラクエとして、かなり良質なストーリーだったのではないかと思います。個人的にはクレイモラン関連のエピソードが好きなのが多いですね。
 
 次にBGM。本編のBGMはあまり印象に残るものがないのが本音です……過去作BGMのアレンジに力を入れすぎたかなと思います。それにしても本作はロト三部作の前身であるはずなのに、5や6のBGMアレンジが多かったのはなぜなんだろう。個人的には、敢然と立ち向かう(ムドー戦BGM)を頻発しないでほしかったかなぁとか……まぁ、あのBGMは格好いいし、クライマックスに流したくなるのはわかりますがね。

 次にキャラクタです。これに関しては素晴らしいと思います。正直、キャラボイスほしいくらいでした。カミュは神谷さんでゴリアテ(シルビア)は子安さんあたりで変換してましたね。ドラクエはボイスつけないスタイルを貫きとおすのだろうなとも思いました。まぁ、それはさておき、個人的に一押しは、ゴリアテですね。あの包容力とノリの良さ。思慮深さ、ステータスの高さといいお茶目で素敵です。一方でお父さんには頭が上がらないところもかわいいですね。そんなお父さんに敢然と立ち向かう後半の姿は応援したくもなりました。カミュやグレイグも好きですね。カミュのシスコンとか、グレイグの意外とエロに反応するところとか。しかし、キャラクタについては語ると長くなりそうなので割愛です……あぁ、とりあえずサブキャラではハンフリーお兄さんが特に好きですかね。彼のやったことは決して許されることではないですが、彼なら町や世界に貢献する人生を送れると思います。これから孤児院やグロッタのために誠心誠意尽くしてもらいたいです。メダル女学園なんかも面々が濃くて素敵ですね。キャラクタじゃないですね。

 個人的な満足度としては75点といったところでしょうか。ストーリーやキャラはかなり良かったと思うのですが、なんというかBGMやグラフィックが少しがっかりだったなと思います。あとは難易度がね、もう少し歯ごたえあってもよかったかなぁと思いました。

 では、こんな感じで終わりますね。

 
 

妖怪ウォッチ4速くでねぇかなぁ…… ( No.127 )
日時: 2018/03/08 23:18
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UdWtf60A)

*えっ、妖怪ウォッチ、案外面白いよ……ほっこりする話や少しナイーブになる話、あぁそういうのあるなって話、いろいろなパターンの話があって、大人こそ楽しめるってところがある感じです。いづれ、妖怪ウォッチについて語る記事も載せる予定です。例によっていつになるかは分かりませんがね。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

*妖怪とは:日本で伝承される民間信仰において、人間の理解を超える奇怪で異常な現象や、あるいはそれらを起こす、不可思議な力を持つ非日常的・非科学的な存在のこと。妖(あやかし)または物の怪(もののけ)、魔物(まもの)とも呼ばれる。妖怪は日本古来のアニミズムや八百万の神の思想と人間の日常生活や自然界の摂理にも深く根ざしており、その思想が森羅万象に神の存在を見出す一方で、否定的に把握された存在や現象は妖怪になりうるという表裏一体の関係がなされてきた。


*概要

 古来のアニミズム的な思想において、あらゆる事象に宿るとされていた霊的存在は「物の気」などとも表現されてきた。霊魂はそれぞれが感情を持つと信じられており、和んでいれば豊作のような吉事をもたらす「和魂」であり、荒れていれば災害や疫病のような凶事をもたらす「荒魂」であるとし、荒魂を和魂に変える手段が「祭祀」であり「鎮魂」であった。一般的に先祖や偉人、地域によって時には自然や動物も和魂として守り神となってもらえるように祀り続ける一方で、その時代では解明できない凶事と畏怖をもたらす存在も、祀ることで凶事をもたらさなくなるよう鎮魂が試みられてきた。つまり、元々は妖怪的存在とは荒魂のうち祀られなかった、祀ることに失敗した、もしくは祀り捨てられた存在に求めることができるといえる。

 もっとも、時代の進行に伴い、超自然現象ではなく合理的に説明できる事象の範囲が著しく増加していく。同時に、妖怪を盛んに絵巻や絵として造形化することにより見た目の固定化、キャラクター化が進み、畏れは和らぎ、時代の流れとともに妖怪は娯楽の対象へと移り変わっていく。娯楽化の傾向は中世から徐々に見られ始め、江戸時代以降に決定的なものとなる。

*妖怪の分類例

 風俗史学者の江馬務は、説話や物語、絵画作品など日本の文献にみられる妖怪と変化を取り上げ、以下のいくつかの分類を試みて著書である『日本妖怪変化史』や『おばけの歴史』で紹介をしている。
 「本体」がどのようなものであるか、類似しているかという「人間・動物・植物・器物・自然物」の5種の分類
どのように「化ける」かという変化の「現世的・精神的・輪廻的(来世的)・具象的」の4種の分類
「容姿」がどのような妖怪であるかという「人間・動物・植物・器物・建造物・自然物・雑」という7種の単独的容姿と、それらの複合的容姿のどれかであるかという分類

 日本の民俗学では、各地に伝承されていた妖怪の採集報告を出現する場所などで分け、以下のような分類を『綜合日本民俗語彙』(第5巻)の部門別索引などで示している[11]。
山の怪・道の怪・木の怪・水の怪・海の怪・雪の怪・音の怪・動物の怪(実在の動物あるいは想像上の動物)

*歴史

*古代

 「ヤマタノオロチ」『日本略史 素戔嗚尊』:月岡芳年
文献や言い伝えとしての妖怪が見える時代である。『古事記』、『日本書紀』といった歴史書や『風土記』等における太古からの伝承を説明している文の中で、「鬼」、「大蛇」や怪奇現象に関する記述が既に見える。また、平安時代には『日本霊異記』や『今昔物語集』を初めとして、怪異や妖怪にまつわる説話の登場する説話集も複数編纂されており、百鬼夜行に関する記述等も見られる。これら文献中の多くの妖怪たちは後の時代に引き継がれていく。しかしながら、これらの妖怪的存在がどのような姿をしていたかが言葉で語られてはいるものの、姿かたちを描いた絵画が付されているというわけではない[12]。平安時代後期において『地獄草紙』などの仏教絵画に鬼などの表現が見られるものの、視覚的表現として妖怪が具体的に姿を現すのは中世、鎌倉時代に入って以降である。

 ヤマタノオロチのように元々は祀られる土地の神であったがスサノオに退治され妖怪に転落した存在や、弥三郎という盗賊を退治したところ彼の怨霊が毒蛇となって田の水を枯らしたので祀り上げて「井の明神」としたとあるように神に転じた存在、河童や犬神のようにある地域では神として祀られていても別の地域では妖怪とされている存在を例に取れるように、日本人の神に対する価値観の中で、妖怪と神の間を行き来している存在が見られる。

*中世
 
 『百鬼夜行絵巻』 作者不詳(室町時代)
書物としての妖怪から、絵巻物や御伽草子といった絵物語により具体的な姿を持った妖怪たちが続々と登場する時代である。寺社縁起として製作される絵巻がある一方で、信仰の対象としてではなく御伽草子などのように娯楽としての面の強く製作された絵巻もあり、妖怪たちも徐々に娯楽の対象になり始めていく。例えば妖怪退治の物語は妖怪に対する人間世界の優位性を強調しているとも言える。
 『大江山酒天童子絵巻物』(鬼)、『是害坊絵巻』(天狗)、『俵藤太絵巻』(大蛇、百足)、『土蜘蛛草紙絵巻』(土蜘蛛)、『道成寺縁起絵巻』(大蛇)といった従来からの主要な妖怪にまつわる絵巻
『北野天神縁起絵巻』では人であった菅原道真が鬼の姿をした雷神になり人を襲うも、最後は祀られ神に転じる。
『十二類絵巻』、『玉藻の草子』(玉藻前)、『藤袋草子絵巻』(猿)といった動物達の変化にまつわる絵巻
大切にされず捨てられた器物達に精霊が宿って妖怪となり人間たちに悪さを企てるが出家・成仏をする『付喪神絵巻』
多様な妖怪が勢ぞろいし行進を行う様子が描かれる『百鬼夜行絵巻』

 このように、古代では文章でしか語られてこなかった妖怪は中世においては絵と物語で次々に視覚化されていった。また、御伽草子には浦島太郎、一寸法師といった昔話として現代においても馴染み深い物語も見られる。

 この後、日本は戦国時代に入っていくことになる。次の妖怪に関する転換期は戦乱が終わった後の江戸時代である。

*江戸時代

 「新形三十六怪撰」『おもゐつづら』:月岡芳年 (明治25年)延宝5年(1677年) - 『諸国百物語』が出版される。多くの変化、ばけ物などの話を収める。
宝永6年(1706年) - 『御伽百物語』 が出版される。「宮津の妖」(巻1)や「雲浜の妖怪」(巻4)など、収録されているいくつもの妖怪の話が、中国の小説集などに見られる話を日本を舞台に翻案したものである。
 正徳2年(1712年)- 中国の類書『三才図会』を元に寺島良安が『和漢三才図会』を編纂成立。
 正徳6年(1716年) - 用語の解説集である『世説故事苑』の中に「妖怪」の解説があり、「吾が俗の言い伝える怪事(俗に怪事を誤ってケチと言う)の類多し。鼬(いたち)の鳴き、狐の吼える、鼠の騒ぐ、鶏の宵、鳴烏の声、烏の屎衣を汚す、或いは釜甑の声を作(な)すの如きの類なり。此の類、渉世録に出だして、この妖怪祓う術見えたり、本據とすべし。」とある。
 天明8年(1788年) - 北尾政美による黄表紙『夭怪着到牒』が出版される。妖怪図鑑の体裁をとった草双紙であるが、その巻頭には「世にいふようくわいはおくびょうよりおこるわが心をむかふへあらわしてみるといえども…」(世に言ふ妖怪は臆病より起こる我が心を向こうへ表わして見るといえども)とあり、これはこの時代からすでに妖怪の実在性を疑問視していた人がいたことを示している。

 江戸時代には百物語のような怪談会が流行する中、語り手がまだ世間に知られていない未知の怪談・妖怪を求めた結果、中国の白話小説を翻案したり、翻案を他の伝承や物語とないまぜにすることが行われるようになり、妖怪を個人や出版物を通じて創作する事例というものも多く見られるようになる。翻案された中国の話には『剪灯新話』など日本で翻訳ずみであった作品もあるが、直接原文から翻案されたものも見受けられている。

 浮世絵など庶民の間で親しまれた絵画の画題としても妖怪は描かれ、有名な妖怪を描いた画家に葛飾北斎、歌川国芳、月岡芳年、河鍋暁斎などがいる。また、土佐派や狩野派などの画家によって絵巻物や絵手本として『百鬼夜行図』などの妖怪絵巻も江戸時代以降、盛んに描かれた。

 印刷・出版技術の発展とともに、出版文化が発達していき、草双紙(赤本・黒本・青本・黄表紙・合巻)や読本など創作作品の題材にも妖怪は盛んに用いられた。それらの書籍を扱う「貸本屋」の普及や利用により、庶民の中で各々の妖怪の様相が固定し、それが日本全国に広がっていった。たとえば河童に類する妖怪は江戸時代以前には、日本全国に多くの様相や解釈があったが、書籍の出版によって、それが現在も想像されているような「河童」の姿に固定されてゆく素地を形成していった。古文献や民間に伝承された妖怪とは別に、駄洒落や言葉遊びなどによって、この時代に創作された妖怪も数多く存在し、現在でいえば妖怪辞典のような位置づけであろう鳥山石燕『画図百鬼夜行』(1776年)シリーズや真赤堂大嘘『選怪興』(1775年)や森羅万象『画本纂怪興』(1791年)に描かれている妖怪はその一例である。そうして創作された妖怪の中には傘化けや豆腐小僧などが現在も知られている。

 江戸時代後期には、かるた、すごろく、立版古など児童向けの玩具に類する出版物の図柄にも妖怪が用いられるようになった。これは前述のごとく出版文化の発達に伴い妖怪画が浮世絵や版本を通じて人々と身近に接する機会が増え、本来は畏怖の対象だったであろう妖怪が人々にとって親しみのあるキャラクターとしても捉えられるようになっていったことが要因の一つなのではないか、と現代の研究では考えられている。これは明治に入って以後もめんこやカードなど時代にあわせてその媒体を増やしている。


 いったん区切ります。

伝承は視覚となりて……禍々しい ( No.128 )
日時: 2018/03/10 11:23
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UdWtf60A)

 続きです。

*明治時代以降
 明治24年(1891年) - 渋江保『西洋妖怪奇談』を出版。『グリム童話』などヨーロッパの昔話などを翻訳し紹介。
 明治29年(1896年) - 井上円了『妖怪学講義』を出版。
 明治33年(1900年) - 歌舞伎『闇梅百物語』が歌舞伎座で1月に上演される。傘一本足や河童、骸骨、雪女、おさかべ姫など多くの妖怪が登場する所作事であり、尾上菊五郎が家の芸であったおさかべ姫の役を含め多くの役を勤めた。
 大正3年(1914年) - 白井光太郎『植物妖異考』を出版。白井は植物病理学者・本草学者の観点から植物の妖怪についての文献・事蹟を集成した。

 明治維新後に急進した欧化政策を受け、西洋の物語も原書あるいは翻訳を通じて日本でも享受されるようになっていった。現在も古典落語として口演される『死神』に出て来る死神のおこなう動作や蝋燭を用いた表現などは、日本に古くから存在していたと見なされることもあるが、落語家の三遊亭円朝が明治20年代頃にグリム童話の「死神の名付け親」あるいはイタリアのオペラ『クリスピーノと代母(コマーレ)』(1850年)などといったヨーロッパの死神の登場する話をもとに翻案した新作落語であるとされ、この噺の中でのイメージが巷に広まったことが知られている。また、明治41年(1908年)に泉鏡花、登張竹風のふたりはハウプトマンの戯曲『沈鐘』(1897年)を共訳しているが、鏡花は『沈鐘』に明確な影響を受け戯曲『夜叉ヶ池』を執筆するなど、このように西洋の物語に登場するイメージなどを日本の妖怪のストーリーなどに翻案した作品も明治以降には発生している。

*現代

 妖怪は様々な媒体(マスメディア)で紹介されてきたため、老若男女が知るものとなっている。

 戦前の紙芝居や戦後の漫画産業の振興や昭和40年代(1970年前後)まで続いた貸本屋、テレビ放送の普及などもその認知やある意味での親近感につながっている。そして現在では、遠野物語にえがかれた岩手県の遠野や、水木しげるの出身地でもある鳥取県などに代表されるように、妖怪は観光資源としてや地域活性にも役立てられていて、京都には町家を改装した妖怪堂という店があり、店主が京都の妖怪案内をするというようなものまである。

このように様々な形で妖怪が伝承されてはいるが、昔ながらの年長者や年配者による口伝えが少なく、口碑伝承によるその地域ならではの事情や背景も伝わりにくいことや、九十九神に代表される古典的な妖怪は、自然が身近にあって初めて現実的なものとして捉えることのできる狸(たぬき)や狐(きつね)や鼬(いたち)であったり、郊外や地方のその地域おいて、1次産業に携わるような社会環境であっても、もう見ることのできないような、いわゆる古民具などに代表される硯(すずり)や釜(かま)や釣瓶(つるべ)であったり、昔懐かしい生活としての「小豆洗い」や「泥田坊(田作りの土起し)」であるため、昭和一桁の世代でさえ疎開を経験していなければ、その妖怪のもととなる「物」が、「身近でない・良くわからない」こともある。古典落語と同じようにその言葉の意味や、言葉は解っていても現実的に形として想像できないといった、社会そのものが近代化してしまったことが、妖怪という日本の古典文化の継承に影を落としている。

 また一方では、媒体で紹介される妖怪は民間伝承の古典的なものだけでなく、江戸時代にもあったように現代でも盛んに創作妖怪は作られ、学校の怪談や都市伝説などから、口裂け女、トイレの花子さんなど新たな妖怪が誕生している。1975年以降に生じた口裂け女のブームの頃から、これらの都市伝説上の妖怪がマスコミで「現代妖怪」という総称で表現されるようになった。この総称は近年にも都市伝説を扱った書籍で用いられ、特に妖怪研究家・山口敏太郎が自著書の中で多用している。

 1970年代には怪奇系児童書の一環として児童向けに、百科、図鑑、事典などの体裁をとって妖怪たちを紹介する書籍が多く刊行されたが、それら書籍中の妖怪には、古典の民間伝承、怪談、随筆などのものに混じり、古典上に存在しない創作物と思われる妖怪が多いことが現代の研究により指摘されている。特にがしゃどくろ、樹木子などがその種の創作物として知られる。近年の妖怪の創作者としては佐藤有文らが知られ、妖怪漫画家としても活躍した水木しげるの妖怪研究関連の著書の中にも創作妖怪があると指摘されており、水木自身も漫画『ゲゲゲの鬼太郎』を通じて約30の妖怪を創作したと述べている。このように古典上の妖怪たちの中に現代の創作物を混ぜてしまうことは、伝承をないがしろにしているとして非難や中傷の槍玉に挙げられることも一部に見られる。しかし前述のように、江戸時代にはすでに鳥山石燕らによる妖怪の創作が多く行なわれていたため、古典上の創作が許されて現代の創作が非難されることを理不尽とする意見も多く、また、こうした書籍類でさまざまな妖怪を紹介することが、当時の年少の読者たちの情緒や想像性を育んだとする好意的な評価もある。事実として水木しげるが絵に現した妖怪は銅像にもなり、日本古来の正規の妖怪系譜として連なってもいる。

*語彙と語義

*日本

 妖怪のほかに古文献などでは妖恠・夭怪など異体字を含めた表記例もみられる。妖(夭、あやかし)・変化(へんげ)・妖怪変化・お化け(化け物、化け)・化生(けしょう)・妖異・怪異・怪物・鬼・百鬼・魑魅魍魎(ちみもうりょう)・魔・魔物・憑き物・物の怪(勿の怪、物の気、もののけ)なども同様な意味で使われる。

 奈良時代など古代の日本では、漢語を通じて得られた知識にしたがい「妖怪」という語は「怪しい奇妙な現象」を表していたが、様々な神や伝承や怪談や宗教や価値観と結びつき、派生し生まれた結果、詳細の解らない現象を、具体的な形を持ったものの仕業としたため「怪異を起こす存在」を妖怪と呼ぶようになったと考えられる。
宝亀8年(772年) - 『続日本紀』に「大祓、宮中にしきりに、妖怪あるためなり」という記述があり、同様になにかの物を指すのではなく、怪奇現象を表す言葉として妖怪を用いている。
 平安時代中期 - 清少納言は『枕草子』のなかで「いと執念き御もののけに侍るめり」と記し、紫式部も「御もののけのいみじうこはきなりけり」という記述を残しており、「もののけ」という言葉がこの頃に登場する。
応安3年(1370年)頃 - 『太平記』の第5巻には「相模入道かかる妖怪にも驚かず」という記述がある。

 海外で伝承される魔物・妖精の類も翻訳されることによって「妖怪」として扱われることがあり、日本で「妖怪」と称されるカテゴリーへ内包される対象は洋の東西を問わない。西洋の吸血鬼や狼男や、古代中国の『山海経』に見られる禽獣などを俗に「西洋妖怪」・「中国妖怪」と総称する例もある。日本の風俗から外れた、海外の魔物を「妖怪」と呼び習わすのは、こうした日本以外の文化が様々な時代に流入し、ある程度の歴史を持っているからである。英語圏などでは区別されることのあるFairy(フェアリー/妖精)とMonster(モンスター)の区別は日本においては曖昧であり、両者は包括されて取り扱われる。怪物(モンスター)については、日本の民間信仰で伝承されていないもの、また創作の妖怪で歴史の浅いものや、海外の民間伝承されてきたもの。または、正体の解らない不気味な生き物として、フィクションの上での、宇宙生物や未確認生物を指す傾向もある。

*勿怪の幸い

 勿怪の幸い(もっけのさいわい)とは、「図らずして齎された幸福のこと」である。もともとは、物の怪(勿の怪)の幸いといい、物の怪(妖怪)がもたらす幸福を意味した。山姥や鬼や座敷童子が禍や福をもたらすという、各々違う物語が伝承されていて、妖怪は祟りや恐怖だけの存在ではなく、時として幸福を授けてくれる存在であり、前述にもあるように、古神道や神道の神々や、九十九神も同様に禍福をもたらす存在である。これらは、自然崇拝に見られる特徴であり、自然の一部である天気や気候においても、適度な晴れや雨は実りや慈雨であるが、過ぎれば日照りや水害になることと共通する。

 期待しなかった事柄やものが、幸(予想に反して成長や効果や利益)をもたらす表現として、「化け」や「大化け」があり、「オバケ」の語彙や語句の一つであり、「期待していなかった新人歌手が、トップスターになった」ときなどに「この新人歌手は化けた」または、「大化けした」というように使われる。大きく成長した動植物にも使用され、「お化けダイコンやお化けヤゴ(オニヤンマの幼生の俗称)」などと使われる。古神道において、「神さび」とともに古いことだけでなく、大きなことも尊ばれてきた歴史や価値観があり、神体山としての霊峰富士や、巨木・巨石信仰の御神木や夫婦岩などがあり、この大きい「お化け」ということと根底で繋がっているともいえる。

 また、幸をもたらす効果として、より美しくする装いを「化粧」というが、妖怪やお化けをあらわす「化生」が語源ともいわれる。

*「丑の刻参り」『北斎漫画』:葛飾北斎

 古神道においては、神奈備(かんなび)という「神が鎮座する」山や森があり、この神奈備が磐座(いわくら)・磐境(いわさか)や神籬(ひもろぎ)に繋がっていった。これら鎮守の森や神木や霊峰や夫婦岩は神域や神体であると共に、「現世」と「常夜・常世」の端境と考えられ、魔や禍が簡単に往来できない、若しくは人が神隠しに遭わないよう結界として、注連縄(しめなわ)や祠が設けられている。逢魔刻(大禍刻)や丑三つ刻だけでなく、丑の刻参りという呪術があり、古くは神木(神体)に釘を打ち付け、自身が鬼となって恨む相手に復讐するというものである。丑の刻(深夜)に神木に釘を打って結界を破り、常夜(夜だけの神の国)から、禍をもたらす神(魔や妖怪)を呼び出し、神懸りとなって恨む相手を祟ると考えられていた。


*「逢魔時」『今昔画図続百鬼』:鳥山石燕
 これらに共通するのは「場の様相」(環境や状況)が転移する(変わる)空間や時間を表していて、夕方や明け方は、昼と夜という様相が移り変わる端境の時刻であり、昼間はどんな賑やかな場所や開けた場所であっても、深夜には「草木も眠る丑三つ時」といわれるように、一切の活動がなくなり、漆黒の闇とともに、「時間が止まり、空間が閉ざされた」ように感じるからである。また神奈備などの自然環境の変化する端境の場所だけでなく、坂、峠、辻、橋、集落の境など人の手の加わった土地である「道」の状態が変化する場所も、異界(神域)との端境と考えられ、魔や禍に見舞われないように、地蔵や道祖神を設けて結界とした。社会基盤がもっと整備されると、市街の神社や寺や門などから、伝統的な日本家屋の道と敷地の間の垣根や、屋外にあった便所や納戸や蔵、住居と外部を仕切る雨戸や障子なども、常世と現世の端境と考えられ、妖怪と出会う時間や場所と考えられた。

 これにて終わりです。

全てを奪う程度の能力 ( No.129 )
日時: 2018/03/11 18:09
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: kK6HSOx6)

 全てってなんなんでしょうねぇ……こういう広範囲すぎる奴だとなんとでも解釈できて扱いに困るようになってしまいますよね……とか、ふと考えてみる。
 なにが言いたいって、キャラ投票とかでこういうの投稿して「俺すげぇ、俺のキャラ強いから超活躍させて」みたいなやつ、逆に活躍させづらいって話です。

 話がそれました。本題です。

 実に80レス振りぐらいに少し自分語りみたいなのを。

>>34の続きです。

 ちなみにその当時2010年中期くらいだったかな、は私MHシリーズプレイしたことありませんでした事実。Wiki先生任せではたかが知れる事実を知り、MHを購入しようとした矢先の時に弟がMH2買ってきたのは笑いましたね。そうなので私はMHの無印買いましたっけ。それで初めてMHシリーズって明確に名前のあるキャラがいないことを知ったなぁとか。
 Wiki便りではだめだと思って小説を買って、ゲーム独特の描写を小説でどう描写しているか学んだりとか……色々しましたね。その時期くらいから、キャラクタの応募用紙も少しずつ凝り始めて、変に強力すぎるキャラや内容スカスカのキャラは落とすようになり始めましたね。キャラ募集というのは自分の思い浮かばないようなキャラが来たり世界観が広がったり、関係が深まったりが利点だと思うのですがやはり悪い点もあるんですよね。当然ながら綿密に設定しすぎていればそのオリキャラが入り込めば世界観が壊れてしまいますし……そうでなくても異様に強いキャラや異様に世界観とマッチしないキャラはね。後者は広い世界観の物語にすればある程度何とかできますがね。それもそれで広い世界観というのはやはり作者の技量も問われ。
 
 まぁ、そんなこんなでポケモンの小説とかD灰、BLEACH、REBORNなど並行して書きながら、新しい世界に歩を進めたあの日は忘れられないですね。二次版とのレベルの差は大きいものでした。まぁ、当然、レベルの低いものもありますしあれですが低レベルのほうばかり見ているのも意味はないですからね。そういえばその当時は複雑ファジーはありませんでしたね。最初の間しばらくは、コメディライトとシリアスダークを毎日つぶさに読んでいましたね。この小説はレベルが高いとか、この人に追いつきたいとか思いながら。面白いなと思った作品に感想を送って売名(苦笑
 そして雑談板やリク版にも通うようになって。最初は確か結構有名な人のスレッドにお邪魔した記憶があります。大物とコネクトをとって自分を高めたかったのだと思います。しばらくの間は、オリキャラ募集に自キャラを投稿したり、雑談板にスレ立てたりなど新しいことをたくさんしていたと思います。楽しかったですね。

 なんというか、そんな順風満帆というかあまり批判されることもないようなことをやっていて1か月以上が経ってふと。自分は外に出たはいいが、何をしに外に出たのだろうと……そして、本格的に零から物語を構築し始めた感じですね。キャラクタも世界観も完全に自分で考えたのは初めて苦労しましたね。確かノート100ページ分位設定書いた記憶があります。コメディライトのジャンル(恋愛とか)は個人的に苦手だったので、自然にシリアスダークに投稿。
 題名は「I」という一文字作品で、殺人サイト「I」なる場所に登録してしまった主人公が、殺戮を繰り返していく中、世界や組織の真理に迫っていくって感じの話でした。正直、最初のころで気力も充実していたこともあり3章位まで進ませることができました。「K」や「サルコジ」といったキャラがお気に入りでしたが、なぜかこの作品で登場したオリキャラたちは他の作品で登場させるということはなかった記憶があります。まぁ、あーマーズで「サルコジ」という名前のキャラを出したいなとか思っていたりしますが。
 サイトに登録したら、相手にばれることなく自らの手で人間を殺しまくれるゲーム……そんなものがあったらどれくらいの人が参加したいと思うのでしょう? そんなキャッチフレーズだった記憶があります。ちなみに人を殺したことで報酬が得られるシステムで、ある程度稼ぐと組織から人員が来て、いろいろなサービスを受けられるとかありました。あと殺す対象は自分では選べず、「神の視点」と呼ばれる存在の指示によって決まります。これがまた残酷で自分の親だとか恋人でも対象に普通になるという……

 こんなところで今回は終わりです!

 

Re: 無名のスレッド ( No.130 )
日時: 2018/03/11 18:14
名前: brightbox (ID: fwfHQN4w)



これはとても暑いです !!!


https://play.google.com/store/apps/details?id=mobi.androapp.a17girl.c2601

東方ラブな素人の館 ( No.131 )
日時: 2018/03/12 15:50
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: CU5reeSE)

*幻想郷いくだぁ……テレビもある、ネットもある……かわいい女の子のパラダイスだべぇ……
 幻想郷到着……
 ルーミア「これは食べていい人間」
 終了。

 …………うん、ルーミアに食べられるならまだましだけど、もっとグロい人食い妖怪いっぱいいるんだろうなぁ。きっと、人里は不可侵だし、みんなおなかグーグーなんだろうなぁ(淡い目


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

*幻想郷について

幻想郷とは、
1.東方Project作品の舞台となっている土地。
2.東方Project第4弾「東方幻想郷 ~ Lotus Land Story.」の略称。
3.東方Projectの楽曲の一つ。正式なタイトルは「幻想郷 ~ Lotus Land Story...」。
4.「稀翁玉」(西方Project)で幽香が使用するボムの名前。

 ここでは1.の意味での幻想郷について説明する。

*概要

日本の山奥に存在するとされる、結界で隔離された土地のこと。
いわゆる「異世界」ではなく、我々の住む世界と陸続きに存在する世界とされている。
しかし結界で隔離されているので、通常は外部から幻想郷を認識することも行き来もできず、逆に内部から幻想郷の外の世界を認識したり行き来したりも出来無い。
結界で隔離された幻想郷の中には、外の世界では「空想の生き物」とされている妖怪・妖精・神霊やそこで混じりながら暮らす人間など「幻想の生き物」が棲んでいる。

ちなみに山奥にあるので海は無い。

*歴史

幻想郷は元から隔離されていたわけではなく、多くの妖怪が暮らしていた土地に、それを退治する事を家業としていた人間がやって来て住んでいた辺鄙な土地であった。

しかし、500年以上前、人間の文明の発達と人口の増加により妖怪の勢力が人間に押され気味だったため、境界を操る程度の能力を持つ妖怪、八雲紫が「妖怪拡張計画」を立案・実行して「幻と実体の境界」という結界を張った。
これにより単なる山奥であった幻想郷は、結界の作用により「幻となったものを自動的に呼び寄せる土地」へと変化し、外国を含む外の世界で勢力の弱まった妖怪が幻想郷へ来ることになった。

そして明治時代頃(おそらく明治17年か18年)に人間の科学文明の発達により妖怪等が迷信と認識され、外の人間により否定されたことで妖怪は弱まり滅亡の瀕し、幻想郷も崩壊寸前だった。
そこで幻想郷の妖怪の賢者が取った策が、幻想郷と外の世界の境界に「非常識」と「常識」を分ける論理的な結界を張り、幻想郷を「非常識の内側」の世界とすることで、外の世界の幻想を否定する力を逆に利用して幻想郷を保つというものだった。

この「常識の結界」である博麗大結界が張られたことで、幻想郷は外部から隔離された閉鎖空間となり、今日にまで結界は保たれている。
しかし問題が何一つ無かったわけではなく、結界が張られた後は幻想郷を維持するために、人間と妖怪の間に数や勢力のバランスが必要になった。そのため人間はこれ以上妖怪が減っても増えても困るため妖怪を完全に退治しなくなったし、妖怪もこれ以上幻想郷の人間が減っても増えても困るため幻想郷の人間を襲うことはほとんどなくなった。しかしその代償として幻想郷の妖怪たちは存在意義を失ったことで次第に気力も衰え弱体化してしまった。
そしてある時、幻と実体の境界の結界の力で流れ込んできた外の世界の吸血鬼が幻想郷を支配しようと暴れまわり、力を失っていた幻想郷の妖怪たちの多くが吸血鬼の傘下に入ってしまった。
騒動自体は幻想郷で最も力のあった妖怪により力技で吸血鬼が叩きのめされ、契約を結び和解することで決着したが、これはマズイと考えた妖怪たちが大結界を管理する博麗の巫女に相談し、
妖怪が力を失うことの無いように決闘が行える、妖怪が人間を襲い易く、人間が妖怪を退治し易く、同時に人間の数も妖怪の数も減らさずに済む平和的な決闘のルールが考案され(スペルカードルール)、人間も妖怪も気軽に戦えるようになった。

*二つの結界

*幻と実体の境界

結界内(幻想郷の中)を幻、結界の外(外の世界)を実体として分ける結界。この結界により外の世界で忘れられ幻想となった生き物や道具が幻想郷に流れ込むようになっている。

*博麗大結界

幻想郷と外部を分ける常識の結界。管理人は代々の博麗の巫女が担当している。物理的な結界ではなく論理的な結界であり、この結界は「思いを通さない壁」として機能し、同時に「思い」に影響を受ける。基本的に強力に遮断・隔離されているが、時折結界をまたいで人や物が結界の外から中に流れ込んだり、逆に中から外に出ることもある。神隠しの主な実行犯は結界を弄ることが出来る八雲紫だが、結界を管理している博麗の巫女も結界を緩めたり、幻想郷の中のものを外に出したりできる。

*文化

外の世界が科学中心の文化を持っているのに対して、幻想郷では精神・魔法中心の独自の文化が発達している。

妖怪の文化と人間の文化でもまた異なり、基本的に生きることにゆとりのある妖怪の方が生活水準や技術的には優れている。特に妖怪の山の河童たちの技術力は光学迷彩など外の世界の技術以上と思われる物も存在する。

近代、特に博麗大結界制定以後は人間と妖怪の関係は大幅に変化しており、人間が妖怪の住処に遊びに行ったり、妖怪が人間の住処に遊びにきたりと言ったことも珍しく無くなっている。しかし幻想郷のバランスを保つために形骸化しても、「妖怪は人間を襲い、人間は妖怪を退治する」という関係を続けている。

幻と実体の境界の作用や、結界の事故により外部からの物や生き物の流入が時折あるため、閉鎖空間ではあるが意外と国際的な文化や外の世界の文化も入ってきている。紅茶や珈琲などの嗜好品もある他、サッカーが流行したこともある。標準語は一般的な日本語のままだが、スペルカードのカタカナ語の多さからすると英語も知れ渡っている可能性もある。

通貨として一円札の存在は明らかになっており、妖怪・人間問わず共通のお金として使われているようだが、幻想郷に金銭の発行や価値の管理を行う施設があるかが不明だったり、作中のキャラクターたちの会話でも円単位の会話しか存在しないため物価などの詳細は不明。
ただ「二円は高い」などの会話からすると、幻想郷が隔離された当時(明治時代)の物価に近いのかも知れない(一円札で大体現在の一万円程度の価値がある)。

*外の世界

幻想郷とは別の世界を「外の世界」と呼ぶ。現代はこの世界の事である。

基本的に「外の世界」は幻想郷とは接触できないが、外の世界で「幻想」となった物は幻想郷に流れ着く事がある。
「幻想」となっていなくても結界の不具合などで流れ着いたりする事がある。

紅魔館や守矢の神社等、私的な事情で建物ごと幻想郷にやってくる人達もいる。

外の世界から迷い込んできた現代人は「外来人」と呼ばれる。
つまり、俺達にもまだ望みはあるわけです。誰か俺を神隠してくだs(ピチューン

ただし、大抵の外来人は妖怪に喰われるか、のたれ死んでいる。運良く人間の里や神社にたどり着けなければ、「幻想郷の人間があまり減ると妖怪も困る」という条件に該当しない人間は格好の獲物で、そういった外来人の死者は無縁塚に大量に埋葬されている。

*幻想郷内の地名一覧

幻想郷内の主な地名、場所の一覧である。詳しくはこれらの個別記事を参考にされたし。
なお、表の真ん中にある地名は幻想郷の中ではないが幻想郷と行き来出来る、或いは幻想郷と縁がある地名。右側は旧作のみで登場した地名となっている。

霧の湖
紅魔館
魔法の森
香霖堂
霧雨魔法店
玄武の沢
人間の里
鈴奈庵
命蓮寺
夢殿大祀廟
迷いの竹林
永遠亭
妖怪の山
マヨヒガ
大蝦蟇の池
守矢神社
間欠泉地下センター
太陽の畑
無名の丘
中有の道
再思の道
無縁塚
輝針城
博麗神社
冥界
白玉楼
三途の川
彼岸
是非曲直庁
旧都
地霊殿
旧地獄跡地
神霊廟
天界
魔界
法界
月の都
静かの海

番外
外の世界
(と言う区分)
幻夢界
靈魔殿
夢幻遺跡(可能性空間移動船)
博麗神社の裏山
夢幻館
夢幻世界
魔界の扉があるといわれる洞窟
氷雪世界
パンデモニウム


*その他

魔理沙の発言からすると、標準語は日本語らしい。
暦は人間は我々と同じ太陽暦を使用しているが、一部の妖怪は独自の妖怪太陰暦を使っている場合がある。
また、第○季という紀年法が用いられており、日・月・星の三精、春夏秋冬の四季、火水木金土の五行と合わせ、例えば東方紅魔郷の異変が起きた年を第118季(2003年度)月と秋と木の年と表記する。

ニコニコ動画においては幻想郷に様々な人が迷い込む「幻想入りシリーズ」が人気を博している。

ファンタジー好きです。 ( No.135 )
日時: 2018/03/13 14:59
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: DM2H7tcU)

 言うて正統派ファンタジーは2回しか執筆したことがないのでしょね。
 Iしかり無限エンジンしかり、生態の王座しかり、陰陽呪黎キリカしかりファンタジー要素はあるけど正統派かというと……
 まぁ、結局大半が能力物かファンタジーですがね。
 恋愛物とかスポーツ物とかいろいろなジャンルも書いてみたいとか思いますが……やっぱり大変ですね。

 などと、グダグダと言ってみる。そんなことしてるなら行動しろという感じですね。

―――――――――――――――――――――――――――――――

*ファンタジーとは:超自然的、幻想的、空想的な事象を、プロットの主要な要素、あるいは主題や設定に用いるフィクション作品のジャンルである。元は小説等の文学のジャンルであったが、現在はゲームや映画など他のフィクション作品を分類する際にも用いられる。このジャンルの作品の多くは、超常現象を含む架空の世界を舞台としている。文芸としての「ファンタジー」は幻想文学と呼ばれるジャンルのサブジャンルでもある。

*ファンタジーの定義
 
 ファンタジーの定義は、曖昧であるが漠然とした傾向として、作品の魔法などの空想的な語彙(要素)が(現実的にはありえなくとも)内部(著者、編集者のみならず善意の理解者を念頭に置くことができる)的には矛盾なく一貫性を持った設定として導入されており、そこでは神話や伝承などから得られた着想が一貫した主題となっていることが挙げられる。 そのような構造の中で、ファンタジー的な要素はどのような位置にあってもかまわない。隠されていても、表面上は普通の世界設定の中に漏れ出す形でも、ファンタジー的な世界に人物を引き込む形でも、そのような要素が世界の一部となっているファンタジー世界の中で全てが起こる形でもありうる。

 サイエンス・フィクション (SF) と比較すると、SFは世界設定や物語の展開において自然科学の法則が重要な役割を果たすのに対し、ファンタジーは空想や象徴、魔法が重要な役割を果たす。ただし、SF作品においても、空想科学というだけあって現実世界には存在しない科学法則を仮定し、それに基づいた世界や社会を描く試みがその歴史の初期から存在すること、逆にファンタジー作品においても錬金術や魔法などに、体系的であることを期待させる説明が用意されている場合があることなど、両者の線引きを困難にするようなケースがある。また執筆当時にそのように分類されていたかは別にして、SFとファンタジー双方の作品を発表する作家もおり、SFとファンタジー両方の性質を併せ持った境界線上の作品(SFファンタジー)も多数発表されている。

 ファンタジーの定義を広く「仮想の設定のもとに世界を構築する作品」とし、SFをサイエンス・ファンタジーとしてファンタジーに含める考え方もある。SFとファンタジー双方の作品を発表する作家であるアン・マキャフリイなどは、SFはファンタジーのサブジャンルであると度々語っている。

 また逆に、現代文学におけるファンタジーの形成と再評価の相当な部分、特にパルプ・マガジンに代表される(児童文学に分類されない)大人向けの部分の多くが、先行して市場が形成されていたサイエンス・フィクションの市場の枠内で行われてきたという歴史的な経緯から、ファンタジーをSFの有力な一分派とする考え方もある。サイエンス・フィクション研究家であるフォレスト・J・アッカーマンやSF作家でSF史の著書もあるブライアン・オールディスなどもこの見解である。

 どちらも極論ではあるが、この両者は明確な境界が存在し得ないほど類似している。これらを包括した呼称として「スペキュレイティブ・フィクション」がある。

 なお、ファンタジー的(ファンタジーの性質をもつ、幻想的)を意味する英語の形容詞は「ファンタスティック」 (fantastic) 、「ファンタスティカル」 (fantastical) であり、日本語圏で時として使われる「ファンタジック」という語彙は本来の英語では誤りとなる和製英語である。

 児童文学では、主人公が異世界と行き来するものをファンタジー、主人公がもともとその世界の住人であるものをメルヘンと分類している。

*ファンタジーの特徴

 ファンタジーの特徴として語彙や用語にこだわる形式主義がある。架空の設定に一貫性と堅牢な構造を持たせ、複雑な思想を伝えるために選択された歴史を持つ。例えば、日本の児童文学研究者である石井桃子は『子どもと文学』(1960年)のファンタジーの章でそう指摘している。

 同時に外観から思想や宗教寄りの傾向に対する批判もある。例えばフィリップ・プルマン(1946年 - )やJ・K・ローリング(1965年 - )は、作中にキリスト教的ドグマの込められた『ナルニア国物語』(1950年-1952年)に対して強固に批判を行っている。今日の文芸に対しては迂遠な思想よりも現実の社会が有する問題に個人がどう対応するか示唆が求められている。

 ここから形式主義を利用した新しい創作者たちは、現実と思想の両方の受容により問題へ対応する修辞を作品の主題にしており、これに対しては作品自体が大人である作者の執筆論に終始している、さらにミーイズムへ深化しているとの批判がある。作家のさねとうあきらは『超激暗爆笑鼎談・何だ難だ!児童文学』(2000年 星雲社)でファンタジーの「不連続性」を指摘している。

*文学におけるファンタジー

 文学史の中にファンタジーの起源を求めると、古代・中世の書物に記された神話や伝説、英雄物語などに行き着く[要出典]。例えば『ベーオウルフ』、『ニーベルンゲンの歌』、中世ロマンス、アーサー王伝説群などが挙げられる。

 そして、これらの神話伝説を素材として編まれた数々の文学作品がファンタジーの源流となり、また、ファンタジーの系譜にはイソップ童話のような童話から児童文学につながる流れもある[要出典]。

 近代文学におけるファンタジーは、19世紀から20世紀初頭にかけて隆盛を誇ったリアリズム文学に対するアンチテーゼとして出発している。すなわち、小説世界のルールは現実世界に準じ現実の一コマとして存在しうる物語であるというリアリズム文学に対し、小説世界のルールを小説世界で規定し現実にはありえない物語をファンタジー文学と呼んだのである。

 最初期のファンタジーは、主に児童文学の領域にみられる。すなわちチャールズ・キングスレー『水の子 陸の子のためのおとぎばなし』(1863年)やルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(1865年)などである。これらは、すでに単に子供向けではない大人向けの含蓄が含まれる点で、初期ファンタジー文学としての特質を有している。その後の流れとしては、ライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』(1900年)、ジェームス・マシュー・バリー『ピーター・パンとウェンディ』(1911年)、パメラ・トラバース『風にのってきたメアリー・ポピンズ』(1934年)などが挙げられる。これらもファンタジー文学、児童文学両方の扱いがなされる。

 やがてファンタジーは児童文学の一分野として扱われながらも、次第に対象(読者)を大人にも広げていき、またサイエンス・フィクションとも相互に影響しあって発展していく。児童文学に分類されない、大人向けのファンタジーとしてはロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』(1939年)や、ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』(1963年)などが代表作として挙げられる。ただしこの両作品はサイエンス・フィクションの時間テーマものの傑作としても扱われており、ファンタジー文学、SFの両方の扱いがなされる作品でもある。

*近代ファンタジーの形成
 
 児童文学に分類されない近代ファンタジーの形成は、ファンタジーの定義の解釈によって諸説はあるものの、狭義のファンタジーとしては1920年代から1940年代にかけて隆盛を誇ったパルプ・マガジンを嚆矢とすることができる。特に通常はSFとファンタジーとの境界ともいえ、そのどちらにも分類されるエドガー・ライス・バローズの火星シリーズ(第1作『火星のプリンセス』は1912年に原型が発表され1917年に完成)、ロバート・E・ハワードによるヒロイック・ファンタジーの最初の完成型とも言われる英雄コナンシリーズ(1932年に第一作発表)がこの時代の代表作であり、同時にJ・R・R・トールキン以前の近代ファンタジー文学の1つの典型と言える。

 なお、ハワードは多数の模倣者を生み出したことでも知られ、ハワードとその有象無象の模倣者たちはヒロイック・ファンタジーや同時代に隆盛を誇ったスペースオペラなどの形成に大きな役割を果たしている。

 同時期の特筆すべき事項としては、1923年創刊のパルプ・マガジン『ウィアード・テイルズ』、同じく1939年創刊の『アンノウン』の2誌の存在である。『ウィアード・テイルズ』はホラー・フィクションに、『アンノウン』はサイエンス・フィクションに近しい雑誌ではあるものの、ファンタジー的な要素も強く、トールキン以前の近代ファンタジーの形成には無視できない存在となっている。

 付け加えるなら、近代ファンタジー形成の黎明期である1910年代からパルプ・マガジンの市場が事実上消滅する第二次世界大戦の直前までの期間においては、市場をみてもファンタジーというジャンルは黎明期であった。例えば、児童文学に分類されない大人向けのファンタジー作品を専門に紹介するパルプ・マガジンは事実上存在していない(ただし『ウィアード・テールズ』を一応の例外と考えることは可能で、同誌を世界最初のファンタジー専門パルプ・マガジンとみなす場合もある)。この時代のファンタジー作品は、事実上ホラー・ノベルやウィアード・メナスと呼ばれる当時隆盛を誇っていた怪人もの、そして、サイエンス・フィクションの市場の中で発表されており、市場としてもジャンルとしても独立した存在と認知されるのは1930年代末期に前述の『アンノウン』誌や『Fantastic Adventures』誌などが創刊した辺りからである。ただし、認知されたとは言っても限定的なもので、特に一般層への認知度は現代とは比べものにならないほど低かった。事実、後述するトールキンの諸作品の登場後ですらも、バローズやハワードの諸作品はSFか冒険小説に分類されていたし、『ジェニーの肖像』も発表当時はSFに含まれるべきものとされていた。

 いったん区切ります

叙事詩的 ( No.136 )
日時: 2018/03/13 15:05
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: DM2H7tcU)

 続きです。

*近代ファンタジーの転機

このような近代ファンタジー文学のひとつの転機となったのは、J・R・R・トールキンによる『指輪物語』(1937年から1949年執筆、1954年刊行)である。『指輪物語』は1960年代後半に北米で人気を博し、その影響下で多くのファンタジー作家が登場した。トールキン作品の影響は文芸以外の形式の表現にも及んでいる。ただしその評価と後に与えた影響は、欧州と北米とでも、かなり異なっている。

 まず、欧州では、トールキンの「リアリズム文学へのアンチテーゼ」という第二者的な立場から脱却した「神話の構築」という独自の立脚点や、専門知識を駆使して架空の神話から人工言語まで編み出して背景世界を構築しているという点などが高く評価されている。この点で、トールキンは従来のファンタジー作家とは一線を画す存在であった。

 専門知識に従い世界観を構築した類例としては、トールキンの元同僚でもある宗教学者C・S・ルイスの『ナルニア国物語』シリーズ (1950年 - 1956年) や、文化人類学者、上橋菜穂子の『守り人』シリーズ(1996年 -)などがある。そうした傾向の作品を「ハイ・ファンタジー」と呼ぶこともある。

 ただしトールキン以前に(それがファンタジーというジャンルだとは認識されていなかったものの)相応の規模を持つ大人向けのファンタジー文学の市場が形成されていたアメリカ合衆国においては、事情が異なる。

 北米ではトールキンの文学性や世界観は評価され、後にその様式の作品も産み出されはするものの、「神話の構築」という視点は戦前のロバート・E・ハワードの時点ですでに形成されていたため、それが評価されることは稀であった(北米では『指輪物語』のブームに乗る形で戦前のファンタジー作品がペーパーバックとして多数復刊され、並列する形で紹介された)。模倣者が存在したという点についても同様である。また「リアリズム文学へのアンチテーゼ」という立脚点についても、英国や欧州ではそのような議論は正しいにせよ、ファンタジーの形成当初より「神話を持たない民」であるアメリカ人のための「人造の神話」としての性格が強かったアメリカ合衆国では、そもそもファンタジーが第二者的な立場の作品であるという意識自体が希薄であった。

*『フィールド・オブ・ドリームス』の野球場。現代的なファンタジーの舞台の一例。
 これらの事情の差は、サイエンス・フィクションがファンタジーの要素を融合させた作品を多数送り出す1960年代から1970年代にかけて欧州と北米との交流が進む過程で希薄になり、1980年代中盤には両者の姿勢にそれほどの差はなくなっている。

 他にもさまざまな作品が生み出されている。W・P・キンセラの『シューレス・ジョー』(1982年)はファンタジーの傑作として映画化されている(『フィールド・オブ・ドリームス』 1989年)。J・K・ローリングの『ハリー・ポッター』(1997年 - ) は、現代のイギリスを舞台に現実空間のすぐそばに魔法が通用する仮想空間を置くことで、リアリズム文学とファンタジー文学との融合を図る独特の作風を持ち、世界的なベストセラーとなっている。

*現代日本におけるファンタジー

 現代におけるファンタジー作品の舞台となる場所や時代は様々である。一例としてヨーロッパ、オリエントや古代日本、中華帝国など、各地・各時代を背景世界のモデルとした作品が挙げられるが、(作品が創作された時点での)現代や、全く架空の世界を舞台にした作品も多い。

 日本で「ファンタジー」と言う場合、ヨーロッパ風の世界で繰り広げられる物語を指すことがある。このようなファンタジーは時代背景、小道具、登場人物のふるまいなどは通念上のヨーロッパ世界をモデルとしているが、実際に人々が抱いていたり、仮定される世界観を、直接あるいは間接的に設定やストーリーに取り入れているのが特徴である。よく題材や道具立てに使われる要素として、ドラゴン(竜)や妖精を代表とする各種の怪物、魔法、王家、囚われの姫君の救出、立身出世などが挙げられる。

 しかし一方で日本で創作されたファンタジーの物語の一部には、「中世風」の物語を謳いつつも設定で、明らかに中世欧州には存在しなかった着想が用いられることがある。一例としては、貴族を完全に従え、王国の隅々にまで支配権を行き渡らせる君主が挙げられる。実際の中世欧州での王権は後の絶対王政時代ほどには強大でなく、領土統治も封建制に立脚した地方分権が基本であった。王権が強化され君主による中央集権的な統治が本格化するのは、封建制が崩壊し、有力貴族が力を失った絶対王政時代のことである。また、戦争で用いる武具に関しても、プレートアーマーを身に着けた兵士が主となって争い戦う姿が散見されるが、プレートアーマーが普及するのは15世紀のことであり、盛期中世の兵士は革鎧や鎖帷子を着用するのが一般的であった。騎士たちも、中には皇帝直属の独立した帝国騎士(ドイツ語版)もいたが、騎士全盛期のドイツでは多くの平騎士は元来諸侯に仕える家士の身分であった。このように後の時代の要素やイリーガルな着想を含んでいながら、それを一纏めにしてしまっていることが、結果として中世欧州に対する誤ったイメージを生み出している。

 こうした誤解には単なる作者側の知識不足(中世と近世を区別していないこと)だけでなく、中世“風”と明記されていながらそれを現実的な中世として真に受けてしまう、いわば受け取る側の問題や、時代区分における中世がかなり長い期間を指す用語である上に、その前後の時代区分に従って解釈が変化するという歴史学に関する問題も存在する(一般的には、社会が大きく変化した宗教改革期を近代の始まりとして1500年前後を中世の終わりとするが、長いスパンの社会変動を捉えて中世が17・18世紀まで継続したとみる論者もおり、通説が必ずしも自明であるわけではない)。

 ファンタジーというジャンルはライトノベルやオンライン小説でも広く好まれ、セカイ系、異世界転生などというサブジャンルも生まれている。ファンタジーの中でも特にヒロイック・ファンタジーはコンピュータRPGと相性が良く、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーなど数多くの名作が生み出されている。

*ファンタジーの舞台

 ファンタジーのうち、地球とは異なる異世界を舞台とするものを異世界ファンタジーあるいはハイ・ファンタジー、現代世界を舞台とし日常の中に異世界の存在が紛れ込むファンタジーはエブリデイ・マジック、現代ファンタジー、あるいは(ハイ・ファンタジーの対として)ロー・ファンタジーと呼ぶ。

 日常の中に異世界の存在が紛れ込む現代ファンタジーの派生として、魔法少女もの、異能バトルもの、伝奇小説などがある。

 一般に日本におけるファンタジーとは、中世西洋に着想を得た異世界を舞台とする"西洋ファンタジー"と呼ばれるものである。これに類似した表現として、"中華風ファンタジー"及び"和風ファンタジー"がある。主に過去の西洋を題材とする中世ファンタジーに対して、それぞれ過去の中国及び日本によく似た異世界を舞台とする物語を示す。中華風ファンタジーという用語は漫画『封神演義』が流行した1990年代に用いられるようになった。日本における中華風ファンタジーとしては小野不由美の「十二国記シリーズ」が著名である。和風ファンタジーでは平安時代の陰陽道をモチーフとした夢枕獏の『陰陽師』、古代日本を舞台とした荻原規子の「勾玉シリーズ」などがある。中東、特にアラビアの文化に着想を得た作品は、"アラビアンファンタジー"と呼ばれ、マギ(漫画)が著名である。これら以外の世界各地の文化に着想を得たファンタジーは単に"異世界ファンタジー"と評されることが多く、主な作家に上橋菜穂子などがいる。

*ファンタジーの下位ジャンル

 前述の通り、ファンタジーはかなり性格の異なる複数の作品群が含まれており、それらは下位ジャンルを形成している。こういった下位ジャンルについては、容易に分けられるものではなく、学術的に確立しているわけでもない。これらを以下に挙げる。

ハイ・ファンタジー:異世界、特に超自然現象が当たり前に存在する世界を舞台としたファンタジー。 エピック・ファンタジー:叙事詩ファンタジー。
ヒロイック・ファンタジー:英雄ファンタジー。主に主人公が超常的な力を持ち、悪の勢力を討ち果たしていく形式のもの。
歴史ファンタジー
ダーク・ファンタジー:重苦しい展開や悲劇的展開を重視したファンタジー。
バトル・ファンタジー
トリップ・ファンタジー:現実(をモデルにした世界)の住人が異世界に移動し、そこで何らかの活躍をするファンタジー。

ロー・ファンタジー:現実をモデルにした世界に超自然的要素が加味されたファンタジー。 オカルト・ファンタジー:魔術や幽霊、超古代文明などと言ったオカルトに分類されるものを主題としたファンタジー。
伝奇ファンタジー
異能バトルファンタジー

サイエンス・ファンタジー:SFとファンタジーの要素を混合した作品。
おとぎ話ファンタジー:漠然とした設定、ステレオタイプの人物、擬人観、魔法が普通に受け入れられている、といった伝承文学の特徴を有したファンタジー。
ゲームファンタジー:レベル・勇者・ステータス・モンスター・魔王など、RPGの諸要素の存在を前提とした世界を描くファンタジー。 魔王もの:邪悪な魔王とそれに立ち向かう勇者というRPGの王道展開を前提としたパロディ的ファンタジー。

ラブファンタジー : 恋愛内容を取り入れたもの。

 これにて終わりです。
 自分は異能バトルファンタジーやサイエンスファンタジーが多いみたいですね。伝記ファンタジーなんかも書いてみたいものです。

漸う跋扈「悪鬼羅刹」 ( No.139 )
日時: 2018/05/17 22:41
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: PlMpTUOM)

 久々の調べのタイムです。今回の題材は「妖怪」です!

