雑談掲示板

【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
日時: 2019/03/25 17:31
名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)

皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。


こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。

主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。

荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。


※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。


〜書いてる小説リスト〜

●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)


~創作イラスト紹介~

●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)

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Re: 【暫定】~ヴァルキュリア開発計画~ ( No.14 )
日時: 2018/08/26 22:48
名前: 名無しのアキラ (ID: nxHtiDRo)

創作メモ

ようやくお世話になった皆様から頂いたオリキャラ達を本格的に絡ませる事が出来るようになって来ました(^^)
(ちなみにこのお話にはスレ主のオリキャラは一体も登場してないです)

それぞれのキャラの個性がうまく出てればいいな(^^)




パサリと資料を机に置く音が部屋に響く。室内は大勢の人間がいるにも関わらず、とても静かだった。

「ーーと、まあこんな所でしょうか。前にも説明した通り、他にも“らしい”遺体は採掘されており、誰のものなのか現在遺伝子解析を進めさせている所ですが......まあロクな結果は出そうにありませんね」

一息つくミヤギ。

「ありがとうございます。僕からも特に補足もないかな......」

ミヤギの説明を聞いてたリクセスも、先程の説明から一切の抜けがない事を確認していた。その後「じゃあ、質問タイムとでも行こうか?」とでも言うように、新入り3人へ視線を送る。3人とも棺の中の遺体を囲んで、ミヤギの説明を聞きながらそれに見入っていたようだった。
そして最初に顔を上げたのは、黒髪の少年「デスタムーア」だ。

「ーー悪いが、荒唐無稽で馬鹿げた話だな、なにかの間違いに決まっている。“この世の時間を全て巻き戻せる存在”がいる訳が無かろう。しかもそいつはヴァルキュリアや異界人を撃破しうるなにかって事か?」

デスタムーアはこれらの現象に否定的だった。遺跡から、この世界に1機しか居ない筈のヴァルキュリアの遺体が採掘され、しかもその人物が今も尚レジスタンスや異界人と共に作戦を継続してる事自体がまず有り得ない。だとするなら、この世界の時間軸に何らかの異常が起こってると考えるのが妥当だが、まさかそれが【何者か】の意思によるものだなって、確かに彼の言う通りますますありえない話になってくる。

「ふむ、確かに私にも解せない所はあるね......ただ仮にそんな存在が実在したとしたら、どうだね?デスタムーア君、我々の元来た世界には存在しない、この異世界にしかいない“未知の敵”がいるとしたらーー」

スターがデスタムーアに問う。お互い元の世界でいくつもの修羅場をくぐり抜けて来た猛者であるが、形が似ている物もあったとはいえ、ここまで未知の敵には出会った事もなかった。

「まず“人”では無いだろうな、そしてヴァルキュリアでも無いだろう」

「ーー?何故ヴァルキュリアでは無いと分かるんですの?」

デスタムーアの言葉に、グラエキアが反応した。

「ーーあのな、ヴァルキュリアにそこまでの力があるのなら、今頃は人間側がもっとボコボコにされてるとは思わないか?」

デスタムーアの意見はとても冷静かつ的を射ていた。外部の情報を素早く分析し、それに合った最適解をすぐに出せる。「そんな事も分からんのか」と言うように息を吐くデスタムーアに、グラエキアも「成る程......」と大人しく納得した。

「まあ俺から言わせればな......ヴァルキュリアなんぞ、どいつも見掛け倒しで、実際には大した能力も無い。天使を名乗る、動く木偶に過ぎん」

「それはなんと、大した自信ですね」

ヴァルキュリア達と数多の激戦を繰り広げて来た天使「エリアス」が、デスタムーアの言葉に反応する。レジスタンスや連合軍、そして異界人達が力を合わせ、多くの犠牲者を出しながらも何とか抑え込んでるヴァルキュリアを「大したことない」の一言でぶった切るとは。今のデスタムーアの言葉は他のメンバーにとっても衝撃的だっただろうーー1人を除いては。

「ーー成る程!つまりは、ヴァルキュリアとは『喋るお人形さん』だったってことですかな?」

「なっ!お前、バ......いや、言葉の例えだろ......」

「えっ?そうなの?えっ?」

「ーーははは、まあ確かに、ヴァルキュリア達は、お人形さんみたいに可愛い姿をしているね」

その後にプルティの発言はもっと衝撃的だった。今まで冷静かつ強気の態度だったデスタムーアも、横の白いやつの言葉に度肝を抜かれ、一瞬肩を大きく震わせて飛び退くようにそちらへ身体を向けていた。プルティは、どうやら今までの話を明後日の方向に解釈をしていたようだ。
スターだけは良い感じに話の腰をシフトさせてフォローしてくれていたが、他の面子にはそんな余裕はなかった。
リクセスやアミラ、ミヤギ、エリアスもかなりドン引きというか、驚愕の表情を浮かべていたが、その後部屋には彼らの腹の底から出てきたため息がこだましていた。
額に手をやり、大きくため息をついたデスタムーアが、「付き合いきれん、失礼する」と言うように踵を消して部屋の入り口に向かった時だった。
下の拠点の入り口がまた騒がしくなる......どうやら、また来客のようだ。

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