雑談掲示板
- 私室
- 日時: 2018/11/17 20:05
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 3zeF8rO.)
*当スレは、自分語りや資料掲載を中心にしていきたいと思います。結構、知ってる人がそういうことやってるので、触発されました! 雑談掲示板のスレなので、雑談も勿論可能です!
まずは、おはようございます。こんにちわ、こんばんわ♪ 始めましての方も、私を知っている方も気軽に——とは言っても上記内容を護って——お声をかけてくださいね。
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3レスで〆たいお年頃 ( No.103 )
- 日時: 2018/02/04 07:26
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: sWxtpW9E)
続きです(色々、略
*兵器産業における戦車
*工業製品
現代の戦車は開発・製造に高度な専門技術と産業基盤が要求される工業製品である。強力なエンジンと走行装置、特殊な複合装甲とそれを支えるための強固な構造体、高い加工精度を要する戦車砲と砲弾、それを正確に操る精密な火器管制用の光学電子機器と情報処理装置、通信機器、そして乗員を護る空調換気装置。こうした数多くの要素の1つでも欠けていれば優秀な戦車は産み出せない。自国のみで近代的な戦車を開発し生産まで行えるのは先進工業国に限られているが、21世紀に入ってからは、戦車は1両の陸上車両単体での戦闘能力だけでなく複数の同種・異種の車両や航空機、人工衛星とも連携した戦闘が求められるようになっており、先進工業国の中でもさらに限られた数ヶ国だけが開発と生産を行っているのが現状である。
そのために戦車配備を欲しながらも工業力に乏しい国は他国から戦車を購入せざるを得ず、戦車生産国はこういった国々へ輸出することによって経済的利益や量産効果による調達価格の低減と共に、軍事・政治的影響力の確保を図ろうとする。兵器メーカーが仕入れ専用の車輌開発を行う場合もある。
発展途上国においては旧式戦車であっても貴重な戦力であり、半ば放棄されたようなスクラップでも火力支援用途で投入されることが多い。これらの戦車は原型を留めないほど改修されて現地で使用されており、砲塔を地面に埋めてトーチカ代わりにしたり、トラックやトレーラーに砲塔を移植するなど強引な改造をされる例が後を絶たない。これら戦車のスクラップも発展途上国では価値ある中古商品として取引され続けており、退役した戦車をこれらの国々に売り払う軍も少なくない。
*近代化改修
現代型の最新戦車は、鋼鉄の塊であると同時に高度情報機器や精密機器の塊でもあるため高価であり、ある程度の数を購入するにはかなりの軍事予算を必要とする。
東西冷戦期には、ヨーロッパで対峙していた東側と西側の陣営各国だけでなく世界中の多くの国々が陸上戦闘での主戦力となる戦車を100輌単位から1,000輌単位で保有していたが、冷戦終結後は脅威の減少に伴う軍事費の削減によって、徐々に旧式化する大量の保有戦車を次世代型の新たな戦車に置き換えるだけの予算は与えられなくなった。
先進国の軍隊が限られた軍事予算を有効利用するには、それまで、アフリカ諸国のような軍事予算の限られた国の軍隊が、旧式化した先進国の中古の陸上兵器を小さな改修によって実用的な兵器として購入していたように、先進各国が保有している多くの戦車に対して、車体はそのままに追加の装甲や最新電子装置などの付加や交換による能力向上と寿命延長措置が計られることも行われている。こういった改修は「近代化改修」と呼ばれる。
*戦車相当の戦闘車両の開発