*妖怪とは:日本で伝承される民間信仰において、人間の理解を超える奇怪で異常な現象や、あるいはそれらを起こす、不可思議な力を持つ非日常的・非科学的な存在のこと。妖(あやかし)または物の怪(もののけ)、魔物(まもの)とも呼ばれる。妖怪は日本古来のアニミズムや八百万の神の思想と人間の日常生活や自然界の摂理にも深く根ざしており、その思想が森羅万象に神の存在を見出す一方で、否定的に把握された存在や現象は妖怪になりうるという表裏一体の関係がなされてきた。

*概要

 時代ごとに人間が超自然現象と感じる事象の範囲は異なるが、時代をさかのぼればさかのぼるほどその範囲は広かったと考えられる。
 古来のアニミズム的な思想において、あらゆる事象に宿るとされていた霊的存在は「物の気」などとも表現されてきた。霊魂はそれぞれが感情を持つと信じられており、和んでいれば豊作のような吉事をもたらす「和魂」であり、荒れていれば災害や疫病のような凶事をもたらす「荒魂」であるとし、荒魂を和魂に変える手段が「祭祀」であり「鎮魂」であった。一般的に先祖や偉人、地域によって時には自然や動物も和魂として守り神となってもらえるように祀り続ける一方で、その時代では解明できない凶事と畏怖をもたらす存在も、祀ることで凶事をもたらさなくなるよう鎮魂が試みられてきた。つまり、元々は妖怪的存在とは荒魂のうち祀られなかった、祀ることに失敗した、もしくは祀り捨てられた存在に求めることができるといえる。
 もっとも、時代の進行に伴い、超自然現象ではなく合理的に説明できる事象の範囲が著しく増加していく。同時に、妖怪を盛んに絵巻や絵として造形化することにより見た目の固定化、キャラクター化が進み、畏れは和らぎ、時代の流れとともに妖怪は娯楽の対象へと移り変わっていく。娯楽化の傾向は中世から徐々に見られ始め、江戸時代以降に決定的なものとなる。

*妖怪の分類例

 風俗史学者の江馬務は、説話や物語、絵画作品など日本の文献にみられる妖怪と変化を取り上げ、以下のいくつかの分類を試みて著書である『日本妖怪変化史』や『おばけの歴史』で紹介をしている。
 「本体」がどのようなものであるか、類似しているかという「人間・動物・植物・器物・自然物」の5種の分類
どのように「化ける」かという変化の「現世的・精神的・輪廻的(来世的)・具象的」の4種の分類
「容姿」がどのような妖怪であるかという「人間・動物・植物・器物・建造物・自然物・雑」という7種の単独的容姿と、それらの複合的容姿のどれかであるかという分類
 日本の民俗学では、各地に伝承されていた妖怪の採集報告を出現する場所などで分け、以下のような分類を『綜合日本民俗語彙』(第5巻)の部門別索引などで示している。
山の怪・道の怪・木の怪・水の怪・海の怪・雪の怪・音の怪・動物の怪(実在の動物あるいは想像上の動物)

*歴史

*古代

 文献や言い伝えとしての妖怪が見える時代である。『古事記』、『日本書紀』といった歴史書や『風土記』等における太古からの伝承を説明している文の中で、「鬼」、「大蛇」や怪奇現象に関する記述が既に見える。また、平安時代には『日本霊異記』や『今昔物語集』を初めとして、怪異や妖怪にまつわる説話の登場する説話集も複数編纂されており、百鬼夜行に関する記述等も見られる。これら文献中の多くの妖怪たちは後の時代に引き継がれていく。しかしながら、これらの妖怪的存在がどのような姿をしていたかが言葉で語られてはいるものの、姿かたちを描いた絵画が付されているというわけではない。平安時代後期において『地獄草紙』などの仏教絵画に鬼などの表現が見られるものの、視覚的表現として妖怪が具体的に姿を現すのは中世、鎌倉時代に入って以降である。
 ヤマタノオロチのように元々は祀られる土地の神であったがスサノオに退治され妖怪に転落した存在や、弥三郎という盗賊を退治したところ彼の怨霊が毒蛇となって田の水を枯らしたので祀り上げて「井の明神」としたとあるように神に転じた存在、河童や犬神のようにある地域では神として祀られていても別の地域では妖怪とされている存在を例に取れるように、日本人の神に対する価値観の中で、妖怪と神の間を行き来している存在が見られる。

*中世

 書物としての妖怪から、絵巻物や御伽草子といった絵物語により具体的な姿を持った妖怪たちが続々と登場する時代である。寺社縁起として製作される絵巻がある一方で、信仰の対象としてではなく御伽草子などのように娯楽としての面の強く製作された絵巻もあり、妖怪たちも徐々に娯楽の対象になり始めていく。例えば妖怪退治の物語は妖怪に対する人間世界の優位性を強調しているとも言える。
 『酒呑童子絵巻』(鬼)、『是害坊絵巻』(天狗)、『俵藤太絵巻』(大蛇、百足)、『土蜘蛛草紙絵巻』(土蜘蛛)、『道成寺縁起絵巻』(大蛇)といった従来からの主要な妖怪にまつわる絵巻
『北野天神縁起絵巻』では人であった菅原道真が鬼の姿をした雷神になり人を襲うも、最後は祀られ神に転じる[9]。
『十二類絵巻』、『玉藻の草子』(玉藻前)、『藤袋草子絵巻』(猿)といった動物達の変化にまつわる絵巻
大切にされず捨てられた器物達に精霊が宿って妖怪となり人間たちに悪さを企てるが出家・成仏をする『付喪神絵巻』
多様な妖怪が勢ぞろいし行進を行う様子が描かれる『百鬼夜行絵巻』(ここでの百鬼夜行の妖怪たちの姿は平安時代のものとは異なったものと考えられている)
 このように、古代では文章でしか語られてこなかった妖怪は中世においては絵と物語で次々に視覚化されていった。また、御伽草子には浦島太郎、一寸法師といった昔話として現代においても馴染み深い物語も見られる。
これら絵巻物や芸能(能・浄瑠璃)を通じた娯楽の場に描かれる妖怪たちの要素は主として公家・寺社などが主体となっていたものであったが、室町・戦国時代を経て武家から町人にも文化の拡大と共にひろまってゆき、江戸時代初期と地つづきになっている。

*江戸時代

「新形三十六怪撰」『おもゐつづら』:月岡芳年 (明治25年)
延宝5年(1677年) - 『諸国百物語』が出版される。多くの変化、ばけ物などの話を収める。
宝永6年(1706年) - 『御伽百物語』 が出版される。「宮津の妖」(巻1)や「雲浜の妖怪」(巻4)など、収録されているいくつもの妖怪の話が、中国の小説集などに見られる話を日本を舞台に翻案したものである。
正徳2年(1712年)- 中国の類書『三才図会』を元に寺島良安が『和漢三才図会』を編纂成立。
正徳6年(1716年) - 用語の解説集である『世説故事苑』の中に「妖怪」の解説があり、「吾が俗の言い伝える怪事(俗に怪事を誤ってケチと言う)の類多し。鼬(いたち)の鳴き、狐の吼える、鼠の騒ぐ、鶏の宵、鳴烏の声、烏の屎衣を汚す、或いは釜甑の声を作(な)すの如きの類なり。此の類、渉世録に出だして、この妖怪祓う術見えたり、本據とすべし。」とある。
天明8年(1788年) - 北尾政美による黄表紙『夭怪着到牒』が出版される。妖怪図鑑の体裁をとった草双紙であるが、その巻頭には「世にいふようくわいはおくびょうよりおこるわが心をむかふへあらわしてみるといえども…」(世に言ふ妖怪は臆病より起こる我が心を向こうへ表わして見るといえども)とあり、これはこの時代からすでに妖怪の実在性を疑問視していた人がいたことを示している。
江戸時代には百物語のような怪談会が流行する中、語り手がまだ世間に知られていない未知の怪談・妖怪を求めた結果、中国の白話小説を翻案したり、翻案を他の伝承や物語とないまぜにすることが行われるようになり、妖怪を個人や出版物を通じて創作する事例というものも多く見られるようになる。翻案された中国の話には『剪灯新話』など日本で翻訳ずみであった作品[22]もあるが、直接原文から翻案されたものも見受けられている。
浮世絵など庶民の間で親しまれた絵画の画題としても妖怪は描かれ、有名な妖怪を描いた画家に葛飾北斎、歌川国芳、月岡芳年、河鍋暁斎などがいる。また、土佐派や狩野派などの画家によって絵巻物や絵手本として『百鬼夜行図』などの妖怪絵巻も江戸時代以降、盛んに描かれた。
印刷・出版技術の発展とともに、出版文化が発達していき、草双紙(赤本・黒本・青本・黄表紙[注釈 1]・合巻)や読本など創作作品の題材にも妖怪は盛んに用いられた。それらの書籍を扱う「貸本屋」の普及や利用により、庶民の中で各々の妖怪の様相が固定し、それが日本全国に広がっていった。たとえば河童に類する妖怪は江戸時代以前には、日本全国に多くの様相や解釈があったが、書籍の出版によって、それが現在も想像されているような「河童」の姿に固定されてゆく素地を形成していった。古文献や民間に伝承された妖怪とは別に、駄洒落や言葉遊びなどによって、この時代に創作された妖怪も数多く存在し、現在でいえば妖怪辞典のような位置づけであろう鳥山石燕『画図百鬼夜行』(1776年)シリーズや真赤堂大嘘『選怪興』(1775年)や森羅万象『画本纂怪興』(1791年)に描かれている妖怪はその一例である。そうして創作された妖怪の中には傘化けや豆腐小僧などが現在も知られている。
 江戸時代後期には、かるた、すごろく、立版古など児童向けの玩具に類する出版物の図柄にも妖怪が用いられるようになった。これは前述のごとく出版文化の発達に伴い妖怪画が浮世絵や版本を通じて人々と身近に接する機会が増え、本来は畏怖の対象だったであろう妖怪が人々にとって親しみのあるキャラクターとしても捉えられるようになっていったことが要因の一つなのではないか、と現代の研究では考えられている。これは明治に入って以後もめんこやカードなど時代にあわせてその媒体を増やしている。

*明治時代以降

明治24年(1891年) - 渋江保『西洋妖怪奇談』を出版。『グリム童話』などヨーロッパの昔話などを翻訳し紹介。
明治29年(1896年) - 井上円了『妖怪学講義』を出版。
明治33年(1900年) - 歌舞伎『闇梅百物語』が歌舞伎座で1月に上演される。傘一本足や河童、骸骨、雪女、おさかべ姫など多くの妖怪が登場する所作事であり、尾上菊五郎が家の芸であったおさかべ姫の役を含め多くの役を勤めた。
大正3年(1914年) - 白井光太郎『植物妖異考』を出版。白井は植物病理学者・本草学者の観点から植物の妖怪についての文献・事蹟を集成した。
明治維新後に急進した欧化政策を受け、西洋の物語も原書あるいは翻訳を通じて日本でも享受されるようになっていった。現在も古典落語として口演される『死神』に出て来る死神のおこなう動作や蝋燭を用いた表現などは、日本に古くから存在していたと見なされることもあるが、落語家の三遊亭円朝が明治20年代頃にグリム童話の「死神の名付け親」あるいはイタリアのオペラ『クリスピーノと代母(コマーレ)』(1850年)などといったヨーロッパの死神の登場する話をもとに翻案した新作落語であるとされ、この噺の中でのイメージが巷に広まったことが知られている。また、明治41年(1908年)に泉鏡花、登張竹風のふたりはハウプトマンの戯曲『沈鐘』(1897年)を共訳しているが、鏡花は『沈鐘』に明確な影響を受け戯曲『夜叉ヶ池』を執筆するなど、このように西洋の物語に登場するイメージなどを日本の妖怪のストーリーなどに翻案した作品も明治以降には発生している。

 

妖怪の山通信「烏天狗編」 ( No.140 )
日時: 2018/05/17 23:08
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: PlMpTUOM)

 題名の通りですね。

 今回は私、烏天狗の……間違えた。

 メジャーな妖怪の一種、烏天狗についてです。


*烏天狗とは

 大天狗と同じく山伏装束で、烏のような嘴をした顔をしており、自在に飛翔することが可能だとされる伝説上の生物。小天狗、青天狗とも呼ばれる。烏と名前がついているが、猛禽類と似た羽毛に覆われているものが多い。
剣術に秀で、鞍馬山の烏天狗は幼少の牛若丸に剣を教えたともいわれている。また、神通力にも秀で、昔は都まで降りてきて猛威を振るったともされる。中世以降の日本では、天狗といえば猛禽類の姿の天狗のことを指し、鼻の高い天狗は、近代に入ってから主流となったものである。
 和歌山県御坊市では、烏天狗のものとされるミイラが厨子に入れられて保存されている。江戸時代から明治時代にかけ、修験者たちがこれを担ぎ、利益を説きながら諸国を回ったといわれる。ただしこれは、2007年に保存事業の一環として行われた調査の際、トンビとみられる鳥の骨と粘土で作られた人造物であることが判明している。もっとも、天狗のミイラに関しては科学鑑定がなされる以前にも懐疑的な意見があり、平賀源内の「天狗髑髏鑑定縁起」ではそもそも不老不死とされる天狗の骨がなぜあるのだという意見を問う者もあったということが記されている。

*天狗と迦楼羅(カルラ)天

 天狗は、一説には仏法を守護する八部衆の一、迦楼羅天が変化したものともいわれる。カルラはインド神話に出てくる巨鳥で、金色の翼を持ち頭に如意宝珠を頂き、つねに火焔を吐き、龍を常食としているとされる。 奈良の興福寺の八部衆像では、迦楼羅天には翼が無いがしかし、京都の三十三間堂の二十八部衆の迦楼羅天は一般的な烏天狗のイメージそのものである。

*信仰上の烏天狗

 飯縄権現 - 飯縄山(長野県長野市、及び、上水内郡信濃町・飯綱町)や高尾山(東京都八王子市)など。

右ストレートでぶっ飛ばす ( No.142 )
日時: 2018/05/19 17:50
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UKFCOgWg)

 タイトルをいちいち変える遊びにはまってる。

 今回は格闘技を少し調べてみる。

*主に自分の体での攻撃、防御を行う技術、もしくはスポーツ、あるいはそれを基にした興行のことである。また単に格闘(かくとう)、格技(かくぎ)、体技(たいぎ)、マーシャルアーツ(martial arts)とも呼ばれる。狭義では、素手で組み合ったり、手足で打ち合ったりする形式の競技(en:Hand to hand combat)のことである。ルールが明文化され近代スポーツとしての体裁を整えた主として武術由来の試合競技を指す。武術というと武器を使用する技術の体系が含まれるが徒手のそれもあり、ほぼ格闘技と重なる。

*競技、興行としての格闘技

*概要

 格闘技は、競技の分類の一つである。球技、陸上競技と同次元であるといえる。競技であるため、安全性、実戦性、観戦者への娯楽性、競技者の満足等に鑑みて競技ごとに様々なルール(競技規則、禁止行為)が設けられている。例えばボクシングでは、ナックル以外の部位を使用する攻撃、および上半身の前側面以外の部位に対する攻撃はルールで禁じられている。また、試合を興行として行う例も数多い。それらは一般的スポーツと同様である。
 格闘技が他の競技と比して特徴的な点がいくつかある。1つが「1対1」である。エキシビションマッチなどのわずかな場合を除き、試合場内に同時に3人以上の競技者が存在することはない。団体戦にしても1対1を何回か繰り返すものである。
 また一定の基準を満たす攻撃が成功した場合(例:柔道の投げ技による一本)や特定の状態に持ち込まれた場合(例:ボクシングのKO)には、試合時間やそれまでのポイントにかかわらず、試合の決着がつく点である。つまり、一発逆転のチャンスがあると言える。加えて、大抵の格闘技で、制限時間が定められており、ほぼすべての競技で、引き分けの回避、試合時間の短縮などを目的にポイント制が導入されている。
 相手の体を直接どうにかする競技であるため、喧嘩や闘争と似ていることも多い。もともとは、戦場などでの使用を目的とした戦闘技術体系(後述)が、競技化されたものも多い。
 他方で対戦を前提としない種目もある。例えばそれぞれの流派に含まれる技法を一定の順で演じるもの、あるいはそれを組み合わせて対戦の様子を再現したりするものである。空手における『型』や中国武術における表演などがあり、これらはこじんで行われるものから3人以上で演じられるものもあり、総じて採点制で行われる。
 どういう行為が認められているか、で大きく分けて3種に分けられる。

1. 打撃系
 殴る蹴るという行為が認められていて、つかむ投げるなどの行為が認められていない競技。ボクシングやテコンドーなど。相手に攻撃を当て、実際のダメージにより勝敗を決する場合(直接打撃制)と、実際に与えたダメージでなく、しっかり当たったかにより勝敗を決する場合がある。前者の例がボクシングであり、後者がテコンドーである。またシュートボクシング、ムエタイ、ラウェイ、散打のように基本は打撃攻撃で、一部つかみながらの攻撃(首相撲、投げ、立ち関節)を認めているものもある。

2. 組技系
つかむ投げるなどの行為が認められていて、殴る蹴るという行為が認められていない競技。相手を倒すまでの攻防がメインの競技と、倒してからの攻防がメインの競技がある。相撲、レスリングなどがある。
3. 総合系
殴る蹴る、つかむ投げるの両者が認められている競技。

種類

 格闘技は異なる複数の競技をおこなう選手が他のスポーツより多い。特に以下の分類で同じ分類の競技ではより多くなっている。

 打撃系格闘技 - 組技系格闘技 - 総合格闘技

*打撃系格闘技

 打撃技(突き技、蹴り技など)を主体とする格闘技。空手道、カンフー、テコンドー、ボクシング、キックボクシング、シュートボクシング、ムエタイ、ラウェイ、サバット、散打などがある。ちなみにカンフーは、少林拳などの「北派(外家拳)」、太極拳などの「北派(内家拳)」、洪家拳などの「南派武術」に分類される。

*組技系格闘技

 組技(投げ技、絞め技、関節技、フォール技、固技など)を主体とする格闘技。柔道、ブラジリアン柔術、サンボ、キャッチ、レスリング、相撲、合気道などがある。ちなみにレスリングにはグレコローマンスタイルとフリースタイルがある。

*総合格闘技
 
 打撃技、組技、立技、寝技の要素を含有する格闘技。修斗、少林寺拳法、日本拳法、大道塾空道、ヨーロピアン柔術(JJIF)などがある。

*着衣格闘技 - 裸体格闘技

 組技の有る格闘技において規則上、着衣を掴めるか掴めないかは重要である。着衣の有無より掴むことを認めるかどうかで分類される。相撲はまわしを掴めるので着衣格闘技に分類される。
 また、空手、相撲、柔道、合気道、少林寺拳法の日本武道は「素足の文化」、ボクシング、レスリング、サンボ、キャッチ、サバットの西洋格闘技は「靴の文化」とも言える。

*着衣格闘技

 柔道、相撲、合気道、少林寺拳法、日本拳法、空道、ブラジリアン柔術、ヨーロピアン柔術(JJIF)、サンボ、散打などがある。

*裸体格闘技

 レスリング、キャッチ、修斗、ボクシング、キックボクシング、シュートボクシング、ムエタイ、ラウェイなどがある。

*立技格闘技

 寝技のない格闘技。相撲、空手道、合気道、ボクシング、キックボクシング、シュートボクシング、カンフー、ムエタイ、テコンドー、ラウェイ、サバット、散打などがある。

*立技組技系格闘技

 寝技がなく組技主体の格闘技。総じて「相撲」とも呼ばれる。護身や戦闘よりも神事、遊戯等を目的にした土着的なものが多い。相撲、ブフ(モンゴル相撲)、シュアイジャオ(中国相撲)、シルム(韓国相撲)、ラム(セネガル相撲)、コシティ(インド相撲)、ヤールギュレシ(トルコ相撲)などがある。

*戦闘技術としての格闘技

 素手や小さな武器を用いた戦闘技術という意味で「格闘技」を用いる用法もある。
その意味で用いられる格闘技、すなわち体系だった近接格闘術には、いくかの種類があり、白兵戦術、逮捕術、護身術などがそれにあたる。武術も意味的にはこれに含まれるが、武術は含めないのが慣習である。ちなみに徒手武術には沖縄武術や古流柔術などがある。
 それぞれ状況は異なるが、実際の闘争での戦闘術であり、競技である格闘技における技術とは似て非なるものである。

*近接格闘術

 一般に、軍隊格闘術、軍用格闘技、軍事格闘技などと呼ばれる。競技や興行の格闘技と違い、軍隊が戦争で行なう白兵戦を前提としているため、相手を殺傷することを目的とした技術である。全隊員に短期間で一定の戦闘力を身につけさせるため、習得容易で効果的な技が多い。軍隊では格闘術にあまり重きをおいておらず、体力向上、士気高揚目的という説もある。
 ソビエト連邦のコンバットサンボとシステマ、イスラエルのクラヴ・マガ、日本の自衛隊格闘術などがある。自衛隊格闘術は戦技競技会、徒手格闘選手権大会として競技化されている。

*逮捕術

 警察が犯人を逮捕するための技術で、主に日本拳法や武道をベースとしている。軍隊格闘術と違い、相手を殺傷するのではなく制圧、拘束するのを目的としている。逮捕術も競技化されている。
護身術
 自分の身体を防護することを目的とした技術であり、相手を攻撃することのみを目的としているのではなく、危険に近づかない知識や安全に逃れる方法を含む。
 伝統武術系護身術としては、截拳道系、戸隠流系、シラット系、合気道系、カジュケンポ系等が有名である。

妖怪の山通信「九尾の狐編」 ( No.143 )
日時: 2018/05/20 15:46
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 5aTpv6CQ)

 妖怪シリーズ2、今回は「九尾の狐で」です。

*九尾の狐とは:
九尾の狐(きゅうびのきつね)または九尾狐(きゅうびこ)九尾狐狸(きゅうびこり)とは、中国神話の生物。9本尻尾をもつ狐の霊獣または妖怪である。中国の各王朝の史書では、九尾の狐はその姿が確認されることが泰平の世や明君のいる代を示す瑞獣とされる。『周書』や『太平広記』など一部の伝承では天界より遣わされた神獣であるとされる。また一方では、殷の妲己や日本の玉藻前のように美女に化身して人を惑わす悪しき存在としても語られてきた。

*中国

 『山海経』「南山経」には、青丘之山に「有獸焉 其狀如狐而九尾 其音如嬰兒 能食人 食者不蠱」という記述がある。『白虎通』では皇帝の徳が良いと現われる瑞獣の一つとして記されているほか、九は子孫繁栄を示しているともあり、瑞兆を示す霊獣であるとしている。
 武王を主役にした物語『武王軍談』、あるいは『封神演義』などの小説、その源流となった元の時代の『武王伐紂平話』や明の時代の『春秋列国志伝』などでは、殷王朝を傾けたとされる美女・妲己の正体が九尾の狐(九尾狐、九尾狐狸)の化身であるとされている。

*日本

 斑足王と九尾の狐。歌川国芳の浮世絵より
 『延喜式』の治部省式祥瑞条には「九尾狐」の記載があり「神獣なり、その形赤色、或いはいわく白色、音嬰児の如し」とある。
 日本では玉藻前が九尾の狐の妖怪として有名である。平安時代に鳥羽上皇に仕えた玉藻前という美女の正体が「狐」で、退治されたという物語は、14世紀に成立した『神明鏡』にすでに見られる。しかし、室町時代の『玉藻物語』などでは尾が2本ある7尺の狐であると描写されており、九尾の狐とは語られていなかった。玉藻前が「九尾の狐」であるとされるようになったのは妲己が九尾狐であるという物語が玉藻前の物語に取り入れられるようになった江戸時代以降のことであると考えられる。玉藻前が九尾の狐であるとの設定を定着させたのは、読本作家の高井蘭山が著した読本『絵本三国妖婦伝』(1803年~1805年)や岡田玉山『絵本玉藻譚』(1805年)である。妲己(九尾狐)と玉藻前とについては、それ以前に林羅山が『本朝神社考』の「玉藻前」の項目で『武王伐紂平話』の話を引いている。
 一方、おなじく読本作家であった曲亭馬琴は『南総里見八犬伝』において善玉である九尾の狐「政木狐」を登場させている。馬琴は玉藻前に代表される九尾の狐を悪玉であるとするイメージは『封神演義』などの物語に影響された近年のものであるとして退け、史書などを活用し、九尾の狐は元来瑞獣であるという考証を展開している。馬琴のように、九尾の狐は本来は神獣で、物語の上で悪い狐であると語られるのは俗説・荒唐無稽な創作である、という論考はそれ以前からもたびたび学者や文筆家などが指摘をしている。

*朝鮮

 朝鮮においてはクミホ(구미호、九尾狐)と呼ばれる。クミホは美少女の姿に化けて男性をたぶらかしてその命を奪う、悪意ある存在として描かれる。クミホは人間になりたいと願っており、男性の命を奪うのも1000人分の心臓ないし肝を食すことで人間になるためという(変身譚も参照)。近年の大衆文化作品では、映画『クミホ(韓国語版、英語版)』(1994年)、劇場アニメ『千年狐ヨウビ』(2007年)、テレビドラマ『僕の彼女は九尾狐』(2010年)、テレビドラマ『ネイルサロン・パリス』(2013年)などが「クミホ」を扱っている。

*ベトナム

 ベトナムにおいては Cửu vĩ hồ(九尾狐)と呼ばれる妖怪である。この九尾の狐は、ハノイのタイ湖(西湖) (vi:Hồ Tây) に棲んでいたが、玄天鎮武神(Huyền Thiên Trấn Vũ)によって退治された。玄天鎮武神はチャンクオック寺(鎮国寺) (vi:Chùa Trấn Quốc) (別名、鎮武観)に祀られている

妖怪の山通信「天狗編」 ( No.144 )
日時: 2018/05/25 23:33
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 8jy42VPE)

 一回やらなかったかって? 以前のは「烏」天狗です。

*天狗とは:日本の民間信仰において伝承される神や妖怪ともいわれる伝説上の生き物。一般的に山伏の服装で赤ら顔で鼻が高く、翼があり空中を飛翔するとされる。俗に人を魔道に導く魔物とされ、外法様ともいう。また後白河天皇の異名でもあった。

 
*由来

 元々天狗という語は中国において凶事を知らせる流星を意味するものだった。大気圏を突入し、地表近くまで落下した火球(-3〜-4等級以上の非常に明るい流星)はしばしば空中で爆発し、大音響を発する。この天体現象を咆哮を上げて天を駆け降りる犬の姿に見立てている。中国の『史記』をはじめ『漢書』『晋書』には天狗の記事が載せられている。天狗は天から地上へと災禍をもたらす凶星として恐れられた。

 仏教では、経論律の三蔵には、本来、天狗という言葉はない。しかし、『正法念處經』巻19には「一切身分光燄騰赫 見此相者皆言憂流迦下 魏言天狗下」とあり、これは古代インドのUlkā(漢訳音写:憂流迦)という流星の名を、天狗と翻訳したものである。

 日本における初出は『日本書紀』舒明天皇9年2月(637年)、都の空を巨大な星が雷のような轟音を立てて東から西へ流れた。人々はその音の正体について「流星の音だ」「地雷だ」などといった。そのとき唐から帰国した学僧の旻が言った。「流星ではない。これは天狗である。天狗の吠える声が雷に似ているだけだ」

飛鳥時代の日本書紀に流星として登場した天狗だったが、その後、文書の上で流星を天狗と呼ぶ記録は無く、結局、中国の天狗観は日本に根付かなかった。そして舒明天皇の時代から平安時代中期の長きにわたり、天狗の文字はいかなる書物にも登場してこない。平安時代に再び登場した天狗は妖怪と化し、語られるようになる。

*付会と俗信

 空海や円珍などにより密教が日本に伝えられると、後にこれが胎蔵界曼荼羅に配置される星辰・星宿信仰と付会(ふかい)され、また奈良時代から役小角より行われていた山岳信仰とも相まっていった。山伏は名利を得んとする傲慢で我見の強い者として、死後に転生し、魔界の一種として天狗道が、一部に想定されて解釈された。一方、民間では、平地民が山地を異界として畏怖し、そこで起きる怪異な現象を天狗の仕業と呼んだ。ここから天狗を山の神と見なす傾向が生まれ、各種天狗の像を目して狗賓、山人、山の神などと称する地域が現在でも存在する。

 したがって、今日、一般的に伝えられる、鼻が高く(長く)赤ら顔、山伏の装束に身を包み、一本歯の高下駄を履き、羽団扇を持って自在に空を飛び悪巧みをするといった性質は、中世以降に解釈されるようになったものである。

 事実、当時の天狗の形状姿は一定せず、多くは僧侶形で、時として童子姿や鬼形をとることもあった。また、空中を飛翔することから、鳶のイメージで捉えられることも多かった。さらに驕慢な尼の転生した者を「尼天狗」と呼称することもあった。平安末期成立の『今昔物語集』には、空を駆け、人に憑く「鷹」と呼ばれる魔物や、顔は天狗、体は人間で、一対の羽を持つ魔物など、これらの天狗の説話が多く記載された。これは1296年(永仁4年)に『天狗草紙(七天狗絵)』として描写された。ここには当時の興福寺、東大寺、延暦寺、園城寺、東寺、仁和寺、醍醐寺といった7大寺の僧侶が堕落した姿相が風刺として描かれている。これら天狗の容姿は、室町時代に成立したとされる『御伽草子・天狗の内裏』の、鞍馬寺の護法魔王尊あるいは鞍馬天狗などが大きな影響を与えていると思われる。

 『平家物語』では、「人にて人ならず、鳥にて鳥ならず、犬にて犬ならず、足手は人、かしらは犬、左右に羽根はえ、飛び歩くもの」とあり、鎌倉時代になると、『是害坊絵巻』(曼殊院蔵)を始めとする書物に、天台の僧に戦いを挑み、無残に敗退する天狗の物語が伝えられるようになる。また、林羅山の『神社考』「天狗論」、また平田篤胤の『古今妖魅考』に、京都市上京区に存在する「白峯神宮」の祭神である金色の鳶と化した讃岐院(崇徳上皇)、長い翼を持つ沙門となった後鳥羽上皇、龍車を駆る後醍醐天皇ら、『太平記』に登場する御霊が天狗として紹介される。


 『吾妻鏡』天福2年(1234年)3月10日条の記述には、「2月頃、南都に天狗怪が現れ、一夜中にして、人家千軒に字を書く(「未来不」の三字と伝えられる)」と記述されている。『吾妻鏡』では、彗星に関する記述も多く記載されているが、この天狗の記述(13世紀中頃)に関しては、彗星ではなく、別の怪異(けい)と認識していたことが分かる。外観についての記述はないが、字を書けるということは分かる内容である(一夜にして千軒の家に字を書くことが、人ではなく、天狗の所業と捉えられた)。

 天狗は、慢心の権化とされ、鼻が高いのはその象徴とも考えられる。これから転じて「天狗になる」と言えば自慢が高じている様を表す。彼等は総じて教えたがり魔である。中世には、仏教の六道のほかに天狗道があり、仏道を学んでいるため地獄に堕ちず、邪法を扱うため極楽にも行けない無間(むげん)地獄と想定、解釈された。


 いったん区切ります。

Re: 幻想へ至る風 ( No.145 )
日時: 2018/05/25 23:34
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 8jy42VPE)

 続きです。

*天狗の種類

 前述のように、天狗が成立した背景には複数の流れがあるため、その種類や姿もさまざまである。一般的な姿は修験者の様相で、その顔は赤く、鼻が高い。翼があり空中を飛翔するとされる。このうち、鼻の高いのを「鼻高天狗」、鼻先が尖ったのは「烏天狗」あるいは「木の葉天狗」という。


*山伏天狗
 種類としては、天狗として世にあだなし、業尽きて後、再び人身を得ようとする「波旬」、自尊心と驕慢を縁として集う「魔縁」と解釈される場合もある。

 その伝承も各地に伝わっており、変わったものとして、紀州に伝わる、山伏に似た白衣を着、自由自在に空を飛ぶ「空神」、長野県上伊那郡では「ハテンゴ」といい、岩手県南部では「スネカ」、北部では「ナゴミ」「ナゴミタクリ」という、小正月に怠け者のすねにできるという火まだらをはぎとりに現われる天狗などが伝えられる。姿を見た者はいないが、五月十五日の月夜の晩に太平洋から飛んでくる「アンモ」もこの類で、囲炉裏にばかりあたっている怠け童子の脛には、茶色の火班がついているので、その皮を剥ぎにくるという。弱い子供を助けてくれ、病気で寝ている子はアンモを拝むと治るという。静岡県大井川では、『諸国里人談』に、一名を「境鳥」といい、顔は人に似て正面に目があり、翼を広げるとその幅約6尺、人間と同じような容姿、大きさで、嘴を持つ「木の葉天狗」が伝えられており、夜更けに川面を飛び交い魚を取っていたと記されている。また、鳥のくちばしと翼を持った鳥類系天狗の形状を色濃く残す「烏天狗」は有名である。有名な是害坊天狗などもこの種で、多くの絵巻にその姿が残されている。尼がなった「女天狗」や、狼の姿をした狗賓という天狗もいた。

*神としての天狗

 神として信仰の対象となる程の大天狗には名が付いており、愛宕山の「太郎坊」、秋葉山の「三尺坊」、鞍馬山の「僧正坊」(鞍馬天狗)、比良山の「次郎坊」の他、比叡山の「法性坊」、英彦山の「豊前坊」、筑波山の「法印坊」、大山の「伯耆坊」、葛城山の「高間坊」、高雄山の「内供坊」、富士山の「太郎坊」、白峰山の「相模坊」などが知られる。滋賀県高島市では「グヒンサン」といい、大空を飛び、祭見物をしたという。高島町大溝に火をつけにいったが、隙間がなくて失敗したという話が伝わっている。鹿児島県奄美大島でも、山に住む「テンゴヌカミ」が知られ、大工の棟梁であったが、嫁迎えのため60畳の家を1日で作るので藁人形に息を吹きかけて生命を与えて使い、2,000人を山に、2,000人を海に帰したと言う。愛媛県石鎚山では、6歳の男の子が山頂でいなくなり、いろいろ探したが見つからず、やむなく家に帰ると、すでに子供は戻っていた。子に聞くと、山頂の祠の裏で小便をしていると、真っ黒い大男が出てきて子供をたしなめ、「送ってあげるから目をつぶっておいで」と言い、気がつくと自分の家の裏庭に立っていたという。

*山神としての天狗

 天狗はしばしば輝く鳥として描かれ、松明丸、魔縁とも呼ばれた。怨霊となった崇徳上皇が、天狗の王として金色の鷲として描かれるのはこのためである。また、山神との関係も深く、霊峰とされる山々には、必ず天狗がいるとされ(それゆえ山伏の姿をしていると考えられる)、実際に山神を天狗(ダイバ)とする地方は多い。現在でも、山形県最上郡の伝承にみえる天狗は白髪の老人である。山伏を中心とする天狗の信仰は、民間の仏教と、古代から続く山の神秘観山岳信仰に結びついたもので、極めて豊富な天狗についての伝説は山岳信仰の深さを物語るものである。

 山形県などでは、夏山のしげみの間にある十数坪の苔地や砂地を、「天狗のすもう場」として崇敬し、神奈川県の山村では、夜中の、木を切ったり、「天狗倒し」と呼ばれる、山中で大木を切り倒す不思議な音、山小屋が、風もないのにゆれたりすることを山天狗の仕業としている。鉄砲を三つ撃てばこうした怪音がやむという説もある。その他、群馬県利根郡では、どこからともなく笑い声が聞こえ、構わず行くとさらに大きな声で笑うが、今度はこちらが笑い返すと、前にもまして大声で笑うという「天狗笑い」、山道を歩いていると突然風が起こり、山鳴りがして大きな石が飛んでくる「天狗礫」(これは天狗の通り道だという)、「天狗田」、「天狗の爪とぎ石」、「天狗の山」、「天狗谷」など、天狗棲む場所、すなわち「天狗の領地」、「狗賓の住処」の伝承がある。金沢市の繁華街尾張町では、宝暦5年(1755年)に「天狗つぶて」が見られたという。
 静岡県の小笠山では夏に山中から囃子の音が聞こえる怪異「天狗囃子」があり、小笠神社の天狗の仕業だという。佐渡島(新潟県佐渡市)でも同様に「山神楽」(やまかぐら)といって、山中から神楽のような音が聞こえる怪異を天狗の仕業という。岐阜県揖斐郡徳山村(現・揖斐川町)では「天狗太鼓」といって、山から太鼓のような音が聞こえると雨の降る前兆だという。

 また夜中に明かりをつけ飛ばす「天狗の火」の話など、神奈川県津久井郡内郷村(現・相模原市緑区)で夜中に川へ漁に行くと真っ暗な中を大きな火の玉が転がることがある。河原の石の上を洗い清め採れた魚を供えると、火の玉が転がるのが止まる。また投網を打ちに行くと、姿は見えないが少し前を同じく投網を打つものがいる。また大勢の人の声や松明の灯が見えるが誰もいない、これは「川天狗」と称し、川天狗に対して山に住む天狗を「山天狗」ともいう。

 「天狗の揺さぶり」の話もある。山小屋の自在鉤を揺さぶったり、山小屋自体までガタガタ揺する。さらには普段住んでいる家まで揺する。埼玉県比企郡では天狗が家を揺さぶるのは珍しくなく、弓立山近くの山入では夜、山小屋を揺さぶる者が居るので窓からそっと覗くと赤い顔の大男がいたので、驚いて山の神に祈り夜を明かしたという話が伝わっている。

 特に、鳥のように自由に空を飛び回る天狗が住んでいたり、腰掛けたりすると言われている天狗松(あるいは杉)の伝承は日本各地にあり、山伏の山岳信仰と天狗の相関関係を示す好例である。樹木は神霊の依り代とされ、天狗が山の神とも信じられていたことから、天狗が樹木に棲むと信じられたと考えられる。こうした木の周囲では、天狗の羽音が聞こえたり、風が唸ったりするという。風が音をたてて唸るのは、天狗の声だと考えられた。愛知県宝飯郡にある大松の幹には天狗の巣と呼ばれる大きな洞穴があり、実際に天狗を見た人もいると云う。また埼玉県児玉郡では、天狗の松を伐ろうとした人が、枝から落ちてひどい怪我を負ったが、これは天狗に蹴落とされたのだという話である。天狗の木と呼ばれる樹木は枝の広がった大木や、二枝に岐れまた合わさって窓形になったもの、枝がコブの形をしたものなど、著しく異形の木が多い。
 
 民俗学者・早川幸太郎の『三州横山話』によると、愛知県北設楽郡東郷村出沢の三作という木挽きが仲間8人と山小屋に居たとき、深夜に酒2升を買い、石油の缶を叩いて拍子をとり乱痴気騒ぎをした。すると、山上から石を投げ、岩を転がし、小屋を揺さぶり、火の玉を飛ばし、周りの木を倒す音がした。一同は酔いが醒めて抱き合い、生きた心地もしなかった。夜が明けたら木1本倒れていなかった。天狗の悪戯であったという。この話は「天狗倒し」「天狗礫」「天狗火」「天狗の揺さぶり」が一挙に現れたもので興味深い話である。これらの話は大体天狗の仕業とされる代表的なもので、全国津々浦々少しずつ話を変えて伝えられている。

 信州佐久稲子(長野県小海町)の山奥に「天狗沢」という所がある。ここに天狗が住み、里へ出て悪事を行うので、天狗を神として祀ったら、それはなくなった。天狗の宮を木霊神社(こだまじんじゃ)と言う。

*天狗と猿田彦
 
 古事記・日本書紀などに登場し、天孫降臨の際に案内役を務めた国津神のサルタヒコは、背が高く長い鼻を持つ容姿の描写から、一般に天狗のイメージと混同され、同一視されて語られるケースも多い。

 祭礼で猿田彦の役に扮する際は、天狗の面をかぶったいでたちで表現されるのが通例である。

*天狗と迦楼羅(カルラ)天
  
 天狗は、一説に仏法を守護する八部衆の一、迦楼羅天が変化したものともいわれる。カルラはインド神話に出てくる巨鳥で、金色の翼を持ち頭に如意宝珠を頂き、つねに火焔を吐き、龍を常食としているとされる。奈良の興福寺の八部衆像では、迦楼羅天には翼が無いが、京都の三十三間堂の二十八部衆の迦楼羅天は一般的な烏天狗のイメージそのものである。

*高鼻(鼻高)天狗と伎楽面(ぎがくめん)

 日本の古代に大陸より渡来し、推古朝から鎌倉時代初期まで行われていた仮面音楽劇であった、伎楽で用いられた伎楽面の一部に、高鼻の天狗面と鼻などの形状が顕著に類似したものが見られる。また他の伎楽面には、高鼻天狗面同様、目が金色(白目が金色)になったものがある。これらの事から、伎楽面が高鼻天狗(面)の起源であるとする説が唱えられている。

 なお、一般に伎楽面の顔形は、古代西方世界人(白人)の顔形に影響を受けたものが多いといわれる。その白人的特徴が高鼻天狗(面)に受け継がれているとも考えられる。

東方キャラクターズ1「博麗霊夢」 ( No.148 )
日時: 2018/05/26 15:51
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: n0eyMCWw)

 題名の通りです。

*博麗霊夢とは:「東方Project」という作品群における主人公のひとりで、巫女。博麗 靈夢(「霊」の字が旧字体の「靈」になっている)と表記されている作品もある。

*ゲームにおける性能

 いくつかの例外はあるが、東方Projectの弾幕系シューティングゲームでは概ね以下のような性能を持つ。
自機選択画面では初期位置に設定されており、扱いやすさを重視した性能となっている。
『妖々夢』以降は当たり判定が他の登場人物よりも小さめに設定されており、また喰らいボムを発動させやすくなっている。

*人物(『怪綺談』以前および『秋霜玉』)

 東方Projectの『靈異伝』から『怪綺談』までの各作品に、主人公として登場している。『紅魔郷』以降での名前は「霊夢」だが、『怪綺談』以前では「靈夢」となっている(読みは同じ)。東方Projectではなく作者もZUNではないが、ZUN公認で正式にゲスト出演している『秋霜玉』では「靈夢」ではなく「霊夢」になっている。

 『怪綺談』以前に登場する博麗靈夢は、『紅魔郷』以降の博麗霊夢と基本的には同一人物であるとされている。

 『紅魔郷』以降とは服装や髪の色(『怪綺談』以前は紫色)が異なっている。当初は白衣に緋袴という服装だったが、『怪綺談』では緋袴が緋色のスカートになっている。PC-98版の頃は空を飛べなかったため、空飛ぶ亀の玄爺に乗って移動していた。『秋霜玉』では『紅魔郷』以降に近い姿になっており、玄爺にも乗っていない。

 生まれつき高い霊力と才能を持っていて、霊気を放出したり得意の体術と組み合わせたりもできる。また神仙術も修得している。博麗の血筋であるため、最強の力を持つという秘宝「陰陽玉」を扱うこともできる。持って生まれた才能のおかげであまり修行せずとも強いが、修行不足のせいで悪霊封印がすぐ解けたり、当初は修行不足過ぎて陰陽玉を操れず振り回されたりしている。

 変な事に巻き込まれる特殊体質を持っているため、いつも変な事に巻き込まれるが、修行もせず暇を持て余しているので変な事を期待して楽しんでいる。

*人物(『紅魔郷』以降)

 博麗神社に住む巫女。ほぼ全ての東方Project作品で主人公として登場している。

*容姿

 年齢は明らかにされていないが「少女」とされている。髪の色は黒色で、髪型は作品によって異なる。どの髪型でも共通して大きな赤色のリボンをつけている。

 主に紅色を基調とした巫女装束を着用している。この巫女装束には袖がついておらず、霊夢は白色の袖を別途腕に括りつけ、肩と腋の部分を露出させており、下は袴ではなくスカートになっている。この服は古道具屋「香霖堂」の店主・森近霖之助に作ってもらった物で、仕立て直しなども彼に依頼している。巫女装束のデザインは、作品ごとに微妙に異なっている。『紅魔郷』ではパチュリー・ノーレッジとフランドール・スカーレットから「そこの紅白」と呼ばれ、『妖々夢』ではアリスに「所詮、巫女は二色」と言われている。

 『月刊コンプエース』Vol.13に掲載された『三月精』第2部第7話で、霊夢が菜箸を持っているコマの枠外に「左利き」と書き込まれているが、単行本では記述が無くなっている。

*能力

 主に空を飛ぶ程度の能力 (霊力を操る程度の能力)

*性格

 単純かつ裏表の無い性格で、人・妖怪を問わず惹き付ける不思議な雰囲気の持ち主。

 努力が報われると信じておらず、一生懸命に取り組むことを嫌っている。アリス・マーガトロイドの「全力で戦って負けると後がないため本気を出さない」という性格は、霊夢に似ているとされる。

 修行嫌いでほとんど修業はしていないため、強さは「そこそこ」。『萃夢想』では、修行不足を天性の才能でカバーしており非常に強いとされている。

 妖怪退治を仕事としているため妖怪に対しては厳しい態度を取っているが、自身は人間にも妖怪にもさほど興味はない。誰でも平等に扱うが、その反面、誰も仲間として見ていない。仕事に関しては無慈悲。強い妖怪からはこのような性格が好まれているが、弱い妖怪からは怖れられている。

*生業

 博麗神社の巫女としての仕事を行なっている。

*特殊能力

 色々な不思議な力を持つが、特に上記の「空を飛ぶ程度の能力」を使う。一部の技ではあらゆるものから宙に浮き、透明人間のような状態(無敵)になることも可能で、もし遊び(時間制限付きのスペルカードルール)でなければ誰も勝つことができないとされる。
 
 結界に関連した力も持っていて、一部のスペルカードで結界を使っているほかに、任意に博麗大結界を緩めたりすることもできる。『妖々夢』では、幽明結界に触れただけで消滅させた。

 『儚月抄』では「神降ろし」という能力を修行し始めた。これは、神の性質などを示す神霊を身体に宿すことで、神の力を使うことができるというものである。その他、神降ろしではないが神に関するものとして、『香霖堂』単行本第23話での神の力を用いた疫病封じや、『三月精 第2部』第15話-16話での神を鎮める儀式なども行なっている。

 骨に宿る魂を見ることができるが、霊夢本人に言わせるとこれは巫女だからとのこと。

*その他

 スペルカードルールは、妖怪からの相談を受けて博麗霊夢が制定したものである。

 「予知夢」という意味を持つ霊夢という名前のとおり勘が非常に鋭く、サイコロの目を確実に当てることができる。

 霊夢いわく「私が賽の目を予想したということをサイコロが覚えている」からという。。

*博麗神社と博麗の巫女


 博麗霊夢は、博麗神社の巫女である。博麗神社の巫女は代々、博麗大結界を管理し、妖怪を退治し、異変が起きればそれを解決している。幻想郷の維持のためには、博麗神社と博麗の巫女が不可欠であるとされる。

 『靈異伝』では「現在、この神社は彼女一人でもっている。」とされている。霊夢が現役を務める以前は、博麗神社は参拝客はそれなりに居て妖怪も神社に近寄らなかったとされるが、霊夢の代では「妖怪神社」と呼ばれるほど妖怪に居つかれており、参拝客もほとんどいない。

 『妖々夢』のマニュアルには、「幻想郷風土記」の追記として「博麗神社 第13代巫女」が記したとされる文章がある。『求聞史紀』では、「幻想郷縁起」の参考文献として博麗神社社務所編「幻想郷風土記」が挙げられている。『封魔録』では靈夢に関して「博麗の血を引くもの」という文章があるが、『儚月抄 漫画版』第20話では月へ行ったまま帰ってこない霊夢に関して射命丸文が「そろそろ新しい巫女を捜さなきゃいけない」と言っており、博麗の血縁の設定が曖昧になっている。

 博麗神社のおみくじには末吉はないが、これは努力をすれば報われるという考えを霊夢が信じていないため。ただし、魔理沙がいたずらで末吉を混ぜることがある 。

*陰陽玉

 ゲームにおける博麗霊夢の装備のひとつ。陰陽太極図模様の球体。作品によっては、複数個現れたり、1つしかないような扱われ方をされることもある。

 PC-98版ゲーム作品では、博麗神社最大の秘宝。霊力が籠った不思議な鉱石で出来た玉とされている。一見するとただの玉でありとても武器とは思えないが、博麗の血筋が使うと底知れない霊力を発する。正体不明の玉だが強大な霊力があるため、何かの霊魂が宿っているか生命体であるらしい。霊体や魔性の物は、陰陽玉のような霊力のある武器でのみ倒すことができる。魅魔によれば、博麗の血統である靈夢しか扱えない。使用者の力に影響され、それを吸収していく。満ち足りればその究極の力を放出し、元に戻り再び吸収を始める。

 『靈異伝』のグッドエンディングでは、魔界ルートでは妖精に、地獄ルートでは山歩き(竹本泉作品の登場人物)に変化する。バッドエンディングでは大爆発を起こしたり地球を消滅させた後、背景に靈夢と「うそ」という赤文字が現れる。『封魔録』のグッドエンディングでは、玄爺により、博麗の力とは陰陽玉の「真の力」を引き出すためのものであると説明される。「真の力」は、高機動タイプでは匂いを選べる芳香剤、防御タイプでは甘味を食べても太らなくなる力、攻撃タイプでは餌やトイレなどの世話が不要な猫となる。

 『紅魔郷』以降の作品でも引き続き霊夢の装備として登場する。『地霊殿』で地下に潜る際、八雲紫により地上と遠隔通信できる機能が付けられた。この通信機能は『地霊殿』後も継続していたが、『三月精 第3部』第10話で紫から指摘されるまで霊夢は気付いていなかった。『三月精 第3部』第17話では、陰陽玉が博麗神社の神体であることが示唆されている。

*テーマ曲

東方妖恋談 - 『夢時空』対戦時。
少女綺想曲 〜 Capriccio - 『東方幻想郷』4面ボス時。
二色蓮花蝶 〜 Ancients - 『秋霜玉』エキストラステージボス時。
少女綺想曲 〜 Dream Battle - 『永夜抄』4面ボス時。「少女綺想曲 〜 Capriccio」のアレンジ。
春色小径 〜 Colorful Path - 『花映塚』対戦時。

*その他のメディアにおける「博麗霊夢」

 タイトー発売のゲーム『ラクガキ王国』シリーズは、ZUNが開発に関わっており、ゲーム中に「ハクレイのミコ」という隠しキャラが登場する。作品中のテロップには「製作者:ZUN」と表記されている。霊夢のスペルカードである「夢想封印」はこの作品が初出である。なお同ゲームの説明書には開発段階のスクリーンショットが用いられており、記載されている名前は「さよちゃん」である。
 2012年2月23日にバンダイナムコゲームスから発売されたコンピュータゲーム『ねんどろいど じぇねれ〜しょん』では、ねんどろいどの博麗霊夢が登場。声付きでの出演だが、声優は公表されていない。
スクウェア・エニックス社のオンライン対戦型トレーディングカードゲーム『LORD of VERMILION Re:2』の「再征」バージョンから、博麗霊夢がゲスト参戦している。声優は村川梨衣。
 コナミデジタルエンタテインメントの音楽ゲーム『pop'n music ラピストリア』にて、2015年4月30日より博麗霊夢がキャラクターとして登場として登場し、条件を満たすとプレイヤーキャラクターとして使用できる。2015年11月26日稼働開始の『pop'n music éclale』より無条件で使用できるようになった。

東方キャラクターズ2「霧雨魔理沙」  ( No.149 )
日時: 2018/06/01 00:36
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: gFKHYZy2)

*霧雨魔理沙とは:同人サークル上海アリス幻樂団によって制作された作品群「東方Project」に登場する架空の人物。同作品群における主人公のひとりで、魔法使いの少女である。その存在について作者であるZUNは、「魅力のある脇役」「サブキャラ」と語っている。『紅魔郷』付属の「おまけ.txt」では「主人公」と明記されている。

*ゲームにおける性能

 いくつかの例外はあるが、東方Projectの弾幕系シューティングゲームでは概ね以下のような性能を持つ。
移動スピードが、自機の中では速いほうである。
 ショットの攻撃力は高いが、攻撃範囲が狭い。
 魔理沙が用いるスペルカードのひとつに、【恋符「マスタースパーク」】がある。モチーフはゲーム『式神の城』の登場人物「S.Tagami」が使用するボム「N.E.P.」。

*人物(『怪綺談』以前および『秋霜玉』)

 人間の魔法使い。『封魔録』4面で魅魔の手下として初登場した。『封魔録』4面の会話場面のみ「魔梨沙」と表記されている。これは、製作者のZUNが間違えた為である。『封魔録』では髪が赤いが、『夢時空』から金髪になった。『夢時空』からは自機キャラのひとりになり、以降は主人公のひとりという位置づけになる。一人称は「わたし」か「私」。
『封魔録』のバッドエンドでは、靈夢を鍛えるべく神社に現れる。それ以降の作品のエンディングでも、魔理沙が博麗神社に遊びに来る場面がある。『怪綺談』のエンディングでは逆に、魔理沙の家に靈夢が訪れている。ZUN公認で正式にゲスト出演している『秋霜玉』では、「霊夢がいないとつまんなくて死んでしまう位」霊夢とは仲が良いが、一方で才能だけで強い霊夢を妬むこともあるとされている。
 『怪綺談』以前に登場する霧雨魔理沙は、『紅魔郷』以降の霧雨魔理沙と容姿や口調に変遷はあるが、基本的には同一人物であるとされている。
 魅魔を「魅魔様」と呼び、慕っているが、二人の関係の詳細は明かされていない。
 PC-98版ゲーム作品では『紅魔郷』以降のほとんどの作品と同様に、箒に乗って空を飛ぶ。『秋霜玉』では箒には乗らず、翼のようなもので飛んでいる。

*人物(『紅魔郷』以降)

魔法の森に住む人間の魔法使い。ほぼ全ての東方Project作品で主人公として登場している。

*容姿

 年齢は明らかにされていないが「少女」とされている。髪型はウェーブのかかった金髪のロングヘアーであり、左の髪を結んでいる。
 デザインは作品によって変化しているが、「黒系の服」という服装は共通している。黒い服を着ているのは、汚れが目立たないから。全体的には白と黒のカラーリングになっているが、稗田阿求著「幻想郷縁起」にも黒い服装に黒い帽子と書かれているように作中では黒ばかり強調されており、『紅魔郷』ではパチュリー、『妖々夢』では幽々子、『萃夢想』では妖夢と萃香、『永夜抄』では妖夢から、それぞれ「黒いの」と呼ばれている(幽々子からは「黒い魔」とも)。黒色の先がとがった帽子(魔法使いの帽子)を着用している。帽子やスカートには様々な小物を入れて隠し持っている。

*能力

 魔法を使う程度の能力

*性格

 ひねくれ者な上に性格が悪いが、根は真っ直ぐで努力家。何処へ行っても迷惑がられるが、実際に迷惑な行動も多い。魔法使いなので魔法を使う妖怪と相性が良いが、それらにはあまり好かれてはいない。
 蒐集癖があり物が捨てられないが、それらの一部は森近霖之助が引き取っている。幼少の頃に霖之助から受けた影響で、鉄くずなど金属を集めるようになっている。他にもどこからか集めてきたグリモワール(魔導書)やマジックアイテムを多く所持しているが、集めることに意義があると思っていて使っておらず、また整理が出来ない性格のため、家の中はアイテムで散らかり放題になっている。
 喋り方の特徴として、語尾に「〜だぜ」「〜か?」等をつける口調が多く、男性のような話し方をする。一人称は「わたし」か「私」。

*生業

 魔法の森の中で自宅兼魔法関係の何でも屋「霧雨魔法店」を開いているが、立地が悪い上に留守がちなので全く繁盛していない。『三月精 第2部』第9話で訪れた光の三妖精が、初めて店に直接訪れた客だという。このとき魔理沙は、自分が定期的に博麗神社に訪れているのは霊夢のところにやって来る妖怪退治の依頼を勝手に横取りするためだと話している。
 「幻想郷縁起」では「もう一つの仕事が泥棒稼業」と書かれており、本人は「自分が死ぬまで借りていくだけだ」として正面から堂々と物を盗んでいる。

*家族

 人間の里の大手道具屋「霧雨店」の一人娘であるが、魔理沙は実家から勘当された身らしく、魔理沙のほうも実家には関わるのを避けていて絶縁状態にある。
 『香霖堂』単行本第20話には、霧雨家の人間で、霖之助から「霧雨の親父さん」と呼ばれる人物が登場している。

*魔法

 魔法使いである魔理沙は光と熱を持った見た目が派手な魔法を好んで使うが、そのための地道な準備や努力、研究に余念がない。彼女の魔法には物を破壊する程度の効果しかないが、それでも人間の使う魔法の中では最高クラスの威力がある。それ以外の魔法はほとんど使えない。人間として魔理沙ほど魔法を使いこなしている者は珍しいらしく、稗田阿求からは将来的に「種族としての魔法使い(妖怪)」になるかもしれないと注目されている。『香霖堂』単行本第22話の、作中から4、5年前に行なわれた「流星祈願会」(流星雨の観望会)以降、星を模した魔法を使うようになった。
魔法と関連して、以下の道具を用いている。

*魔法の箒

 箒が魔法使いの必需品であると考えており、ほとんどの登場作品では飛行時に箒に乗っている。黄昏フロンティアが絵を担当する『萃夢想』『緋想天』『非想天則』では箒に乗って飛ぶのは登場時および一部のスペルカード使用時のみであり、飛翔システムを行うとき箒を用いる描写はない。比良坂真琴が絵を担当する『妖精大戦争』では、箒を用いず浮遊している描写がある。
この箒は元は普通の竹箒だったが、魔法の影響を受けて成長するようになったとされる。

*ミニ八卦炉

 魔理沙が実家を飛び出したときに、森近霖之助が魔理沙のために作ったマジックアイテム。魔力を燃料とする小さな火炉。熱量を自在にコントロールする性能の他にも、霖之助の趣味で様々な機能が付け加えられている。元は霖之助が昔使っていた魔法で暖める火炉で、後に魔理沙の希望による霖之助の改良でヒヒイロカネ製になっている[10]。
『永夜抄』でのスペルカード【魔砲「ファイナルマスタースパーク」】の解説(スペルプラクティス「カードの補足」No.100)によれば、同スペルカードはミニ八卦炉に魔法をかけることで発動するようである。

*その他

 霖之助によれば、魔法の森に生えているキノコについて、魔理沙以上に詳しい人間は他に居ない[13]。
ZUN著の東方Project関連書籍『The Grimoire of Marisa』は、その内容が「霧雨魔理沙が自ら書いたスペルカードの本」という設定になっている。

*関連する人物

 霧雨の親父さん
 『香霖堂』単行本第20話に登場。人里にある大手道具屋「霧雨店」の主人で、霧雨家の人物。

 森近霖之助
 『香霖堂』の主人公。魔法の森の近くにある道具屋「香霖堂」の店主。かつて「霧雨店」で修業をしており、魔理沙が幼いころから面識がある。

 魅魔
 『封魔録』で、魔理沙の上司のような立場として登場。魔理沙からは「魅魔様」と呼ばれ、慕われている。

 博麗霊夢(靈夢)
 東方Projectのもうひとりの主人公。博麗神社の巫女。霖之助が見た限りでは、霊夢と魔理沙は仲が良い[14]。
 
 アリス・マーガトロイド
 魔法使いの妖怪。『永夜抄』では魔理沙のパートナーを務める。

テーマ曲[編集]
恋色マジック - 『封魔録』4面ボス時。
Dim. Dream - 『夢時空』対戦時。
星の器 〜 Casket of Star - 『東方幻想郷』4面ボス時。
魔女達の舞踏会 〜 Magus - 『秋霜玉』エキストラステージボス戦時。
恋色マスタースパーク - 『永夜抄』4面ボス戦時。「恋色マジック」のアレンジ。
オリエンタルダークフライト - 『花映塚』対戦時。
メイガスナイト - 『妖精大戦争』エキストラステージボス戦時。「魔女達の舞踏会 〜 Magus」のアレンジ。

*その他のメディアにおける「霧雨魔理沙」

 2012年2月23日にバンダイナムコゲームスから発売されたコンピュータゲーム『ねんどろいど じぇねれ〜しょん』では、ねんどろいどの霧雨魔理沙が登場。声付きでの出演だが、声優は公表されていない。
キックボクサーの長島☆自演乙☆雄一郎が、原作者のZUNの許可を得た上で霧雨魔理沙のコスプレをして試合に臨み、優勝している。
コナミデジタルエンタテインメントの音楽ゲーム『pop'n music ラピストリア』にて、2015年4月30日より霧雨魔理沙がキャラクターとして登場し、条件を満たすとプレイヤーキャラクターとして使用できる。2015年11月26日稼働開始の『pop'n music éclale』より無条件で使用できるようになった。

東方キャラクターズ3「魂魄妖夢」 ( No.150 )
日時: 2018/06/02 12:09
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: kp4OqQP6)

*魂魄妖夢とは:『東方Project』の登場キャラクター。初出は東方妖々夢5面ボスで、それ以降の複数作品にも主に自機として登場。

*概要

種族 人間と幽霊のハーフ

二つ名 幽人の庭師

能力 剣術を扱う程度の能力

テーマ曲 広有射怪鳥事 ~ Till When?


