雑談掲示板

【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
日時: 2019/03/25 17:31
名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)

皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。


こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。

主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。

荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。


※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。


〜書いてる小説リスト〜

●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)


~創作イラスト紹介~

●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)

連レスもどる



Re: 【暫定】〜V計画〜【X章開始】 ( No.157 )
日時: 2019/03/04 20:44
名前: 名無しのアキラ (ID: cNHm02n.)

エリアスとグラエキアは飛ばされて来た庭園の道の途中で立ち止まり、互いに見た同じ夢について語り合っていた。
それはこの星の始まりと、人の業のようなものだった。
そして再び歩き出しーーエリアスの方が何かを感じ取る。

「グラエキアさま、この先、何者かの気配を感じます」

「ほんとうに?」

彼の言葉にグラエキアが袖から闇の鎖を少し伸ばした。エリアスも「慎重に行きましょう」という言葉を添え、彼女の前に立つ。
そして進んで行くと庭園の間に十字路があり、そこに「彼女」はうずくまっていた。
腰まで届く長い銀髪を頭の後ろの高い位置で結んでる、1機のヴァルキュリア。白を基調とした衣装にはピンクのラインが走っているデザイン。
そのヴァルキュリアも顔を上げ、そしてエリアス達の顔を見て驚いた。

「ソルさん!?」

エリアスとグラエキアが、銀髪のヴァルキュリア、ソルへ駆け寄ってくる。
ソルは身体に目に見えるダメージこそ無いものの、少し衰弱してる様子だった。そしてよろよろと立ち上がる。

「エリアス、グラエキア......貴方達もですか。ここは一体......」


『どうやら、お前達も閉じ込められてしまったみたいだなーー』


男の声に振り向くと、庭園の木々の間から岩のように大きな影が姿を現わす。逞ましい上半身に迷彩服のズボンを履いた大男、不動仁王だ。
更にその影からひょこりと小さなメイド服を着た少女が現れる。異世界からやって来た学生の嘉元だ。

「無事だったかい、それよりも......そこの柵の向こうを見てごらんよ」

嘉元がソルの向こう側にある柵を指差した。蔓が巻きついた鉄の柵。ソルは近づき、そこから少し身を乗り出すとーー

「ーー! なっ!」

ソルは慌てて身を引っ込めた。グラエキアとエリアスもそっと柵に近づき、そして“下”を見た。
ーー何もなかったのだ。この庭園は空中に浮いていることが判明する。
しかもこの世界、地上はなく、地平線の先までどこまでも灰色の空と雲海が続いているようである。
正に一種の「あの世」のような光景だ。

「レーダーのエコーが帰ってこないのはおかしいと思っていましたが、“そういう事”ですか。この世界、【どこまでも何もない空間が続いている】」

「ふーん、じゃあその柵の向こうへ落ちたら最後、永遠に下に落ちていく訳かね」

「......想像しただけでも肝が潰れそうですわね」

ソルと嘉元の言葉に、グラエキアが震え上がる。
一方、不動とエリアスは、同じ方向を見つめていた。その視線の先には、小さな一軒の建物がある。霧の中にある小さな協会のような建物の窓からは、微かにロウソクの灯りが漏れていた。
この空中庭園の中心部辺りにあるそれ以外にはここに建物はない。この世界唯一の“人はいそうな場所”だ......

「......行くなら、あそこしかないか」

「ええ」

不動とエリアスに続き、ソル、グラエキア、嘉元も後に続く......
世界の果て、この先に待っている物とは、いったいーー

連レスもどる