多くの国では近代化改修などにより旧型戦車の延命処置をおこなうなどして戦車を保有し続けているが、冷戦の終結により大規模戦争の可能性は小さくなっており、低脅威度地域紛争への派兵にともなう新たな戦闘車両への要求が大きくなっている。ソマリアの戦訓やイラク戦争の戦果は装甲車や歩兵戦闘車の有用性を示すものであった。戦闘車両の主敵は敵の戦闘車両ではなくなりつつあり、RPGや路肩爆弾などへの防護が求められるようになっている。また決戦兵器としてではなく歩兵支援兵器として輸送に適し小型軽量、高速走行できる軍用車両の必要性が高まり、従来とは異なった兵器体系の模索が開始された。
それまでにも戦車以外の中軽量級の戦闘車両の開発では、モジュール化やコンポーネントの共用化によって開発、生産、運用といった面での経費節減と運用効率向上を図ることがあったが、これらの戦闘車両ファミリーに戦車類似、又は戦車相当の車両を含めて作れないか検討され開発が進められている。
こういった戦車類似車両を含む新たな戦闘車両体系は、いずれも味方側との無線ネットワークを使って情報化された高度に有機的な運用方法を想定しているため、戦闘車両単体での購入では能力は発揮できず、導入時には戦闘ファミリー全体の保有が求められる。このような戦闘車両が海外へ輸出販売される場合には、兵器技術の拡散という負の側面もあるが、兵器メーカーでは広範な兵器システムの売り込みが図れ、輸出国では購入国への軍事的影響力がこれまでの単体兵器以上に大きくなると考えられる。
*対戦車戦闘
戦車は戦闘車両だけではなく、対戦車兵器を使う歩兵や航空機とも戦う必要がある。戦車は厚い装甲により防御力は高いが、開口部が極端に少ないため視界は狭く死角が多い。また外部音も遮蔽され一層周囲警戒が困難であるが、逆に戦車の走行音は大きいため関知されやすい。一方で歩兵は地形に潜んで、戦車に近接戦闘を挑むことが容易であり、航空機は察知・反撃しにくい上空から攻撃することができる。
戦車は登場した当初から歩兵の手榴弾や地雷による肉薄攻撃を受けてきたが、個人携行が可能な対戦車ロケットや対戦車ミサイルによって離れた位置から戦車への攻撃が可能になると、戦車兵や同行の歩兵は徒歩によって周囲警戒する必要に迫られた。そこで戦車の側は単独で進撃するのではなく視界の広い歩兵を随伴させ、警戒と火器による牽制・制圧で対戦車戦闘を困難にさせる。一方で対戦車攻撃を仕掛ける側は、随伴歩兵を無力化してから戦車を攻撃しようとする。
最新の戦車はモニターやセンサー類を充実することで不利を補おうとしているが十分とは言えず、随伴歩兵を必要としつづけている。歩兵が戦車の装甲に直接同乗するタンクデサントは歩兵の視野の広さと戦車の機動力を得られる反面、むき出しの歩兵は危険であり推奨される戦法とは言えない。RWSは周囲を監視するセンサーと対空攻撃を両立できる装置であるが、高価で装置自体の防御力は低いため万全とは言えない。
また戦車は大きく重いことから交通路には制限があり、防御側はこれを利用して対戦車壕や対戦車用バリケード、対戦車地雷等の障害物によって自由な移動を阻害する。戦車は車体の大きさから停止した状態では的になるため、走行不能な状態に陥った戦車は乗員が逃げるか味方の救出を待つ以外に手立てがない。
*市街戦
市街戦は視界の狭さと通行の制限という二つの弱点から特に苦手としているが、歩兵の盾や強力な火力援護手段として戦車が必要されていることに違いは無く、非対称戦争対策として市街地向けの改修が行われている。また設計段階から市街戦を考慮した戦車も登場している。
M1エイブラムスは既存の車両に取り付ける市街戦対処用キットの開発を進めている。
レオパルト2の市街戦対応型『レオパルト2PSO』は、対戦車ロケットや地雷対策の増加装甲、デモ隊の排除や威嚇のため非殺傷兵器やサーチライト、バリケードの撤去にも使用できるドーザーブレード、モザイク状の都市迷彩を採用している。逆に射程距離は重視されないため、主砲を55口径から前期型で使われていた射程の短い44口径に戻し、代わりに遠隔操作式の銃架に多彩な小火器を装備できるようにしている。