 冥界の白玉楼に住む剣術指南役兼庭師。種族は人間と幽霊のハーフ。
ただしハーフといっても、人間と幽霊の間にできた子供ではなく、半人半霊体質の種族ということ。

 半分生きていて半分死んでいる、半分実在していて半分幻という半人前。でも剣は二本。 誰もが「幽霊やってて良かった」と言ったという。そんな姿に、半分人間の妖夢は 「半分幽霊やってて半分良かった」と半分同調する(『妖々夢』上海アリス通信.txt)

 白玉楼の庭師兼西行寺幽々子の警護役を務め、幽々子の剣の指南役でもある。長刀『楼観剣』と、短刀『白楼剣』の二振りを操る。

 剣の師匠は妖夢の祖父でもある魂魄妖忌(こんぱくようき)。彼も半人半霊である。この先代は、三百年程庭師を務めたある日に頓悟(段階的な修行を踏むことなく一挙に悟りを開くこと)し、妖夢に後を継がせ「幽居」した。妖夢の剣術はまだ未熟であり、成熟までには日々の修行を欠かせない。先代は行方をくらまし、妖夢もどこに居るのかは知らず、これも教えなのだろうと彼女は思っている(『妖々夢』上海アリス通信.txt)。

『東方萃夢想』では師匠の「真実は斬って知る」という言葉を文字通り実践するうが、伊吹萃香からは師匠の教えを理解しているとは思えないと指摘されている。
 原作者であるZUNが非公式人気投票で投票した数少ないキャラクターであり、霊夢と魔理沙以外で原作上で短かった髪を伸ばした数少ないキャラクターでもある。



*二つ名

幽人の庭師 :『妖』
半分幻の庭師 :『妖』『萃』『緋』
半人半霊 :『永』
生命の二刀流 :『萃』
半人半霊の半人前 :『花』
半人半霊の庭師 :『求』『神』
蒼天の庭師 :『緋』
死欲の半霊 :『神』

*テーマ曲

広有射怪鳥事 ~ Till When? :『妖』『萃』『緋』 
東方妖々夢 ~ Ancient Temple :『萃』『花』

*性格

 性格は何事にも一所懸命だが、それが報われることが少ない。癖のある連中が多すぎる幻想郷では、真っ直ぐ過ぎてからかわれやすい性格でもある。
 武器は真剣。必死という意味もあるかも知れない。

 口調は女性的、中性的、丁寧語で使い分けている。霊夢には「ただの通り魔」、魔理沙には「縁起が悪いもん」、パチュリーには「怨霊」、咲夜には「押入り強盗」とろくな名称を与えられてない。紫を斬った後に異変の犯人ではないと分かって激昂し、彼女を困らせたこともある(『萃夢想』6面Border Line 界面活性斬)。

 性格はざっとまとめると従者らしく真面目だが、やや天然な部分があり未熟な性格である。お盆の入りの昼間、あの世とこの世の結界が薄くなって大量の幽霊がこの世に現れた時、妖夢は彼らを大群で率いてあの世に連れ戻しに行ったことがあった。しかし顕界と冥界の結界は未だ直らず、近頃は生きている人間や妖怪があの世へ、死者がこの世へ当たり前のように行き来している。

 実は、半人半霊なのにお化けや怖いものを苦手としている。また、日本刀を武器としてだけではなくファッションとしても気に入っているフシがあり、ナイフ派の十六夜咲夜に対して優位を主張している。また、豊聡耳神子によれば、人間が持っているはずの十欲のうち死欲(死にたいという欲)と生欲(生き続けたいという欲)が欠けているとのこと。

*容姿

 銀色・白色の髪をボブカットにし、黒いリボンを付けている。作品によってはやや長めに髪の毛が描かれることもある。 眼の色は暗めの灰色~青緑色。妖々夢では赤。人間に比べて肌は白い。酔っ払うと著明に赤面する。
白いシャツに青緑色のベストを好んで着ている。下半身は短めの動きやすいスカートからドロワーズが覗いていて、白靴下に黒い靴か草履を着用。胸元には黒い蝶ネクタイを付けている。
 幽霊の側の半身(半霊)は白くて大きな霊体の形。半霊は物体をすり抜けさせることもできるし、硬化させてぶつけることもできる。幽霊の半身を人型に変形させ、人間の半身と共に別々に技を繰り出すことも出来る。

*能力

 剣術を扱う程度の能力

 楼観剣と白楼剣を扱う二刀流。両方とも生身の人間を斬ることも出来る。体術、妖術は半人前ながらも優れており、バランスが取れている。対象が敵、霊、弾幕、人の悩みであっても斬ることが出来る。準備時間があれば短い距離の直線で、瞬間的に移動しつつ斬ることが出来る。これは幻想郷の中でも最高級の速さを持つ射命丸文でさえ、目で追えない程の速度となる。

 楼観剣

 長い方の剣が楼観剣である。妖怪が鍛えた剣と伝えられており、長すぎて並みの人間には扱えない。「一振りで幽霊10匹分の殺傷力を持つ」とあるが、それ以上の詳細は言及されていない。公式作品では柄に桜の花びらが描かれ、鞘の先端に花を一輪挿し、柄頭に白い房のついた剣として描写されることが多い。ゲーム作品(妖~神)におけるデザインだと立ち絵・ドット絵ともに鍔がついているが、求聞史記や三月精では鍔の無いデザインとなっている。腰に佩(は)かずに背負っている。

 『妖々夢』での妖夢の台詞によると、楼観剣の切れ味は「妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れぬものなど、あんまり無い!」(霊夢ルート)である。魔理沙ルートでは「殆ど無い!」、咲夜ルートでは「少ししか無い!」となる。本人の言葉通り、斬れない物は少ししかない剣である(『萃夢想』上海アリス通信.txt)。

 白楼剣

 魂魄家の家宝。斬られた者の迷いを断つことが出来る。幽霊に使えば成仏する。原理は不明だが、魂魄家の者にしか扱えない。尚、白楼剣で幽霊を斬ると成仏してしまうので濫りに使用すると閻魔に怒られる。

西行寺幽々子との連携

 人間は生きている間に幽々子と出会うことはまず無いが、死後は例外である。妖夢が白楼剣の一振りで死者の輪廻転生を断ち切り、幽々子が彼岸に送り返すと死者は地獄に行くしかなくなる(『求聞史紀』84-86頁)らしい。
 スペルカード「一念無量劫」では、妖夢と相手の心の余裕の無さのため時間が遅くなるような表現になっている(幻想掲示板2004/04/13)。
 
 「雨を斬れる様になるには三十年は掛かると言う。お前はまだ、雨の足元にも及ばない。」
 「空気を斬れる様になるには五十年は掛かると言う。でも、なんだかそんなに掛からなそうな気がしてきたわ。」
 「時を斬れる様になるには二百年は掛かると言う……先は長いなあ。」
  (『萃夢想』妖夢勝利時の台詞)

*スペルカード

妖々夢
 幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」
 餓鬼剣「餓鬼道草紙」
 餓王剣「餓鬼十王の報い」
 獄界剣「二百由旬の一閃」
 獄炎剣「業風閃影陣」
 獄神剣「業風神閃斬」
 畜趣剣「無為無策の冥罰」
 修羅剣「現世妄執」
 人界剣「悟入幻想」
 人世剣「大悟顕晦」
 人神剣「俗諦常住」
 天上剣「天人の五衰」
 天界剣「七魄忌諱」
 天神剣「三魂七魄」
 六道剣「一念無量劫」

萃夢想
 人符「現世斬」
 断命剣「冥想斬」
 魂符「幽明の苦輪」
 人鬼「未来永劫斬」
 断迷剣「迷津慈航斬」
 魂魄「幽明求聞持聡明の法」
 符の壱「二重の苦輪」
 符の弐「心眼迷想斬」
 符の参「業風神閃斬」
 奥義「西行春風斬」

永夜抄
 人符「現世斬」
 人鬼「未来永劫斬」
 「待宵反射衛星斬」

花映塚
 迷符「纏縛剣」
 迷符「半身大悟」

文花帖
 人智剣「天女返し」
 妄執剣「修羅の血」
 天星剣「涅槃寂静の如し」
 四生剣「衆生無情の響き」

緋想天
 剣伎「桜花閃々」
 断霊剣「成仏得脱斬」
 人智剣「天女返し」
 桜花剣「閃々散華」
 断想剣「草木成仏斬」
 瞑斬「楼観から弾をも断つ心の眼」

非想天則
 空観剣「六根清浄斬」
 転生剣「円心流転斬」

弾幕アマノジャク
 光符「冥府光芒一閃」
 彼岸剣「地獄極楽滅多斬り」

東方キャラクターズ4「十六夜咲夜」 ( No.151 )
日時: 2018/06/10 17:24
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: zkVdVSKw)

*十六夜咲夜(いざよい さくや)とは:「東方Projectの登場キャラクター」「時を操る程度の能力」を持つ人間。

 二つ名に「紅魔館のメイド」「完全で瀟洒な従者」等。
 10~20年程人間をやっている。身長は霊夢やアリス以上で、紫や美鈴と同じ程度と高め。メイド長として紅魔館に住み込みで働いているメイドであり、紅魔館の主であるレミリア・スカーレットに仕えている。

*概要

 性格は瀟洒で完璧そうに見えるが、少しズレた思考を持つマイペースな天然キャラでそつがないようでどこか抜けている。猫舌。

※瀟洒:垢抜けている、洒落ている。洒落ている:粋で気が利いている、美しく着飾る。垢抜けている:気が利いている、粋である、垢が抜けていてさっぱりしている。

 得意技はナイフ投げとタネ無し手品。基本的には体術を最も得意とする。投げナイフの射程は20間(約36m)もあり、頭にリンゴを乗せた妖精の額に命中させることができる程の腕前。
 投げナイフの技術は料理の腕に比例するため大変料理上手。タネ無し手品は戦闘中にもよく取り入れている。幻想郷の生まれではない。「十六夜咲夜」という名前は、主のレミリア・スカーレットによって名付けられた「十六夜」とは十五夜の次の日、つまり少し欠けた月、「咲夜」は書き換えれば「昨夜」となり、十六夜咲夜は満月を指していることになる。朔夜(新月)と捉えることもでき、時間を操れることをかけているのかもしれない。
 又、「十六夜」とは「いざよう(なかなか進まないという意味)」から来ており、こちらも能力に深く関係しているのではないかと思われる。旧作キャラも含めると、メイドキャラとして彼女は5人目であり、他に「る~こと(メイドロボ)」、「夢月(うそっこメイド)」、「夢子(魔界メイド)」、「アリス(東方Project)」がメイドキャラとして知られている。
 特に夢子と咲夜は「悪魔的な主人に仕えるメイドでナイフ使い(夢子は剣だが)」という辺りの関連性が強く、共に5面のボスである。因みに夢月はコスプレであり、実際はメイドではない。また、あまり知られていないが、アリスは怪綺談で魅魔のメイドにされている。

*出演作品
 
 出演は、東方紅魔郷(5面ボス、6面中ボス)、東方文花帖(7-1、3、5、7ターゲット)、弾幕アマノジャク(七日目ボス)。
 東方妖々夢、東方永夜抄、東方花映塚、東方萃夢想、東方緋想天(及び非想天則)、東方輝針城では自機キャラとしても使用できる。
 2013年夏に頒布された東方輝針城では、整数タイトルとしては東方花映塚以来、実に8年ぶりの自機復活となった。

*テーマ曲

 テーマ曲1 「月時計 〜 ルナ・ダイアル」
 テーマ曲2 「フラワリングナイト」

*能力

 時間を操る程度の能力
 
 「求聞史紀」の内容を噛み砕くと以下のような説明がなされている。『時間を加速させたり遅くしたり、停止させることが出来る。しかし事実上、時間を戻す事は出来ない。また、時間を操るということは空間を操ることと同じであるので、空間を狭くしたり広くしたりも出来る。元から広い紅魔館を自分の能力で余計に広くし、さらにそのほぼ全てを1人で掃除している。そのため「時間でも止めない限りやってられない」と彼女は言う』
 儚月抄では依姫の攻撃を時を止めて回避しようとしたが、弾幕に体を通す隙間すらなければ時を止めても回避できないという点を突かれ敗北した。
 ゲーム中ではその能力を利用し、無限ともいえるナイフを撒いている。種明かしすると、時を止めてナイフをせっせと回収している。

*謎めいたキャラ設定

 咲夜は幻想郷の来歴等、極めて背景設定が謎に満ちている。随時加筆求む。

*八意永琳が咲夜を見て驚いた理由

 これは永夜抄のおまけ.txt上では永琳にしかわからないとされている。

*言葉遊び程度のものとするとき

 ※木花咲耶姫(コノハナサクヤビメ)とファーストネームが被った為。木花咲耶姫は永琳が過去に因縁のあった神様の一人。一応儚月抄で名前だけ登場している。※富士山で妹紅と岩笠らの前に現れた神。通常は咲耶姫と呼ばれており、岩笠達にもそう名乗っている。浅間様(せんげんさま)とも呼ばれる。元々は火を鎮める水の神。美しさと儚なさを携えていて、富士山の火口に住んでいる。大昔に富士山と八ヶ岳が背の高さを比べたことがあったが、八ヶ岳の背が高かったため自分の山より高く美しい山は許せないと八ヶ岳を砕いて低くしてしまった。妖怪の山は砕かれる前の八ヶ岳の本来の姿だという(しかしこの推論は神主自身が否定したとかしなかったとか…てゆうか儚月抄がヒントになるって言ったじゃんよ!)。しかし公式設定では「十六夜咲夜」はレミリア・スカーレットが付けた名前であるので前提条件が既に成り立たない。
 木花咲耶姫との血縁関係を唱える説もある。これは儚月抄で、八意思兼神の甥の、子の嫁と孫の嫁にあたる親戚関係を元ネタにしているため。
 なぜ木花咲耶姫が咲夜の元ネタとなりえるかというと、咲耶姫の伝説に「一夜懐妊」、「火中出産」が有るが、何れも咲耶姫が時間を加速させている(操ってる)と見られる為である。

*咲夜月人説

 この説はファンの間では常に熱論が交わされている最もポピュラーな議論の一つ。諸説あり。

*輝夜と咲夜の能力の類似性

 蓬莱山輝夜の「永遠と須臾を操る程度の能力※」と咲夜の「時間を操る程度の能力」は類似性が見られるという点。
 これは輝夜が時間を局部的に操る(永遠を操る=時間の停止、須臾を操る=時間の加速)に対し咲夜は時間そのもの(広義的な意味で)を操るがこの能力自体が輝夜の一族特有のものであるではないかとされる。故に咲夜は月人であるのではないかとされている。又は末裔であるとも。無論、偶然一致したとも考えられる。
※彼女の能力はいわば「完全な停止=永遠」と「極限の加速=須臾」を操る能力であり、稗田阿求も「時間を操る能力」と纏めている。

*永琳と咲夜は親子関係

 紅魔郷、あるいは萃夢想・緋想天のスペルカードの一部で目が紅くなること。紅魔郷においては紅霧異変に拠るものである可能性があるが、これは狂気の瞳を操れるのではないかという推論が元。永夜抄では輝夜が真実の満月を映し出したときレミリアが咲夜に対して気が狂うのではないかと心配する場面で咲夜が真実の満月を見てもなんら異常が見られなかったことに起因する。真実の満月は妖怪には魔力を与え、人間には精神汚染を起こさせる。つまり、月の妖力に影響の無い種族を言えば月人を除いて他に居ない。月の王兎である鈴仙・優曇華院・イナバは狂気を操る程度の能力を持つためか瞳が紅いが、鈴仙に対し戦闘訓練を施した綿月姉妹が狂気を操る能力を教授したとするならば、月人が狂気の瞳を操ること自体を特有の能力とすると、咲夜は何故紅い瞳を持つのか疑問が絶えない。あれでも霊夢はシリーズを通して…てか永夜抄の人間組は妖夢を除いて全員平気だったような?
 余談だが、二次イラストでは絵師にもよるが感情が昂ると紅くなると言う解釈が多く、そのため東方ヴォーカル系のPVでは赤眼、ギャグや日常のマンガでは碧眼の方が多い。総括すると大体半分ずつになる。

*咲夜元ヴァンパイアハンター説

 これは求聞史紀で稗田阿求が言及した内容。因みに阿求は咲夜を何百年前の人のようだと綴っている。咲夜の能力に何らかの推論を持ったのではないだろうか(阿求はもしかしたら咲夜を人間外の存在と見ているのではないだろうか。間接的に月人説に繋がっているのも事実)。以下は咲夜が元ヴァンパイアハンターとする有力説。銀製ナイフを所持
 銀は悪魔や妖怪を滅する退魔や破邪の効果を持つ金属とされる。 この点が阿求に元吸血鬼ハンターではないかと考えさせた有力な物的証拠。銀は吸血鬼の最たる弱点の一つ。

*なぜレミリア・スカーレットに従事するのか

 今の名前はレミリアにつけられたものであるということから、過去にレミリアと戦って敗北し、その際に今の名前を貰って仲間に加わったという説が良くとられる。助命された恩によって仕えているとする説、ジャック・ザ・リッパーであったため既に表社会に行き場が無くかつレミリアの求人要項と合致した(後述)という説、運命を操られた結果とする説などがある。

*ジャック・ザ・リッパー(殺人鬼)的な事をしていた?

 ご存知のように、咲夜のスペルカードのネーミングは幻符「殺人ドール」など物騒極まりないものばかりである。また、フランは紅茶とケーキに加工された人間を普段より食しており、紅魔館の炊事等の殆んどを咲夜が取り仕切っていることもあって、人を殺める事に慣れていた咲夜をレミリアが雇ったとも見て取れる。少なくともジャック・ザ・リッパーがキャラ造形に深く関わっているいることは確かなようだ(検索していけない言葉、東方グロ…など、よくネタにされている)。スペルカード名等の元ネタ随時加筆求む。
紅魔郷の立絵でナイフホルスター(スローイングでは無く恐らくダガー系)が左膝上に付いていた。これは恐らく咲夜が左利きと推察出来る描写である。ジャック・ザ・リッパーは被害者の切創から左利きとされている。ちなみに公式では利き手の言及は一切無い。
 割とトンデモ仮説の一つであるが、正体不明のジャック・ザ・リッパーには女性説も実在する。
「ジョジョの奇妙な冒険」ネタが多い紅魔郷であるが、ジョジョを代表する吸血鬼DIOはジャック・ザ・リッパーを配下として従えたエピソードがある。

 一旦区切ります。

Re: 幻想へ至る風 ( No.152 )
日時: 2018/06/03 14:24
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: zkVdVSKw)

 続きです。

*スペルカード

東方紅魔郷(5面ボス&6面中ボス)
奇術「ミスディレクション」
奇術「幻惑ミスディレクション」
幻在「クロックコープス」
幻幽「ジャック・ザ・ルドビレ」
幻象「ルナクロック」
幻世「ザ・ワールド」
メイド秘技「操りドール」
メイド秘技「殺人ドール」
奇術「エターナルミーク」
東方妖々夢(自機ボム)
幻符「インディスクリミネイト」
幻符「殺人ドール」
時符「パーフェクトスクウェア」
時符「プライベートスクウェア」
東方萃夢想(操作キャラ&CPU専用スペル)
幻符「殺人ドール」
時符「プライベートスクウェア」
傷符「インスクライブレッドソウル」
幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」
「咲夜の世界」
傷魂「ソウルスカルプチュア」
符の壱「連続殺人ドール」
符の弐「チェックメイド」
手品「クロースアップ殺人鬼」
東方永夜抄(自機&ラストワード)
幻符「殺人ドール」
幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」
「デフレーションワールド」
東方花映塚(自機)
時符「プライベートヴィジョン」
時符「ミステリアスジャック」
東方文花帖(LEVEL 7の被写体)
時符「トンネルエフェクト」
空虚「インフレーションスクウェア」
銀符「パーフェクトメイド」
東方緋想天(操作キャラ&CPU専用スペル)
銀符「シルバーバウンド」
奇術「エターナルミーク」
幻符「殺人ドール」
時符「プライベートスクウェア」
傷符「インスクライブレッドソウル」
速符「ルミネスリコシェ」
幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」
傷魂「ソウルスカルプチュア」
時符「咲夜特製ストップウォッチ」
「咲夜の世界」
幻術「マイナイフリカージョン」
時符「シルバーアキュート360」
東方非想天則
幻符「殺人ドール」
銀符「シルバーバウンド」
奇術「エターナルミーク」
時符「プライベートスクウェア」
傷符「インスクライブレッドソウル」
速符「ルミネスリコシェ」
時符「イマジナリバーチカルタイム」
時計「ルナダイアル」
幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」
傷魂「ソウルスカルプチュア」
時符「咲夜特製ストップウォッチ」
光速「C リコシェ」
「咲夜の世界」
東方輝針城(自機ボム)
時符「デュアルバニッシュ」
妖器「銀色のアナザーディメンジョン」
弾幕アマノジャク(七日目ボス)
時符「タイムストッパー咲夜」
時符「チェンジリングマジック」

*二次創作ネタ

*呼称

 一般には「咲夜さん」というように「さん」付けで呼ばれることが多い。他に「さっきゅん」等の呼び方も多々あるが、ニコニコ動画ではよく「PAD長」という(不名誉な)あだ名が使われている。

*瀟洒

 二次創作では二つ名で有る「完全で瀟洒な従者」等に引っ張られて、クールでどんな無理難題もこなす完璧超人になっていることが多い。
 実際、レミリアも咲夜を優秀であると認めており、紅魔館の仕事を殆どやってるというのも公式設定なのだが、切り裂きジャック的な設定や門番いじめ等のネタから原作より大分クールでシャープな性格に描かれやすく、原作をやっていない人はこっちが「二次設定を抜いた原作本来の性格」と思ってしまうケースが多い(実際は戦闘時以外は割と温和で、レミリアに事あるごとに変なお茶を入れるなどレミリアを弄ってる面があり、信頼関係はあれど絶対服従とも言い難い)。
 後述の鼻から忠誠心の場合や性格が崩壊している場合も「性格はアレだが優秀なせいでクビにできない」とか、「おぜうさまのために甲斐甲斐しく働いている」といった理由で、メイドとしては極めて優秀な場合が大半である。

*鼻から忠誠心

 咲夜はレミリアに忠誠を誓っている…ところまでは原作の設定なのだがそれを通り越して熱を上げているという話になってしまい、レミリア(時にフランドール)の一挙手一投足に感激・興奮して鼻血を出す(忠誠心は鼻から出る)ような極端な入れ込みようを見せるというネタがよく見られる。
 この際、レミリアは完全に子供(れみりゃ)になっている場合と、突っ込み役や苦労人と化している場合とがある。
 また、この設定をされる場合美鈴が真面目になる傾向があり、パチュリーが突っ込みに回るのは稀。
ごく稀にだが、子供なら誰でもという極悪なペドフィリアとして描かれることもあるにはある。

*PAD長
 
 紅魔郷、妖々夢で小さかった胸が萃夢想では人並みの大きさになり、永夜抄で元のサイズに戻った事で生まれた二次設定。この設定を使った同人作品は多く作られており、ニコニコ動画にも多数投稿されている。その内容は自虐、嫉妬ネタ、体型コンプレックス、逆にPAD万能説まで多種多様。
 東方二次創作をするにあたって扱いやすく、とても助かる設定では有るが、一部からは非常に嫌われている為、扱いには気を付けなくてはならない一面も有る。何故嫌われているかは「項目:PAD長」を参照。
直接的なネタ以外にも、絵に描かれる際の体系がスレンダーと巨乳長に二極化する原因にもなっている。

*中国いじめ

 よく紅魔館門番の紅美鈴をナイフで刺したりして快楽のひと時を過ごしている。
だがこれに関しては、中国の居眠りが主な原因であり理不尽に痛めつけていると言う事例は稀であるため、咲夜がどうこうと言うよりは美鈴の「ぐうたらな門番」と言う半公式設定に依る所が大きい。

*寿命

 紅魔館唯一の人間であるため、よく寿命の問題が話のタネになる。
ただ、彼女の場合いっそ吸血鬼化するという手段があるため、魔理沙同様いかに人らしく生きたかが強調される。
 その一方で、ただの人間なのかあまりにも怪しい部分が多く、そもそも「時間を操る程度の能力」を持っており、幻想郷の生まれではないことや、メイド長として紅魔館を取り仕切っていることなど、紅魔館が幻想入りする前からレミリアに仕えていると思われる部分が多い。
そのため、寿命は妖怪並みであるとされたり、月人説を取り入れる場合妖怪以上の超長寿命であると解釈する人もいる。
 なお、咲夜の寿命の話は二次創作だけに限った話ではなく、永夜抄作中でレミリアから本当に心配されている。

その判決、異議あり! ( No.153 )
日時: 2018/06/10 12:55
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: mjo00mH2)

 DSの画面に向かって異議あり、を唱えすぎて呼気や唾液のせいで3DS本体が壊れる……そんなことがよくありました(嘘です
 
 そんなこんなで大逆転裁判及び大逆転裁判2の感想です。

 まずは大逆転裁判無印のほうから。本編逆転裁判シリーズの過去。「文明開化の足音が聞こえてくるような、異様な活気にあふれた時代」、成歩堂龍一の先祖である成歩堂龍之介は無実の罪で裁判所の被告人席に立っていた……僕はやっていない、と小さな声で反論するも、口裏を合わせた目撃者という名目の者たちには届かない。誰も味方をしてくれない、そう感じていた時、弁護士として彼の親友が立ち上がる。亜双義一真である。
 「現代の裁判ならば、被告人の味方たる弁護士を建てるのは当然だ」、弁護士もなしで始まった不当な裁判にメスを入れんと彼は唸る。彼は被告人たる成歩堂龍之介を「親友」と呼び、「孤独にあえぐものを護る立場も必要だ」と当然のように言い、彼の表現を基に検事「アウチ」を追い込んでいく。そして激しい討論の末、警察の怠慢、真の犯人の策略が暴かれ、ついに無罪判決を勝ち取る。
 そして、成歩堂龍之介に彼は言う。「俺はこれからイギリスのロンドンに留学する。お前もよく知っている御琴羽寿沙都も法務助士として賛同する予定だ。お前も来ないか……いや、来てくれ」と。それは、今まで付き添ってきた信頼と、裁判の席で自分の罪に向き合い必死で戦った龍之介の才能を認めての発言。成歩堂は「俺にそんな大役は……」と、瞠目しながら言うが、「お前には才能がある。あの見事な批判の切込み、見事だった」。成歩堂は思いとどまり考える。他ならぬ親友が本気で頼んでいる、そして井戸の中から飛び出し世界を見ることのできるまたとない好機。何より「この旅路、亜双義とともにいけば変われる」そんな予感。
 「分かった。俺も同行させてもらうよ。俺の限界を確かめてみたいんだ」、そう言って彼は手を前に出す。亜双義もまた「よろしく頼む」、龍之介の手を固く握る。

 こんな感じの物語の導入なんですが、なんとこの次の話、イギリス行きの旅客船内で、なんと亜双義が事故で亡くなるという衝撃展開が! そして、その船には、ロンドン中を賑わす大名探偵シャーロック・ホームズがたまたま(本当は違う)乗り込んでいるという。かくて、運命の歯車は急激に速度を上げ軋みをあげ動き始める。そこにいた関係者を塵芥すら逃さぬと、何も知らず空飛ぶ阿呆(トンボ)を猛烈に絡めとる蜘蛛の糸のように。

 ということで、あれこれくどくど話してたら結構文字数を使いましたね……
 
 ストーリーとしては、色々今までの逆転シリーズを彷彿とさせるパロディなど含まれていてくすりとする場面も多かったです。一方で、前評判通り消化不良な部分は多かったです、ホームズは本当は阿保なんじゃとか。作中の犯人の大半が、倒してもあまりすっきりしないとか。消化していない伏線のオンパレード、最後の電文や、「死神の正体」「ヴォるティックス卿の目的」「ヴァスカビルについて」「亜双義は本当に?」などなど。2というか後編(回答編)があることを知っている此方としては、まぁあれなのですが、当初は避難囂々だったの分かりますね(苦笑

 次にグラフィック。まぁ、逆転シリーズなのでそれほどの超絶グラではないです。ただ、キャラクタの動きなどが滑らかでモーションが一々面白かったですね。バンジークス検事とかルバートさんとか。次はBGM。相変わらず素敵でした。時代を反映してか少しバロック調を出しているところとか芸の細かさを感じました。やっぱり追及のBGMは燃える。タクシュウ節全開の文章も素敵です。ここ数シリーズ下火というか、大人しかったのもあり、ね。

 さて、最後はキャラクタです。主人公の成歩堂龍之介。最初から被告人になるという衝撃展開は、逆転裁判3の第一章のパロディも感じられます。しかし被告人になるという経験、「無実の罪」を着せられる理不尽を知ることになるんですねここで。警察も万能ではないのだから、ミスもある。それなのに其方の情報を鵜呑みにして糾弾する奴らがいる。そんな人らから、被告人の尊厳を護ろうとする意志を開花させていく。そんな感じです。なんだかんだで頭が切れ、突っ込み男としての才能も開花させていくのが良いですね。
 次に美琴葉さん。亜双義が亡くなっても気丈に成歩堂君をサポートするさまなどは、今までのヒロインにはない感じで。スサト投げやホームズ好きなど逆転ヒロインらしい天然さはありますが、なんか少しパンチに欠ける感じだったなと思いましたね。
 ホームズに関しては、一々挟んでくる皮肉が時々苛立ちますが、決めるときは決める格好良さがありましたね。なんだかんだで大人なんだなと感じる場面もあります。アイリスちゃんは、もう10歳とは思えない成熟具合ですが、やっぱり身寄りがいない寂しさは感じられます。ホームズさんを慕ってはいますが。それは親がいない裏返しなのかなと。
 ほかには揚げ物ファンの硬派なトバイアス刑事。小柄なストリートチルドレン、ジーナさんなどなど脇のキャラクタも素敵です。犯人の方々はニコちゃんやガリデブ婦人など可哀そうな人が多く……最後のルバートだって、メグンダルみたいなクズに関わらなければ……人生ってどこでどう変わるか分からないものだなと。

 と、こんな感じで大逆転裁判の総評を終わります。大逆転裁判単体の点数としては、60点といったところですかね。

 
 
 

私は、世にいる間、世の光である ( No.154 )
日時: 2018/06/10 17:05
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: mjo00mH2)

*光とは:基本的には、人間の目を刺激して明るさを感じさせるものである。現代の自然科学の分野では、光を「可視光線」と、異なった名称で呼ぶことも行われている。つまり「光」は電磁波の一種と位置付けつつ説明されており、同分野では「光」という言葉で赤外線・紫外線まで含めて指していることも多い。光は宗教や、哲学、自然科学、物理などの考察の対象とされている。

*宗教や哲学での説明

 光は様々な思想や宗教において、超越的存在者の属性を示すものとされた。古くから宗教に光は登場しており、より具体的には太陽と結びつけられることも多かった。古代エジプトの神、アメン・ラーなどはその一例である。
 プラトンの有名な「洞窟の比喩」では、光の源である太陽と最高原理「善のイデア」とを結びつけている。新プラトン主義では、光に強弱や濃淡があることから、世界の多様性を説明しようとしており、哲学と神秘主義が融合している。例えばプロティノスは「一者」「叡智(ヌース)」「魂」の3原理から世界を説明し、「一者」は、それ自体把握され得ないものであり光そのもの、「叡智(ヌース)」は「一者」を映し出しているものであり太陽であり、「魂」は「叡智」を受けて輝くもので月や星であるとし、光の比喩で世界の説明を論理化した。この新プラトン主義は魔術、ヘルメス主義、グノーシス主義にまで影響を及ぼした、とも言われている。
 『新約聖書』ではイエスにより「私は、世にいる間、世の光である」(ヨハネ福音書 9:5)と語られる。またイエスは弟子と群集に対して「あなたたちは世の光である」(地の塩、世の光)と語る。ディオニュシオス・アレオパギテースにおいては、父なる神が光源であり、光がイエスであり、イエスは天上界のイデアを明かし、人々の魂を照らすのであり、光による照明が人に認識を与えるのだとされた。この思想はキリスト教世界の思想に様々な形で影響を与えた。しばしば光=正義、闇=悪の二元対立としてたとえて語られた。
 グノーシス主義では光と闇の二元的対立によって世界を説明した。
 仏教では、光は、仏や菩薩などの智慧や慈悲を象徴するものとされる。

*自然科学の説明

 光は波(波動)としての性質と、粒子としての性質を同時に併せ持っている。また光は光源や観測者の速度にかかわらず「相対速度が変化しない」という特徴を持つ。また、入射角度と反射角度は変わらないという特徴も持つ。光の速度を光速と言う。

*粒子説と波動説

 「光は粒子なのか?それとも波なのか? 」 この問題は20世紀前半まで、大きな問題として科学者たちを大いに悩ませた。なぜなら、光が波であるとしなければ説明できない現象(たとえば光の干渉、分光など)と、光が粒子であるとしなければ説明できない現象(たとえば光電効果など)が存在していたからである。
 この問題は、20世紀に「量子力学」という分野が確立していく中でようやく解決することになった。不確定性原理によって生じた問題を説明するために1927年にニールス・ボーアが相補性という概念を提唱したことで解決した。一方を確定すると他方が不確定になるような2つの量というのは、互いに補い合いあうことにより対象の完全な記述が得られる、とする考え方である。
「光は粒子でもあり波でもある。粒子と波の両方の性質を併せ持つ、量子というものである」とされるようになり、「光は〈粒子性〉と〈波動性〉を併せ持つ」とも表現されるようになった。
 近年では、光の粒子性に重点を置く場合は「光子」、波動性に重点を置く場合には「光波」、光が粒子と波の二面性を持った量子である、という点に重点をおく場合は「光量子」と呼ぶ。

*光の粒子性

 ニュートンによって、光は粒子だとする説が唱えられた(粒子説)。アインシュタインは光子の概念を提唱し、これは現在まで用いられている。粒子(量子)としての光を光子(光量子)という。光子は電磁場の量子化によって現れる量子の1つで、電磁相互作用を媒介する。
E = h ν {\displaystyle E=h\nu }
- 光のエネルギーは振動数
ν {\displaystyle \nu }
に比例する(比例定数 h はプランク定数)
p = h λ {\displaystyle p={\frac {h}{\lambda }}}
- 光の運動量は波長
λ {\displaystyle \lambda }
に反比例する
 
 このため波長の短いX線などにおいて、光の粒子性は特に顕著となる。

*光の波動性

 光は波動として振る舞い反射・屈折・回折などの現象を起こす。ヤングの実験(1805年)により光の波動説として証明され、その後マクスウェルらにより光波は電磁波であることが示された。厳密にはマクスウェルの方程式で記述されるベクトル波であり偏光を持つが、波動光学では簡略化のためにスカラー波として扱うことが多い。
 波動としての光を光波と呼ぶ。
 光のエネルギーは電場の振幅の2乗に比例する
 運動量はポインティング・ベクトルに比例する

*光の諸性質

 光には粒子性と波動性があり、屈折・(全)反射・干渉(ホログラフィ)・回折・偏光 (LPL・CPL) などの性質を示す。他にも次のような性質がある。
 光は通常、直進する(エウクレイデスの「光の直進の法則」)。厳密には、重力場では光の経路も彎曲する。
 凸凹の無い平面鏡に当たった光は、鏡に当たったときと同じ角度で反射する。 (エウクレイデスの「光の反射の法則」)
 屈折率の異なる物質の境界面で光の速度が変化する。その結果、境界面への入射角が直角でない場合には、光の進路が変化する。(屈折)
 光の屈折の際は、スネルの法則が成立する。
 強さは光源からの距離の2乗に反比例する。(ケプラーの光の逆2乗の法則)
 光速は、光源の運動状態にかかわらず、不変である。 (光速度不変の原理)
 光は質量がゼロである。従って物質ではない。
 光は物質のない真空中の空間を伝播することができる。
 主な物質との関係ではフォトニクスと呼ばれ大別してPhoto(光化学、光物理などの分子場理論)とOpto(光学などの放射場理論)と呼び方が異なる。
 光物理機能としては

励起エネルギー移動
化学発光
電界発光 (EL)
光化学機能としては
フォトレジスト
光触媒
光エネルギー変換
光波機能に関わるものとしては
光ファイバー
近接場光学
コヒーレント分光
などがある。
光の種類[編集]
太陽光
レーザー光
放射光(電磁波)
赤外線・可視光線・紫外線・X線(軟~硬)などが得られる。
光の理論のタイム・テーブル[編集]
紀元前4世紀 エウクレイデス(ユークリッド)、光の直進の法則、光の反射の法則を発見。
10世紀~11世紀、イブン・アル=ハイサム(アルハゼンとも。965年-1040年)『光学の書』、アラビア語(原語): Kitāb al-Manāẓir (كتاب المناظر)、 ラテン語: De Aspectibus or Perspectiva、英語 Book of Optics。七巻にもおよぶ光学の書。13世紀にはラテン語に翻訳されヨーロッパで広まった。科学的方法で光を研究しており、ベーコン、ウィテロ、ケプラー、ニュートンなどに大きな影響を与え、彼らの研究手法(科学的方法)や光学研究などに多大な影響を与えている。バーゼルでの初版は1572年(『光学法典』)。
1611年 ヨハネス・ケプラー、光の逆2乗の法則を発見。
1621年 スネルが光の屈折の法則(スネルの法則)を発見。
1637年 デカルトが『屈折光学』で光の屈折反射を論じる。
17世紀[いつ?] ニュートンによる光の分散の実験
17世紀[いつ?] レーマーによる光速度の測定
1690年 ホイヘンス『光についての論考』 - ホイヘンスの原理
1704年 ニュートン『光学』
1800年頃、ヤングの実験
1847年 マイケル・ファラデーによる偏光の実験
1850年頃、レオン・フーコーやアルマン・フィゾーの光速度の測定
ウェーバによる電磁波の速度の測定
19世紀 マクスウェルの方程式
1881年 マイケルソン・モーリーの実験
1905年 アインシュタインの光量子仮説
1958年 チャールズ・タウンズによるレーザーの発明

東方キャラクターズ5「レイセン優曇華院イナバ」 ( No.155 )
日時: 2018/06/10 20:31
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: mjo00mH2)

 東風谷早苗か古明地こいしか、はたまたアリスか射命丸か……迷いましたが、5回目はレイセンで!

*レイセン優曇華院イナバとは:東方Projectの登場キャラクターで、初出は『東方永夜抄』5面ボス。

*概要

 種族:玉兎(月の兎)
 二つ名:狂気の月の兎、視界を揺さぶる妖怪兎、狂気の赤眼、狂気の赤い瞳、晴嵐の赤眼、地上のムーンラビット、地上の月兎、禁視! 狂気のくねくね兎、月面思考で波長の合わない妖怪兎
 能力:狂気を操る程度の能力
 テーマ曲:狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon


 永遠亭で暮らす月の兎で藥師の八意永琳の弟子。 元々は月に住む「月の兎」だったのだが、現在は月から逃げ出して幻想郷にある永遠亭で暮らしている。『紺珠伝』以降はいろいろと吹っ切れたようで、積極的に「地上の兎」を名乗るようになった。

 永遠亭では薬師の師匠である八意永琳に学びつつ、日々様々な雑用を(押しつけられつつも)こなしている。その仕事内容は永遠亭の主である蓬莱山輝夜のお守から師匠である永琳の補佐、永遠亭の家事全般や迷いの竹林に住む妖怪ウサギたちの監視統率、薬の訪問販売、幻想郷の他勢力との交渉・折衝、門番、異変の調査に至るまで恐ろしく多岐にわたる。

 同居人にして迷いの竹林の主である因幡てゐには手を焼かされており、てゐと師匠たちの板挟みで中間管理職のような苦労をしいられているとか。戦闘のセンスは高いらしく、永琳から永遠亭の荒事全般を任せられている。月にいた頃の上司である綿月依姫や綿月豊姫からも高く評価されていた。また、月のテクノロジーについても造詣があり、地上の基準より数段進んだ電子機器を独力で作成することができる。

*種族

玉兎(月の兎)

 月に住む妖怪ウサギで、月世界では主に奴隷階級的な扱いを受けている。 つまり月世界の基本労働力。とはいえ待遇はそこまで酷いわけではなく、基本的に陽気で気楽に暮らしている。その性格は好奇心旺盛で調子に乗りやすく、自分勝手なものが多い。「鈴仙」は、月にいた頃は月と地球を行き来し同時に月の都の防衛と監視を兼ねる「月の使者」に属しており、一応、抜きん出た才能と戦闘力を有するエースであった。

*容姿

 足元に届きそうなほど長い薄紫色の髪に、紅い瞳を持つ。頭にはヨレヨレのうさみみがあり、その根元には謎のボタンが付いている(紺珠伝では付けていない)。人間耳がある場所は髪に隠れて確認できない。うさみみはストレスを感じているとさらにフニャフニャになる傾向がある。
尻尾は公式のデザインでも服の上から見える時と見えない時が両方存在。
 基本的に、制服的な衣装に身を包む。平たく言ってしまえばほぼ女子高生のツーピース制服。 下着については『三月精』で太ももを晒したこともあり、二次創作ではドロワーズではなく一般的なパンツ着用として描かれているものがほとんど。
 ドロワーズを穿いているキャラクターが多い東方Projectではあるが、女子高生のような鈴仙の容姿からは想像が付きにくい為この傾向が定着している(ちなみに4コマではドロワだった)。更に永夜抄のボロ絵から、タンクトップかスポーツタイプのブラジャーのような下着の一部が見える。 耳の付け根のボタンの存在から「実は付け耳なのでは」という疑惑が生まれたこともあり、たまにネタ絵が描かれる。公式的には本物の耳。


 『緋想天』『深秘録』での立ち絵を見る限り、身長は少し低め。彼女に限らず、月の兎はみな小柄だが。『深秘録』では身長は長身、普通、低いの三段階で低いグループに描くよう指定されていたことが明かされた。(霊夢菫子神子などは普通グループ)
しかし後述する鈴奈庵鈴仙などでは高身長に見えるため、能力で伸び縮みして見せている可能性もある。

*東方永夜抄

 白のブラウスに赤いネクタイを締め、黒~焦げ茶色あるいは紺色のブレザーをその上に着用。ブレザーの胸元には三日月形のブローチを付けている。下は白~薄桃色の、膝下くらいまでのミニスカートを着用している。足元は三つ折りソックスと茶色のローファー。

*東方花映塚

 永夜抄の衣装からブレザーを脱いだような格好。白の長袖ブラウスに赤いネクタイを着用。スカートはオレンジ色。ブラウスはスカートから出し、白いバンドをブラウスの上から腰と二の腕に巻いている。
ネクタイにはニンジン型のアクセサリーがついたネクタイピンを留めている。

*東方緋想天・東方非想天則

 『花映塚』の衣装と似た格好。ブラウスが半袖になり、スカートが青、バンドは赤に。

*東方紺珠伝・東方深秘録・東方憑依華

 半袖のブラウスにオレンジ色のスカート。手にはルナティックガンを持っている。紺珠伝ではうさみみの根元のボタンが無いが、PS4版深秘録ではボタンが有る。ルナティックガンとは様々な弾が撃てる可変式の銃で、通常ではハンドガンのように扱い、通常弾やリップルレーザーの様な弾を撃つ。銃身を長くすればショットガンの用に弾が散弾し、大きくして拡声器の様に銃に向かって叫べば音波状のレーザーが出る。時折二丁使用しているが、二つに別れるのか、それとも元々二つあるのかは不明。

*東方鈴奈庵

基本的な服装は『緋想天』や『非想天則』と同じ、半袖ブラウスとスカートである。
しかし人間の里に有事で来た際は、甚平のようなラフな着物を着て長い耳と髪を編み笠で隠し周囲の人間に溶け込むような男性的な恰好をしていた。
深秘録の登場シーンでもこの薬師姿を見ることが出来る。
詳しくは鈴奈庵鈴仙の項へ。

*性格
 
 基本的には玉兎の例に漏れず陽気で好奇心旺盛で調子に乗りやすい。妖怪にも関わらず霊夢から「あんたはオカルトを悪用しなそう」と言われるなど誠実さと善良さには定評がある。『緋想天』テキストによると暢気と狂気の持ち主とされ、戦闘とそれ以外で性格が異なり、自分の都合で性格を変えるとのこと。
 月を逃げ出したことから上司であった綿月依姫からは「自分勝手で臆病」と評された。ただし戦闘時においてはむしろ好戦的にすら見える一面を見せる。同じ人物に対しても敬語になったり突然タメ口になったり、"さん"付けしたりしなかったり口調も不安定な傾向がある。

 戦争の噂を聞いただけで星を跨いで逃走したり、人里へ貢献しようと月の技術を使った商品を販売したり、月絡みの異変があれば人間に任せてはおけないと飛び出したりといった具合に妙な行動力があり、しばしば上司の思惑を超えて暴走する。とはいえそれはそれで成果を上げるため、これには永琳も苦笑いである。時系列が進むにつれ精神的に成長していくキャラクターであるため、作品によって若干性格が異なる。

*成長について

 鈴仙は初登場の『永夜抄』から出演するごとに精神的に成長していく様子が描かれており、変化のなかった永遠亭における変化の象徴のようなキャラクターといえる。
 以下にその例を挙げる。

 『求聞史紀』では「人間を襲わず逆に人を避ける珍しい妖怪」と書かれているが、『鈴奈庵』では人里に社会貢献するべく独断による対面販売を大成功させるなど人間と打ち解けた様子である。『鈴奈庵』ではさらに人里の支配を狙う勢力の一つとして地上の兎を率いる様子が描かれており、地上の兎の支配者であるてゐとの関係も改善していると思われる。月の民特有の考えから地上の民を見下す傾向があったが『紺珠伝』ではその傾向はなくなり、自らをはっきりと地上の兎であると宣言した。
 さらに今まで怯える対象であった月の都へ真っ向から乗り込み、その月すら脅かす強敵にも臆することなく戦った。かつて逃げだした兎が滅亡の危機に立ち向かい、最後は月も地上も救うという英雄的なストーリーは、プレイヤーにはっきりとした形でその成長っぷりを示すこととなった。『憑依華』でも藤原妹紅から「見違えるように成長したな」と言われている。・・・プレイヤーからすれば暴走しているようにしか見えないのだが。

*能力

*狂気を操る程度の能力

 『永夜抄』などで記述されている鈴仙の能力。月の兎である鈴仙の赤い瞳には満月と同じ狂気が宿り、覗き込んだものを狂気に落とす。解説によると感情の波長を乱され、振幅が極端に短くなるため短気を通り越し狂気に至るようだ。ゲーム中では視覚的なイメージとして背景に大きな兎の目が浮かび上がる演出が印象的。

*波長を操る程度の能力

 『紺珠伝』で記述されている真の能力。音、光、電磁波、物質の波動、精神の波動などあらゆる波について、その波長、位相、振幅、方向を操る。
 狂気を操る程度の能力はこの一部であり、非常に幅広く応用が効く強力な能力である。光や音の波長を操り幻覚や幻聴を引き起すのみならず、光を収束してレーザーを打ち出したり、精神破壊効果のある弾丸を放ったり、完全に見えなくなったり、逆に分身したり、バリアを張ったり、波長で人妖を感知したり、位相をずらすことで相手と全く干渉しなくなる事も可能。三月精やミスティア、古明地こいしの能力を無効化したりもしている。
 眼を見ると人妖問わず全てがその能力の影響を受ける。永夜抄で使用した幻影廊下のように眼を見せなくても効果を発揮することもできる。

*テレパシー

 玉兎同士はどんなに離れていても耳から特殊な波動を発して会話ができる。新しい方のレイセンはみんなが普段考えている事が風の噂で耳に入ってくる、というレベルだが、鈴仙ははっきりと会話をしているようである。垂れ耳と長耳の品種の違いによるものなのか能力の差なのかは不明。

*テーマ曲
・狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon

 一旦区切ります

Re: 幻想へ至る風 ( No.156 )
日時: 2018/06/10 17:55
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: mjo00mH2)

 続きです。

*弾幕

 主に銃弾形の弾を使い弾幕を形成する。実際に銃を使っている訳ではなく、弾幕展開時には指を銃の形にして打ち出すような仕草をとる。この弾丸に上記の狂気を操る程度の能力(主に幻視)を組み合わせたのが彼女の弾幕、およびスペルカードになる。
 鈴仙の弾幕は狂気の能力を使わない状態だと詰んでしまうほど激しい攻撃で、「幻視で逆に弱くなっている」とも言われる。しかしスペルカードのルールでは「絶対に避けられない弾幕」はルール違反であり、それ故に幻視を使ってわざと逃げ道を作っているようだ。

 銃弾を使うことと、指の形から、実際に銃を持った鈴仙が描かれたイラストも多い。そういったイラストは数ある鈴仙のイラストの中でも特に格好良い割合が高く、銃そのものを緻密に描写している場合も多いのが特徴となっている。

*スペルカード

 後述の様に、殆どのスペルカードには漢字の後にカッコ付きで、やや無理のあるカタカナの読み仮名が付く。

東方永夜抄
波符「赤眼催眠(マインドシェイカー)」

幻波「赤眼催眠(マインドブローイング)」

狂符「幻視調律(ビジョナリチューニング)」

狂視「狂視調律(イリュージョンシーカー)」

懶符「生神停止(アイドリングウェーブ)」

懶惰「生神停止(マインドストッパー)」

散符「真実の月(インビジブルフルムーン)」

月眼「月兎遠隔催眠術(テレメスメリズム)」

LastSpell
「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」

東方花映塚
波符「月面波紋(ルナウェーブ)」
チャージアタック2、3
散符「栄華之夢(ルナメガロポリス)」
ボスアタック

東方文花帖
散符「朧月花栞(ロケット・イン・ミスト)」
Level4-4
波符「幻の月(インビジブルハーフムーン)」
Level4-6
狂夢「風狂の夢(ドリームワールド)」
Level4-9

東方緋想天、東方非想天則
・緋想天ストーリー
迫符「脅迫限界(オプセッショナー)」
幻弾「幻想視差(ブラフバラージ)」
幻兎「平行交差(パラレルクロス)」

・自機デッキカード
惑視「離円花冠(カローラヴィジョン)」
弱心「喪心喪意(ディモチヴィエイション)」
毒煙幕「瓦斯織物の玉」
長視「赤月下(インフレアドムーン)」
幻爆「近眼花火(マインドスターマイン)」
幻惑「花冠視線(クラウンヴィジョン)」
喪心「喪心創痍(ディスカーダー)」
生薬「国士無双の薬」
短視「超短脳波(エックスウェイブ)」
赤眼「望見円月(ルナティックブラスト)」
「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」

東方紺珠伝
「障壁波動(イビルアンジュレーション)」

東方深秘録
「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」
「月面跳弾(ルナティックダブル)」
「地上跳弾(ルナティックエコー)」
*もうお前は狂っている!*

*他キャラクターとの関係

*八意永琳
 逃亡してきた自分を拾って匿ってくれた恩人。師匠と仰ぎ、薬師としての技能を始め様々な事を学んでいる。正式な弟子扱いかについては、ZUN氏の執筆する上海アリス通信三精版・第7号において「八意永琳と、その弟子である鈴仙・優曇華院・イナバ」という書かれ方で紹介をされているので、正式な弟子と考えて良い様だ。
 二次創作では半ばパシリ扱いだったり、イジられたり、キツいお仕置きを受けたり、無理難題を言いつけられたりする事も多いが、公式では「後で叱られる」と鈴仙本人が軽くぼやいた位で特にそういった描写は出てきていなかった。
 むしろ小説版『儚月抄』の様に、咲夜の訪問を独断で追い返した鈴仙を一見咎めた様にみせて実は和やかにジョークを飛ばす等、良好な関係である部分も見てとれる。月側の追跡から開放されて師匠も丸くなったのだろうか。
 4コマでは、永琳の言う事には従順に動きつつも失敗・失態時のキツイお叱り・お仕置きを恐れてもいる。たまの優しさには素直に喜びつつも、突然優しくされた時は偽者ではないかと疑ったりもした。
 それからしばらくして、鈴奈庵では勝手なことをしたために永琳に耳を引っ張られつつ軽く怒られる。これによって、ついに公式作品で鈴仙が永琳に叱られる様子が描写された。なお、間違えられやすいが次コマでぎゃああと悲鳴をあげてるのはおしおきされた鈴仙ではなくネズミに米を齧られた霊夢なので、全然「軽く」じゃないじゃん!との心配は無用。

*因幡てゐ

 名目上は部下。てゐも永琳の事をお師匠様と呼ぶので実は姉妹弟子か。実際に永遠亭の妖怪兎を掌握しているのはてゐの方であり、永琳もてゐには単独行動を許していると、二人のパワーバランスは難解。ただ、本人同士は険悪な関係では無いようだ。
 1970年頃に月から逃げて迷いの竹林を彷徨っていた鈴仙を発見し、永琳・輝夜に報告したのはてゐだとか。

*蓬莱山輝夜

 逃亡してきた自分を拾って匿ってくれた恩人。「師匠の上司」という2段階上の人物である為に畏れ多いのか、余り絡みは無い。ただ、恩義は感じているよう。儚月抄では、月から逃げてきた月の兎がお月見の出来ない事を惜しむ事を輝夜に面白がられて「これだけ地上にいれば地上人と変わらなくなる」といった返しが出来る程度には打ち解けている。
 また、4コマでは輝夜のお願い・無理難題に翻弄されつつも輝夜が喜ぶ事自体を喜ぶ面も。最終話では「姫様が喜んでくれたならそれでいいかな」と発言している。
 紺珠伝のあるエンディングでは、勝手な行動をした鈴仙とそれをとがめた永琳を輝夜が仲裁する場面もあった。

*藤原妹紅

 古くからの馴染みであり、「鈴仙ちゃん」と親しげに呼ばれている。といっても鈴仙からすれば、「師匠の上司」の敵であるわけで、あまり親しくしようとは思っていないようだ。

*綿月姉妹

 元上司で、飼い主。儚月抄本編中には直接は絡めなかった。4コマにて再会。依姫に稽古を付け直されたり、豊姫に桃を出したりと久しぶりに交流があった。姉妹曰く、鈴仙はセンスはあったが性格に難アリ、との事。

*レイセン

 二人はダブルレイセン! 同じ名前を同じ人から貰った同士。現在鈴仙の後釜になっているが、レイセンは鈴仙に比べ余りセンスは無い様子。4コマで初対面。出会った直後に任務内容をうっかりバラしたレイセンをこっそりポンコツ呼ばわり。でも割と終始息は合ってた。

*博麗霊夢

 『東方三月精~Oriental Sacred Place~』の18話において、『霊夢さんと仲が良い妖怪達』のイメージシーンのコマに鈴仙の姿も登場する。これは作者・比良坂先生のあとがきによると「『霊夢さんと仲が良い妖怪達』シーンでは、ZUNさん的に霊夢と仲が良い妖怪という事で、気合を入れてみんな描かせていただきました」との事。つまり、神主の中で霊夢と仲が良い妖怪をピックアップした場合、そこに鈴仙も含まれるという事が判明した。文花帖の熱い鍋論争を経て二人の友情も深まったのだろうか。

*霧雨魔理沙

 『永夜抄』・『花映塚』・『緋想天』とそこそこの絡みはあったが、『鈴奈庵』の鈴仙回(第21話)では二人の軽快なやりとりがその話の大部分を占めたり、『紺珠伝』の魔理沙レガシーEDでは鈴仙オンリーの一枚絵をひっさげ登場する等近年においてはより深く絡む事が多くなっている。どちらも一見衝突しそうに見えて実はそうでもなかったという流れになるが、意外と二人の相性は良いのかもしれない。

*純狐

 『紺珠伝』のストーリーを通じて、黒幕である純狐は主人公達と出会い戦意を喪失する事となった。その際純狐はそれぞれの主人公を高く評価したが、特に鈴仙についてはそのやりとりも長く、本人の口からは意味深な所で言葉を止められたものの、その友人であるヘカーティアの代弁によりはっきりと『お気に入り』となった事を告げられた。他の3人と違い、宿敵嫦娥の元配下であった事、その月の戦士が地上に堕ちて自分に立ち向かうこととなった数奇な運命等、それらは純狐にとって興味を強く惹くものであったのだろう。

*綿月姉妹の部下の玉兎たち

 協調性に欠けるとされる月時代の鈴仙だが、同僚との関係は良好だった模様。
特に戦闘訓練のバディであったベリーショートのモブ玉兎は、30年以上も鈴仙の帰還を待ち続け、その間一人で訓練していた。鈴仙が地上に行ってからも玉兎特有のテレパスで時々会話もしていたようだ。

*清蘭、鈴瑚

 元同僚。鈴仙は綿月姉妹配下、二人はサグメ配下だったが、顔見知りのようだ。
清蘭は鈴仙から攻撃されることはまったく考えていなかったようで、悲壮な顔で別れることになってしまった。一方もともと保身のために月の都を脱出するつもりだった鈴瑚とは不思議な相互理解が生まれていた。

 一旦区切ります

Re: 幻想へ至る風 ( No.157 )
日時: 2018/06/10 17:56
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: mjo00mH2)

*その他・備考

*性格診断

 『花映塚』での会話では相手の波長を読み取ってキャラクター毎の性格分析をしている。長ければ暢気、短ければ短気といったように大まかな性格を教えてくれる。簡単なものではあるが、会話の機会が少ない東方キャラの性格を把握する一助になる。

キャラクター名
波長
備考
博麗霊夢
(非常に)長い・短い
長い時と短い時が交互にある
霧雨魔理沙
比較的普通
こう見えて安定している
十六夜咲夜
少し長い
少しずつ暢気になってる?
魂魄妖夢
比較的長め
見るからにそうだ
チルノ
短い
気性が激しいから?
リリカ・プリズムリバー
音に合わせて変わる
波長に合わせて音が変わる?
メルラン・プリズムリバー
かなり長い
心地の良い揺らぎ
ルナサ・プリズムリバー
かなり短い
人を不安にさせる揺らぎ
ミスティア・ローレライ
かなり短い
何を考えているか伝わりにくい
因幡てゐ
飛びぬけて短い
近くにいるとすぐに判る
射命丸文
安定している
誰にでも合わせられる気質
メディスン・メランコリー
桁違いに短い
普通の人には声が届かない
風見幽香
桁違いに長い
花の波長もそんなもの
小野塚小町
かなり長い
短いかと思った
四季映姫・ヤマザナドゥ
位相がずれている
決して干渉しないから人を裁ける


*名前と呼称について

 フルネームがやたら長いことも相俟ってか、pixivにおいて鈴仙を描いたイラストのタグも「うどんげ」が付けられている場合が多く、検索した際フルネームより多くの作品がヒットする。
一方、名前の省略形である「鈴仙」タグについては、『儚月抄』で登場する二代目レイセンと紛らわしいこともあってか、フルネームのタグよりも作品数が少なかったりする。

*ちなみに鈴仙から他永遠亭住人への呼称は、
永琳:お師匠様、師匠
輝夜:輝夜様、姫様
てゐ:てゐ
となっている。

*名前の由来

 フルネームは「鈴仙・優曇華院・イナバ」だが、上記の通り「うどんげ」と呼ばれる事が多い。これは彼女の師である八意永琳の付けた「優曇華院」という愛称で、永琳は「ウドンゲ」と呼ぶことから。その後ろの「イナバ」は彼女の現在の主人である蓬莱山輝夜の付けた愛称。愛称と言うよりも兎ならば何でもまとめて「イナバ」らしい。ただし、永琳も輝夜も時と場合に応じて「鈴仙」という呼称を使う場合がある。なお、二人に愛称を付けてもらう前は「レイセン」というカタカナのみで、「鈴仙」という漢字も月の兎である鈴仙が地上人にカムフラージュする為に無理やり字を当てているもの。

*名前に関するエピソード

 現在その「レイセン」という名前は『儚月抄』における新登場キャラクターのレイセンに受け継がれている。(彼女の前の主人である綿月豊姫が「逃げ出した前のペットの代わりに」と付けた)色々と妙なあだ名で呼ばれる事の腹いせに、自分のスペルカードには「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」といったカッコ内を読み仮名とする妙な名前を付けている。カード名は気に入っているらしい。優曇華とは穢れを吸って身をつける月の植物であり、穢れを知らなかった月の兎が地上の穢れに触れて美しい実を付ける事を期待して永琳が名付けた。(と、輝夜は考えている。)

*オワリ

東方キャラクターズ6「東風谷早苗」 ( No.158 )
日時: 2018/06/14 21:26
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IY2Nphk)

*東風谷早苗(こちやさなえ)とは:東方Projectのキャラクター。初登場は第10弾「東方風神録」5面の中ボス及びボス。それ以降の作品にも登場し、「東方星蓮船」などでは自機を務める。

*概要

種族 人間
能力 奇跡を起こす程度の能力
二つ名 祀られる風の人間、山の新人神様、現代っ子の現人神、皮相浅薄な人間、我欲の巫女、風と湖のテウルギスト、山に住む奇跡の現人神
テーマ曲 信仰は儚き人間の為に、少女が見た日本の原風景

*二つ名

祀られる風の人間(風神録、非想天則)
山の新人神様(星蓮船)
現代っ子の現人神(ダブルスポイラー)
皮相浅薄な人間(茨歌仙)
我欲の巫女(神霊廟)
風と湖のテウルギスト(鈴奈庵)
山に住む奇跡の現人神(紺珠伝)

*テーマ曲

信仰は儚き人間の為に (東方風神録5面ボスBGM)
少女が見た日本の原風景 (東方風神録5面道中BGM)

*登場作品

「東方風神録」5面中ボス、5面ボス
「東方地霊殿」EX面中ボス
「東方星蓮船」自機
「東方非想天則」自機(シナリオあり)
「ダブルスポイラー」 LEVEL EX
「東方茨歌仙」
「東方神霊廟」自機
「弾幕アマノジャク」七日目
「東方鈴奈庵」第22話
「東方紺珠伝」自機

*人物

 守矢神社の風祝(かぜはふり)で、八坂神奈子の巫女にして洩矢諏訪子の遠い子孫。 しかし、早苗本人は自身が諏訪子の子孫であることを知らないようだ。 風祝とは神職の一種で、ざっくり言えば巫女のようなものである。なお、実際の洩矢の子孫は「守矢早苗」という人物である。

*来歴

《東方風神録》

 Stage 5の中ボス、及びボスとして登場。
外の世界で信仰心が薄くなってしまったおかげで、信仰によってその存在を維持していた神奈子達の存在が危うくなった。そこで神奈子は信仰心を得ようと神社ごと幻想郷の妖怪の山に引っ越し、それと共に早苗や諏訪子もそこへ移り住んできたのである。当然のように山の妖怪たちからは警戒されていたが、エンディングでは主人公達の仲介もあって和解し、そのまま山に住む事になった。
初登場の時点では『博麗神社を手に入れれば幻想郷を支配できる』という、幻想郷の本質を突いているようでそうでもないような危うい考えを持っていた。しかし、倒されてからはそんな考えを捨てたらしく、逆に霊夢の方は早苗の神社をなんとも思ってないようで、今の幻想郷はそのまま2つの神社が共存している。

《東方地霊殿》
 
 EXステージで中ボスとして再登場。
発言とスペルカードで女子高生(※)らしさ、幻想郷に適応した自分をアピールしていたが、突然の登場(6面までの道中にそれを匂わせる描写はほぼない)と突飛な言動(「この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!」)でプレイヤーを大層驚かせた。

 ちなみに、外の世界では女子高生だったという設定は半ば常識化しているが、あくまで二次設定である。
 もともと有力な設定として存在していたが、星蓮船発売時のメッセサンオーの購入特典で、
黄昏フロンティアの絵師alphes氏が描き下ろした早苗のイラスト(分類としては非公式・二次絵)がセーラー服を着たものであったことから、決定的に一般化した。(→予約早苗)公式上は、早苗の外の世界での暮らしぶり、実年齢その他は不明である。二次創作においては、学生時代の制服がブレザーかセーラー服かで熾烈な議論が展開される。

《東方星蓮船》

 遂に自機に昇格。二柱に薦められ、幻想郷に慣れるため妖怪退治に挑戦。
A装備(神奈子)とB装備(諏訪子)の二つがある。
自機としての性能が異様に高いB装備に対し、A装備は性能面では平凡である反面会話が異様なことになっており、途中で妖怪退治に楽しみを見出したおかげ?なのか、
『そうですね。ネズミだって馬鹿になりませんね。外の世界のネズミは生体実験には欠かせない、尊い生き物ですし』
『難儀ですねぇ。でもまぁ、私も(妖怪を退治する)楽しさが漸く判ってきた所で、驚きは特に……』
『参ったかー!これが人間にして神である私、東風谷早苗の力よ!』
『ええっ?妖怪退治の無い世界?それは困ります』
『そ・こ・よ、そこ。そんなエキセントリックな出来事(人間が喰われる事)はここ(幻想郷)にしかない』
など、妖怪に対してSっ気溢れるやりとりが多く見られた。
 ちなみに、星蓮船では聖白蓮等と和解し、早苗が「妖怪も悪い人ばかりじゃない」と認めてしまうENDも存在する。
こちらはBADENDとなっている。

《東方非想天則》

 幻想郷に現れた巨大な影を二足歩行の巨大ロボと信じこみ、それを追ってチルノや紅美鈴、そして信仰する神の一柱たる諏訪子と戦うことに。諏訪子には、「自分に勝てたら一人で妖怪退治に行ってもいい」などと言われており、親(先祖?)離れも近いようだ。
 他にもアリス・マーガトロイドに巨大ロボットを作れないか聞いてみたり、お台場ガンダムに興味を示していたりと、やたらとロボットにこだわりを見せる。自分で乗ってみたいとすら思っているようだ。
 もっとも、妙にロボットにこだわる態度を見せるのは、「実際何らかの気象現象かなんかであろう、そう考えてしまう自分の思考回路が面白くなかった。だから彼女は、あの影は里を襲う巨大ロボだと思う事にした。そう考えると調査が楽しいからである」という描写もあるように、幻想郷では常識的でつまらない考えに捉われるよりも非常識で面白く考えたほうが楽しいという、前向きな考えに至った結果のようである。

《ダブルスポイラー》

 霊夢、魔理沙とともにLEVEL EXにて被写体に。
神奈子と諏訪子の力を借りた技に加え、妖怪から妖力を吸収して、その力で攻撃するというとんでもない技を身に付けた。もはや本人が常識の通じない存在になりつつあり、霊夢と合わせて巫女無双である。この技は射命丸文からは山の神の威厳が保てると好評(?)だったが、姫海棠はたてからはかなり警戒されており、「人間でも神様でもなくもっと悪い奴」呼ばわりされている。

《東方神霊廟》

 なんと二度目の自機抜擢。すっかりレギュラー入りである。今回はあふれ出た神霊を信仰拡大に利用できるのではと思い、行動を開始する。すっかり幻想郷には馴染んだ様子で、たぶん主人公4名の中で一番この異変を堪能したであろう。また、エンディングにて珍しく私服が公開されるシーンや、諏訪子が「ごっはっん!ごっはっん!」と早苗にご飯を作るようせがむシーンなどがある。

《東方紺珠伝》

 領地である山の湖が、鈴瑚ら玉兎の部隊によって占拠されてしまったため反撃に出る。今回は大好きな宇宙(月)に関わるストーリーでもあり一層気合が入っている。


 一旦区切ります

Re: 幻想へ至る風 ( No.159 )
日時: 2018/06/14 21:30
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IY2Nphk)

 続きです。

*容姿

 胸の位置ほどまである緑のロングヘアーで、髪の左側を一房髪留めでまとめ、前に垂らしている。 瞳の色は作品によってまちまちで、黄色だったり深緑だったり青だったりする。衣装は作品によって若干異なるが、白地に青の縁取りがされた上着と、水玉や御幣のような模様の書かれた青いスカートは共通。博麗霊夢とは違うデザインの巫女装束を着ているが、もっとも特徴的な腋の部分は同じ。
 頭に付けた蛙と白蛇の髪飾りは彼女の特徴ともいえるアクセサリーで、これは諏訪子(→蛙)と神奈子(→蛇)の象徴でもある。二次創作などで幼児化された絵(おさなえ)の場合は、蛙の飾りがおたまじゃくしに変わる事がある。また諏訪子の帽子のように、蛙や蛇の表情がコロコロ変わることも。手に持つお祓い棒(幣)は霊夢のものと形状がだいぶ違い、あまりバサバサしないものを持っている。よくノコギリとかはんぺんとか言われる。
 また、『星蓮船』では、ペンダントのようなものを着けているほか、『茨歌仙』では、白い星マークが書かれた青いネクタイをしており、髪の頭頂部が双葉みたいに跳ねている。この時は、服も袖や襟に青い三本線が入った別バージョンのものになっている。(→茨歌仙早苗)靴は原作では薄緑色or水色のローファー?を履いているが、『茨歌仙』や『鈴奈庵』ではブーツを履いていたりする。

