雑談掲示板

【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
日時: 2019/03/25 17:31
名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)

皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。


こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。

主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。

荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。


※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。


〜書いてる小説リスト〜

●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)


~創作イラスト紹介~

●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)

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Re: 【暫定】〜V計画〜【2月完結】 ( No.113 )
日時: 2019/02/06 09:52
名前: 名無しのアキラ (ID: AYUK9zl.)

倒れて動かなくなったヴァルキュリア達を囲み、話し合いを行う面子の所へ、更に1人の影が飛んでくる。
蒼マントと王冠のヴァルキュリア、イクリプスだ。唯一動けるヴァルキュリアの登場に面子は最初驚くが、その姿はボロボロ。“かろうじて動ける”と言った方が正しいか。しかもかなり動きがぎこちない、彼女も相当ダメージが蓄積しているようだ。

「......ソルちゃん」

「おい、大丈夫か? って、なんだあんた。半身麻痺か?」

ここでいつものイクリプスなら「ごきげんよう!」とか言ってくるんだろうけど、今の彼女にはそんな余裕は無さそうだ。倒れるソルの名前を口ずさむだけだ。
しかも見たところ、イクリプスは目黒が言った通り、左半身が麻痺してるような様子だった。左手はぶら下がり、右脚のみで器用に移動していた。
見ると彼女の瞳には、左側の網膜には大量の文字列が流れており、他のヴァルキュリア達と同じような状態のようだ。

イクリプスはソルの横まで来ると、右膝を追って寄り添うように近づいた。すかさずフィアがカンテラの光で彼女を癒す。

「イクリプスさん、これは一体?」

ミヤギがイクリプスを気遣ったのか、少し呼吸をする時間を開けてから質問する。

「ええ、恐らくはあのフレスヴェルグのエネルギー兵器によるものでしょう。あれは対人は勿論、“対ヴァルキュリア”も意識した兵器、バリアーエネルギーを攻撃に転用し、“フラッシュバン”のような原理でヴァルキュリアの機能を停止するものだと思いますわ......」

「“ふらっしゅばん”?」

「まあ“爆竹”とか“花火”みてーなもんだな、強力な光と音で人間を気絶させる武器があんだよ」

フィアの疑問に目黒が解説を入れる。
更にイクリプス曰く、眼が覚めるには「待つしかない」との事。
そんな時、1人勢いよく飛び降りてくる人影があった。異世界の少年デスタムーアだ。彼もフレスヴェルグへまとわりつき、最後あの大爆発に巻き込まれたが、まだまだ動けるようだ。

「話は大体聞かせて貰ったーー俺が行こう、お前達はそこの奴らを見ていろ」

デスタムーアが右手に剣を剣を構えると、その正面の空に立ち込める黒い煙の中から、巨大な鳥型の怪物、フレスヴェルグの姿が迫ってきた。
改めて見上げる、その巨大さ。そして大きさだけじゃない、多彩な能力に高い知能まである。もはや生き物でも機械でもない未知の敵に、デスタムーアも恐らく初めて「考えさせられて」いた。

(さて、如何様にこの“邪魔者”を片付けるか。もう少し俺に力が戻れば、この“宇宙ごと”消して、二度と出てこれないように封印してやりたいレベルの“ムカつく”奴だが)

この俺がここに来て“怪物退治”とは、デスタムーアが策を練ってる時だった。
背後から歩み寄る1人の男がいた。


『ーー私も行こう。私は“今来たばかり”で無傷だ、手伝えることはないかね?』


そこには黒いロングコートと、目黒に似たとんがり帽子を被った男が立っていた。正に黒ずくめのいかにもミステリアスで影のありそうなこの男。
はてさて今初めて姿を見せたこの男に、一同は言葉を失った。眉をひそめるエリアスに、ジト目で見つめる嘉元。
しかし、目黒と不動は違った。それぞれの視線は畏怖と、そして尊敬のような眼差しを送っていた。

「ああ? おい嘘だろ、あんたは......」

「貴方は!」

その男はニヤリを笑みを浮かべる。その黒い男には、唯一光ってるものがあった。
ーー首元、そこには黄金の髑髏を数珠状に並べた、奇妙なアクセサリーをぶら下げていたのだ。

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