雑談掲示板
- 【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
- 日時: 2019/03/25 17:31
- 名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)
皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。
こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。
主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。
荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。
※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。
〜書いてる小説リスト〜
●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)
~創作イラスト紹介~
●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)
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Re: 【暫定】~ヴァルキュリア開発計画~ ( No.10 )
- 日時: 2018/08/24 17:15
- 名前: 名無しのアキラ (ID: r.jVLD5k)
創作メモ
急に現れた3人に、部屋の空気は一瞬凍りついた。天使のエリアスは黒衣の少女グラエキアを守るように一歩前に出て、武器商人のミヤギは思わず傍のスーツケースを抱えて盾にしながら二、三歩下がってる距離を取る。
レジスタンスの実質副長であるアミラは武器であるチャクラムを手に取り、そして最期の緑を基調とした服に身を包み、壁に寄りかかりながらその様子を見ていた少年はーー
「ーーうーん、なんでもいいだけどさ。“あいさつ”ぐらいしたらどうだい?」
首からぶら下げた魔法の触媒である金色のルービックが特徴の少年ーーリクセスは、余裕ありげにあくびをしながら呟いた。
その言葉に、スーツ姿の巨体が最初に動いた。
「これは失敬!あいさつが遅れてしまったね。わたしはスター=アナツメルツ、私も異界人なんだ。今宵は突然押しかけてすまなかったね」
スーツの大男「スター」は右手を胸に当てながら、反対側の左手でジェスチャーも混ぜながら軽く会釈した。見た目に反して、とても紳士的な振る舞いだった。
「......ふん、まあこうでもしなきゃ、ここには入れないだろうしな......“こいつ”が居るからな」
「なんと!ここに入れてもらえなかったのは、私のせいですと!?」
スターに引き続き、黒髪の少年も、隣にいる白いクラゲみたいなのを横目で見ながら喋り出す。ちなみにこのクラゲみたいなのは、声や喋り方から、中年の男性なのだろうか。
まあ前の2人だけならまだしも、このでっかいクラゲみたいなのがドアの前に居たら、誰だって中に入れたくはなくなるだろう。
黒髪の少年が「そりゃ、そうだろうな...」と冷たく言い放つ中、スターがもう一歩前に出てきて、アミラと正対する。とりあえず敵意が無いことを確認したアミラは、手にしたチャクラムを腰のホルスターに戻した。
「まあ察するにさ、お目当は“これ”だよね?」
壁に寄りかかっていたリクセスが、テーブルの上にある棺を指差しながらスターに尋ねた。
「まったくその通り!いやぁ先に言わせて申し訳ないね。それで今の話、是非ともわたし達にも聞かせてくれないかな?」
スターは本当に馬鹿が付くほどの紳士的な人だった。一体どんな世界から来た異界人なのだろうか、職業からなにから、見た目からは予想できない。
「ーーって事だけど、どうするの?アミラちゃん?まあ、隠した所でお互いに何もメリットは無いし、もう一度ミヤギさんに説明して貰ったら?」
リクセスが今の指揮官であるアミラへ視線を送った。それに合わせて、部屋中の視線が彼女に集まった。スターと黒髪の少年、そしてクラゲみたいなのもそうだ。3人とも、まるで「彼女がリーダーなのか?」と言わんばかりの表情だ。
アミラは「え、えっと......そうですね......」と呟くも、即答はしなかった。彼女も元はラヴォンの右腕であり、その指揮能力は本物だ。リーダーとしての気質もある。思考を巡らせて状況を整理し、最適の答えを出す......とはいえ、その答えにたどり着くにはそこまで時間は掛からなかった。あらゆるリスクを想定しても、とりあえずこの新入り3人をこの拠点に入れ、しかも今の状況を話した所で、戦線にはなんの問題もないと答えが出たのだ。
「......よし、では、ミヤギさん。もう一度、今のお話をスターさん達にもして頂けませんか?」
「ーーええ、まあ貴方が言うなら、そうしますけど」
ミヤギは盾にしていたスーツケースを床に置き、ネクタイを少し緩めながら、3人を不審そうに見つめながら返事をした。まさに「大丈夫なのか、こいつら?」と言わんばかりの目つきだ。
同じく異界人のミヤギには特別な能力などは無いものの、ビジネスマンとしての才能は本物だ。ていうか、召喚させる世界さえ違ってれば、間違いなく巨額の富を得てるような大物である。人を見る目や取引、計画性において、彼の右に出る者は居ない。彼が敵側に付かなかったのは、本当に幸いだった。
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