 蛙の髪飾りについてカチューシャである(あった)とする説がある。確かに初期の風神録や非想天則のドット絵(立ち絵ではつけていない)ではつけているように見える。一方で、近年の紺珠伝等や、もしくは茨歌仙や求聞口授等の公式本において確認できるわけではない。使い分けているのかどうかを含めて謎である。どっちでも可愛いから良いのかもしれない。




*性格

 性格は極めて普通の人間だが、外の人間だったからか少しズレている。間抜けで、感覚が幻想郷の人間と少し異なる。(東方求聞口授より)
 素直で責任感が強く、純粋で他人に影響されやすい。真面目な自信家だが、やや惚けたところもある。
 初登場時は高圧的に信仰獲得のため幻想郷征服を進めていたが、主人公たちに敗れてからはその責任感から解放され、元の素直で社交的な性格になった。その後幻想郷で暮らす内に外の世界の常識が通用しない事を認識し、神奈子の指示で妖怪退治の真似事をするなど、幻想郷に慣れる事を目標とした模様。

 そして『星蓮船』で妖怪退治に目覚め、戦うこと(弾幕ごっこ)に楽しみを見出したようだ。そのため、聖の提唱する平等な世界に異を唱え、戦闘になった。その後も諏訪子に稽古を頼んだり、ニ柱に頼らない技(上記《ダブルスポイラー》参照)まで編み出すなど、自己鍛錬には余念が無いようだ。

 『茨歌仙』では、成り行きで唐突に博麗神社(ライバル)の管理を任せられたにも関わらず、霊夢が戻ってくるまでちゃんと神社の掃除等の雑務を行っていたことからも、その真面目さが伺える。

 『非想天則』ではロボットに強い興味を示していたり、外の世界ではオカルト本をよく読んでいた事を思い返すなど、ちょっと普通の女の子と趣味がずれているようである。

 外の世界出身故か東方Projectのキャラとしては珍しくお酒に弱く、宴会ではすぐに酔いつぶれてしまう。絡み酒気味の霊夢とは宴席で対立したこともあった。

 理系であるらしく、歴史や国語といった科目には興味がなかったようだ。だが『神霊廟』以降、歴史にも多少興味を持つようになる。とはいえ、勉強の教材に小学六年生の教科書を持ちだすあたり、感覚のずれを垣間見ることが出来る。

 理科全般に強く、前述のロボットへのこだわりのほか、書籍では常温核融合について語ったり、ヘビ毒に対する血清を用意したりしている。特に宇宙開発について強い思い入れがあるようで、星蓮船Extraや紺珠伝3面など宇宙関連のステージでは普段にも増してハイテンションになっている。

*能力

 能力の「奇跡を起こす程度の能力」というのは、本来は八坂神奈子と洩矢諏訪子の力を借りて発動する能力であり、天・地・海すべてを操ることができる。だが人々のために力を振るっている内に信仰の対象が風祝に移ってしまい、生きながらにして神格化(現人神)。その後、神奈子と諏訪子と早苗の能力の境界線が曖昧になりだしてしまった。現在この奇跡を起こす能力について、神奈子や諏訪子の力が関与しているのか、あるいは早苗独自の能力であるかは言及されていない模様である。

 上記の他にも、客星や、九字といった、神職たる風祝らしい力を使う。自機の時は、風を使った弾幕を用いることが多い。(非想天則スペルカード、神霊廟通常弾など)。『求聞口授』によれば、信仰を集めるため、人里でも手品レベルの奇跡をつかって営業しているようだ。奇跡といえば幸運と混合されるが、奇跡とは偶然の頂点であり、その結果が良い方とも悪い方とも限らない。幸不幸とは関係ない(例として、蛙やおたまじゃくしが空から降ってくる、ファフロツキーズの奇跡が上げられている)。

 奇跡を行う為には準備(呪文詠唱)が必要となる。奇跡の大小によって準備にかかる時間が異なり、小さな奇跡なら一言で済むが、天変地異レベルの奇跡となると数日もの呪文詠唱が必要となる。

 アクションゲームの東方非想天則では風を操作して戦う大振りでトリッキーなタイプ。体術に慣れていない素人くさいモーションも見どころ。

*スペルカード

秘術「グレイソーマタージ」
東方風神録、東方非想天則、東方神霊廟
秘術「忘却の祭儀」
東方風神録、東方非想天則
秘術「一子相伝の弾幕」
東方風神録
奇跡「白昼の客星」
東方風神録、東方非想天則
奇跡「客星の明るい夜」
東方風神録
奇跡「客星の明るすぎる夜」
東方風神録、東方非想天則
開海「海が割れる日」
東方風神録、東方非想天則
開海「モーゼの奇跡」
東方風神録、東方非想天則
準備「神風を喚ぶ星の儀式」
東方風神録
準備「サモンタケミナカタ」
東方風神録
奇跡「神の風」
東方風神録
大奇跡「八坂の神風」
東方風神録
秘法「九字刺し」
東方地霊殿、東方非想天則
奇跡「ミラクルフルーツ」
東方地霊殿
神徳「五穀豊穣ライスシャワー」
東方地霊殿
蛇符「神代大蛇」
東方星蓮船
蛙符「手管の蝦蟇」
東方星蓮船、ダブルスポイラー、東方紺珠伝
祈願「商売繁盛守り」
東方非想天則
神籤「乱れおみくじ連続引き」
東方非想天則
蛇符「雲を泳ぐ大蛇」
東方非想天則
奇跡「ファフロッキーズの奇跡」
東方非想天則
奇跡「弘安の神風」
ダブルスポイラー
妖怪退治「妖力スポイラー」
ダブルスポイラー
蛇符「バインドスネークカモン」
弾幕アマノジャク
蛇符「グリーンスネークカモン」
弾幕アマノジャク


*二次創作における早苗

 登場当初は博麗霊夢とは正反対のおしとやかな性格で書かれる事が主だったが、『地霊殿』辺りから段々とはっちゃけ始め、『星蓮船』からはSな部分がクローズアップされたりしている。その真っ直ぐで突っ走りやすい性格から、周りの人妖を引っ張ったり、振り回したり、物語の推進力として動くことが多いようだ。

 守矢神社ではたいてい家事やらなんやらを背負い込む役目のため、苦労人として描かれていることも多い。



*人間関係

 人間関係では、やはり信仰する二柱である八坂神奈子や洩矢諏訪子との絡みが多い。(→かなさな・すわさな、守矢一家)二柱の事はおおむね尊敬する神様として見ているようだが、振り回されて困っていたり、手間を押し付けられていたり、無理やり飲まされていたりする。たまに堪忍袋の緒が切れて反撃に出ることも。

 同じ妖怪の山の住人の中では、射命丸文との絡みが書かれる事が多い。(→あやさな)外から来た珍しい人間である上、行動的で新聞のネタにしやすいと見られているのか、文はそれなりに早苗を高く評価しているようである。一方、同じく天狗で新聞記者である姫海棠はたては若干警戒している様子。しかし、女子高生(両者とも厳密には違うが)繋がりで一緒に描かれる事もある。

 霊夢との絡みも、腋抜きにしても巫女同士だからか結構多い。(→レイサナ)

 『星蓮船』以後は腹黒い、黒早苗やS苗、風祝(かぜはふり)をもじった風屠(かぜほふり)などと呼ばれる早苗のイラストが投稿されている。公式で(もっとマイルドだが)さでずむに目覚めたきっかけとなった多々良小傘との絡みも多く、S苗さん状態でいじめたりペットにしたりしているイラストや、普通にイチャイチャしてるものまで非常に幅広いイラストがある。逆に、いじめられているものは割と珍しい。(→こがさな)

 命蓮寺関係では、他にも星蓮船EXの会話から封獣ぬえとの関係もよく描かれる。こちらも、早苗が主導権を握るものが多い。(→さなぬえ)

 苦労人同士の共感なのか、十六夜咲夜や魂魄妖夢と一緒に描かれることも。(→サクサナ・さなみょん・さくさなみょん)

東方キャラクターズ7「古明地こいし」 ( No.160 )
日時: 2018/06/16 10:38
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: JpRb97J2)

*古明地こいしとは:『東方Project』に登場するキャラクター。初登場は『東方Project』第11弾『東方地霊殿』Ex Stageのボス。

*概要

二つ名

「閉じた恋の瞳」(東方地霊殿)
「何も考えていない者」(ダブルスポイラー)
「空想上の人格保持者」(東方心綺楼)
「本怖!貴方の後ろにいるよ」(東方深秘録)
「意図せずに心を閉ざしたサトリ」(東方憑依華)



人物

地霊殿のExtraボスにして古明地さとりの妹。姉と同じく相手の心を読む能力を持っていたが、その能力のせいで周りから嫌われることを知り、読心を司る第三の目を閉じて能力を封印し、同時に自身の心も閉ざしてしまう。そして第三の眼を閉じたことによって心を読む能力に代わり、「無意識を操る程度の能力」を手に入れた。この能力により、無意識で行動できるようになったこいしはあちこちをフラフラと放浪するだけの妖怪となってしまった。
 ペットの猫のように遊んで帰ってきては、また遊びに行ってしまう。姉のさとりも閉ざされたこいしの心だけは読むことが出来ず、いつも何処で何をしているのか把握出来ていないようで、心配している。
 そこで姉のさとりから、こいしと遊ぶための専属のペット(火焔猫燐、霊烏路空)を与えられている。 そのおかげか、少しずつではあるがこいしも以前とは変わってきたようである。
 博麗霊夢や霧雨魔理沙が地底にやって来てさとりやお燐、空と戦いを繰り広げたことを聞き、中でも八咫烏を取り込んだ空の驚異的な能力アップに興味を示す。 自分のペットも空のように強化してもらおうと思ったこいしは、妖怪の山の守矢神社を目指すことにした。
 東方求聞口授では、昔から度々地上へ出かけていたことが判明した。ただし、その能力によって知覚することは困難で、子供の頃一緒に遊んだことのある面識の無い友人のような存在であった。サトリ妖怪というか座敷童っぽい。姉であるさとりと接触することで、ようやく存在が確認された。
 東方心綺楼では、影の主人公と言っても過言では無いほどストーリーに強く絡んでくる。地上で無意識のまま生活をしていたが、ひょんなことから道教一味に決闘を挑み、勝利。その結果こいしの知名度が上がり始め、あらゆる実力者が戦いを挑むようになる。
 様々な相手を蹴散らし、次第にこいしは民衆から大きな脚光を浴びる有名人となっていった。今まで誰にも見向きされずに放浪する寂しい生活を送っていたため、本人も「皆から注目される」という事に大きな喜びを感じていた。しかし、その裏には今回の異変根本に関わるある秘密があり、この為にこいしは、秦こころに勝負を挑まれる事となる。
 東方深秘録では自身が触れた都市伝説である「メリーさん」がどこまで通用するか興味を持ち、「メリーさん」にまつわる「今、貴方の後ろに居るの」というセリフを言ってみたいという想いもあって様々な人々を訪ねる。ただしどういうわけか人々には「メリーさん」の恐怖をなかなか理解してもらえず、こいしは首を傾げることとなる。魔理沙に『幻想郷の住人には電話というものがよく分からないだけだ』とたしなめられた。余談だが背を向けて、帽子を放り投げるという、テリー・ボガードに似た勝利ポーズをしていることも。
 ファンからもファン以外からもよくこいしちゃんと呼ばれるが、地霊殿にて伊吹萃香に「古明地んとこのこいしちゃんじゃ?」と呼ばれていたりするので、ちゃん付けはただの二次での愛称という訳ではない。

*種族

 覚(さとり)。美濃、飛騨に住むとされる人の心を読む妖怪。人間の心を読んで驚かすという言い伝えがある一方、基本的には無害で、中には人間と共存していたという伝承もある。むしろ無意識に行動する人間を恐れるような話もあった。鳥山石燕の絵や、漫画家の水木しげる氏により有名になり、以前から呼ばれていた他の地域の「おもい」「くろんぼう」等も覚と呼ばれてしまうことがある。

*容姿

「東方地霊殿」では、薄く緑がかった癖のある灰色のセミロングに緑の瞳。鴉羽色の帽子に、薄い黄色のリボンをつけている。結び目は左前辺り。
 上の服は、黄色い生地に、二本白い線が入った緑の襟、鎖骨の間と胸元とみぞおちあたりに一つずつ付いたひし形の水色のボタン、黒い袖。下のスカートは、緑の生地に白線が二本入っている。
またスカートには薄く「ラナンキュラス」というキンポウゲ科の花の柄が描かれている。
 靴は黒で、紫色のハートが両足についている。姉のさとりと同じように、左胸に閉じた目がある。そこから伸びた二本の管(?)は、一本は右肩を通って左足のハートへつながり、もう片方は一度顔の左でハートマークを形作り、そのまま右足のハートへつながる。

「東方心綺楼」では、大きな変更はないが、細部が異なる。その最たるものが目で、瞳孔がなく白く発光しているように見える(心綺楼こいし目)。また髪の色も、黄色味がかった鮮やかな緑髪になっている。
サードアイから伸びる二本の管についても、右肩を通る方は腰のあたりで上着を絞っているらしいのが確認できる。ちなみに、この管は触手のように攻撃に利用できるようだ。余談であるが、こいしの容姿(服・髪)の色を反転させると古明地さとりの容姿の色とほぼ同じになる(補色)。
 また心綺楼のシステムやドットデザインなどを引き継いだ深秘録でも服装やサードアイ周辺のデザインは新たに追加されたモーション等を除きほぼ同様であるが、深秘録では同作でキャラクターデザインを担当した春河もえのタッチによる、その眼が見開かれたカットが複数描かれるなど、本作でもその「眼」の在り方に、こいしを表現する特徴が描かれた。

*性格

 好奇心旺盛でジッとしていられない性質なのか、放浪癖がある。また外見相応に幼く無邪気な面もあるが、礼儀正しく言葉使いも丁寧で、むしろ姉より接しやすい。
 ただし妖怪なだけあり、「恋い焦がれるような殺戮」や「平和な人間から殺掠」など物騒なことを平然と言う。一見狂気を孕んでいるようにもみえるが、東方Projectにおいては人間も大体その手の事を涼しい顔で言っていたりする。つまり幻想郷では普通なのである。
 たとえば霧雨魔理沙はルートによってはさとりに対して強盗をしようとし、「地獄の底で眠る覚悟は出来たか?」などというセリフを浴びせたりする。
 一方で霧雨魔理沙に「泥棒はいけないことよ」と諭したり、何かを尋ねる時は敬語で話しかけたりと、一般的な常識は持ち合わせている模様。
 主人公達との対戦ではスペルカードルールも守っており、本気で殺人をするつもりがあるのか怪しい点もある。
 スペルカード記事内のQ&Aではレミリアが霊夢に対して放った殺す発言について原作者ZUNが本気でなかったと説明している点にも注目。
 心を閉ざしているとあるので、これらが本来の性格か、または無意識に装った性格なのかは不明。本人曰く「感情なんて元より存在しない」らしい。
 心綺楼や深秘録では他人の落し物を自分の物にしてしまう癖があるようだ。

*能力

 無意識を操る程度の能力。相手の無意識を操ることで、他人に全く認識されずに行動することができる。たとえこいしが目の前に立っていたとしても、その存在を認識することはできない。
実際に、『地霊殿』のExtraステージでは、天狗が警備する妖怪の山を誰にも気付かれることなく侵入し、その先にある守矢神社で博麗霊夢や霧雨魔理沙と遭遇している。また射命丸文やパチュリー・ノーレッジからは「全く気配を感じない」と言われたこともあった。
 彼女と彼女の姉の元ネタである妖怪覚は、人間の無意識の行動によって痛い目を見た。それを皮肉った能力なのかも知れない。
 相手の無意識の記憶を呼び覚ますといった、姉とは逆性質の精神攻撃も出来る。
 グリモワールオブマリサでの魔理沙のコメントや、ダブルスポイラーでの射命丸文・姫海棠はたてのコメントから、表象「夢枕にご先祖総立ち」、表象「弾幕パラノイア」、「胎児の夢」などのスペルカードにはこれが利用されていると思われる。
 なお、心を固く閉じたこいしに対しては、姉であるさとりの『心を読む程度の能力』は通用せず、読心に依存している姉は自分に勝つことは出来ないと語っている。それに加え、東方心綺楼では豊聡耳神子の『十人の話を同時に聞くことが出来る程度の能力』も通用しない事が明らかになっている。
 無意識の状態では視界に映らない限り存在感が無い。視界に入っても道端の小石のように気にされることはない。そして視界からいなくなればすぐに忘れられてしまう。だが、そんな彼女も姉のさとりは心配しているようだ。
 ただし、鈴仙・優曇華院・イナバは波動でこいしの姿を視認することが可能(PS4版深秘録でこいしが鈴仙に勝った時の台詞より)。
 また、聖白蓮はこいしの無意識の状態を「心を閉ざしているのではなく、無にする事で『空(くう・自我の無い事、実体性を欠いている状態で仏教の因果論の究極形とされる)』の境地に近付いているのでは」と考えた。その後こいしは白蓮に命蓮寺に誘われ、在家の信者となった。こいし本人も前々から宗教に興味があったらしく、心綺楼の時点で白蓮に対して「出家がしたい」という発言をしていた。
 人間関係においては、性質上、他人と関わったり、争ったりする事はないが「私の方がカワイイもん」など秦こころと張り合うような問答が確認できる。命蓮寺の村紗水蜜を地底に封印されてる頃から知っているようで「血の池で溺れるんだよ?」「血の味が忘れられなくて、たまに戻ってくるんだよ?」と行動を把握しているようである。
 
 いったん区切ります。

Re: 幻想へ至る風 ( No.161 )
日時: 2018/06/16 10:39
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: JpRb97J2)


 続きです。

*スペルカード一覧

東方地霊殿
表象「夢枕にご先祖総立ち」
表象「弾幕パラノイア」
本能「イドの解放」
抑制「スーパーエゴ」
反応「妖怪ポリグラフ」
無意識「弾幕のロールシャッハ」
復燃「恋の埋火」
深層「無意識の遺伝子」
「嫌われ者のフィロソフィ」
「サブタレイニアンローズ」

ダブルスポイラー
心符「没我の愛」
記憶「DNAの瑕」
「胎児の夢」
「ローズ地獄」

東方心綺楼
本能「イドの解放」

 開放の精神の極大化させ、感情のままハート弾を周囲に撒き散らして攻撃する技。
原作とかなり近い技だが、弾の軌道が向こうとは異なり、相手を自分から引き離させる(無意識に後退してしまう)追加効果が付加されている。

抑制「スーパーエゴ」
 抑圧の精神の極大化させ、その余波でこいしの周囲にいる相手にダメージを与える技。離れていれば余波のダメージは受けない。しかしこちらにも相手を自分の方に引き寄せる(無意識に近寄ってしまう)効果がある。向こうとは対照的に原作とは全く違う技。

夢符「ご先祖様が見ているぞ」
 相手を見つめる六つの影が出現して攻撃を行う技。動作が夢枕にご先祖総立ちと酷似している。発動前にだれるような表情を見せ、手を左右に振り踊るようなモーションを見せたのち影が相手に襲い掛かる。

茨符「コンファインドイノセント」
 周囲に茨を張り巡らせ、バラの花で攻撃する技。これの簡易版である「グローイングペイン」の説明によると、この茨はこいしの外に出た意識が実体化した物らしい。シナリオ限定技。

本能「フロウディアン」
 ワインダー状に周囲にハート弾をまき散らした後、原作のスーパーエゴの様にハート弾がこいしの元に戻っていく技。こちらもシナリオ限定技。
「ブランブリーローズガーデン」ラストワード。引き寄せ効果を持ったバラ弾を大量に生み出して相手を捕獲する技。
 相手を捕まえるとこいしのカットインが表示され、直後にバラが大爆発を起こして相手にダメージを与える。

*東方深秘録

*呪われたワン切り電話*

シナリオ限定技。電話の呼び出し音と同時にバリアーを展開し、消える。という動作を繰り返す。

*今から電話をするから出てね*
 怪ラストワード。結界を展開し、ヒット後「わたし、メリーさん」「今、あなたの」と近づいて「後ろにいるの」と同時に相手をナイフで一閃する。彼女のスペルの中で唯一武器を使ったスペルカード。

*二次創作

 主に、孤独な深層心理を描写した作品や、無意識に何かをしでかす作品(ギャグ・性的・ドS・狂気と様々)が多い。 また、特性上「あらゆる警備をすり抜けてありとあらゆる場所に理由も目的もなく登場しうる」という性質があるため絡もうとすればだれとでも絡むことができる。姉との関係については、姉に心配されているため確執があるとされることはほぼなく、お姉ちゃん大好きっ子とされる。ただし、無意識に虐めてしまう狂気を孕む場合もある。

 二次創作上で関わりが多いキャラは次の3人である。まず、姉のさとりからは目を閉じたことや放浪癖を心配され続けており、それについて描かれることがある。また、ギャグではこいしが無意識なら仕方ないをやらかした際によく被害を受けている(主な被害はペロペロだが)。最近は、逆にさとりのほうが引きこもり気味なせいで非常識と化しており、その結果こいしが「外の世界を見てきた常識人」として突っ込みに回る形の作品も多い。
 Exボス・妹・狂人と共通点が多いフランドール・スカーレットとの組み合わせも人気があり、「こいフラ」としてカップリングが組まれる事もある。二人とも可愛い女の子でありつつも狂気と孤独という影を持っているため、単純に仲よく遊ぶ話から残虐非道な話、やっとできた友達に対する不器用な恋愛描写などネタ豊富となっている。警備をかいくぐりつつ、フランを外に連れ出すネタが鉄板。ただし、二人が会話するには二人がどう狂っているかをきっちりと描き分ける必要があり、キャラづけが難しい。
また、これの成立によって無関係だった紅魔館と地霊殿にパイプができ、レミさとなどほかのカップリングが派生する結果ももたらした。
 3人目は東方心綺楼で共演した秦こころで、そもそも心綺楼はこころが落とした希望の面をこいしが拾ったことで起こったもので、ラスボス前会話の希望の面に対する会話からカップリングされたものである。この場合は、どちらも感情(の一部挙動)が正常でないことへの悲劇的な面が強調されやすく、文字通りの悲劇や『自分の感情』を求めるという話が多く、こいしの残虐性やマイペースでかってにどんどん押していくポジティブな面は薄まる傾向にある。
 また猫耳が付いたねこいしなるものもあるがいぬさくやのように二次創作キャラクターとしては確立していない。

東方キャラクターズ8 「宇佐見蓮子」  ( No.162 )
日時: 2018/06/18 23:34
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 5VLR97mE)

*宇佐見蓮子(うさみ れんこ)とは:上海アリス幻樂団による東方Projectの一部である音楽CDに登場するキャラクターである。幻想郷とは関係のない外部の人間。

*概要

 京都の大学に在学中の女子大生であり、マエリベリー・ハーンとオカルトサークル「秘封倶楽部」を結成している。サークルの主導権を握っているのは彼女。
 大学での専攻分野は超統一物理学。最近は「ひも」理論の研究をしているらしい。
 頭脳には自信があるようで、『大空魔術』では「プランク並に頭が良いかもしれない」と自称している。メリーに言わせると「この世界の仕掛けが全て見えている」そうな。
 神主曰く「二人は平均的な若者より、少しだけ頭が切れるみたいです。」(『卯酉東海道』あとがき)とのこと。
 実年齢は不明。『卯酉東海道』で飲酒している描写はあるが、秘封倶楽部の世界で飲酒が認められる年齢が20歳かどうかは解らない。
 出身は東京で、実家もそちら。『卯酉東海道』ブックレットは、メリーと新幹線で蓮子の実家のある東京に向かう話になっている。
 外界の人間ではあるが「星を見ただけで今の時間が分かり、月を見ただけで今居る場所が分かる程度の能力」を持つ。ただし、日本標準時にしか対応していない。よって他の場所の正確な時刻を知る術はない。「……ただの引き算じゃないの?」とは相方のメリーの言。
 その能力で正確な時間が分かるくせに時間にルーズで、メリーとの待ち合わせにはよく遅刻する。
 『鳥船遺跡』『伊弉諾物質』で、メリーに目に触れてもらうことでメリーの見るビジョンを共有し、その夢の中で自由に動き回れることが判明した。ただし、蓮子はただの幻像であると認識しているようである。
 ちなみに、蓮子には何故か単独のテーマ曲が存在しない(「秘封倶楽部」としてのテーマ曲である「少女秘封倶楽部」と、蓮子とメリー2人のテーマである「月の妖鳥、化猫の幻」はある)。メリーには「魔術師メリー」があるというのに。
 能力を考えれば「天空のグリニッジ」が蓮子のテーマに相応しく思えるが、公式に蓮子のテーマとは言われてはいない。

*外見

 白いリボンの巻かれた、黒い中折れ帽がトレードマーク。永江衣玖の帽子にそこはかとなく似ている。
 ただし『蓮台野夜行』では帽子にリボンが巻かれていない(角度の関係で見えないだけかもしれないが)。
 帽子も含めて、服装は基本的に白と黒のツートンカラー。そこにネクタイやリボンで赤が混ざる。
 髪と瞳は濃いめのブラウンで、『蓮台野夜行』では左側の髪を白いリボンで結んでいる。『蓮台野夜行』で身につけている赤いネクタイがカラーリング的に映えるため、二次創作イラストではよく描かれるが、公式ではっきりネクタイを着用しているのは『蓮台野夜行』のみ。『鳥船遺跡』では胸元に赤いリボンが見えている。
 腰から下は長めのスカートだが、ネクタイのせいもあってか基本的にボーイッシュなイメージが強い。
 『夢違科学世紀』『卯酉東海道』で着ている服の袖口や裾の装飾は、博麗霊夢の袖の装飾と似ている。
 『大空魔術』『未知の花 魅知の旅』『鳥船遺跡』では、肩からショールのような黒い布を掛けている。
 『伊弉諾物質』ではメリーとともに初めて夏服を披露。とはいえいつもの服装が半袖になっただけであった。
 『燕石博物誌』では髪が伸び、『大空』『鳥船』のショールが宇佐見菫子(か岡崎夢美)を思わせるマントに近くなり、胸元はリボンから蝶ネクタイに。
続く『旧約酒場』ではがらりとイメチェンし、帽子を脱いで髪に白いリボンをカチューシャのように巻いていた。
 『蓮台野夜行』から『大空魔術』までと『鳥船遺跡』『燕石博物誌』では、手に黒い表紙の本を携えている。
 『未知の花 魅知の旅』では「P」と書かれた白いノートかファイルのようなものを手にしている。

*二次設定など

 設定上他のキャラが入り込む余地がほとんど無いため、カップリングの相手はほぼ間違いなくメリー一択。
 その関係は既に恋人同士になってるものから、片方は友達として、片方は恋愛対象として意識しているような片思い的なもの、もちろん純粋に親友というパターンもあり。片思いの場合、メリーの方が蓮子を意識していることが多い。
 サークルの主導権を握っているという公式設定通り、メリーよりアクティブな性格として描かれる。
 ちなみにメリーが八雲紫との関連性が囁かれるのに対し、こちらは大抵の場合能力の部分以外は普通の人間として扱われる。その為メリー=紫説の場合、紫となったメリーが幻想郷へと去っていってしまう、人間と妖怪の寿命差で蓮子が先に死ぬ、あるいは神隠しに遭った蓮子を探すためにメリーが妖怪になる、等高確率で悲恋となる(もちろんハッピーエンドの作品も数ある)。
一方、メリー=紫を前提とした二次創作においては、紫のパートナー的な立ち位置にあり、出自のはっきりしていない博麗霊夢が、蓮子と結びつけられることもある(同一人物だったり、先祖だったり、蓮子が先代の博麗の巫女だったり)。すなわち、ゆかれいむ=秘封倶楽部。
また「幻想郷の外の世界の物理学者」という共通点から、岡崎夢美の教え子になっていることも多い。
 二次創作では『蓮台野夜行』での服装をベースに描かれることが大半であり、『卯酉東海道』のネクタイのない服装や、『大空魔術』『鳥船遺跡』の黒いショールを掛けている蓮子のイラストはわりと貴重。
 『燕石博物誌』以降は、『燕石』『旧約』での衣裳の蓮子もそれぞれ比較的よく描かれている。
 苗字から、ウサミミを装備させられることが多い。ウサミミ蓮根。あと左翔太郎。

*東方星蓮船に関して

 2009年2月26日に発表された東方Project第12弾のタイトルは『東方星蓮船』であった。
 伝統的に東方Projectはラスボスの名前の文字がタイトルに入ることもあり(東方星蓮船→宇佐見蓮子)、「星」も能力と繋がりのあることから、まさかの秘封倶楽部本編出演か?と一部では期待が高まっていた。が、どこぞの悪霊と同様にやはり そんなことはなかった 。

*東方深秘録と宇佐見菫子

 上記の星蓮船以降も、新作発表のたびに「秘封が本編に登場か!?」と一部ではネタとして盛り上がっていたのだが、2015年5月10日の博麗神社例大祭で頒布された『東方深秘録』で、ついに秘封倶楽部が本編出演を果たした。
 ただし、登場したのは蓮子でもメリーでもなく、秘封倶楽部初代会長・宇佐見菫子。名前、外見、そして何より秘封倶楽部というサークル名。あらゆる面で蓮子との深い関係が匂う新キャラの登場に、秘封界隈には激震が走った。
 宇佐見菫子については当該記事を参照していただくとして、菫子と蓮子の繋がりに関しては、 『東方深秘録』内では一切言及がない。蓮子の祖先なのか、それとも赤の他人なのか、菫子の名乗っている《秘封倶楽部》と蓮子とメリーの《秘封倶楽部》は同一のものなのか、一切は今のところ不明である。

東方キャラクターズ9 「茨木華扇」 ( No.163 )
日時: 2018/06/18 23:56
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 5VLR97mE)

*茨木華扇とは:東方Projectの登場キャラクターである。普段は茨華仙という号を名乗っており、周囲からも本名で呼ばれる場面はほとんど無い。キャプションでは「茨華仙(茨木華扇)」と併記される事が多い。

*概要

*二つ名

 片腕有角の仙人(茨歌仙)
 脅威!願いを訊く仙人(深秘録)
 思欲せよ!願いを叶える仙人(深秘録)

*種族

仙人?

*テーマ曲

華狭間のバトルフィールド

 ふらりと博麗神社に現れた、行者を名乗る少女。仙人を装っているだけとも取れるような物言いがある一方で、自分が仙人である事を自覚しているような発言も見られる。少なくとも、その説教臭い言動と人格者のような行動は概ね仙人らしい。
 河童の腕が博麗神社に奉納されていた事を聞きつけ、霊夢がそれを御神体として祀り上げようと画策しているところに現れた。本人曰く、鳥に「腕のミイラが見つかった」と聞いて慌てて飛んできたとの事。その後も切断された腕に華扇が興味を示す場面は何度か登場しており、また当人に対する萃香の発言からも、華扇は失った自身の腕を探しているものと思われる。
 作中で初登場した時点で既に魔理沙や霊夢とは何度も会っているようだが、特に深い知り合いという訳ではなかったらしく、当初魔理沙は華扇の名前を思い出せず、霊夢に至っては華扇が誰なのかさえも忘れていた。
 最初の来訪の際、今の人間や妖怪に言いたい事が山ほどあると語った華扇は、それを理由として博麗神社にしばしば姿を見せるようになった。萃香は華扇が神社を訪れるようになった件について、華扇の本当の目的は腕探しの為に博麗大結界を越えて外の世界に赴く事であり、華扇が霊夢らに近づいたのは結界を弱める為だと推測している。ただしそれを聞いた華扇本人の独白によれば、そんなつもりでもないとの事。ただ積極的に何かをする意思は無さそうではあるが、結界自体には興味を持っているようだ。
 理由は不明だが、人間と旧地獄の繋がりを封じたいと考えており、旧地獄に通じる間欠泉センターに立ち入りを禁止の看板を立てたり、結果的に間欠泉が止まる可能性のある事から、常温核融合計画に協力するよう霊夢に意見したりしている。
 公式サイトによれば、しばしば里にも現れてありがたいお説教をしているとの事。第一話で人間の里の入り口にいたのは、あるいは説教の為に出向いていたのかも知れない。第七話では説教の場面こそ無いものの、実際に人間の里の中で行動している場面が描かれた。実際に人間の里の住人に説教をしている場面は長らく描かれていなかったが、「月刊ComicREX」2012年5月号掲載の出張版にて、遂にそのシーンが登場している。
 いつ頃から仙人として活動しているのかは不明だが、近年の大事件である豊聡耳神子らの復活があった第百二十六季からおよそ三十年前の第九十五季、この年に発行された文々。新聞に既に仙人として掲載されており、昨日今日に仙人デビューしたばかりという訳ではないようである。

*外見

 頭部のシニョンキャップ、包帯に包まれた右腕、鎖付きの枷がはめられた左腕、そして服の胸元の牡丹の花飾りと、そこから伸びる茨模様が外見上の大きなポイントとなっている。
 身長は霊夢や魔理沙より頭一つ分弱高く、道を急いでいた魔理沙が華扇と衝突した際、魔理沙の額がぶつかったのは華扇の肩だった。14歳の日本人女子の平均身長は156cmなので、霊夢もそのくらいと仮定すると、華扇の身長はおよそ165cmという事になる。胸は場面によって大きく見えたり、そうでもなかったりするが、少なくとも小さくはないようだ。
 漫画作品のキャラという事で、連載開始当初よりPixivなどでは多数のイラストが投稿されていたが、第一話の時点ではカラーページが1ページも無かった為、服や髪の色については不明だった。その為、この時期に描かれたイラストは、描き手独自の解釈による彩色が施されている事も多い。
 その後、第二話にてカラーページが掲載されたので、華扇の公式カラーは、髪は赤系ピンク、服は白とワインレッド、スカートは黄緑色と判明した。第二話掲載前に、作画担当のあずまあやによる華扇のカラーイラスト(の一部)がTwitter上で公開されており、こちらでは華扇の髪は赤いが、あずまによるとこれは「まるっとボツになった」ものであるとの事。

*性格
 
 魔理沙は華扇を「口うるさくて余計なお節介を焼く」と評しており、実際説教臭い発言が目立つ。小町なら人間に有って当然とするレベルの欲であっても目に余るものと見る辺り、判断基準はなかなか厳格なようだ。
 また、人間の里の入り口で「この世に生を受けてから今までに起こった全ての出来事を」思い返す修行をするといった奇行を見せた事もある。ただ霊夢によると、仙人は変人ばかりとの事なので、奇矯な行動は仙人特有のものであり、華扇個人の性格という訳ではないのかも知れない。
間欠泉を危険視する真の理由は旧地獄の怨霊であるのに、それを伏せて硫黄ガスの人間に対する有毒性という建前の理由を述べたり、死神に対して良い事をしているように見せかけているだけとも取れるような独白をしたりと、腹黒いとも偽悪的ともつかない言動も見られる。
 しかしその一方で、華扇は人間に危険が及ばないように気を遣ってくれているのだと信じる早苗の言葉を聞いて、悲しげな表情で思わず本音を語りそうになったり、博麗神社に怨霊が溢れ霊夢の行方が知れなかった際には顔色を変えて心配するなど、人の良さのようなものが感じられる場面も度々登場している。
 真面目で厳格な面や、何を考えているのか分からない得体の知れなさが目立つが、飼っていたペットの存在を忘れたり、その事でペットが暴れた際には自分との関係をとぼけて見せるなど、案外いい加減な部分もある。また、大雨によって自宅に多大な被害が出て不機嫌な時、にとりに助けを求められた華扇は、半ば八つ当たりのように彼女の頼みを一蹴しており、気分屋的側面も持っているのかも知れない。霊夢不在の博麗神社を預かった際には、霊夢と同じ巫女服を着込み、浮かれた様子で仕事をしていたので、調子に乗りやすい性格とも考えられる。
 負けず嫌いなところもあるらしく、花見の席で「仙人のくせに芸の一つも出来ないのか」と酔った魔理沙に絡まれた際には、ムキになり、恥ずかしがりつつも一発芸を披露していた。なお、この際に披露したのは雷獣を使った超ヒーロー(超サ●ヤ人)の物真似であった。作中に登場した華扇の蔵書は、和綴じでいかにも仙人が読みそうな雰囲気の書物ばかりだったが、描かれていないところでは、何処かで手に入れた外の世界の漫画も読んでいるのかも知れない。
 普段は丁寧な物言いをしているが、それが素の喋り方という訳では無いらしく、誰もいない場面での独白や旧知らしい萃香との会話等では、多少砕けた口調で話す事もある。
かなりの甘党のようで、菓子の類を食べている場面が多々存在する他、紅魔館で紅茶を出された際には山盛りの砂糖を投入していた。甘党ではあるが、古典的な意味での甘党という訳ではなく、酒や甘くない食べ物も普通に好んでいる。

*知識

 自ら長く生きてきたと称する華扇は、それだけに博識であり、怨霊や管狐の性質、旧地獄の住人が地上に出て来ないという約束、雷獣の生態といった、霊夢らも知らなかったような様々な知識を持っている。ただ自身の経験よりも文献等から得た知識も少なくないようで、万歳楽の一件では、実態よりも資料上の情報を基に判断してしまい、その齟齬を笑われてしまうという場面も見られた。
 また、まだまだ知らないことだらけと本人が語っている通り、全ての知識について詳しいという訳ではない。中でも科学技術に関しては疎いようで、核融合の仕組みといった高度な知識は勿論、河童の使うサーチライトやソナーについても全く情報を持っていなかった。
 科学程ではないが、神仏や宗教に関する知識もあまり深くないようで、その事で霊夢にからかわれたり、戸惑いを見せる場面もしばしば見られる。萃香があっさり見抜いていた酉の市の問題点を、萃香の指摘を受け、かつ文献にあたって調べるまで実態の把握ができなかったという事もあった。

 一旦区切ります

Re: 幻想へ至る風 ( No.164 )
日時: 2018/06/19 00:12
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UKFCOgWg)

続きです。

*人間と妖怪、動物についての考え

 博麗の巫女が妖怪退治を生業としている事実を華扇が否定的に語った事は無いが、妖怪であっても理由も無く退治する事には反対している。また、幻想郷の妖怪が妖怪本来の恐ろしさ等を持っていない点を、平和で良い事だとしている。「妖怪の中には争いを望まない者がいたって良いじゃないですか」とも語っており、人妖が平和的に共存、もしくは住み分けが出来る状態を望ましい考えているらしい。
 その為、人妖が一定の平和的状態にある現在の幻想郷を肯定的に見ているらしく、「東方三月精 ~ Oriental Sacred Place.」第17話では、博霊神社の祭神を探ろうとする光の三妖精の行動によって、その状況が乱される事態が発生する事を避けようとしていた。何故それによって妖怪と人間の関係が乱されると思ったかは判然としないが、「神社の御利益は妖怪退治 か」とも語っているので、祭神が明らかになって信仰が集まる事で、妖怪退治屋としての博霊の巫女の力が高まり、現在の人妖のバランスが崩れる事を危惧したのかも知れない。
 しかし幻想郷においては妖怪は演技であっても人を襲って怯えさせるのが本分、巫女は妖怪を退治するのが本分と考えている霊夢に言わせると、華扇の見解は幻想郷にあまり詳しくない者の意見であり、「新参者の妖怪みたいな事を言うのね」という事になるらしい。「仙人のくせに妖怪の味方をするの?」という霊夢の言葉に、華扇が返答に詰まる場面もあった。
 とは言え、一応仙人という事になっている華扇は、他の一般的な仙人がそうであるとされているのと同様に、基本的に人間に味方する立場を取っている。例えば「東方三月精 ~ Oriental Sacred Place.」第16話では、人を襲って妖怪化したヤマイヌについて霊夢に警告を発している。結局問題のヤマイヌは、華扇に諭され人を守る妖怪へ変貌した。また本編第十三話では、人間に怪我を負わせた襲撃者がマミ達であると突き止め、彼らに人間へ謝罪させる一方、その妖怪化を防ぐ措置を取っている。このように人知れず人間を助ける行いもしているのだろう。
 ただこれらの事例には、人間を助ける以外にも、動物を守るという側面も含まれている。妖怪、もしくはそれに類する存在が里の人間を襲い、血の味を覚える事は幻想郷のルールに反しており、発覚すれば討伐隊が組まれるという。しかしヤマイヌもマミも、華扇の行動によって討伐されるという本来あり得た状況を脱している。これは見方によっては、人間よりも動物を優先しているとも取れる。マミを庇った事について、「山の動物たちが不当に妖怪化したり倒されてしまうのを黙って見ていられない」、「私の役目(ちから)は山の動物たちを正しい方向に導く事」と華扇が語っているのは示唆的である。
 一方、妖怪に対しては、人間や動物よりも距離を置いているようだ。妖怪に対して無闇に挑発的、攻撃的な言動を取る事は無く、霊夢による妖怪狐への仕置を窘めるなど、 妖怪に対する過剰な敵対的対応には否定的だが、妖怪へ肩入れする事もほとんど無い。説教や忠告等でより良いあり方を示そうとする華扇の行動は、基本的に人間と動物を相手にした時にしか見られず、華扇が妖怪に説教している場面はほぼ存在していない。例外的に光の三妖精に説教をする場面はあるが、これは犬がいじめられるそうになっているのを止める為という意味も強く、三妖精に何かを教え導くといった動機によるものではないと思われる。
 また、第十二話でにとり達河童がアクシデントに悩まされていた際には、霊夢ともども、何ら支援的な行動は見せずにそのまま立ち去っている。更に第十三話では、マミを庇う為に山童に濡れ衣を着せるという策も使っていた。これはマミの暴走の原因がそもそも山童にあると考えている事も理由と思われので、妖怪に悪意的な考えを持っている訳ではないようだが、この件を含め、やはり華扇の妖怪への対応には、人間や動物へのそれとと比べると差があると言える。
 なお、前述の通り、動物が妖怪化する事にも基本的に否定的で、ヤマイヌがただの動物に戻れない事を「残念」と評していた。しかしトカゲが雷龍になりかけた時には、特にそれを阻止しようとはせず、経過を見守るという行動を取っている。件のトカゲが雷龍になったら手懐けたかったと語っているので、自分の都合を優先する事もあるようだ。華扇には龍に対する強い思い入れがチラホラと見られるので、あるいは龍を他の妖怪とは区別して考えているのかも知れない。
 ヤマイヌへの対処や、妖怪化を防げなかったら自分のところに来ると良いというマミへの台詞からすると、動物が妖怪化してしまったとしても簡単に見捨てたりはしないようだ。しかし行動を観察した結果、不合格と判断したトカゲは容赦無く抹殺しているので、華扇なりの救済基準ラインも存在しているのだろう。
 第23話で霊夢不在の博麗神社を預かる決意をした際には、「それが人間の いや妖怪の為だ」と珍しく妖怪側に肩入れしているとも取れる発言をしており、実際、神社が妖怪のたまり場になっても放置していた。しかし妖怪退治という本業を霊夢に思い出させる為という、むしろ人間寄りの行動とも取れる描写となっているので、この発言についての華扇の真意は不明である。あるいは妖怪は人間を襲い、人間は妖怪を退治するという幻想郷における妖怪存続システムを維持するという意味で妖怪の為と語ったのだろうか。
 これらの事例から分かるように、妖怪に対する華扇の対応はいささか複雑である。第十四話では、紫によって人間の里に派遣されたホフゴブリンを霊夢と共に追い払っているが、これはホフゴブリンの実態が妖怪のスパイであるという理由であった。しかし表面的には里の人間がホフゴブリンを恐れている事を理由として挙げており、その真意を人間である霊夢には明かす事は無かった。人間に対して直接被害を及ぼした訳ではないホフゴブリンを追い払ってしまった事に関しては、彼等に同情的な発言も見せている。またホフゴブリン同様にスパイである座敷わらしについては特に対策は打たないなど、対応に首尾一貫しないところも見られた。

*片腕有角について

 二つ名には「片腕」とあるが、見た目は普通に両腕がある。しかし包帯で包まれている華扇の右腕は失われているようで、何らかの術で義手を作って補っているらしい。
霊夢が華扇の右腕を掴んだ際には、握る力に負けてぐにゃりと歪み、包帯の隙間から煙のようなものが漏れ出す様子が描かれているので、華扇の義手は固体ではなく、気体のようなものが詰まっている事が分かる。
 またこの右腕で霊夢の陰陽玉に触れた際には、激しい反応と共に消し飛ぶ様子が見られた。華扇は消滅した右腕をすぐに再構成しているので、術による義手の作成は容易なようだ。
この際に華扇は、陰陽玉は妖怪退治を御利益とする神社の本物の御神体であり、うかつに触るのは危険だという趣旨の発言をしているので、華扇もまた妖怪かそれに類する存在である事、右腕はその力によって作られたものだと推測出来る。
 右腕は怪我を治す特別な酒を呑んでも傷が癒える事が無いが、呑み続けないと腐ってしまうとの事なので、単に斬られただけといったような通常の怪我ではないと思われる。しかし華扇は自身の右腕について他人、もしくは人間にあまり知られたくないらしく、霊夢や運松が包帯に包まれた右腕に注意を向けた際には、慌てて誤魔化す場面もあった。失われた腕を取り戻したいとも考えているようで、第一話や第十一話では腕を探している様子が描かれている。
二つ名のもうひとつの要素である「有角」については、少なくとも見える範囲には角らしきものは確認出来ない。シニョンキャップで隠れた部分に角がある可能性もあるが、現段階では不明。

 一旦区切ります

Re: 幻想へ至る風 ( No.165 )
日時: 2018/06/19 00:19
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UKFCOgWg)

 続きです。

*能力

 霊夢に何ができるのか聞かれた際には「ひみつ」、「色々出来ますよ」と答えており、設定文やキャプションなどで説明された事も無いので、いわゆる「~程度の能力」に関しては不明。
作中で幾つか特殊能力らしきものを見せているが、以下に記載するそれらの能力が「~程度の能力」なのか、種族的な能力なのか、あるいは何らかの術なのかは判然としない。

 動物を導く能力
 公式サイトの華扇の紹介欄に書かれている能力。「動物を導く程度の能力」ではないので、これが能力名という訳ではないと思われる。公式サイト公開当時の華扇は、この説明から想像出来る能力は動物の使役ぐらいしか見せていなかった為、この能力はその別表現と思われていた。
 しかしその後、華扇はこの能力の範疇に入る可能性のある能力を複数見せており、具体的にはどういう能力なのか不透明になった感がある。第十三話では「私の役目(ちから)は山の動物たちを正しい方向に導く事」という発言も見られた。

 鳥獣の言葉を理解する
 第一話で華扇が博麗神社を訪れたのは、片腕のミイラが見つかったと鳥が騒いでいるのを聞いての事だった。他にも第六話の雷獣や第十話他の大鷲、第十三話のマミ等、鳥獣と会話をかわしている場面はたびたび登場する。第22話では華扇にとって未知の獣である万歳楽と会話している様子も描かれており、相手が鳥獣でありさえすれば、その種を問わずに無制限に会話可能と思われる。

 怨霊を潰す
 包帯の巻かれた右腕で怨霊を握り潰す事が可能。小町にもどうやって潰しているのか分からないとの事なので、仙人なら誰でも出来るという訳ではないようだ。また、潰された怨霊は消滅して輪廻の輪から外れるらしい。

 瞬間移動
 第二話で博麗神社の賽銭箱の背後に前触れ無く現れ、訪問中だった早苗を驚かせた。どの程度の距離を移動できるのか、任意の場所に移動できるのかなどの詳細は不明。
 第七話でも賽銭箱の背後にいつの間にか現れるという行動を見せている。
 「月刊ComicREX」2012年5月号掲載の出張版でも、萃香に出くわしそうになった華扇が、持っていた荷物のみを残して瞬く間に姿を消すという場面が描かれた。
 
 動物を使役する
 猿や蛇、鳥といった通常の動物に加え、華扇や霊夢を背に乗せて飛べる大鷲や、龍の子供といった尋常ならざる生物まで使役できる。特に龍の子供については「私の言うことなら何でも聞きます」とまで言っている。小町によれば、動物の使役は華扇の(もしくは仙人全般の?)得意技のようだ。

 義手の遠隔操作
 包帯で覆われた華扇の右腕は、気体のようなものが詰まっている一種の義手と思われるが、これを本体から切り離して遠隔操作する事が可能である。

 離れた空間を繋げる
 上述した義手の遠隔操作と同時に見せた能力。服の前掛けの下に義手を差し入れると、離れた場所に切り離された義手が出現。その状態でものを掴んだ義手を引き戻すと、掴んだものも一緒に前掛けの下から引き出されていた。

 妖怪を導き、変貌させる
 「東方三月精 ~ Oriental Sacred Place.」第16話「人を喰らう獣」で見せた能力。人を襲って妖怪化したヤマイヌを諭し、人を襲わないでも腹を満たせる妖怪になるよう勧め、人間を守る妖怪「送り犬」へと変貌させたとは本人の弁。その後ヤマイヌは、実際に守り犬に変貌したようで、悪戯を企む光の三妖精から人間を守る為に彼女達を追い回していた。
 華扇はヤマイヌを「何とか」したと語る際に意味ありげに包帯に包まれた右腕を掲げており、ルナチャイルドも人を喰うような獣が説教を聞くという事に疑問を感じているので、単なる説教ではなく能力の類と思われる。あるいはこれも「動物を導く能力」の一形態なのかも知れないが、現段階では詳細不明。

 方術で家を隠す
 華扇の使う能力の一部は方術によるものと思われるが、そうである事が明言されているのは、現段階ではこの能力のみである。
 この術によって隠されている華扇の家にたどり着くには、正路(特別なルート)を通る必要がある。外が吹雪の状況でも、華扇の家の周辺だけは雪も降らず、静けさを保っているので、魔理沙は別天地に喩えていた。
 「東方神霊廟」の事件の後、華扇と同じく方術系の術を使うと思われる神子や布都らは、仙界と称する一種の別世界を作ってそこに移住しているが、華扇の家を隠している術も、仙界を作った術と同じか似たタイプの術なのかも知れない。神子によると、ある程度仙術を学べば、空間を作る事は簡単らしい。

 光球を作り、コントロールする
 左手から浮遊する光球を発生させ、それを意のままに動かす事が出来る。華扇はこれを自宅付近の大ケヤキの木に設置し、竿打の為の目印としていた。光球の数や大きさについては自由が利くようで、小型の光球を大量に使ったり、より大型の光球を単独で使ったりする姿が見られた。

 自らの存在を忘れさせる
 第九話で萃香と遭遇しそうになった華扇は慌てて姿をくらましているが、この際、直前まで華扇と会話をしていた霊夢は、その事実を忘れ去っていた。何らかの記憶操作があったように見えるが現時点では詳細不明。
第一話で霊夢や魔理沙が華扇の事をよく覚えていない様子だったのは、記憶操作能力によって元々知り合いであるという情報を植え付けられた為ではないかとの説もあるが、断定できるような情報は無い。

 飛行能力
 華扇は移動する際、徒歩、瞬間移動、龍に乗るといった手段を選ぶ事が多かったが、第24話で飛行シーンが初登場。華扇も飛行能力を持っている事が証明された。

 頑健な身体
 触れた人間を一瞬で燃え上がらせる威力を持つ為、霊夢や魔理沙にも対処不可能な球電(雷龍になる筈だったトカゲ)を素手で捕獲している。また直後に殺害されたトカゲは、かなり派手に爆死しており、華扇はその衝撃を間近で受けている筈である。だがそのどちらからも一切ダメージを負っている様子が無かった。

*拠点

 他の仙人と同様、華扇の拠点も妖怪の山に存在する。三階建ての立派な屋敷で暮らしているが、ただの豪邸という訳ではなく、修行の場である道場を兼ねた建物であるようだ。邸内には十牛図の掛け軸が飾られ、文机に和綴じの書物が積み重ねられている等、いかにも仙人の住処といった雰囲気がある。
 屋敷の蔵書には「神様図鑑」なる書物もあり、華扇がこれで守矢神社の神々について調べた事もあった。他にも酉の市についての書物が存在する事が判明している。
屋敷は方術によって隠されており、正路(正しいルート)を通らないとたどり着く事が出来ない。また周囲の通常空間とは何らかの手段で隔絶されて安定した環境にあるらしく、魔理沙は「楽園みたいな処」、「冬だというのに寒さは厳しくないし静かで良いところ」と評していた。華扇自身も暖房設備完備と語っており、これは飼っている動物達の為でもあるらしい。
 屋敷が隠されているという事実が明らかになったのは第十話だが、第十二話での華扇と小町の会話によると、もっと以前からその状態であったようだ。小町は何度かこの屋敷を訪れているが、彼女は能力的に正路と関係無く屋敷への来訪が可能との事。第二話での発言によると早苗も屋敷を見た事があるようだが、彼女がどのような手段で屋敷にたどり着いたかは明らかになっていない。
 また、屋敷の周囲には不審者を追い払う為に虎が放し飼いにされており、方術によるセキュリティを突破する事が出来ても、一般の人間が近寄る事は困難と思われる。

 区切ります

Re: 幻想へ至る風 ( No.166 )
日時: 2018/06/19 00:23
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UKFCOgWg)

 続きです。

*鬼との関連性

 有角であるらしい事、東方Projectにおける鬼の象徴である鎖付きの枷を身に付けている事等から、華扇の正体は鬼であると考える向きが強い(マミゾウに至っては断言している)。
 元ネタと思しき茨木童子が酒呑童子の直接の配下であり、星熊童子(勇儀の元ネタで、酒呑童子の配下四天王の一人)と同格かそれ以上の立場にあった事から、萃香や勇儀と同じ鬼の四天王の一人であるとする解釈もある。

*華扇は仙人か否か

 一応仙人という事になっている華扇だが、本人や周囲の言動の中には、華扇は仙人の真似事をしているだけと取れるものもある。この為、華扇は実は仙人ではないという説もある。しかしその一方で、華扇には仙人らしい点も複数存在しており、また本人も仙人であろうとしている事が判明している。
 現状の華扇が単に仙人を真似ただけの別の存在なのか、それとも本人が目指している通り実際に仙人になっているのかは判然としない。ここでは肯定材料、否定材料の双方を列挙してみる。

*仙人詐称疑惑

 第二話で「さすが仙人ですね」と早苗に感心された際、華扇は「仙人みたいな生活をしているのもただの隠れ…」と言いかけて、慌てて口をつぐんでいる。これを素直に受け取るなら、華扇は仙人を装っているだけであり、仙人と名乗っているのも嘘だという事になる。
また小町は第18話で、華扇は仙人の真似事をしているだけという趣旨の発言をしており、華扇自身もこの発言を特に否定していない。

*寿命問題

 華扇は「地獄の使者を追い返して人間の何倍も生きてきた」と語っており、この点については求聞史紀にある仙人についての説明と一致する。しかし華扇が妖怪の類、特に鬼であるなら、地獄からの刺客を追い返すという仙人式の手段を取らずとも、種族的に人間より長生きが可能ではないかという意見もある。
 第十二話では死神と地獄からのお迎えについての話が描かれており、この件に関して更なる情報が明らかになった。華扇は死神が人の命を奪いにくるという話を信じていたが、実はこの話は死神自身による欺瞞工作であり、寿命を越えて生き続けようとする者の命を奪いに来るのは、実際には死神より恐ろしい者であった。小町はその恐ろしい者を見る事について覚悟しておいた方が良いと華扇に忠告したが、「私はどうなのかしらね」と答える華扇に苦笑させられている。これらの描写から、「華扇は元々通常の人間以上の寿命を持っていて小町もそれを知っている」、「華扇は実際には地獄の使者を追い返した経験など無く、前述の発言は自身を普通の仙人であるかのように見せかける為の嘘」といった推測も成り立つ。事実問題の発言は、多くの人妖が周囲にいる時のものであった。
 魔理沙は第17話で、華扇が魚石の魚に詳しいのはそれが不老不死の存在であるからだろうという己の推測を語っているが、言われた華扇はしばし考え込んだ上で、「まあそうですね。不老不死は仙人のテーマですから」と他人事のように答えている。人間出身の仙人のように、不老不死について熱心に研究した訳ではないからこその反応とも思えるが真相は不明。

*鬼疑惑

 上述した通り、華扇には鬼ではないかとの疑惑がある。現実の伝説や古典文学等には非人間出身の仙人もしばしば登場するので、華扇は仙人になった鬼ではないかとの説もある。求聞史紀では仙人は人間が成るものとされており、東方Projectの世界観において、非人間が仙人に成れる事を示す情報は長らく存在していなかったが、「仙人化した天狗」という話題が求聞口授で登場した。これにより、同じく非人間である鬼が仙人になれる可能性が考えられるようになった。
 実際華扇には、人間やその延長線上にいる通常の仙人ではなく、妖怪に近い存在である事を匂わせるような描写も幾つか見られる。第九話で霊夢が「妖怪は無条件で退治する」といった趣旨の発言をした際には、寒気を感じた華扇がくしゃみをするというシーンが意味ありげなタイミングで挿入されているし、第十四話でスパイの運用について語る紫は、華扇は通常の仙人ではなく自分達妖怪の同類であるかのような態度で接していた。第16話では萃香が華扇について「仙人の振りをして」と語る場面もあった。萃香は第20話でも、華扇は正体を隠して霊夢らに近づいていると語っている。紫の判断や萃香の指摘が正しいなら、華扇は仙人ではないか、もしくは妖怪から仙人になったものと考えられる。また華扇は第18話で、自身が仙人をしている理由を「人に近づきたかったから」と語っており、この発言は、仙人になる前の出発点がそもそも人間ではないとも取れる。第23話で霊夢の占いを聞こうとしていた魔理沙が「何かと不安を取り除きたいもんなんだよ 人間って」と、人間についての一般論を語った際にも、華扇はそうした感覚が全く理解できない様子であり、これは最初から人間だった事が無いからとも取れる。
 第21話では節分用の豆に怯む他、豆まきは苦手、投げつけられれば肉体に響く、軽い水ぶくれができると語っており、一連のシーンの華扇はいかにも鬼らしい描写に見える。第32話では豆まきに加え、鬼除けのお守りである鰯の頭と柊の葉を酷く嫌がる描写もあり、その経緯から仕掛けた犯人である二ッ岩マミゾウから“鬼”と断定されている。

*若い外見

 第一話の霊夢の発言や求聞史紀によると、仙人は外見的にも年老いた姿をしているという。そんな中、華扇は若々しい外見をしており、普通の仙人と違った存在なのではないかという説の根拠にもなっていた。
 しかし「東方神霊廟」において外見的に若い仙人の青娥が登場した為、仙人は必ずしも老いた姿をしている訳ではない事、華扇のみが例外的存在でない事が明らかになった。

*方術

 華扇は方術を使用する事が出来る。方術とは神仙や道士らが使う術であり、求聞史紀において、仙人が身に付けているとされている妖術は、恐らく方術の事を指しているのであろう。このような術を使える以上、華扇は仙人かそれに近い存在であり、少なくとも仙人と全く無関係の存在でないと思われる。

*食事

 求聞史紀によると、五百歳を越えた仙人はほとんど食事が不要となり、霞を食べて暮らすという。しかし華扇は普通に食事を行っているらしく、食事シーンが多々存在している。
 第二話で鍋物を提案した他、第七話では団子を食べている場面が見られる。また第十話では遭難して自宅に迷い込んできた魔理沙に肉まんらしきものを振舞っており、普段から自宅に通常の食糧を置いている事が窺える。第十一話で花見の幹事を引き受けた際には、酒や川魚を持参しており、酒は普段から人並み以上に呑んでいるらしい。「月刊ComicREX」2012年5月号掲載の出張版では、蕎麦屋を見て腹を鳴らす、団子屋を見てヨダレを垂らす、満腹するまで団子を食べるといった、食いしん坊ぶりを強調したコミカルな描写も見られた。第十四話でも人間の里で焼き芋やおでんを買い食いしているらしい様子がある。第十五話では博麗神社への手土産に煎餅や団子、豆大福らしきものを持ち込んでおり、自らも霊夢らと一緒に食べていた。「東方鈴奈庵」第10話でモブとして出演した際にも、饅頭のようなものを食べている姿が確認できる。団子と同様に好物のひとつなのか、第20話の縁日でもおでんを食べている場面が登場している。同エピソードの別側面を描いた出張版7では、購入したたこ焼きを萃香に食べられて激昂していた。第23話で霊夢が多忙の為に博麗神社に行きづらくなった際には、人間の里をとぼとぼ歩きながらも何かを食べており、里に来た時には取り敢えず何かを買い食いするという姿が常態化しつつある。その他、公式設定性は不明瞭ではあるものの、REX付録の単行本かけかえカバーや単行本の店舗予約特典等といったあずまの手になるイラストでも華扇が何かを食べているシーンは頻出する。
 仮に華扇が五百歳未満でないなら、仙人らしくない特徴と言えよう。

 一旦区切ります。

Re: 幻想へ至る風 ( No.167 )
日時: 2018/06/19 00:28
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UKFCOgWg)

