雑談掲示板
- 美味しい水そうめん
- 日時: 2022/02/22 01:01
- 名前: ヨモツカミ (ID: CwCIVkM2)
人間どもめ。
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Re: 今日からぞんび!【雑談】 ( No.113 )
- 日時: 2019/07/01 18:47
- 名前: ヨモツカミ (ID: piHKiu/E)
土日のどちらかは来ると言っていた管理人さんが来なくて、削除依頼放置されているのでつぎばが更新できない今日この頃。
そういえばこないだNo.06のニックとマリアナとアケの台詞に声を当ててもらう遊びをしていましたが、私が「ニックとマリアナの組み合わせいいよね。ニクマリ最高」と言ったら
「ニクマリはなんか、肉の鞠みたいな……肉団子みたいじゃん。改善の余地あるよ」「なんだろ……例えば、ニツマリ」「煮詰まり!?」「煮詰まり(笑)」みたいな話の展開になって、ふざけてマリアナたちのセリフを改変して遊ぶのが楽しくて、その延長線で書いたものがこちら
ぶっちゃけあの場にいた人間にしか面白さは伝わらないと思うので自己満足です。
グツグツバーコード
「や、やめてっ! お鍋が煮詰まっちゃう! やめてよ!」
マリアナはニックに向かって叫んだ。屈んで地面に左手を当てたまま、ニックは殆ど睨みつけるような目付きでお鍋を凝視していた。
「お願い、本当に、煮詰まっちゃうからっ……!」
マリアナは今までに出したことも無いような金切り声を上げて、必死に制止させようとした。
それでも彼がその手を止める事は無く、更に強火で、お鍋の中身は泡立ち、その度にグツグツと音を上げる。相当な火力で煮込まれるお鍋の中では、白菜やガンモが悲鳴を上げている。次の具材が投下され、その具材たちも既に煮詰められていた彼らと同じように熱さにもがき苦しんだ。本来、優しく弱火で煮詰めるべき具材が、溶けたりぐしゃぐしゃになって煮えていて。それを理解した瞬間に、マリアナは込み上げる胃液を押さえつけて、目を覆った。
やめて。お願い、やめて。か細く、零れたマリアナの言葉は、彼の耳に確かに届いていた。
ニックは聞こえていて、聞かないふりをしていたのだ。そうするしか、無かったのだから。
やがて、お鍋は完全に煮詰まる。
「──っ……もう、煮詰まったよ……」
ニックの口から、絞り出すように吐き出された言葉に、マリアナは震えながら涙を零した。
……なんで。
「なんでッ!! なんで、煮詰めたの!?」
怒りか悲しみか。あるいは恐怖だったのか。感情に任せて張り上げた声は、殆ど金切り声で、掠れてしまっていた。マリアナは自分の爪が割れるほどに力を込めて、ニックの肩に掴みかかった。
只々、判別できぬ想いを彼にぶつける。震えが止まらなくて、両目から溢れる涙も止まらなかった。
マリアナは、ニックに掴みかかって、でも、彼の顔を見た瞬間に、次の言葉を失ってしまった。
彼が、涙に濡れた顔を歪め、血が滴るほどに唇を噛み締めていたから。
「なんで──……だって?」
今度は彼がマリアナに掴み掛かる番だった。両肩を強く掴んで、やるせない想いを喚き散らす。
「生きる為に決まってんだろッ! もうガンモとこんにゃくは食べられたんだ! ジンに! だったらっ……鍋を煮詰めるしか無かっただろ!? でなけりゃ今の鍋も全部食べられていた! アンタやカルカサのぶんがなくなってた! そうだろッ!?」
煮詰めなければ、皆死んでいた。そうだ。マリアナだって、頭ではそれを理解していた。だからといって、事実を認めることは出来なかったが。
マリアナの肩を掴むニックの手は、情けないくらいに震えていた。
「生きるんだ……その為に、煮詰めるしか、なかったんだよ……」
その言葉を最後に、ニックが手を離すと、彼女は支えを失ったみたいにズルリとその場に膝をついて、俯いてしまった。
「汁が……無くなっちゃう」
マリアナの声は悲痛に、ただ空気を震わせた。
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