都市部ではビルなど高所が多く、ここからのロケット弾で撃破される危険がある。
*空襲
陸戦を主目的とする戦車にとって上空を高速で移動する航空機は対応が難しく、第二次世界大戦の中期から対地攻撃機が対戦車攻撃に導入され多くの成果を上げた。特にダイブブレーキを備えた急降下爆撃機は狙いを定めやすく、戦車側は直撃しないようにジグザグに動く、急停止・急発進するなど回避行動を取っていたが効果が薄かった。対策として大規模な戦車部隊には対空戦車が随伴することもあった。相手の空襲を受ける可能性がある場合は、高射部隊の援護が必要不可欠である。
戦車の上部装甲は概して薄く作られるため、正面であれば十分に耐えられる20mm~30mmの機関砲であっても貫通される可能性がある。このため第二次世界大戦後期には30mmクラスの機関砲を装備して対戦車攻撃機へと転用されたJu 87Gのような急降下爆撃機の改造型が登場している。
空中を自由に動き回る攻撃ヘリコプターは固定翼機以上の脅威であり、停止・横移動・前後進により適切な距離を保ったまま機関砲や対戦車ミサイルなどで一方的に戦車を撃破することが可能である。戦車側はヘリコプターの射程に入った場合、スモークで視界を遮りつつ遮蔽物の影に隠れる以外には手がなかったが、戦車が主に活動する平地では車体を隠す場所が少なく、スモークも拡散するまでその場に滞空して待つことが可能であるなど、戦車とは本質的に相性が悪い。そのため戦車を運用する側は、歩兵の持つ地対空ミサイルや対空攻撃の可能な機関砲、また専門の高射部隊との協調によってヘリコプターの接近を阻止する必要がある。
現代では対戦車攻撃はヘリコプターが主流であるが、アメリカ軍のA-10は戦車や装甲車への攻撃を主任務としており、30mmガトリング砲や空対地ミサイルなど多彩な武装を装備している。
この他にも攻撃能力を有する無人航空機など新たな脅威も出現している。
現代ではミサイルなどを利用した空からの対地攻撃により敵戦闘車両を破壊した後、地上部隊を展開させる戦術が基本であり、制空権の確保は戦闘車両の大規模展開の前提である。
*歩兵
第二次世界大戦中に成形炸薬によるモンロー効果を利用した物が登場すると吸着地雷から対戦車手榴弾・銃砲利用の対戦車擲弾と続き、やがて個人携行可能な対戦車ロケット弾、対戦車無反動砲、携帯式対戦車用擲弾発射器(パンツァーファウスト)が登場した。またロケットランチャーと組み合わせたものはバズーカとして知られる。これら小型軽量の対戦車兵器は比較的安価で使用法も単純である事から対戦車兵器の主流となった。また第二次世界大戦後になると誘導装置を備えた対戦車ミサイルが開発された。
1970年代には、この対戦車ミサイルにより歩兵の対戦車戦闘力が大きく強化された。第四次中東戦争中の1973年10月8日に発生したエジプト軍第二歩兵師団とイスラエル軍第190機甲旅団の戦闘では、エジプト軍がRPG-7やAT-3「サガー」を大量に装備して迎え撃った。随伴歩兵を伴っていなかったイスラエル軍戦車は対戦車攻撃を満足に防げず、約120輌の戦車うち100輌近くが約4分間で撃破された。
このような携帯式の対戦車兵器の発達が、ゲリラやテロリストなど重装備を持たない武装勢力に対戦車攻撃能力を与えたため、いわゆる低強度紛争(LIC=Low Intensity Conflict)を増長させる要因となった。例えばソ連製のRPG-7は簡単な作りで途上国でも複写生産できるため、紛争地帯で多く使用されている。
これらの武器は戦車や戦闘車両に限らず、防御された陣地や兵士に向けて直接発射されることも多く、仮に戦場に全く戦車の姿がなくとも、歩兵部隊にとって強力な火力投射手段として多用される。
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これにて終了です。
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