 続きです。

*飲酒
 
 華扇は酒を人並み以上に呑んでいるようだ。実際、花見の宴席では一升枡を使っており、「一合なんて単位のうちに入らないわ」と豪語していた。華扇の呑みっぷりは、数々の宴会で多くの人妖と共に酒を呑んで来たであろう魔理沙をして強いと言わしめる程であり、また霊夢によれば華扇は彼女の何倍も飲むのだという。華扇は酒好きの多い幻想郷住人の平均から見ても酒豪と言えるレベルなのだろう。
 そして単に酒量が多いだけではなく、一口飲んだだけでその醸造法が古いものか最近のものか判別するなど、利き酒的な面でも秀でている節があり、かなりの酒好きである事が察せられる。その酒好きな性格や酒量は、妖怪の中でも特に酒好きで酒に強いとされる鬼を連想させる。
 また第20話では、鬼の出した酒には何が入っているか分からないから呑まない方が良いと霊夢に忠告された後に、萃香の出した酒を平然と呷る場面も描かれており、華扇は鬼の酒であろうと気にせず飲めるだけの自信か経験がある事が分かる。

*鬼ごろし

 華扇は「本物の鬼ごろし」と称する非常に強い酒を持っているのだが、この酒について「鬼でも天狗でも酔いつぶせる」と、実際に見てきた事のように語っている。求聞史紀には仙人は妖怪の好物で妖怪に狙われるとあり、華扇が単なる仙人であるなら、鬼や天狗と酒盛りをした経験があるとは考えにくい。しかし仮に鬼であるなら、当然仲間の鬼やかつての部下である天狗と共に酒を飲んだ事もある筈で、鬼や天狗が酔いつぶれる姿を目撃していても不思議ではない。

*河童についての知識

 華扇は「腕をくっつける薬」という僅かな情報から、それが河童の薬である事を見抜いており、「河童が腕を切られた時に生み出される秘薬」という詳細情報まで熟知していた。人間の里の住人や霊夢、魔理沙は薬の正体に全く思い当たる様子が無かったので、人間には知られていない情報だと思われる。妖怪に狙われる事が多いという仙人なら、妖怪の情報を多く持っている可能性も考えられるが、河童について多くの情報を持つ者と言えば、かつての上司である鬼も該当している。

*運松の指摘

 職漁師の運松は、素性を名乗っていない華扇を新米の仙人と指摘し、華扇はこれを否定しなかった。山に一人で篭って仕事をしていて感覚が鋭くなったという運松は、前夜、彼の家に華扇が忍び込んだ事も何となく感知する程で、華扇もまた運松について「人間は年老いて仙人より仙人らしくなる」と評しており、その感覚に基づいた判断は一定の信頼性があると言えよう。

*水鬼との関係

 地獄の鬼神長の一人である水鬼が能力を発揮した際、華扇は水鬼を「奴」と呼んでおり、またその能力についても詳しく知っているかのような発言が見られた。これは華扇が鬼であり、水鬼とも鬼同士で面識があるからとも考えられる。

*酒虫

 第16話において華扇は酒虫酒を用意している。、「東方三月精 ~ Strange and Bright Nature Deity.」第17話及び第18話の記述によると、酒虫は鬼の技術の結晶であり、また鬼でさえ入手が容易ではないらしく、萃香は「やっとの思いで捕まえた」と語っていた。華扇はそんな酒虫を所持し、またその性質についても理解しているが、それらは一般の人妖には難しい事のように思える。しかし華扇が鬼であるなら不可能ではないだろう。

*茨木の百薬枡

 華扇は「茨木の百薬枡」と呼ばれる特殊な力を秘めた一升枡を所持している。その能力は、酒を注いで呑めば病気や怪我が治り、健康な人なら怪力と言える程の力が漲るというもの。しかしこれには副作用があり、この枡で酒を呑んだ者は、一時的にがさつで乱暴な鬼のような性格になってしまう。また健康体なら問題は無いようだが、この枡で怪我を治すと、肉体的にも鬼に近づいていくのだという。ただしこの副作用は怪我が癒えるまでは発生しないとの事。治癒能力も万能という訳ではないようで、華扇の腕が腐ってしまう事を防ぐ事はできるが、腕の傷そのものを完治させる事は不可能なようだ。
 その効果自体にも鬼との関連性が色濃く感じられるが、既出の鬼の四天王である萃香と勇儀が、それぞれ伊吹瓢と星熊盃という自身の姓を冠した特殊な酒器を持っている事を思えば、茨木の姓を冠したこの枡は、華扇と鬼、それも四天王との密接なつながりを連想させる。

*鬼達との関係

 本人や萃香の言動から、華扇は萃香や勇儀と旧知の仲であるらしい事が分かる。第16話での地底の旧地獄に勇儀を訪ねて頼み事をしたものと思われる描写から、華扇は勇儀と親しく、まだ旧地獄やそこに移住した鬼達についても詳しく知っていると考えられる。
ただの仙人ならば不自然とも思えるコネクションだが、東方地霊殿における萃香と勇儀の会話から鬼の四天王の仲は良好なものと思われるので、華扇自身がその一角なら、それも何ら不思議な話ではなくなるだろう。

*仙人についての理解度

 仙人は道教との関連性が高く、霊夢や魔理沙の理解も、仙人すなわち道教の宗教家というものである。しかし華扇には自身が宗教家であるという意識は無く、仙人になる事は長生きの秘訣程度の捉え方をしていた。これは一見すると仙人というものへの理解の浅さを示すものであり、華扇が真の仙人から遠い存在である事の証明のようにも思える。
 しかし仙人である神子は、人々を救う為に方便として宗教家のように振る舞っているといった趣旨の発言をしており、仙人は必ずしも宗教家であるとは言えないようだ。そうであるなら、宗教家としての仙人への理解度の低さのみでは華扇が仙人である事を否定できないかも知れない。

*他の仙人との関係

 求聞史紀によると、仙人同士の繋がりは深いとされている。しかし仙人達が暮らす妖怪の山の住人でありながら、華扇には他の仙人との交友関係が全く見られない。仙人のあり方について疑問を感じた華扇が、同業者に話を聞くよう勧められて訪ねたのも、幻想郷では新参の仙人である神子であった。これは華扇が、幻想郷の仙人達のコネクションから浮いた存在、もしくは全く無縁な存在である可能性を示していると言える。

*あおり文

 第21話の結末は、参加できると思っていた豆まきが中止になったと知って落胆する萃香を、華扇が密かにフォローするというものであったが、Febri連載版では、このラストシーンに「鬼の気持ちは鬼のみぞ知る」というあおり文が飾られている。華扇が鬼でないなら意味不明の文章になってしまうので、公式書籍において華扇が鬼である事が示された場面と言える。
 しかしこうしたあおり文は、作者自身ではなく編集サイドの仕事である場合が一般的である。そしてFebri編集部は、後に大鷲である事と明かされた華扇のペットを、公式サイトにおいて大鵬と説明していた事もあるので、このあおり文も編集サイドによる独断に過ぎない可能性も考えられる。よってこの一文は、必ずしも設定的な正確さを保証している訳ではない事にも注意されたし。

*東方外來韋編

 東方外來韋編 Strange Creators of Outer World. 参 17頁下段に神主の東方茨歌仙へのコメントがあり、「僕としては鬼にするのがいいかなって。」という一文が載った。また34頁から東方の鬼元ネタに対するゲストコラムがあり酒呑童子、星熊童子、茨木童子について触れられている。

*スペルカード

東方深秘録
自機スペルカード
龍符「ドラゴンズグロウル」
包符「義腕プロテウス」
鷹符「ホークビーコン」
*猿の手よ!敵を握りつぶせ!*
ストーリーモード
虎符「両門の彭祖」 - C87体験版のみ
雷符「微速の務光」
*死ぬまで願いを叶える手*
*猿の手はオカルトな夢を見る*

東方キャラクターズ10「比那名居天子」 ( No.168 )
日時: 2018/06/19 11:22
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: eLU9oRNA)

*比那名居天子(ひなないてんし)とは:東方projectの登場キャラクターで、天界に住む天人。初出は弾幕アクションゲーム「東方緋想天」で、殆どの操作キャラクターのラスボス。

概要

 天界という雲の上に住む天人で、比那名居一族の娘。だが生まれついての天人ではなく、修行を積んで天人になった訳でもない。
 本来、比那名居一族は幻想郷の地震を担っていた神官である「名居」の一族に仕える一族であった。「名居」の一族がそれまでの功績を認められて名居守(なゐのかみ)という神霊に祀られた際、部下であった比那名居一族も功績を認められて天界に住む事を許され、天人となった。その時に天子も人間から天人になったのである。しかし天人になったといってもあくまで名居一族に仕えた功績によってであり、天人としての格を備えるための修行を積んだわけではない。なので、比那名居一族は他の天人から「不良天人」と呼ばれている。加えて天子は、親が名居一族に仕えていたという理由だけで天人になっており、さらに幼い頃から裕福な家庭で育ったため自己中心的な性格であり、不良の名に磨きをかけてしまっている。
 人間であった時は「地子(ちこ)」と言う名前であり、天人になる際に「天子」と改名した。永江衣玖からは比那名居一族のお嬢様ということで「総領娘様」と呼ばれている。

 天界での退屈な生活に不満を感じており、天界の宝具「緋想の剣」を使って幻想郷に異常気象による異変を発生させ、犯人を突き止めて自分の元を訪れた者たちと戦うことで、退屈しのぎをしようと試みた。また、幻想郷最強の博麗霊夢を確実に出動させるために博麗神社に局所的な地震を発生させ、神社を倒壊させた。

 齢数百歳以上。その理由は単に寿命が長いのではなく、死神を追っ払っているため。死神に負ければ死ぬからである。死神の撃退は天子に限らず天人全般が行っており、その結果、死神は天人を嫌っている。

 天子の帽子に付いている桃の実は仙果と呼ばれ、神仙に霊力や不老長寿を与える実とされており、天人の主食でもある。この仙果には体を鍛える効果もあるらしく、食べるだけで身体能力が上がる。天子と戦った十六夜咲夜のセリフによると「ナイフが刺さらない」との事。ただし、味のほうはそれほど期待できるものではないらしい。(ただし、天界の桃は各地で伝説に残るほどの代物なので、単に不味いと言うよりはこれくらいしか食べ物がない天界の食事に飽きていると言う意味合いが強い)

 異変の後は幻想郷と交流が生まれたらしく、桃の差し入れなども行っている。また『地霊殿』の異変を、自身が地震を起こしたせいではないかと少し心配しているようだ。霊烏路空によれば、地底には特に被害は出ていない模様。

 この桃にも関連して、広く天界と地上の「食」という要素も通して天子は「文々春新報」にコラムを寄せている(『東方文果真報』)。コラムのタイトルは目次などでは「 豊かな天界の貧しい料理 」。コラムページでは冒頭の「 豊かな ~」の部分の頭に吹き出しで「 天子の 」が付く。
文面では丁寧な言葉遣いに所々光る棘のある表現と、にじみ出る天界住まいならではの退屈、後半で語られる新しい世界への開眼の様子が特有の味を醸し出している。生まれてこの方そういった世界にいたこともあってか「 天人特有の上から目線 」(紫、『緋想天』)も健在相変わらず。

 天子によれば、天界では「 桃が美味すぎるんです 」。また天界の人々は欲をもたない「足りた状態」であるため「 どいつもこいつも (中略) 桃しか食ってません 」。
 そんな天界にあって先述のような『緋想天』以後の機会に幻想郷を訪れた際に出会った地上の食の豊かさについての感慨が語られるのが本コラムである。
食を通しても「足らない 」を知った天子がそこにある。
 「文々春新報」は文による「 週刊誌 」であるが、どのような経緯で天子が本誌への連載をもちかけられていたのかなどは作中では不明。


*東方憑依華では久々に自機キャラクターとして参戦。
 「暇だから天界で行われる催事に用いられる丹をつまみ食いしたために(準備の邪魔だと一時的に)追放された」という非常にしょうもない理由で地上に現れた。
その後は針妙丸と出会い、小人が高貴で知力に長けた種族であることから自身のパートナーに相応しいとしてタッグを組み、『完全憑依異変』に参加する。
 『緋想天』以降は多少は丸くなったようにも思えたが、今作では(当時のように)相変わらず「自分のやる事なす事全てが正しく叱られるのは理不尽だ」とのたまう傲慢の権化のような振る舞いであった。
「理不尽だと思う理由が判らない」(夢の世界の秦こころ)
地上の人妖を「虫ケラ」呼ばわりするなど単純な素行も酷く、自分のことを「生粋の天人」と誇張するなどむしろ悪化しているようにも見える。
 天界を追放されたことにストレスを感じていたようなので、そのせいもあるのかもしれないが、そもそもが完全に自業自得であるので同情の余地はあんまりない。

 異変そのものについては特に興味は無く、地上にいる間の暇潰しとして楽しんでいただけである。
だが、その過程で偶然「夢の世界の住人」と関わり、そして『完全憑依異変』を解決するため策を練っていた八雲紫&博麗霊夢と遭遇したことで、彼女らは今作の黒幕に対抗する秘策を完成させた。
 立場としては完全にその他大勢枠であったが、間接的には異変解決に多大に貢献したと言える。と、同時に異変の副作用としてとんでもないものを残してしまうのだが…

*余談だが、地上にいる間は輝針城に寝泊まりしているらしい。

*モチーフは西遊記の孫悟空。

 服装に「緊箍児」の意匠があしらわれている他、紫の勝利セリフの「天界に登った猿は役職に怒って反逆し~」からもそれらが見て取れる。
 憑依華にて天界を追い出された経緯についても、悟空が宴会の食い物と太上老君の仙丹を喰い尽して逃げたというエピソードと合致している。
 尤も、プライドが高い以外は面倒見のいい兄貴キャラな悟空と違い、天子は御覧の通り完全な困ったちゃんである。

*種族

*天人くずれ
 
 東方Projectにおける天人とは、妖怪の山のさらに上空に位置する天界と呼ばれる雲の上にすむ人々のこと。悟りを開いたり、高い業績によって神霊化した人々が成るものであり、神々と呼んで相違ない存在である。しかし、天子は前述のように「棚からぼた餅」で天人になってしまった存在であるため、周囲から天人としての資格を具えていないとされて「不良天人」、「天人くずれ」などと呼ばれている。

 天人は不老長寿で、空を飛ぶなどの神通力が使え、快楽に満ち、苦しみを感じず、日々を遊んで暮らしている、とされている。その為に天人は人々の羨望の的であり、修行して天人になりたがるものも少なくない。だが多くの場合はなり損ねて仙人になるという。
ただし、天道(天界)はあくまで輪廻の舞台である六道の1つであり、天人も普通の人間と本質的には違いない。天人は不死ではなく(天人が死ぬ前には天人五衰という兆しが現れる)、死ねば一般人同様、生前の行いから閻魔が裁き、転生するとされている。

 ちなみに、本来天人は悟りを開いてはおらず、煩悩から解放されていない、とされている。悟りを開いたものは仏陀であり、輪廻から開放され六道に属さない涅槃(浄土、極楽)へと行くらしい。

 二つ名「非想非非想天」とは、仏教で28天ある天界の一番上にある無色界の頂上の事のこと。別名、有頂天。
 非想非非想とは、麁想はない状態(非想)ではあるが無想の境地には至っていない(非非想)という意味。



容姿

 腰まで届く青髪のロングヘアに真紅の瞳。頭には桃の実と葉が付いた丸い帽子をかぶり、半袖、ロングスカート、ブーツ姿。服の一部がエプロンのようになっており、そこに極光(オーロラ)を表す虹色の飾りが付いている。また胸には赤、腰には青の大きなリボンがある。
服の袖に描かれている模様は、「西遊記」の孫悟空の頭に嵌められている輪っか「緊箍児」と同様のもの。『非想天則』での八雲紫の勝ち台詞にも、「天界に昇った猿は、与えられた役職に怒って反逆し、結果、山に閉じ込められるのです」という孫悟空がモチーフの一つであることを思わせるものがある。

*装備品として、注連縄つきの「要石」や「緋想の剣」を持つ。

 ちなみに青のロングスカートには、神主のラフ絵で空(そら)が映っているという指定だったが、技術的な問題のため省略された(20090921萎えラジ)。実現していれば『非想天則』の霊烏路空のマントの宇宙のようなテクスチャで、空模様を反映して雲が流れるなど動きのある模様になっていたのかもしれない。
なお、Anime Weekend Atlanta 2013というアメリカのアニメイベントでZUN描き下ろしの天子がプリントされたT-シャツが販売されたが、このイラストではスカートに映る空模様がはっきりと確認できる。

 このスカート部分に特殊なデザインが描かれる天子ならではの意匠は『憑依華』立ち絵デザインでも見られており、同作ではスカートに水の波紋のような模様が複数描かれている。

*性格

 温室育ちで、自分勝手。もの凄く我が儘。自分の能力に絶対の自信を持っており、自分以外の全ての存在を見下している為、少しでも思い通りにならない事があると激昂したりする等、短絡的で大人気ない。ただしこれは天子に限らず、伝説や民俗学における天人や天女の性格として自然な事である。

 だがその実、普段はネコを被っていたり、手加減をして負けを装ったり、言う事を聞いている振りをして裏で密かに自分の計画を進めたりなど、かなりしたたかな面も持つ。異変を通して密かに博麗神社に比那名居一族との縁を結びつけようとしたため、八雲紫の怒りを買っている。

 天人らしい威厳が無く、通俗的。本人も天人としての自覚はあまり無い様子。地上に降りた時は難しい言葉で偉そうに忠言したりと天人らしく振舞おうとする気はあるようだが、簡単に地の性格が出る。その忠言はどれも「お前が言うな」と言い返したくなるようなものだが、自分の欠点を自覚した上で忠言しているらしい。

 いったん区切ります

Re: タイトル未定 ( No.169 )
日時: 2018/06/19 11:33
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: eLU9oRNA)

 続きです。

*能力

*大地を操る程度の能力

 地震、地盤沈下、土砂崩れなど、有効範囲は狭いが幻想郷内なら遠隔地でも自在に操ることができる。
洩矢諏訪子の「坤(大地)を創造する程度の能力」と似ているが、諏訪子の能力は主に様々な地形を創造し国を造るための力(創造)であり、 天子の能力は主に(大地に関する)自然災害を鎮めたり起こしたりする力(制御)のようである。また、要石を扱うことができ、これにより強力な地震を鎮めたり起こしたりすることができる。
 大地、地盤の古語に“なゐ”(「な」は地、「い」は居)という単語があり、地震が起こることを“なゐふり”、“なゐよる”と言った。

*気質を見極める程度の能力(緋想の剣の能力)

 緋想の剣は天人にしか扱えない道具である。天子は要石と緋想の剣さえあれば「天・地・人」全てを操る事が出来ると思っている。



*登場作品
東方緋想天 ~ Scarlet Weather Rhapsody.
東方非想天則 ~ 超弩級ギニョルの謎を追え
ダブルスポイラー ~ 東方文花帖
弾幕アマノジャク ~ Impossible Spell Card.
東方文果真報 Alternative Facts in Eastern Utopia.
東方憑依華 ~ Antinomy of Common Flowers.
東方茨歌仙 ~ Wild and Horned Hermit.


 この他『東方鈴奈庵』などでは博麗神社で行われた能楽を鑑賞する天子と思しきキャラクターの後姿が描かれている。その際は隣に衣玖らしき姿も見られる。

*その他

*要石

 天子が扱う注連縄つきの岩。天子の意思で手を触れずとも自由に操作できる。また、一度に大量発生させることも可能としており、その大きさ、形状、用途は多岐にわたる。

 特筆すべき効果として、これを地面に挿し込むとその周辺での地震を鎮めることができる。ただしこれはあくまで「抑えつける」だけであり、地震の原因となるエネルギーを解消するようなものではない。なので、挿している間は地震は起こらないものの、エネルギー(大地の歪み)はどんどん蓄積されていく。その状態で要石を抜くと、一気にエネルギーがあふれ出して大地震が起こる。
現在の「天界」とは、太古の昔、地上に挿さっていた巨大な要石であったらしく、抜いた際には地上の生き物が一掃される程の超大地震が起きたという。
 なお要石を挿したり抜いたりできるのは比那名居一族だけであり、他の天人に扱うことはできない、というより比那名居一族は天人となる前から要石を扱っているため、元々天人が扱えるものではない。ちなみに比那名居一族以外が使おうとしても触れられず、すり抜けてしまう。八意永琳は、この要石を扱える天子を「ただものではない」と評している。

*緋想の剣

 周囲の気質を集めて吸収し力に変換する事が出来る。また気質そのものを切り裂く事も出来る。相手の気質を放出させ相手の気質の種類を見極めると共に、吸収した気質をコントロールして相手の弱点の気質に変化させ弱点を突く事が可能。
 ここで言う気質とは生物・無生物あらゆるものに宿る「気」であり、天候と同じように気質にも種類が存在する。生物に宿る気質はその種類によって生物の性格に影響を及ぼすし、空に溜まった気質はその種類の天候に変わる。『緋想天』の作中ではこの剣の力により霊夢たちの気質がだだ漏れ状態になっていたので、その人物の周りのみ気質の種類に応じた天候になっていた。
 なお「気」そのものであるため、気の塊である幽霊は、気質を全て吸い取られたり切り裂かれたりすると存在として消滅してしまう。作中では天子が勝手に持ち出し、私物化している。

*スペルカード

東方緋想天・東方非想天則
 地符「不譲土壌の剣」
 非想「非想非非想の剣」
 天符「天道是非の剣」
 剣技「気炎万丈の剣」 ※東方非想天則のみ
 天気「緋想天促」 ※東方非想天則のみ
 気符「天啓気象の剣」
 気符「無念無想の境地」
 地震「先憂後楽の剣」
 要石「天地開闢プレス」
 「全人類の緋想天」

*東方緋想天ストーリーモード
 要石「天空の霊石」
 乾坤「荒々しくも母なる大地よ」
 霊想「大地を鎮める石」
 天地「世界を見下ろす遥かなる大地よ」
 「全人類の緋想天」

*ダブルスポイラーLEVEL10
 気性「勇気凛々の剣」
 地震「避難険路」
 要石「カナメファンネル」
 「全人類の緋想天」

*弾幕アマノジャク 最終日
 「全妖怪の緋想天」
 「鹿島鎮護」

*東方憑依華(プレイアブル)
 要石「カナメファンネル」
 地符「一撃震乾坤」
 桃符「堅牢堅固の仙桃」
 *大気圏は我が手中にあり*

*東方憑依華(ストーリーモード)
 昇槌符「僕らの夢を載せて大きくなあれ」※針妙丸との完全憑依コンビ時
 墜槌符「夢は大気圏に墜ちて大きくなあれ」※針妙丸との完全憑依コンビ時
 「全小人族の緋想天」※針妙丸との完全憑依コンビ時
 昇符「遥か宙まで飛べ! 僕らの夢を載せて」※夢の世界の天子とドレミー・スイートとの完全憑依コンビ時
 墜符「大気圏に落ちて、夢は地表に降り注ぐ」※夢の世界の天子とドレミーとの完全憑依コンビ時
 「大地を造り直そう、夢のある世界へ!」※夢の世界の天子ドレミーとの完全憑依コンビ時
 「ヒュージバトルシップ 無双ナマズ見参」※夢の世界の天子が大ナマズに乗る
 「全スペースピープルの緋想天」※夢の世界の天子のスペルカード・ラストワード



*テーマ曲

「有頂天変 ~ Wonderful Heaven」
「幼心地の有頂天」 ※東方緋想天ストーリーモードでのラストスペル「全人類の緋想天」専用BGM
「東方緋想天」 ※東方緋想天エンディングテーマ



*二次創作設定(二次設定)

てんこ

 「天子(てんし)」の誤読。
 出典は『緋想天』発売前のウソバレで「ラスボスの名前は『緋想 天子(ひそう てんこ)』だ」と言うネタがあったが、蓋を開けてみたら本当に「天子」と言う名前だったので「てんこ」と言う読みが広まってしまった。
 黄昏フロンティアの日記において「全人類ノ天楽録」の記事にて画像ファイル名が「tenko.jpg」となっているため、ある意味公式名称。

ドM

 異変を起こした動機を「コテンパンにされる為に準備した」などと答えたことや、天子のスペルカードの気符「無念無想の境地」は、一時的に身体能力を強化して、相手の攻撃をノーガードで受けても一切怯むことなく行動できる、というものなのだが、その説明欄に「実は気合で我慢しているだけ」と記載されていることが主な要因と推測されている。
 また、後に出版された公式設定本「グリモワール・オブ・マリサ」における同スペル説明欄に「マゾ度:★★★★★」などと書かれていることもドM 設定が定着した一因。ただし、これも痛さを感じなくなるというスペルを表現するのに「マゾ度」と書いたのであって、天子は痛さを喜ぶマゾではない。
二次創作ではありとあらゆる痛みを自身の快楽とするマジのドMとしての登場が多くヘイト創作でもこの設定が用いられることが多い

 なお、真面目な創作ではこのドMネタを逆利用して用いられる場合(後述)があり、八雲藍の「紫に対しての忠誠心が無い」と同じく多くの人に原作設定と誤解されている二次設定である。

*防御力が高い

 原作でも「無念無想の境地」で防御力を上げることができる(素の防御力・HPは全員同じ)。漫画やイラストよりも、RPG・SLG系の二次創作でユニットの個性として役立てられることが多い。この性質故に「硬い」と解釈されてしまい、貧乳化の原因にもなっている。

*揺れない震源地

 二次設定における二つ名。元々はニコニコ動画で『アイドルマスター』の如月千早関連の人気動画(=震源地)に対してつけられたタグ。元ネタとは違い、前述のとおり要石によって地震をコントロールする事が可能なのでダブルミーニングでもある。
尚、ゲーム中のドット絵や立ち絵をみる限り、例えば西行寺幽々子等二次創作で巨乳に描かれやすい他の キャラと比較してもバストサイズは大差ない。
イラストでは、全年齢側では多くの場合スラリとした体形に描かれるが、R-18の場合体系を綺麗に描けないなどの理由で胸を盛る人もいる。

 2007年8月11日の萎えラジでは、ZUNは「(東方のキャラは)胸の大きさってどのくらい?」という質問に対して「見た感じあんま無い、あれ皆子供だから」と返答している。しかし天子だけは二次イラストでも絶壁である場合が多い。
逆に桃のようにたわわなイラストも存在し、その場合「揺れる震源地」とタグが付くこともある。

*鋼の精神と肉体

 痛みを快楽とするということは裏を返せば「傷つくことを恐れない」「どれほどの苦痛を受けても、くじけず、怯まない」と言うことである。その上体もそれについていけるだけの丈夫さがある。
 その結果として心身ともに非常に強靭であると解釈でき、明らかな格上相手だったりボロボロにされた状態でも挫けることはなく、不利な状況下では攻撃を当てさせて隙を作る、泥仕合や我慢比べに持ち込んで競り勝つなどの東方キャラらしからぬ戦い方ができる。
「温室育ちでワガママ」な天子をただの困ったちゃんでは終わらせず、実行力と芯の強さを与えている重要な特性である。


東方キャラクターズ11「射命丸文」 ( No.170 )
日時: 2018/06/20 17:45
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: FLc.HaQo)

*射命丸文とは:『東方Project』に登場するキャラクターの一人。『東方文花帖』『ダブルスポイラー』では主人公を務める。


*概要

*登場作品
『東方花映塚』STAGE7・自機 『東方文花帖』自機 『東方風神録』STAGE4 『東方緋想天』プレイヤーキャラ 『東方地霊殿』サポート妖怪(霊夢) 『ダブルスポイラー』自機・LEVEL SPOILER 『弾幕アマノジャク』 六日目 『東方鈴奈庵』第32話 『東方天空璋』自機 『東方茨歌仙』42話

 妖怪の山に住む鴉天狗の少女にして新聞記者(ブン屋)。博麗大結界の成立よりも以前、1000年以上前の鬼がいた頃から幻想郷に住んでおり、現在の幻想郷には無い「海」を知っている。天狗に変じる前は鴉だった。彼女自身は幻想郷でも最高クラスの力を持っているが、決して力を見せびらかせようとはしない(これは彼女に限らず天狗の特性)。

 初出は『東方花映塚』ではなく書籍『東方文花帖』。(『花映塚』よりも僅かに発売が早い)
彼女自身は『東方文花帖』と言うゲームを作るために生まれたキャラである。『文花帖(ゲーム)』のおまけtxtによれば、原作者のZUN氏は『紅魔郷』を製作した頃には既に「弾幕を写真で撮影する」というアイデアを持っていたのだが、主人公達がやるには不自然で、必然性も全く無かった為に一度見送られた。そして、彼女を主人公とした『文花帖(書籍)』と、その前のストーリーである『花映塚』で登場させるという過程を経て、改めて彼女を主人公とした写真撮影弾幕STG『東方文花帖(ゲーム)』が製作されるに至った。

 差は僅かではあるが、原作ゲーム以外の媒体で初登場→原作ゲームに登場と言う流れは彼女が初であり(後に光の三妖精が『妖精大戦争』で、茨木華扇が『東方深秘録』で登場)、主人公である博麗霊夢以外で原作ゲームの単独主人公を勤めたのも彼女が初である(後にチルノが『妖精大戦争』、鬼人正邪が『弾幕アマノジャク』で単独主人公を務めた。更にチルノとは『東方天空璋』で共に自機になっている)。

 上記の苦労やフットワークの利く設定もあってか、『東方花映塚』『東方文花帖(書籍&ゲーム)』以後の作品でも様々な形で登場している。

*博麗様御一行

 『風神録』では、山の自警隊長である大天狗から侵入者との接触を命じられ4面ボスとして登場。続く『地霊殿』では霊夢のサポート妖怪の一人として登場した(本編は台詞のみ。EDで姿有り)。更に黄昏フロンティアとの共同作品『緋想天』でも自機の一人として参戦。『文花帖(ゲーム)』の続編、『ダブルスポイラー』では再び主人公を務めた。『弾幕アマノジャク』では正邪の追手のひとりとして登場した。さらに『東方天空璋』では整数ナンバーの作品(『ダブルスポイラー』にみる「12.5」などの小数点ナンバーを含まない作品)に自機として登場するなど、主人公・自機格としての登場の幅も広げている。
 漫画『東方三月精』にも台詞付きで2~3話ほど登場している他、漫画版『東方儚月抄』でも台詞付きで終盤に登場。誰も居ない博麗神社で博麗の巫女に関すると思われる独り言を言い残した。

*二つ名
伝統の幻想ブン屋 
里に最も近い天狗 
風雨の鴉 
捏造新聞記者 
鴉天狗のジャーナリスト
紅葉を散らす天狗
我田引水の天狗

*種族

*鴉天狗

 天狗の一種であり、主に報道などを担当する。天狗は里の人間から神として崇められる事もある神格化した妖怪。『求聞史紀』によれば「風を起こす山の神」。また、天狗は幻想郷で唯一外の世界に負けない程度の高度文明社会を有する種族で、他の妖怪よりも個々の力や団結力が強く、そして排他的。その為、住処である妖怪の山に不用意に立ち入るものには、集団で対応してくる(ただし風神録や緋想天など、例外的に文がひとりで対応することもある)。
 天狗たちは新聞を自費出版しているらしく、定期的に大会まで催されている。だが、自費出版で出される新聞は本来の情報伝達媒体としての新聞より、ゴシップなどの娯楽性を重視されており、内容の信憑性よりエンターテイメント性が重視されている。
 
 かつては鬼の支配下にあったらしく、鬼がとある理由により幻想郷から姿を消した為、残された天狗と河童は共に鬼に代わって妖怪の山を治めるようになった。その為、天狗たちは今でも鬼に対して頭が上がらない。『地霊殿』では星熊勇儀に対して、河童の河城にとりの様に怯えてはいないものの、分かり易い程に下手には出ていた(ただし、同じ鬼である伊吹萃香とは割と普通に接している様子。一緒にお酒も飲んでいた)。
 山の四天王の一人である萃香曰く「強いものには下に出て、弱いものには強気に出る。もの凄く強いのに適度に手を抜く。頭が切れるのに惚ける。やたらと狡猾」と、強い~弱い~は抜きにしても、天狗としての頭脳や身体能力など萃香からの評価は高い。因みに、鬼に匹敵する程の酒豪でもある。


*容姿

 瞳の色は『花映塚』『文花帖』『風神録』では赤、『ダブルスポイラー』では薄茶色。髪は黒髪のボブまたはセミロング。頭には赤い山伏風の帽子(頭襟)をかぶっている。『風神録』のみ左右の紐に白いポンポンの様な物がある。
 服装は比較的シンプルで、黒いフリルの付いたミニスカートと白いフォーマルな半袖シャツ。赤い靴は底が天狗の下駄のように高くなっている。因みにシャツはZUN氏曰く社会人をイメージして着せたそうなので、制服の可能性あり。立場によって服装が若干変わり、山に住む妖怪として登場した『風神録』では、シャツの左側とスカートの右足側に派手なもみじ柄の線が入ったものを着ている。(因みにZUN氏の私服が元ネタ。)
 背丈は中ぐらいからやや高程度だと思われる。背中に鴉の羽があるのかどうかは曖昧である。ドット絵等を見ると今のところない様ではあるが、書籍を見ると羽があったりするのでハッキリとは言えない。

 なお、pixivではファンから一般に香霖堂天狗装束と呼ばれる衣装を纏っているイラストも多数投稿されているが、こちらはあくまで二次創作であり、原作で着用したことはない。
 『ダブルスポイラー』の立ち絵では尖っている様な耳が見える(以前は見えなかった)が、これはZUN絵の癖の可能性もある。絵師は違うが、『緋想天』等では普通の耳である。個々の解釈が分かれるところ。

 鈴奈庵では、紅葉色のジャケットに、キャスケット帽をかぶりショルダーバッグをかけたジャーナリスト然とした出で立ちをしている。
さらに怪しいものと思われないよう「社会派ルポライターあや」と書かれた名刺も持ち歩いているようだ。
 この時の射命丸は背中に羽は無く(隠していた?)耳は尖っている。
ただし、この状態でも羽は出せないわけではない

*所持アイテム

よく写真機や天狗の団扇(葉団扇)、文花帖(文の持つ手帳の名前)を携行している。彼女が持っている葉団扇(八手の葉)は風を起こす事ができるのだが、その葉団扇と彼女自身が風を操る能力を持っている為に余計強力。手帳には「使える」、「使えない」と書いてある妖怪の弾幕の写真が挟まれている。
 写真機は撮影されると精神的ダメージを受けるらしい。フィルム式でありながら、撮影した写真はその場で現像されて出てくると言う理解不能な写真機でもある。

*性格

 真面目で融通が利かない性格。東方における天狗という種族の常として強い者には礼儀正しく、弱い者には強気に出る。取材の相手となれば常に礼儀正しいが、取材の邪魔をすると態度が変わる、らしい。口調も使い分けており、かつて妖怪の山で天狗より上の階級だった鬼に対しては態度が違う。狡猾と言われている部分が見られるが、これも天狗全般の特徴。
 彼女自身は公式で頭脳明晰・非好戦的。思考能力は非常に高く、人の何倍ものスピードで考えを巡らす。何を考えているのかを予想する事は一般人では非常に困難な上に、表面上は相手のレベルに合わせてくる。その為、一緒にいる誰もが居心地の悪い気分になる。
 戦うことは余り好きではないのだが、なぜか喧嘩を売って歩いている。しかし、元々敵う相手ではない為その喧嘩を買う者は少なく、相手は泣き寝入りするばかりである。自称「清く正しい射命丸」

 『花映塚』ではチルノへの勝利台詞で「私とした事が、十分手加減したつもりだったのに勝ってしまった。」と呟き、小野塚小町からは「お前さんも随分と長く生きてるね。そう見せない性格は演技?」と言われたり、里に詳しい天狗として大天狗から命令を受けて人間と対峙した『風神録』では、博麗霊夢や霧雨魔理沙に対し「手加減してあげるから本気でかかってきなさい」といった事を言う。
 その他『風神録』では「組織に属するってのは自分の意思だけでは動けなくなるって事よ」といった、如何に天狗と言う種族が組織的で縦社会であると言う事が読み取れる台詞もある。
 飄々とした様子、意図せず高圧的などの面が見られる一方で自身のさらに上を行くようなペースの持ち主や相手の予想外の反応などに押されると弱い一面ももつ(一例としてそれぞれフランドール・スカーレット、宇佐見菫子)。取材活動が取材相手の人生相談になることもあり、文がアドバイスを送ったり問題点を指摘したり、あるいは逆に文がスカウトされたりと幻想郷の個性的な面々に合わせて取材過程でみせる文の表情も様々である。

 なお、『文花帖(ゲーム)』でショットを撃たないのは、撮影に専念しているからでも礼儀作法を守っている訳でもなく、「自分のショットが写真に写るのが嫌だから」との事。

 因みに、元は鴉だったためか鳥に同族意識を持っており、焼き鳥や鳥鍋等、鳥を使った料理に嫌悪感を示す描写が見られる。
 『文花帖(書籍)』の藤原妹紅との会話内や記事内では、「焼き鳥」と言う単語に嫌悪感を示して追求を止めたり、ミスティア・ローレライとの会話では「焼き鳥反対」に同意したりしている。
 この他、阿求の取材によれば文の書く文字は意外とかわいらしい。


 一旦区切ります。

初心者ホイホイの歴史 ( No.171 )
日時: 2018/06/20 17:57
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: FLc.HaQo)

 続きです。

*テーマ曲
風神少女 『書籍文(原曲)』『花(ショート)』『文(ショート)』『緋(あきやまうに氏のアレンジ)』
妖怪の山 ~ Mysterious Mountain 『風(原曲)』『ダブルスポイラー(ZUN氏のセルフアレンジ)』

 「風神少女」は新聞記者としての文のイメージで作られたテーマ。
 「妖怪の山」は日本古来からいる妖怪「天狗」のイメージとして作られたテーマである。

 『緋想天』での文本人のストーリーは、最初から最後まで新聞記者として動いていた為、山の中の弾幕ごっこでも「風神少女」で問題は無いと考えられる。
 『ダブルスポイラー』のレベルSPでは姫海棠はたても登場するが、一貫して文のテーマ曲である「妖怪の山」が使用された(ただし楽曲に多少のアレンジがなされている)。前作の『文花帖(ゲーム)』もレベル10にて、文のテーマ曲である「風神少女」が使用されている。

*スペルカード

東方花映塚

風符「風神一扇」
疾風「風神少女」

東方風神録

岐符「天の八衢」
岐符「サルタクロス」
風神「風神木の葉隠れ」
風神「天狗颪」
風神「二百十日」
「幻想風靡」
「無双風神」
塞符「山神渡御」
塞符「天孫降臨」
塞符「天上天下の照國」

東方緋想天

突風「猿田彦の先導」
旋符「飄妖扇」
旋風「鳥居つむじ風」
「幻想風靡」


魔獣「鎌鼬ベーリング」 cost1
風符「天狗道の開風」 cost2
旋符「紅葉扇風」 cost3
突符「天狗のマクロバースト」 cost3
突風「猿田彦の先導」 cost3
逆風「人間禁制の道」 cost4
竜巻「天孫降臨の道しるべ」 cost5
「幻想風靡」 cost5

東方非想天則

魔獣「鎌鼬ベーリング」 cost1
風符「天狗道の開風」 cost2
風符「天狗報即日限」 cost2
旋符「紅葉扇風」 cost3
突符「天狗のマクロバースト」 cost3
突風「猿田彦の先導」 cost3
逆風「人間禁制の道」 cost4
鴉符「暗夜のデイメア」 cost4
竜巻「天孫降臨の道しるべ」 cost5
「幻想風靡」 cost5

ダブルスポイラー

取材「射命丸文の圧迫取材」 SPOILER 6
望遠「キャンディッドショット」 SPOILER 7
速写「ファストショット」 SPOILER 8
「幻想風靡」 SPOILER 9

弾幕アマノジャク

写真「激撮テングスクープ」 6日目 SCENE2
「瞬撮ジャーナリスト」 6日目 SCENE8

東方天空璋

風符「天狗突風雨」

*その他

*移動速度(スピード)について

 東方の天狗は全体的に速さに秀でており、その速さと同等なのは吸血鬼ぐらいだとされている。小さな子供は、天狗がものすごい速さで飛んだ際にできた風で飛ばされる事もあるという。
 射命丸文は天狗の中でも鴉天狗と言う、速さに秀でる天狗の中でも更に速い速度を誇る部類である。彼女は作品内で幻想郷最速との描写が度々あり、吸血鬼であるレミリアやフランよりも速いものと思われる。ZUN氏原作のマンガである『儚月抄』では、霊夢と魔理沙の会話の中でもレミリアより速いと明言されており、文自身も吸血鬼のことを下に見ている節がある。
 『花映塚』と『地霊殿(文装備)』での移動速度は同作品内で最も速く、『文花帖(ゲーム)』では「幻想郷一の足の速さを有効に使おう」「幻想郷一の足の速さが命取りになる場合は安全運転で」といった内容のアドバイスが失敗時に表示される。

 ただし、これらは天狗以外からの見方であり、描写の無い他の天狗や天狗の長の天魔(妖怪の山の現トップ)より速いかは不明。また、八雲紫のスキマ移動や博麗霊夢の瞬間移動等、地点から地点への移動時間を能力によって短く出来る人妖は存在する。とはいえ、純粋なスピードと言う点においては、現時点で全キャラ中最速と言ってよいだろう。

*文々。新聞

 鴉天狗は新聞を作り、そして配るのが仕事の様で、彼女も自分の新聞「文々。新聞(ぶんぶんまるしんぶん)」を作り、その取材と配達に勤しんでいる。
天狗の新聞は大抵個人で取材から起稿まで行われている関係で、外の世界における新聞と比べると記事が特定のジャンルに偏ったり、発行が不定期になる。
天狗の新聞は主に天狗仲間が購読しており、八意永琳はその内輪振りを「学級新聞」と皮肉っている。
そんな中、彼女の新聞は『文花帖(書籍)』でも分かる様に、人里を含めた色々な事を扱っている。
 二次創作においてはデタラメゴシップ新聞として描かれる事があるが、書籍文花帖では真実のみを記事にし、裏の取れない情報は新聞記事にしないという自らのポリシーを語っている。『文花帖(書籍)』に載っている新聞の内容も概ね事実で、否定している当事者の方が少ない。否定されても魔理沙の様に実際に不法侵入・泥棒する者や、妹紅の様に脅してくる者などが居たりする。

 発行は多くて月に5回程度。しかし、号外が始終出る為、記事が薄い割に紙としての量は結構な割合になっている。
 稗田阿求曰く「情報媒体というより寧ろカフェで人気で、アンニュイな午後を過ごしたい人妖に向く。」
 『東方香霖堂』における森近霖之助曰く「情報量の多さは、物事を深く考えない者達に知識を得た様に思わせる。しかし、書かれている情報を知っただけでは知識とは言わない。情報を得た物が自ら考える事で初めて知識足り得る。天狗に人気な新聞より、『文々。新聞』の方が考察を誘い、知識を深めてくれる。内容はともかくとして。」
 上記にある様に、彼女の新聞は他の妖怪・人間・人間の里の出来事など、積極的に他の種族と多く接して記事にしており、排他的と言われる山の妖怪(天狗)にしては少々変わっている様に見える。
 『文花帖』時点では文は「 内容も読む人も幻想郷の妖怪達のみ 」ともしているが、『鈴奈庵』などでは鈴奈庵を通して人間に向けた人間の里版の文々。新聞の発行にもこぎつけており、評判も良かったことから新しい客層の開拓に成功している。これは同時に妖怪界隈のパワーバランスにも影響するものである様子である(『鈴奈庵』)。

*文々春新報

 文は上記の文々。新聞に並行して新たな挑戦を行っており、その一つが「 週刊誌 」である「文々春新報」である。外の世界の雑誌を参考にしてつくられており、実際の書籍としては『東方文果真報』にその創刊号見本が掲載されている。
 本誌は様々な事情から発刊は行われなかったが、誌面の作成にあたって文は当時の多種多様な幻想郷及びそこにつながる世界に触れている。
 例えば先述のような文本人の執筆ポリシーが本誌制作にあたっては意図せず歪められた(別の意思に流された)と感じてもいるが、これについて文が対談の機会をもったヘカーティア・ラピスラズリからは稀神サグメの密かな影響力を指摘されるなどしている。このときヘカーティアは地獄を含む複数の世界の女神であり、サグメは地上と交流がない月の民である。
 また文々春新報の制作段階でそのコンセプトを文から直接聴いた相手には人間である霊夢や半人半妖の霖之助の他、現役で外の世界の人間である菫子などがあり(『香霖堂』)、文が取材過程で出会った存在は人間妖怪神様等様々。
 文々春新報自体の制作動機にははたての花果子念報が大きな影響を与えており、文々春新報が文なりの新たな模索であったことも本人の言葉で語られている(『文果真報』)。ただし誌面中では花果子念報に対しては極めて辛辣であり、文の対抗心が見て取れるものともなっている。

*お気に入り?

 『東方文花帖』と言うゲームを製作する為に作られた為か、彼女は他のキャラとは一線を画すフットワークを持つ。
 テーマ曲である「風神少女」の原曲は『文花帖(書籍)』に収録されているのだが、その原曲が6分を超えると言う結構長い曲だったりする。
 等々の事が関係してか、シリーズで連続登場したりテーマ曲に気合いが入っている様に見える、などと言う様な理由から「神主のお気に入りではないか?」と囁かれている。
 (「登場回数の多いキャラ」「テーマ曲を複数持つキャラ」は他にも存在する為、当然違う可能性はある。)

 『外來韋編』などでZUNが語ったところによれば、新聞記者という立ち位置のキャラクターは「 どこに接点があっても不思議じゃないキャラクター」であり、これは文を通した個別の作品を越えたキャラクターたちの結びつきを描くことのできる可能性を拓くものであった。
 これは一つ一つの作品を越えた「 東方 」という全体の世界観の結びつきと拡張をうみだすものであり、ZUNにとっても文は意義深いキャラクターである様子である。

 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.172 )
日時: 2018/06/20 18:06
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: FLc.HaQo)

 続きです。

*二次創作

 登場直後の『花映塚』・『文花帖』の時点ではゴシップ新聞記者・パパラッチ・盗撮魔・ストーカーといった方向性のものが多かった。
 これは軽いフットワークでどこにでも取材に赴いて写真を撮り、辛口の批評を付けるという『文花帖』のシステムから連想されたものだろう。
 一方で、自由奔放で万年下位のイメージから外見年齢・精神年齢のイメージは若めであった。
 『求聞史紀』『風神録』以降は妖怪の山の社会構造が明らかになり、平時には新聞記者、有事には天狗組織の一員として動く二面性を見せたことで扱いが大きく変化。
 より下っ端な立場の犬走椛が登場したこともあり、大人びた性格に描かれることが増えた。
 『緋想天』『非想天則』では弾幕アクションに参戦し、戦闘スタイルが想像しやすくなった。躍動感のあるイラストやバトル系ストーリーが増加。
 『ダブルスポイラー』では烏天狗のライバルキャラとして姫海棠はたてが登場。より人間関係が広がった。



*カップリング

あやもみ:犬走椛
 言わずと知れた天狗コンビ。住んでいる場所が同じ妖怪の山・天狗の領域であることが強味。『風神録』で椛が初登場した際は「下っ端」であることもあり文に従者のごとく忠実に従う椛が多かった。
 『ダブルスポイラー』ではどうやら文の方から椛を苦手としている様子であると言及され、以降は「椛はツンデレ」「椛は規則破りを行う文に立場上優しくできない」「椛に酒の席で襲われたことがトラウマ」など複雑な関係を描く二次創作も増えた。

あやれいむ:博麗霊夢
 登場初期から一貫して「ネタを提供してくれる巫女」として文の方から付きまとっている。霊夢を取材する時の文はだいたい笑顔である。『地霊殿』では異変の解決のために共闘する姿も描かれ、硬軟両面でパートナーになりうるコンビと言える。『儚月抄』で天狗が博麗の巫女の選定に携わっていることが示唆されたことを受け、霊夢の出自に関するシリアスなドラマが展開されることも。

文チル:チルノ
 たいていは文がチルノを愛でる展開である。上位種族の天狗と、最弱種族の妖精の関係は、たいていが大人と子供の様相を呈する。
 まったく一方通行の関係という訳ではなく、チルノの方も「文々。新聞」を読んで注文を付けている。

あやさな:東風谷早苗
 初期は「幻想郷に慣れない早苗に、長生きでフットワークの軽い文が幻想郷を案内」のような関係が多かった。早苗と守矢神社の神々が幻想郷に馴染むにつれ、関係の変遷が著しいカップリングでもある。
 守矢神社と天狗は協力関係であると同時に、核エネルギーや索道(ロープウェイ)の開発にあたって対立する関係でもあり、政治ドラマも絡めた長編作品が描かれることもある。

あやはた:姫海棠はたて
 新聞記者同士のライバル関係。その思想的・商売敵的対立は『ダブルスポイラー』『文果真報』で描かれた通りであり、百合フィルターを通せば相思相愛となる。椛同様、同じ天狗社会で生きていることも関係を想像しやすい。天狗が長命な妖怪であることから、双方がより若年だった頃を描くこともある。椛も合わせた三人組は東方三天狗とも呼ばれる。

ロリコン天狗・ショタコン天狗

作中でチルノ、レミリア、小鈴といった(外見が)年少の少女をやたらと楽しそうに取材し、時には物理的にベタベタするところから。
 二次創作ではこの点が強調され、時にはR-18な関係まで持ち込もうとする変態扱いされることもある。なお、魔理沙を自宅に匿うことを見たはたてが「育ちすぎ」と評するあたり、年少好みは天狗全体の性癖であって、別に文だけが特別に少年少女を好むというわけでもないようだ。
 少年との接点は原作中では未だ無いが、二次創作ではおねショタが描かれることもある。


*先輩・年増

 先述のように『風神録』からは年長の会社員のような描写が多くなったが、『ダブルスポイラー』ではたてが若々しいコメントを残す中、文はいつもの辛口批評が大半を占め、さらにはたての主張を青臭い理想論として切って捨てる側面を見せたため「烏天狗の中でも比較的年長」というイメージが広がった。
 公式の文果真報のギャグ漫画パートでも文「あややぁ~最近の若いもんは根性なさすぎですねぇー」(新人天狗シンミョウマル)後輩烏天狗「やったーさすが文さんは話がわかるッ!」(天狗ゾク論)といった扱いである。
 さらに派生して「若い外見は手入れや化粧で頑張って保っている」「同期が結婚・出産する中で内心焦っている」なんてことも。


*記事のためなら/売り上げランキングのためなら何でもする

性的な意味で。薄い本にありがち。なお『文々春真報』に自分のグラビアを載せようとしていたため、他のキャラと違い丸っきり事実無根というわけでもないことは特筆に値する。

*二次創作における文のカメラ

 幻想郷には基本的に「現実世界で忘れ去られたもの、忘れ去られかけているもの」が存在する、という設定から、かつては文のカメラはスクリューマウント時代の古典的一眼レフが大勢を占めていた。
 しかし、登場作が増え、それによって二次創作での露出も増え始めると、やがて独自マウント時代のMF一眼レフ機、キヤノンEOSシリーズ(EFマウント)及び同世代の電子制御一眼レフ機と一気に進化を始める。
 また●もみじもみもみタグに代表されるようにビデオカメラを持ち歩くことも多くなった。

 もっとも銀塩フィルム写真及びアナログ磁気テープ式ビデオ(VHS、β、8ミリビデオなど)自体が近年急速に衰退しているとあって、これらが幻想郷に出現するのはあながちない話でもないだろう。
 また電子制御一眼レフ機が登場するのは1/1000以下のシャッタースピードを持つという、文の「幻想郷最速」の名に合わせたところもあるだろう。
 もっとも最近はデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラを携行している作品も多い。
 また先述の「パパラッチ」「ストーカー」というイメージから、懐にハーフ判カメラ・ミノックス機・コンパクトカメラ・コンパクトデジタルスチルカメラを隠し持っていることも多い。

東方キャラクターズ12「チルノ」 ( No.173 )
日時: 2018/08/04 22:01
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

*チルノとは:『東方Project』に登場するキャラクターの一人。初出は『東方紅魔郷』2面ボス。

*概要 

 霧の湖に住む妖精。雪ん娘、氷の妖怪にも分類される事がある。
 一年中、春夏秋冬問わず体から冷気を出しており、チルノの周りは寒い。触れた物を瞬間で凍らせるため、たとえ彼女が寝ていても触れば凍傷になる恐れがある。
 妖精は「人間以下の存在」とされているが、チルノは妖精の中でも格別に力が強い存在であり、『花映塚』ではそのことをもって映姫から説教を受けている。また『求聞史紀』では湖の妖精のリーダー格であるとされ、『花映塚』や『非想天則』では自ら「最強」を名乗っている。『天空璋』では隠岐奈に「覇気がある」「おもしろ妖精」と褒められている。
 一人称は『文花帖』で「私」、『花映塚』『妖精大戦争』で「あたい」、『非想天則』では両方。



*種族
 
 妖精:妖精とは「大自然の具現」「自然現象そのものの正体」。寒暖や雨風、草花の開花といった一つ一つの現象に妖精は宿る。体長は手のひらに載る程度の者から、大きくとも十に満たない人間の幼子程度の者が殆ど。蝶やトンボといった虫の様な羽根を持った者が多い。騒がしい場所を好み、陰気な場所では数が減る。体がバラバラになるほどの大怪我を負ってもすぐに治り、死んでもすぐに同じ姿で生まれ変わる。そのため死を恐れず無鉄砲である。彼女らは食事を取る必要がないが、人間の食事を真似て、人間と同じ物を食べる。特に人間が食べようとしている物をこっそり奪って食べるのを好む。

 総じて悪戯好きで、後先を考えず目の前の者を邪魔する。時には崖から突き落とされたり、背中に火を付けられたりすることもある。大人の人間なら簡単に勝てる強さだが、悪戯せずにいきなり攻撃してくる事もある。特に大勢の妖精が集まっていたり騒いでいる時は、付近にとてつもなく強力な妖怪が潜んでいる可能性がある。その量と凶暴さは付近の危険度を表している。


*容姿

 身長はかなり低く、青い服装に氷の羽根を持つ(『求聞史紀』p.10)。羽の数は紅魔郷,非想天則が10枚、妖精大戦争、花映塚,天空璋が6枚、輝針城が4枚と一定しない。
 背丈は「身長低」で一番下の範疇。「10代前半の人間だとしたらかなり低い部類に入ります」とのこと。

 髪は薄めの水色で、ウェーブがかかったセミショートヘアーに青い瞳。背中の羽は大抵は六枚で、青か緑の大きなリボンを付けている。服装は白のシャツの上から青いワンピース(スカートの縁に白のぎざぎざ模様)を着用し、首元には赤いリボンが巻かれている。足元は青、あるいは水色のストラップシューズを履いている。

 頭のリボンは、『紅魔郷』と『妖々夢』、『天空璋』では青、『花映塚』以降は緑。『花映塚』においては自機ドットのリボンは青だがボスアタックでは緑。普段は半袖だが妖々夢のドット絵のみ長袖を着ている。

 『天空璋』では褐色肌になっており、胸の所にヒマワリ、身体に朝顔を巻きつけている。足は裸足(裸足なのはこれと『三月精』のみ)となっている。


*性格

 子供っぽくていたずら好き、頭はあまり良くない。「霊夢や魔理沙に取ってあの程度の妖怪は軽くあしらわれる」。いつもは蛙を瞬間で凍らせては水につけ生き返らせて遊んでいる。3回に1回は失敗して蛙は砕け散る。
 『紅魔郷』チルノのBGM「おてんば恋娘」のコメントには「バカな女の子をイメージしました」 とあり、『花映塚』のマニュアルでは⑨=バカと書かれている。


*作中での活躍など

 『文花帖』では新聞記事を読解し批判している一方で、『求聞史紀』ではどんなに簡単ななぞなぞでもきっと答えられないはずとされている。
 『花映塚』では霊夢や魔理沙、咲夜や文が調べていた六十年周期の大結界異変を既に把握しており、「60年に一度のお祭り」だとか。また、因幡てゐを「海を渡れない兎」と呼んでおり、長い年月生きていることが示唆されている。
 『三月精』では平仮名を逆に書いていた。また命蓮寺で大晦日に屋台でかき氷(みずあじ)を売っている描写があるので、少なくとも夜店を運営できる程度の金勘定は出来るものと思われる。
『非想天則』では魔理沙も知らなかった日本の伝説の巨人「だいだらぼっち」を知っており、手下にしようとしていた。
 『文花帖』によれば、妖怪の山の中腹にある沼に棲む大ガマに、蛙を凍らせる妖精を懲らしめるという理由で丸呑みにされた経験もある。その際はチルノの余りの冷たさにびっくりして吐き出してしまったが、大ガマ自身は何ともなく、チルノも懲りていない。
 『心綺楼』では命蓮寺で大衆に混ざって、聖の説法を聞くシーンが見られる。この作品では台詞は一切なく、信者なのか気まぐれで来ているのかは不明。
 『茨歌仙』では光の三妖精らとともに博麗神社の宴会に参加したりしている他、同神社のとある縁日ではチルノと思しきキャラクターが先述のようなかき氷屋台を開店している。


*能力

 冷気を操る程度の能力 :『妖々夢』キャラ設定.txtでは「主に冷気を操る程度の能力」。
 『求聞史紀』によると小さな物なら瞬間で凍らせられるため、普通の妖精よりやや危険度は高い。「冷気はダダ漏れで付近はいつも寒い」「チルノに限らず全ての妖精の住処は、自然に溶け込んでいるから人間には見つけられない」という。
 「いつも寒い」はずだが、『三月精』では三妖精と触れ合える距離でも、彼女らは寒さを感じているような描写は特に無い。

 また氷で剣や矢を造形できる腕があり、鯉を凍らせた時に氷塊で覆いつつも内部に水を残すカープボールを披露した。液体そのものを適度に冷やすだけでなく液体の一部で氷を作り、それで冷やすなど器用なことも出来る。
 『輝針城』では氷を操る程度の能力となっているが、ほぼ同意であろう。


 ちなみにスペルカードに凍符「マイナスK」があるが、負のKは普通は負温度という。この温度については一応Wikipediaに掲載されているが、東方元ネタWikiではチルノを中心に詳細がまとめられている。
 冷気の妖精であるためか、暑さには弱く、夏真っ盛りだと羽根が溶けてしまう。



 いったん区切ります

⑨ ( No.174 )
日時: 2018/08/04 22:03
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

 続きです。

スペルカード

東方紅魔郷


スペルカード名

氷符「アイシクルフォール」 ◯ ◯
雹符「ヘイルストーム」 ◯ ◯
凍符「パーフェクトフリーズ」 ◯ ◯ ◯ ◯
雪符「ダイアモンドブリザード」 ◯ ◯ ◯


東方妖々夢


スペルカード名

凍符「フリーズアクトレス」(※)
霜符「フロストコラムス」 ◯ ◯

※体験版ver.0.04b→0.05で、霜符「フロストコラムス」に名前を差し替え。



東方花映塚


スペルカード名

凍符「パーフェクトフリーズ」
凍符「コールドディヴィニティー」



東方文花帖


スペルカード名

ステージ

雪符「ダイアモンドブリザード」 LEVEL 2 SCENE-3
凍符「マイナスK」 LEVEL 2 SCENE-5


東方非想天則


スペルカード名

氷符「アイシクルフォール」
凍符「マイナスK」



デッキ


スペルカード名

コスト

氷符「アイシクルマシンガン」 コスト2
氷符「フェアリースピン」 コスト2
氷塊「コールドスプリンクラー」 コスト3
冷体「スーパーアイスキック」 コスト3
氷符「ソードフリーザー」 コスト3
凍符「フリーズアトモスフェア」 コスト3
冷符「瞬間冷凍ビーム」 コスト3
霜符「フロストコラムス」 コスト4
吹氷「アイストルネード」 コスト4
凍符「パーフェクトフリーズ」 コスト5
氷塊「グレートクラッシャー」 コスト5




東方輝針城


スペルカード名


氷符「アルティメットブリザード」 ◯ ◯




弾幕アマノジャク


スペルカード名

ステージ

氷符「パーフェクトグレーシェリスト」 一日目 シーン3
氷王「フロストキング」 一日目 シーン5




東方天空璋


スペルカード名

氷符「クールサンフラワー」




備考

住処

彼女の生息域は自ら「あたいの城」と称する霧の湖である(『花映塚』EPISODE 霧の湖)。『三月精』では三妖精の住居が大木の中なのに対して、彼女の住居は湖畔のかまくら(イグルー)として描かれている。


 いったん区切ります。

Re: 私室 ( No.175 )
日時: 2018/08/04 22:08
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

 続きです。

*備考

*住処

 彼女の生息域は自ら「あたいの城」と称する霧の湖である(『花映塚』EPISODE 霧の湖)。『三月精』では三妖精の住居が大木の中なのに対して、彼女の住居は湖畔のかまくら(イグルー)として描かれている。


*幻想郷最強の妖精

 チルノは「最強」を自称している。
 『求聞史紀』によると、妖精は注意深い人間には近寄らず「大して強くないので、日頃の鬱憤を晴らすと良い」とされる。
 そんな妖精の中で唯一、チルノは「妖精の中では好戦的な部類」「触れた物を瞬間で凍らせる事が出来るので、たとえ寝ていても触らない様にする。凍傷になる恐れがある」と警告されている。対処法としては素直に逃げる、被害を受ける前に姿を見つける、松明の火など熱くて触れられない物を持つ等。彼女の住処の湖は「他の妖怪も出やすく危険」だという。

 なお、道中の妖精は一撃で倒され、大妖精は『紅魔郷』2面中ボスであったのに対し、チルノは『紅魔郷』の2面ボス、『妖々夢』の1面中ボスであり、『花映塚』以降は主人公になっている。

 ちなみに相手によってはスペルカード勝負で勝っても逃げている。大抵は敗れた相手の衣服は何処かしら破けているが、この勝負では全く損傷が無い。ただ大戦争EXTRAでは勝ったはずのチルノがボロボロになっている。

