雑談掲示板
- 私室
- 日時: 2018/11/17 20:05
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 3zeF8rO.)
*当スレは、自分語りや資料掲載を中心にしていきたいと思います。結構、知ってる人がそういうことやってるので、触発されました! 雑談掲示板のスレなので、雑談も勿論可能です!
まずは、おはようございます。こんにちわ、こんばんわ♪ 始めましての方も、私を知っている方も気軽に——とは言っても上記内容を護って——お声をかけてくださいね。
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叙事詩的 ( No.136 )
- 日時: 2018/03/13 15:05
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: DM2H7tcU)
続きです。
*近代ファンタジーの転機
このような近代ファンタジー文学のひとつの転機となったのは、J・R・R・トールキンによる『指輪物語』(1937年から1949年執筆、1954年刊行)である。『指輪物語』は1960年代後半に北米で人気を博し、その影響下で多くのファンタジー作家が登場した。トールキン作品の影響は文芸以外の形式の表現にも及んでいる。ただしその評価と後に与えた影響は、欧州と北米とでも、かなり異なっている。
まず、欧州では、トールキンの「リアリズム文学へのアンチテーゼ」という第二者的な立場から脱却した「神話の構築」という独自の立脚点や、専門知識を駆使して架空の神話から人工言語まで編み出して背景世界を構築しているという点などが高く評価されている。この点で、トールキンは従来のファンタジー作家とは一線を画す存在であった。
専門知識に従い世界観を構築した類例としては、トールキンの元同僚でもある宗教学者C・S・ルイスの『ナルニア国物語』シリーズ (1950年 - 1956年) や、文化人類学者、上橋菜穂子の『守り人』シリーズ(1996年 -)などがある。そうした傾向の作品を「ハイ・ファンタジー」と呼ぶこともある。
ただしトールキン以前に(それがファンタジーというジャンルだとは認識されていなかったものの)相応の規模を持つ大人向けのファンタジー文学の市場が形成されていたアメリカ合衆国においては、事情が異なる。
北米ではトールキンの文学性や世界観は評価され、後にその様式の作品も産み出されはするものの、「神話の構築」という視点は戦前のロバート・E・ハワードの時点ですでに形成されていたため、それが評価されることは稀であった(北米では『指輪物語』のブームに乗る形で戦前のファンタジー作品がペーパーバックとして多数復刊され、並列する形で紹介された)。模倣者が存在したという点についても同様である。また「リアリズム文学へのアンチテーゼ」という立脚点についても、英国や欧州ではそのような議論は正しいにせよ、ファンタジーの形成当初より「神話を持たない民」であるアメリカ人のための「人造の神話」としての性格が強かったアメリカ合衆国では、そもそもファンタジーが第二者的な立場の作品であるという意識自体が希薄であった。
*『フィールド・オブ・ドリームス』の野球場。現代的なファンタジーの舞台の一例。
これらの事情の差は、サイエンス・フィクションがファンタジーの要素を融合させた作品を多数送り出す1960年代から1970年代にかけて欧州と北米との交流が進む過程で希薄になり、1980年代中盤には両者の姿勢にそれほどの差はなくなっている。
他にもさまざまな作品が生み出されている。W・P・キンセラの『シューレス・ジョー』(1982年)はファンタジーの傑作として映画化されている(『フィールド・オブ・ドリームス』 1989年)。J・K・ローリングの『ハリー・ポッター』(1997年 - ) は、現代のイギリスを舞台に現実空間のすぐそばに魔法が通用する仮想空間を置くことで、リアリズム文学とファンタジー文学との融合を図る独特の作風を持ち、世界的なベストセラーとなっている。
*現代日本におけるファンタジー
現代におけるファンタジー作品の舞台となる場所や時代は様々である。一例としてヨーロッパ、オリエントや古代日本、中華帝国など、各地・各時代を背景世界のモデルとした作品が挙げられるが、(作品が創作された時点での)現代や、全く架空の世界を舞台にした作品も多い。
日本で「ファンタジー」と言う場合、ヨーロッパ風の世界で繰り広げられる物語を指すことがある。このようなファンタジーは時代背景、小道具、登場人物のふるまいなどは通念上のヨーロッパ世界をモデルとしているが、実際に人々が抱いていたり、仮定される世界観を、直接あるいは間接的に設定やストーリーに取り入れているのが特徴である。よく題材や道具立てに使われる要素として、ドラゴン(竜)や妖精を代表とする各種の怪物、魔法、王家、囚われの姫君の救出、立身出世などが挙げられる。
