雑談掲示板
- 【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
- 日時: 2019/03/25 17:31
- 名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)
皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。
こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。
主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。
荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。
※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。
〜書いてる小説リスト〜
●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)
~創作イラスト紹介~
●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)
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Re: 【暫定】〜V計画〜【X章開始】 ( No.166 )
- 日時: 2019/03/06 22:42
- 名前: 名無しのアキラ (ID: CVb/7G0A)
ソル達は恐る恐る工房の裏口を開けたーーすると眩しい光と同時に、少し癖のある甘い香りがどっと部屋の中へ入ってくる。
そして裏口の向こうには、一面に広がる“百合”の花畑があったのだ。しかし先ほどエリアスや不動が感じた気配の主は見当たらない。
「誰もいない......? この光景が“世界の果て”なんでしょうか......」
「そうですね......確かに先ほどは何者かの気配を感じたのですが......グラエキア様、見てください。奥に何かありますよ」
エリアスがグラエキアの後ろから声をかけ指を指す。花畑の中央ーー光を反射して銀色に輝く竿状の物が刺さっていた。
機械的な形状のそれを見たソルは声を上げる。
「あれは......まさか“オリジナルのグングニル”!?」
「グングニル......確かお前の仲間のイクリプスとかいうガキが使う神槍の事か」
ソルの言葉に不動も反応した。一同はゆっくりと花畑の中央へ歩き出す......
「ええ、ですがあいつ......イクリプスの使うグングニルは彼女の能力の産物である“複製品”即ち『コ ピー』です。オリジナルのグングニルは“神界”に存在するとされますが......
「へえ、じゃあアタイ達は神様の家にお邪魔させてもらった訳かね......ん? ちょっと待ちな、なんだい“コレ”は......」
グングニルを目前にし、一同は嘉元の言葉で立ち止まる。
ーー花畑の中央は少し土がドーム状に盛ってあり、花はなく土が露出していた。その中央にはグングニルが地面に突き立てられており、“その手前”......地面に“奇妙な石ころ”が置いてある......
大きさは果実のメロンほどだろうか、白く角ばった石ころには、所々に正円と思われる穴が綺麗にぽっかり開けられており、そこからはドロドロと黒い液体が絶えず流れ出ては地面に染み込んでいく......
この世界に来て、一番不気味なオブジェクトかもしれない......
「......はあ、“これ”も調べましょうか......」
「ソルさん、気をつけて」
発狂要素の連続登場に、ため息をつきながらその石ころへ近づくソルと、グラエキアを庇うように前に出てきたエリアス。
ソルは石ころの手前で片膝を付き、ヴァルキュリアの網膜の機能を使って、スキャンを開始しようとした時だったーー
『ーーヴァルキュリア並びに異界人との接触を検知。“工房”所有権の移行シーケンスを開始する』
「っ!」
何者かの声に、ソルはバックステップで石ころから距離を取り、みんなの元へ戻る。エリアス達も謎の声に警戒し、すぐに円陣を組んでそれに対応するーー
まるで頭の中に直接話しかけてくるような、テレパシーのような声。
が、この花畑にはーー彼ら5人以外には誰もいなかったーー
そして、ソルは、その声の主を一つ推測したーー
「......“お前”なのか?」
ソルは、手前に転がる白い“石ころ”に向かって話しかける。
『ーー“5名”分の“神座”を生成。ガイダンスに基づき工房の再稼働を実施せよ』
「ちょっと待てー! 誰だ“お前”は! ここは何処!? 何者なんだお前は!」
ソルは拳銃を抜き、石ころに向けた。
『ーー質問へ回答する』
「なんだいコイツは......もはや生き物でも機械でもないじゃないか。気持ち悪いねえ」
嘉元が石ころをジト目で見つめる。
「ただの石ころの分際で俺に指図するとは! ソル、こんな気味の悪い物は破壊させてくれ!」
「まあまあ不動さん落ち着いて」
理不尽な理由で怒る不動を宥めるエリアス。
真っ白い石ころは相変わらず所々に空いた穴から黒い液体をドロドロと流しながら、テレパシーのような方法で頭の中に直接話しかけてくる。
『ここは宇宙が誕生する前から存在する空間【最初の古工房】という場所だ。この空間は“時間が完全に停止”している為、君達は擬似的に不老不死になっている』
「なんですって......? 工房......さっきの建物の事か......それで、お前は?」
時間停止や不老不死に関しては、ソルには心当たりがあった。ソルの体内時計によると、彼女達がここに来てから既に約2400万年が経過してるという結果が出ていた。けれども時間が停止しているにも関わらず、自分たちが自由に動ける理由などは、最早理解できるレベルではなかった。
彼女は石ころへ拳銃を向けたまま質問を続ける。
『私に名前は存在しない。ただ工房の“前任者”から、ここの管理を引き継いだだけの存在に過ぎない。私が起動した時には、前任者は既に“高次元”へと旅立った後だった。故に前任者についての情報もここにはない。今は私がこの工房の管理をしている』
「あらまあ、それはお疲れ様ですわね。それで? 貴方達はこんな場所で一体何を?」
グラエキアが皮肉も含めた上で尋ねたーー
『ここでは【世界】を作っている。そしてーーこれからは【君達が望む世界】を作るのだ』
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