 花映塚 チルノ「今の内に逃げよー!次はもっと静かな所に行きたいわー」
 風見幽香「結果として逃げてくれれば何でも良いわ。まだ、向日葵は咲き続けそうね」(『花映塚』EPISODE 8 太陽の畑)

 非想天則 霊烏路空「異物発見!融合炉の温度低下に要注意。即座に異物を排除せよ!」
 チルノ「わわわわわ!」
 チルノ「今がチャンスだ!今すぐに逃げだそう!」(『非想天則』STAGE 4 業火絢爛)

 大戦争 チルノ「どうだ!」
 魔理沙「な、中々やるじゃないか」
 魔理沙「ま、手加減してやったんだがな 死なない程度のレーザーで」
 チルノ「あいたたた、今日はこの位にしてやる!」(『大戦争』EXTRA 夜桜怪道)

 四季映姫・ヤマザナドゥからは「妖精なのに強い力を持っています。でも、そのお陰で自分のテリトリーを外れる事が多い」「そのままでは、貴方は自然の力で元に戻れないダメージを負うかも知れない。すなわちそれは死、という意味です」と説教されている。


周囲との関係
 
 『求聞史紀』では「湖の妖精のリーダー格」とあるが『三月精』では湖の妖精と一緒にかくれんぼをしていた。「大妖精」と呼ばれている緑髪をサイドポニーにまとめている妖精とはかくれんぼの相手になっている。

 レティ・ホワイトロック レティ「(略)私は寒さを操るの。冷気を操るどこぞの妖精なんかと一緒にされても困るわ」
 文「似たような物かと思うんですが」
レティ「あの妖精は、自然の中の小さな歪み。私の場合は、自然に生きる妖怪様。寒いときに、より寒くするのが一番楽しいのよ」(『文花帖』第百十九季 皐月の一)

 リグル・ナイトバグ 「リグルは少々頭が弱い感じがする。というか、今回の主人公達相手じゃちょっと可哀想。チルノ辺りと遊ぶのが丁度良い位だ」(『永夜抄』SpellPlactis Last Word 季節外れのバタフライストーム)。

 ミスティア・ローレライ 「なんだ妖精はお呼びでないわ」(『花映塚』Episode 1)

 リリカ・プリズムリバー 「上空は最初から寒いんだから、あんたの出る所ではない」(『花映塚』Episode 2)

 因幡てゐ 「妖精なんて、帰れなくても困らないじゃん?迷い放題迷えば~?」(『花映塚』Episode 3-4-5)

 博麗霊夢 霊夢「あ、バカ発見。何か悪さでもしようと考えているんでしょう?」
 チルノ「勿論!」
 霊夢「冷気を好む動植物は居ないわ。何処に行ってもあんたは嫌われ者」(『花映塚』Episode 4-5)

 霧雨魔理沙 花映塚 魔理沙「楽しいか?一人で遊んで」
 チルノ「何よ、邪魔しないでよ」
 魔理沙「楽しそうだな。混ぜて貰おうか」
 魔理沙「一緒に遊ぶのに、何故それを混ぜるって言うのか判るか?それは、正体無くなるまで叩き潰す事になるからだ」(『花映塚』Episode 3-4-5)

 大戦争 魔理沙「なんと……こんなに強かったなんてこれはやばいな」
 魔理沙(それにしても妖精も馬鹿に出来ないな)
 魔理沙(妖精(バカ)を馬鹿にしないってのも変な話だが)
 魔理沙(レーザーを最大出力にしても危なかったかも……)(『大戦争』EXTRA 夜桜怪道)


 霧の湖に住む妖精。雑魚と大差無い扱いだ。(『輝針城』おまけ.txt)


*二次創作

 多岐に渡るため、カップリングや二次キャラはチルノ(二次創作)記事へ。
 古参キャラである上、上記の様にネタだらけで扱いやすいため、創作での人気は非常に高い(東方キャラでのタグ数は霊夢を抜いてなんと1位。検索方法を「霊夢 or 博麗霊夢」で調べれば霊夢が1位になるのだが)。

 

東方キャラクターズ13「八雲紫」 ( No.176 )
日時: 2018/08/04 22:18
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

*八雲紫とは:『東方Project』のキャラクター。初出は『東方妖々夢』Phantasmボス。



*概要


*人物

 幻想郷にて古参中の古参と言われる妖怪。基本的に胡散臭く、心が読めないため信用されない。能力は危険で禍々しくその笑顔は不吉で気味が悪い。
 幻想郷の妖怪のなかでも避けられやすく、できる限り会いたくないと思われる人物。しかし本人は意外と話したがり屋であり色々と教えてくれるが、真偽のほどは確かめようがなくやはり信用し難い。冷静でもあるが、やはり人に避けられやすい。

 幻想郷の境にある屋敷に住み、本人によると幻想郷の艮(うしとら、今で言う東北)の方角にあるらしい。しかし誰もその屋敷を見たことがなく、幻想郷と外の世界を隔てる境界を自由に行き来できるため、外の世界に屋敷があるのではないか・外の妖怪ではないかとも言われる。

 だが幻想郷への愛情は限りなく深く、『萃夢想』のキャラテキストでは「彼女ほど幻想郷と真摯に接し、幻想郷を愛している者もいない。」とまで書かれている。『緋想天』では、はた迷惑な異変を起こした上、博麗神社と自分の家系の神社を結びつける改造を施した比那名居天子に、普段の口調が消えてしまうほどの怒りをあらわにした。

 妖怪らしい妖怪なのだが人間を襲うことは少ない。 『東方求聞史記』では、少なくとも幻想郷ではその姿があまり見られないため、幻想郷の外で襲っているのではないかと推察されている。
 なお、この『東方求聞史記』における「幻想郷縁起」巻末の参考文献には、八雲紫名義の著作物のタイトルが三冊分並んでいる。


*幻想郷との関わり

 現行の幻想郷を創った賢者の一人と言われる。幻想郷は幻と実体の境界、博麗大結界の二つの結界により外の世界と遮断されている。
 どちらも境界の妖怪である紫の提案により行われたことで、幻想郷の成り立ちと関わりがある。
また『地霊殿』では鬼を相手に、地上と地底の妖怪に関する契約を交わしたことが描かれている。
 霊夢曰く、「 仕事がかぶってる 」。
 幻想郷と同様に「結界の裏側」の世界である月の都とも因縁をもち、二度の月面戦争にも関わった。

 紫自身は固定した幻想郷ではなく変化のある幻想郷の姿を期待している様子で、幻想郷以外の世界とのつながりも条件付きで肯定している。「 幻想入り 」ではない形での外来のタンポポの侵入と繁殖など明確に「 ルール 」外のケースを除いて、時には許容範囲内であればイレギュラーな両者のつながりであってもそれを肯定し、あるいは維持するために手を回すこともある。
 例えばホフゴブリンの幻想郷への導入、都市伝説の具現化、宇佐見菫子の処置といったケースにこの一端を見ることができる。時には幻想郷の利益のために幻想郷側の性質やマンパワーを外の世界に向けて活用することもある(例えば座敷わらし)。
 さらに「 幻想郷の賢者 」として「 こっち側 」の道を共に往くことのできそうな者を勧誘したりもしている。

 幻想郷や幻想郷に住まう、内部の存在に対しても必要とあればその関係者や発生する異変にも関与しており、例えば本居小鈴(『鈴奈庵』)に個別に接触したり依神女苑・依神紫苑らによる完全憑依への対策を見出すべく奔走したり(『憑依華』)といった様子が見られている。先述の『萃夢想』で語られている紫の姿が表れているともいえるだろう。

 紫の視線は地上の幻想郷のみにとどまらず、冥界(『妖々夢』他)、地獄などの地底世界(『地霊殿』他)、天界(『緋想天』他)、月世界(『儚月抄』他)、外の世界(『三月精』他)、夢の世界(『憑依華』)など、あらゆる方向に傾けられている。
 またこれらの世界の住人達とも何らかの結びつきや因縁があることもある。先述の天子のように作中の物語を通して新しく縁が結ばれることもあれば、西行寺幽々子(『妖々夢』他)や摩多羅隠岐奈(『天空璋』)のような古くからの縁が作中で新しく語られることもあり、紫の他者関係は非常に広く、また時に深い。

 幻想郷に新たに根を下ろすことを決めた人々や訪問者たちを歓迎するなど、幻想郷の代表者として振舞う一面も見ることが出来る。例えば紫は外の世界から引っ越ししてきた東風谷早苗(『非想天則』)や月から幻想郷への定住を決めた鈴仙・優曇華院・イナバ(『憑依華』)、リアルタイムで幻想郷と外の世界とを夢を介して行き来する菫子(『憑依華』)に、それぞれ幻想郷への歓迎の言葉を贈っている。


*能力

 境界を操る程度の能力:『永夜抄』のテキストによると、「境界(結界)を操る事がどれだけ危険で強大な力なのかは計り知れなく、紫の様なちょっと変わった妖怪か、力の重圧に耐えられる者で無いとその力は扱えない」とされる能力。

*具体的に東方作品内で行った境界能力としては以下のものがある。

 幻と実体の境界を引き、外で幻想となったものを引き込む。萃香が疎の力で広がっていたのを強制的に戻す。昼と夜の境界を弄り、夜を留める。顕界と冥界の間に境界を敷き、幽冥の結界となせる。
博麗大結界=幻想郷に危険がないように穴を開けられる。天蓋の絵の月と湖に浮かぶ幻の月の境界を弄り、月の海へ繋げられる(満月限定)
 夢の世界にある人や物を強制的に現に取り出す。
 上記の夢の世界への干渉にも関連して、相手側の完全憑依の境界を操作する。

このうち顕界と冥界の間の境界に関しては、『非想天則』においても修繕せず放置している。また上記以外にも、妖々夢Phを魔理沙でクリアすると、あと二つほど出来ることがあると本人が言っているのを見ることができる。

 『求聞史紀』内の「幻想郷縁起」での説明によれば、これは全ての事象を根底から覆す能力であるらしい。物事の存在には境界が存在し、全てのものに境界が存在しなければ、それは一つの大きなものであることになる。即ち論理的創造と破壊の能力である。論理的に新しい存在を創造し、論理的に存在を否定する。対策も防御法も一切存在しない、神に匹敵する力とされる。

 「結界」という境界、水と空気の境界である水面、天と地の境界である地平線すらも操る。「自分とそれ以外を分ける境界」を消すことで存在を保てなくさせる等、あらゆる物事に存在する境界を自在に操ることができる。

 また博麗大結界の項目に関連して、上記のものほど圧倒的な能力の使用例ではないものの、とある理由から外の世界に座敷わらしを次々と連れ出したり、逆にその穴埋めとして大量のホフゴブリンを幻想郷に連れてくる(『茨歌仙』)など、その応用範囲は広い。



 一旦区切ります

少女少女 ( No.177 )
日時: 2018/08/04 22:24
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

 続きです。

*スキマ

 主に移動に際して使われる能力の俗称。または能力で空間に開けた穴のことを指す。
 空間の境界を操って裂け目を作ることで離れた場所同士を繋げることができ、これによって神出鬼没に移動を繰り返している。その範囲は物理的空間のみならず、絵や夢・物語の中にも及ぶという。

 切れ目の両端はリボンで縛られている。中は一種の亜空間のようになっており、多数の目が見える。これは外の世界の「欲望が渦巻いている様子」と言うイメージの表れ。また道路標識などの漂流物が漂っている事もあるが、これも「外の世界の役に立たない物」としてのイメージから来るもの。

 『萃夢想』や『緋想天』ではこのスキマから墓石を降らせる、標識を突き出す、電車を突撃させる等の攻撃バリエーションが見られる。
 『憑依華』でも標識や電車を飛び出させているほか、卒塔婆を飛ばしたり、あるいはこの境界を介して通常なら届かない場所にある相手を手にした傘で攻撃したり、自身の上半身と下半身を分割して相手に襲い掛かったりと、能力の応用範囲には紫自身の身体もまた含まれている。
 境界を介して橙とねこじゃらしで遊んだりといったお茶目な応用もある。


*頭脳、身体能力

 超人的頭脳を持ち、長生きであるために知識や経験も豊富。 特に数字に極めて強く、無間の底や北斗七星が北極星を食うまでの時間を一瞬で求められる演算能力を持つ。その高い計算能力は強大な式を憑けることができる程。

 『幻想郷縁起』によれば身体能力は妖怪並みだが、体術は人間と異なる動きをする。本人曰く「自分には何も効かず弱点はない」らしい。彼女の体には不可解なところが多々あり、例として、『香霖堂』にて霖之助がゲーム機を壊すため全力で振るった木槌を手で受け止めても、傷一つつかずに平然としており、その際に霖之助は『フカフカの布団を叩いたような不思議な手ごたえ』を感じている。また、『非想天則』では武術に長けた美鈴も紫からの手ごたえにおかしさを感じている。

 その他にもルナチャイルドが周囲の音を消しているにも関わらず声が聞こえてくる(心に聞こえる声)など、不思議な能力を持っている。

 幻想郷縁起によれば足も速いらしいが、ゲーム作品での移動速度はどちらかと言えば遅い方に設定されている。ただし、スキマを使った瞬間移動は別。



*容姿

 姿は人間の少女と特に変わりはない。髪は金髪ロング。毛先をいくつか束にしてリボンで結んでいる。作品によって、瞳の色は紫や金色になっている。
 設定および作中において他者(森近霖之助)が見ても「少女」と言われる姿。手は霖之助の主観で「か細い女の子の手」。

 こういった人間以外の生き物は、永い命と引き換えに成長する事を放棄している。逆にいえば、成長しないから何時までも生きられるとも言う。
  
 『憑依華』では上記右上イラスト同様の道士服風前掛けとフリルドレスによる服装であるが、袖に本作独自の黒と白から成る意匠があるなど道士服風のデザインにおいても登場する作品によってはアレンジが加わることがある。

 『鈴奈庵』では浴衣姿でも登場しており、回想場面では就寝時の様子も描かれている。

*身長

 東方キャラの身長の基準は10代前半の少女だという。その中で八雲紫は「身長高」に分類されている。他に「身長高」は紅美鈴、十六夜咲夜の二人がいる。なお、八雲藍は「身長やや高」。意外にも紫の方が身長が高い。

*変化する服装

 「幻想郷縁起」によるとその時代時代にあった服を着ているらしい。
 作品内では服装は紫にフリルのついたドレスや、八卦の萃と太極図を描いた中華風の服など。リボンの巻かれたZUN帽着用。そのほか、アイテムとして大きな日傘と扇子を持ち、ドレス時には白い手袋を着用している。

 服装に加えて髪型にも様々なアレンジがあり、例えば『妖々夢』でのデザインのような長い髪をそのままおろして先をリボンで結ぶスタイルや、『萃夢想』でのデザインのようなまとめたものを後頭部にアップにするものなどの髪型が登場している。『鈴奈庵』や『憑依華』時のように、『萃夢想』デザインと同種の中華風の服と『妖々夢』デザインのような下ろした髪型といった、組み合わせのパターンも様々。

 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.178 )
日時: 2018/08/04 22:25
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

 続きです。

スペルカード

東方妖々夢


スペルカード名

備考

結界「夢と現の呪」 ○
結界「動と静の均衡」 ○
結界「光と闇の網目」 ○
罔両「ストレートとカーブの夢郷」 ○
罔両「八雲紫の神隠し」 ○
罔両「禅寺に棲む妖蝶」 ○
魍魎「二重黒死蝶」 ○
式神「八雲藍」 ○
「人間と妖怪の境界」 ○
結界「生と死の境界」 ○
紫奥義「弾幕結界」 ○




東方萃夢想

壱符


スペルカード名

備考

境符「四重結界」
式神「八雲藍」
境符「二次元と三次元の境界」




弐符


スペルカード名

備考

結界「魅力的な四重結界」
式神「八雲藍+」
結界「客観結界」




東方萃夢想ストーリーモード


スペルカード名

備考

符の壱「四重結界」
符の弐「八雲卍傘」
符の参「八雲藍」
外力「無限の超高速飛行体」
幻想「第一種永久機関」




東方永夜抄


スペルカード名

備考

境符「四重結界」 自機時スペルカード
境界「永夜四重結界」 ラストスペル
「深弾幕結界 -夢幻泡影-」 ラストワード




東方文花帖


スペルカード名

ステージ

備考

境符「色と空の境界」 LEVEL EX SCENE3
境符「波と粒の境界」 LEVEL EX SCENE4




東方緋想天

デッキ


スペルカード名

cost

備考

境符「二次元と三次元の境界」 cost1
式神「橙」 cost1
空餌「中毒性のあるエサ」 cost2
境符「四重結界」 cost3
式神「八雲藍」 cost3
結界「客観結界」 cost3
幻巣「飛光虫ネスト」 cost3
結界「魅力的な四重結界」 cost4
廃線「ぶらり廃駅下車の旅」 cost5




CPU専用


スペルカード名

備考

光弾「ドップラーエフェクト」
捌器「全てを二つに別ける物」
幻巣「飛光虫ネスト」
空餌「狂躁高速飛行物体」
「八雲の巣」




東方非想天則


スペルカード名

cost

備考

境符「二次元と三次元の境界」 cost1
式神「橙」 cost1
空餌「中毒性のあるエサ」 cost2
境符「四重結界」 cost3
式神「八雲藍」 cost3
結界「客観結界」 cost3
幻巣「飛光虫ネスト」 cost3
結界「魅力的な四重結界」 cost4
魔眼「ラプラスの魔」 cost4
廃線「ぶらり廃駅下車の旅」 cost5




弾幕アマノジャク


スペルカード名

備考

「不可能弾幕結界」
「運鈍根の捕物帖」




東方憑依華


スペルカード名

cost

備考

「無人廃線車両爆弾」 1500
式神「八雲藍&橙」 1000
境界「溢れ出る漂流物」 800
*その綺麗な足をくれ!* 怪ラストワード
「憑坐の憂鬱」 CPU専用、「憑坐」には「 マスター 」のルビ
「完全憑依と夢想封印」 CPU専用、霊夢との完全憑依ペア時
「憑坐と神霊の境界」 CPU専用、それぞれ「憑坐」には「 マスター 」、「神霊」には「 スレイブ 」のルビ


 一旦区切ります。

八雲紫…… ( No.179 )
日時: 2018/08/04 22:29
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

 続きです。

*作中登場キャラとの関係

*博麗霊夢
 『永夜抄』で幻想の結界チームを組み、『地霊殿』でもサポート妖怪として組む。
 基本的に誰からも胡散臭がられる紫は、普段は霊夢くらいしかまともに相手をしてくれない。『地霊殿』において、霊夢から信用されていることがわかる。また『香霖堂』や『三月精』の様子から、霊夢が幻想郷に対し考えもなく行動を起こしたときは、叱ったり勉強やお仕置きをしたりする姿も見れる。

 そもそも紫のキャラクターは霊夢に合わせて造型されており、その能力・性格もまた霊夢との対比によって製作されている。『永夜抄』体験版テキストによると、もともと『紅魔郷』『妖々夢』『永夜抄』は三部作で作ることがあらかじめ決められており、『永夜抄』では自機を人間と妖怪のチームとすることも決めて製作されていた。ただその際、突然新キャラと霊夢を自機として組ませても唐突すぎるため、『妖々夢』において前もって紫をPhantasmステージボスとして出演させたという経緯がある。

 『あと紫は、霊夢と能力を被らせて、性格も浮世離れしている所を似させました。霊夢と釣り合いが取れる様にこんな形に。胡散臭いのはその為。』

 紫は霊夢に修行を課して成長を促すこともあり、紫の修行を通して霊夢は本格的な神降ろしを体得している(『儚月抄』)。また苦手だったスレイブ側での完全憑依にも慣れるよう努力した(『憑依華』)。『憑依華』での霊夢の最終ペアの相手も紫である。
 一方で霊夢に自らを懲らしめさせて表での事を収めつつ裏で次善の策を実行していたり(『茨歌仙』)、霊夢の性格やこれまでのパターンも理解しつつ良策を案じて密かに行動しつつ霊夢の行動を促したり(『鈴奈庵』)と、表の霊夢と裏の紫という対比関係は様々な作品を通しても垣間見られている。

*西行寺幽々子

 旧知の仲であり、彼女の生前と亡霊になった経緯を知る。当然彼女の身体が西行妖に封印されている事も知っている。幽々子には生前の記憶が無いが、『儚月抄』によると亡霊となった直後の千年前に月面に共に赴いており、生前~亡霊化を通して二人の交友関係にブランクはほとんど見えない。『萃夢想』や『儚月抄』にて二人の以心伝心振りを垣間見ることができる。

*伊吹萃香

 彼女ともその長さは不明だが、古くからの友人のようだ。歯に着せぬ物言いの間柄で、『緋想天』・『儚月抄』・『地霊殿』・『非想天則』を見るに事あるときは頼みごとをしたりされたりする間柄でもある。

*八雲藍

 式として操っている妖獣。紫は普段は自ら動くことが少なく雑用は藍に任せている。紫は彼女に、式は命じられたことしかできないことを分かっていながら、命令された式以上のものになってほしいと思っている。『儚月抄』によると、千年前の月面戦争を知らないことから、紫との付き合いは幽々子よりも短いと推察される。

*稗田阿求
 
 「幻想郷縁起」を通して歴代の御阿礼の子とは関わりがあるようで、九代目の阿求の元へも彼女の書いた最新の縁起の内容を改めるべく会いに行く。阿求自身とはその時が初対面。なお、阿求は紫を「紫様」「妖怪の賢者様」と呼んでいる。

 "幻想郷の真実は私とともにある。記憶も真実に沿わなければならない。今回の幻想郷縁起も内容を改めさせていただくわ"

*森近霖之助
 
 『香霖堂』にて、霊夢が大結界を緩めたせいで外の世界に投げ出されかけたところを助けられる。その縁で、定期的にストーブの燃料の提供することになる。もちろんタダではなく、月毎に対価を香霖堂から頂いいる。
 他に霖之助に外の道具(水煙草)の使い方や、1000年前の月面戦争について語ったり、香霖堂から危険な外の道具が持ち出されないか監視したりしている。

*比那名居天子
 
 先述のように『緋想天』での博麗神社を巡る経緯で天子は紫を激怒させ、天子は紫によって目論みをご破算にされる。この一件は紫にとっても天子にとっても忘れられないものとなり、その再戦の機会は『憑依華』で巡ることとなる。同作では天子は紫との再戦の機会に喜々としていた一方で、紫は当時状況がタイムリミットと霊夢の修行の具合の両面で切羽詰まっていたことも手伝って、『憑依華』作中でも多くの他者には飄々とした様子を見せることの多い紫が珍しく、天子に対しては一貫してストレートな嫌悪感を示している。『緋想天』では天子にとって新しい神社の落成式当日式典中にして群衆の目前という悪いタイミングでの出会い、『憑依華』では紫にとって異変首謀者との決戦直前という悪いタイミングでの再会となるなど、その出会い以降も二人のすれ違い・因縁は続いている。

*レミリア・スカーレット
 
 『儚月抄』において紫はレミリアの性格を見切ったうえで月の都に対する囮の一翼として位置づけ、レミリアらが自作のロケットで月に行こうという計画について「外の世界の魔法など頼らずとも幻想郷だけですべて完結するというのに」と独白した。一方で、レミリアらには実際の月までの行程を含めた計画の過程における「苦労」を厭わず、むしろそれを「楽しもうとする余裕の心」があるとし、外の人間や藍、自分自身と比較しつつ「あの吸血鬼は私が忘れた心を持っている」としている。
なお一連の展開の後、紫は藍や幽々子らとともに紅魔館図書館のプールサイドを訪れ、レミリアらとともに宴会を楽しんでいる。

*綿月姉妹(綿月豊姫・綿月依姫)
 
 『儚月抄』における第二次月面戦争の折には綿月姉妹は月の都のリーダーであったため、幻想郷から月の都に侵入しようとした紫とは対立関係となる。
 綿月豊姫とは直接対峙することになり、その際には緊迫したやりとりを行っている。

*茨木華扇(茨華仙)

 座敷わらしに纏わる一件で、紫は人里に座敷わらし(またはそれにあたる存在)を置いておく理由について人間や仙人には分からなくていいとしながらも、華扇には密かにその意味するところを教えている。
また別の機会では華扇に共に道を歩まないかと誘っておりこの際は拒絶されたものの引き続き華扇の気が変わるのを待つ様子も見せている。

*宇佐見菫子

 『深秘録』以後幻想郷へとやってくるようになった菫子についても紫は感知していた様子で、来訪に伴って起こる変異についても対応策を見出していた(『茨歌仙』)。紫が先述の華扇に語ったところによれば紫は菫子の来訪を否定しておらず、むしろそれが円滑に行われるよう裏で手配をするとしている。
 紫と菫子の対比は夢を見る妖怪と夢で幻想郷に来る人間の対比・状況の交錯ともいえる状態にある。タッグがウリの東方憑依華でとうとう同ゲーム内にプレイアブルキャラとして参戦である。同作中では紫は夢の世界に閉ざされた菫子をその場所から引きずり出し、当時現側で暴れていた夢側の菫子もろとも追い出そうともした。文々春新報が菫子について尋ねた際には紫は一女学生の菫子など幻想郷ではどれほどのものでもないとの趣旨の回答をした(『文果真報』)が、その実菫子の幻想郷訪問が円滑なものとなるよう状況を整えてもいる(『茨歌仙』)。

*本居小鈴

 初対面は博麗神社での小鈴企画の百物語での同席。その後紫は人間の里の鈴奈庵を訪れて小鈴と個別に対話した。小鈴にとってはこの紫との再会が自らのその後を大きく変えることとなる。『鈴奈庵』主人公の小鈴と、同作最終話前後編タイトルにその名を飾る紫という対比は、『鈴奈庵』第一話からの小鈴の歩みと同作を通して小鈴が至る紫という存在といった対比、東方Projectにおける「人間と妖怪」という関係性にも通じる象徴的なものでもある。

 上記のほか『東方紫香花』の「六十年ぶりに紫に香る花」では四季映姫・ヤマザナドゥとの関係が仄めかされ、また『地霊殿』ではパチュリーに相談を受けたり、アリスに人形を提供した事が描かれている。

東方キャラクターズ14「稗田阿求」 ( No.180 )
日時: 2018/09/02 12:23
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

*稗田阿求とは:上海アリス幻樂団制作の弾幕STG「東方Project」の音楽CD及び関連書籍に登場するキャラクターである。

 初出は弾幕STG「東方Project」の音楽CD『幺樂団の歴史1 〜 Akyu's Untouched Score vol.1』。その後は書籍作品『東方求聞史紀 〜 Perfect Memento in Strict Sense.』にて作中作「幻想郷縁起」の著者として登場している。さらに、その続編『東方求聞口授 ~ Symposium of Post-mysticism.』でも、作中で行われる対談の主催者として登場した。

 ちなみに、音楽CD『幺樂団の歴史』シリーズは、阿求が「幻想郷縁起」に記録した音楽であるという設定。「幺樂団の歴史」はPC-98版(東方旧作)と通称される作品群で使用された楽曲をセルフアレンジ含め収録したものであり、阿求は『東方紅魔郷』以降のwindows版と世界観は連結しているとされながらも多くが語られていない東方旧作について、両世界観を音楽の面で繋ぐキャラクターでもある。

*概要

 人間の里にある名家「稗田家」の当主であり、九代目「御阿礼の子」。幻想郷の妖怪についてまとめた書物「幻想郷縁起」を編纂するため、千年以上前から転生を繰り返している。
 幺樂団の演奏と紅茶がお気に入り。又、兎鍋が大好物。ファンからの愛称はあっきゅん、AQNなど。

 キャラクターの元ネタは『見聞きしたことを忘れぬ力を持っていたといわれている』稗田阿礼で、阿求はその9回目の転生体である。
 転生体の御阿礼の子は男女別々に阿礼男・阿礼乙女の称号がある。性別の決定条件は不明(閻魔が用意する)だが、両方とも経験済みの模様。

*容姿

 今まで詳しい服の構造が不明だったため、黄色い着物、若草色の羽織だと考えられていたが、東方鈴奈庵にて、若草色の長着の上に袖の部分に花が描かれた黄色の着物、赤いスカートということが判明。
 髪は紫色で、花の髪飾りをつけている。(正式な花の種類は不明。山茶花の一種と思われる)
髪の毛の長さは、CDジャケットだと幺樂団の歴史1ではおかっぱだが、2~3ではセミロングになり、4で一度おかっぱに戻り、5でまた少し短めのセミロングとなる。前髪もジャケットによって微妙に異なる。東方香霖堂と東方鈴奈庵での時期は髪を伸ばしておりセミロングになっている。

 この他『鈴奈庵』では夏場の服装と思われる、長袖部分が薄い生地またはシースルーのような状態の仕立ての服装が描かれている。コマによっては肩や腋まで透けて見えてるようにも見える。
 この長袖は同エピソード中で本居小鈴も同じような素材(仕立て)のものを着ており、人里における女性向けの夏服の仕立ての一つであるのかもしれない。

 また、『鈴奈庵』単行本裏表紙(カラー)では袖色が黄色ではなく桃色に近い風合いとなっている。衣装の構成などから、これが上記の夏服のカラーの様子である可能性もある。

*二つ名

 幻想郷の記憶
 初出は『Comic REX』2006年12月号掲載漫画『東方求聞史紀 〜記憶する幻想郷〜』より。
 角川書店『東方鈴奈庵』公式サイトにおいても阿求の紹介項にこの二つ名が示されている。
九代目のサヴァン
 『東方鈴奈庵』より


*能力

 一度見た物を忘れない程度の能力を持つ。ただし転生の際に記憶の大半を忘れてしまい、それを何度も繰り返してきているため、前世の記憶はあまり残っていない。文献を読んで記憶することで今世の知識を深めることは可能で、実際に『鈴奈庵』の劇中で鈴奈庵から本を大量に借りては完全に記憶している。

*性格

 登場した作品によって立場や出演方法が異なるため、複数の表情が見られる。阿求が描かれる場合の大きなパターンは次の通り。
「幻想郷縁起」など、記録・研究や・執筆などを通しての阿求(阿求本人が記述の第一者)
『東方求聞史紀』、『東方求聞口授』など
 阿求が他者の視点から語られる場合(物語作中に登場する阿求)
『東方鈴奈庵』など

*記録・研究・執筆などを通して

 阿求にとって「幻想郷縁起」の改訂や編纂などはその生の中心に据えられたテーマである。それは御阿礼の子としてその生を繰り返す中でも大切にしているものである。
そのため、「幻想郷縁起」そのものの編纂、さらにそのための取材や研究などには非常に積極的である。

 その熱意は記述の内容にとどまらず一つの読み物としての性質の向上を目指すという姿勢にも現れている。
 阿求は自身による「幻想郷縁起」の編纂に際して、言葉遣いの変更や章立てなどの構成、記述内容の方向性(対象者の生活や性格など、よりパーソナルな部分の記述)等についてより近代的な読みやすさを目指し、従来の「幻想郷縁起」路線に変化を加えたとしている。
横文字やイラストの積極導入もその一つとされる。

 ここには「幻想郷縁起」をさらに良いものにしていこうという熱意と、転生を経ての長いキャリアを持ちつつも時代の流れを見、新しい試みを積極的に導入するという阿求のフレッシュな心性とが表れている。

 加えて執筆だけでなくその調査(実地や文献など)にも積極的で、新しく幻想郷にやってきた実力者たちの会談を設定し、対話形式で生の声に接することによる新たな記録づくり(『求聞口授』)に挑んでみたり実際に記録対象者の生活圏やテリトリーといったものに飛び込んでみたり(『東方儚月抄』)と、実践的な高い行動力も見せる。

 一方、その境遇に関する阿求の想いも語られており、自身の過去における悲しみや不安、あるいは未来への展望など、阿求という一人の人間の想いもまた同時に垣間見る事もできる(「幻想郷縁起」、独白項他)。

 「幻想郷縁起」などにみる阿求の性格の一面については後述の「幻想郷縁起」の項または「幻想郷縁起」記事も参照。

 なお、知識などは豊富であっても見るものについてはもちろん好みもあるようで、『鈴奈庵』においてとある経緯から小鈴が持ちこんだ絵巻の「地獄絵図」を見た際には、さすがに気分が悪くなったようである。
 ただ、その後に小鈴がその書ととある一件の関係性を指摘すると真剣にそれに応じるなど、阿求の真面目な一面もまた現れている。

 一旦区切ります

AQNさんマジAQN ( No.181 )
日時: 2018/09/02 12:30
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

続きです。

*物語作中に登場する阿求

 おもに『鈴奈庵』にて様々に活動する阿求が描かれており、先の阿求本人が記述の一者である場面とはまた違った阿求の一面を見る事ができる。

 同作では小鈴が主人公であるため小鈴に関連しての登場となることが多いが、その際には小鈴と気兼ねなく話したり楽しそうにしたりと、明るく表情豊かな阿求の姿が見られる。
定期的に鈴奈庵の書物を資料としてレンタルしているようで、その返却についても阿求本人が返却に訪れ、小鈴との会話を楽しんでいる様子などが見られる。

 また、自身が転生を繰り返す中で蓄積した記憶や知識には自信、あるいは誇りを持っている様子も描かれている。一方で、判らないこと、知らないことについてはきっぱりと判らない、知らないと言うこともある。

 この他、その知識と経験が人里の人々に頼られることもあり、阿求もそれに応えて実際に人々の力になっているなど、自分が誰かの力になれそうなときは他者のために行動する姿も見られる。
 とある経緯で小鈴が能楽について知りたいとしていた際には、小鈴から教授を頼まれたわけではないようながらも資料を広げて隣に座り、彼女に能楽の歴史について「 見てきた 」事も交えて語っている。

 ただしこの流れの中で発した何気ない小鈴の一言が阿求の触れてはいけない部分に触れてしまったようで、詳細の記述はないものの、その後某かの苦労をした小鈴が描かれている。
笑顔ながら静かな迫力を放つ阿求が見られる場面である。

 また時には楽しそうにその知識を身振り手振りを交えて楽しそうに語る快活な部分や、小鈴と冗談を言って笑ったりする場面も見られるなど、本人の性格の明るさに加え、感情表現豊かで活動的な面が多数の場面で披露されている。

*人間関係

 阿求と他のキャラクターとのかかわりとしては、先述の小鈴との仲に加え、次のようなものがある。

*他の東方Project登場キャラクターとのかかわり

 阿求は、「幻想郷縁起」を通してほとんどの登場キャラクターと接点を持つ、あるいはこれから持つ可能性が高い。特に博麗霊夢や霧雨魔理沙などについてはその記述から『求聞史紀』の段階で接触がすでにある様子が伺える。
 しかしその記述については好評価なものもある一方で「緊張感に欠ける」(霊夢)としたり、蔵書を盗まれないか警戒(魔理沙)したりと阿求らしいシビアなものもみられる。

 一方的な記述ではなく対話の場面としては、『鈴奈庵』で登場した際に霊夢や魔理沙らとも直接話す様子が描かれている。各エピソードを見るに険のある様子は見うけられないが、魔理沙については本を堂々と盗まれることを警戒する様子が描かれている。『鈴奈庵』第一話冒頭で。

 また、上白沢慧音との関係においては、彼女が寺子屋で使う資料の大半は稗田家が纏めてきたものであるようで、慧音はその資料を活用して子どもたちを指導しているようである。
さらに慧音の能力も稗田家の蔵書には影響が及ばないようで、阿求によれば稗田家が保有する歴史・記録は稗田家が慧音の能力の干渉を受けずに独自に保有しているとのことである。

 先述のように『鈴奈庵』では小鈴と共に描かれることが多く、小鈴と様々な形で交流する場面も多い。
 阿求が鈴奈庵を訪ねたり逆に小鈴が稗田邸を訪ねたり、時には一緒に問題に挑んでそれぞれの力を合わせて解決に向けて奮闘したりする様子が見られる他、時には内々の相談をしたりと、二人はかなりフランクかつ信頼し合う間柄のようである。

 『儚月抄』では紅魔館で行われたレミリア・スカーレットらが主催のロケット完成記念のパーティにも列席しており、多様な種族がある中で堂々とその輪に加わっている。
これについては「幻想郷縁起」の独白に、これに類する記述がみられる。

 阿求が生まれた時は「御阿礼神事」として博麗神社で祝賀祭が行われたそうだが、この時の博麗の巫女が霊夢なのか先代だったのかは不明。

 この他、阿求は後述の寿命とその転生に関係して四季映姫・ヤマザナドゥと設定的に深い関係がある他、八雲紫とも面識があったりと、先の「幻想郷縁起」の編纂者という意味も含め、人里だけでなく妖怪界隈にも顔は広いようである。

 なお、『鈴奈庵』では頭に葉っぱを乗せたとある女性と直接話している様子が描かれている(ただし女性の方は人間に変化した姿)。

 上記のキャラクター以外では、具体的なキャラクターの名前は不明ながら「花屋の娘」ともフランクな関係であるようで、「花屋の娘」は阿求の事を「 阿求ちゃん 」と呼び、自身が通う慧音の寺子屋に阿求は通学しないのかと尋ねている(『求聞史紀』)。

*人里とのかかわり

 稗田家は人里の中で最も有力な家の一つであり、屋敷に多くの使用人を抱え、小作人には農地を貸し、祭事には祝宴を催している。
 また阿求個人としては上白沢慧音と協力して稗田寺子屋の運営に携わっており、阿求自ら教科書を執筆している。

 阿求は先述のように妖怪に関する知識などについても人里の人々からも頼りにされているようで、『鈴奈庵』作中、人里で起きた怪異についてそれを行うような妖怪はいるだろうか、と人里の人々から相談を受けている。
 さらに相談を受けて知識を提供するだけでなく、自ら率先してその怪異の解決に挑んでみるバイタリティも発揮しており、作中ではその知識を元に、稗田家に勤める女性たちとともにとあるレシピを再現している。

 その後この怪異をもたらした元凶への罠として同レシピの成果物を設置するのだが、これは稗田邸の敷地内に設置したようである。

 余談ながら、阿求はその完成品(液状)が入った甕を罠として設置する以前、小鈴にそれを見せるべく鈴奈庵に持ち込んでいるのだが、このとき、自身の胴体ほどはあろうかという大きさの甕を、1コマ分(小鈴の回想含めると2コマ分)とはいえ片方の脇だけで抱えて保持している。両手持ちや正面で抱きかかえるような保持の仕方ではない。
 甕の重量に加え、その八分から九分程まで液体の入ったそれを片方の脇だけで抱えるというあたり、阿求は意外と力持ちなのかもしれない。

 同エピソードではこれを鈴奈庵に持ち込んで床に降ろし、一息入れて汗をぬぐった後は嬉々としてそのレシピについて語っており、阿求の溌溂とした、アクティブな一面も描かれている。

*先代の「御阿礼の子」の活動

 阿求以前の御阿礼の子が具体的にそれぞれどのような活動をしていたかについては「幻想郷縁起の編纂」ということ以外は不詳である。各代の名前こそ「幻想郷縁起」巻末にクレジットされている(『求聞史紀』)ものの、同作では阿一の時代の編纂の方向性やその意図が一部語られているだけであり、それ以外のこととなると未だ語られていないのである。
一 方『鈴奈庵』において、いつの代の誰であるかは不明ながらその一部が語られている。

 それによれば、とある経緯で道端に設置されていたあるマジックアイテムについて、その効用を鑑みて別の一般品と入れ替え、本物は回収し、稗田家で保管することとした。回収されたアイテムは作中で阿求が検品を行っており、過去の御阿礼の子と阿求との直接のつながりを実感させるものとなっている。

*生活環境

 阿求は人里にある大きな屋敷に住んでおり、ここには歴代の御阿礼の子を含む稗田家による蔵書が多数存在するという。
幾度もここを訪れた事のある様子である本居小鈴曰く、「 仰々しいお屋敷 」。
 『鈴奈庵』ではその邸宅の一部が描かれており、和風建築の立派な門や中庭、何畳もある広間のようなスペース、あるいはそこほどではないがある程度の広さのある和室など、内部も立派な広さを持つ。
 同作中で阿求を訪ねた小鈴が通された場所は広間のようなスペースである。

 さらに表には「稗田」の表札もみられる。稗田邸には護衛、家事、儀礼などのために複数人の使用人が出入りしており、人里における雇用の場にもなっているようだ。

 また、稗田邸内では黒猫が複数回登場している。飼い猫かどうかは不明であるが、登場した際はおとなしく座敷におり、小鈴が寝そべった時には胸元に登ったりと、人懐っこく穏やかな性格のようである。
 この猫は、『鈴奈庵』単行本第一巻巻末の阿求にまつわる設定資料の頁にも描かれている。

 この他先述のように紅魔館でのパーティに招かれて顔を出したりと、その活動範囲は人里に限らない様子である。

 一旦区切ります

終わり ( No.182 )
日時: 2018/09/02 12:34
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

 続きです。

*幻想郷縁起

 稗田阿礼の最初の転生体であり、初代御阿礼の子である稗田阿一が編纂し始めた書物のこと。妖怪が跋扈する幻想郷において人間の安全を守るために編纂される書物であり、幻想郷で目立った妖怪について纏めている。
 阿一(阿礼)はその後も縁起の編纂を続けるために転生を繰り返し、自らの子孫である稗田家に百二十~百八十年周期で現れては、編纂作業を行っている。稗田家にはこの編纂作業のための資料が大量に所蔵されており、九代目の阿求はこれらの資料を既に全て暗記しているという。

 阿求の代で九回目となる幻想郷縁起の編纂だが、妖怪と人間の距離が近くなった現在の幻想郷ではかつてのように「人間を守るための書物」としての意義は薄れており、妖怪からのアピールも取り入れた「読み物」としての側面が強くなっている。そのため『求聞史紀』における独白では、自分がこれ以上転生してまで編纂を続けるべきか迷っている様子もある。

 なお個別の記述に関しては次のような点もある。阿求による「幻想郷縁起」では、判らない点を自分なりに想像・補完したり個人的な意見も交えていたりなどしている。そのため、ZUNの直接のテキストと設定的に齟齬がある記述も見られる。
一方でこれは同時に阿求というキャラクターの眼差しを通して見た東方Projectの世界観を語ることでもあり、作中登場人物がフラットな立場で世界を見渡した記述を体験できることを意味するものである。

 また、妖怪の個別記事に関しては特に具体的な対策が挙げられている場合もある。例えば何らかの理由でアリス・マーガトロイドと対峙した場合の狙い目や獣道を歩く時の妖獣(例えば橙)対策、八坂神奈子を怒らせてしまった際の対処などにおいてはかなり具体的な記述がみられる。

 一方、状況によっては人間には対応できず、お手上げとなる場合もあることも記述しており、例えば魂魄妖夢の記述においては、妖夢から攻撃を仕掛けられた場合については「 人間に出来る事は念仏を唱えることぐらいである 」としている。
 半分幽霊である妖夢にも念仏が有効があるかどうかの記述が無いため、これは積極的な対策の紹介とも、諦めるしかないことの表現ともとれる。

 他、風見幽香や八雲紫など人間とは比較にならないほど強力な存在については、人間に採り得る唯一の方法として紳士的かつ節度を以て接する以外には無いと紹介している。

 一見対策としては匙を投げているように見えるが、事前警戒の推奨、あるいは出会ってしまったときにどう行動すればよいかという意味でこれもまた妖怪に対する立派な対応策の紹介である。即ち「敵うと思ってむやみやたらに敵対的な姿勢をとらないように」という意味を含む。

 この他、それぞれの記事には時に辛口なコメントも見受けられる。例えばサニーミルクの項では、妖精一般の悪戯好きについて述べつつ、「光を屈折させる程度の能力」で普段は隠れてしまう彼女がある特定の場合には姿を現しやすいことを上げ、その際は「 普段の鬱憤を晴らすチャンスである 」としている。
 またレティ・ホワイトロックに関しても同種の記述がみられる。加えて森近霖之助の項では、香霖堂で取り扱っている商品について一部を除いて悉く一刀両断している。

*寿命

 転生が不完全なのか、転生による過剰な知性が負担となるのかは不明だが、どの転生体も30年前後しか生きられない。
 そして次の転生までの100年あまりは地獄の閻魔の下で働く。

 東方Projectには人間以外のキャラクターが多く登場しており、そのため長命な存在である者が多い(不老不死や、そもそも亡霊だから死んでいるという場合もあるが)。その中では阿求は例外的に短い寿命が明記されている珍しい存在といえる。

 転生を繰り返すため死を恐れる様子はないが、人間関係がそのたびリセットされるのを残念がっている。しかし、現在の幻想郷は妖怪とも友好的になっており、妖怪の知り合いが増えたことから次の転生でも知り合いがいると喜んでいるようだ。
 このただでさえ短い寿命に、幻想郷縁起の執筆や転生の準備(数年の月日が必要なもの)などで忙殺されるため、人間らしい生活はほとんどおくることが出来ない。このことをもとに、二次創作では悲劇のキャラクターとして描かれることがある。

 もっとも、転生も縁起の編纂も全て自分の意思で行っていることであり、寿命に関しても転生体としての人生を総合すれば、幻想郷における普通の人間よりは遥かに長生きしている方とされる
 (阿礼から阿弥までで30年×9回=270年前後は生きていることになる)。
『求聞史紀』などを見る限り、本人は自分の境遇に対してあまり不満は無いように見える。

 なお、阿求の寿命は現実の時間経過に合わせて刻一刻と迫っている。
 阿求の生誕は天狗の暦で「第百〇九季 文月の一」、外の世界の暦に直すと1994年8月であり、
2006年の「幻想郷縁起」初版発行のときは、本人曰く「私はまだ10年とちょっとしか生きていません 九代目としては」とのこと(『記憶する幻想郷』)となり、2015年の『鈴奈庵』26話では「いつも通りなら後十年も生きられるかってところ」となっている。
 このまま時間が経てば2024年ごろに亡くなってしまう予定であるが、本人もできる限り長く生を謳歌したいらしく、石長姫(イワナガヒメ)を祀り長寿の祈願を行っている。

*二次設定

*輝夜&妹紅との関係

1.稗田阿礼=藤原不比等、という学説が実在する。
2.車持皇子(「竹取物語」で蓬莱の枝を持ってくる人物)の元ネタが藤原不比等
3.藤原妹紅の父は輝夜に恥をかかされた
4.上記の根拠から藤原不比等=妹紅父=稗田阿礼=稗田阿求
5.きっと妹紅LOVE(家族的な意味で)や輝夜LOVE(愛)に違いない!
とする、歴史学説から導かれたもの。1を大前提とする説である。
ちなみに1の説はなんの根拠もない。

*腹黒

 幻想郷縁起で抉るような毒舌、特に妖精に対しては手厳しい物言いを書き記している。猛毒のような毒舌から、なにかを企んでいる悪役、腹黒属性として扱われる場合もある。もっとも、戦闘力が皆無のため戦いに持ち込まれる話にはなりにくい。とある動画で阿求が言った「稗田なめんな」というセリフは一時期話題を呼んだ。

*超病弱

 確かに知性が高い分体が弱いと明記されている。この体の弱さを寿命として解釈するか、病弱な体を引き摺るように各地を巡ったか、具体的なところは判っていない(パチュリーの喘息のように、症状は明記されていない)。そのため受け取り手の解釈の幅が広く、『体育を貧血で休みがち~いつ死んでもおかしくない』レベルまでよりどりみどりである。

ブラッドパラダイス ( No.183 )
日時: 2018/09/02 18:00
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

*血液とは:動物の体内を巡る主要な体液で、全身の細胞に栄養分や酸素を運搬し、二酸化炭素や老廃物を運び出すための媒体である。

*概説

 血液は、生体内で細胞が生きてゆく上で必要不可欠な媒質であり、性状や分量などは恒常性が保たれるように働く[1]。ヒトの血液量は体重のおよそ 1/13(男性で約8%、女性で約7%)である。例として、体重 65kg の男性の場合、約 5kg が血液の重さとなる。
 動物一般について言えば、血液は体液とほぼ同意である。血液の流れを血流もしくは血行という。血液が管状の構造の中を流れている脊椎動物においては、この管を血管という。体液を体内で流通させるしくみがある場合、これを「血管系」あるいは「循環器系」という。血管系には開放血管系と閉鎖血管系がある。ヒトをはじめとする脊椎動物は閉鎖血管系であり、特に外傷などが無い限り、血液は血管の内部のみを流れる。血管の外には組織液があり、液体成分と一部の血球は血管の壁を越えて出入りする。血管の周囲にある細胞は、組織液に浸っていると考えてよい。甲殻類や昆虫など開放血管系の動物および循環器系のない動物においては血液は血管外にも流れ出すので、血液と組織液の区別はなく、体液はすべて血液と見なして良い。
なお、本記事の以下においては、特に断りのない限り、ヒトの血液について述べている。

*主な役割・機能

 ボーアの原論文を元にした説明。酸素に富み、二酸化炭素の少ない肺(酸素分圧100mmHG、二酸化炭素分圧5mmHg程度)ではヘモグロビンの酸素飽和度はほぼ100%になる。赤血球はそのまま酸素の少ない組織(例えば酸素分圧30mmHg、図の赤線)に行くが、もしも二酸化炭素が無い環境だと持っている酸素の内18%程度しか放出できないが、組織内に二酸化炭素(40mmHg)があると約50%、二酸化炭素(80mmHg)があると約70%もの酸素を放出することが出来る

*呼吸(血液ガス、すなわち酸素および二酸化炭素の運搬)

 血液は肺胞(酸素分圧100mmHg程度)の毛細血管を0.75秒ほどで通過する間に、ほぼ平衡に達し動脈血の酸素分圧も約100mmHgとなる。肺で酸素を取り込んだ血液は血液循環で末梢組織に循環するが、体組織の細胞周囲の酸素分圧は20~30mmHgであり動脈血と酸素分圧に差があることと、組織液内で発生している二酸化炭素を赤血球内に取り込み炭酸脱水酵素が炭酸に変換することによる酸性化でボーア効果が起きることによって、酸素が血液から組織液に移る。こうして酸素が体組織に運ばれている。酸素を運び終えた静脈血の酸素分圧は、40mmHg程度である。
 血液は一般的な液体に比べると、同じ酸素分圧でもはるかに多くの酸素を含んでいる。これは赤血球内に高密度で存在する血色素ヘモグロビンが酸素と結合することによる。
 栄養(糖、脂質、アミノ酸、タンパク質等のエネルギー基質)の運搬
 各種ホルモンなど作用物質の運搬(全身の情報・指令伝達)

*防御

 外傷に対しては血小板の凝集や血液凝固因子によるフィブリン塊を形成し止血や傷を塞ぐ作用を起こす。細菌への免疫機能発露や異物に対する抗体生成も行う。

*体温調整
*排出

 組織で産生された代謝老廃物を肺、腎臓・肝臓・皮膚・腸管などの器官に運搬する。

*代謝産物運搬

 体内に分布する化学受容器、圧受容器に適合刺激を与える。体内の酸と塩基の平衡を維持してpHを調節する。水分代謝を調整し、血圧や組織液の浸透圧などをコントロールする。

*組成・成分

ヒトの血液成分(Enzyklopädie 1979から)
成分
血液100cm3
あたりの量(mg)
赤血球100g
あたりの量(mg)

81000
63000
ヘモグロビン
15000
33000
総タンパク質
19000
35000
総脂質
560
600
中性脂肪
135
95
リン脂質
245
350
総コレステロール
175

グリコーゲン
5

ブドウ糖
90
75
非タンパク質窒素
30

尿素
15

クレアチン
3.9
8
クレアチニン
0.9
1.8
RNA
64

ナトリウム
190
42
カリウム
190
370
カルシウム
7
2
マグネシウム
3.8
6.2

48
100
塩素
290
270
非有機態リン
2.5
4
総リン数
35
66
重炭酸塩
220

 血球成分(細胞性成分、血液細胞)と血小板、これらを浮遊させる血漿成分(液性成分)からなり、その比率は およそ40~45:60~55である。また、血球成分(血液細胞)は重量比で赤血球96%、白血球3%、血小板1%で構成される。血漿成分は水分90%、血漿蛋白質7%、そのほか微量の脂肪、糖、無機塩類で構成される。

*血の色

 色はヒトを含む脊椎動物の場合、赤く見える。これは赤血球に含まれるヘモグロビン(鉄を含むタンパク質)という色素に由来する。ヘモグロビンは多くの無脊椎動物においても血液中の酸素運搬に寄与する[5]。ゴカイやミミズ等の環形動物の血液も赤いが、これはヘモグロビンと同じく鉄系ではあるがエリスロクルオリンという成分による。ただし、補欠分子族や機能面で大きな差異が無い為、これもヘモグロビンの一種と取り扱うことができる。
 無脊椎動物である頭足類または軟体動物やカニ・エビなど甲殻類は銅系タンパク質のヘモシアニン(血青素)のために青みがかっていたり、ホヤなどではバナジウムを含むポルフィリン化合物のヘモバナジン(バナドクロム、バナドヘモクロモーゲン、ヘモバナジウム)のため緑色に見えるものなど多数の血色素が存在し、同じような色であっても異なる色素成分によることも多い。また、呼吸色素の種類により、酸素の運搬能力(効率)も異なる。

*造血

 哺乳類の場合、血球(血液細胞)はいずれも骨髄で造血幹細胞から分化・成熟したものである(造血の場は哺乳類と鳥類では主に骨髄、魚類では主に腎臓、両生類では脾臓である。爬虫類は種によってさまざまである)。健康人では未熟な細胞は骨髄から血液内に移動することは出来ず、血液内には赤血球、白血球、血小板のみが存在する。

*ヒトの血液物性や成分は以下の値となる。
比重 男1.055~1.063 女1.052~1.060
赤血球数 男500万/mm3 女450万/mm3
白血球数 5000~8000/mm3
血小板 20~50万/mm3
ヘマトクリット値 男42% 女37%
血漿タンパク質 7% (うちアルブミン56%)
pH 7.4

 この他、各種イオンや有機酸、グルコース、脂質、尿素などを含む血液を抗凝固剤と共に遠沈管に入れて遠心分離すると、血液中の細胞成分が底の方に移動するが、大部分が暗赤色の赤血球部分で、赤血球部分と上澄みの間に白血球部分ができる。

 一旦区切ります。

俺の血の色は黒い(嘘 ( No.184 )
日時: 2018/09/02 18:09
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

 続きです。

*赤血球

*様々な脊椎動物の赤血球細胞の比較
 中央がやや凹んだ直径約7.5μm、厚さ約1~2μmの円盤状で、ヘモグロビン量が体積の1/3に相当する。酸素の運搬を担い、細胞核やミトコンドリアを持たない。膜は弾性に優れて容易に変形できるため、毛細血管など細いところも通りやすい。
 赤血球は成人男子で430万~570万/mm3、女子で380万~500万。全身細胞の1/3に相当する。全血液中容量中の赤血球容量の割合をヘマトクリットという。正常値は成人男性約45%、女性約40%であり、貧血時に下がり、脱水症状になると上がる。
 ヘモグロビンは酸素と結びつくと鮮やかな紅色となり、分離すると暗い赤色になる。これがそれぞれ動脈血と静脈血の色を特徴づける。仮にヘモグロビンが血漿中に溶けた状態にあると、血液は粘度が非常に高く、流れにくくなる。また、ヘモグロビンそのものもすぐに分解され、酸素を運搬できなくなる。

*白血球

 形態や染色性から顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、単球、リンパ球の5種に分類できる細胞種の集合体で、細胞核を持つ。殺菌作用を持ち、免疫機能にも作用する。血中の数は5000~9000/mm3であり、好中球が全体の50~70%、次いでリンパ球が約30%、単球が約5%である。

*細胞の名称:形の特徴:働き

*リンパ球
 10~15μm程で、赤血球よりやや大きなサイズ。抗体を作り、腫瘍細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃。
*好中球
 12~15μm程で、核が2つ~4つに別れることもある。細菌の捕食、殺菌に役立つ。
*好酸球
 好中球より僅かに大きい。顆粒がある。寄生虫を攻撃、アレルギー反応を引き起こしたり、抑制したりする。
*好塩基球
 好中球より僅かに小さい。顆粒がたくさんある。詳細は不明だが、アレルギー反応を引き起こすと考えられている。
*単球
 20μm程で、末梢血の中で最大。細菌などの異物を捕食。リンパ球に抗体の特徴を伝える。マクロファージは単球から分化したもの。

*血小板

 直径2~3μmの細胞核を持たない細胞で、血管が損傷を受けると粘着・凝集反応を起こし止血に重要な作用を担う。血中数は15万~40万/mm3。
 血管が破壊されると露出した膠原繊維(コラーゲン繊維)と反応して、血小板が粘着する。さらに変形してセロトニンやアデノシン二リン酸などを含む粒を放つ。これらが血管収縮やさらなる血小板の凝集を促し、血栓を形成して出血を止める>[17]。

*血漿

 血漿は血液の液体成分で、その90%を占める水は物質の運搬を担う。電解質は細胞へミネラルを補給したり、体液の浸透圧や緩衝作用に影響を与える。血漿タンパク質は浸透圧や緩衝作用調整のほかにも、アミノ酸やホルモン・ビタミン類の運搬や、フィブリノゲンが血液凝固に作用したり、抗体として免疫作用に関係したりと、多様な機能を持つ。

*造血と破壊

*造血

 ヒトは誕生以前の胎生時に当たる発生の極めて初期には卵黄嚢造血管組織(血島)で造血がされるが、これは体外造血に当たる。その後肝臓や脾臓で造血され、胎生5ヵ月頃には造血組織は順次萎縮する。その後、誕生するまでには造血の場は成人期造血器官である骨髄のみに移る。
 発生生物学的には造血には2つの段階がある事が知られている。「一次造血」は、発生初期に胚体外の卵黄嚢組織で起こり一時的に胚に血液を供給し、生涯全身に血液を供給する「二次造血」は、胚のAGM (aorta-gonad-mesonephros) 組織で起る。この、二次造血を行う細胞がどこから来たのか明らかでなかったが、理化学研究所の研究グループは、卵黄嚢にある造血細胞が二次造血にも関与していることを突き止めた。
 子供の時期には脛骨のみがほとんどの造血能を担うが、20代の頃には失われ大腿骨や肋骨などの造血比率が高まる[21]。成人では体躯の胸骨、肋骨、脊椎、骨盤、リンパ組織などで造血が行われる。さらに年齢を重ねると胸骨や椎骨・骨盤での産出比率が高まる。
 骨髄のうち、造血を起こす部分は赤色骨髄のみで、黄色骨髄にその能力は無い。すべての血球は幹細胞(造血幹細胞)を元に作られる。これが造血因子を受けながら分裂による増殖を繰り返し、様々な血球へ分化・成熟する。まず、造血幹細胞はリンパ系幹細胞か骨髄系幹細胞のいずれかになる。リンパ系幹細胞はリンパ芽球を経て白血球のうちリンパ球になる。骨髄系幹細胞は複数の分化を辿り、前赤芽球・赤芽球を経て赤血球、骨髄芽球を経て白血球(好中球、好酸球、好塩基球)、単芽球を経て白血球(単球)、巨核芽球・巨核球を経て血小板となる。

*破壊
 
 赤血球は老化すると柔らかさを失う。こうなったものは脾臓で細胞内皮系細胞による食作用で分解される。ヘモグロビンは分解し黄色色素のビリルビンとなり、肝臓で水溶性化を受け胆汁の中に含まれた形で十二指腸へ排出される。これは細菌作用でウロビリノゲンへ変化し、ほとんどは糞便に混じって、一部は腸の吸収を経て腎臓から尿中に含まれて排出される。分離した鉄は肝臓や脾臓から骨髄へ送られ、新たな赤血球形成に使われる。白血球や血小板も老化すると脾臓で破壊されるが、白血球の寿命は種類によりまちまちで、顆粒球が2~14日に対し、リンパ球はときに数十年もの寿命を持つ場合がある。

*循環

 血液が流れている身体部分を特に循環器系と呼ぶ。循環器系は心臓と血管などから成り、ヒトの場合、血管は閉鎖回路を成している。 血液は心臓によって加圧され、動脈を通じて全身へ送られる。毛細血管に達すると細胞間質液に栄養分, 酸素等 放出をし、静脈を経て心臓へと戻る。
閉鎖回路の循環器系の場合、この経路には大別して2経路あり、1つは心臓と肺の間における肺循環(小循環)、もう1つは心臓と肺以外の全身との間における体循環(大循環)である。従って、血液は以下の経路で全身を循環する。

 体循環 心臓→動脈→肺以外の全身→末梢部毛細血管→静脈→心臓(肺循環に続く)
 肺循環 心臓→肺動脈→肺→肺胞部毛細血管→肺静脈→心臓(体循環に戻る)
(血液が上記のように全身を循環している事は、ウィリアム・ハーベイにより1628年に提唱された)
 血液のうち、血球成分は骨髄内の造血細胞で生産される。血球毎に寿命は異なるが、赤血球の場合、約120日で寿命を迎え、老廃した赤血球は肝臓、脾臓で壊され、体外に排出される。ただし赤血球中のヘモグロビンは排出されず、再利用される。

*緩衝・平衡

 血液には緩衝液としての機能があり、内部環境(cf. ホメオスタシス)維持のために、様々な平衡を保っている。「主な役割・機能」で述べた事柄は、基本的には内部環境の平衡のためのものと言ってよい。

*酸塩基平衡

 血液のpHは 7.35 から 7.45 の間で厳密に調整されている。この調整には、主に次の2つの平衡機構が働いている。

 炭酸緩衝系および肺の二酸化炭素排出
 リン酸緩衝系および腎臓の酸排泄
 炭酸緩衝系および肺の二酸化炭素排出

 血液の pH は、主に炭酸水素イオン(アルカリ性)と炭酸(酸性)の比によって決まる(緩衝液)。炭酸水素イオンが減るか、もしくは炭酸が増えると血液は酸性に傾く事になる。
 身体中ではさまざまな酸が発生しているが、特に呼吸を代表とする酸化反応による二酸化炭素(炭酸ガス)の発生は莫大であり、これは血液に溶解して大量の炭酸となる。これでは酸性になってしまうので、炭酸から炭酸ガスを遊離する方向に緩衝反応が進み、その結果発生した炭酸ガスは呼吸中枢を刺激し、呼吸が激しくなって肺から排出される。