しかし一方で日本で創作されたファンタジーの物語の一部には、「中世風」の物語を謳いつつも設定で、明らかに中世欧州には存在しなかった着想が用いられることがある。一例としては、貴族を完全に従え、王国の隅々にまで支配権を行き渡らせる君主が挙げられる。実際の中世欧州での王権は後の絶対王政時代ほどには強大でなく、領土統治も封建制に立脚した地方分権が基本であった。王権が強化され君主による中央集権的な統治が本格化するのは、封建制が崩壊し、有力貴族が力を失った絶対王政時代のことである。また、戦争で用いる武具に関しても、プレートアーマーを身に着けた兵士が主となって争い戦う姿が散見されるが、プレートアーマーが普及するのは15世紀のことであり、盛期中世の兵士は革鎧や鎖帷子を着用するのが一般的であった。騎士たちも、中には皇帝直属の独立した帝国騎士(ドイツ語版)もいたが、騎士全盛期のドイツでは多くの平騎士は元来諸侯に仕える家士の身分であった。このように後の時代の要素やイリーガルな着想を含んでいながら、それを一纏めにしてしまっていることが、結果として中世欧州に対する誤ったイメージを生み出している。
こうした誤解には単なる作者側の知識不足(中世と近世を区別していないこと)だけでなく、中世“風”と明記されていながらそれを現実的な中世として真に受けてしまう、いわば受け取る側の問題や、時代区分における中世がかなり長い期間を指す用語である上に、その前後の時代区分に従って解釈が変化するという歴史学に関する問題も存在する(一般的には、社会が大きく変化した宗教改革期を近代の始まりとして1500年前後を中世の終わりとするが、長いスパンの社会変動を捉えて中世が17・18世紀まで継続したとみる論者もおり、通説が必ずしも自明であるわけではない)。
ファンタジーというジャンルはライトノベルやオンライン小説でも広く好まれ、セカイ系、異世界転生などというサブジャンルも生まれている。ファンタジーの中でも特にヒロイック・ファンタジーはコンピュータRPGと相性が良く、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーなど数多くの名作が生み出されている。
*ファンタジーの舞台
ファンタジーのうち、地球とは異なる異世界を舞台とするものを異世界ファンタジーあるいはハイ・ファンタジー、現代世界を舞台とし日常の中に異世界の存在が紛れ込むファンタジーはエブリデイ・マジック、現代ファンタジー、あるいは(ハイ・ファンタジーの対として)ロー・ファンタジーと呼ぶ。
日常の中に異世界の存在が紛れ込む現代ファンタジーの派生として、魔法少女もの、異能バトルもの、伝奇小説などがある。
一般に日本におけるファンタジーとは、中世西洋に着想を得た異世界を舞台とする"西洋ファンタジー"と呼ばれるものである。これに類似した表現として、"中華風ファンタジー"及び"和風ファンタジー"がある。主に過去の西洋を題材とする中世ファンタジーに対して、それぞれ過去の中国及び日本によく似た異世界を舞台とする物語を示す。中華風ファンタジーという用語は漫画『封神演義』が流行した1990年代に用いられるようになった。日本における中華風ファンタジーとしては小野不由美の「十二国記シリーズ」が著名である。和風ファンタジーでは平安時代の陰陽道をモチーフとした夢枕獏の『陰陽師』、古代日本を舞台とした荻原規子の「勾玉シリーズ」などがある。中東、特にアラビアの文化に着想を得た作品は、"アラビアンファンタジー"と呼ばれ、マギ(漫画)が著名である。これら以外の世界各地の文化に着想を得たファンタジーは単に"異世界ファンタジー"と評されることが多く、主な作家に上橋菜穂子などがいる。
*ファンタジーの下位ジャンル
前述の通り、ファンタジーはかなり性格の異なる複数の作品群が含まれており、それらは下位ジャンルを形成している。こういった下位ジャンルについては、容易に分けられるものではなく、学術的に確立しているわけでもない。これらを以下に挙げる。
ハイ・ファンタジー:異世界、特に超自然現象が当たり前に存在する世界を舞台としたファンタジー。 エピック・ファンタジー:叙事詩ファンタジー。
ヒロイック・ファンタジー:英雄ファンタジー。主に主人公が超常的な力を持ち、悪の勢力を討ち果たしていく形式のもの。
歴史ファンタジー
ダーク・ファンタジー:重苦しい展開や悲劇的展開を重視したファンタジー。
バトル・ファンタジー
トリップ・ファンタジー:現実(をモデルにした世界)の住人が異世界に移動し、そこで何らかの活躍をするファンタジー。
ロー・ファンタジー:現実をモデルにした世界に超自然的要素が加味されたファンタジー。 オカルト・ファンタジー:魔術や幽霊、超古代文明などと言ったオカルトに分類されるものを主題としたファンタジー。
伝奇ファンタジー
異能バトルファンタジー
サイエンス・ファンタジー:SFとファンタジーの要素を混合した作品。
おとぎ話ファンタジー:漠然とした設定、ステレオタイプの人物、擬人観、魔法が普通に受け入れられている、といった伝承文学の特徴を有したファンタジー。
ゲームファンタジー:レベル・勇者・ステータス・モンスター・魔王など、RPGの諸要素の存在を前提とした世界を描くファンタジー。 魔王もの:邪悪な魔王とそれに立ち向かう勇者というRPGの王道展開を前提としたパロディ的ファンタジー。
ラブファンタジー : 恋愛内容を取り入れたもの。
これにて終わりです。
自分は異能バトルファンタジーやサイエンスファンタジーが多いみたいですね。伝記ファンタジーなんかも書いてみたいものです。
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