*リン酸緩衝系および腎臓の酸排泄

 炭酸以外にも、少量ながら硫酸、リン酸などの酸が体内では産出される。これらは炭酸と違い、ガス化して肺から排出出来ないため、リン酸塩による緩衝作用、および腎臓からの排出によって調節される。
 血液中には、リン酸二水素イオンとリン酸水素イオンが約1:4の比で存在し、これも緩衝液としての機能を果たす。また、過剰な酸は主にリン酸二水素イオンの形で尿中に排出される。

*糖平衡

 血液は全身のすみずみまで、エネルギー基質であるブドウ糖やアミノ酸、遊離脂肪酸などを運搬し、体細胞が常に一定のエネルギー基質を使えるようにしている(ただし、タンパクやアミノ酸がエネルギーとして使われるのは、原則として非常事態の時に限られる)。
 健常なヒトの場合、安静時には血液 100 ml 中の血糖(ブドウ糖)は、おおよそ 100 mg で安定している。これは主に、膵臓のα細胞から分泌されるグルカゴン、β細胞から分泌されるインスリンにより調節される。
 食事により血糖が上昇すると、β細胞からインスリンが分泌され、血糖をグリコーゲンにして肝臓に貯蔵する。また、脂肪を脂肪組織に固定する。逆に血糖が低下すると、α細胞からグルカゴンが分泌され、グリコーゲンを分解してブドウ糖にし、また、脂肪を分解して遊離脂肪酸とする。

*水分量平衡

 生命活動は、身体内の化学反応により維持されていると言える。そして、それらの化学反応は、全て水溶液中で進行するため、身体内の水分量を保つ事は非常に重要である。血液は、身体内での相当量の水分を保持しているため、体細胞に水分を供給する重要な役割も持っている。
水分が不足すると、副腎皮質からアルドステロンが分泌される。また、激しい運動をすると、脳下垂体後葉から抗利尿ホルモン (ADH) も分泌される。
 アルドステロンはナトリウムが尿中に排泄されるのを抑制し、結果として水分を身体にとどめる。発汗が多いと、アルドステロンの分泌はさらに促進される。また、抗利尿ホルモンは、その名の通り尿量を減少させる。

*温度平衡

 恒温動物であるか変温動物であるかに関わらず、動物の体組織・体細胞が機能するには、ある範囲の温度が必要である。
 ヒトの場合、体温が摂氏 34 度以下、あるいは摂氏 43 度以上になると、脳細胞が働かなくなり意識が消失してしまう。つまり変動の許容範囲はわずかに 10 度くらいである。外部環境としては、寒中水泳や 100 度近いサウナまで耐えられる事を考えると、内部環境の温度変化の許容範囲はきわめて小さい。
 血液は、全身を循環するので、身体各部分の熱を交換する。これにより、全身の体温をある程度一定に保つ事に寄与している。

 一旦区切ります

Re: 私室 ( No.185 )
日時: 2018/09/02 18:18
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

続きです。

*血液の異常による症状

 以上にも述べた通り、血液はホメオスタシスによりその成分・組成・温度などが一定に保たれているが、それらの定常性が乱れると、身体にさまざまな影響・病状が出る。

*pH 変動による症状

 滅多にない事だが、ヒトの場合、血液 pH が 7.0 以下になると昏睡に陥り、7.7 以上になると痙攣を起こし、いずれも心臓が停止してしまう。輸液や手術の際には、血液 pH を常に監視し、pH の維持に努めなければならない。

*糖尿病

 インスリンの分泌量が絶対的または相対的に減少し、血液中の糖(グルコース)が瞬間的に高くなった際にすぐに下がらない疾患を糖尿病と言う。排泄する尿成分中に含まれる糖分が高まる事で疾患の存在は紀元前から知られていた。全身の慢性的代謝障害を引き起こす。

*血液量の減少によるショック

 血液、もしくは血液中の水分が大量に失われ、血圧が急激に下がるとショック状態に陥る。これを低血量性ショック(もしくは出血性ショック)と呼び、もっとも多く見られるショックである。また、外見上の出血量はさほどではなくても、外傷性ショックに陥る事がある。強い打撲により毛細血管から水分が漏出すると「腫れ」となる。「腫れ」が広い範囲で発生すれば、血管内、すなわち血液の水分量が減少して血圧が低下し、低血量性ショックとなる。大火傷の場合の熱傷性ショックや、ひどい下痢のために起こる脱水ショックも、低血量性ショックの1つである。

*貧血

 貧血は、血液の単位量あたりのヘモグロビン濃度が低下する状態が起こす疾患である。これはそのまま赤血球数の減少と読み替える事ができる。病理学的原因は、赤血球の生産力低下(鉄欠乏性貧血や再生不良性貧血など)、過剰な崩壊(溶血など)、失血の3つがあげられる[24]。

*血友病

 血友病とは血液を凝固させる因子が少なくなる遺伝的疾患であり、血が固まりにくい事から様々な不都合が生じる。ささいな傷が筋肉や関節内部に血腫をつくり運動障害を起こしたり、歯科治療を困難にしたりする。本来の凝固因子欠乏は男性にしか起こらないが、本来は血友病に含まれない染色体劣性による凝固因子欠乏は男女ともに起こり得る。

*白血病

 白血病は血液中の白血球数が平常よりも増加する疾患であり、貧血・発熱・感染または血小板の減少などを引き起こす。根本要因は骨髄中の白血球をつくる細胞の暴走であり、その背景にある原因は不明ながらRNAウイルスへの感染や被曝などが推測されている。

*その他

 特定の疾患を抱えている場合、血液とくに血漿の中に存在する物質や酵素などの存在率に変化が起こる場合がある。血液検査はこの特性を利用した診断法である[1]。

*血液と病原体

 病原体が体内で広がるにも血液を経由するものもある。血液そのものを住みかとする例(マラリア原虫など)もある。また、血液は普通は体外に出ないはずだが、実際には吸血動物を通じて人から人への移動が可能である。このような感染経路を持つ伝染病は数多い。ヒトの場合にもペストやマラリアなど重要な伝染病が多い。このような感染経路をベクター感染という。それらの多くは衛生面の進歩によって先進国では姿を消しているが、そうでない国も多い。
 それに代わって見られるようになったのが、医療的な処理(注射、輸血など)の際に血液の交流が起こって、それによって感染が起きる例で、これを血液感染と呼んでいる。

*血液型

 他人同士の血液を混合すると、赤血球が引っ付き合う凝集反応が起こり、やがて塊の中で赤血球が破壊され溶血することがある。これが体内で起こると、血管の閉塞や、ショックまたは悪心などの症状に繋がる。これは免疫反応(抗原抗体反応)の一種であり、凝集を起こさない血液のグループを血液型という。
 よく知られた血液型には、ABO式血液型とRh式血液型がある。1901年にカール・ラントシュタイナーが発見したABO式血液型は、赤血球の膜にある抗原(凝集原)A,Bの2種と、血漿中に含まれる抗体(凝集素)α,βの2種が関係し、4つの血液型に分類される。メンデルの法則に従い、優性のA・Bと劣性のO3種の遺伝子が2つ組み合わさって遺伝すると、A型(AA,AO)、B型(BB,BO)、AB型、0型(OO)の4種類に分かれる。A型の血漿にはβ、B型にはα、O型にはα・βの抗体があり、AB型は両方とも含まれていない。このAとαまたはBとβが結びつくと凝集と溶血が起こる。
 Rh血液型は、赤血球の膜にある抗原体のRh因子を原因に起こる凝集であり、同じものがアカゲザル (rhesus monkey) から見つかったため、この名がつけられた。ABO式血液型と異なり通常の場合抗体は血液中に無い。しかしRh陰性(Rh-)の人がRh陽性の輸血を受けたり、Rh-の女性がRh陽性(Rh+)の胎児を妊娠した場合、体内に抗Rh抗体が生じる。そしてまた輸血を受けたりRh+の子供を妊娠すると、抗体が反応して赤血球凝集反応を起こす場合がある。

*栄養源としての血

 血液は高栄養の液体であるため、これを食物とするのは不思議ではない。

*人間

 人間では、イヌイット(エスキモー)がアザラシなどを狩りで仕留めた時に、その血液を貴重な栄養源として(ビタミン源などとして)その場で飲む。西洋の料理ではブラッドソーセージや、血のプディングなどがある。中国や東南アジアでは豚の血を固めて豆腐状にしたものをスープや麺料理の具などに用いる。韓国では同様に牛の血を用いる。沖縄ではチーイリチー(血の炒り付け)が食される。
 日本ではスッポンやニホンマムシの生き血を飲むことで精力がつくと信じる人がいる。モンゴルではザイダスという血のソーセージがある。また、伝統的生活を送るマサイ族にとって牛の血液は牛乳と共に重要な食糧であり、そのまま、あるいは牛乳に混ぜて飲む。日本では、年間1200-1300tの牛と豚の血液が輸ニュウされており、そのうち300-400tが食品用として使用されている。鉄分補給のサプリメントとして、血液を加工したヘム鉄などが販売されている。
フランス料理では、ジビエにおいて野鳥や野獣の血を、ヤツメウナギ料理においてはヤツメウナギの血を、風味付けのソースとして用いる事がある。
 伝説・フィクション上では「吸血鬼」などの妖怪に、人の生き血を吸う伝承がある。

*昆虫等

*血を吸う蚊

 まず小型の動物について見ると、蚊(カ)やアブ、あるいはノミやシラミなど多くの種類の昆虫が血を栄養源として利用する吸血性昆虫である。ダニやヒルも血を利用するものがある。
 吸血性の動物には、針状になった口を射しこんで血を吸うものが多い。その際に、痛みを与えるものもほとんど感じさせないものもあるが、多くのものでは、刺されたあとに傷口が腫れたりかゆくなったりといった反応を示す。これは、一つには血を吸う際に、血液の凝固を抑える化学物質を注入するためである。ヒルの場合、皮膚をかみ切るため、その傷口は長く血を流す。クモやタガメなども「生き血を吸う」と言われることがあるが、これらは体外消化した液体を吸い込んでいるので内容は大きく異なる。
 多くの大型ほ乳類は、吸血性昆虫に悩まされる。人も例外でなく、血を吸う生き物には嫌悪感が強いのもそれとは無関係でないかも知れない。「人の体毛が薄くなったのは吸血性昆虫を取りやすくするためとする説を唱える人もいる。
 大型動物では血を吸うものは多くなく、ナミチスイコウモリ等に例がある程度である。


 続きます。

Re: 私室 ( No.186 )
日時: 2018/09/02 18:22
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

 これで最後です。

*文化と血液

 「血液」は、より基本的には「血」と言う。「血」は様々な文化で、親子関係、親族関係、遺伝に結び付けられて用いられている。例えば、「血統」「血脈」「血族」「血のつながり」や「血縁」といった表現で用いられている。
 また、血液は負傷時に体外に流れ出るので、戦争や暴力の象徴、メタファーとして用いられる。例えば「血の日曜日」「血のバレンタイン」「無血革命」「血塗れの(ブラッディ)メアリー(メアリー1世)」などといった表現がある。「血の気が多い」「血気盛んな」といった表現は、気性が荒く乱暴な人物に対して用いられる。

*宗教

 旧約聖書『レビ記』14章の記述を基に書かれたアスペルギルム(聖水を振りかける錫)の原型
血液を生命、あるいはそれを象徴するものとして扱う文化がある。ゲルマン人は、Blótsという生贄の儀式で、血液に特殊な力があると信じられ、家畜の血を神像や自分の体などに振り撒いた。

*ユダヤ教
 ユダヤ教では血液は生命であるとされ、食べることが禁じられている(レビ記)。そのため、動物を食べる際には屠殺の方法が厳格に規定されている。
 レビ記1章「主への燔祭(生贄の捧げ方)の仕方」として、1:5に「彼は主の前でその子牛をほふり、アロンの子なる祭司たちは、その血を携えてきて、会見の幕屋の入口にある祭壇の周囲に、その血を注ぎかけなければならない。」と記述されるほか、子牛以外の生贄についても血液による清めの方法を記載されている。

*キリスト教

 福音書によると、イエス・キリストは最後の晩餐の席において、(その場に自分を裏切ろうとしている者がいることを指摘し)、パンとブドウ酒を手にとって、それらが、自分の体であり、多くの人のために流す契約の血である、と言った。(『マルコによる福音書』14章17節〜。)。キリスト教では、ユダヤ教より食物規定は緩く、ブラックプディングやブルート・ヴルストなど血液を用いた料理も食べられている。
 キリスト教系のエホバの証人は、使徒言行録 15章28, 29 ("Keep abstaining...from blood.")の解釈を理由に輸血拒否する場合がある。信徒によっては、自分自身の血液や、主要な血液分画(赤血球、白血細胞、血小板、血漿)の中から受け入れられる要素を個人の決定で受け入れることができる。

*イスラム教

 イスラム教では、血を含む食品を食べるのはクルアーン食卓の章(5章3「あなたがたに禁じられたものは、死肉、血、豚肉、アッラー以外の名を唱え殺されたもの~」)の解釈で禁止されている。血は穢れと考えられ、血が出た場合の対処法も規定されている。動物を屠殺する際、血を完全に抜いてから食肉処理するなどの細かいハラールの規定がある。

*他

 アステカにおいては太陽の運行と血には密接な関連があると信じられており、太陽の正常な運行を守るために人間の心臓と血を生贄として捧げた。

*他の用途
 
 血粉 - 家畜などを食肉処理した際に出た血液を乾燥させたもの。飼料や肥料とする。
その他、研究用途

*数値

 血液重量が体重に占める割合は動物によって異なる。ヒトやイヌ7.7%、ネコ5.5%、ウサギ5.4%、ラット5.0%、ニワトリは10%になる。

*主な脊椎動物の血液重量比
 
 脊椎動物において、体重に占める血液の重量比率は動物の種によって大きく異なる。数値は、Bertelsmann 1979, Oppenheimer and Pincussen 1925, Prosser 1973から。

動物
体重に対する血液重量比率(%)変動幅
コウモリ 
 13.0

シロナガスクジラ 
 6.5

ネコ 
 5.6

ウシ 
 
5.2~5.7
ニワトリ 
 7.0

ヨーロッパヒキガエル 
 5.6
4.7~6.3
ワニ 
 15.4

イヌ 
 8.6
2.3~8.7
カモ 
 10.2

ウナギ 
 2.9

オオヤマネ 
 5.8
5.3~6.0
ヤギ 
 7.3

ヨーロッパヤマカガシ 
 7.7

モルモット 
 7.5

ノウサギ 
 7.5
6.4~8.1
ハリネズミ 
 8.0

ウマ 
 7.6

ヒト(男性) 
 
6.5~7.1
ヒト(女性) 
 
7.1~7.8
トカゲ 
 5.8
4.7~7.0
ハツカネズミ 
 5.8
4.6~7.0
ホライモリ 
 2.9

ブタ 
 4.6
2.3~8.7
ラット 
 7.5

カワラバト 
 7.8

オンドリ 
 9.0

サンショウウオ 
 6.1
5.5~6.8
サケ 
 2.8

ヤツメウナギ 
 4.9

サメ 
 7.0

ヒツジ 
 8.1
6.6~10.4
アシナガトカゲ 
 5.2
3.8~7.6
カメ 
 9.1

東方キャラクターズ15「西行寺幽々子」 ( No.187 )
日時: 2018/09/02 19:50
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

*西行寺幽々子とは;「上海アリス幻樂団」製作の弾幕STG「東方Project」に登場するキャラクターである。初出は妖々夢。

*概要

*【種族】・亡霊
東方妖々夢・最終ボス
東方永夜抄/萃夢想/緋想天・自機
東方文花帖・Lv8ターゲット
東方花映塚・妖夢ED出演
東方神霊廟・1面ボス
東方心綺楼・背景に登場
弾幕アマノジャク・四日目ボス
*【二つ名】
幽冥楼閣の亡霊少女(妖々夢)
天衣無縫の亡霊(萃夢想・緋想天)
華胥の亡霊(永夜抄・求聞史紀・儚月抄)
幽雅な心霊写真(文花帖)
亡霊の姫君 (書籍文花帖)
雪の亡霊 (緋想天)
彷徨わない亡霊(神霊廟)

*【テーマ曲】
「幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life」(妖々夢・萃夢想・緋想天)
「ゴーストリード」(神霊廟)

 冥界にある「白玉楼」の管理者である亡霊の少女。西行寺家のお嬢様。
 二次創作では作画が面倒なのかあまり描かれることがないが大抵の登場シーンで周りに小さな幽霊が数体浮かんでいる(三月精や儚月抄の登場シーンでは100%描画されている為本来は必須なのだと思われる)。妖夢の半霊のように決まった固体なのか否かは不明。
 飄々としておりその真意が掴み辛い。妖夢は日常茶飯事として、東方儚月抄では八雲藍すら翻弄されている。
 また東方緋想天での気質は「雪」となっているが、どうやら自ら気質をコントロールしたものらしい。異変の兆候段階でもっとも早く天子を突き止めたのも幽々子である(紫が幽霊の減少を小町の怠慢と言っているが、幽々子の方が圧倒的に…)。
 東方神霊廟では、神霊の異変を感じ取り冥界に入った各プレイヤーにそれとなーく異変の場所を教えたり教えなかったり。

*能力

*死を操る程度の能力

 人や妖怪を、一切の抵抗を許さずに絶命させる能力。単純明快で、非常に恐ろしく強力な力である。
 彼女が自害して亡霊になるきっかけとなった能力であるが、亡霊になってからはこの力を疎んでいる様子は無く、割と気軽にやっているらしい(ただし、この力を使う事自体は滅多に無い)。
 死を操るといっても、例えばその場で卒倒するように絶命するのか、死へやんわりと誘うのかは不明。生前は後者であった。
 ただし、この能力が通用するのは「死ぬ事が出来る」存在のみで、蓬莱山輝夜や藤原妹紅のような不死者には通用しない(「永夜抄」のエンディングで不死者を「天敵」と呼んでいる)。

*死霊を操る程度の能力

 幽霊などを操る事が出来る能力で、彼女が生前から持っていた能力。具体的に何が出来る力なのかは不明だが、冥界に一時滞在する幽霊の管理に役立つ能力らしい。この能力の存在故に、地獄から冥界への永住を許されている。

*あらゆるものを食べる程度の能力

 ゲーム中の性能

*東方妖々夢

 6ボスとして登場した「妖々夢」においては、弾速こそ早くないものの驚異的な弾数でこちらの動きを封じてくる。
 桜の開花等をモチーフにしたと思われる弾幕の美しさは必見だが、独特の軌道が多いため回避パターンを構築するまではよく判らないままコロされかねない強敵である。

*東方永夜抄

 「永夜抄」にて自機出演した際も特徴は変わっておらず、威力や弾速は特筆するところが無いものの、広範囲(画面下端中央で陣取ると、左右下端以外ほぼ画面全てをカバーするほど)にばら撒くワイドショットが持ち味。そのため、他の3チームは「人間側がワイドショット担当・妖怪側が一点集中ショット担当」となっているところ、幽々子と妖夢の冥界組だけはそれが逆になっている。(幽々子が妖怪担当)
 妖怪側は一点集中ショットと同時に低速移動の担当でもあるためボス戦で主に使われるが、冥界組は集中ショット担当の妖夢の動きが速いため、この点では他チームより扱いにくい。ただし幽々子のショットは相手に密着して弾を全部当てるようにすると妖夢よりも威力が高くなる。
ボムは通常版の死符「ギャストリドリーム」は画面全体に効果があるものの、発動からダメージまでのタイムラグがありすぎて扱いづらい。一方でラストスペル版の死蝶「華胥の永眠」は全キャラ中最も威力の高いラストスペルとなっており、他キャラだとボム2つ使用と言うコストの悪さから本当に緊急回避でしか使わないラストスペルを能動的に狙っていく価値のある唯一のキャラ。
 相方の妖夢のボムが威力は高いものの範囲固定の上に妖夢本体も強制的に移動させられる扱いにくいボムであるという事、チームの特殊能力としてボムが3個未満の状態でステージクリアすると自動的に1個補充されるという能力のお陰で使い切る→1個補充→ラストスペルをボム1個消費で撃つ→補充→また撃つ と言うようなサイクルが可能な事なども、幽々子側のラストスペルにボムをつぎ込むのを後押ししている。
 冥界組では幽々子のラストスペルを使うには高速移動担当の妖夢を操作していなければならないというのがやや難点だが、幽々子単体操作の時ならば幽々子でボスに張り付き射撃→弾をわざと避けない→密着でそのままラストスペル等の強引な瞬サツ方法も可能になる。
(※ ラストスペルはボムが2個以上残っている時に撃つと2個消費するが、1個しか無い時は1個消費で撃てる)

*東方緋想天・非想天則

 「緋想天」および「非想天則」で出演した際は「ふんわりパワーキャラ」とでも形容するようなキャラクターとして仕上がっている。
 B射撃は永夜抄を思わせる広範囲ワイドショットで、典型的な低強度の弾をばら撒くタイプ。C射撃はなんと相手の射撃と相サイせず素通りして行くと言う特殊な性質を持った、微妙にホーミングな幽霊弾を射出する。
 低強度ワイドショット+相サイしない弾と言う性質から相手の弾幕を相サイする能力がやや低いが、B射撃の強度でも十分な相手ならば射撃を通さない弾幕で優位に立てるし、スキルまで含めれば貫通系の強度の高い射撃もあるため撃ち負ける事はあまり無い。
 判定の無いまま画面端まで飛んで行った後に跳ね返ってばら撒かれる、と言ったような時間差射撃にも富んでおり、相手の動きを制限した上で詰め寄って行く術に長ける。
打撃も打撃で、モーションが両手に扇を持って回転すると言った形の打撃が多いため、後ろ側にも判定を持つ攻撃が多い。そのため熟練した幽々子使い相手だと思わぬところでめくりを食らってしまう。
 機動力はかなり動きが遅いほうであり、スピードキャラに翻弄される事が少なく無いが、飛翔の旋回能力が非常に高いため、射撃での布陣を敷いた上での立ち回りは強い。
 また、ダッシュの出だしだけはやたら速いので、固めの最中に短距離をダッシュで詰めたり、相手の固めの隙間をグレイズで抜けて反撃すると言った場面では異様に素早い。
 攻撃力は、コンボでは見た目のヒット数は少ないものの一発一発の威力が非常に高く、総合してコンボ火力はかなりの上位に位置づけられる。非想天則ではお空と言う超火力キャラが登場したためダメージの数値だけ見ればいくらか霞んでいる感がある。
 しかしそれでもまだまだ上位クラスだし、そもそも強力な立ち回り・固め能力とこの火力を両立しているため、現在(非想天則ver1.10)では総合力でトップと言って差し支えない性能を誇る。
 因みに、彼女のホームグラウンドである「白玉楼雪庭ステージ」は背景の雪のせいで白系の射撃が見えづらく(一部の天候ではよりいっそう見えづらくなる)、別の意味でプレイヤー泣かせのステージ。このため、緋想天での大会やネット対戦では白玉楼雪庭ステージの使用を自粛していたりしていた。
 それらを感じてか、続編の非想天則では白玉楼雪庭ステージの明るさを薄暗くして射撃の見やすさを改善している。

*東方神霊廟

 まさかの1面ボスでの再登場。元ラスボスとのいきなりの遭遇に度肝を抜かれたプレイヤーも多い事だろう。
「おまえのような1面ボスがいるか」とファンから突っ込まれたり、そうでなかったり。
今回の位置付けはRPGで呼ばれる町人Aとされているだけに、弾幕攻撃もそれほど激しい物ではない。
 広がりを見せる弾幕はかつての「妖々夢」の弾幕には近いが落ち着いて見ていれば十分避けられるほどの
 軌道やスキマを持つ。トランスを使わなくても十分対抗できるはず。なお、HARD以上でプレイすると「妖々夢」で見られたあの扇が確認できる。

 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.188 )
日時: 2018/09/02 18:48
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

 続きです。

*スペルカード



*東方妖々夢
※幽々子は全てのスペルカードが、全ての難易度で違う名前で用意されている唯一のキャラ。

亡郷「亡我郷 -さまよえる魂-」
Easy
宿罪・・・キリスト教で言う「原罪」の意もあるが、仏教では「前世の罪」の意。
幽々子に限るなら、幽々子は転生していないので、「生前の罪に」相当?
自尽・・・自殺のこと。
亡郷「亡我郷 -宿罪-」
Normal
亡郷「亡我郷 -道無き道-」
Hard
亡郷「亡我郷 -自尽-」
Lunatic

亡舞「生者必滅の理 -眩惑-」
Easy
生者必滅の理(しょうじゃひつめつのことわり)とは読んで字の如く、生きている者はいつか必ず滅びるという意味で、平家物語の冒頭にある「盛者必衰の理」に同じ。
余談に近いが、西行法師は平家とも関わりのあった歌人で、
平家物語の中にも西行の詠んだ歌がいくつか書かれている。
亡舞「生者必滅の理 -死蝶-」
Normal
亡舞「生者必滅の理 -毒蛾-」
Hard
亡舞「生者必滅の理 -魔境-」
Lunatic

華霊「ゴーストバタフライ」
Easy
スワローテイルバタフライとはアゲハ蝶のこと。
蝶符「鳳蝶紋の死槍」の鳳蝶に同じ。
幽々子の死蝶にもあるように、日本では各地に死者の霊と蝶を結びつける伝承があり英語圏でもアゲハ蝶を魔女や死者の使いとする言い伝えがある。
ディープルーティドとはDeep-root-edで深く根付いたという意味。
主に風習や信仰、迷信などに対して使われる表現。
そしてディルージョン(Delusion)とは間違った信仰、妄想の産物と言った
意味であり、言い伝えに過ぎない死者の蝶を信じて恐れるがあまり、あたかもそのような蝶がいるかのような妄想を抱いてしまう過程を表しているのだろうか。
華霊「スワローテイルバタフライ」
Normal
華霊「ディープルーティドバタフライ」
Hard
華霊「バタフライディルージョン」
Lunatic

幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -偽霊-」
Easy
リポジトリとはお墓と言ったような意味で、ヒロカワとは弘川と書く。
後述の「幽々子の父親」の項にもある通り、幽々子の父親(の元ネタ)である
西行法師が没したと言われている実在の寺・弘川寺に由来する。
幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -亡霊-」
Normal
幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -幻霊-」
Hard
幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -神霊-」
Lunatic

桜符「完全なる墨染の桜 -封印-」
Easy
墨染の桜とは後の項目にもあるように、実在する桜の品種。
これのすぐ次に控えている「反魂蝶」と同様の難易度別・開花具合が存在する事から、このスペルで墨染めの桜が完全になる=開花し、次のスペルで開花した結果の反魂蝶が舞い散るという流れを表していると思われる。
(「反魂蝶」にもある通り、幽々子では完全な満開にまでは至れなかったのだが)
桜符「完全なる墨染の桜 -亡我-」
Normal
桜符「完全なる墨染の桜 -春眠-」
Hard
桜符「完全なる墨染の桜 -開花-」
Lunatic

「反魂蝶 -一分咲-」
Easy
反魂とは文字通り魂を返す、生き返らせるという意味。
西行妖が満開になれば幽々子の遺体が解き放たれ、幽々子は人間として生き返る。(そして、1000年以上の時の流れに襲われて再び死ぬ)。
西行妖の力は人を死に誘う力だが、こと「封印されている幽々子」に限っては
この力を解き放つ事は反魂に繋がる事になる。
Lunaticでも八分咲なのは、幽々子自身では絶対に満開に出来ない事を
示唆しているのだろうか?
ちなみに気象庁の基準では、桜は80%が開花=八分咲以上で満開として扱われる。
「反魂蝶 -三分咲-」
Normal
「反魂蝶 -五分咲-」
Hard
「反魂蝶 -八分咲-」
Lunatic



*東方萃夢想
死符「ギャストリドリーム」
壱符
略して「ギャスドリ」だが「ギャストリ」でもあまり変わらない。
ギャストリ(Ghastly)=「身の毛もよだつような、死人の、死んだように青ざめた」
簡単に言えば「とても恐ろしい悪夢」とでも言ったような感じの意味。
なお、神主によるとこれはある言葉遊びを兼ねたネーミングとの事だが、
これが帽子の@から来るドリキャスネタを意図したものなのか、
「夢」と言う字を含む妖々夢と言うタイトルにかけたものなのかは不明。
なお妖々夢のジャケ絵には「Shooting of Ghastly Dream.」と書かれている。
冥符「黄泉平坂行路」
壱符
「よもつひらさかのみちゆき」と読む。
平坂は比良坂とも書き、「黄泉比良坂」は日本神話における、現世とあの世を繋ぐ道の事。
イザナギがイザナミを取り返しに黄泉へ入る時に通った道とされる。
なお、「黄泉津比良坂 暗夜行路」と言う小説も存在する。
(咲夜のルナ・ダイアルの元ネタでもある)
霊符「无寿の夢」
壱符
无寿は「むじゅ」と読む。「天寿」ではない。
「无寿国」で天国や天界の意であり、「天国へ行きたいという願望」と言ったような意味。
死蝶「華胥の永眠」
弐符
華胥は「かしょ」と読む。
中国の故事成語の「昼寝をしたら華胥国と言う理想郷の夢を見た」と言う逸話から、良い夢を見る気持ちの良い昼寝の事を華胥と言う。
何気ない昼寝でさえも死に誘うと言う暗示?
なお魔理沙曰く「永眠して蝶の夢を見る」との事で、反魂蝶と対を成すスペルらしいが、魔理沙本人はどう違うのかよく分かっていないらしい。
再迷「幻想郷の黄泉還り」
弐符
黄泉還り=蘇りの語源であり、意味もそのまま黄泉から帰ってきて生き返る事。
冥符「黄泉平坂行路」と比べて遥かに大量の幽霊を呼び出すスペカになっているが、「幻想郷の」とあるとおり幻想郷中の幽霊を黄泉還らせているのかは定かではない。
寿命「无寿国への約束手形」
弐符
无寿国については「无寿の夢」にあるとおり、天国のようなもの。
ただの願望である「夢」がより具体的な約束手形と言う形にランクアップしている。
符の壱「幽夢の胡蝶」
ストーリー

符の弐「白玉楼の垂れ彼岸」
ストーリー

符の参「果てしなく昔の死地」
ストーリー

桜花「未練未酌宴」
ストーリー

「紫(むらさき)の彼岸は遅れて輝く」
ストーリー

*東方永夜抄
死符「ギャストリドリーム」
自機・通常ボム
萃夢想の部分参照
死蝶「華胥の永眠」
自機・ラストスペル
萃夢想の部分参照
「西行寺無余涅槃」
ラストワード
無余涅槃とは「むよねはん」と読む。
涅槃とは「悟りを得た」という意味で、仏教において釈迦が悟りを得た時、金銭欲などの一般的欲望は全て捨て去る事に成功したが、まだ食欲や睡眠欲などの生理的欲求は残っていたため、「余分がまだある」と言う意味でそのような状態を「有余涅槃」と呼ぶ。
これに対し、肉体を捨て生理的欲求さえも捨てきった状態「無余涅槃」と言う。
肉体を捨てる事は生物としての死と同義である事、これの弾幕が妖々夢の「反魂蝶」の発展形の弾幕である事、スペルプラクティスの神主コメントに「最大奥義、彼女の死」とある事から、「反魂蝶 -満開-」に相当するスペルと推察される。

 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.189 )
日時: 2018/09/02 18:49
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

*東方文花帖
幽雅「死出の誘蛾灯」
誘蛾灯とは蛾を駆除する装置の一つで、灯りの下に水を張っておく仕掛け。
蛾は電灯などの光に釣られて寄って来るが、勢いよく衝突して落下するため、
水を張っておくと水の中に落下して溺死するという仕組み。
網の目のような幾何学模様を描く弾幕が徐々に幽々子に向かって収束していき、強制的に
幽々子に近づく動きをさせられる弾幕。
蝶符「鳳蝶紋の死槍」
鳳蝶とは「あげはちょう」と読む。アゲハ蝶の事。
加えて鳳蝶紋で「あげはもん」と読み、平氏の家紋の事を意味する。
死符「酔人の生、死の夢幻」
酔生夢死(すいせいむし)とも書き、酔った様に生きて夢を見ているような曖昧なまま死ぬ
と言う意味から転じて、特に何もしないまま死ぬ事の例え。
特別なレーザーや大玉などは無く、単純に密度の高い全画面弾幕をひたすら出し続ける
スペカだが、ゆっくりと幽々子本体が画面上端から下端まで行き来するため、途中何度も
上下逆転操作を強いられるスペルカードになっている。
全くの余談だが、東方幻想麻雀においてZUN(キャラ)のカットイン絵(ビールを飲んでいる)には
酔生夢死と言う文字が書かれている。
「死蝶浮月」
花鳥風月にかけたネーミング。
弾幕はレーザーと大玉による弾幕(死蝶)の上に、白い小弾の塊(月)が浮かんでいる。

*東方緋想天
冥符「黄泉平坂行路」
コスト1
萃夢想の部分も参照。
手元から連続で幽霊を撃ち出す技。
死符「ギャストリドリーム」
コスト2
萃夢想の部分も参照。
全方位に一斉に蝶をばら撒く無敵付きスペカ。
霊符「无寿の夢」
コスト2
萃夢想の部分も参照。
ヒットすると一定時間体力が勝手に減るスリップ状態にする。
しかし夢(願望)と言う割には幽々子に勝手に霊魂をぶつけられているのはいいのだろうか?
霊蝶「蝶の羽風生に暫く」
コスト2
ストーリー
「ちょうのはかぜ せいにしばらく」。
生に暫くとは生(この世)にしばらくの間留まるという意味。
ギャスドリ等と同じ無敵付きの全方位攻撃だが、最初に発射する幽霊弾は判定が一切なく、幽霊弾が壁で跳ね返って蝶弾に変化して初めて攻撃判定が発生する時間差スペル。
発射された方向によって壁で跳ね返って蝶になるタイミングがそれぞれの幽霊で違うので、結果長い間蝶が画面内に残り続ける事になる。
ストーリーでは全方位に一度に射撃はしないが、360度に乱射する。
跳ね返って蝶弾になる点は同じ。
幽雅「死出の誘蛾灯」
コスト3
相手の位置を中心として、高速で回転しながら収束していく幽霊の輪を出現させる。
寿命「无寿国への約束手形」
コスト4
无寿の夢と違い当ててすぐには効果が出ないが、相手に取り付いた霊魂が徐々に減っていき、ゼロになると大爆発を起こしてガード不能の大ダメージが発生する時限技。
蝶符「鳳蝶紋の死槍」
コスト4
文花帖の部分も参照。
前方に貫通系射撃の槍を連続して飛ばす。
なお、弾幕中の幽々子の背後にいつもある巨大扇子を緋想天で見るには(ストーリー以外では)このスペカを使うしかない。
死蝶「華胥の永眠」
コスト4
ギャスドリの強化発展版で、二重に蝶が発生する。
再迷「幻想郷の黄泉還り」
コスト5
相手の足元から大量の幽霊が湧き出て空へと上って行く。
幽符「冥界ミステリースポット」
ストーリー
スキルの悉皆成仏のように、手をかざした場所を中心にして霊弾の輪を作り、
それを前方に向かって投げる。
宴会「死して全て大団円」
ストーリー
大団円とはグランドフィナーレと同義で、オペラや演劇で最終的にハッピーエンドを迎える事。
「死出の誘蛾灯」のように、中心に向かって収束して行く霊魂弾の輪を出現させるが、違うのは相手(=自機)中心ではない代わりに画面のあちこちに複数発生する点。

*東方非想天則
桜符「センスオブチェリーブロッサム」
コスト5
スキルにある「センスオブエレガンス」の上位版。
「センス」は扇子の事と桜の「成分」のような意味とのダブルミーニング。
エレガンスC版のようにその場でくるくる回転した後にセンス(扇子)を振り上げるが、振り上げた扇子から舞う桜の花びらまで含めると画面半分をも覆うほどの規模であり、スペカ説明によるとこの回っている間に練り上げた妖力を空に向けて解き放つらしい。

*東方神霊廟

符蝶「死蝶の舞」
Easy,Normal
符蝶→符牒と書くとある一定の界隈で通用する言葉(≒暗号)の意味になるが、この場合は単純に蝶の符を表す言葉と考えて差し支えない。
死蝶→幽々子と言えば蝶である。
桜花→幽々子と言えば桜である。
符蝶「死蝶の舞 - 桜花 -」
Hard,Lunatic

幽蝶「ゴーストスポット」
Easy,Normal

幽蝶「ゴーストスポット - 桜花 -」
Hard,Lunatic

冥符「常夜桜」
Easy,Normal,
Hard,Lunatic


桜符「西行桜吹雪」
Hard,Lunatic


桜符「桜吹雪地獄」
Overdrive

 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.190 )
日時: 2018/09/02 18:51
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

 続きです。

*亡霊と幽霊
 幻想郷の世界では、亡霊と幽霊は別物である。幽霊とは人間だけでなく生物・無生物あらゆるものに宿っている「気」の塊であり、特定の形を持っている訳でもなければ、誰かの前に姿を現して何かを喋ったり襲ったりする事はないし、出来ない。
 人は死んだら幽霊になるが、基本的に漂って冥界へ招かれるだけの存在である。亡霊は、人間が死んで幽霊になったもののうち、未練など生への執着が余りにも強い者がなるものである。人間以外の生き物でこのような死に方をする生き物はいないため、人間以外の亡霊は存在しない。その執着の強さから生前の姿を保ち、体温もそのままで、生きている人間に触ることさえも出来る者までいるため、亡霊であると傍目には分からない者も居る。なお、実体化してしまう関係上、幽霊と違って物をすり抜けたりする事はほぼ出来ない。
 亡霊は一般的に自分の死体が弱点である。死んだことに気づいていないタイプの亡霊は自分の死体を見ると死んだことに気がついてしまい、亡霊で居られなくなりただの幽霊に戻る。死んでいることを知った上で亡霊になっている者は死体を見ても幽霊に戻る事は無いが、死体を供養されると成仏せざるを得なくなるため、亡霊のままで居るために死体を隠す事が多い。
亡霊という存在は基本的に死にたくないという執着心が原動力であるため、存在するだけで周りの生きている人間に悪影響を及ぼす事が多い。ましてやその執着心が誰かへの恨みである場合、一般人なら簡単に取り殺すほどの影響力を持つ。

*幽々子は亡霊である。
 彼女は特別に生への執着を持ったまま死んだ訳では無いが、西行妖の封印の力によって亡霊となっている。幽々子自身には執着も恨みの思念も全く無いため、近くに居ても害の無い珍しい亡霊と言える。
 亡霊はいずれ幽霊に戻り閻魔の裁判を受け、地獄なり天界なりに行くか転生するかとなるが、幽々子はその例外である。上記の通り外部の力によって亡霊になっているため故意に封印を解かない限り幽霊に戻る事が無く、またその能力の関係で地獄から冥界に永住する事を許されているため、彼女が次の段階へ進む事は永遠に無い。

*西行妖

「さいぎょうあやかし」と読む。現在は白玉楼の庭に植えられている大きな桜であるが、何度春が来ても咲く事が無い。
 「東方妖々夢」において、幽々子は古い書物からこの桜の木の下に何者かが封印されている事、西行妖が咲かないのはその封印のせいである事を知る。幽々子は自身の興味本位により、幻想郷中の春を集めて来れば(無理やり)西行妖を咲かせて「何者か」を復活させる事が出来るのではないかと考え、それを実行に移す。

 (遥か昔、まだ幽々子が生きている人間であった頃、彼女の父親は有名な歌人であった。彼は桜をこよなく愛しており、死ぬときは立派な桜の木の下で死にたいと考え、その望みどおりに立派な桜の下で生涯を終えた。しかし、彼を慕っていた多くの者がそれに続くようにその桜の下で死のうとしたため、その桜は人の精気を吸って妖怪となってしまい、咲くたびに自ら人を死に誘うようになってしまった。
 最初に桜の木の下で死んだ歌人の娘・西行寺幽々子は元々「死霊を操る程度の能力」を持っていたが、この影響から「死を操る程度の能力」を持ってしまい、桜の木と同じく人を死に誘うだけの存在となってしまう。幽々子は父が愛した桜が人を殺すだけの妖怪になってしまっていること、自身も同じ人を殺すだけの存在になってしまっていることを嘆き疎んじ、その桜が満開の時に桜の下で自害した。
 その力がある限り転生しても同じ苦しみを味わい続けるだろうと考えられた結果、幽々子の体を鍵として桜の木に封印を施す。これにより西行妖が咲いて人を殺す事は無くなり、幽々子が転生する事も無くなった。
 亡霊となった幽々子は生前の記憶を全て捨て、もう悩む事無く冥界で暮らしている。
以上のことより、幽々子が復活させようとした「何者か」は幽々子自身である。もし西行妖を満開にするようなことがあれば、封印が解けて幽々子の死体が解き放たれ、幽々子を亡霊のままでいさせている力も失われる。それはつまり、幽々子自身が消滅してしまう事を意味する。
 霊夢たちに阻止されて計画が失敗した後も、彼女が「何者か」の正体を知る事は無かった。

 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.191 )
日時: 2018/09/02 18:55
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

 これで終わりです。

*考察

*父親

 西行妖が妖怪化するきっかけとなった幽々子の父親は、実在の歌人・西行法師ではないかと言う説がある。
 「西行」と言う苗字の共通点の他、ゲーム中に登場する短歌(下記参照)はいずれも西行法師が実際に詠んだ句である事、西行法師自身が幽々子の父親の歌人と同じく桜の木の下で永眠する事を望み、実行したと言われている事による。なお西行法師には実際に娘が一人居た。
妹紅の父親と同じく、西行法師その人であるかどうかは公式で言及はされていない。

*ほとけには 桜の花を たてまつれ。我が後の世を 人とぶらはば
6面開始時の歌。
 意味としては「もし私が死んで、弔ってくれる人がいるならば、どうか桜の花を添えて欲しい」と言う意味。

 西行法師はこの他にも「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」等、桜の下で死を迎える事を望む句を遺している。「如月の望月」とは2月15日の事で、釈迦の命日である。西行法師は2月16日と一日遅れではあるが、ほぼ望みどおりに近い時期に他界している。ちなみにこれは当時の宣明暦による日付で、現在のグレゴリオ暦だと3月23日と春真っ盛り。

*身のうさを 思ひしらでや やみなましそむくならひの なき世なりせば
 ファイナルスペル発動前の歌。
 意味としては「もし、出家する慣習がこの世に存在していなかったとしたら、自分の業を知る事が無いまま死んでしまっていただろう」と言うような意味。
 他の人が詠んだ「身のうさを 思ひしらでや やみなまし 逢ひみぬ先の つらさなりせば」と言う歌の派生歌である。

*墨染の桜
 「墨染桜(スミゾメザクラ)」と言う品種の桜が実在しており、名前の通り散り際に花びらが淡い墨色に染まる桜である。
 西行法師は、山城国紀伊郡(現在の京都市伏見区深草)にある墨染寺を訪れた際、境内の桜の木の枝を折って杖とした。その後上総国(現在の千葉県中東部)にて、道端にその杖を刺して
「深草の 野辺の桜木 心あらば 亦この里に すみぞめに咲け」
という歌を詠んだところ、杖が芽を吹いて立派な桜の木となったという。
 特に「墨染の桜」と言えば品種としての墨染桜の事ではなくこの西行法師の伝説にある桜の事を言う。
 京都市伏見区深草の墨染寺・千葉県東金市の西行法師の墨染の桜ともに現在でも存在し、どちらも観光名所となっている (ただし千葉の墨染の桜は、今あるのは子孫にあたる木)。
 なお、幽々子のテーマ曲及びスペルカード『桜符「完全なる墨染の桜」』に墨染の桜と言う名前が登場するが、西行妖=墨染の桜であるとは明言されていない。
 「完全なる墨染の桜」に封印/春眠/忘我/開花 と段階がある事から、今まさに封印を解こうとしている西行妖の事であるとする解釈が多い。しかし西行法師は墨染の桜の下ではなく大阪府南河内郡河南町にある弘川寺で没しているため、幽々子の父親=西行法師だとするとこの点で矛盾する(ちなみに同じく幽々子のスペルカード「リポジトリ・オブ・ヒロカワ」は直訳すれば「ヒロカワの墓」であり、すなわち西行法師が没した弘川寺の事である)。
 余談だが、「西行桜」と呼ばれる桜が栃木県大田原市の法輪寺に存在する。ただしこれは西行法師がここに立ち寄った際にこの桜を見て詠んだ歌が残っているという逸話の関係であって、西行妖や西行法師の晩年には特に関係は無い。


格好いいカタカナ語 ( No.192 )
日時: 2018/10/08 21:47
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UdWtf60A)

*久々にカキコにきて久々に、言葉集め!

 今回はカタカナ言葉のア行とカ行!

*ア行


・アークトゥルス

 うしかい座にある恒星の名前。
・アーティファクト
 人工遺物。自然物に対して、「人の手が加わったもの」という意味合いがある。

・アーデルハイト

 ドイツ語圏の女性の名前。愛称はハイジ。アーデルハイドとも。

 また、「アルプスの少女ハイジ」の主人公であるハイジの本名。
・アイアンメイデン
 鉄の処女。中世ヨーロッパで刑罰や拷問に用いられたとされる拷問具。犠牲者は女性をかたどった鉄製の器具の中に閉じ込められ、扉についた針で全身を刺され殺される。空想上の拷問具とする説もある。
・アイスバーン
 路面凍結を意味する言葉。語源となったドイツ語におけるアイスバーンの意味は「スケートリンク」である。
・アイデンティティクライシス
 若者に多くみられる自己同一性の喪失。「自分は何なのか」「自分にはこの社会で生きていく能力があるのか」という疑問にぶつかり、心理的な危機状況に陥ること。

・アイロニー

 「皮肉」「反語」の意味。

 またソクラテスの問答法で、無知を装いながら知者を自認する相手と問答を重ね、かえって相手が無知であることをあらわにし、その知識が見せかけのものでしかなかったことを悟らせるというもの。エイロネイアとも。


・アウトサイダーアート

 正規の美術教育を受けていない人が制作した芸術作品。
・アウフヘーベン
 ドイツの哲学者であるヘーゲルが弁証法の中で提唱した概念。止揚と訳される。
 あるものが否定され新しいものが現れる際、その全てを否定するのではなく、あるもののうち積極的な面をより高い段階で生かして保持すること。折衷案などが当てはまる。
・アカシックレコード
 宇宙誕生以来すべてのあらゆる情報が記録されているという世界記憶の概念。
・アクロトモフィリア
 性的倒錯のひとつで、四肢の切断やその断面に対する性嗜好。

・アクロメガリー

 先端巨大症と呼ばれる、額やあご、手足などの体の先端が肥大する病気。

・アサイラム

 英語で避難所、保護、亡命。また、孤児、老人、障害者などの保護施設。
・アサシン
 暗殺者、暗殺集団、刺客を意味する英語。

・アジテーティング・ポイント

 非合法運動や地下組織の宣伝司令部。転じて、隠れ家、アジト。
・アシンメトリー
 左右の大きさ・形・色などの 釣り合いがとれていないこと。非対称。
 またファッションにおいて、意図的にデザインされ た左右非対称の形状。

・アスタロト 

 ソロモン72柱の悪魔の一人。種々の魔術や悪魔学の文献において高位の悪魔として扱われる。アシュタロト、アシュタロスともいわれる。

・アステリズム

 星群。星の並びのこと。

・アステル

 ギリシャ語で「星」の意味。

・アドラステア
 ギリシャ神話に登場する女神の名前。 ・アナフィラキシーショック
 急性アレルギーショック。「防御の消失した状態」の意味で、アレルギー症状のうち特に激しい状態のものをいう。虫刺されやペニシリンなどの薬物によって起こることがあり、最悪の場合死に至る。

・アナモルフォーシス

 デザイン技法のひとつで、画像を円筒などに投影したり角度を変えてみたりすることで正常な形が見えるようになるもの。

・アノア

 インドネシアに生息するウシ科の動物。
・アノニマス
 匿名、名無しの意味。

・アバンギャルド

 前衛芸術や前衛美術。
・アビス
 英語で深淵・地獄などを意味する単語。
・アブソリュート
 絶対的であるさま。完全無欠なさま。

・アフターグロウ

 英語で夕焼け、残光、余韻、名残などを意味する。
・アポカリプス
 ユダヤ教・キリスト教において、神が選んだ預言者に与えたとする「秘密の暴露」を記録したもの。黙示録。
 また、ヨハネの黙示録が終末論的な内容であるため、アポカリプスや黙示録が「終末」という意味のニュアンスでしばしば用いられる。

・アマデウス

 「神に愛される」という意味で、イギリスの劇作家ピーター・シェーファーによって著された戯曲。

・アマルガム

 水銀とほかの金属との合金。また広義で「混合物」を表す言葉。

・アミュレット

 お守りのことで、ラテン語で「保護」「加護」を意味する。
・アムネシア
 健忘、記憶喪失のこと。アムニージア。
・アラクノフォビア
 クモ恐怖症。蜘蛛に対して異常な恐怖感を抱くことを指す。

・アリア
 イタリア語で「空気」。または、音楽用語で叙情的、旋律的な独唱曲を指す。 ・アルカディア
 理想郷。同様の語であるユートピアと違い、ポジティブに非文明・自然回帰の牧歌的イメージで語られる。
・アルカトラズ
 サンフランシスコ湾にある島の名前。かつては連邦刑務所として使用されており、監獄島とも呼ばれる。

・アルカナ

 ラテン語で「机の引き出しに隠されたもの」の意味から転じて「秘密」「神秘」などの意味がある。

 また、タロットのことをアルカナと呼び、大アルカナはタロットの一組78枚のうち22枚を構成する寓意画が描かれたカードを指す。
・アルケミスト
 錬金術師、または錬金術に携わる研究者を指す。

・アルコバレーノ

 イタリア語で「虹」。

・アルス
 アート(芸術)の語源で、ラテン語で「自然の配置」「技術」「資格」「才能」などの意味。人名などでよく使われる。

・アルス・マグナ
 ラテン語で「大いなる術」「大いなる学芸」を意味する。 ・アルストロメリア
 アルストロメリア科の花の総称。花束やフラワーアレンジに多く利用される。

・アルターエゴ

 別人格を指す言葉。哲学における他我。オルターエゴ。

・アルビノ

 先天性白皮症。肌の色に関わるメラニン色素が先天的に欠乏することによって起きる疾患で、毛髪が白、肌は乳白色、瞳孔は淡い紅色になる。


・アルファルド
 うみへび座にある恒星の名前。 ・アンチテーゼ
 「反定立」「対照」「正反対」などと訳される、論理学・修辞学の用語。
 一般に、ある概念に反対する別の概念を指す。

・アンチマテリアルライフル

 対物狙撃銃。長距離の狙撃に適した大口径のライフルで破壊力や命中力に優れ、装甲や軽車両などに対して損傷を与えられる。

 いったん区切ります。

Re: 私室 ( No.193 )
日時: 2018/10/08 21:47
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UdWtf60A)

 続きです。

・イーハトーブ

 宮沢賢治による造語で、賢治の心象風景である理想郷を指す言葉。
・イクシード
 英語で「超過する」「限界を超える」を意味する。

・イニシエーター
 創始者の意。物事のイニシアチブをとる人物のことをさすこともある。

・イネプトクラシー

 無能者が支配している政府や体制を指す。

・イノセント

 潔白な、純潔な、無邪気な、純真無垢などを意味する形容詞。

・イビル 
 「邪悪な」という意味の英語。エビル、イーヴィルとも表記される。 ・イマジナリーフレンド
 心理学における現象で、本人の空想の中だけに存在する友人。空想の中で本人と会話したり、時には現実世界に投影して遊んだりする。

・イモータル

 モータル(死すべき運命)の否定で不死者を指す。
・イモビライザー
  車・バイク等の盗難予防装置。
・イルミナティ
 現実の歴史、およびフィクションに登場する秘密結社の名称。
 陰謀論においては非常に人気があり、現在でも密かに世界へ手を伸ばし影響を与えている影の権力であるとされる。フリーメイソンと混同される場合もしばしばあるが、フリーメイソンとの関連性は低い。

・インディゴ

 藍色に俗する色の名称。また、青藍の染料。
・インテリジェント・デザイン
 「知性ある何か」によって宇宙や人類などの生命が設計・創造されたとする説。

・インビジブル

 目に見えないさま。不可視的。

・インビンシブル
 「無敵」という意味の英語。

・インペリアル
 帝国の、皇帝の、威厳のある、最上級の、などの意味を持つ形容詞。
・ヴァイラル

 英語で「ウィルス性の~」。バイラル。

・ヴァニタス

 ラテン語で空虚を意味すっる言葉。また、「人生の空しさの寓意」を表す静物画のジャンルで、頭蓋骨など死を暗喩するモチーフを描いた絵を指す。
・ヴァルハラ
 北欧神話における主神オーディンの宮殿。

・ヴィジランテ

 自警団。公的な治安組織が機能しない場合などに、民間人が権利を維持確保するために結成する組織。私設軍隊、民兵など。
・ウィッチクラフト
 魔術・呪術・まじない・占い・薬草の技術など、魔女と関連付けられる知識・技術・信仰の集合を指す。魔女術ともいう。
・ウィルオウィスプ
 世界各地に存在する、鬼火伝承の名の一つ。
 青白い光を放ち浮遊する球体、あるいは火の玉。イグニス・ファトゥス(愚者火)とも呼ばれる。

・ウィンドミル

 「風車」「風力原動機」を意味する英語。

・ウェルウィッチア

 アフリカの砂漠に分布する奇妙な植物。和名はキソウテンガイ。
 寿命は1000年以上といわれ、2000年以上生きている個体もいるとされる。

・ウォーターボーディング
 水責め拷問。人間を寝かせて動けない状態に固定し、顔に布や袋を被せ、上から口や鼻に水を注ぎ込むことで溺れる感覚を簡単に味わわせることができる。
・ウォーターメロン・スノー 

 彩雪現象。雪山や極寒地帯に見られる現象で、その場所に分布する藻が持つ様々な色の色素により雪が染まる。とくに赤色に染まるものはスイカの香りがするとされ、ウォーターメロンスノーと呼ばれる。

・ウルトラヴァイオレット
 英語で「紫外線」。UV。 ・ウロボロス
 古代の象徴の1つで、自分の尻尾を噛んで環の形になったヘビもしくは竜を図案化したもの。「死と再生」「不老不死」などの象徴とされる。

 いったん区切ります。

Re: 私室 ( No.194 )
日時: 2018/10/08 21:48
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UdWtf60A)

 続きです。

・エアロゾル

 空気中に浮遊する固体や液体の粒子。煙霧体ともいう。

・エイソプトロフォビア

 鏡恐怖症。鏡に対して恐怖を抱いたり、鏡を通して霊的な世界と接触してしまうことへの恐怖。

・エイレイテュイア

 ギリシャ神話の女神で出産を司る。
・エウロパ
 木星の第2衛星。ギリシア神話の、ゼウスが恋に落ちたテュロスの王女エウローペーにちなんで名づけられており、そのラテン語形である。
・エーテル
 ・空の輝きや星の動く場を指す。
 ・アリストテレスが提唱した、熱の性質を引き付け不変の天上を構成する第五元素。
 ・相対性理論以前に物理学で光の媒体として想定された偏在する媒質。
 また、ファンタジーやRPGなどでしばしば魔法の素や道具として扱われる。

・エクスターミネーター

 英語で「害虫駆除者」または「皆殺し屋」。
・エクストリームスポーツ
 極限状態における過激さや離れ業を売りとするスポーツ。エクストリームは、「極限」「極度」「過激」などの意味をもつ英語。

・エグゼキューター

 英語で「実行者・遂行者」「遺言執行人」。

・エクソダス

 旧約聖書の出エジプト記。転じて大量の国外脱出をいう。
・エクトプラズム
 心霊科学で、霊媒の身体から発出すると 仮想される物質。

・エクリプス

 「日食」や「蝕」を意味する英語。イクリプスとも。

・エコーロケーション
 コウモリやイルカなどの動物が行う、音の反響により周囲のものの位置関係や自分の位置を知る行為である。

・エスカトロジー

 キリスト教神学で、終末論。
 世界の窮極的破滅、最後の審判、人類の復活など人間と世界の終末についての思想。 ・エスペラント
 ルドヴィコ・ザメンホフが提案した人工言語。高度な意思疎通が可能な話者が世界中に160万人程度存在する。

・エスメラルダ

 エメラルドを意味するスペイン語およびポルトガル語。人名としても使われる。
・エトピリカ
 北太平洋沿岸に生息する海鳥。名前はアイヌ語で「くちばしが美しい」という意味。
・エトランゼ
 フランス語で異邦人、見知らぬ人の意味。

・エトワール

 フランス語で「星」の意味。
・エニグマ
 西洋語で「謎」、「なぞなぞ」、「パズル」等を意味する。
・エピゴーネン
 文学や芸術の分野などで、優れているとされる先人のスタイル等をそのまま流用・模倣して、オリジナル性に欠けた作品を制作する者を指す。
 現代において「パクリ」と言われるものも、用法的な意味合いとしてはこれに極めて近い。
・エピタフ
 墓碑銘を意味する語。死者の生前の功績を詩の形で墓石に刻む。

・エリクサー

 錬金術で、飲めば不老不死となることができると伝えられる霊薬、万能薬。エリクシア、エリキシル。

・エンヴィー

 羨望や妬みを意味する英単語。
・エルドラド 
 黄金郷。大航海時代にスペインに伝わったアンデスの奥地に存在するとされた伝説上の土地。

・エレクトラ

 ギリシャ神話に登場する女性。また、プレアデス星団にある恒星の名前。エーレクトラーとも。

・エンデバー
 英語で「努力」を意味する言葉。 ・エンバーミング
 遺体を消毒や保存処理、修復することで長期保存を可能にする技法。
 土葬が基本の欧米では、遺体から感染症が蔓延することを防止する目的もある。

・エンブリオ

 胚の意味。出産まで母体に入っている赤ん坊のこと。

 ヒトの場合受精後8週までが該当し、それ以降は胎児と呼ぶ。

・オートマトン

 情報科学の分野で「自動人形」を意味する言葉。

 またはヨーロッパの機械人形を指し、その場合はオートマタともいわれる。

・オーバードーズ

 薬物の過剰摂取を意味する言葉。

・オーバーロード

 英語で「君主」または「過負荷」の意味。

・オクタゴン
 英語で「八角形」の意味。
・オッドアイ

 左右で瞳の色が違う事、またはそういう状態になっている人や動物を指す。

 虹彩異色症。またはヘテロクロミアとも呼ばれる。

・オネイロス
 ギリシア神話の夢の神。ギリシア語で「夢」を表す語でその神格化である。 ・オノマトペ
 擬声語を意味するフランス語。擬声語とは、ドンドン、バチバチなどの擬音語や、たっぷり、キラキラなど状態を表す言葉全般である。
・オラクル
 神のお告げ。信託。

・オルタナティブ

 二者択一、代替物、代案の意味。
 また、オルタナティブミュージックなど「既存のものと取ってかわる新しいもの」という意味もある。

・オルテガ

 スペイン語圏で見られる姓。オルテーガ。
・オルトロス
 ギリシア神話に登場する双頭の犬である。ケルベロスを兄に持つ。
・オルフェウス
 ギリシア神話に登場する吟遊詩人であり、古代に隆盛した密儀教であるオルフェウス教の始祖とされる。オルフェとも表記される。
・オレガノ
 シソ科の多年草。ギリシャ語で「山の喜び」を意味する。

 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.195 )
日時: 2018/10/08 21:49
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UdWtf60A)

 続きです。

*カ行

・ガイガーカウンター
 放射線量計測器。1928年にドイツのハンス・ガイガーとヴァルター・ミュラーが開発したガイガー=ミュラー管を応用したもの。
・ガジュマル
 熱帯地方に分布する常緑高木。
 沖縄県ではガジュマルの大木にはキジムナーという妖精が住んでいると伝えられる。
・カスケード
 「段階的に連続する滝」を意味する言葉。転じて、連続したもの、数珠つなぎになったものを指す。
・カタストロフィ
 巨大な破滅、巨大な終焉、悲劇的な結末などを意味する言葉。
・カニバリズム 
 人間が人間の肉を食べる行動、あるいは宗教儀礼としてのそのような習慣をいう。
 食人、食人俗、人肉嗜食、アントロポファジーともいう。

・カメラアイ

 瞬間記憶能力と呼ばれる、1度見たものをカメラの画像のように瞬時に記憶できる能力、それを持つ人。
・カリカチュア
 人物の性格や特徴を際立たせるために、極端な誇張や歪曲を施した人物画のこと。
 滑稽や風刺の効果を狙って描かれるため、現在ではしばしば戯画、漫画、風刺画などと訳される。

・ガルウィング

 「カモメの翼」の意味。ガルウィングドア。
・ガルフストリーム
 メキシコ湾流。黒潮と並ぶ世界最大の海流である。
・カルマ
 インド哲学で「業」を意味する言葉で、行為はなんらかの報いを生じるという考え方。

・カレイドスコープ

 英語で「万華鏡」。
・カンナビス
 大麻の別名。

・カンパネルラ

 教会塔の鐘やその音を指すイタリア語。

 また、宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」の登場人物。カンパネッラ、カンパネラともいう。

・キセノン

 希ガス元素の一つで元素記号はXe、原子番号は54。ギリシャ語で「奇妙な」「なじみにくいもの」を意味する言葉が語源。

・ギフテッド
 先天的に高い潜在能力を持っている人を指す。英才児・天才児と訳され、いわゆる天才と呼ばれる人々の多くがこれにあてはまるといわれる。
・ギムレー

 北欧神話に出てくる広間の名称。
・キャトルミューティレーション
 1960年代のアメリカで起きた、動物や家畜の血液が抜き取られて殺された事件・怪現象。 関係者の間では病死という見解が一般的だが、宇宙人と関連付けられることが多い。
・ギャラクシー
 銀河、天の川のこと。

・キラーホエール

 シャチの英語名。直訳すると「クジラを殺す者」。
・キリングフィールド
 カンボジア内戦において大量虐殺が行われた場所の通称。
・キルタイム
 時間潰し、暇潰しの意味。
・クオリア
 物の見え方や感じ方の質感、感覚のこと。

 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.196 )
日時: 2018/10/08 21:49
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UdWtf60A)

 続きです。

・クックロビン

 英語圏の童謡であるマザー・グースの1篇。日本語では「駒鳥のお葬式」や「誰が駒鳥殺したの」などとも呼ばれる。
・クドリャフカ
 1957年に旧ソ連の宇宙船に乗せられて、初めて地球の衛星軌道上を周回した犬の名前。宇宙開発の犠牲になった生き物の代表として語られることが多い。

・クビキリギス

 日本に分布するバッタ目キリギリス科の昆虫。
・グラウンドゼロ
 英語で「爆心地」を意味する言葉。

・グラディエーター

 古代ローマにおいて見世物として闘技会で戦った剣闘士のこと。

・グラビトン

 重力子。素粒子物理学における仮説上の素粒子。

・グラフィティ
 落書きやいたずら書きの意味で、スプレーやフェルトペンなどを使い壁などに描かれた落書きを指す。グラフィティアートやエアロゾールアートともいう。 ・グランギニョル
 19世紀から20世紀のパリに存在した見世物小屋「グラン・ギニョル劇場」。またその内容に由来して、「荒唐無稽な」「血なまぐさい」などの芝居をいう。
・グランドクロス
 西洋占星術において、黄道十二宮上で4つの惑星が十字型に並ぶ配列を指す。占星術上の意味としては、凶座相を意味するとされる。

・グリザイユ

 フランス語で「灰色」の意味で、モノクロームで描かれた絵画を指す。グリザイユ画法。
・クリサリス
 英語で「サナギ」を意味する言葉。
・クリフォト
 ユダヤの神秘主義カバラにおける悪の勢力もしくは不均衡な諸力を表す概念である。

・グリムリーパー

 「死神」を意味する言葉。
・グリモワール
 フランス語で魔術の書物を意味し、特にヨーロッパで流布した魔術書を指す。グリモワ、グリモアとも表記される。
・クルス
 ポルトガル語で十字架のこと。

・クルセイダー

 スペイン語で「十字架をつけた集団」という意味を持つ言葉で、転じて十字軍を意味する。

・グレイシャ

 英語で「氷河」。
・クレイモア
 スコットランドで用いられた剣で、「大きな剣」を意味する。

・クレセント 
 三日月形のもの。クレッセントとも。

・クレプトマニア

 窃盗症と呼ばれる依存症。万引きがやめられないなど、利益のためではなく窃盗行為そのものの衝動による精神障害の一種。
・クローズドサークル
 ミステリ用語。何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。過去の代表例から、「吹雪の山荘もの」「嵐の孤島もの」の様にも呼ばれる。
・グロブスター
 ときおり砂浜などに打ち上げられる正体不明の巨大な肉塊の総称。
・クロノスタシス
 時計の針が止まって見える現象のこと。

・クロノメトリー

 「時間測定法」を意味する言葉。
・クワトロ
 イタリア語、スペイン語、ポルトガル語で「4」の意味。

・ケサランパサラン

 白い綿毛の形をしているとされる未確認の生物または植物。捕まえると幸せになれるといわれている。

・ケリュケイオン

 ギリシャ神話に登場する杖で、柄に2匹の蛇が巻きつき、頭の部分には所有者であるヘルメスの翼が飾られている。

・ケルビム

 天使の一種で智天使。天使の階級では第二位に位置づけられる。ヘルヴィムとも。
・ゴーストタウン
 何らかの理由により住人が退去して無人となり、居住していたことを示す建物や痕跡のみが残されている場所のこと。
・ゴーストライター
 書物などで、著者として名のあがっている本人に代わって陰で文章を書く人。代作者。
・コールドリーディング
 外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当てる話術。
 「コールド」とは「事前の準備なしで」、「リーディング」は「相手の心を読みとる」ことを意味する。逆に、事前に相手のことを調べ上げる手法は「ホットリーディング」と呼ばれる。
・コキュートス
 ギリシア神話において、地下世界(地獄)の最下層に流れる川で、「嘆きの川」を意味する。
 ダンテの「神曲」においては、地獄の最下層である第九層が「コキュートス」と呼ばれており、最も重い罪である裏切りを犯した者が永遠に閉じ込められる氷の地獄である。

・コスモノート

 宇宙飛行士の意味。ロシアで訓練を受けた者をコスモノート、アメリカで訓練を受けた者をアストロノートと呼ぶ。

・コッペリア

 動く人形を題材としたバレエ作品、およびその人形の名前。

・コロス

 古代ギリシャ劇の合唱隊。劇の状況を説明するなどの進行役を務めた。

・コンスタンティノープル

 東ローマ帝国の首都であった都市。難攻不落の強固な城壁の守りで知られ、東西交易路の要衝として繁栄した。

Re: 私室 ( No.197 )
日時: 2018/10/09 20:33
名前: ジョシュア (ID: JcaBAuwk)

誰でも助けてくれますか?このビデオについては何ですか?私はこのオーストラリア人日本語話者に少女を見つけました。彼女が何を話しているのか知りたいですか?私の日本語はあまり良くない : https://www.youtube.com/watch?v=YlAGeJ7JQ8U

東方キャラクターズ16 「アリス」 ( No.198 )
日時: 2018/10/18 21:55
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: no.h0hXA)

*アリスとは:フルネームはアリス・マーガトロイド。ZUN(上海アリス幻樂団)制作の弾幕STG「東方Project」作品に登場するキャラクターである。初出は妖々夢。

 
テーマ曲: 人形裁判 ~ 人の形弄びし少女

アリス・マーガトロイドのテーマです。
アリスはシリーズ的にちょっと特別なキャラなので、気合いを入れて作曲しました。
(て言うと、他の曲は手を抜いているみたいですが)
戦闘の切羽詰まった感の中にも、お互いの心に余裕が見える程度な曲を目指しています。
この心の余裕こそが彼女達の美徳なのです。
 ・・・(美徳は)ゴスロリ、じゃないですよ(笑)

*概要

 魔法の森の洋館に住む生粋の魔法使い。属性を問わない万能の魔法使いであるが、基本的には自作の人形を操って魔力を行使するスタイルをとる。区分としては妖怪(人の姿をした人以上の力を持つ者)にあたる。
 ウェーブのかかった金髪で肌の色は薄く、阿求曰く「操っている人形以上に人形らしい容姿をしている」との事。(具体的な容姿の設定があるキャラクターは東方では珍しい)
 身長はやや高いグループ。霊夢と同程度で、魔理沙より高い。瞳の色は作品によって異なり、妖々夢では青・永夜抄では赤・萃夢想や緋想天などでは黄色。

 アリスの生い立ちについては諸説がある。阿求の主観で書かれた東方求聞史紀によるとアリスは修行して魔法使いになった元人間であるとのこと。捨食の魔法を取得しているため、睡眠や食事を取る必要はないにもかかわらず、今でも人間と同じように睡眠や食事を取っており、人間に対する友好度・理解度は高い。そのためアリスは外見だけでなく言動や行動も殆ど人間と何ら変わりないものとなっている。
 萃夢想のアリスストーリーでは萃香に「魔族」と呼ばれている。これは『"魔"法使いという種"族"』という意味ではないかと考える説もあるが、正確な解釈は不明。東方において魔法使いや吸血鬼は「悪魔と同じもの」とされており、その総称としてこの言葉を使ったのではないかとも言われている。また、萃夢想の「上海アリス通信」に記載されているキャラ設定では「生粋の魔法使いさん。」とされている。

 東方旧作では魔界に住んでおり、神綺の発言によると魔界の全ては神綺の創造物とのことであり、アリスは魔界生まれの純粋な魔法使いの一人であると考えられる。ただし実際には異界旅行業者があり異界旅行が盛んだったり魔のメッカだったり、(最新の設定によると)外からの人間や妖怪の移民も存在するため、二次創作に見られるような住人総被造物というわけではない。

 故に、旧作から引き継がれていると言えるアリスのプロフィールは、かつては(あるいは一時期)魔界に住んでいたということ、そして旧作時点で既に人間ではないということのみであり、アリスの出生・出自・経歴・素性などは明かされていない。

*参考→アリス(東方Project)
 妖々夢で「折角、旧友と出あったと言うのに手土産はあんたの命だけかい?」と言っているのは、旧作での設定を受け継いでいる事からの発言であるとも考えられる、妖々夢の時点で霊夢達と3戦目、と神主も述べている。
 しかし神主によると、旧作のアリスと現在のアリスは一応同一人物であるが、旧作の設定は一掃されておりストーリー的には一切関係無い、とも言っており、どこまでの設定を反映しているかは不明瞭。

 なお、捨虫の魔法を修得しているかは不明。アリス関係の二次創作でよく勘違いされているが、元人間の魔法使いは、捨食の魔法を修得した時点で種族魔法使いとなり、捨虫の魔法を修得しているかどうかは関係ない。
 このため、アリスは霊夢達人間とほぼ変わらない年月で寿命を迎える可能性がある。

*性格面

 性格は東方キャラの中では比較的冷静で温和。ただ他人には無関心で魔法に執着しやすい。・・・と言われているが、森に迷った人間は快く家に泊めてくれたり、外まで送ってくれる他、三月精では道に迷ったと言った妖精ら『自称「光の三妖怪」』を部屋に招き、紅茶とお菓子でもてなすといった世話焼きな面が見られる。


「迷ったのなら体があたたまるまであがっていきなさい」
「今あたたかい紅茶が入ったわ」
「どう?部屋は寒くないかしら?」
「迷い歩いてすっかり体も冷えちゃったでしょうしゆっくり暖まっていくと良いわ」

 しかしその後、サニーミルクがでまかせの話の中で魔導書を盗もうとしていた事を口にした為に怒らせている。その嘘を見破るきっかけになったのは鷽(ウソ)という「今までについた嘘を啄む鳥」の集団が窓をつきやぶって飛来したためであったが、妖精が散々啄まれているのに対し「ふふっ、ほら、おいしい?」と涼しい顔で鳥に洋菓子を与えていた。そのためアリスは嘘をつかないと言われている。

 また、インドア派ではあるものの人里での交流は盛んなようで、祭りになると街中で人形劇を披露するという。「カエルの人形は人気がある」などと、彼女の人形が里の住民に良く受け入れられているような台詞もある。

 ちなみにアリスの行動範囲の広さは八雲紫と並んで「いかなる場所にも」となっており幻想郷トップである。

 弾幕では、力で相手を圧倒することを嫌い、相手より少しだけ上の力で戦う。また本気を出しておいて負けると後が無くなるので本気を出さない(本気を出す手前で負けておく)とされる事が多い。この性格は霊夢に似ているとされる。根底の性格がこうなのか、戦略的に考えて奥の手を見せるべきではない所を判断しているだけなのかは不明。
 この事に関連して、東方緋想天に出演した際に全15キャラ中アリスだけがコスト5のスペルカードを持っていなかったため、一部のファンの間ではこれが「本気を出さない」事の表れだと解釈されていたが、東方非想天則でコスト5のスペルカードが追加されている。そもそも、東方永夜抄の時点で「本気の本気」であるラストワードはアリスも他キャラと同じように使ってくるため、アリスが如何なる場合でも本気(に相当するスペルカード)を使わないと言う訳ではない。(鬼畜スペルの1つに数えられるラストワード「グランギニョル座の怪人」ですら手加減しているスペカだとしたら恐ろしいが…)

 萃夢想においては、STG本編でのボスキャラ(レミリアと幽々子)、すなわち強者との戦闘をわざと避けて通るという行いをして、萃香に「自分より強い者には余り関わりたくないのかしら?」とツッコまれている。これが彼女のどういった心理に基づくものなのかは不明。ちなみに緋想天においても同様である。
(これについては咲夜、パチュリーや妖夢に会った時点で目的が達成されており、レミリアや幽々子に会うのは時間や労力の浪費と判断したから、という意見がある。また、萃夢想では同じく強者である紫とは交戦している)

 魔理沙と同様に蒐集家であり、マジックアイテム等を集めている。この事から魔理沙とかち合う事も多いのだが、意外なことに、魔理沙がアリスから何かを盗んだ描写は今のところ一度も無い。蒐集家としてのプライドだろうか。

 いったん区切ります。

Re: 私室 ( No.199 )
日時: 2018/10/18 21:58
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: no.h0hXA)

 続きです。

*能力
 魔法を扱う程度の能力(妖永)人形を扱う程度の能力(求地)

 体術は普通だが、手先がとても器用で大量の人形を同時にあたかも生きているかのように操る事が出来る。その器用さは幻想郷の中でもピカイチである。

 求聞史紀によると、数体の人形にそれぞれ別の動きをさせ、時には連携させたり完全に非同期で動かしたりする事が出来、とても操作しているとは思えないとされる。それについて魔理沙は
「全部自分で操ってるって言ってたけど、物凄く嘘くさいぜ」
とコメントしている。
 また、人形に人形を操らせる事すら出来る。

 文花帖(書籍)では定期的に命令すれば自律人形のように動作できることを話している。非想天則においては実際に”セミオートマトン(半自律人形)”と銘打った技を繰り出してくる。そのため、実際には普段のアリスがどの程度人形を自分で操作しているのかははっきりとしていない。

 アリスは完全な自立人形の完成を目的として研究を行っており、その一環で”魂”について詳しい。花映塚においては八意永琳が、人形が自由に操れるのは魂が宿った状態だからだと説明している。
また、涙を流したり髪の毛が伸びたりする人形は逆に肉体だけを得た人形であり、魂と肉体の両方を得ると自由に動き回る人形になるという。
 それら人形の魂や心について関連が深そうな公式描写として、以下のような台詞がある。

 人の形をした物には心が宿る。それは妖怪と何が違うのかしら?(八雲紫)

 あんたの人形には心が詰まってるのよ。そんなんじゃ妖精が入る隙間がない!(チルノ)

 ちゃんと人形供養してる? 人の形をした物には色んな物が宿るわよ?(博麗霊夢)

 実際にアリスの人形の中に霊魂が入っているかどうかは不明である。

 ただし、妖夢との会話において「躰と幽霊が繋がっている糸も人形を操る糸も同じ糸」という台詞があり、これを元にした考察、すなわち「人形の中に入っているのはアリス自身の霊ではないか」というものがある。

 アリスが研究している人形に必要なのは定期的に魔力を与えなくても良いようになることなのか、それとも全く命令せずとも動くことなのかと言う点においては説明がされていない。

 しかし、非想天則では「自分で考える人形より、自分で操った方が便利なような気がしてきたわ。」とも言っている。

 人形操術は戦闘から炊事に洗濯、鳥のエサやりに至るまで用途が広く、祭りになると人々の前で人形劇をしたりもしている。東方三月精では12体以上の人形に屋根の雪下ろしをさせながら屋内では炊事もさせていた。この時人形達に感情があるかのような描写がなされている。とてもかわいい。

 アリスの中でも有名なスキル「大江戸爆薬からくり人形」や「レミングスパレード」の説明に見られるように、彼女の人形の中には爆薬が仕込まれたものもある。地霊殿で魔理沙に貸し出した人形にも火薬が仕込まれていたらしく、これから灼熱地獄に潜らんとする魔理沙に抗議されている。勿論地霊殿では人形は勝手に爆発したりしない。また、魔符「アーティフルサクリファイス」やスキル「人形無操」「人形火葬」などの様に人形に魔力を込める事で爆発させることが出来る。火薬を使った人形と魔力を込めた人形に、どの様な関係や違いがあるのかは不明。一度のレミングスパレードで消費される人形の数は膨大であり、人形は全てアリスの手作りであるため、常人から見れば途方もない労力がその一瞬で無に帰しているように思われる。ただし、そのような効率の悪い方法をアリスが採るか疑問であるという声もあり、爆風を全身から発しているだけで人形そのものは飛散せず回収されているのではないかという考察がある。

 二次界隈においては当然のように人形達が(片言で)話している様が見られるが、人形の会話能力の有無に関しては公式では言及されていない。しかし、地霊殿EDにて人形がカタカナで喋る様子が確認された。アリスが操作して言わせたのか、半自立の人形が勝手に喋ったのか、甚だ謎である。
因みに人形が喋る様子が描写されたのは、永夜抄が初出である。バックストーリー内において何者か(人形?)がアリスの言葉にひらがなで相槌をうっている。

 人形を操る以外にも、アリスは高い幻視力を持っているらしく、永夜抄EXで藤原妹紅が「生きていない」状態であることを見抜いていた(妖々夢のおまけ.txtのボーダーオブライフのコメントに、死なない生き物は生きてもいない、と書かれている)。その他、同作品内で慧音の正体や不可視である満月光線を見抜いていた。

 また、幻視力の高さ故か、それともこれで幻視力が高くなったのか不明だが、萃夢想では妖夢に幽霊の生前を見分ける方法を教わり、身につけていた。

 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.200 )
日時: 2018/10/18 21:59
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: no.h0hXA)

 続きです。

*スペルカード

 人形遣いらしく、人形を用いたスペルカードが多め。糸で操ったり、時には投げて爆発させたりと用途は広い。

*東方妖々夢 ~ Perfect Cherry Blossom.
操符「マリオネットパラル」(妖々夢体験版plusのみ)
操符「マニピュレイトパペット」(妖々夢web体験版のみ)
操符「乙女文楽」
乙女文楽とは三人遣いの操り人形を、少女一人で一人遣いで操る人形芝居のこと。
人形から発射されるレーザーが人形の操り糸のようになっている。
蒼符「博愛の仏蘭西人形」
蒼符「博愛のオルレアン人形」
博愛の仏蘭西はフランス国旗の赤が博愛を表すことから。
また、オルレアンとはフランス中部の都市の名前であり、ジャンヌ・ダルクの逸話でも有名。
弾幕が青→白→赤(フランス国旗)と色を変えながら増えていくところがフランスたる由縁。
余談だが、オルレアンは「業風神閃斬」「二重黒死蝶」と並ぶ妖々夢屈指の凶悪スペカと言われている。
紅符「紅毛の和蘭人形」
白符「白亜の露西亜人形」
露西亜人形とは、マトリョーシカとも言い、人形の中に一回り小さな人形が入っていて、その人形の中にも以下略な入れ子構造になっており、このスペカは人形が炸裂して、そこから米粒弾が飛び出す仕組みになっている。
和蘭人形は木靴を履いていたりする、オランダの民族衣装な姿の人形、 露西亜人形とあわせて紅白となる。
闇符「霧の倫敦人形」
闇符「輪廻の西蔵人形」
雅符「春の京人形」
ロンドンは冬になると濃霧が発生することで有名で、霧の都とも呼ばれている。
京人形とは、京都で生産された伝統的な人形の総称であり、近世の日本における人形生産の中心地は京都であった。
その中には節句人形(雛人形、五月人形)、市松人形などがあり、市松人形と言えば「呪いの市松人形」という気がつくと人形の髪が伸びていた、という怪談が有名だろうか。
咒詛「魔彩光の上海人形」
咒詛「首吊り蓬莱人形」
上海とは言わずもがな、中国を代表する世界都市。
神主は上海に東洋と西洋の文化が混ざり合った都市というイメージを抱いており、サークル名の由来にもなっている。
蓬莱とは、古代中国で東の海上にある仙人が住むと言われる山、蓬莱山、蓬莱島とも言い四霊の一体である霊亀の背中に存在するとも言われている。
このスペカはアリスを中心に円状に配置された弾幕が、一度収束してから襲い来るもので、これが首吊りを表しているのだろうか。

*東方萃夢想 ~ Immaterial and Missing Power.
魔符「アーティフルサクリファイス」
魔操「リターンイナニメトネス」
サクリファイスが犠牲、リターンは還る、イナニメトネスは命のない状態を意味する。
爆弾となった人形はどうやら壊れるらしく、命のない状態へと還るようだ。
戦符「リトルレギオン」
戦操「ドールズウォー」
レギオンとは軍団のことで、小さな(人形の)軍団という意味だろうか。
符名は戦争とかけていると思われる。
咒符「上海人形」
咒詛「蓬莱人形」
咒詛とは呪詛とも書き、人形は玩具である以前に呪詛や儀式の道具だった。
呪詛は言うまでもなく、丑の刻参りが有名だが、儀式方面では禊ぎ・祓え、あるいはそれらを源流とする流し雛(参考→鍵山雛)に用いられている。
古い民俗社会では、天災や疫病は境界(つまり村や集落の境)を乗り越えやってくる悪しき神霊の仕業と考えられており、人形に穢れや厄を移して、境界の外へと送る風習があった。
この風習は後に変形し、現在では東日本一帯では、人形は境界の神として祀られている。
符の壱「アーティフルチャンター」
符の弐「ドールクルセイダー」
クルセイダーとは十字軍のことで、中世ヨーロッパのキリスト教、特にカトリック諸国がイスラム教から聖地エルサレムを奪還するためにたびたび派遣した遠征軍のこと。
魔光「デヴィリーライトレイ」
直訳すると悪魔光線と言ったところ。
東方において、魔法使いは悪魔や吸血鬼と同じような物とされている。
余談だが、これとネーミングなどがよく似た霧雨魔理沙の光撃「シュート・ザ・ムーン」(光符「アースライトレイ」)の参考となったのはリターンイナニメトネスである。

*東方永夜抄 ~ Imperishable Night.
「グランギニョル座の怪人」
グランギニョル劇場+ガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」。
グランギニョル劇場とはフランスにあった大衆芝居、見世物小屋のことで、この劇場では折り目正しい劇場ではやらないような妖怪譚、嫉妬からの殺人などホラーをテーマとする劇が、血糊などの特殊効果つきで演じられた。
この劇場では、観客動員数以外にも失神した観客の人数も興行の成功を測る尺度だった。
転じて、グランギニョルは「血なまぐさい」「荒唐無稽な」あるいは「こけおどしめいた」という意味で用いられる。
一見不可能に見えるが、実は完全なパターン弾幕であることがグランギニョルたる由縁か。

*東方文花帖 ~ Shoot the Bullet.
操符「ドールズインシー」
呪符「ストロードールカミカゼ」
ストロードールとは藁人形のこと。
藁人形が自機を狙って突撃してくるのでカミカゼ。
魔理沙曰く「ありあまる呪いの力が撒き散らされて、かなり怖い。」
赤符「ドールミラセティ」

*東方緋想天 ~ Scarlet Weather Rapsody.
偵符「シーカードールズ」
注力「トリップワイヤー」
紅符「和蘭人形」
オランダと言えば、風車で有名だが、このスペカは赤い十字レーザーが風車を模している。
非想天則ver1.10から十字レーザーが回転するようになった。
人形「未来文楽」
一体の人形を超精密操作するスペカ。
未来とは、これが未来の文楽人形だ、あるいは将来的に自律してこれくらい動く人形を作ってみせる、と言う意味だろうか。
足軽「スーサイドスクワッド」
直訳すると自殺小隊。
自爆人形が自機めがけて突撃してくる攻撃内容、ネーミングからストロードールカミカゼと同系統のスペカだと思われる。
剣符「ソルジャーオブクロス」
アリスの放った人形がブーメランのように戻ってきて、次波と交差するからクロス。
それ以外にも、ソルジャー(兵隊)・オブ・クロス(十字)とドールクルセイダーとかけているのだろうか。
人形「魂のないフォークダンス」

*東方非想天則 ~ 超弩級ギニョルの謎を追え
槍符「キューティ大千槍」
人形「レミングスパレード」
今週のビックリドッキリメカ。
レミングスとは91年のイギリス産パズルゲーム。
レミングを模した小人達に指示を出し、ノルマの個体数を目的地に送るのがプレイヤーの目的であり、その指示の中には「自爆せよ」というものもある。
人形「セミオートマトン」
オートマトンとは「自動人形」を意味する情報科学の分野における、状態を保持し、入力に対して、状態に応じた出力を行うシステムのことで、複数形はオートマタとなる。
オートマトンの一種である、セルラ・オートマトンを利用したゲームとして、ライフゲームやシムシティが有名だろうか。
弾幕としては、アリスの放った人形が弾幕を数回撃った後に突進するというもの。アリスの人形として特に目立つ動きをしているわけでもないが、弾幕から突進という行動の切り替えが内部的には自動であるということだろうか。
騎士「ドールオブラウンドテーブル」
ドール+ナイツオブラウンドテーブル。
ナイツオブラウンドテーブルとは、アーサー王に仕えた12人の円卓の騎士のこと。
12体の人形が円陣を組んで、手に持った武器で自機を攻撃してくるので、ドールオブラウンドテーブル。
犠牲「スーサイドパクト」
試験中「レベルティターニア」
ティターニアとは、シェイクスピアの歌劇で知られる、妖精王オベロンの妻であり、妖精の女王。
名前はティターン(タイタン)の娘を意味しており、ティターンはギリシア神話の伝説の巨神。
試験中「ゴリアテ人形」
ゴリアテとは旧約聖書のサムエル記に登場するペリシテ人の兵士で、身の丈3m近い巨漢だったと言う。
ゴリアテは羊飼いの少年のダビデの投げた石を受け倒れ、自らの剣に首を刎ねられ命を落とす。
このことから小さいものが大きなものを倒す比喩として用いられる。相手がチルノということもあり、このエピソードを意識したネーミングなのかもしれない。
アリスのスペルの中で初の耐久タイプであり、ゴリアテ人形とアリス本人ともに攻撃から無敵となる。制限時間になると爆発してしまう辺りがまだ「試験中」段階だということだろうか。

 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.201 )
日時: 2018/11/17 19:22
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: no.h0hXA)

 続きです。

*その他

*アリス
 キャラクター(旧作)のモデルとなったのは女神転生の魔人アリスである。二つ名も「死の少女」であった。

 今回の東方怪綺談にはアリスというキャラが出てきます。で、それがどうしたかっていうと、私は最近アリスという言葉をよく耳にします。まぁ、そんな気がしただけ。今回のアリス像はエスプのクローンではなく、六本木のアリス(理解者理解)。女神転生のですよ。ほんとは、ルププパウ(某なかよし不定期連載の(笑))のアリスにする予定だったんですけど・・・余りにシューティングに不向きだったし、曲がね〜。ちょっと暗いからな〜(略)  ー東方怪綺談
 また、常に本(グリモワール)を持っているのは、格闘ゲーム「アシュラブレード」のアリスがモデル。
神主はアリスという名前に幻想をイメージしているとのこと。
(「東方の夜明け」アフターレポートより)

*マーガトロイド
・キム・ニューマン著「ドラキュラ紀元」に登場する吸血鬼ルスヴン郷の仇名。
・49.5リットルのワインボトルがマーガトロイド。
・アガサ・クリスティの推理小説にたびたびマーガトロイドという名前のキャラクターが登場している。
・欧州に実在する(した)古い苗字。ネイティヴにとっては「高慢な上流階級」といった印象のある苗字。
いずれもだが綴りはMargatroid(ローマ字風)ではなくMurgatroyd(英語風)である。
・Marga(マーガレットの短縮形、意味は「光り輝く」)とtroid(troidesのもじり、意味は「トリバネアゲハ」)を組み合わせた造語。
世界各地に蝶が人の死や霊に関連する観念が見られ、幽々子の弾幕に蝶を模したものが多いのも、これに由来する。怪綺談のアリスの二つ名は「死の少女」だった。

*アリスは妖怪版の魔理沙
紅魔郷の時点で既に人間と妖怪がチームを組むという構想(永夜抄)があった。しかし、アリスをいきなり自キャラとして出しても愛着がわかない。そこでまずは敵キャラとして登場させることになり、アリスは妖々夢の3面ボスとして登場することになった。妖々夢のキャラ設定txtのアリスの登場理由が「たまたま通りがかっただけ」と無理がありストーリーと全く関係ないのもそのため。
その際、魔理沙とチームを組むという布石として「妖怪版魔理沙」と紹介されていた。(妖怪版霊夢はもちろん紫)
また、永夜抄において、紫のショットとボムが妖々夢の夢符を意識したものであるように、アリスのショットは恋符を意識したものがあてられた。

*謎めいたキャラクター設定
 東方において設定が曖昧なのはよくあることだが、アリスほど設定がはっきりしないキャラクターも珍しく、核心を突かない程度の曖昧さで特殊な情報をたくさん抱えているため、多くの考察と仮説が存在し、議論され続けている。

*神綺との関係
 二次創作では当たり前のように母娘の関係となっているが、原作での関係は面識があったかすらも不明である。
 赤い魔神であることと、アリスの元ネタが女神転生のアリスであることから、ベリアルとアリスのような関係であるという説や、神綺の弾幕の演出がエスプレイドのガラ婦人と酷似していることから、ガラ婦人とアリスのような関係であるという説などがある。

*紫との関係
 黄昏作品において親しげな会話を交わしていたこと、地霊殿で紫から通信機能つき人形を提供されたこと、求聞史記で活動場所があらゆる場所と書かれたのがアリスと紫のみ、出演作品のシンクロから一部では裏でつるんでいるのでは、と噂されている。

*早苗との関係
 早苗のスペカの一部は、旧作アリスのオマージュである。神主が明言しているのは、『モーゼの奇跡』だけだが『八坂の神風』なども影響を受けているだろう。魔法陣のデザインもほぼ同じ。グリモアの記述も似通っており、この二人の類似性がうかがえる。
 また黄昏作品において、アリスが「霊夢とは大違いね。やっぱり巫女は神様とワンセットだよね」と評すれば、早苗は「凄い数の人形ですね。職人には憧れます」などと素直な憧憬を返している。

*旧作アリスとの関係 
 初登場時の会話、星蓮船で魔界が復活したこと、非想天則でアリスステージの曲として「the Grimoire of Alice」が使用されたことなどから、旧作でのイメージが受け継がれている(神主が意識している)感が強い。
 しかし、「一応同一人物」「旧作の設定は一掃した」などの神主の発言についても「旧作にもアリスというキャラはいたが、発売当初に妖々夢を買ったプレイヤーが全員知っているとは限らないし、Win版に旧作設定が絡むことはないので、知らなくても問題ない。」という意味であるとする意見がある。
 また、東方萃夢想の公式ページでは「紅魔郷以前から登場しているWindows版で霊夢、魔理沙についで歴史のあるキャラ。」と書かれている。
 しかし、上記にある通りアリスはよく設定が変わるキャラクターなので、完全な同一人物とは言い切れないのが現状か。

*旧作を受け継いだと思われる会話

*妖々夢3面
アリス「折角、旧友と出あったというのに、手土産はあんたの命だけかい。」
霊夢「誰があんたみたいな七色魔法莫迦と旧友なのよ。」

魔理沙「温室魔法使いよりはよくないか?」
アリス「都会派魔法使いよ。」
魔理沙「あー?辺境へようこそだな。」
アリス「田舎の春は寒くて嫌ねぇ。」


魔界は怪綺談(と星蓮船)6面の背景にビル街らしきものが見えることや、観光業者(第三次産業)が成立していることから、幻想郷よりも高度な文明を持った世界であると考察されている。アリスは本当に都会派なのかもしれない。

東方キャラクターズ17 「秦こころ」  ( No.202 )
日時: 2018/11/17 19:42
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: G2HPMwNI)

*秦こころとは:ZUN(上海アリス幻樂団)制作の弾幕STG「東方Project」作品に登場するキャラクターである。初出は妖々夢。東方Project第13.5弾『東方心綺楼』が初出。

*設定

*種族 

 面霊気(付喪神)

*出演作品

 東方心綺楼(ラスボス・プレイヤーキャラ)、東方鈴奈庵(第10話「暗黒の伝統芸能 前編」、第11話「暗黒の伝統芸能 後編」)、東方深秘録・東方憑依華(プレイヤーキャラ)

*二つ名

 表情豊かなポーカーフェイス(心) 戦慄せよ!悪夢の能面女(深) 能面で感情的な面霊気(憑)

*能力

 感情を操る程度の能力

*テーマ曲
 
 亡失のエモーション


*概要

 東方Project第13.5弾『東方心綺楼』及び第14.5弾『東方深秘録』に登場するキャラクター。『東方心綺楼』のラスボス。以後もゲーム作品をはじめ各書籍作品等にも登場してる。

 多数の面を周りに浮かべた少女。これらの面は彼女の感情を司り、被った面によってその性格は様々に変化する。が、こころ自身の表情は全く動かず、例えば戦闘勝利時は勝利ポーズをとりながらも立ち絵ドット絵共に無表情であり、中々シュールな絵面である。しかし二つ名の通り台詞の方でははっきりと感情が出ており、狸や仏像の真似(表情だけ)をするなど子供っぽい節も見られる。無表情のままだが、泣く・汗をかくといったことはできる。

 面は66種類あるそうだが、主に喜怒哀楽のものが使われる。付けた面によって口調が変わるが、基本的に一人称は「私」。ただし面の集合体的な意識があるのか、ときどき「我々」になることがある。

 周囲の面以外にこれといった装備はないものの、戦闘においては面を操作した攻撃・光球状の弾幕・霊力で作ったと思しき青白い扇子や薙刀を披露している。心綺楼内では最終的に作中最強のキャラとなる。

 お面の付喪神故か能楽は趣味兼特技らしい。一輪から「能楽を見たい」という趣旨の発言を受けた時は嬉しそうな様子を見せていた。また博麗神社で能楽を披露し、参拝客を大きく増やすなどの功績も上げている。これらだけでなく暗黒能楽(「モンキーポゼッション」)なる奥義をちらつかせるなど、戦闘でも能楽に関連した攻撃を行う。



*東方心綺楼

 普段はただの静かな付喪神なのだが、面の1つである『希望の面』が失われ、能力が暴走。その結果幻想郷の人々から希望の感情が失われ、刹那的な快楽を求めるようになったことで『心綺楼』の騒動が発生した。

 感情が失われた丑三つ時、無表情の人間が里を徘徊する最終面で、希望(信仰)を集めてきたプレイヤーキャラクターから希望の面を奪うべく襲い掛かってくる。

 今回の異変の元凶なのだが、異変が起きたのは悪意からではなく希望の面の紛失が原因の不可抗力であったため、本人にとっては耐え難い状況であり、自分の過失を自分で鎮めようとしている。

 この時は暴走による影響下にあり、本来の安定した状態の彼女は感情がバランスを取り合い、何事にも興味を示さないひっそりとした付喪神らしい。しかし暴走状態のほうが人間くさいとも言え、本人も完全な状態となり物言わぬ道具に戻ることを恐れている節がある。

 本人は気づいていないが、実は希望の面は地割れの中に落としてしまっており、その後こいしが回収している。

*後日談

 新しい希望の面を手に入れた後は、マミゾウのアドバイスを受けて無表情だった自分自身に感情を身につけ能力を安定させるべく各地を回ることに。
 しかし最初に出会った一輪の発言の影響をモロに受けた結果、開口一番「私と最強の称号を賭けて闘え!」と言い放ち問答無用で相手に飛びかかっていくというどこぞの氷精のような行動をとるようになってしまった。アホの子キャラが定着しつつある布都からも「明るくなったが知性が落ちた気がする」などと言われる始末。

 以前に決闘の舞台となった各所を回り、そこで先述のような勇ましい文句とともに、かつて人々や妖怪を熱狂させた人物たちと華やかに大胆に、文字どおりの舞い踊る戦いを披露したため観戦者たちも以前宗教家たちの決闘を見ていた時のような熱さでこころたちの戦いを観戦している。
また、こころがすべての場所を回りきらないうちから追っかけのファンも付いている(文々。新聞、『心綺楼』)様子である他、こころ自身も決闘を楽しんでいた。
 そしてこの流れが徐々に後述の『心綺楼』以後の神楽ブームへと発展していった模様である。

 その中、人々の感情を乱していたのは宗教家達ではないかと気付き、霊夢、白蓮、神子の3人を感情を乱す元凶とみなし、3人まとめて襲いかかるという暴挙に出る。流石の霊夢も1対3という相手が不利になるような状況には抵抗感を感じ、1対1で戦わないかと提案するも、こころが「怖気づいたか」と提案を却下したため、結局3人で戦うことになった。

 その後はこころの精神安定のために博麗神社で能楽を始めた。
 当初は天狗の戯書である山怪散楽図にある「仮面喪心舞 暗黒能楽」を真似て舞っていた(マミゾウの想像では「 どこかでそれを見てふざけて真似しているだけ 」)ものの、人間の里の人間達には能楽自体が難しすぎて逆に不安になってくるとのことで、誰にでもわかりやすい演目になるようマミゾウとともに新たな演目を作り上げる。
 そこで東方心綺楼で繰り広げられた宗教大戦をモチーフにした新しい演目『心綺楼』を披露した。
 『心綺楼』は語り口調でわかりやすくまた滑稽なものであり、霊夢を始めとした実在の宗教家達を大袈裟にデフォルメした演技を見られる度に観客は笑いを漏らしたそうで、意味不明の伝統芸能から脱却した新しい能楽の先駆けとなった。

この奉納神楽は夏の間続き、神社の儲けにも繋がったという。

 いったん区切ります。

スカートが変態的ですね。 ( No.203 )
日時: 2018/11/17 19:46
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: G2HPMwNI)

 続きです。

*東方深秘録・東方憑依華

 様々な都市伝説の影響受けてしまい口裂け女に成り切ろうと、出会う人物全員に「アタシ、キレイ?」と聞いて回る。
 その結果、新たなオカルトボールを生み出してしまい、さらには自身を口裂け女だと思い込み始めてしまう。
 にとりのお陰で、面霊気だと思い出せたが完全には抜け切れておらず、しかも口裂け女の知識も中途半端だったため、今度からは質問しないで襲いかかろうという結論に至ってしまった。
 その最初の犠牲者がこの人だった。

 『憑依華』でも引き続き口裂け女の都市伝説とかかわりを持っており、本作ではにとりとの完全憑依コンビを通して他者の感情と相手のコンビの間にある感情の交流の様を鋭敏に察知するという能力を披露した。本人によれば、「 感情を理論的に覚えた結果 他人の感情が読めるようになった 」とのこと。例えばとある二人に共通するものとして「 脳みそ空っぽ気持ちいいぃぃ 」(原文ママ)といった感情があると分析している。人工での完全憑依の再現を目指すにとりにとって二者間の感情の共有というこころの知見と分析は役に立つものだった。
 一方で神子からは「 精神的に油断していそうな奴 」と評される場面もある。通りがかりに完全憑依されたりと、とばっちりをうけることも。



*各書籍作品

 こころは複数の書籍作品でもその登場が見られており、先述の『心綺楼』以後の博麗神社での奉納神楽は『東方鈴奈庵』でも関連エピソードが語られている。櫓など特別に設定された場所で踊るばかりでなく人々の集いがあれば往来でも扇を広げるなどのポーズをとることもある様子も描かれており、例えば『東方茨歌仙』では博麗神社のお祭りにこころの姿を見ることができる。

 またこころは先の異変以後も新たな演目を生み出しており、例えば「文々春新報」(創刊号)は「 現代暗黒能楽の最新作 」として「 恋する人形焼き 」が公開されたことを紹介している(『東方文果真報』)。この演目は自身を構成する「 六十六のお面 」から選りすぐった「 四十八 」の面による「 KKR48 」というユニットによって披露される。お面も各々リボンや花冠、星やハートのマークなどで飾り付けられている。
 文々春新報は演目の心を震わせるストーリー展開とそれを表現するこころの無表情さの対比に触れつつ、公演を絶賛している。
 この際「 撮影 」されたと思われる同誌面掲載のこころの写真では、実際の『文果真報』が発表された2017年当時に人気を博したとあるダンスを彷彿とさせるポーズがみられている。もちろん無表情。だが誌面の通り、それ故の奥深さがある。



*容姿

 夜目では薄紫色がかって見えるピンク色のロングヘアに、同じ色の瞳と睫毛。
 服装は青のチェック柄の上着に長いバルーンスカート。上着には胸元に桃色のリボン、前面に赤の星、黄の丸、緑の三角、紫のバツのボタンが付いている。ちなみに、登場時のモーションでは、この上着がめくれてへそチラしていることがわかる。
 スカートを囲む顔のような模様は穴になっており、よく見ると足が覗いている。また靴には左右で違う色のリボンが付いている。
立ち絵では常に面を顔からずらして着用しており、着けている面からは常に赤の面紐がなびいている(結んではいない)。

*面

 立ち絵では能面を付け替えながら会話しており、その時に被っているものに対応して口調が変化している。戦闘中は3つの面が周囲に浮いている他、技によっては獅子舞の獅子頭や赤頭の付いた「顰」なども用いる。

*種類
女 平静なとき。落ち着いた口調。
福の神/翁 嬉しいとき(喜)。フレンドリーな口調。二つの面の差異は不明
般若 腹立たしいとき(怒)。語尾に「!」が付く荒々しい口調。
姥 悲しいとき(哀)。よく「・・・」が挟まる弱々しい口調。
火男 陽気なとき(楽)。語尾に「♪」が付くことがある。肘鉄を喰らわす時もこの面らしい・・・。
猿 困ったとき。
大飛出 驚いたとき。
狐 真剣なとき。やや尊大でシリアスな口調。
蝉丸 泣いている時。口調は不明。少し割れていて、額部分に絆創膏が貼られている。
狸 悪徳詐欺をするときの表情。画像は存在せずマミゾウのセリフより。
これらの面も含めて全部で66種類あるそうだが、周囲に浮いている面の中に天狗面や、も確認できる。

*スカートの色

 『心綺楼』Ver1.20にて対戦キャラクターとして使用可能になった際、特技「変幻自在の感情移入」により各スキルカード使用時に対応する感情に合わせてスカートの色が変化するようになった。
 初期状態及び感情解除時には桃色、感情「喜」時は緑色(=道教)、「憂」時は青色(=神道)、「怒」時は暗い赤色(=仏教)となる。



スキルカード
吼怒の妖狐面

狐の面を被り、狐型の霊気を纏って突進する。

怒声の大蜘蛛面
赤頭の付いた顰を被り、両手から糸を出し、相手を拘束する。
憂嘆の長壁面
泥眼の面が周囲に現れ、敵意あるものに襲いかかる。
憂心の鬼婆面
生成の面を放ち待機させる。呼び戻しの際、経路上の相手を攻撃しながら戻る。
歓喜の獅子面
獅子頭を被り、口から炎を吐く。
狂喜の火男面
火男の面を被り、扇を構えて踊りだす。喜びの余り花火が打ち上がる。
こころのルーレット
面を装着して自らの感情を変化させる。
美的カウンター
1ラウンドに一回だけ使えるカウンター攻撃

 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.204 )
日時: 2018/11/17 19:49
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: G2HPMwNI)

 続きです。


*スペルカード

ストーリーモードCPU専用
憂符「憂き世は憂しの小車」

 霊気を纏った姥の面を夢想封印のようにして相手めがけ放つ技。

喜符「昂揚の神楽獅子」
 
 獅子頭を被り、口から凄まじい勢いの炎を発射して攻撃する技。炎と共に周囲に火炎弾も撒き散らす。

怒符「怒れる忌狼の面」

 狼状の霊気を体に纏い、相手めがけ何度も急降下の体当たりをかまして攻撃する技。

「モンキーポゼッション」

 ラストスペル。発動後すぐに画面中央に素早く移動し、その後踊りながら周囲に大型のエネルギー弾を放って攻撃する。

口裂けの感情

 面をまき散らしながら姿を消し、面が集まった場所に姿をあらわす弾幕。


*プレイヤー専用

怒面「怒れる忌狼の面」

 狼状の霊気を体に纏い、感情任せに相手に突進をかます技。『怒符』の方の忌狼の面とは違って急降下の体当たりでは無く、操作が出来る。

憂面「杞人地を憂う」

 お面を相手に放ち、その後霊気を纏ったお面が下から上へと激しく流れていき、相手をその流れに飲み込んで攻撃する技。

*憑依「喜怒哀楽ポゼッション」

 感情の波動を周囲に放って攻撃する技。精神をかき乱す効果があり、喰らうとこころの特技ケージの状態(喜・憂・怒)によって勝手に移動する、歩きがダッシュになるなど異なった状態異常が発生する。

「仮面喪心舞_暗黒能楽」

 ラストワード。能楽を舞うようにして相手を叩きのめし、最後に薙刀でとどめの一撃を加える。

これでもアタシ、キレイよね?

 怪ラストワード。黒いオーラ的な何かを対戦相手にぶつけ、身につけたマスクを取り払って現れた素顔(正確には般若の面。)に相手は恐れおののきダメージを受ける。

 スペルブレイクした際には周りの面が全て吹っ飛び、頭を抱える仕草をする。

*由来

 「面霊気」とは付喪神の一種で、江戸時代の鳥山石燕による「百器徒然袋」に登場する妖怪。
聖徳太子の時代、豪族の秦河勝によって作られた面から生まれたものだという。
 河勝は「日本書紀」において「常世神」を崇める宗教団体を討伐したことで「神の中の神」と畏れられたという逸話がある。
 また芸能の祖とされた人物であり、面の結び紐を締めておらず、長く垂らしているのは「百器徒然袋」の描写と同様。
 室町時代の能楽の大家である世阿弥の著書「風姿花伝」では、河勝は太子から六十六の自作の面を与えられたとあり、実際には聖徳太子の面の妖怪ということになるが…?
 そして、ついに東方天空璋で秦河勝と同一視されている摩多羅神である、摩多羅隠岐奈が登場した。彼女の台詞やスペルカードでも、秦河勝や暗黒能楽に触れている。

 小傘やメディスンと同じ付喪神であるが、投棄物の付喪神である彼女らと違い、こころの面は前述の通り神楽という一種の呪術に利用された千数百年前の代物であり、しかも製作者の知名度まであるとなると、付喪神という概念からすればかなりのエリートであると考えられる。というか、これを超える付喪神はそれこそ国宝レベルの品物の付喪神でないとありえないだろう。

 それにしても飛鳥時代(7世紀)から室町時代(15世紀)を経て江戸時代(18世紀)に語られた妖怪ということは、つまり誕生までに1100年もの時間が経過しており、さらに300年後の現代にも彼女がいるのである。なんとも歴史の壮大さを感じさせるキャラクターである。


東方キャラクターズ18 「レミリア」 ( No.205 )
日時: 2018/11/17 19:59
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: G2HPMwNI)

*レミリアとは:フルネームをレミリア・スカーレット。ZUN(上海アリス幻樂団)制作の弾幕STG「東方Project」作品に登場するキャラクターである。初出は紅魔郷。

*概要

*種族
 
 吸血鬼

*二つ名

 永遠に紅い幼き月(紅、緋)・紅い悪魔(永、求)・永遠に赤い幼き月(萃)紅色の世界(文)・濃霧の吸血鬼(緋)・紅色のノクターナルデビル(鈴)

*能力

 運命を操る程度の能力

*危険度

 極高

*人間友好度

 極低

*主な活動場所

 紅魔館近辺

*登場作品

 紅魔郷 6面ボス・萃夢想 自機・永夜抄 自機(咲夜のサポート)・緋想天 自機 文花帖 LEVEL 7・非想天則 自機・弾アマ 最終日

*テーマ曲

 亡き王女の為のセプテット

※ただし危険度・人間友好度等の評価は作中登場人物の稗田阿求による。

 レミリア・スカーレット(Remilia Scarlet)は、東方紅魔郷の舞台、紅魔館の主で、約500年以上の歳月を生きてきた吸血鬼の少女。
 フランドール・スカーレットという5歳下の妹がいる。

 吸血鬼としては少食で、人間から多量の血が吸えない。また、吸い切れない血液をこぼして服を真っ赤に染めるため「スカーレットデビル(紅い悪魔)」と呼ばれている。
また、幻想郷では億単位の年齢である八意永琳や(推定)170万歳以上の因幡てゐを始めとし1000歳や500歳を軽く超える妖怪たちがザラに居るため、500歳を数える彼女はお子様扱いされることもある。

 呼び名としてはレミリアが一般的。
 身内では友人のパチュリー・ノーレッジからはレミィと愛称で呼ばれるほか、部下で館のメイド長十六夜咲夜、同じく部下で館の門番を勤める紅美鈴からはお嬢様と呼ばれている。
 妹のフランドール・スカーレットからは「お姉様」と呼ばれているが、陰で「あいつ」呼ばわりされることもある。
 東方紅魔郷の異変である「紅霧異変」の原因。

 永夜抄エンディングではロケットを製造して月へ行くことを目論んでおり、文花帖ではそのための材料を咲夜に集めさせようとしていたことが明らかになった。
 このときは製造に至らなかったが、儚月抄では八雲紫から八雲藍を通して月の都へ忍び込む計画を持ち出されたことで「月」への憧れが再燃。この提案には同調しなかったもののこれとは別に自力で月の都に向かうことを計画し、咲夜にロケットに関する資料を集めさせ、パチュリーにはロケット本体を製造させた。

 紅魔郷6面初登場時、その赤い月をバックにしたステージ演出と魅力的な台詞回しで高い人気を獲得した。だが、それ以降再登場する度に幼い性格を露見してしまうことがあり、そのカリスマ性の急暴落ぶりは俗に「カリスマブレイク」と呼ばれる。
 ただし彼女のカリスマは本人の人格ではなく吸血鬼という種族に対する畏怖の面が強いため、その意味ではカリスマを失うことにはならない。

*種族

*吸血鬼

 元々はブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』に端を発する悪魔である。幻想郷の歴史では比較的浅い妖怪(初めて現われてから数百年程度)であるが、その中で最も強大な力を持ち、今や幻想郷のパワーバランスの一つを担っている。

 昼間は住処で大人しく暮らし、日が沈むと暴れ出す夜の帝王。主な食事は人間の血液である。血を吸い尽くされた人間は死ぬ事も幽霊になる事も出来ず、ゾンビとなって暫く動いた後に日光で消滅する。
 眼にも止まらぬスピード、岩をも砕くパワー、思い通り悪魔を操る魔法力と言った反則的な身体能力を持ち、小手先のテクニックを無視する。日光に弱くても、肉体も非常に頑丈に出来ており、蝙蝠一匹分でも残れば、いつでも再生可能である。
(東方萃夢想の上海アリス通信.txt)

 東方求聞史紀によれば、吸血鬼は驚異的な身体能力と魔力を誇り、樹齢千年を超える大木を片手で掴んで持ち上げ、瞬きする間に人間の里を駆け抜け、一声掛けるだけで大量の悪魔を召還し、自らを大量の蝙蝠に分解し、さらには霧状にまで細かくし何処にでも入り込み、頭以外が吹き飛ぶ怪我を負っても一晩で元通りになるという。
 儚月抄ではとある魔法によって焼けた右手を即座に治癒していた。ただしその強さに比例して数多くの弱点も挙げられている。
 日光に弱い、流れ水を渡れない、にんにくは苦手、鰯の頭なんて持っての他、と散々だが、十字架には強い。というか彼女は、何でそんなもんにやられなきゃいけないのか常々疑問に思っている。武器は蝙蝠と矢。蝙蝠は無尽蔵に湧く。
(東方永夜抄のManual)

 この内流れ水やにんにく・鰯の頭・折った柊の枝・炒り豆は吸血鬼が「鬼」でもあるという事が理由である。ただ、パチュリーは、こういった強大な妖怪の常として、最大の弱点を隠すために小さな弱点をわざと曝しているのではないかと考察しており、まだまだ不透明な部分はある。

*補足:求聞史紀後半部分の「独白」によれば、同書の資料は妖怪からの「もっと自分を強そうに書いてくれ」「こういう能力持ってるけどどう?」等といったアピールが多い(どの妖怪からアピールがあったのかについては公式の説明・設定がない)。
 また筆者である稗田阿求は、過去の資料から得た情報と自らの予想とを交えて書いているため、設定txtや他の書籍と異なり信頼性に欠ける点がある。

*容姿・服装

 青みがかった銀髪(ウェーブのかかったミディアム~セミロング程度)、もしくは水色の混じった青髪に真紅の瞳。身長は魔理沙や妖夢などよりさらに低い。人間で言えば10歳にも満たないような背の高さだが、背中に大きな翼(通称悪魔羽)を持つためシルエットは大きい。
 ナイトキャップを被っている。(通称ドアノブカバー。実際描く時にドアノブを模写すれば巧く描けたりする)。色は白の強いピンクで、周囲を赤いリボンで締めている。結び目は右側で、白い線が一本入っている。
 衣服は、帽子に倣ったピンク色。太い赤い線が入り、レースがついた襟。三角形に並んだ三つの赤い点がある。両袖は短くふっくらと膨らんでおり、袖口には赤いリボンを蝶々で結んである。左腕には赤線が通ったレースを巻いている。
 小さなボタンで、レースの服を真ん中でつなぎ止めている。一番上にはS字状の装飾があるが、永夜抄時の衣装では付いていない。
腰のところで赤い紐で結んでいる。その紐はそのまま後ろに行き、先端が広がって体の脇から覗かせている。スカートは踝辺りまで届く長さ。これにもやはり赤い紐が通っている。

 東方香霖堂では少しデザインが違う。また東方儚月抄では紅魔館で開催したパーティにてドレス姿も披露している他、先述の帽子を脱いでその代わりに頭巾をかぶる様子も見られる。

 一旦区切ります。

うーうーうーうー ( No.206 )
日時: 2018/11/17 20:03
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: G2HPMwNI)

 続きです。

*性格

 トランシルヴァニアのワラキア公国(現:ルーマニア南部)君主ヴラド・ツェペシュ(ドラキュラのモデルないし、吸血鬼の始祖)の末裔を名乗ったりしている。ちなみにスペルカードにも彼の名を冠した物があるが、実際の血縁関係にはない。

 その本質は尊大かつ我が儘で、非常に飽きっぽいという見た目通り少し幼い思考。常日頃から退屈しており、気紛れで突拍子も無い事を思いついては周りを振り回している。
 公式には他人との関係はあまり良くないとされていて、東方永夜抄の「キャラ設定.txt」では"吸血鬼含む悪魔は、人間からも妖怪からも無条件で嫌われる種族"東方萃夢想の「上海アリス通信.txt」では”強大過ぎる程強大なので、周りは良い迷惑である。”(阿求評による)東方求聞史紀でも"人間だけではなく、妖怪に対しても友好度は低い"と書かれている。

 しかし求聞史紀では"同時に彼我の能力差を分析する洞察力も持ち合わせる"とされ、東方儚月抄ではその行動目標に月の都の侵略を掲げつつも、必ずしもその言葉一辺倒の思いではなかったことが小説版にて語られている。

 その所為か、他人と平等に接する霊夢とは紅魔郷エンディングで絡んだり、神社に遊びに行ったり、儚月抄で月旅行に協力してくれたお礼に霊夢を自作の海(室内プール)に誘おうとしたりするなどといった姿が見受けられる。
 月旅行には魔理沙も同行しており、その行程全体を通して折に触れては悪態をつきあいつつじゃれあうなど仲の良い様子が伺える。

 東方茨歌仙では紅魔館に下働きとして住みついたホフゴブリンをこき使う様子が描かれている他、東方鈴奈庵ではいずこからかペットとしてチュパカブラ(当初レミリアらは別の名前で呼んでいた)を手に入れている。
 ホフゴブリンの方は怒鳴られたり踏みつけられたりとなかなかに散々な様子であるが、チュパカブラの方は大変可愛がっている模様で、とある夜の宴会ではこのことを霊夢に楽しそうに語っている。
 曰く、その可愛さの由来は「珍しさ」にも多分に関係しているようである。

 また茨歌仙ではとある日の博麗神社の宴会の際には食(お酒)にまつわる嗜好の一端が語られた他、同宴会にて「茨木の百薬枡」でお酒を飲んだらしく、翌日には咲夜とともにその影響が出ていた可能性が示唆されている。

*能力

運命を操る程度の能力

 現在の世界観での初作品である紅魔郷から登場するキャラクターであるが、この能力が明確に使われた事はまだ無いため、どのような能力かはイマイチ不明である。
 文花帖によれば"周りにいると数奇な運命を辿るようになり、一声掛けられただけで、そこを境に生活が大きく変化することもある"と言い、珍しいものに出会う率が高くなるらしい。
 怪我をして倒れていた者を紅魔館の誰かが助けたことがあったらしいが、この場合は"のたれ死ぬ筈の運命を、別の運命に変えられた可能性もある"とされている(変えられた運命次第では、人妖になってしまう事もあるという)。
 このように、「運命」などという実体のない不確定要素を任されたためか、この能力を自力で行使できない可能性が高い。

*未来予知

 最も具体的で説得力が高い説。
 妹のフランドールは、レミリアの能力は将来の出来事が判るというものらしいと語ったが、それは「あいつ(レミリア)の口癖」であって判る振りをしているだけだとも言っている。

*スペルカード

東方紅魔郷

天罰「スターオブダビデ」     


神罰「幼きデーモンロード」      
◯ ◯

冥符「紅色の冥界」          


獄符「千本の針の山」         
◯ ◯

呪詛「ブラド・ツェペシュの呪い」


神術「吸血鬼幻想」       
◯ ◯

紅符「スカーレットシュート」  


紅符「スカーレットマイスタ」  
◯ ◯

「レッドマジック」      


「紅色の幻想郷」          
◯ ◯




東方萃夢想

自機


スペルカード名

備考


紅符「不夜城レッド」


紅魔「スカーレットデビル」


必殺「ハートブレイク」


神槍「スピア・ザ・グングニル」


夜符「デーモンキングクレイドル」


夜王「ドラキュラクレイドル」





CPU限定


スペルカード名

備考


符の壱「バッドレディスクランブル」


符の弐「マイハートブレイク」


符の参「ヘルカタストロフィ」


夜符「クイーン・オブ・ミッドナイト」


「レッドマジック」





東方永夜抄


スペルカード名

備考


紅符「不夜城レッド」


紅魔「スカーレットデビル」


「スカーレットディスティニー」
ラストワード




東方文花帖


スペルカード名

ステージ

備考


魔符「全世界ナイトメア」
LEVEL7 SCENE2

紅符「ブラッディマジックスクウェア」
LEVEL7 SCENE4

紅蝙蝠「ヴァンピリッシュナイト」
LEVEL7 SCENE6

神鬼「レミリアストーカー」
LEVEL7 SCENE8




東方緋想天

デッキ


スペルカード名

cost

備考


必殺「ハートブレイク」
cost2

夜符「デーモンキングクレイドル」
cost2

紅符「不夜城レッド」
cost3

夜符「バッドレディスクランブル」
cost3

運命「ミゼラブルフェイト」
cost3

神槍「スピア・ザ・グングニル」
cost4

夜王「ドラキュラクレイドル」
cost5

紅魔「スカーレットデビル」
cost5




ストーリーモードCPU


スペルカード名

備考


神鬼「レミリアストーカー」


夜符「ボンバードナイト」


蝙蝠「ヴァンパイアスウィープ」


運命「ミゼラブルフェイト」





東方非想天則

デッキ


スペルカード名

cost

備考


必殺「ハートブレイク」
cost2

夜符「デーモンキングクレイドル」
cost2

紅符「不夜城レッド」
cost3

夜符「バッドレディスクランブル」
cost3

運命「ミゼラブルフェイト」
cost3

神槍「スピア・ザ・グングニル」
cost4

「ミレニアムの悪魔」
cost4

悪魔「レミリアストレッチ」
cost4

夜王「ドラキュラクレイドル」
cost5

紅魔「スカーレットデビル」
cost5




弾幕アマノジャク


スペルカード名

ステージ

備考


「フィットフルナイトメア」
10日目 シーン4

「きゅうけつ鬼ごっこ」
10日目 シーン9


 一旦区切ります。

Re: 私室 ( No.207 )
日時: 2018/11/17 20:04
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: G2HPMwNI)

 続きです。

*備考

 吸血鬼だが昼間に出歩いている事も多く、いつ寝ているのかは不明。最近では夜に寝ているのではor寝ていないなどと噂されている。
 吸血鬼らしく身体能力が高いが弱点は多い。力技を使う事が嫌いらしいが、儚月抄では綿月依姫とのスペルカード戦にて体術を多用していたらしく、依姫からは「体当たりばかりじゃなくてスペルカードを使ってみたら?」と挑発されている。
 この種族に起因する弱点上、緋想天のメインストーリーに関わることが出来なかった。 緋想天の文ルートにある「ぎゃおー! たーべちゃうぞー!」は紅魔館への(武力行使の上での)潜入取材を行った文との漫才とも言える掛け合いの中で生じた迷言。文は「これが伝説のモケーレムベンベの姿なのでしょうか!」と返したが、レミリア当人はモケーレムベンベのことを知らなかった。もっともこのつぎに文が「今日は乗ってきた方ですね」とも言っていることから、度々このような漫才めいたやりとりを行っているのかもしれない。

 東方鈴奈庵(読み切り)では、とある問題の解決のお礼として本居小鈴に御礼状をしたためているが、この書簡を横から覗いた阿求によれば、英語で筆記されていたようである。
 2012年現在、東方wikiの人気投票においては、直近5回の投票で5位が3回、4位が2回と、非常に高い順位を誇っている。ただし従者である咲夜には長らく負け続けている。
 好物はB型の血液と納豆。炒り豆は触れると火傷する弱点だが、豆自体は問題がない。
 流水は吸血鬼の典型的な弱点だが、流れてなければプールも平気。
 紅魔郷発表時点(2003年)でちょうど500歳だとすると、ノストラダムスと同い年というのはちょっとしたトリビア。



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